JPH0438122B2 - - Google Patents

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JPH0438122B2
JPH0438122B2 JP59184438A JP18443884A JPH0438122B2 JP H0438122 B2 JPH0438122 B2 JP H0438122B2 JP 59184438 A JP59184438 A JP 59184438A JP 18443884 A JP18443884 A JP 18443884A JP H0438122 B2 JPH0438122 B2 JP H0438122B2
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JP
Japan
Prior art keywords
adhesive
adhesives
silicon steel
based inorganic
iron loss
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP59184438A
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English (en)
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JPS6163003A (ja
Inventor
Mototomo Sugyama
Ujihiro Nishiike
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP18443884A priority Critical patent/JPS6163003A/ja
Publication of JPS6163003A publication Critical patent/JPS6163003A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) この発明は一方向性けい素鋼薄板の接着による
積層電磁鋼板に関して、該接着に由来する鉄損劣
化がなく、しかも耐熱性の積層電磁鋼板を提案す
るものである。 (従来の技術) トランス、モーターなど電気機器の鉄芯材料と
して使用される一方向性けい素鋼板は、一般的に
その成品板厚が0.18〜0.7mmの薄板とされ、この
ように成品板厚を非常に薄くする理由は、積層鉄
芯としての使用の際における鉄損への影響に主と
して由来しているのはよく知られる通りである。 そして、いうまでもないが、鉄損は交流で鉄芯
材料を磁化したときにおける消費エネルギーで、
熱や音として無駄に放散される。 鉄損のかなりの部分をしめる渦流損失は、磁化
過程において、鉄芯材料自身の内部に生じるうず
電流に基くジユール熱であり、これを小さくする
には鉄芯材料自身の電気抵抗を大きくすることが
有効であつて、鋼板に加工可能な範囲でSiが添加
されるのは、材料の固有抵抗を高めるためであ
り、また上述したように成品板厚を極く薄く加工
するのは、うず電流損を減少するためである。か
くして鋼板を積層して組立てた鉄芯の鉄損を少な
くすることがねらいである。 さてエネルギー価格の高騰を契機として鉄損を
さらに低下せしめる種々の対策が溝じられ、成品
板厚をより薄くすることも鉄損を下げる有効な一
手段であることから、最近ではその成品板厚が
0.20mm以下の一方向性けい素鋼板も一部で製造さ
れはじめている。 しかし上述したように一方向性けい素鋼板は、
鉄芯材料として使用する際、とくに大型トランス
のような場合には、多数の積層によつて組立てら
れるので、その成品板厚が薄くなると切断加工工
数および積層組立工数が増加するとともに、積み
作業のハンドリングが困難になる。 かかる問題を解決するために複数の一方向性け
い素鋼薄板をあらかじめ貼り合せる方法につき、
出願人は特開昭59−41808号公報で開示した。 この方法は、一方向性けい素鋼薄板を低熱膨張
性のガラスフリツトの融着層でもつて積層接着せ
しめようとするものである。 ところが、かかる方法では接着して得られた積
層電磁鋼板の鉄損値が、積層前に比べ劣化すると
いう問題があつた。 (発明が解決しようとする問題点) 従つて一方向性けい素鋼板につき、この鉄損値
の劣化を伴うことのない積層電磁鋼板を与えるこ
とがこの発明の目的である。 (問題点を解決するための手段) 発明者らは前記問題を解決するために鋭意、検
討した結果、鉄損の劣化原因は、接着時にガラス
フリツトの分散媒がガス状となつて接着層に一部
とどまり、鋼板に局所的なひずみを付与している
ためと考えられた。 又、この現象はガラスフリツトに限らず、一般
的に接着剤の使用によるトランス特性の劣化の原
因であることも判明した。 そこで接着剤から発生する揮発分を接着層から
すみやかにとり除くため、接着層を局所的なパタ
ーンでもつて形成することにより、鉄損の劣化が
なく、前記積層・接着による鉄損劣化が抑制され
るのみならず進んで鉄損特性を向上させ得ること
がわかつた。 加えて接着剤の節約によるコストダウンがはか
られる。ここに用いる接着剤としては耐熱性、耐
油性に富むものを用いてトランスなどの使途に適
合する。 従つてこの発明は、複数の一方向性けい素鋼薄
板の接着、積層に成り、該接着が、耐熱性、耐油
性のある低融点ガラス接着剤、結晶化低融点ガラ
ス接着剤、アルカリ金属ケイ酸塩系無機接着剤、
リン酸系無機接着剤、金属酸化物コロイド系無機
接着剤、ボロシロキサン樹脂およびシリコーン樹
脂のうちから選んだいずれか一種の接着剤による
局所的な接着層であることを特徴とする鉄損の優
れた積層電磁鋼板である。 ここに耐熱性を重視する理由は、積層電磁鋼板
を得るにあたり、一方向性けい素鋼薄板の最終ヒ
ートフラツトニングを兼ねて積層接着が同時に行
なえるという利点のみならず、これに加えてまた
ユーザーでのひずみ取り焼鈍(通常800℃、2時
間保持)にも十分耐えることが必要だからであ
る。 次に耐油性が問題となる理由は、変圧機器の場
合、油中冷却されることが多く、それ故油と長時
間接触した状態で放置されていても変質しないこ
とを要するからである。 かかる接着剤としては、低融点ガラス接着剤、
結晶化低融点ガラス接着剤、アルカリ金属ケイ酸
塩系無機接着剤、リン酸系無機接着剤、コロイダ
ルシリカおよびコロイダルアルミナなどの金属酸
化物コロイド系無機接着剤、ボロシロキサン樹脂
並びにシリコーン樹脂が適合する。 (作用) 一方向性けい素鋼板の接着積層による接着を、
局部的な接着とすることにより接着剤中の揮発分
が速やかに放出され、そのガス化による鋼板の局
部的なひずみを生じることがなくなる。 この発明は一方向性けい素鋼板素材の成分組成
さらにはその製造工程について、限定的ではない
が一般に次のような場合に適合する。 成分組成 Si2〜4%を含む一方向性けい素鋼 製造工程 前記組成一方向性けい素鋼熱延板を中間焼鈍を
はさんで1回ないし2回の冷間圧延により最終板
厚となし、ついで湿潤水素雰囲気中で脱炭焼鈍を
施した後、主としてMgOからなる焼鈍分離剤を
塗布してコイル状に巻取つて高温仕上焼鈍を行
う。 (実施例) 以下この発明の実施例を比較例と対比して説明
する。 Si:3.35%、Mn:0.060%、S:0.004%、Se:
0.018%、Sb:0.020%およびC:0.045%を含有す
るけい素鋼熱延板を中間焼鈍をはさんで2回の冷
間圧延を行つて0.20mmの最終板厚となし、ついで
湿潤水素雰囲気で脱炭焼鈍を施した後、主として
MgOからなる焼鈍分離剤を塗布してコイル状に
巻き取つて1180℃、5時間、水素中で仕上焼鈍を
行つた。 ついで得られたフオルステライト質被膜付のけ
い素鋼板と、さらにこれにコロイド状シリカ、リ
ン酸マグネシウムおよび無水クロム酸からなる張
力付加型の上塗絶縁コーテイングを片面1μmの
膜厚となるように施したリン酸塩系のコーテイン
グつきのけい素鋼板とについて、それぞれ多数枚
の試験片をコイルの相隣接する位置から採取し
た。 これらの各試料片につき2枚1組で低融点ガラ
スフリツトをいくつかのパターンで塗布し熱間で
圧力融着させ、積層電磁鋼板を得た。 それらの磁気特性等を表1に示す。
【表】 * 横長の向きを圧延方向にとつた
** ひずみ取り後:800℃×2時間窒素中ひずみ取
り焼鈍
*** 密着性:180°曲げにおける接着層の状態
表1から明らかなように、この発明による局所
的な接着パターンを適用すれば密着性を損うこと
なく鉄損特性に優れた積層電磁鋼板が得られる。 次にりん酸塩系コーテイング付のけい素鋼板試
料につき耐熱性の劣るワニス樹脂接着剤(A)とこの
発明に係る耐熱性の優れたポロシロキサン樹脂接
着剤(B)を用いて何れも表1の実施例1のパターン
で接着させたものに対比させ、表2に示した。
【表】 表2から明らかなように耐熱性の劣る接着剤を
用いたものはひずみ取り焼鈍後、接着層がはく離
し鉄損が劣化するのに対し、この発明に従う接着
剤を用いればひずみ取り焼鈍後でも健全な接着層
が得られ、鉄損の優れた積層電磁鋼板を得ること
ができる。 (発明の効果) 以上述べたようにこの発明によれば、板厚を薄
くすることによる実機組立ての際における積工数
の増大という不利を招くことなしに、一方向性け
い素鋼板それ自体の鉄損特性を効果的に改善する
ことができしかもひずみ取り焼鈍に十分耐えられ
て有利である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 複数の一方向性けい素鋼薄板の接着、積層に
    成り、該接着が、低融点ガラス接着剤、結晶化低
    融点ガラス接着剤、アルカリ金属ケイ酸塩系無機
    接着剤、リン酸系無機接着剤、金属酸化物コロイ
    ド系無機接着剤、ボロシロキサン樹脂およびシリ
    コーン樹脂のうちから選んだいずれか一種の接着
    剤による局所的な接着層であることを特徴とする
    鉄損の優れた積層電磁鋼板。
JP18443884A 1984-09-05 1984-09-05 鉄損の優れた積層電磁鋼板 Granted JPS6163003A (ja)

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Publication Number Publication Date
JPS6163003A JPS6163003A (ja) 1986-04-01
JPH0438122B2 true JPH0438122B2 (ja) 1992-06-23

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ID=16153153

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JP18443884A Granted JPS6163003A (ja) 1984-09-05 1984-09-05 鉄損の優れた積層電磁鋼板

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BR0206097B1 (pt) * 2001-10-05 2011-04-05 núcleo de motor, atuador ou gerador tendo um isolamento das faces das extremidades superiores.
RU2564441C1 (ru) * 2014-06-16 2015-10-10 Общество с ограниченной ответственностью "Трансформаторы и монтаж" Способ соединения элементов магнитопровода трансформатора между собой
JP2017011863A (ja) * 2015-06-22 2017-01-12 新日鐵住金株式会社 モータ鉄心用積層電磁鋼板およびその製造方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5739510A (en) * 1980-08-20 1982-03-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd Manufacture of electromagnetic steel plate

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