JPH0537406A - チユーナ回路 - Google Patents

チユーナ回路

Info

Publication number
JPH0537406A
JPH0537406A JP25283091A JP25283091A JPH0537406A JP H0537406 A JPH0537406 A JP H0537406A JP 25283091 A JP25283091 A JP 25283091A JP 25283091 A JP25283091 A JP 25283091A JP H0537406 A JPH0537406 A JP H0537406A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
filter
output
input
operational amplifier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25283091A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Mizukami
博之 水上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP25283091A priority Critical patent/JPH0537406A/ja
Publication of JPH0537406A publication Critical patent/JPH0537406A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 IFフィルタの集積回路化が可能であると共
に、PCティルトを低減でき、各チャネル間におけるP
Cティルトの均一化を図ることができるチューナ回路を
提供する。 【構成】 入力フィルタ2は、複数のRF信号から同調
電圧入力端子10に印加した同調電圧に対応して希望信
号を通過させる。RFアンプ3はその希望信号を増幅
し、段間フィルタ4は再度帯域選択する。ミクサ5はそ
の希望信号を局部発振器9の発振信号と混合し、IF信
号に変換し、IFアンプ6はそのIF信号を増幅する。
IFフィルタ7は、制御信号入力端子11,12から印
加される信号によって、その帯域特性を制御でき、希望
のIF信号を通過させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン(以下、
TVという)信号やケーブルテレビ(以下、CATVと
いう)信号等を受信可能なチューナ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のTV信号やCATV信号を受信す
るチューナ回路は、一般的にシングルスーパーヘテロダ
イン方式またはダブルスーパーヘテロダイン方式で、入
力フィルタ,IF(中間周波)フィルタ等のフィルタ
や、RF(高周波)アンプ,IFアンプ等のアンプや、
ミクサ(周波数変換器)や、局部発振器などから成り、
入力したRF信号をIF信号に変換して出力する。この
うち、フィルタは、高周波帯域まで比較的Qの高い状態
を維持する必要があるため、インダクタと容量などの個
別部品による回路構成になっている。
【0003】近年、GaAsやSi等半導体デバイスの
高周波化が進み、従来個別部品で構成されていたチュー
ナ回路も集積回路化が図られている。現在では、フィル
タを除いた、ミクサ,局部発振器,IFアンプ等が集積
回路化されている。これらの例としては、特開昭57−
106202号、特開昭57−125531号、特開昭
60−149226号、特開昭56−103543号公
報等があげられる。
【0004】集積回路化と共に、TV,CATV放送の
多チャネル化に伴い、チューナ回路の高性能化が望ま
れ、フィルタ部の集積回路化、高性能化も必要になって
いる。フィルタの集積回路化の一手段として、特開昭6
1−150416号公報のように、Nパスフィルタを用
いる方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のチュ
ーナ回路においては、一般に、チューナ回路に至るまで
の信号伝送路やチューナ回路の内部で帯域内偏差が生じ
るが、IFフィルタの中心周波数,通過帯域,及び共振
の鋭さQが常に一定であるため、その帯域内偏差による
映像搬送波(P)と色副搬送波(C)とのレベル差(即
ち、PCティルト)が、チャネルによっては増加する場
合がある。この結果、PCティルトは各チャネル間にお
いてばらつくこととなり、そのため、後段の復調部にお
いて良好な復調出力が得られないという問題があった。
【0006】本発明の目的は、上記した従来技術の問題
点を解決し、IFフィルタの集積回路化が可能であると
共に、PCティルトを低減でき、各チャネル間における
PCティルトの均一化を図ることができるチューナ回路
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、シングルスーパーヘテロダイン方式のチューナ回路
ではIFフィルタを、ダブルスーパーヘテロダイン方式
のチューナ回路においては第2のIFフィルタを、積分
回路によるバイカッド回路、あるいは、スイッチドキャ
パシタ回路で構成した。さらに、そのIFフィルタをパ
スフィルタとしたNパスフィルタで、シングルスーパー
ヘテロダイン方式のチューナ回路における入力フィルタ
を、または、その第2のIFフィルタをパスフィルタと
したNパスフィルタで、ダブルスーパーヘテロダイン方
式のチューナ回路における第1のIFフィルタを、構成
した。また、そのとき、Nパスフィルタ内に存在するミ
クサへ注入する信号をチューナ回路の局部発振信号また
は第2の局部発振信号と同一にした。
【0008】
【作用】シングルスーパーヘテロダイン方式のチューナ
回路におけるIFフィルタ、または、ダブルスーパーヘ
テロダイン方式のチューナ回路における第2のIFフィ
ルタを、積分回路によるバイカッド回路で構成すること
により、フィルタの集積回路化が可能となると共に、積
分回路の利得を制御することで、フィルタの帯域特性を
可変でき、PCティルトを低減できる。また、回路内に
用いる容量値も併せて制御することで、通過帯域幅を大
きく可変できる。
【0009】IFフィルタまたは第2のIFフィルタを
スイッチドキャパシタフィルタで構成した場合には、ス
イッチに印加する信号の周波数により同じく帯域幅等の
帯域特性を可変でき、PCティルトを低減して良好な受
信性能が得られる。
【0010】また、上記のIFフィルタをパスフィルタ
に用いたNパスフィルタで、シングルスーパーヘテロダ
イン方式のチューナ回路における入力フィルタを構成す
ることにより、RFアンプに入力する不要信号を減衰さ
せ、RFアンプ,ミクサで発生する妨害信号を低減でき
るとともに、チューナ回路のフィルタ全てを集積回路化
したIFフィルタとミクサで構成できるので、チューナ
回路全体の集積回路化も可能となる。またIFフィルタ
へ帯域特性を制御することでチューナ回路全体の帯域特
性が容易に可変できる。
【0011】また、上記の第2のIFフィルタをパスフ
ィルタに用いたNパスフィルタで、ダブルスーパーヘテ
ロダイン方式のチューナ回路における第1のIFフィル
タを構成することにより、チューナ回路の受信性能を決
定する第1のIFフィルタにおいてもPCティルトの低
減や希望信号近傍の妨害波除去等の高性能化が図れると
共に、チューナ回路のフィルタを集積回路化できるの
で、チューナ回路全体の集積回路化も可能となる。ま
た、第2のIFフィルタの帯域特性を制御することで、
帯域幅の異なる信号を用いる放送方式に対しても受信可
能なチューナ回路となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について、シングルス
ーパーヘテロダイン方式の場合とダブルスーパーヘテロ
ダイン方式の場合とに分けて説明する。まず、前半部分
では、本発明の実施例として、シングルスーパーヘテロ
ダイン方式のチューナ回路について説明する。
【0013】図1は本発明の第1の実施例としてのチュ
ーナ回路を示すブロック図である。同図において、1は
RF信号入力端子、2は入力フィルタ、3はRFアン
プ、4は段間フィルタ、5はミクサ、6はIFアンプ、
7はIFフィルタ、8はIF信号出力端子、9は局部発
振器、10は同調電圧入力端子、11,12は制御信号
入力端子である。
【0014】RF信号入力端子1から入力した複数のR
F信号から、同調電圧入力端子10に印加した同調電圧
に対応して希望信号を通過させる入力フィルタ2で、希
望信号を選択し、RFアンプ3で増幅する。段間フィル
タ4で再度帯域選択した後、この希望信号を、ミクサ5
で局部発振器9からの局部発振信号と混合し、IF信号
に変換する。このIF信号は、IFアンプ6で増幅さ
れ、IFフィルタ7を通過してIF信号出力端子8から
出力される。
【0015】ここで、従来のIFフィルタは固定帯域で
あったが、本実施例で用いるIFフィルタ7は、制御信
号入力端子11,12から印加される信号によって、そ
の帯域特性が制御できるため、広帯域にわたり各チャネ
ルのPCティルトを均一化でき、そのため、後続する復
調部(図示せず)において常に良好な復調出力を得るこ
とができる。
【0016】では、IFフィルタ7の構成について説明
する。図2は図1におけるIFフィルタ7の第1の具体
例を示す回路図である。同図において、20は入力信
号、21は信号出力端子、22,23はオペアンプ、2
4,25は容量、26は直流電源、27,28は制御信
号入力端子である。
【0017】この回路は、オペアンプと、その出力と接
地間に接続した容量とによる積分回路を、2段縦続接続
し、出力から各段のオペアンプの入力に帰還をかけたバ
イカッド回路構成である。
【0018】この回路の伝達関数は数1に示すようにバ
ンドパスフィルタとなる。
【数1】 その特性を簡単に図3に示す。中心周波数f0 は、
【数2】 で表わされ、また共振の鋭さQは、
【数3】 で表わされる。
【0019】数2,数3から判るように、オペアンプ2
2,23の利得gm1,gm2を制御することにより、中心
周波数f0 、共振の鋭さQを制御できる。従って、この
フィルタをIFフィルタに用いることで、PCティルト
を広帯域にわたり各チャネル間で均一化できるため、前
述したように、後段の復調部において良好な復調出力を
保つことができる。
【0020】次に、オペアンプ22,23の回路構成を
図4により説明する。図4は図2におけるFETを用い
たオペアンプの一具体例を示す回路図である。同図にお
いて、26,27は信号入力端子、28は信号出力端
子、29は電源端子、30,31は負荷用FET、3
2,33は差動増幅用FET、34,35,36,37
はレベルシフト及びソースフォロワ用FET、38は定
電流源用FET、39はダイオード、40,41,42
は抵抗、43,44,45は制御電圧端子、46は差動
増幅部、47はレベルシフト・ソースフォロア部であ
る。
【0021】この回路で定電流源用FET38のゲート
電極に制御電圧端子43を通して制御電圧を印加して、
差動増幅用FET32,33、負荷用FET30,31
に流れる電流を制御し、差動増幅部46の利得を制御す
る。
【0022】図2に示したように、このオペアンプと容
量からなる積分回路を2段縦続接続したバイカッド回路
で、このオペアンプの利得を制御することは、即ち、数
2,数3のgm1及びgm2を制御することで、従って、帯
域特性を制御できることになる。
【0023】IFフィルタ7の帯域特性の制御例を図5
に示す。同図において、48,49,50,51はIF
フィルタ7の周波数特性である。f0 を帯域の中心周波
数とすると、48,49に示すように、f0 を固定した
ままQを制御することや、50,51に示すように中心
周波数f0 を制御することも可能である。この制御によ
り、前述のPCティルトを制御できるため、広帯域にわ
たり復調出力が最良となるPCティルトを保つことがで
きる。
【0024】また、IFフィルタ7を、図2に示したよ
うに、オペアンプと容量からなる積分回路を2段縦続接
続したバイカッド回路で構成することにより、容量の値
にもよるが、IFフィルタ7の集積回路化も十分可能と
なる。
【0025】次に、図6は図1におけるIFフィルタの
第2の具体例を示す回路図である。同図において、図2
と同一の部分には同一の番号を付し説明を略す。同図
中、52,53は可変容量ダイオード、54,55は容
量、56,57,58,59は抵抗、60,61は容量
制御電圧端子である。
【0026】容量制御電圧端子60,61に制御電圧を
印加することで可変容量ダイオード52,53の容量値
を制御し、オペアンプ22,23の利得制御と加えて、
数2,数3に示したように、IFフィルタ7の帯域特性
を制御できる。
【0027】この制御は、オペアンプ22,23の利得
制御量が不十分な場合や帯域特性を大きく変化させたい
場合等に有効である。即ち、この具体例では、可変容量
ダイオード52,53を用いることで、帯域特性を広帯
域にわたり、または、広いQ値にわたり、連続して制御
できるため、IF信号周波数やIF信号帯域幅の異なる
放送方式を同一の受信装置で受信する場合等において有
効である。具体的な例としては、通常のCATV信号
(IF信号帯域幅6MHz)とハイビジョン信号(同1
2MHz)を混在してCATV網で配信する場合の受信
装置等である。
【0028】次に、図7は図1におけるIFフィルタの
第3の具体例を示す回路図である。同図において、図2
と同一の部分には同一の番号を付し説明を略す。同図中
62,63は容量、64,65,66はスイッチであ
る。
【0029】上述のCATV信号とハイビジョン信号を
混在するCATV網等の例では、帯域幅が2倍変化すれ
ば良く、図6に示した具体例のように帯域幅が連続に変
化する必要はない。
【0030】そこで、この具体例では、積分回路の容量
を2つ切換えて帯域特性を制御する構成とした。また、
この構成では、帯域幅のほか中心周波数の2値的制御も
可能である。
【0031】従って、この具体例においても、IF信号
周波数やIF信号帯域幅の異なる場合に、2値的ではあ
るが、帯域特性を制御して受信可能となる。また、PC
ティルトの補正等詳細な帯域特性の制御は、図3から図
5に示したようにオペアンプの利得制御を行なうことも
可能である。なお、ここでは、2つの容量を切換える具
体例であったが、2つ以上の容量を切換える場合でも同
様の効果が得られる。
【0032】図6,図7に示した具体例の特性例を図8
により説明する。同図は容量値を制御して帯域幅がBW
1とその2倍のBW2になった場合の周波数特性を示し
ている。図6,図7に示した具体例においては、このよ
うに大きく帯域幅を制御でき、IF信号帯域幅の異なる
信号を同一のチューナ回路で受信することも可能とな
る。
【0033】次に、本発明の第2の実施例を図9により
説明する。同図において、図1と同一の部分には同一の
番号を付し説明を略す。IFフィルタ7は、図2あるい
は図6,図7に示した具体例と同じフィルタであり、帯
域制御信号端子11,12に印加する制御信号により帯
域特性を制御可能である。このフィルタはまた図4に示
したようにオペアンプの利得を制御するため、帯域特性
のほか利得も制御可能である。
【0034】そこで、図1に示した実施例で用いていた
IFアンプ6を取り除くことも可能となる場合がある。
即ち、IFフィルタ7での利得がIFアンプ6の利得と
同等となる場合である。このとき、図2,図6,図7で
述べたように、制御信号端子11,12から印加する信
号で利得を制御できるので、AGC制御も可能となり、
後続する復調部への入力レベルを一定に保つと同時に、
PCティルト等帯域特性も最良の復調出力となる様、制
御できる。また、IFアンプ6を別に設ける必要がない
ため、回路規模,消費電力の低減が図られる。
【0035】次に、本発明の第3の実施例を図10によ
り説明する。同図において、図1と同一の部分には同一
の番号を付し説明を略す。同図中、70はIFフィル
タ、71は発振器である。ここで、IFフィルタ70は
スイッチドキャパシタ回路あるいはNパスフィルタ回路
で構成されている。スイッチドキャパシタ回路で構成し
た場合、そのスイッチング速度は発振器71から供給さ
れる信号周波数により決まり、それによりフィルタの帯
域特性が形成される。
【0036】図10では発振器71は固定発振周波数で
発振するものであるが、この発振周波数を微調制御する
ことにより、IFフィルタ70の帯域特性を制御でき
る。即ち、スイッチドキャパシタ回路を用いたフィルタ
では、一般にスイッチング速度を例えば2倍にすると、
中心周波数,帯域幅とも2倍となる性質を有する。従っ
て、発振器71の発振周波数を微調制御することで、帯
域特性の制御が可能となる。また、フィルタにスイッチ
ドキャパシタ回路を用いることにより、IFフィルタ7
0の集積回路化が可能となる。
【0037】次に、IFフィルタ70をNパスフィルタ
で構成した場合について図11,図12により説明す
る。図11はNパスフィルタの一具体例を示すブロック
図である。同図において、71は発振器、72は信号入
力端子、73は信号出力端子、74は前置フィルタ、7
5,76は第1のパスのミクサ、77,78は第2のパ
スのミクサ、79,80は第N番目のパスのミクサ、8
1は第1のパスフィルタ、82は第2のパスフィルタ、
83は第N番目のパスフィルタ、84は移相器である。
【0038】通常、第1から第N番目のミクサは、それ
ぞれ等しい特性を有する。また、第1から第N番目のパ
スフィルタも、それぞれ等しい特性を有し、そのインピ
ーダンスは[Z]である。また、各パスのミクサへは移
相器84で移相されたN個の信号を各々印加する。
【0039】このNパスフィルタの帯域特性例を図12
により説明する。図12では、図11中の各パスフィル
タ81,82,83として、ローパスフィルタを用いた
場合と、バンドパスフィルタを用いた場合と、で分けて
示してある。
【0040】まず、同図(a),(b)により、ローパ
スフィルタを用いた場合について説明する。同図(a)
がパスフィルタの帯域特性であり、遮断周波数がfS
通過帯域が0からfS であるローパス形を成している。
このパスフィルタと周波数fC の局部発振信号が入力さ
れる各パスのミクサとから成るNパスフィルタの帯域特
性が同図(b)である。
【0041】同図(b)に示すように、Nパスフィルタ
の通過帯域として、パスフィルタの通過帯域、fC を中
心周波数とし帯域幅が2fS の通過帯域、2fC を中心
周波数とし帯域幅が2fS の通過帯域、及びこれらの高
調次の通過帯域が現われる。同図中破線で示したよう
に、このうち必要な帯域を図11に示した前置フィルタ
74によって選択し、単独の通過帯域を得る。
【0042】次に、同図(c),(d)により、バンド
パスフィルタを用いた場合について説明する。同図
(c)がパスフィルタの帯域特性であり、通過帯域の中
心周波数がf0 、帯域幅が2fS であるバンドパス形を
成している。このパスフィルタと周波数fC の局部発振
信号が入力される各パスのミクサとから成るNパスフィ
ルタの帯域特性が同図(d)である。
【0043】同図(d)に示すように、Nパスフィルタ
の通過帯域として、パスフィルタの通過帯域、(fC
0 ),(fC +f0 )を中心周波数とし帯域幅が2f
S の通過帯域、(2fC −f0 ),(2fC +f0 )を
中心周波数とし帯域幅が2fS の通過帯域、及び高調次
の通過帯域が現われる。上記ローパス形と同様に、同図
中破線で示したように、このうち必要な帯域を図11に
示した前置フィルタ74によって選択し、単独の通過帯
域を得る。
【0044】なお、ここで、ナイキストの制限から、パ
スフィルタにローパスフィルタを用いる場合には、パス
の数Nは3以上である必要がある。また、N=2の場合
にはパスフィルタにバンドパスフィルタを用いる必要が
ある。
【0045】図11では前置フィルタ74を用いたが、
その代わりに、あるいは同時に後置フィルタを用いるこ
ともできる。また、前置フィルタ74を固定帯域のバン
ドパスフィルタ、発振器71を固定周波数の発振器とし
ているが、これらを微調制御することで、IFフィルタ
の中心周波数,帯域幅等を制御できるので、IF信号周
波数や帯域幅の異なる放送信号を同一のフィルタで受信
可能となる。ここで移相器は発振器71の発振信号を2
π/Nずつ移相し、各パスのミクサに印加する。また、
フィルタにNパスフィルタを用いることにより、IFフ
ィルタ70の集積回路化が可能となる。
【0046】次に、本発明の第4の実施例を図13によ
り説明する。同図において、図10と同一の部分には同
一の番号を付し説明を略す。同図中、90はIFフィル
タ、91は発振器、92は発振周波数制御端子である。
【0047】ここで、IFフィルタ90は、その構成に
ついては図14,図15で詳細に説明するが、スイッチ
ドキャパシタフィルタをパスフィルタに用いたNパスフ
ィルタで構成されている。発振器71からの発振信号は
Nパスフィルタの各パスのミクサに印加され、IFフィ
ルタ90の通過帯域周波数を決定し、一方、発振器91
の発振信号はNパスフィルタの各パスフィルタに用いた
スイッチドキャパシタフィルタの帯域特性を決定してい
る。
【0048】従って、制御端子92に印加する信号によ
り発振器91の発振周波数を制御することで、パスフィ
ルタの帯域特性を制御でき、図8に示したように、通過
帯域幅を大きく制御できる。また、通過帯域周波数の制
御は、発振器71の発振周波数を微調制御することで可
能となる。
【0049】このように、本実施例では、IFフィルタ
の通過帯域幅と周波数を発振器の発振周波数により制御
できるので、IF信号帯域幅の異なる放送を同一のフィ
ルタを用いて受信可能となる。さらに、その制御が発振
器の発振周波数を制御するのみで比較的簡単に行なえる
利点もある。
【0050】IFフィルタ90の構成について図14に
より説明する。同図はスイッチドキャパシタフィルタを
パスフィルタに用いたNパスフィルタを示すブロック図
である。同図において、図11,図13と同一の部分に
は同一の番号を付し説明を略す。同図中、100は第1
のパスフィルタ、101は第2のパスフィルタ、102
は第N番目のパスフィルタである。
【0051】このNパスフィルタの帯域特性例を図15
で説明する。同図は図14中の各パスフィルタ100,
101,102にローパスフィルタを用いた場合のNパ
スフィルタの帯域特性を示す。
【0052】同図(a)がパスフィルタの帯域特性で、
その通過帯域が、制御端子92に印加された信号で発振
器91の発振周波数を制御することにより変化した様子
を示している。即ち、遮断周波数が実線で示したように
S の場合や破線で示した2fS 等の値をとり得る。こ
のパスフィルタと周波数fC の発振器71から発振信号
が入力される各パスのミクサとから成るNパスフィルタ
の帯域特性を同図(b)に示す。
【0053】同図(b)に示すように、Nパスフィルタ
の通過帯域として、fC を中心とし帯域幅がパスフィル
タの通過帯域幅の2倍となる通過帯域、及びこれらの高
調次の通過帯域が得られる。
【0054】同図中、一点鎖線で示したように、このう
ち必要な帯域を図13に示した前置フィルタ74によっ
て選択し、単独の通過帯域を得る。各パスフィルタに印
加する周波数を制御することで各パスフィルタの帯域幅
を可変できるので、Nパスフィルタ総合の帯域特性もf
C を中心に実線,破線で示したように帯域幅を広い範囲
で制御できる。
【0055】従って、前述のように、6MHzの帯域を
有するCATV信号に12MHzの帯域を有するハイビ
ジョン信号等を混在して受信する際に、容易にフィルタ
の帯域幅を可変できるので、同一の受信装置により受信
可能となる。また、中心周波数の制御は発振器71の発
振周波数を可変することで行なえるので、異なったIF
信号周波数の放送方式も同一の受信装置で受信可能とな
る。
【0056】これまではIFフィルタの高性能化,集積
回路化に対する構成例について述べてきたが、これから
は、入力フィルタ部を含めて、チューナ回路総合で高性
能化,集積回路化を図った実施例について述べる。
【0057】本発明の第5の実施例を図16により説明
する。同図において、図1と同一の部分には同一の番号
を付し説明を略す。同図中、110は入力フィルタであ
る。
【0058】図1,図9,図10及び図13の実施例で
用いた入力フィルタ2は、同調電圧のみによって局部発
振信号に対応する通過帯域に移動するものであったが、
本実施例で用いる入力フィルタ110は、同調電圧と局
部発振信号の双方によってその通過帯域が決定されるN
パスフィルタで構成される。なお、入力フィルタ110
の構成については、図17で詳細に説明する。
【0059】この様に、入力フィルタ110をNパスフ
ィルタで構成することにより、従来の入力フィルタに比
べ、急峻なフィルタ特性,平坦な帯域内特性が得られる
ため、良好な妨害排除能力を有し、さらに従来入力フィ
ルタの特性を償うためRFアンプ3とミクサ5の間に設
けられていた段間同調フィルタが不要になり、回路の小
形化,部品点数の削減が図れる。また、Nパスフィルタ
内のパスフィルタはRF信号に比較して低い周波数帯域
を通過帯域とするため、従来のインダクタと容量等受動
部品から成るディスクリートな回路に対し、オペアン
プ,抵抗,容量等から成る能動な集積回路で構成でき、
回路の一層の小形化が図れる。
【0060】次に、入力フィルタ110の構成を示す具
体例を図17により説明する。同図において、図2と同
一の部分には同一の番号を付し説明を略す。同図中、1
11は前置フィルタ、112,113は第1のパスのミ
クサ、114,115は第2のパスのミクサ、116は
移相器、117は第1のパスフィルタ、118は第2の
パスフィルタ、119,120は制御端子である。
【0061】Nパスフィルタの動作は図11の具体例を
参照されたい。この具体例では、Nパスフィルタの第
1,第2のパスフィルタ117,118は、IFフィル
タと同一の回路構成をしている。回路構成が同一であれ
ば、いずれの形式のIFフィルタの回路構成と同一であ
っても良く、例えば、図2,図6,図7に示したIFフ
ィルタの他、図11,図14に示したIFフィルタ7
0,90と同一の回路構成であっても良い。
【0062】本実施例の帯域特性を図18により説明す
る。同図(a)がIFフィルタの帯域特性を示す。ま
た、このIFフィルタを入力フィルタを構成するNパス
フィルタの第1,第2のパスフィルタとして用いた場合
の、入力フィルタの帯域特性が同図(b)である。
【0063】Nパスフィルタではパスフィルタでの零周
波数点が各パスのミクサ112,113,114,11
5に注入される発振器9の発振周波数fL0となる。それ
に従いfL0を中心にその両側にIF信号周波数fIFだけ
離れた周波数を中心にIFフィルタの帯域特性が現われ
る。このうち低周波側が希望受信信号の周波数fRFとな
る。この帯域を前置フィルタ111で選択し、単独の通
過帯域を得る。
【0064】この構成によれば、入力フィルタにおい
て、パスフィルタであるIFフィルタの帯域特性を変え
ずに中心周波数だけを各パスのミクサに注入する局部発
振信号の周波数で周波数軸上を移動させた帯域特性を得
ることができる。従って、比較的急峻(高Q)な帯域特
性を実現しにくいUHF帯などの高周波域においても低
周波帯で実現できる高Qな帯域特性も実現できる。ま
た、どの中心周波数においても各パスフィルタの帯域特
性が保たれるので、PCティルト等帯域内偏差が広い帯
域にわたり均一に保たれ、最良の受信状態を得ることが
できる。
【0065】また、図2以降に示したIFフィルタを用
いることにより、IFフィルタの帯域特性を中心周波
数,帯域幅について制御可能となるため、例えばPA
L,SECAM,NTSCなどIF信号周波数の異なる
放送方式を同一のチューナ回路で受信可能となること
や、例えば、帯域6MHzのCATV信号と帯域12M
Hzのハイビジョン信号を配信するCATV網の受信端
末として両者を同一のチューナ回路で受信可能となる効
果がある。さらに、TV,CATV以外にも衛星を用い
た衛星放送や衛星通信では、複数の衛星から受信できる
ヨーロッパ等においてはIF信号帯域幅の異なる信号を
受信する必要があり、そのような状況においても、本実
施例では同一のチューナ回路で受信可能となる。
【0066】また、IFフィルタを能動素子を主体に集
積回路化した回路構成にできたため、入力フィルタも集
積回路化が可能となり、図17に破線で示したようにチ
ューナ回路全てを集積回路化できる可能性もある。
【0067】次に、図19に本発明の第6の実施例とし
て、構成を変えた実施例を示す。同図において、図17
と同一の部分には同一の番号を付し説明を略す。同図
中、121はNパスフィルタの前置フィルタ111を分
離した部分である。本構成は、前置フィルタ111とN
パスフィルタの残りの部分121をRFアンプ3の入出
力に配置したため、Nパスフィルタ自体121での利得
低下をRFアンプで補償できる。即ち、Nパスフィルタ
自体121で発生する雑音がチューナ回路総合の雑音指
数に与える影響を軽減でき、S/N劣化の少ないチュー
ナ回路を実現できる。
【0068】また、前置フィルタ111でRFアンプ3
に入力する信号帯域を制限するため、RFアンプ3の非
直線性により発生する妨害信号を低減できる。さらに、
Nパスフィルタ自体121からRF信号入力端子1側へ
漏洩する局部発振信号をRFアンプ3の逆方向伝達特性
により低減できる効果も有する。さらにこの構成におい
ても図16に示した実施例と同様の効果を有する。
【0069】次に、本発明の第7の実施例として、前置
フィルタ111を簡易化した実施例を図20により説明
する。同図において、図19と同一の部分には同一の番
号を付し説明を略す。同図中、122は入力フィルタ、
123はバンド切換信号端子、124,125,126
はバンドパスフィルタである。
【0070】入力フィルタ部122は複数のバンドパス
フィルタから成り、Nパスフィルタ自体121で発生す
る希望通過帯域以外の不要通過帯域を除去するようにバ
ンド分けしてあり、バンド切換端子123に印加する信
号により受信希望信号周波数に応じて適宜バンドに切換
える構成である。
【0071】本構成においても図16または図19に示
した実施例の有する効果の他、入力フィルタ部122が
固定帯域のフィルタを切換えて使用するため、局部発振
器とのトラッキングを考慮する必要がなく、無調整化が
図られる。
【0072】以上、前半部分では、本発明の実施例とし
て、シングルスーパーヘテロダイン方式のチューナ回路
について説明した。次に、後半部分では、ダブルスーパ
ーヘテロダイン方式のチューナ回路について説明する。
なお、後半部分の説明は前半部分の説明とかなり重複す
る部分があるため、その重複する部分については、適宜
説明を省略するものとする。
【0073】図21は本発明の第8の実施例としてのチ
ューナ回路を示すブロック図である。同図において、1
001はRF信号入力端子、1002は入力フィルタ、
1003はRFアンプ、1004は第1のミクサ、10
05は第1の局部発振器、1006は同調電圧入力端
子、1007は第1のIFフィルタ、1008は第1の
IFアンプ、1009は第2のミクサ、1010は第2
の局部発振器、1011は第2のIFアンプ、1012
は第2のIFフィルタ、1013,1014は制御信号
入力端子、1015はIF信号出力端子である。
【0074】RF信号入力端子1001から入力した複
数のRF信号を、入力フィルタ1002で帯域分割す
る。これは次段のRFアンプ1003及び第1のミクサ
1004で生じる2次歪,3次歪妨害を低減すると共
に、局部発振信号のRF信号入力端子1001からの漏
洩を低減するためである。従って、RFアンプ1003
及び第1のミクサ1004が十分な直線性(低歪性)及
び逆方向抑圧度を有する場合には不要となる。
【0075】次に、入力フィルタ1002を通過した信
号を、RFアンプ1003で増幅し、第1のミクサ10
04で第1の局部発振器5からの局部発振信号と混合
し、第1のIF信号に変換する。そして、この第1のI
F信号を第1のIFフィルタ1007により帯域選択
し、第1のIFアンプ1008で増幅し、第2のミクサ
1009で第2の局部発振器1010からの局部発振信
号と混合し、第2のIF信号に変換する。さらに、この
第2のIF信号を第2のIFアンプ1011で増幅し、
第2のIFフィルタ1012を通過させ、IF信号出力
端子1015から出力させる。
【0076】ここで、従来のIFフィルタは固定帯域で
あったが、本実施例で用いる第2のIFフィルタ101
2は、制御信号入力端子1013,1014から印加さ
れる信号によって、その帯域特性が制御できるため、広
帯域にわたり各チャネルのPCティルトを均一化でき、
そのため、後続する復調部(図示せず)において常に良
好な復調出力を得ることができる。
【0077】では、第2のIFフィルタ1012の構成
について説明する。第2のIFフィルタ1012の構成
は、例えば、図2に示した如くになっている。即ち、図
2に示す回路は、前述したように、オペアンプと、その
出力と接地間に接続した容量とによる積分回路を、2段
縦続接続し、出力から格段のオペアンプの入力に帰還を
かけたバイカッド回路構成である。
【0078】前述の数2,数3から判るように、オペア
ンプ22,23の利得gm1,gm2を制御することによ
り、中心周波数f0 、共振の鋭さQを制御できる。従っ
て、このフィルタを第2のIFフィルタに用いること
で、PCティルトを広帯域にわたり各チャネル間で均一
化できるため、前述したように、後段の復調部において
良好な復調出力を保つことができる。
【0079】第2のIFフィルタ1012の帯域特性の
制御も、例えば、図5に示した如くになる。即ち、f0
を帯域の中心周波数とすると、48,49に示すよう
に、f0 を固定したままQを制御することや、50,5
1に示すように中心周波数f0 を制御することも可能で
ある。この制御により、前述のPCティルトを制御でき
るため、広帯域にわたり、復調出力が最良となるPCテ
ィルトを保つことができる。
【0080】また、第2のIFフィルタ1012を、図
2に示したように、オペアンプと容量からなる積分回路
を2段縦続接続したバイカッド回路で構成することによ
り、容量の値にもよるが、第2のIFフィルタ1012
の集積回路化も可能となる。
【0081】また、図21における第2のIFフィルタ
1012の構成は、図6に示した如くになっていても良
い。即ち、図6に示す回路は、前述したように、容量制
御電圧端子60,61に制御電圧を印加することで可変
容量ダイオード52,53の容量値を制御し、オペアン
プ22,23の利得制御と加えて、数2,数3に示した
ように、第2のIFフィルタ1012の帯域特性を制御
できる。
【0082】この制御は、オペアンプ22,23の利得
制御量が不十分な場合や帯域特性を大きく変化させたい
場合等に有効である。即ち、この具体例では、可変容量
ダイオード52,53を用いることで、帯域特性を広帯
域にわたり、または、広いQ値にわたり、連続して制御
できるため、IF信号周波数やIF信号帯域幅の異なる
放送方式を同一の受信装置で受信する場合等において有
効である。具体的な例としては、通常のCATV信号
(IF信号帯域幅6MHz)とハイビジョン信号(同1
012MHz)を混在してCATV網で配信する場合の
受信装置等である。
【0083】さらに、図21における第2のIFフィル
タ1012の構成は、図7に示した如くになっていても
良い。即ち、図7に示す回路は、前述したように、積分
回路の容量を2つ切り換えて帯域特性を制御する構成と
している。また、この構成では、帯域幅のほか中心周波
数の2値的制御も可能である。
【0084】従って、IF信号周波数やIF信号帯域幅
の異なる場合に、2値的ではあるが、帯域特性を制御し
て受信可能となる。また、PCティルトの補正等詳細な
帯域特性の制御は、図3から図5に示したようにオペア
ンプの利得制御を用いて行うことも可能である。
【0085】なお、第2のIFフィルタ1012を図
6,図7に示した如き構成とする場合には、図8に示し
たように、大きく帯域幅を制御でき、IF信号帯域幅の
異なる信号を同一のチューナ回路で受信することも可能
となる。
【0086】次に、本発明の第9の実施例を図22によ
り説明する。同図において、図21と同一の部分には同
一の番号を付し説明を略す。第2のIFフィルタ101
2は、図2あるいは図6、図7に示した具体例と同じフ
ィルタであり、帯域制御信号端子1013,1014に
印加する制御信号により帯域特性を制御可能である。こ
のフィルタはまた図4に示したようにオペアンプの利得
を制御するため、帯域特性のほか利得も制御可能であ
る。
【0087】そこで、図21に示した実施例で用いてい
た第2のIFアンプ1011を取り除くことも可能とな
る場合がある。即ち、第2のIFフィルタ1012での
利得が第2のIFアンプ1011の利得と同等となる場
合である。このとき、図2、図6、図7で述べたよう
に、制御信号端子1013,1014から印加する信号
で利得を制御できるので、AGC制御も可能と成り、後
続する復調部への入力レベルを一定に保つと同時に、P
Cティルト等帯域特性も最良の復調出力となる様、制御
できる。また、第2のIFアンプ1011を別に設ける
必要がなく、回路規模、消費電力の低減が図られる。
【0088】次に、本発明の第10の実施例を図23に
より説明する。同図において、図21と同一の部分には
同一の番号を付し説明を略す。同図中、1070は第2
のIFフィルタ、1071は発振器である。
【0089】ここで、第2のIFフィルタ1070はス
イッチドキャパシタ回路あるいはNパスフィルタ回路で
構成されている。スイッチドキャパシタ回路で構成した
場合、そのスイッチング速度は発振器1071から供給
される信号周波数により決まり、それによりフィルタの
帯域特性が形成される。
【0090】図23では発振器1071は固定発振周波
数で発振するものであるが、この発振周波数を微調制御
することにより、第2のIFフィルタ1070の帯域特
性を制御できる。即ち、スイッチドキャパシタ回路を用
いたフィルタでは、一般にスイッチング速度を例えば2
倍にすると、中心周波数、帯域幅とも2倍となる性質を
有する。従って、発振器1071の発振周波数を微調制
御することで、帯域特性の制御が可能となる。また、フ
ィルタにスイッチドキャパシタ回路を用いることによ
り、第2のIFフィルタ1070の集積回路化が可能と
なる。
【0091】次に、第2のIFフィルタ1070をNパ
スフィルタで構成した場合について説明する。第2のI
Fフィルタ1070をNパスフィルタで構成した場合、
そのNパスフィルタの構成は、例えば、図11に示した
如くになっている。
【0092】通常、第1から第N番目のミクサは、それ
ぞれ等しい特性を有する。また、第1から第N番目のパ
スフィルタも、それぞれ等しい特性を有し、そのインピ
ーダンスは[Z]である。また、各パスのミクサへは移
相器84で移相されたN個の信号を各々印加する。この
Nパスフィルタの帯域特性例については、図12にて述
べた通りであり、その説明は省略する。
【0093】なお、図11では前置フィルタ74を用い
たが、その代りに、あるいは同時に後置フィルタを用い
ることもできる。また、前置フィルタ74を固定帯域の
バンドパスフィルタ、発振器71を固定周波数の発振器
としているが、これらを制御することで、IFフィルタ
の中心周波数、帯域幅等を制御できるので、IF信号周
波数や帯域幅の異なる放送信号を同一のフィルタで受信
可能となる。ここで移相器84は発振器71からの発振
信号を2π/Nずつ移相し、各パスのミクサに印加す
る。また、フィルタにNパスフィルタを用いることによ
り、IFフィルタ1070の集積回路化が可能となる。
【0094】次に、本発明の第11の実施例を図24に
より説明する。同図において、図23と同一の部分には
同一の番号を付し説明を略す。同図中、1090は第2
のIFフィルタ、1091は発振器、1092は発振周
波数制御端子である。
【0095】ここで、第2のIFフィルタ1090は、
スイッチドキャパシタフィルタをパスフィルタに用いた
Nパスフィルタで構成されている。発振器1071から
の発振信号はNパスフィルタの各パスのミクサに印加さ
れ、第2のIFフィルタ1090の通過帯域周波数を決
定し、一方、発振器1091からの発振信号はNパスフ
ィルタの各パスフィルタに用いたスイッチドキャパシタ
フィルタの帯域特性を決定している。
【0096】従って、制御端子1092に印加する信号
により発振器1091の発振周波数を制御することで、
パスフィルタの帯域特性を制御でき、図8に示したよう
に、通過帯域幅を大きく制御できる。また、通過帯域周
波数の制御は、発振器1071の発振周波数を制御する
ことで可能となる。
【0097】このように、本実施例では、IFフィルタ
の通過帯域幅と周波数を発振器の発振周波数により制御
できるので、IF信号帯域幅の異なる放送を同一のフィ
ルタを用いて受信可能となる。さらに、その制御が発振
器の発振周波数を制御するのみで比較的簡単に行える利
点もある。
【0098】第2のIFフィルタ1090の構成は、例
えば、図14に示した如くになっている。なお、図14
におけるNパスフィルタの帯域特性例については、図1
5にて述べた通りであり、その説明は省略する。
【0099】次に、本発明の第12の実施例を図25に
より説明する。同図において、図23,図24と同一の
部分には同一の番号を付し説明を略す。同図中、110
0は第2のIFフィルタ、1110は分周器、1111
は制御信号端子である。
【0100】ここで、第2のIFフィルタ1100は、
図2,図6または図7に示したバイカッド回路をパスフ
ィルタに用いたNパスフィルタで構成されている。そし
て、図23,図24に示した実施例で用いた発振器10
71からの発振信号の代わりに、第2の局部発振器10
10からの第2の局部発振信号を用いている。即ち、第
2の局部発振信号の周波数は、一般に第2のIF信号の
周波数より高いため、分周器1110で所望の周波数に
変換されて、Nパスフィルタの各パスのミクサに印加さ
れ、第2のIFフィルタ1100の通過帯域周波数を決
定している。また、この場合、第2の局部発振器101
0の発振周波数は大きく可変できないので、制御信号端
子1111から制御信号が入力され、各パスフィルタを
構成するバイカッド回路のオペアンプや容量を制御し
て、各パスフィルタの帯域特性を可変している。
【0101】従って、ここまで述べたように、異なった
IF信号帯域幅,IF信号周波数の放送信号を同一の受
信装置により受信可能となると共に、図23,図24に
示した発振器1071を別に設ける必要がないため、回
路規模,消費電力の低減が図れ、集積回路化に有効であ
る。
【0102】これまで第2のIFフィルタの高性能化、
集積回路化に対する構成例について述べてきたが、これ
からは、第1のIFフィルタ部を含めて、高性能化、集
積回路化を図った実施例について述べる。
【0103】本発明の第13の実施例を図26により説
明する。同図において、図21と同一の部分には同一の
番号を付し説明を略す。同図中、1112は第1のIF
フィルタ、1113,1114は制御信号入力端子であ
る。
【0104】図21,図22,図23,図24及び図2
5の実施例で用いた第1のIFフィルタ1007は、固
定の通過帯域を有するものであり、その帯域幅を受信信
号の最大帯域幅に設定しておく必要があった。例えば、
同一のチューナ回路で帯域幅6MHzと12MHzの放
送信号を受信する場合には、第1のIFフィルタ100
7の帯域幅は12MHz以上に設定しておく必要があっ
た。
【0105】しかし、その場合には、帯域幅の狭い信号
が複数、同時に、第1のIFアンプ1008や第2のミ
クサ1009に入力され、歪特性の性能によっては妨害
信号を発生する場合があった。
【0106】これに対し、本実施例で用いる第1のIF
フィルタ1112は図21の実施例で用いて第2のIF
フィルタ1012と同じ構成で、制御信号入力端子11
13,1114からの制御信号により、第2のIFフィ
ルタ1012と同時にその通過帯域が制御可能であり、
第1のIFアンプ1008や第2のミクサ1009に不
要な信号が入力されるのを低減でき、耐妨害特性の良好
なチューナ回路を構成できる。また、第1のIFフィル
タ1112においても帯域特性を制御できるので、より
高精度の帯域制御が可能と成り、PCティルトの低減が
図れる。
【0107】次に、本発明の第14の実施例を図27に
より説明する。同図において、図26と同一の部分には
同一の番号を付し説明を略す。同図中、1115は第1
のIFフィルタ、1116は制御信号端子である。本実
施例で用いる第1のIFフィルタ1115はNパスフィ
ルタで構成される。なお、第1のIFフィルタ1115
の構成については図28で詳細に説明する。
【0108】この様に、第1のIFフィルタ1115を
Nパスフィルタで構成することにより、従来の第1のI
Fフィルタに比べ、急峻なフィルタ特性,平坦な帯域内
特性が得られる。これは、Nパスフィルタに用いるパス
フィルタが比較的低い周波数領域で構成できるからであ
る。これにより、良好な妨害排除能力を有し、また、帯
域内偏差が少なく良好な復調特性を得られる。
【0109】また、上述のように、パスフィルタを比較
的低い周波数領域で構成できるので、従来のインダクタ
と容量等受動部品から成るディスクリートな回路に対
し、オペアンプ,抵抗,容量等から成る能動な集積回路
で構成でき、回路の小形化が図れる。
【0110】次に、第1のIFフィルタ1115の構成
を示す具体例を図28により説明する。同図において、
図27と同一の部分には同一の番号を付し説明を略す。
同図中、1120は前置フィルタ、1121,1125
は第1のパスのミクサ、1126,1130は第2のパ
スのミクサ、1122は第1のパスフィルタ、1127
は第2のパスフィルタ、1123,1124,112
8,1129は制御端子、1131は移相器である。N
パスフィルタの動作は、図11で述べたとおりであるの
で、その説明は省略する。
【0111】この具体例では、Nパスフィルタの第1,
第2のパスフィルタ1122,1127は、第2のIF
フィルタ1012と同一の回路構成をしている。回路構
成が同一であれば、いずれの形式のIFフィルタでも良
く、例えば、図2,図6,図7に示したIFフィルタの
ほか、図11,図14に示したIFフィルタ70、90
と同一の回路構成であっても良い。
【0112】本実施例の帯域特性を図29により説明す
る。同図(a)が第2のIFフィルタの帯域特性を示
す。また、この第2のIFフィルタを第1のIFフィル
タを構成するNパスフィルタの第1,第2のパスフィル
タとして用いた場合の、第1のIFフィルタの帯域特性
が同図(b)である。
【0113】Nパスフィルタではパスフィルタでの零周
波数点が各パスのミクサ1121,1125,112
6,1130に注入される発振器1010の発振周波数
LO2となる。それに従いfLO2を中心にその両側に第2
のIF信号周波数fIF2だけ離れた周波数を中心に第2
のIFフィルタの帯域特性が現われる。
【0114】ダブルスーパーヘテロダイン方式のチュー
ナ回路では、その周波数変換の方法に和方式と差方式が
ある。和方式とは、 fIF1 = fRF + fLO1 (数4) fIF2 = fLO2 − fIF1 (数5) の周波数関係でIF信号に変換する方式で、一方、差方
式とは、 fIF1 = fLO1 − fRF (数6) fIF2 = fIF1 − fLO2 (数7) の周波数関係でIF信号に変換する方式である。
【0115】ここで、 fRFは希望入力信号周波数 fLO1は第1の局部発振信号周波数 fIF1は第1のIF信号周波数 fLO2は第2の局部発振信号周波数 fIF2は第2のIF信号周波数 である。
【0116】従って、和方式においては、数5から、同
図(b)の(fLO2−fIF2)を中心とした帯域が第1の
IF信号周波数帯域となり、図中破線で示した様に前置
フィルタ1120で帯域を選択して、単独の帯域が得ら
れる。また、差方式においては、数7から、(fLO2
IF2)を中心とした帯域が第1のIF信号周波数帯域
となり、同様に前置フィルタ120で帯域を選択して、
単独の帯域が得られる。この構成によれば、比較的急峻
(高Q)な帯域特性を実現しにくいUHF帯以上の高周
波域においても、低周波域で実現できる高Qな帯域特性
が実現できる。
【0117】また、図2以降に示したIFフィルタを用
いることにより、第2のIFフィルタの帯域特性を中心
周波数,帯域幅等について制御可能となるため、例え
ば、PAL,SECAM,NTSCなどIF信号周波数
の異なる放送方式を同一のチューナ回路で受信可能とな
ることや、例えば、帯域6MHzのCATV信号と帯域
12MHzのハイビジョン信号を配信するCATV網の
受信端末として両者を同一のチューナ回路で受信可能と
なる。
【0118】さらに、TV,CATV以外にも衛星を用
いた衛星放送や衛星通信では、複数の衛星から受信でき
るヨーロッパ等においてはIF信号帯域幅の異なる信号
を受信する必要があり、そのような状況においても、本
実施例では同一のチューナ回路で受信可能となる。
【0119】また、第2のIFフィルタを能動素子を主
体に集積回路化した回路構成としたため、第1のIFフ
ィルタも集積回路化が可能となり、チューナ回路の簡略
化、部品点数の削減が図れる。
【0120】一般に、ダブルスーパーヘテロダイン方式
のチューナ回路では、入力フィルタ1002は複数の固
定帯域のバンドパスフィルタから成り、希望通過帯域の
みを選択し、不要通過帯域を除去するようにバンド分け
してあり、バンド切り換え信号により受信希望信号周波
数に応じて適宜バンドを切り換える構成である。このバ
ンド分けを適当に行なうことで、前置フィルタ1120
は不要と成り、回路規模の低減が図れる。
【0121】最後にIFフィルタの応用例として、本発
明の第15の実施例を第30図により説明する。同図は
チューナ部及び復調回路を含めたチューナ回路を示すブ
ロック図であり、第1図と同一の部分には同一の番号を
付し説明を略す。
【0122】同図中、130はチューナ部、131はI
F用弾性表面波(SAW)フィルタ、132は復調部、
133は映像信号出力端子、134は音声信号出力端
子、135はIFフィルタである。
【0123】RF信号入力端子1から入力した信号のう
ち希望受信信号をチューナ部130でIF信号に変換
し、このIF信号をSAWフィルタ131でさらに帯域
選択する。IFフィルタ135は第2図,第6図,第7
図,第11図または第14図に示したIFフィルタと同
一の回路構成のフィルタであり、簡易なチャネル等化器
として動作する。即ち、IFフィルタ135でIF信号
の帯域内偏差を補正するのである。その後、IF信号を
復調部132で復調し、映像信号,音声信号をそれぞれ
出力端子133,134から出力する。このとき復調部
132では、Y,C信号、あるいはP,C信号のレベル
差を比較するなどの方法により最良の検波出力を得るよ
う、IFフィルタ135の帯域特性制御用信号をIFフ
ィルタ135へフィードバックする。
【0124】従って、本構成によれば、従来チューナ部
130内の入力フィルタの帯域特性が局部発振周波数と
のトラッキングを保つため行なってきた調整工程を著し
く低減できる。また、場合によってはSAWフィルタ1
31が不要になり、部品点数の削減が図られる。また、
IFフィルタ135は集積化,無調整化が可能なため、
復調部132の小形化,高性能化が図れる。
【0125】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、テ
レビジョンチューナ回路のIFフィルタ部をアクティヴ
フィルタで構成することにより、電気的信号によりアク
ティヴフィルタの帯域特性を制御できるので、チューナ
回路に至るまでの信号伝搬路やチューナ回路の内部で発
生する帯域内偏差に起因するPCティルトを低減でき、
フィルタの無調整化や、復調出力がどのチャネルにおい
ても最良となるチューナ出力を復調部へ供給できる効果
がある。
【0126】このIFフィルタをオペアンプと容量から
成る積分回路を縦続接続したバイカッド回路で構成する
ことにより、オペアンプ内の差動アンプに流れる電流を
制御することでフィルタの帯域特性を制御できるので、
上記効果を有すると共にIFフィルタの集積回路化が可
能となり、テレビジョンチューナ回路の小形化,無調整
化が図られる。
【0127】また、上記バイカッド回路を用いたIFフ
ィルタにおいて、容量値を可変容量ダイオードあるいは
スイッチングダイオード等で、可変又は切り換える構成
にすることにより、フィルタの通過帯域幅や中心周波数
を広い範囲で制御できるため、上記効果の他、IF信号
周波数やIF信号帯域幅の異なる放送,通信方式の信号
を同一のチューナ回路で受信可能となる効果を有する。
【0128】IFフィルタの他の構成例としてNパスフ
ィルタを用いた構成では、上記効果の他、Nパスフィル
タの各パスフィルタを比較的低周波帯で設計できるた
め、帯域特性が急峻(高Q)で妨害排除能力が高く、帯
域内偏差の少ない通過帯域特性が得られる。さらに、パ
スフィルタを従来インダクタ等の個別素子で構成してい
た回路から集積回路化が図れる。この構成においてもI
Fフィルタの帯域特性の制御ができるため、上述した効
果も同様に得られる。
【0129】Nパスフィルタのパスフィルタにスイッチ
ドキャパシタフィルタを用いた構成においては、上記効
果の他、パスフィルタの帯域幅をクロック周波数で制御
できるため、簡単に帯域幅が制御でき、特に、IF信号
帯域幅の異なる信号を同一チューナ回路で受信する場合
に効果がある。
【0130】このIFフィルタをパスフィルタに用いた
Nパスフィルタで、シングルスーパーヘテロダイン方式
のチューナ回路における入力フィルタ部、あるいは、ダ
ブルスーパーヘテロダイン方式のチューナ回路における
第1のIFフィルタ部を構成することにより、以下の効
果がある。
【0131】即ち、Nパスフィルタの各パスフィルタが
RF帯域より低いIF帯域で設計できるので、高Qで帯
域内偏差の少ない通過帯域特性が得られる。これによ
り、隣々接チャネル妨害,イメージ信号妨害等多チャネ
ル信号を受信した際に発生する妨害信号を抑圧すること
ができ、さらにPCティルトの良好な特性が得られる。
【0132】また、パスフィルタの特性とIFフィルタ
の特性が等しいため、全ての受信チャネルに対して一定
の帯域特性,PCティルトが得られる。また、パスフィ
ルタ,IFフィルタが集積回路化されているため、従来
フィルタ部をインダクタ等調整を要する個別部品で構成
していたのに対し、チューナ回路の大部分を集積化で
き、チューナ回路の小形化,無調整化が図られる。ま
た、本構成ではNパスフィルタに注入する信号に局部発
振信号を直接使用できるので、一層回路の簡略化が図ら
れる。
【0133】このほか、入力フィルタが高Qな帯域特性
を保てるため、従来設けていた段間フィルタが不要とな
り、チューナ回路の簡略化,部品点数の削減が図れる。
また、本発明のIFフィルタをチューナ回路の後段の復
調部,SAWフィルタの後段に設けることにより、IF
信号の帯域補正ができるため、従来チューナ回路の入力
フィルタで局部発振周波数とのトラッキングを保つため
に行なってきた調整工程を著しく低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】図1におけるIFフィルタの第1の具体例を示
す回路図である。
【図3】図2のIFフィルタの周波数特性を示す特性図
である。
【図4】図2におけるオペアンプの一具体例を示す回路
図である。
【図5】図2のIFフィルタの周波数特性の制御例を示
す特性図である。
【図6】図1におけるIFフィルタの第2の具体例を示
す回路図である。
【図7】図1におけるIFフィルタの第3の具体例を示
す回路図である。
【図8】図6及び図7のIFフィルタの周波数特性の制
御例を示す特性図である。
【図9】本発明の第2の実施例を示すブロック図であ
る。
【図10】本発明の第3の実施例を示すブロック図であ
る。
【図11】図10におけるIFフィルタの一具体例を示
すブロック図である。
【図12】図11のIFフィルタの周波数特性を示す特
性図である。
【図13】本発明の第4の実施例を示すブロック図であ
る。
【図14】図13におけるIFフィルタの一具体例を示
すブロック図である。
【図15】図13のIFフィルタの周波数特性を示す特
性図である。
【図16】本発明の第5の実施例を示すブロック図であ
る。
【図17】図16における入力フィルタの一具体例を示
すブロック図である。
【図18】図16におけるIFフィルタ及び入力フィル
タの周波数特性を示す特性図である。
【図19】本発明の第6の実施例を示すブロック図であ
る。
【図20】本発明の第7の実施例を示すブロック図であ
る。
【図21】本発明の第8の実施例を示すブロック図であ
る。
【図22】本発明の第9の実施例を示すブロック図であ
る。
【図23】本発明の第10の実施例を示すブロック図で
ある。
【図24】本発明の第11の実施例を示すブロック図で
ある。
【図25】本発明の第12の実施例を示すブロック図で
ある。
【図26】本発明の第13の実施例を示すブロック図で
ある。
【図27】本発明の第14の実施例を示すブロック図で
ある。
【図28】図27における第1のフィルタの一具体例を
示すブロック図である。
【図29】図27における第2のIFフィルタ及び第1
のフィルタの周波数特性を示す特性図である。
【図30】本発明の第15の実施例を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
2,122…入力フィルタ、4…段間フィルタ、7,7
0,90,135…IFフィルタ、9,71,91…局
部発振器、10,92…同調電圧入力端子、11,1
2,119,120…制御信号端子、22,23…オペ
アンプ、24,25…容量、74,111…前置フィル
タ、75,76,112,113…第1のパスのミク
サ、77,78,114,115…第2のパスのミク
サ、79,80…第N番目のパスのミクサ、81,10
0,117…第1のパスフィルタ、82,101,11
8…第2のパスフィルタ、83,110…第N番目のパ
スフィルタ、84,116…移相器、110…Nパスフ
ィルタ、121…前置フィルタを除いたNパスフィル
タ、123…バンド切換信号端子、124,125,1
26…バンドパスフィルタ、1002…入力フィルタ、
1007,1112,1115…第1のIFフィルタ、
1009…第2のミクサ、1010…第2の局部発振
器、1012,1070,1090…第2のIFフィル
タ、1013,1014,1092,1111,111
3,1114,1116,1123,1124,112
8,1129…制御信号端子、1120…前置フィル
タ、1121,1125…第1のパスのミクサ、112
6,1130…第2のパスのミクサ、1122…第1の
パスフィルタ、1127…第2のパスフィルタ、113
1…移相器、1071,1091…発振器、1110…
分周器。

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同調電圧を出力する選局装置と、該選局
    装置からの同調電圧を入力し、該同調電圧に応じた周波
    数を持つ局部発振信号を出力する第1の局部発振器と、
    RF信号を入力し、該RF信号のうち、その通過帯域内
    の信号のみを通過させて出力する入力フィルタと、該入
    力フィルタからの出力信号を入力し、該出力信号を増幅
    して出力するRFアンプと、該RFアンプからの出力信
    号を入力し、その出力信号のうち、その通過帯域内の信
    号のみを通過させて出力する段間フィルタと、前記第1
    の局部発振器からの局部発振信号と前記段間フィルタか
    らの出力信号とを入力し、該出力信号を前記局部発振信
    号によって周波数変換し、IF信号にして出力するミク
    サと、該ミクサからのIF信号を入力し、該IF信号を
    増幅して出力するIFアンプと、該IFアンプからのI
    F信号を入力し、該IF信号のうち、その通過帯域内の
    信号のみを通過させて出力するIFフィルタと、で構成
    されるチューナ回路において、 前記IFフィルタは、制御信号を入力し、該制御信号に
    応じて、その通過帯域の特性が制御されることを特徴と
    するチューナ回路。
  2. 【請求項2】 同調電圧を出力する選局装置と、該選局
    装置からの同調電圧を入力し、該同調電圧に応じた周波
    数を持つ局部発振信号を出力する第1の局部発振器と、
    RF信号を入力し、該RF信号のうち、その通過帯域内
    の信号のみを通過させて出力する入力フィルタと、該入
    力フィルタからの出力信号を入力し、該出力信号を増幅
    して出力するRFアンプと、該RFアンプからの出力信
    号を入力し、その出力信号のうち、その通過帯域内の信
    号のみを通過させて出力する段間フィルタと、前記第1
    の局部発振器からの局部発振信号と前記段間フィルタか
    らの出力信号とを入力し、該出力信号を前記局部発振信
    号によって周波数変換し、IF信号にて出力するミクサ
    と、該ミクサからのIF信号を入力し、該IF信号のう
    ち、その通過帯域内の信号のみを通過させて出力するI
    Fフィルタと、で構成されるチューナ回路において、 前記IFフィルタは、制御信号を入力し、該制御信号に
    応じて、その通過帯域の特性が制御されると共に、入力
    した前記IF信号を増幅して出力することを特徴とする
    チューナ回路。
  3. 【請求項3】 同調電圧を出力する選局装置と、該選局
    装置からの同調電圧を入力し、該同調電圧に応じた周波
    数を持つ局部発振信号を出力する第1の局部発振器と、
    RF信号を入力し、該RF信号のうち、その通過帯域内
    の信号のみを通過させて出力する入力フィルタと、該入
    力フィルタからの出力信号を入力し、該出力信号を増幅
    して出力するRFアンプと、前記第1の局部発振器から
    の局部発振信号と前記RFアンプからの出力信号とを入
    力し、該出力信号を前記局部発振信号によって周波数変
    換し、IF信号にして出力するミクサと、該ミクサから
    のIF信号を入力し、該IF信号を増幅して出力するI
    Fアンプと、該IFアンプからのIF信号を入力し、該
    IF信号のうち、その通過帯域内の信号のみを通過させ
    て出力するIFフィルタと、で構成されるチューナ回路
    において、 前記入力フィルタは、前記選局装置からの同調電圧を入
    力し、該同調電圧に応じてその通過帯域が変化すると共
    に、前記RF信号を入力し、該RF信号のうち、前記通
    過帯域内の信号のみを通過させて出力する前置フィルタ
    と、前記第1の局部発振器からの局部発振信号を入力
    し、該局部発振信号の周波数に応じてその通過帯域が変
    化すると共に、前記前置フィルタからの出力信号を入力
    し、該出力信号のうち、前記通過帯域内の信号のみを通
    過させて出力するNパスフィルタと、で構成され、前記
    IFフィルタは、制御信号を入力し、該制御信号に応じ
    て、その通過帯域の特性が制御されることを特徴とする
    チューナ回路。
  4. 【請求項4】 RF信号を入力し、該RF信号のうち、
    希望受信信号をIF信号に変換して出力するチューナ部
    と、該チューナ部から出力されるIF信号を選択通過さ
    せる弾性表面波(以下、SAWという)フィルタと、該
    SAWフィルタから出力されるIF信号を復調する復調
    部と、から成るチューナ回路において、 前記SAWフィルタと前記復調部の間に、制御信号を入
    力し、該制御信号に応じて、その通過帯域の特性が制御
    されるIFフィルタを設けたことを特徴とするチューナ
    回路。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3または4に記載のチュ
    ーナ回路において、前記IFフィルタは、前記制御信号
    によりその利得が制御される第1のオペアンプと、前記
    制御信号によりその利得が制御されると共に、前記第1
    のオペアンプの出力端子にその正側入力端子が接続さ
    れ、前記第1のオペアンプの負側入力端子にその出力端
    子が接続され、その負側入力端子にその出力端子が接続
    される第2のオペアンプと、前記第1のオペアンプの出
    力端子と前記第2のオペアンプの正側入力端子との接続
    点にその一端が接続される第1の容量と、前記第2のオ
    ペアンプの出力端子にその一端が接続され、その他端が
    接地される第2の容量と、で構成され、前記第1のオペ
    アンプの正側入力端子に一定の直流電圧が印加されると
    共に、前記第1の容量の他端より前記IF信号を入力
    し、前記第2のオペアンプの出力端子より、通過した前
    記信号を出力することを特徴とするチューナ回路。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3または4に記載のチュ
    ーナ回路において、前記IFフィルタは、前記制御信号
    によりその利得が制御される第1のオペアンプと、前記
    制御信号によりその利得が制御されると共に、前記第1
    のオペアンプの出力端子にその正側入力端子が接続さ
    れ、前記第1のオペアンプの負側入力端子にその出力端
    子が接続され、その負側入力端子にその出力端子が接続
    される第2のオペアンプと、前記第1のオペアンプの出
    力端子と前記第2のオペアンプの正側入力端子との接続
    点にその一端が接続される第1の可変容量ダイオード
    と、該第1の可変容量ダイオードに所望の電圧を印加す
    る第1のバイアス回路と、前記第2のオペアンプの出力
    端子にその一端が接続され、その他端が接地される第2
    の可変容量ダイオードと、該第2の可変容量ダイオード
    に所望の電圧を印加する第2のバイアス回路と、で構成
    され、前記第1のオペアンプの正側入力端子に一定の直
    流電圧が印加されると共に、前記第1の可変容量ダイオ
    ードの他端より前記IF信号を入力し、前記第2のオペ
    アンプの出力端子より、通過した前記信号を出力するこ
    とを特徴とするチューナ回路。
  7. 【請求項7】 請求項1,2,3または4に記載のチュ
    ーナ回路において、前記IFフィルタは、前記制御信号
    によりその利得が制御される第1のオペアンプと、前記
    制御信号によりその利得が制御されると共に、前記第1
    のオペアンプの出力端子にその正側入力端子が接続さ
    れ、前記第1のオペアンプの負側入力端子にその出力端
    子が接続され、その負側入力端子にその出力端子が接続
    される第2のオペアンプと、複数の第1の容量と、該第
    1の容量の中から一つの容量を選択し、該容量の一端を
    前記第1のオペアンプの出力端子と前記第2のオペアン
    プの正側入力端子との接続点に接続する第1の選択回路
    と、それぞれの一端が接地された複数の第2の容量と、
    該第2の容量の中から一つの容量を選択し、該容量の他
    端を前記第2のオペアンプの出力端子に接続する第2の
    選択回路と、で構成され、前記第1のオペアンプの正側
    入力端子に一定の直流電圧が印加されると共に、前記第
    1の選択回路により選択された容量の他端より前記IF
    信号を入力し、前記第2のオペアンプの出力端子より、
    通過した前記信号を出力することを特徴とするチューナ
    回路。
  8. 【請求項8】 請求項1,2,3または4に記載のチュ
    ーナ回路において、前記IFフィルタは、前記IF信号
    を入力し、該IF信号のうち、その通過帯域内の信号の
    みを通過させて出力する前置フィルタと、第2の局部発
    振器と、該第2の局部発振器からの局部発振信号を入力
    し、該局部発振信号の周波数に応じてその通過帯域が変
    化すると共に、前記前置フィルタからの出力信号を入力
    し、該出力信号のうち前記通過帯域内の信号のみを通過
    させて出力するNパスフィルタと、で構成されることを
    特徴とするチューナ回路。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のチューナ回路におい
    て、前記Nパスフィルタは、入力した前記出力信号を発
    振信号によって周波数変換して出力する第1のミクサ
    と、該第1のミクサからの出力信号を入力し、該出力信
    号のうち、所望の帯域のみを通過させて出力するローパ
    スフィルタと、該ローパスフィルタからの出力信号を入
    力し、該出力信号を前記発振信号によって周波数変換し
    て出力する第2のミクサと、から成る信号パスを、N
    (Nは3以上の整数)個並列に接続して有すると共に、
    入力した前記局部発振信号をT(Tは該局部発振信号の
    周期)/Nづつ移相して、N個の信号をN個の前記信号
    パスに一対一に対応させて生成し、生成したN個の前記
    信号を、それぞれ、対応する信号パスの前記第1及び第
    2のミクサに、前記発振信号として入力する移相器を有
    することを特徴とするチューナ回路。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のチューナ回路におい
    て、前記ローパスフィルタに代えてバンドパスフィルタ
    を設けると共に、前記信号パスをM(Mは2以上の整
    数)個並列に接続したことを特徴とするチューナ回路。
  11. 【請求項11】 請求項9または10に記載のチューナ
    回路において、前記ローパスフィルタまたはバンドパス
    フィルタをスイッチドキャパシタフィルタで構成し、該
    スイッチドキャパシタフィルタにクロック信号を供給す
    る発振器を具備したことを特徴とするチューナ回路。
  12. 【請求項12】 請求項3に記載のチューナ回路におい
    て、前記入力フィルタのNパスフィルタとして、入力し
    た前記出力信号を発振信号によって周波数変換して出力
    する第1のミクサと、該第1のミクサからの出力信号を
    入力し、該出力信号のうち、IF信号帯域のみを通過さ
    せて出力する前記IFフィルタと同じIFフィルタと、
    該IFフィルタからの出力信号を入力し、該出力信号を
    前記発振信号によって周波数変換して出力する第2のミ
    クサと、から成る信号パスを、2個並列に接続して有す
    ると共に、入力した前記局部発振信号をT(Tは該局部
    発振信号の周期)/2だけ移相して、各々の信号を2個
    の前記信号パスに対応させて生成し、生成した2個の前
    記信号を、それぞれ、対応する信号パスの前記第1及び
    第2のミクサに、前記発振信号として入力する移相器を
    具備したことを特徴とするチューナ回路。
  13. 【請求項13】 請求項3に記載のチューナ回路におい
    て、前記前置フィルタを前記RFアンプの前段に設け、
    前記Nパスフィルタを前記RFアンプの後段に設けたこ
    とを特徴とするチューナ回路。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載のチューナ回路にお
    いて、前記前置フィルタを、複数の固定帯域フィルタで
    構成し、入力される切換信号によって、それら固定帯域
    フィルタのうち、所望の固定帯域フィルタを選択すると
    共に、RF信号を入力し、該信号のうち、選択した固定
    帯域フィルタの通過帯域内の信号のみを通過させて出力
    するフィルタから成ることを特徴とするチューナ回路。
  15. 【請求項15】 同調電圧を出力する選局装置と、該選
    局装置からの同調電圧を入力し、該同調電圧に応じた周
    波数を持つ第1の局部発振信号を出力する第1の局部発
    振器と、RF信号を入力し、該RF信号のうち、その通
    過帯域内の信号のみを通過させて出力する入力フィルタ
    と、該入力フィルタからの出力信号を入力し、該出力信
    号を増幅して出力するRFアンプと、前記第1の局部発
    振器からの第1の局部発振信号と前記RFアンプからの
    出力信号とを入力し、該出力信号を前記第1の局部発振
    信号によって周波数変換し、第1のIF信号にして出力
    する第1のミクサと、該第1のミクサからの第1のIF
    信号を入力し、該第1のIF信号のうち、その通過帯域
    内の信号のみを通過させて出力する第1のIFフィルタ
    と、該第1のIFフィルタからの出力信号を入力し、該
    出力信号を増幅して出力する第1のIFアンプと、第1
    のIF信号周波数から第2のIF信号周波数分だけ離れ
    た周波数を持つ第2の局部発振信号を出力する第2の局
    部発振器と、該第2の局部発振器からの第2の局部発振
    信号と前記第1のIFアンプからの出力信号とを入力
    し、該出力信号を前記第2の局部発振信号によって周波
    数変換し、第2のIF信号にして出力する第2のミクサ
    と、該第2のミクサからの第2のIF信号を入力し、該
    第2のIF信号を増幅して出力する第2のIFアンプ
    と、該第2のIFアンプからの第2のIF信号を入力
    し、該第2のIF信号のうち、その通過帯域内の信号の
    みを通過させて出力する第2のIFフィルタと、で構成
    されるチューナ回路において、 前記第2のIFフィルタは、制御信号を入力し、該制御
    信号に応じて、その通過帯域の特性が制御されることを
    特徴とするチューナ回路。
  16. 【請求項16】 同調電圧を出力する選局装置と、該選
    局装置からの同調電圧を入力し、該同調電圧に応じた周
    波数を持つ第1の局部発振信号を出力する第1の局部発
    振器と、RF信号を入力し、該RF信号のうち、その通
    過帯域内の信号のみを通過させて出力する入力フィルタ
    と、該入力フィルタからの出力信号を入力し、該出力信
    号を増幅して出力するRFアンプと、前記第1の局部発
    振器からの第1の局部発振信号と前記RFアンプからの
    出力信号とを入力し、該出力信号を前記第1の局部発振
    信号によって周波数変換し、第1のIF信号にして出力
    する第1のミクサと、該第1のミクサからの第1のIF
    信号を入力し、該第1のIF信号のうち、その通過帯域
    内の信号のみを通過させて出力する第1のIFフィルタ
    と、該第1のIFフィルタからの出力信号を入力し、該
    出力信号を増幅して出力する第1のIFアンプと、第1
    のIF信号周波数から第2のIF信号周波数分だけ離れ
    た周波数を持つ第2の局部発振信号を出力する第2の局
    部発振器と、該第2の局部発振器からの第2の局部発振
    信号と前記第1のIFアンプからの出力信号とを入力
    し、該出力信号を前記第2の局部発振信号によって周波
    数変換し、第2のIF信号にして出力する第2のミクサ
    と、該第2のミクサからの第2のIF信号を入力し、該
    第2のIF信号のうち、その通過帯域内の信号のみを通
    過させて出力する第2のIFフィルタと、で構成される
    チューナ回路において、 前記第2のIFフィルタは、制御信号を入力し、該制御
    信号に応じて、その通過帯域の特性が制御されると共
    に、入力した前記第2のIF信号を増幅して出力するこ
    とを特徴とするチューナ回路。
  17. 【請求項17】 同調電圧を出力する選局装置と、該選
    局装置からの同調電圧を入力し、該同調電圧に応じた周
    波数を持つ第1の局部発振信号を出力する第1の局部発
    振器と、RF信号を入力し、該RF信号のうち、その通
    過帯域内の信号のみを通過させて出力する入力フィルタ
    と、該入力フィルタからの出力信号を入力し、該出力信
    号を増幅して出力するRFアンプと、前記第1の局部発
    振器からの第1の局部発振信号と前記RFアンプからの
    出力信号とを入力し、該出力信号を前記第1の局部発振
    信号によって周波数変換し、第1のIF信号にして出力
    する第1のミクサと、該第1のミクサからの第1のIF
    信号を入力し、該第1のIF信号のうち、その通過帯域
    内の信号のみを通過させて出力する第1のIFフィルタ
    と、該第1のIFフィルタからの出力信号を入力し、該
    出力信号を増幅して出力する第1のIFアンプと、第1
    のIF信号周波数から第2のIF信号周波数分だけ離れ
    た周波数を持つ第2の局部発振信号を出力する第2の局
    部発振器と、該第2の局部発振器からの第2の局部発振
    信号と前記第1のIFアンプからの出力信号とを入力
    し、該出力信号を前記第2の局部発振信号によって周波
    数変換し、第2のIF信号にして出力する第2のミクサ
    と、該第2のミクサからの第2のIF信号を入力し、該
    第2のIF信号を増幅して出力する第2のIFアンプ
    と、該第2のIFアンプからの第2のIF信号を入力
    し、該第2のIF信号のうち、その通過帯域内の信号の
    みを通過させて出力する第2のIFフィルタと、で構成
    されるチューナ回路において、 前記第1のIFフィルタは、前記第1のIF信号を入力
    し、該第1のIF信号のうち、前記通過帯域内の信号の
    みを通過させて出力する前置フィルタと、前記第2の局
    部発振器からの第2の局部発振信号を入力し、該第2の
    局部発振信号の周波数に応じてその通過帯域が変化する
    と共に、前記前置フィルタからの出力信号を入力し、該
    出力信号のうち、前記通過帯域内の信号のみを通過させ
    て出力するNパスフィルタと、で構成され、前記第2の
    IFフィルタは、制御信号を入力し、該制御信号に応じ
    て、その通過帯域の特性が制御されることを特徴とする
    チューナ回路。
  18. 【請求項18】 請求項15,16または17に記載の
    チューナ回路において、前記第2のIFフィルタは、前
    記制御信号によりその利得が制御される第1のオペアン
    プと、前記制御信号によりその利得が制御されると共
    に、前記第1のオペアンプの出力端子にその正側入力端
    子が接続され、前記第1のオペアンプの負側入力端子に
    その出力端子が接続され、その負側入力端子にその出力
    端子が接続される第2のオペアンプと、前記第1のオペ
    アンプの出力端子と前記第2のオペアンプの正側入力端
    子との接続点にその一端が接続される第1の容量と、前
    記第2のオペアンプの出力端子にその一端が接続され、
    その他端が接地される第2の容量と、で構成され、前記
    第1のオペアンプの正側入力端子に一定の直流電圧が印
    加されると共に、前記第1の容量の他端より前記第2の
    IF信号を入力し、前記第2のオペアンプの出力端子よ
    り、通過した前記信号を出力することを特徴とするチュ
    ーナ回路。
  19. 【請求項19】 請求項15,16または17に記載の
    チューナ回路において、前記第2のIFフィルタは、前
    記制御信号によりその利得が制御される第1のオペアン
    プと、前記制御信号によりその利得が制御されると共
    に、前記第1のオペアンプの出力端子にその正側入力端
    子が接続され、前記第1のオペアンプの負側入力端子に
    その出力端子が接続され、その負側入力端子にその出力
    端子が接続される第2のオペアンプと、前記第1のオペ
    アンプの出力端子と前記第2のオペアンプの正側入力端
    子との接続点にその一端が接続される第1の可変容量ダ
    イオードと、該第1の可変容量ダイオードに所望の電圧
    を印加する第1のバイアス回路と、前記第2のオペアン
    プの出力端子にその一端が接続され、その他端が接地さ
    れる第2の可変容量ダイオードと、該第2の可変容量ダ
    イオードに所望の電圧を印加する第2のバイアス回路
    と、で構成され、前記第1のオペアンプの正側入力端子
    に一定の直流電圧が印加されると共に、前記第1の可変
    容量ダイオードの他端より前記第2のIF信号を入力
    し、前記第2のオペアンプの出力端子より、通過した前
    記信号を出力することを特徴とするチューナ回路。
  20. 【請求項20】 請求項15,16または17に記載の
    チューナ回路において、前記第2のIFフィルタは、前
    記制御信号によりその利得が制御される第1のオペアン
    プと、前記制御信号によりその利得が制御されると共
    に、前記第1のオペアンプの出力端子にその正側入力端
    子が接続され、前記第1のオペアンプの負側入力端子に
    その出力端子が接続され、その負側入力端子にその出力
    端子が接続される第2のオペアンプと、複数の第1の容
    量と、該第1の容量の中から一つの容量を選択し、該容
    量の一端を前記第1のオペアンプの出力端子と前記第2
    のオペアンプの正側入力端子との接続点に接続する第1
    の選択回路と、それぞれの一端が接地された複数の第2
    の容量と、該第2の容量の中から一つの容量を選択し、
    該容量の他端を前記第2のオペアンプの出力端子に接続
    する第2の選択回路と、で構成され、前記第1のオペア
    ンプの正側入力端子に一定の直流電圧が印加されると共
    に、前記第1の選択回路により選択された容量の他端よ
    り前記第2のIF信号を入力し、前記第2のオペアンプ
    の出力端子より、通過した前記信号を出力することを特
    徴とするチューナ回路。
  21. 【請求項21】 請求項15,16または17に記載の
    チューナ回路において、前記第2のIFフィルタは、前
    記第2のIF信号を入力し、該第2のIF信号のうち、
    その通過帯域内の信号のみを通過させて出力する前置フ
    ィルタと、第3の局部発振器と、該第3の局部発振器か
    らの第3の局部発振信号を入力し、該第3の局部発振信
    号の周波数に応じてその通過帯域が変化すると共に、前
    記前置フィルタからの出力信号を入力し、該出力信号の
    うち前記通過帯域内の信号のみを通過させて出力するN
    パスフィルタと、で構成されることを特徴とするチュー
    ナ回路。
  22. 【請求項22】 請求項15,16または17に記載の
    チューナ回路において、前記第2の局部発振器からの第
    2の局部発振信号を入力し、該第2の局部発振信号を分
    周して、第3の局部発振信号として出力する分周器を設
    け、前記第2のIFフィルタは、前記第2のIF信号を
    入力し、該第2のIF信号のうち、その通過帯域内の信
    号のみを通過させて出力する前置フィルタと、前記分周
    器からの第3の局部発振信号を入力し、該第3の局部発
    振信号の周波数に応じてその通過帯域が変化すると共
    に、前記前置フィルタからの出力信号を入力し、該出力
    信号のうち前記通過帯域内の信号のみを通過させて出力
    するNパスフィルタと、で構成されることを特徴とする
    チューナ回路。
  23. 【請求項23】 請求項21または22に記載のチュー
    ナ回路において、前記Nパスフィルタは、入力した前記
    出力信号を発振信号によって周波数変換して出力する第
    3のミクサと、該第3のミクサからの出力信号を入力
    し、該出力信号のうち、所望の帯域のみを通過させて出
    力するローパスフィルタと、該ローパスフィルタからの
    出力信号を入力し、該出力信号を前記発振信号によって
    周波数変換して出力する第4のミクサと、から成る信号
    パスを、N(Nは3以上の整数)個並列に接続して有す
    ると共に、入力した前記第3の局部発振信号をT(Tは
    該第3の局部発振信号の周期)/Nづつ移相して、N個
    の信号をN個の前記信号パスに一対一に対応させて生成
    し、生成したN個の前記信号を、それぞれ、対応する信
    号パスの前記第3及び第4のミクサに、前記発振信号と
    して入力する移相器を有することを特徴とするチューナ
    回路。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載のチューナ回路にお
    いて、前記ローパスフィルタに代えてバンドパスフィル
    タを設けると共に、前記信号パスをM(Mは2以上の整
    数)個並列に接続したことを特徴とするチューナ回路。
  25. 【請求項25】 請求項23または24に記載のチュー
    ナ回路において、前記ローパスフィルタまたはバンドパ
    スフィルタをスイッチドキャパシタフィルタで構成し、
    該スイッチドキャパシタフィルタにクロック信号を供給
    する発振器を具備したことを特徴とするチューナ回路。
  26. 【請求項26】 請求項17に記載のチューナ回路にお
    いて、前記第1のIFフィルタのNパスフィルタとし
    て、入力した前記出力信号を発振信号によって周波数変
    換して出力する第3のミクサと、該第3のミクサからの
    出力信号を入力し、該出力信号のうち、第2のIF信号
    帯域のみを通過させて出力する前記第2のIFフィルタ
    と同じIFフィルタと、該IFフィルタからの出力信号
    を入力し、該出力信号を前記発振信号によって周波数変
    換して出力する第4のミクサと、から成る信号パスを、
    2個並列に接続して有すると共に、入力した前記第2の
    局部発振信号をT(Tは該第2の局部発振信号の周期)
    /2だけ移相して、各々の信号を2個の前記信号パスに
    対応させて生成し、生成した2個の前記信号を、それぞ
    れ、対応する信号パスの前記第3及び第4のミクサに、
    前記発振信号として入力する移相器を具備したことを特
    徴とするチューナ回路。
JP25283091A 1990-11-28 1991-09-05 チユーナ回路 Pending JPH0537406A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25283091A JPH0537406A (ja) 1990-11-28 1991-09-05 チユーナ回路

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2-322344 1990-11-28
JP32234490 1990-11-28
JP25283091A JPH0537406A (ja) 1990-11-28 1991-09-05 チユーナ回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0537406A true JPH0537406A (ja) 1993-02-12

Family

ID=26540901

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25283091A Pending JPH0537406A (ja) 1990-11-28 1991-09-05 チユーナ回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0537406A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5886030A (en) * 1994-05-06 1999-03-23 Alcon Laboratories, Inc. Use of vitamin E tocopheryl derivatives in ophthalmic compositions
DE19650524C2 (de) * 1995-12-08 2002-10-24 Alps Electric Co Ltd Doppelabstimmschaltung für TV-Tuner
JP2009225228A (ja) * 2008-03-18 2009-10-01 Sony Corp バンドパスフィルタ装置、その製造方法、テレビジョンチューナおよびテレビジョン受信機
JP2012147345A (ja) * 2011-01-14 2012-08-02 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 受信システム
WO2023195387A1 (ja) * 2022-04-08 2023-10-12 株式会社村田製作所 Nパスフィルタ
WO2023238767A1 (ja) * 2022-06-10 2023-12-14 株式会社村田製作所 Nパスフィルタ

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5886030A (en) * 1994-05-06 1999-03-23 Alcon Laboratories, Inc. Use of vitamin E tocopheryl derivatives in ophthalmic compositions
DE19650524C2 (de) * 1995-12-08 2002-10-24 Alps Electric Co Ltd Doppelabstimmschaltung für TV-Tuner
JP2009225228A (ja) * 2008-03-18 2009-10-01 Sony Corp バンドパスフィルタ装置、その製造方法、テレビジョンチューナおよびテレビジョン受信機
JP2012147345A (ja) * 2011-01-14 2012-08-02 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 受信システム
WO2023195387A1 (ja) * 2022-04-08 2023-10-12 株式会社村田製作所 Nパスフィルタ
WO2023238767A1 (ja) * 2022-06-10 2023-12-14 株式会社村田製作所 Nパスフィルタ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0157413B1 (ko) 지상 am 및 위성 fm-tv 방송 신호 수신기
US6400416B1 (en) Single-chip digital cable TV/cable modem tuner IC
JPH0614501Y2 (ja) Catv用コンバ−タにおけるバンドパスフィルタ
US20060068740A1 (en) Receiver if circuit including image rejection mixer and active bandpass filter
US7006162B2 (en) Tuner
US8145170B2 (en) Low-cost receiver using tracking bandpass filter and lowpass filter
JP2002027341A (ja) テレビジョンチューナ
JPH0537406A (ja) チユーナ回路
EP1393551A2 (en) Quadrature demodulator
JPH05218894A (ja) チューナ回路
JP3128371B2 (ja) 受信装置
JPH0730456A (ja) テレビジョンチューナ
JP2901710B2 (ja) チューナ回路
US20080309827A1 (en) Filter Device, Circuit Arrangement Comprising Such Filter Device as Well as Method of Operating Such Filter Device
GB2342238A (en) Digital terrestrial TV tuner
JPH11243348A (ja) 高周波信号の受信装置
JP3038280B2 (ja) 受信装置
JPH11284537A (ja) チューナ
JP2809441B2 (ja) 衛星放送受信機
JPS6211539B2 (ja)
JP3617513B2 (ja) 受信装置
JP3495661B2 (ja) 受信装置
JP3617521B2 (ja) 受信装置
JP2005203935A (ja) チューナ装置とこれに用いる集積回路
JPH0713305Y2 (ja) ダブルスーパー方式チューナ