JP2005203935A - チューナ装置とこれに用いる集積回路 - Google Patents

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Naomi Nagata
尚実 永田
Nobuhiro Kani
伸弘 可児
Norihiro Hachiman
徳宏 八幡
Yukio Ishihara
幸男 石原
Eitetsu Takahashi
英徹 高橋
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Abstract

【課題】受信チャンネル帯域内の信号レベル偏差を低減する。
【解決手段】受信部110は、増幅器14の出力が供給されるアンテナ同調フィルタ回路101と、このアンテナ同調フィルタ回路101の出力に接続された増幅器102と、この増幅器102の出力が一方の入力に供給されるとともに、他方の入力には局部発振器105の出力が接続された混合器104とを備え、アンテナ同調フィルタ回路101は、複同調フィルタで構成されたものである。これにより受信チャンネル帯域内の信号レベル偏差を低減することができるチューナ装置を提供することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ケーブルテレビジョン(以下、CATVと称する)用のセットトップボックス(以下、STBと称する)や地上波放送受信等に用いるチューナ装置に関するものである。
従来のチューナ装置は、図7に示されるような構成を有していた。
図7において、従来のチューナ装置は、高周波信号が供給される入力端子10と、この入力端子10から入力された信号が供給される利得制御回路13と、この利得制御回路13に接続された広帯域増幅器14と、この広帯域増幅器14に接続されたバンド切り替えスイッチ回路100と、このバンド切り替えスイッチ回路100から複数に分岐されて、後段のそれぞれに接続されたアンテナ同調フィルタ回路111,211,311と、これらのアンテナ同調フィルタ回路111,211,311のそれぞれの出力に接続される増幅器112,212,312と、これらの増幅器112,212,312のそれぞれの出力に接続された段間複同調フィルタ113,213,313と、これら段間複同調フィルタのそれぞれの出力に接続された混合器104,204,304と、これらの混合器104,204,304の出力が供給されるIF出力端子50を具備していた。
そして、それぞれ混合器104,204,304には、それぞれの個別の局部発振器105,205,305が接続されているものであった。
ここで、アンテナ同調フィルタ回路111,211,311は、全て単同調フィルタで構成されるとともに、第2の増幅器112,212,312は、利得制御機能を備えるものであった。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2001−8179号公報
しかしながらこのような従来のチューナ装置では、アンテナ同調フィルタ回路111,211,311には、受信帯域の狭い単同調フィルタが用いられていたため、受信帯域内偏差が発生した。
そこで本発明は、この問題を解決したもので、受信チャンネル帯域内の信号レベル偏差を低減することができるチューナ装置を提供することを目的としたものである。
この目的を達成するために本発明のチューナ装置は、アンテナ同調フィルタが複同調フィルタで構成されることを特徴としたものである。これにより受信チャンネル帯域内の信号レベル偏差を低減することができる。
本発明の請求項1に記載の発明は、高周波信号が供給される入力端子と、この入力端子に入力された前記高周波信号が供給される利得制御回路と、この利得制御回路に接続された第1の増幅器と、この第1の増幅器の出力が供給される受信部と、この受信部の出力が供給されるIF出力端子とを有したチューナ装置において、前記受信部は、前記第1の増幅器の出力が供給されるアンテナ同調フィルタ回路と、このアンテナ同調フィルタ回路の出力に接続された第2の増幅器と、この第2の増幅器の出力が一方の入力に供給されるとともに、他方の入力には局部発振器の出力が接続された混合器とを備え、前記アンテナ同調フィルタ回路は、複同調フィルタで構成されることを特徴としたチューナ装置であり、これにより、前記複同調フィルタは従来の単同調フィルタに比べ、同調ポイントが複数あることにより帯域内の周波数を広帯域設計とすることができるため、帯域内偏差が少ないという特徴を有している。従って、受信チャンネル帯域内の信号レベル偏差を低減することができるチューナ装置を提供することができる。
請求項2に記載の発明は、第2の増幅器は、一定の利得を有したアンプとした請求項1に記載のチューナ装置であり、これによれば、第2の増幅器による利得制御が無くなることによりアンプの入力および出力インピーダンスが変化しなくなり、アンテナ単同調フィルタ特性と段間複同調フィルタに影響を与えずフィルタ特性が変化しない。このため、入力される高周波信号の大きさにかかわらず受信チャンネル帯域内の信号レベル偏差を更に抑えることが可能となる。
請求項3に記載の発明は、第2の増幅器は、低インピーダンスなアンプとした請求項1に記載のチューナ装置であり、これによりアンテナ単同調フィルタと段間複同調フィルタの選択度Qを下げる効果が得られることから、トラッキング動作時のフィルタ特性の変化を低減することができるため、受信チャンネル帯域内の信号レベル偏差を更に抑えることが可能となる。
請求項4に記載の発明は、アンテナ同調フィルタ回路と第2の増幅器との間には、イメージトラップ回路が挿入された請求項1に記載のチューナ装置であり、これによりイメージ妨害性能の改善が可能であり、アンテナ同調フィルタもしくは段間同調フィルタのいずれか、もしくは両方のフィルタの減衰特性を緩和でき、特に段間複同調フィルタ回路については削除することも可能である。また段間同調フィルタ回路を削除した場合にはフィルタが一段減ることによりトラッキング時のフィルタ特性の変化を大幅に抑えることができ、受信チャンネル帯域内の信号レベル偏差を極めて少なくすることができる。
請求項5に記載の発明は、混合器は、イメージ・リジェクション・ミキサとした請求項1に記載のチューナ装置であり、イメージ妨害を除去する必要がないので、フィルタの減衰特性を緩和させることができる。つまり、イメージ妨害が発生しにくくなり、アンテナ同調フィルタあるいは段間同調フィルタのいずれか一方を削除しても良い。従って、低価格・小型なチューナ装置を実現することができる。
請求項6に記載の発明は、第1の増幅器と第1の受信部との間には、第2の利得制御回路が挿入された請求項1に記載のチューナ装置であり、これにより利得制御量を増やすことが可能となり、且つ利得制御時の感度の劣化を防ぐ効果が得られる。
請求項7に記載の発明は、受信部は、第1の増幅器の出力が供給されるバンド切り替えスイッチと、このバンド切り替えスイッチの一方の出力に接続されるとともに、高周波信号を少なくとも第1の周波数バンドと、この第1の周波数バンドよりも周波数の高い第2の周波数バンドに分割された周波数バンドのうち前記第1の周波数バンドを受信する第1の受信部と、前記バンド切り替えスイッチの他方の出力に接続されるとともに前記第2の周波数バンドを受信する第2の受信部とを備え、前記バンド切り替えスイッチに設けられた制御端子には、バンド切り替え制御回路の出力が供給され、このバンド切り替え制御回路の出力は、前記第1と第2の受信部のそれぞれに設けられた増幅器のオン・オフ端子へ接続されるとともに、前記バンド切り替え制御回路の出力に応じて前記バンド切り替えスイッチと前記増幅器とを連動してオン・オフする請求項1に記載のチューナ装置であり、選択されていない回路の利得を抑えることにより、ノイズの回り込みを抑えることができ、選択される回路への影響を抑えることができる。
請求項8に記載の発明は、受信部は、第1の増幅器の出力が供給されるバンド切り替えスイッチと、このバンド切り替えスイッチの一方の出力に接続されるとともに、高周波信号を少なくとも第1の周波数バンドと、この第1の周波数バンドよりも周波数の高い第2の周波数バンドに分割された周波数バンドのうち前記第1の周波数バンドを受信する第1の受信部と、前記バンド切り替えスイッチの他方の出力に接続されるとともに前記第2の周波数バンドを受信する第2の受信部とを備え、第1の周波数バンドは、VHFローバンド帯域とするとともに、少なくとも前記第1の受信部におけるアンテナ同調フィルタと増幅器との間には、イメージトラップ回路が挿入された請求項1に記載のチューナ装置であり、これにより特にイメージ妨害が発生しやすいVHFローバンドにおいてイメージ妨害性能を更に改善することが可能であり、VHFローバンドの段間複同調フィルタを省くことが可能となる。
請求項9に記載の発明は、高周波信号は、少なくとも第1の周波数バンドと、この第1の周波数バンドよりも周波数の高い第2の周波数バンドに分割して受信するチューナ装置において、受信部は、第1の増幅器の出力が供給されるバンド切り替えスイッチと、このスイッチの一方の出力に接続されるとともに、前記第1の周波数バンドを受信する第1の受信部と、前記スイッチの他方の出力に接続されるとともに前記第2の周波数バンドを受信する第2の受信部とを備え、第1の受信バンドは、VHFローバンド帯域とするとともに、少なくとも前記第1の受信部における混合器は、イメージ・リジェクション・ミキサとした請求項1に記載のチューナ装置であり、これによりVHFローバンドを受信する受信部の混合器がイメージ・リジェクション・ミキサであるので、特にイメージ妨害が発生しやすいVHFローバンドにおいてイメージ妨害が生じにくくなる。
また、イメージ妨害を除去する必要がないので、フィルタの減衰特性を緩和させることができる。つまり、イメージ妨害が発生しにくくなり、アンテナ同調フィルタあるいは段間同調フィルタのいずれか一方を削除しても良い。従って、低価格・小型なチューナ装置を実現することができる。
特に、段間同調フィルタを削除した場合、第1の受信部における第2の増幅器と混合器とが直接に接続されることとなるので、ひとつの集積回路内に集積化しやすくなる。
請求項10に記載の発明は、請求項1に記載のチューナ装置における第2の増幅器と、混合器とが少なくとも集積化された集積回路であり、部品点数の削減とコスト削減が実現できる。
以上のように本発明によれば、アンテナ同調フィルタ回路が複同調フィルタで構成されているので、前記複同調フィルタは従来の単同調フィルタに比べ、同調ポイントが複数あることにより帯域内の周波数を広帯域設計することができるため、帯域内偏差が少ないという特徴を有している。従って、受信チャンネル帯域内の信号レベル偏差を低減することができるチューナ装置を提供することができる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について、図面を用いて説明する。図1は、本実施の形態1におけるチューナ装置のブロック図である。図1において図7と同じものについては同じ番号を付し、その説明を簡略化する。
図1において、10は、ケーブルに接続される入力端子であり、この入力端子10には、約54MHzから858MHzまでの高周波信号が入力される。そしてこの高周波信号は、3つの周波数バンドに分割されている。つまり、54MHzから156MHzまでのVHFローバンド(以降VLバンドという)と、156MHzから414MHzまでのVHFローバンド(以降VHバンドという)と、414MHzから858MHzまでのUHFバンド(以降Uバンドという)とを含んでいる。
なお、この入力端子10には、アップストリーム信号入力端子20に供給されたアップストリーム信号がアップストリーム回路21を介して供給されている。そして入力端子10に供給されたアップストリーム信号は、ケーブルへ出力されてCATV局へ送られる。
11は、入力端子10に接続された高域通過フィルタであり、入力端子10に入力された高周波信号の中から、54MHzより高い周波数の信号を通過させるものである。これによって、受信する帯域外の不要な信号を除去している。
12は、高域通過フィルタ11の出力が接続された分岐回路であり、ケーブルから入力された信号の中からダウンストリーム信号を分岐させるものである。そして、その一方の出力12aからは、54MHzから858MHzまでの放送信号が出力されるとともに、他方の出力12bからは、70MHzから130MHzまでのダウンストリーム信号が出力される。
そしてこの出力12bとダウンストリーム出力端子30との間にダウンストリーム回路31が挿入されている。なお、このダウンストリーム回路ではダウンストリーム信号を増幅し、且つダウンストリーム信号の周波数帯域外を減衰させるものである。
13は、分岐回路12の出力12aに接続されたPINアテネータ回路(利得制御回路の一例として用いた)であり、入力された信号のレベルを減衰させるものである。このPINアテネータ回路13には、減衰量を可変させるためのAGC端子13aを有している。このPINアテネータ回路13は、AGC端子40に入力された信号を、AGC電圧制御回路41を介してAGC端子13aへ供給することによって、AGC端子40に入力された信号に応じて減衰量が変化するものである。なお、本実施の形態1においては、約30dB減衰させている。
14は、PINアテネータ回路13の出力が接続された広帯域増幅器であり、この広帯域増幅器14は、12dBの利得を有している。なお、本実施の形態1において、広帯域増幅器14には、54MHzから858MHzまでの広い帯域の周波数が入力されるので、多波歪みが発生しやすい。そこで、この広帯域増幅器14に多波歪みが発生しにくいガリ砒素FETを用いている。そしてさらに、この広帯域増幅器14の上流にPINアテネータ回路13を設けておくことで、広帯域増幅器14に入力される高周波信号のレベルが小さくなり、多波歪みはさらに発生しにくくなる。
100は、広帯域増幅器14の出力が接続されたバンド切り替えスイッチである。このバンド切り替えスイッチ100の切り替え端子100aにはバンド切り替え制御回路502が接続され、このバンド切り替え制御回路502からのバンド切り替え制御信号によって、バンド切り替えスイッチ100の出力端子100b,100c,100dのいずれかの出力端子へ選択的に出力する。
なお、本実施の形態1において、バンド切り替えスイッチ100は、広帯域増幅器14の出力と出力端子100b,100c,100dとの間にそれぞれスイッチングダイオードが挿入された構成としている。そして、受信する周波数バンドに応じて、これらのスイッチングダイオードのいずれかひとつのみをオンとすることで、出力端子100b,100c,100dのいずれかひとつに高周波信号が供給される。
110は、出力端子100bに接続されたVLバンド受信部である。このVLバンド受信部110は、VLバンドの信号を受信するものであり、アンテナ同調フィルタ101、増幅器102、段間同調フィルタ103、混合器104と、局部発振器105とから構成されている。
では、その詳細を以下に説明する。まずアンテナ同調フィルタ101は、2つのインダクタと2個のバリキャップダイオードを含む複同調型のフィルタである。そして、このバリキャップダイオードのカソード側端子に接続された制御端子101aに供給される制御電圧に応じ、その通過帯域を変化させるものである。なお、本実施の形態1においては、この制御端子101aへは、1Vから18Vまでの電圧を供給することで、54MHzから156MHzまでの間で通過周波数を変化させるものである。
次に、102は、アンテナ同調フィルタ回路101の出力が接続された増幅器である。この増幅器102は、約14dBの固定利得を有したものであり、低インピーダンスであるバイポーラトランジスタを用いている。
103は、増幅器102の出力が接続された段間同調フィルタであり、アンテナ同調フィルタ回路101同様に複同調型のフィルタである。この段間同調フィルタ103にも制御端子103aを有している。そして、この制御端子103aには、アンテナ同調フィルタ101の制御端子101aへ供給される制御電圧と同じ電圧が供給される。
なおここで重要な点は、この受信するバンド内において、常に段間同調フィルタ103とアンテナ同調フィルタ101との通過帯域の中心周波数を略等しくしておくことである。そのために、バリキャップダイオードの容量変化比は略同じものを用い、段間同調フィルタ103とアンテナ同調フィルタ101の通過周波数を連動して変化させている。
104は、一方の入力に段間同調フィルタ103の出力が接続されるとともに、他方の入力には局部発振器105の出力が接続された混合器である。そしてこの混合器104によってVLバンドの高周波信号を、44MHzの中間周波数へと変換する。なおそのために、局部発振器105は、98MHzから200MHzまでの発振周波数を発振する。
次に210は、出力端子100cに接続されたVHバンド受信部である。このVHバンド受信部210は、VHバンドの高周波信号を44MHzの中間周波信号へと変換するものであり、アンテナ同調フィルタ201、増幅器202、段間同調フィルタ203、混合器204と、局部発振器205とから構成される。
ここで、アンテナ同調フィルタ201、段間同調フィルタ203には、アンテナ同調フィルタ101、段間同調フィルタ103と同じ制御電圧が供給されて、156MHzから414MHzまでの間で通過周波数を変化させるものである。また、局部発振器205の発振周波数は、200MHzから458MHzまでとなる。
次に、310は、出力端子100dに接続されたUバンド受信部である。このUバンド受信部310は、Uバンドの高周波信号を44MHzの中間周波数へ変換するものであり、アンテナ同調フィルタ301、増幅器302、段間同調フィルタ303、混合器304と、局部発振器305とから構成される。
なお、アンテナ同調フィルタ回路301、段間同調フィルタ303には、アンテナ同調フィルタ回路101、段間同調フィルタ103と同じ制御電圧が供給され、414MHzから858MHzまでの間で通過周波数を変化させるものである。また、局部発振器305の発振周波数は、458MHzから902MHzまでとなる。
なお、VHバンド受信部210やUバンド受信部310の構成は、VLバンド受信部110と基本的に同じであるので、その説明は簡略化しているが、それらアンテナ同調フィルタ201、段間同調フィルタ203、アンテナ同調フィルタ301、段間同調フィルタ303の同調周波数を制御する制御端子には、アンテナ同調フィルタ101と同じ制御電圧が供給される。
ただし、このときそれぞれの同調フィルタを構成するためのバリキャップダイオードは、それぞれのバンドにおける受信部内では、略の電圧容量変化比を有したものが用いられる。なお、Uバンドでは、最も広い周波数変化範囲が必要とされるので、Uバンド受信部310における同調フィルタ301,303に使用されるバリキャップダイオードの電圧容量変化比は、大きなものが必要となる。
次に501は、局部発振器105,205,305にループ接続されたPLL回路である。そしてこのPLL回路501の出力が、同調フィルタ制御回路505を介してアンテナ同調フィルタ101,201,301や、段間同調フィルタ103,203,303の制御端子それぞれに接続される。これによって、PLL回路は、受信したいチャンネルに応じて、アンテナ同調フィルタ101,201,301や、段間同調フィルタ103,203,303の同調周波数を変化させることができるものである。
15は、混合器104,204,304の出力が接続されたIF増幅器である。そしてこのIF増幅器15の出力は、IF増幅器16で再度増幅されてIF出力端子50へと供給される。
また、本実施の形態1においては、バンド切り替え制御回路502の出力が、増幅器102,202,302のそれぞれのオン・オフ端子へ接続されている。そして、バンド切り替えスイッチ回路100と連動して、増幅器102,202,302のいずれかひとつをオンとするとともに、使用する受信部以外の受信部におけるバイポーラトランジスタのベースバイアスをグランドに落とすことにより、バイポーラトランジスタに流れる電流をほぼ0mAとしている。これにより、バイポーラトランジスタの利得を抑えることができ、選択した受信部以外の受信部の影響を完全に遮断することができる。従って、選択した受信部の特性を最大限引き出すことができる。
更に、本実施の形態1においては、VLバンド受信部110、VHバンド受信部210、Uバンド受信部310の増幅器をそれぞれ個別に有する構成としている。本実施の形態1においては、受信周波数の異なる各バンド受信部のそれぞれの増幅器に、その受信周波数に応じた増幅器を設けることができる。これにより、各バンド受信部の利得を均一にできるので、チャンネル間の受信感度を改善できる。
また、感度性能を優先したいバンド受信部の増幅器には、高い利得を有する増幅器を用い、妨害性能を優先したいバンド受信部の増幅器には、低い利得を有する増幅器を用いるあるいは非直線歪み特性の良い増幅器を用いるなど、各バンド受信部において最適な増幅器を選択することが可能となる。
次に本実施の形態1におけるチューナ装置の動作について、VLバンドの或るチャンネルを受信する場合を例にして説明する。ケーブル信号入力端子10から入力された多波信号は高域通過フィルタ11、分岐回路12を介してPINアテネータ回路13に入力される。このPINアテネータ回路13で所望の利得に減衰された多波信号は、広帯域増幅器14で増幅される。
VLバンドを受信する場合、バンド切り替えスイッチ100はバンド切り替え制御信号によってVLバンド受信部110へ高周波信号を供給する。そしてこのとき、VHバンドの増幅器202およびUバンドの増幅器302はバンド切り替え制御信号によって回路的に遮断される。従って、VHバンド受信部210およびUバンド受信部310は機能しない状態となる。
次に、VLバンド受信部110では、まずアンテナ同調フィルタ101が同調フィルタ制御信号で所望の周波数に同調されることで、不要な周波数信号を除去する。
このアンテナ同調フィルタ101を通過した高周波信号は増幅器102で所望の利得に増幅される。そしてさらに段間同調フィルタ103を介して混合器104に出力された信号と、局部発振器105で発生した局部発振周波数信号とを混合器104で混合し、中間周波数(以降IF信号という)へ変換する。そして、このIF信号はIF増幅器15とIF増幅器16にてさらに増幅され、IF出力端子50から出力される。
これにより、増幅器102を挟んで2つの複同調型のアンテナ同調フィルタ101,103を有するので、シングルコンバージョン方式であるが、イメージなどの妨害にも良好なチューナ装置を実現することができる。なお、ここでは、VLバンドのみを取り上げて説明したが、これは、VHバンドやUバンドに関しても同様の動作によって受信するものである。
図2には、一般的な複同調フィルタ特性を示し、図3には、一般的な単同調フィルタ特性を示す。図2の部分1に示すように、複同調フィルタは、共振点が複数あるため、広帯域に通過特性を形成することができる。これに対して、単同調フィルタは図3の部分2に示すように、共振点が1つであるため、平坦な通過特性を得ることはできない。本実施の形態1におけるアンテナ同調フィルタ回路101,201,301は、複同調フィルタを用いていることにより通過帯域内のゲイン偏差を抑制することが可能である。なお、図2、図3において横軸3は周波数(MHz)であり、縦軸4は減衰量(dB)である。
また、図1において、一定の利得を持った増幅器102,202,302には、利得制御機能のないバイポーラトランジスタを使用している。つまり、前記増幅器102,202,302では、利得制御を行わないため、利得制御量により、前記増幅器102,202,302のインピーダンスが変化しないため、前記複同調フィルタは、利得制御量に影響されることなく、常に、安定した帯域内ゲイン偏差を満足することができる。また、歪み特性の良いバイポーラを使っているため、チューナ装置全体での歪み特性も改善できる。
なお、本実施の形態1において、混合器104,204,304や、局部発振器105,205,305や、IF増幅器15、PLL回路501とバンド切り替え制御回路502とはひとつの集積回路500内に集積化されている。従って、小型なチューナ装置を実現することができる。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2について、図面を用いて説明する。図4は、本発明の実施の形態2におけるチューナ装置のブロック図である。図4において図1と同じものについては、同じ番号を付し、その説明は簡略化している。
本実施の形態2は、実施の形態1における段間同調フィルタ103に代えてイメージトラップ回路106を用いるものである。ただしこの場合、イメージトラップ回路106は、アンテナ同調回路101と増幅器102との間に挿入している。
これによれば、同調フィルタが一段減ることによりトラッキング時のフィルタ特性の変化を大幅に抑えることができ、受信チャンネル帯域内の信号レベル偏差を極めて少なくすることができる。
(実施の形態3)
図5は、本実施の形態3におけるチューナ装置のブロック図である。図5において図1、図4と同じものについては、同じ番号を付し、その説明は簡略化している。なお、本実施の形態3は、実施の形態1における混合器104,204,304をイメージ・リジェクション・ミキサ114,214,314としている。
本構成によれば、全てのバンド回路において段間同調フィルタ103,203,303の削減が可能であることから、大幅な回路規模の縮小とコスト削減が可能となる。
そして、段間同調フィルタ103,203,303が不要となるので、各増幅器102,202,302と各イメージ・リジェクション・ミキサ114,214,314との間が直接に接続できることとなり、増幅器102,202,302を集積回路500へ取り込むことができる。
(実施の形態4)
図6は、本実施の形態4におけるチューナ装置のブロック図である。図6において図1、図4、図5と同じものについては、同じ番号を付し、その説明は簡略化してある。なお、本実施の形態4は、実施の形態1における広帯域増幅器14とバンド切り替えスイッチ回路100との間に第2のPINアテネータ回路17を有し、このPINアテネータ回路17には、減衰量を可変させるためのAGC端子17aを有している。そして、AGC端子40に入力された信号を、AGC電圧制御回路41を介してAGC端子17aへ供給することによって、AGC端子40に入力された信号に応じて減衰量を変化させるものである。
本構成によれば、第1のPINアテネータ回路13、第2のPINアテネータ回路17が夫々略30dBの減衰量を有していることから合計で略60dBの減衰量を得ることができるため、50dB以上の減衰量を必要とする地上波放送にも使用できるチューナ装置が実現できる。また第2のPINアテネータ17が広帯域増幅器14の後段に配置されていることから減衰時の感度の劣化を低減することが可能であり、例えば第1のPINアテネータ13の減衰量を20dB、第2のPINアテネータ17の減衰量を40dBとすれば、減衰時の感度劣化を更に低減することが可能となる。また逆に、例えば第1のPINアテネータ減衰量を40dB、第2のPINアテネータの減衰量を20dBとすれば広帯域増幅器の歪み性能を改善することができる。
本発明にかかるチューナ装置は、受信チャンネル帯域内の信号レベル偏差を低減し、且つ多波歪みに優れているので、放送受信用機器等に対して利用すると有用である。
本発明の実施の形態1におけるチューナ装置のブロック図 複同調フィルタの特性図 単同調フィルタの特性図 本発明の実施の形態2におけるチューナ装置のブロック図 本発明の実施の形態3におけるチューナ装置のブロック図 本発明の実施の形態4におけるチューナ装置のブロック図 従来のチューナ装置のブロック図
符号の説明
10 入力端子
13 PINアテネータ
14 広帯域増幅器
50 IF出力端子
101 アンテナ同調フィルタ
102 増幅器
104 混合器
105 局部発振器
110 VLバンド受信部
201 アンテナ同調フィルタ
202 増幅器
204 混合器
205 局部発振器
210 VHバンド受信部
301 アンテナ同調フィルタ
302 増幅器
304 混合器
305 局部発振器
310 Uバンド受信部

Claims (10)

  1. 高周波信号が供給される入力端子と、この入力端子に入力された前記高周波信号が供給される利得制御回路と、この利得制御回路に接続された第1の増幅器と、この第1の増幅器の出力が供給される受信部と、この受信部の出力が供給されるIF出力端子とを有したチューナ装置において、前記受信部は、前記第1の増幅器の出力が供給されるアンテナ同調フィルタ回路と、このアンテナ同調フィルタ回路の出力に接続された第2の増幅器と、この第2の増幅器の出力が一方の入力に供給されるとともに、他方の入力には局部発振器の出力が接続された混合器とを備え、前記アンテナ同調フィルタ回路は、複同調フィルタで構成されることを特徴としたチューナ装置。
  2. 第2の増幅器は、一定の利得を有したアンプとした請求項1に記載のチューナ装置。
  3. 第2の増幅器は、低インピーダンスなアンプとした請求項1に記載のチューナ装置。
  4. アンテナ同調フィルタ回路と第2の増幅器との間には、イメージトラップ回路が挿入された請求項1に記載のチューナ装置。
  5. 混合器は、イメージ・リジェクション・ミキサとした請求項1に記載のチューナ装置。
  6. 第1の増幅器と第1の受信部との間には、第2の利得制御回路が挿入された請求項1に記載のチューナ装置。
  7. 受信部は、第1の増幅器の出力が供給されるバンド切り替えスイッチと、このバンド切り替えスイッチの一方の出力に接続されるとともに、高周波信号を少なくとも第1の周波数バンドと、この第1の周波数バンドよりも周波数の高い第2の周波数バンドに分割された周波数バンドのうち前記第1の周波数バンドを受信する第1の受信部と、前記バンド切り替えスイッチの他方の出力に接続されるとともに前記第2の周波数バンドを受信する第2の受信部とを備え、前記バンド切り替えスイッチに設けられた制御端子には、バンド切り替え制御回路の出力が供給され、このバンド切り替え制御回路の出力は、前記第1と第2の受信部のそれぞれに設けられた増幅器のオン・オフ端子へ接続されるとともに、前記バンド切り替え制御回路の出力に応じて前記バンド切り替えスイッチと前記増幅器とを連動してオン・オフする請求項1に記載のチューナ装置。
  8. 受信部は、第1の増幅器の出力が供給されるバンド切り替えスイッチと、このバンド切り替えスイッチの一方の出力に接続されるとともに、高周波信号を少なくとも第1の周波数バンドと、この第1の周波数バンドよりも周波数の高い第2の周波数バンドに分割された周波数バンドのうち前記第1の周波数バンドを受信する第1の受信部と、前記バンド切り替えスイッチの他方の出力に接続されるとともに前記第2の周波数バンドを受信する第2の受信部とを備え、第1の周波数バンドは、VHFローバンド帯域とするとともに、少なくとも前記第1の受信部におけるアンテナ同調フィルタと増幅器との間には、イメージトラップ回路が挿入された請求項1に記載のチューナ装置。
  9. 高周波信号は、少なくとも第1の周波数バンドと、この第1の周波数バンドよりも周波数の高い第2の周波数バンドに分割して受信するチューナ装置において、受信部は、第1の増幅器の出力が供給されるバンド切り替えスイッチと、このスイッチの一方の出力に接続されるとともに、前記第1の周波数バンドを受信する第1の受信部と、前記スイッチの他方の出力に接続されるとともに前記第2の周波数バンドを受信する第2の受信部とを備え、第1の受信バンドは、VHFローバンド帯域とするとともに、少なくとも前記第1の受信部における混合器は、イメージ・リジェクション・ミキサとした請求項1に記載のチューナ装置。
  10. 請求項1に記載のチューナ装置における第2の増幅器と、混合器とが少なくとも集積化された集積回路。
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