JPH04373288A - Ｃａｔｖ用チューナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ＣＡＴＶ放送受信シス
テムにおけるＣＡＴＶコンバータ等に具備されるＣＡＴ
Ｖ用チューナに関する。

【０００２】

【従来の技術】ＣＡＴＶ放送受信システムでは多チャン
ネル化の要求に伴いＣＡＴＶ放送局からの高周波信号の
周波数帯域が広帯域化し、これに応じてＣＡＴＶ用チュ
ーナにおいても広帯域の高周波信号を中間周波信号に変
換できるように広帯域受信化が要望されている。

【０００３】図９はかかる広帯域化に対応して実現され
た従来のＣＡＴＶ用チューナとその周辺回路のブロック
図である。図９において、ａは受信端、ｂは可変ローパ
スフィルタ、ｃはマイクロコンピュータ、ｄは制御電圧
発生回路、ｅは局部発振回路、ｆはＡＧＣ回路、ｇは高
周波増幅回路、ｈは混合回路、ｉは中間周波信号出力端
である。なお、マイクロコンピュータｃおよび制御電圧
発生回路ｄはＣＡＴＶ用チューナの外部に設けられる。

【０００４】受信端ａにはＣＡＴＶ放送局からの高周波
信号が同軸ケーブルを介して入力される。可変ローパス
フィルタｂは、制御電圧によって遮断周波数が変化する
ものであって、受信端ａを介してＣＡＴＶ放送局からの
高周波信号が与えられる。マイクロコンピュータｃは受
信者の選局操作入力に応答して選局周波数を指定する選
局指令を出力する。制御電圧発生回路ｄは、この選局指
令に応答して可変ローパスフィルタｂと局部発振回路ｅ
とに制御電圧を発生出力する。

【０００５】可変ローパスフィルタｂは、制御電圧の上
昇と共に遮断周波数が高くなり、これによって、選局周
波数よりも高域の周波数信号成分を除去するとともに、
局部発振回路ｅの局部発振周波数信号がＣＡＴＶ放送の
伝送系に逆流したり漏れ込んだりすることを防止する。

【０００６】局部発振回路ｅは、制御電圧により容量が
変化するバリキャップ等を具備しており、該制御電圧に
対応した局部発振周波数出力を出力するとともに、ロウ
アーローカルでは局部発振周波数出力がＣＡＴＶ放送の
伝送系への漏れ込みで他のＣＡＴＶ用チューナ搭載端末
への妨害信号となりその高品質受信が不可能となるのを
防止するためアッパーローカルとして選局周波数よりも
高い周波数で発振するようになっている。

【０００７】混合回路ｈは、ＡＧＣ回路ｆおよびＲＦア
ンプｇを介した高周波信号と局部発振回路ｅからの発振
周波数出力とから中間周波信号を得るが、アッパーロー
カルであるために一旦中間周波数を上昇させる初段の混
合回路としての機能をもち、図示していない後段の混合
回路で該中間周波数を落とすようになっている。この混
合回路ｈからの中間周波信号は端子ｉを介して図示して
いない後段のチューナ回路に出力される。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】ところで、最近では、
ＣＡＴＶ放送帯が５０ＭＨｚから５５０ＭＨｚ程度まで
のものであったのが、５０ＭＨｚから１０００ＭＨｚ程
度までというように広帯域化しつつあり、その結果、Ｃ
ＡＴＶ放送のチャンネル数もきわめて多数化してきてい
る。そして、このような超多チャンネルのＣＡＴＶ放送
を図９のような５０ＭＨｚ〜５５０ＭＨｚ対応のＣＡＴ
Ｖ用チューナと同様の可変ローパスフィルタを用いたＣ
ＡＴＶ用チューナで受信させようとした場合にあっては
、次の問題が指摘されていた。

【０００９】すなわち、５０ＭＨｚ〜５５０ＭＨｚのＣ
ＡＴＶ放送帯にくらべて、５０ＭＨｚ〜１０００ＭＨｚ
のＣＡＴＶ放送帯ではチャンネル数が大幅に増加してく
るが、チャンネル数の増加に伴って例えば５００ＭＨｚ
前後のＣＡＴＶ放送帯における例えば２つのチャンネル
の周波数成分の組み合わせによって、１０００ＭＨｚ前
後のチャンネルでの受信信号に歪みが生じてＣＡＴＶ放
送画面の品質が劣化してくる。

【００１０】また、このＣＡＴＶ用チューナにおいては
、アッパーローカルであるために中間周波数を混合回路
で一旦アップさせるようにしているために、５０ＭＨｚ
〜１０００ＭＨｚ帯では１０００ＭＨｚよりも高い中間
周波数を扱うように混合回路を構成することが必要にな
ってくるが、このように高い周波数になってくると混合
回路での動作特性に歪みを生じさせてしまうことになり
、これもＣＡＴＶ放送画面の品質の劣化の原因となって
好ましくない。

【００１１】したがって、本発明においては、５０ＭＨ
ｚ〜１０００ＭＨｚ帯程度の超多チャンネルのＣＡＴＶ
放送に対しても、歪みのない良好なＣＡＴＶ放送受信画
面が得られるようにすることを目的としている。

【００１２】

【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の請求項１に係るＣＡＴＶ用チューナ
においては、固定フィルタ手段と、可変フィルタ手段と
、切替手段とを有しており、固定フィルタ手段は、低域
通過型でかつ通過帯域が固定のものであり、可変フィル
タ手段は、帯域通過型または高域通過型でかつ外部から
入力される制御電圧に応答して通過帯域が可変するもの
であり、前記両フィルタ手段は、切替手段を介して混合
回路前段側に接続されており、切替手段は、ＣＡＴＶ放
送局からの高周波信号の選局周波数帯域が、低域である
ときは固定フィルタ手段を、また、高域であるときは可
変フィルタ手段を、それぞれ、混合回路側に切り替え接
続するものであることを特徴としている。

【００１３】また、本発明の請求項２に係るＣＡＴＶ用
チューナにおいては、請求項１においてさらに、コンパ
レータ手段を具備し、該コンパレータ手段は、外部から
入力される制御電圧に基づいて、該選局周波数が低域で
あるか高域であるかを基準値と比較し、該比較結果を切
替手段に出力するものであり、前記切替手段は、低選局
周波数であるとする比較出力の入力に応答して固定フィ
ルタ手段を、また、高選局周波数であるとする比較出力
の入力に応答して可変フィルタ手段を、それぞれ、混合
回路側に切り替え接続することを特徴としている。

【００１４】

【作用】請求項１において、低域の高周波信号を選局す
ると、それに応じて切替手段は、固定フィルタ手段を混
合回路側に切り替え接続する。固定フィルタ手段は、低
域通過型であるから、ＣＡＴＶ放送局からの高周波信号
の低域のみの受信に受信帯域が制限されることになって
入力チャンネル数が少なく抑えられ、その結果、混合回
路側での動作特性の歪みも小さくなり、良好なＣＡＴＶ
放送画面を得ることができる。

【００１５】また、高域の高周波信号を選局すると、そ
れに応じて切替手段は可変フィルタ手段を混合回路側に
切り替え接続する。可変フィルタ手段は帯域通過または
高域通過型であるから、ＣＡＴＶ放送局からの高周波信
号の高域の受信時において低域での高周波信号の影響が
制限されることになって、該低域でのチャンネルの組み
合わせで発生する高域高周波付近での歪みが軽減される
とともに、可変フィルタ手段が帯域通過型である場合で
は高周波信号の高域成分の減衰で該高域成分と局部発振
周波数出力とで生成されるスプリアス成分も軽減される
ことによって、良好なＣＡＴＶ放送画面を得ることがで
きる。

【００１６】請求項２において、コンパレータ手段は、
外部から入力される制御電圧に基づいて、該選局周波数
が低域であるか高域であるかを基準値と比較し、該比較
結果を切替手段に出力するとともに、切替手段では、低
選局周波数であるとする比較出力の入力に応答して固定
フィルタ手段を、また、高選局周波数であるとする比較
出力の入力に応答して可変フィルタ手段を、それぞれ、
混合回路側に切り替え接続することから、固定フィルタ
手段と可変フィルタ手段との切り替えを適宜に行うこと
ができる。

【００１７】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。ここで、本発明は、ＣＡＴＶ放送局からの
高周波信号の各チャンネル出力をすべて同一レベルにし
たものだけではなく、同軸ケーブルによる高周波信号の
伝送特性の１つである減衰特性を考慮して伝送周波数に
従って該レベルをチルト（傾斜）させるようにしたもの
についても同様に適用できる。また、本発明の実施例で
のＣＡＴＶ用チューナは、金属ケース内に収納されたプ
リント基板上にそれを構成する各電子部品等を搭載した
ものである。

【００１８】図１は、本発明の実施例に係るＣＡＴＶ用
チューナとその周辺回路のブロック図であり、同図にお
いて、２は受信端、４ａ，４ｂは切り替え器、６は固定
フィルタ、８は可変フィルタ、１０はマイクロコンピュ
ータ、１２は制御電圧発生回路、１４はＡＧＣ回路、１
６は第１高周波増幅回路、１８は第１混合回路、２０は
コンパレータ、２２は第１局部発振回路、２４は第１帯
域通過フィルタ、２６は第２高周波増幅回路、２８は第
２帯域通過フィルタ、３０は第２混合回路、３２は第２
局部発振回路、３４は第３帯域通過フィルタ、３６はチ
ューナ出力端である。なお、マイクロコンピュータ１０
と制御電圧発生回路１２は、ＣＡＴＶ用チューナの外部
に設けられる。

【００１９】上記構成において、固定フィルタ６は、遮
断周波数が３００ＭＨｚ程度の低域通過型でかつ該通過
帯域が固定化されたものであり、可変フィルタ８は、下
限遮断周波数が３００ＭＨｚ程度以上で帯域通過幅が４
００ＭＨｚ〜６００ＭＨｚ程度の帯域通過型でかつ制御
電圧Ｖｔに応じて通過帯域が可変するもの、または遮断
周波数が３００ＭＨｚ程度以上の高域通過型でかつ制御
電圧Ｖｔに応答して通過帯域が可変するものである。要
するに、可変フィルタ８は、受信周波数が高くなるに従
って帯域通過型の場合にはその下限遮断周波数と上限遮
断周波数が高域側に連続的に変化するようになっており
、高域通過型の場合にはその遮断周波数が高域側に連続
的に変化するようになっている。

【００２０】両フィルタ６，８は、切り替え器４ａ，４
ｂを介してＡＧＣ回路１４および第１高周波増幅回路１
６を介して第１混合回路１８、すなわち、第１混合回路
１８の前段側に接続されている。

【００２１】マイクロコンピュータ１０および制御電圧
発生回路１２は、選局信号出力手段を構成しており、受
信者によるＣＡＴＶ放送局からの高周波信号の受信帯域
の選局操作に応じてマイクロコンピュータ１０が選局指
令を出力し、この選局指令に応答して制御電圧発生回路
１２がそれに対応した制御電圧Ｖｔを発生出力する。

【００２２】コンパレータ２０は、基準電圧Ｖｆと制御
電圧Ｖｔとを比較し、該制御電圧Ｖｔが、基準電圧Ｖｆ
以下であるときはＣＡＴＶ放送局からの高周波信号の選
局周波数帯域が低域であるとする低域切替信号を、また
、基準電圧Ｖｆ以上であるときは該選局周波数帯域が高
域であるとする高域切替信号を、それぞれ、切り替え器
４ａ，４ｂに出力する。切り替え器４ａ，４ｂは、低域
切替信号に応答して固定フィルタ６を、また、高域切替
信号に応答して可変フィルタ８を第１混合回路１８側に
切り替え接続する。

【００２３】ＡＧＣ回路１４、第１高周波増幅回路１６
、第１混合回路１８、および第１局部発振回路２２は、
従来例に係る図９のそれと同一であるから、その説明は
省略する。なお、ＡＧＣ回路１４および第１高周波増幅
回路１６は必ずしも不可欠のものではない。

【００２４】第１混合回路１８からの第１中間周波信号
（１２３１．７５ＭＨｚの映像搬送周波数）は第１帯域
通過フィルタ２４、第２高周波増幅回路２６、および、
第２帯域通過フィルタ２８を介して第２混合回路３０に
与えられる。第２混合回路３０に与えられた第１中間周
波信号は、第２局部発振回路３２からの局部発振周波数
出力によって、第２中間周波信号（米国：４５．７５Ｍ
Ｈｚ、日本：５８．７５ＭＨｚ）に変換されたうえで、
第３帯域通過フィルタ３４を介して出力端３６からチュ
ーナ出力として出力される。

【００２５】したがって、上記構成のＣＡＴＶ用チュー
ナにおいては、制御電圧発生回路１２から低域、つまり
３００ＭＨｚ以下の高周波信号を選局する制御電圧Ｖｔ
が出力されると、切り替え器４ａ，４ｂはコンパレータ
２０からの低域切替信号に応答して、固定フィルタ６を
第１混合回路１８側に切り替え接続する。これによって
、固定フィルタ６が、低域通過型であるから、ＣＡＴＶ
放送局からの高周波信号の低域のみの受信に受信帯域が
制限されることになって５０ＭＨｚ〜１０００ＭＨｚの
多チャンネルのＣＡＴＶ放送であっても、その入力チャ
ンネル数が少なく抑えられることになって、ＡＧＣ回路
１４、第１高周波増幅回路１６、および第１混合回路１
８の各回路での信号発生歪みが小さく抑えられ、その結
果、良好なＣＡＴＶ放送画面を得ることができる。

【００２６】また、制御電圧発生回路１２から高域、つ
まり、３００ＭＨｚ〜１０００ＭＨｚの高周波信号を選
局する制御電圧Ｖｔが出力されると、切り替え器４ａ，
４ｂは、同じく、コンパレータ２０からの高域切替信号
に応答して、可変フィルタ８を第１混合回路１８側に切
り替え接続する。また、同時に可変フィルタ８の遮断周
波数（帯域通過型の場合は下限と上限の遮断周波数）を
受信周波数に応じて高域側に可変する。例えば１０００
ＭＨｚ程度の高周波信号を選局するときには、その遮断
周波数（帯域通過型の場合は下限の遮断周波数）を６０
０ＭＨｚ程度にする。これによって、可変フィルタ８は
帯域通過または高域通過型であるから、ＣＡＴＶ放送局
からの高周波信号の１０００ＭＨｚ程度の高域チャンネ
ルの受信時においては５００ＭＨｚ程度の低域チャンネ
ルの組み合わせによる１０００ＭＨｚ程度の高域チャン
ネルでの歪みの発生が軽減されるとともに、可変フィル
タ８が帯域通過型である場合では高周波信号の高域成分
の減衰で該高域成分と局部発振周波数出力とで生成され
るスプリアス成分も軽減されることによって、良好なＣ
ＡＴＶ放送画面を得ることができる。

【００２７】図２は、図１の切り替え器４ａ，４ｂと、
固定フィルタ６と、可変フィルタ８との回路図であり、
２は受信端、４０はＡＧＣ回路１４に接続される端子、
４２ａ，４２ｂはそれぞれ低域または高域の切替信号が
与えられる端子、４４は制御電圧Ｖｔが与えられる端子
である。そして、切り替え器４ａ，４ｂは、それぞれ、
チョークコイルＬ１，Ｌ４、Ｌ３０、スイッチングダイ
オードＤ１〜Ｄ４からなり、端子４２ａ，４２ｂを介し
て、低域切替信号が与えられたときはスイッチングダイ
オードＤ１，Ｄ３が、また、高域切替信号が与えられた
ときはスイッチングダイオードＤ２，Ｄ４が、それぞれ
、オンするようになっている。

【００２８】固定フィルタ６は、コイルＬ２、Ｌ４とコ
ンデンサＣ１とによるＴ型の低域通過型フィルタに構成
してなるものであり、可変フィルタ８は、コンデンサＣ
２，Ｃ３、コイルＬ５〜Ｌ８、バリキャップダイオード
Ｄ５〜Ｄ８を含み、可変π型の高域通過型フィルタと可
変Ｔ型の低域通過型フィルタとから帯域通過型フィルタ
を構成している。

【００２９】この固定フィルタ６と可変フィルタ８それ
ぞれのフィルタ特性は、図３に示される。すなわち、固
定フィルタ６は、６Ａに示されるように遮断周波数が３
００ＭＨｚ程度であってＣＡＴＶ放送の３００ＭＨｚ以
下のチャンネル受信時に切り替え選択され、可変フィル
タ８は、ＣＡＴＶ放送の３００ＭＨｚ以上のチャンネル
受信時に切り替え選択され、特に３００ＭＨｚ程度のチ
ャンネル受信時には８Ａに示されるようなフィルタ特性
に可変され、受信周波数が高くなるに従って、下限遮断
周波数および上限遮断周波数が連続的に可変され、１０
００ＭＨｚ程度のチャンネル受信時は８Ａ′に示される
ようなフィルタ特性に可変される。

【００３０】そして、上記構成を有する本実施例のＣＡ
ＴＶ用チューナと、従来例のそれとにおける相互変調歪
妨害を比較すると、図４に示されるように従来例では破
線のように受信周波数が高くなるに従ってその妨害が大
きくなるのにくらべて、本実施例では実線のように受信
周波数が高くなってもそれほど妨害が大きくならないか
ら、本実施例のＣＡＴＶ用チューナでは性能的に優れた
ものとなり、良好な受信画面となることが明らかである
。

【００３１】図５は、固定フィルタ６と可変フィルタ８
との他の変形例を示している。切り替え器４ａ，４ｂは
ブロックで簡略化して示している。図５における固定フ
ィルタ６は、コイルＬ９〜Ｌ１１とコンデンサＣ４，Ｃ
５とで、可変フィルタ８は、バリキャップダイオードＤ
９〜Ｄ１２と、コイルＬ１２〜Ｌ１４と、抵抗Ｒ３，Ｒ
４とで、それぞれ構成されている。可変フィルタ８は、
この場合高域通過型となっている。

【００３２】図６は固定フィルタ６と可変フィルタ８と
のさらに他の変形例を示している。図６における固定フ
ィルタ６は、コイルＬ１５〜Ｌ１７と、コンデンサＣ６
，Ｃ７とで、可変フィルタ８は、バリキャップダイオー
ドＤ１３〜Ｄ１６と、コイルＬ１９〜Ｌ２１と、抵抗Ｒ
５，Ｒ６とで、それぞれ、構成されている。ここで、可
変フィルタ８は、高域通過型であって、かつ、コイルＬ
１８がトラップ回路を構成することで遮断特性を急峻に
している。

【００３３】図７は、固定フィルタ６と可変フィルタ８
とのさらにまた他の変形例を示している。図７における
固定フィルタ６は、コイルＬ２２〜Ｌ２４と、コンデン
サＣ８，Ｃ９とで、可変フィルタ８は、コイルＬ２５〜
Ｌ２７と、コンデンサＣ１０〜Ｃ１３と、バリキャップ
ダイオードＤ１７〜Ｄ２０とで、それぞれ、構成されて
いる。ここで、可変フィルタ８は、高域通過型フィルタ
を構成している。

【００３４】図８は、コンパレータ２０の回路例を示し
ている。図８に示されるコンパレータ２０は、端子４６
に制御電圧発生回路１２から制御電圧Ｖｔが与えられる
。オペレーショナルアンプＡＭＰはプラス側入力端子（
＋）に与えられる基準電圧Ｖｆ（電源電圧＋Ｂを抵抗Ｒ
１３とＲ１４とで分圧した電圧）と、マイナス側入力端
子（−）に与えられる制御電圧Ｖｔとを比較するのであ
るが、前述したようにＣＡＴＶ放送の３００ＭＨｚ以下
の低域チャンネル受信時には、Ｖｆ＞Ｖｔとなるように
設定してあるから、トランジスタＴＲ１，ＴＲ２とをそ
れぞれオンする比較出力を出力し、切り替え器４ａ，４
ｂに低域切替信号として与えられる。また、ＣＡＴＶ放
送の３００ＭＨｚ以上の高域チャンネル受信時には、Ｖ
ｆ＜Ｖｔとなるように設定してあるから、オペレーショ
ナルアンプＡＭＰはトランジスタＴＲ１，ＴＲ２をそれ
ぞれオフする比較出力を出力し、切り替え器４ａ，４ｂ
に高域切替信号として与えられる。

【００３５】なお、上記の実施例における第１中間周波
数信号の周波数、固定フィルタ６の遮断周波数、可変フ
ィルタ８の遮断周波数（帯域通過型の場合には下限と上
限の遮断周波数）等には必ずしも上記の値に限定される
ものではない。

【００３６】また、上記の実施例は、ＣＡＴＶ放送帯が
５０ＭＨｚ〜１０００ＭＨｚのものについて説明されて
いるが、本発明は１０００ＭＨｚを超えるＣＡＴＶ放送
帯にも適用できるものである。

【００３７】さらに、上記の実施例では、コンパレータ
２０を用いて固定フィルタ６と可変フィルタ８とを切り
替えるようにしているが、コンパレータ２０を用いずに
マイクロコンピュータ１０からの信号で直接切り替える
ようにすることができる。

【００３８】さらにはまた、本発明のＣＡＴＶ用チュー
ナは、少なくとも第１混合回路１８を含むその前段側が
含まれるように構成されておればよい。

【００３９】

【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明によれば、低域の高周波信号を選局することによ
り、切替手段によって、低域通過型の固定フィルタ手段
を混合回路側に切り替え接続することで、ＣＡＴＶ放送
局からの高周波信号の低域のみの受信にチャンネル受信
帯域を制限して入力チャンネル数を少なく抑え、また、
高域の高周波信号を選局することにより、切替手段によ
って高域通過型または帯域通過型の可変フィルタ手段を
混合回路側に切り替え接続することで、ＣＡＴＶ放送局
からの高周波信号の高域のチャンネル受信時での低域の
高周波信号の影響、つまり、低域のチャンネルの組み合
わせによる高域での信号の歪みを軽減できるようにした
から、良好なＣＡＴＶ放送画面を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例に係るＣＡＴＶ用チューナとそ
の周辺回路のブロック図である。

【図２】図１の固定フィルタと可変フィルタとの具体回
路図である。

【図３】図２の固定フィルタと可変フィルタとの周波数
特性を示す図である。

【図４】従来例と実施例との相互変調歪みを示す図であ
る。

【図５】固定フィルタと可変フィルタとの他の変形例を
示す図である。

【図６】固定フィルタと可変フィルタとのさらに他の変
形例を示す図である。

【図７】固定フィルタと可変フィルタとのさらにまた他
の変形例を示す図である。

【図８】コンパレータの回路例を示す図である。

【図９】従来例に係るＣＡＴＶ用チューナとその周辺回
路のブロック図である。

【符号の説明】 ２　　受信端 ４ａ，４ｂ　　切り替え器 ６　　固定フィルタ ８　　可変フィルタ １０　　マイクロコンピュータ １２　　制御電圧発生回路 １８　　混合回路

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　固定フィルタ手段（６）と、可変フィ
   ルタ手段（８）と、切替手段（４ａ，４ｂ）とを有して
   おり、固定フィルタ手段（６）は、低域通過型でかつ通
   過帯域が固定のものであり、可変フィルタ手段（８）は
   、帯域通過型または高域通過型でかつ外部から入力され
   る制御電圧に応答して通過帯域が可変するものであり、
   前記両フィルタ手段（６，８）は、切替手段（４ａ，４
   ｂ）を介して混合回路（１８）前段側に接続されており
   、切替手段（４ａ，４ｂ）は、ＣＡＴＶ放送局からの高
   周波信号の選局周波数帯域が、低域であるときは固定フ
   ィルタ手段（６）を、また、高域であるときは可変フィ
   ルタ手段（８）を、それぞれ、混合回路（１８）側に切
   り替え接続するものであることを特徴とするＣＡＴＶ用
   チューナ。
2. 【請求項２】　　コンパレータ手段（２０）を具備し、
   該コンパレータ手段（２０）は、外部から入力される制
   御電圧に基づいて、該選局周波数が低域であるか高域で
   あるかを基準値と比較し、該比較結果を切替手段（４ａ
   ，４ｂ）に出力するものであり、前記切替手段（４ａ，
   ４ｂ）は、低選局周波数であるとする比較出力の入力に
   応答して固定フィルタ手段（６）を、また、高選局周波
   数であるとする比較出力の入力に応答して可変フィルタ
   手段（８）を、それぞれ、混合回路（１８）側に切り替
   え接続することを特徴とする請求項１に記載のＣＡＴＶ
   用チューナ。