JPH05218894A - チューナ回路 - Google Patents

チューナ回路

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JPH05218894A
JPH05218894A JP1743892A JP1743892A JPH05218894A JP H05218894 A JPH05218894 A JP H05218894A JP 1743892 A JP1743892 A JP 1743892A JP 1743892 A JP1743892 A JP 1743892A JP H05218894 A JPH05218894 A JP H05218894A
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JP
Japan
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signal
filter
operational amplifier
frequency
input
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JP1743892A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Mizukami
博之 水上
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】IFフィルタ(109)を積分回路によるバイ
カッド回路あるいは、スイッチドキャパシタ回路で構成
した。さらに、そのIFフィルタをパスフィルタとした
Nパスフィルタで入力フィルタを構成した。また、その
時、Nパスフィルタ内に存在する周波数変換器へ注入す
る信号をチューナの局部発振信号と同一にした。 【効果】IFフィルタ及び入力フィルタの帯域特性が制
御可能となるので、PCティルトの低減が図れる。ま
た、異なったIF周波数やIF帯域帯域幅の信号を同一
のチューナで受信可能になる。さらに、チューナ回路の
大部分が集積でき、回路の小形化が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、FM変調方式を採って
伝送されるBS(衛星放送)およびCS(通信衛星)の
IF信号とAM変調方式を採って伝送されるVHF・U
HF帯でのTV信号等を受信する広帯域受信装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】FM変調されたSHF帯の衛星放送信号
をダウンコンバートして1GHz帯の中間周波信号に変
換されたBS信号と、VHF・UHF帯のTV信号(C
ATV信号も含む)とを一般の受信システムで受信する
場合、各放送信号の周波数帯が異なるため、それぞれ別
のチューナ回路を必要とし、構成が複雑になるととも
に、その操作も簡単ではない。
【0003】そこで、例えば、これらの一解決手段とし
て衛星放送とTV放送とで同一のチューナ回路を用いる
受信装置として、特開昭57−39628号公報に記載
のように、BS信号をUHFまたはVHF帯の空きチャ
ネルの周波数に変換し、その周波数変換されたBS信号
をTV信号と共にTV信号チューナ回路で受信する受信
装置が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術のう
ち、BS信号,TV信号を別々のチューナ回路で受信す
る際は、BS信号選局とTV信号選局とを別々に行う必
要があり、その操作が複雑になると共に、受信装置の回
路規模も大きくなる。
【0005】また、BS信号チューナ回路とTV信号チ
ューナ回路の両方が、テレビジョン受像機やビデオテー
プレコーダ等に組み込まれるため、端子数が増加すると
共に、操作が複雑になる。
【0006】また、上記した従来技術のうち、後者にお
いては以下の課題がある。
【0007】即ち、BS信号をUHFまたはVHF帯の
空きチャネルの周波数に変換し、その周波数変換したB
S信号をTV信号と共にTV信号チューナ回路で受信す
る受信装置において、TV信号チューナ回路内に設けら
れたフィルタの通過帯域は、TV信号を通過させるため
に約10MHzに設定されている。しかし、BS信号の
帯域は27MHzと広帯域であるため、前記フィルタに
周波数変換したBS信号を通過させると、信号が劣化
し、BS信号の復調特性が劣化する。
【0008】さらに、BS信号とTV信号をCATVで
ケーブルにより配信する場合には、以下の課題がある。
【0009】即ち、従来のチューナ回路においては、一
般に、IFフィルタの中心周波数、通過帯域、及び共振
の鋭さQが常に一定であるため、チューナ回路に入力す
るまでの伝送路(不均一なインピーダンスのケーブル
等)やチューナ回路内部で生じる帯域内偏差による、映
像搬送波(P)と色副搬送波(C)とのレベル差(即
ち、PCティルト)が、チャネルによっては増加する場
合があり、各チャネル間においてPCティルトがばらつ
いてしまい、そのため、後段の復調部において良好な復
調出力が得られない場合がある。
【0010】本発明の目的は、上記した従来技術の問題
点を解決し、BS信号,TV信号を受信でき、回路構成
が簡単で操作性に優れた、広帯域受信チューナ回路を提
供することにある。
【0011】また、本発明の他の目的は、BS信号とT
V信号を別系統で入力する場合も、また、BS信号とT
V信号を混合して入力する場合も容易に対応可能な、広
帯域受信チューナ回路を提供することにある。
【0012】さらに、本発明の他の目的は、PCティル
トを低減でき、各チャネル間におけるPCティルトの均
一化を図ることができる広帯域受信チューナ回路を提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、TV信号帯域からBS信号帯域まで可
変連続同調が可能な広帯域同調回路を備え、少なくと
も、RF増幅回路と、周波数変換回路、IF増幅回路
を、TV信号受信時とBS信号受信時で共用した。
【0014】また、IFフィルタを、積分回路によるバ
イカッド回路あるいは、スイッチドキャパシタ回路で構
成した。
【0015】さらに、そのIFフィルタをパスフィルタ
としたNパスフィルタでチューナ回路の入力フィルタを
構成した。また、そのとき、Nパスフィルタ内に存在す
る周波数変換器に注入する信号をチューナ回路内の局部
発振信号と同一にした。
【0016】
【作用】TV信号帯域からBS信号帯域まで連続可変な
同調回路を備え、TV信号受信時とBS信号受信時で、
少なくとも、RF増幅回路と、周波数変換回路、IF増
幅回路を共用することが可能で、回路を簡略化できる。
【0017】また、チューナのIFフィルタを積分回路
によるバイカッド回路で構成することにより、フィルタ
の集積化が可能となると共に、積分回路の利得や回路内
に用いる容量値を制御することで、IFフィルタの通過
周波数や帯域幅などの帯域特性を可変でき、信号帯域や
中心周波数の異なるBSの第2IF信号とTVのIF信
号を同一のIFフィルタで選択通過させることができる
と共にPCティルトを低減できる。
【0018】IFフィルタをスイッチドキャパシタフィ
ルタで構成した場合には、スイッチに印加する信号の周
波数により同じく帯域特性を可変でき、信号帯域や中心
周波数の異なるBSの第2IF信号とTVのIF信号を
同一のIFフィルタで選択通過させることができると共
にPCティルトを低減して良好な受信性能が得られる。
【0019】このようなIFフィルタをパスフィルタに
用いたNパスフィルタで入力フィルタを構成することに
より、入力フィルタにおいても帯域特性の制御が可能と
なり、帯域幅の異なる信号を用いる放送方式に対しても
受信可能なチューナ回路となる。さらに、PCティルト
の低減や希望信号近傍の妨害波除去等高性能化が図れる
と共に、チューナのフィルタを集積化できるので、チュ
ーナ全体の集積化も可能となる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。図1は本発明の第1の実施例を示す受信装置のブロ
ック図である。同図において、1はBS信号入力端子、
2はTV信号入力端子、3はRFアンプ、4は周波数変
換器、5はIFアンプ、6はIF信号切換回路、7は切
換信号入力端子、8はBS信号の第2IF信号出力端
子、9はTV信号のIF信号出力端子、10は局部発振
信号切換回路、11は切換信号入力端子、12はTV信
号のVHF帯用局部発振器、13はTV信号のUHF帯
用局部発振器、14はBS信号用局部発振器、15は同
調電圧入力端子、101はBS信号用前置フィルタ、1
02は制御信号入力端子、103はTV信号用前置フィ
ルタ、104は制御信号入力端子、105はRF信号切
換回路、106は切換信号入力端子、107は入力フィ
ルタ、108は制御信号入力端子、109はIFフィル
タ、110は制御信号入力端子である。
【0021】BS信号入力端子1,TV信号入力端子2
から各々入力したBS信号とTV信号は、それぞれの前
置フィルタ101,103で帯域制限を受ける。前置フ
ィルタ101,103はそれぞれの制御信号入力端子1
02,104からの制御信号により中心周波数や帯域幅
等の帯域特性を可変できるフィルタである。これらのフ
ィルタは、主にイメージ信号の除去、BS信号帯域とT
V信号帯域のアイソレーション確保、局部発振信号漏洩
の抑圧を行うため、1チャネルのみを選択通過させる入
力フィルタ107に比べ広帯域な帯域特性を有し、従っ
て比較的簡単な低次の同調フィルタで構成している。
【0022】前置フィルタ101,103を通過した信
号はRF信号切換回路105で、切換信号入力端子10
6に印加する信号に応じて取捨選択され、入力フィルタ
107に入力する。入力フィルタ107の構成について
は後述するが、制御信号入力端子108に印加する信号
と、局部発振信号切換回路10により選択された局部発
振信号を用いて、BS信号またはTV信号の希望信号1
チャネル分を選択通過させ、RFアンプ3に入力する。
【0023】RFアンプ3で増幅した信号は周波数変換
器4で局部発振信号切換回路10により選択された局部
発振信号を用いてIF信号に変換する。局部発振回路は
TV信号のVHF帯用局部発振器12、TV信号のUH
F帯用局部発振器13、BS信号用局部発振器14で構
成し、同調電圧入力端子15に印加する同調電圧により
発振する所望の局部発振信号を局部発振信号切換回路1
0で、切換信号入力端子11に印加する信号に応じて選
択し、周波数変換器4に注入する。
【0024】周波数変換器4で変換されたIF信号はI
Fアンプ5で増幅し、IFフィルタ109へ入力する。
IFフィルタ109の構成は後述するが、制御信号入力
端子110に印加する信号に応じて、BS信号の第2I
F信号またはTV信号のIF信号を選択通過させ、IF
信号切換回路6に入力する。IF信号切換回路6では、
切換信号入力端子7に印加する信号に応じて、BS信号
の第2IF信号はその出力端子8に、また、TV信号の
IF信号はその出力端子9に、それぞれ出力する。
【0025】ここで、従来のIFフィルタは固定帯域で
あったが、本実施例で用いるIFフィルタ109は、制
御信号入力端子110から印加する信号によって、その
帯域特性が制御でき、加えて、入力フィルタ107をこ
のIFフィルタ109を用いたNパスフィルタで構成し
たので、BS信号とTV信号のように、広帯域にわた
り、かつRF信号やIF信号の周波数や帯域幅の異なる
放送方式の信号を同一のチューナ回路で受信可能とな
り、受信装置の大幅な簡略化が図れる。また、各チャネ
ルのPCティルトを均一化でき、そのため、後続する復
調部において常に良好な復調出力を得ることができる。
【0026】次にIFフィルタ109の構成について説
明する。図2は図1におけるIFフィルタ109の第1
の具体例を示す回路図である。同図において、20は入
力信号、21は信号出力端子、22,23はオペアン
プ、24,25は容量、26は直流電源、27,28は
制御信号入力端子である。
【0027】この回路は、オペアンプと、その出力と接
地間に接続した容量とによる積分回路を、2段縦続接続
し、出力から格段のオペアンプの入力に帰還をかけたバ
イカッド回路構成である。
【0028】この回路の伝達関数は数1式に示すよう
に、
【0029】
【数1】
【0030】バンドパスフィルタとなる。
【0031】その特性を簡単に図3に示す。
【0032】中心周波数f0は、
【0033】
【数2】
【0034】で表され、また共振の鋭さQは、
【0035】
【数3】
【0036】で表される。
【0037】数2,数3式から判るように、オペアンプ
22,23の利得gm1 ,gm2 を制御することにより、
中心周波数f0 、共振の鋭さQを制御できる。従って、
このフィルタをIFフィルタに用いることで、IF信号
の周波数や帯域幅の異なる放送方式の信号を同一のチュ
ーナ回路で受信可能となると共に、PCティルトを広帯
域にわたり各チャネル間で均一化できるため、前述した
ように、後段の復調部において良好な復調出力を保つこ
とができる。
【0038】次にオペアンプ22,23の回路構成を図
4により説明する。図4は図2におけるFETを用いた
オペアンプの一具体例を示す回路図である。
【0039】同図において、26,27は信号入力端
子、28は信号出力端子、29は電源端子、30,31
は負荷用FET、32,33は差動増幅用FET、3
4,35,36,37はレベルシフト及びソースフォロ
ワ用FET、38は定電流源用FET、39はダイオー
ド、40,41,42は抵抗、43,44,45は制御
電圧端子、46は差動増幅部、47はレベルシフト・ソ
ースフォロワ部である。
【0040】この回路で定電流源用FET38のゲート
電極に制御電圧端子43を通して制御電圧を印加して、
差動増幅用FET32,33、負荷用FET30,31
にながれる電流を制御し、差動増幅部46の利得を制御
する。
【0041】図2に示したように、このオペアンプと容
量からなる積分回路を2段縦続接続したバイカッド回路
で、このオペアンプの利得を制御することは、即ち、数
2,数3式のgm1 及びgm2 を制御することで、従っ
て、帯域特性を制御できることになる。
【0042】IFフィルタ109の帯域特性の制御例を
図5に示す。同図において、48,49,50,51は
IFフィルタ109の周波数特性である。f0 を帯域の
中心周波数とすると、48,49に示すように、f0 を
固定したままQを制御することや、50,51に示すよ
うに中心周波数f0 を制御することも可能である。この
制御により、前述のように、IF信号の周波数や帯域幅
の異なる放送方式の信号を同一のチューナ回路で受信可
能となると共に、PCティルトを制御できるため、広帯
域にわたり、復調出力が最良となるPCティルトを保つ
ことができる。
【0043】またIFフィルタ109を、図2に示した
ように、オペアンプと容量からなる積分回路を2段縦続
接続したバイカッド回路で構成することにより、容量の
値にもよるが、IFフィルタ109の集積回路化も可能
となる。
【0044】次に、図6は図1におけるIFフィルタの
第2の具体例を示す回路図である。
【0045】同図において、図2と同一の部分には同一
の番号を付し説明を略す。同図中、52,53は可変容
量ダイオード、54,55は容量、56,57,58,
59は抵抗、60,61は容量制御電圧端子である。
【0046】容量制御電圧端子60,61に制御電圧を
印加することで可変容量ダイオード52,53の容量値
を制御し、オペアンプ22,23の利得制御と加えて、
数2,数3式に示したように、IFフィルタ109の帯
域特性を制御できる。
【0047】この制御は、オペアンプ22,23の利得
制御量が不十分な場合や帯域特性を大きく変化させたい
場合等に有効である。即ち、この具体例では、可変容量
ダイオード52,53を用いることで、帯域特性を広帯
域にわたり、または、広いQ値にわたり、連続して制御
できるため、IF信号周波数やIF信号帯域幅の異なる
放送方式を同一の受信装置で受信する場合等において有
効である。具体的な例としては、BS信号とTV信号を
混在して配信する場合の他、通常のCATV信号(IF
信号帯域幅6MHz)とハイビジョン信号(同12MH
z)を混在してCATV網で配信する場合の受信装置等
である。
【0048】次に、図7は図1におけるIFフィルタの
第3の具体例を示す回路図である。
【0049】同図において、図2と同一の部分には同一
の番号を付し説明を略す。同図中、62,63は容量、
64,65,66はスイッチである。
【0050】上述のBS信号とTV信号や、CATV信
号とハイビジョン信号を混在するCATV網等の例で
は、IF信号の周波数や帯域幅がそれぞれの放送方式で
固定されているので、図6に示した具体例のように帯域
幅が連続に変化する必要はない。
【0051】そこで、この具体例では、積分回路の容量
を2つ切り換えて帯域特性を制御する構成とした。ま
た、この構成では、帯域幅のほか中心周波数の2値的制
御も可能である。
【0052】本具体例においても、IF信号周波数やI
F信号帯域幅の異なる場合に、2値的ではあるが、帯域
特性を制御して受信可能となる。また、PCティルトの
補正等詳細な帯域特性の制御は、図3から図5に示した
ようにオペアンプの利得制御を用いて行うことも可能で
ある。
【0053】ここでは、2つの容量を切り換える具体例
であったが、2つ以上の容量を切り換える場合でも同様
の効果が得られる。
【0054】図6,図7に示した具体例の特性例を図8
により説明する。同図は容量値を制御して帯域幅がBW
1とその2倍のBW2になった場合の周波数特性を示し
ている。
【0055】図6,図7に示した具体例においては、こ
のように大きく帯域幅を制御でき、IF帯域幅の異なる
信号を同一のチューナで受信することも可能となる。
【0056】図6,図7に示した具体例の他の特性例を
図9により説明する。
【0057】同図は容量値およびオペアンプの利得を制
御して中心周波数f01、帯域幅BW1の場合と、中心周
波数が約7倍のf02、帯域幅が約5倍のBW2になった
場合の周波数特性を示している。
【0058】図6,図7に示した具体例においては、こ
のように大きく帯域幅を制御でき、IF帯域幅の異なる
信号を同一のチューナで受信することが可能となる。
【0059】次に、本発明の第2の実施例を図10によ
り説明する。
【0060】同図において、図1と同一の部分には同一
の番号を付し説明を略す。同図中、70はIFフィル
タ、71は発振器である。
【0061】ここで、IFフィルタ70はスイッチドキ
ャパシタ回路あるいはNパスフィルタ回路で構成されて
いる。スイッチドキャパシタ回路で構成した場合、その
スイッチング速度は発振器71から供給される信号周波
数により決まり、それによりフィルタの帯域特性が形成
される。
【0062】図10では発振器71は固定発振周波数で
発振するものであるが、この発振周波数を微調制御する
ことにより、IFフィルタ70の帯域特性を制御でき
る。即ち、スイッチドキャパシタ回路を用いたフィルタ
では、一般にスイッチング速度を例えば2倍にすると、
中心周波数、帯域幅とも2倍となる性質を有する。従っ
て、発振器71の発振周波数を微調制御することで、帯
域特性の制御が可能となる。
【0063】また、フィルタにスイッチドキャパシタ回
路を用いることにより、IFフィルタ70の集積回路化
が可能となる。
【0064】次に、IFフィルタ70をNパスフィルタ
で構成した場合について図11,図12により説明す
る。図11はNパスフィルタの一具体例を示すブロック
図である。
【0065】同図において、71は発振器、72は信号
入力端子、73は信号出力端子、74は前置フィルタ、
75,76は第1のパスの周波数変換器、77,78は
第2のパスの周波数変換器、79,80は第N番目のパ
スの周波数変換器、81はインピーダンス[Z]を有す
る第1のパスフィルタ、82は第2のパスフィルタ、8
3は第N番目のパスフィルタ、84は移相器である。
【0066】通常、第1から第N番目の周波数変換器及
びパスフィルタは等しい特性を有する。各パスの周波数
変換器へは移相器84で移相されたNこの信号を各々印
加する。
【0067】このNパスフィルタの帯域特性例を図12
により説明する。図12は図11中の各パスフィルタ8
1,82,83に遮断周波数fsのローパスフィルタを
用いた場合(a)のNパスフィルタの帯域特性(b)及
び、パスフィルタに中心周波数fのバンドパスフィルタ
を用いた場合(c)のNパスフィルタの帯域特性(d)
を示す。
【0068】同図(a)でパスフィルタの帯域特性は、
ローパス形で遮断周波数がfs、通過帯域が0からfs
とする。このパスフィルタと周波数fcの局部発振信号
が入力される各パスの周波数変換器とからなるNパスフ
ィルタの帯域特性が同図(b)である。
【0069】通過帯域として、パスフィルタの通過帯
域、fcを中心周波数とし帯域幅が2fsの通過帯域、
2fcを中心周波数とし帯域幅が2fsの通過帯域、及
びこれらの高調次の通過帯域が現われる。同図中破線で
示したように、このうち必要な帯域を図11に示した前
置フィルタ74によって選択し、単独の通過帯域を得
る。
【0070】一方、同図(c)ではパスフィルタの帯域
特性はバンドパス形で、通過帯域の中心周波数がf 、
帯域幅が2fsとする。Nパスフィルタの通過帯域とし
て、パスフィルタの通過帯域、(fc−f ),(fc
+f )を中心周波数とし帯域幅が2fsの通過帯域、
(2fc−f ),(2fc+f )を中心周波数とし帯
域幅が2fsの通過帯域、及び高調次の通過帯域が現わ
れる。上記ローパス形と同様に、同図中破線で示したよ
うに、このうち必要な帯域を図11に示した前置フィル
タ74によって選択し、単独の通過帯域を得る。
【0071】ここで、ナイキストの制限から、パスフィ
ルタにローパスフィルタを用いる場合には、パスの数N
は3以上である必要がある。また、N=2の場合にはパ
スフィルタにバンドパスフィルタを用いる必要がある。
【0072】図11では前置フィルタ74を用いたが、
その代りに、あるいは同時に後置フィルタを用いること
もできる。また、前置フィルタ74を固定帯域のバンド
パスフィルタ、発振器71を固定周波数の発振器として
いるが、これらを制御することで、IFフィルタの中心
周波数、帯域幅等を制御できるので、IF信号周波数や
帯域幅の異なる放送信号を同一のフィルタで受信可能と
なる。ここで移相器84は発振器71の発振信号を2π
/Nずつ移相し、各パスの周波数変換器に印加する。
【0073】また、フィルタにNパスフィルタを用いる
ことにより、IFフィルタ70の集積回路化が可能とな
る。
【0074】次に、本発明の第3の実施例を図13によ
り説明する。同図において、図10と同一の部分には同
一の番号を付し説明を略す。同図中、90はIFフィル
タ、91は発振器、92は発振周波数制御端子である。
【0075】ここで、IFフィルタ90は、その構成に
ついては図14,図15で詳細に説明するが、スイッチ
ドキャパシタフィルタをパスフィルタに用いたNパスフ
ィルタで構成されている。発振器71からの発振信号は
Nパスフィルタの各パスの周波数変換器に印加され、I
Fフィルタ90の通過帯域周波数を決定し、一方、発振
器91の発振信号はNパスフィルタの各パスフィルタに
用いたスイッチドキャパシタフィルタの帯域特性を決定
している。従って、制御端子92に印加する信号により
発振器91の発振周波数を制御することで、パスフィル
タの帯域特性を制御でき、図8に示したように、通過帯
域幅を大きく制御できる。また、通過帯域周波数の制御
は、発振器71の発振周波数を制御することで可能とな
る。
【0076】このように、本実施例では、IFフィルタ
の通過帯域幅と周波数を発振器の発振周波数により制御
できるので、IF帯域幅の異なる放送を同一のフィルタ
を用いて受信可能となる。さらに、その制御が発振器の
発振周波数を制御するのみで比較的簡単に行える利点も
ある。
【0077】IFフィルタ90の構成について図14に
より説明する。同図はスイッチドキャパシタフィルタを
パスフィルタに用いたNパスフィルタを示すブロック図
である。同図において、図11,図13と同一の部分に
は同一の番号を付し説明を略す。同図中、100は第1
のパスフィルタ、101は第2のパスフィルタ、102
は第N番目のパスフィルタである。
【0078】このNパスフィルタの帯域特性例を図15
で説明する。同図は図14中の各パスフィルタ100,
101,102にローパスフィルタを用いた場合のNパ
スフィルタの帯域特性を示す。
【0079】同図(a)がパスフィルタの帯域特性で、
その通過帯域が、制御端子92に印加された信号で発振
器91の発振周波数を制御することにより変化した様子
を示している。即ち、遮断周波数が実線で示したfsの
場合や破線で示した2fsなどの値を取り得る。このパ
スフィルタと周波数fcの発振器71から発振信号が入
力される各パスの周波数変換器とから成るNパスフィル
タの帯域特性を同図(b)に示す。
【0080】通過帯域として、fcを中心とし帯域幅が
パスフィルタの通過帯域幅の2倍となる通過帯域、及び
これらの高調次の通過帯域が得られる。
【0081】同図中、一点鎖線で示したように、このう
ち必要な帯域を図13に示した前置フィルタ74によっ
て選択し、単独の通過帯域を得る。各パスフィルタに印
加する周波数を制御することで各パスフィルタの帯域幅
を可変できるので、Nパスフィルタ総合の帯域特性もf
cを中心に実線、破線で示した様に帯域幅を広い範囲で
制御できる。
【0082】従って、前述のように、6MHzの帯域を
有するCATV信号に12MHzの帯域を有するハイビ
ジョン信号や27MHzの帯域を有するBS信号等を混
在して受信する際に、容易にフィルタの帯域幅を可変で
きるので、同一の受信装置により受信可能となる。ま
た、中心周波数の制御は発振器71の発振周波数を可変
することで行なえるので、異なったIF周波数の放送方
式も同一の受信装置で受信可能となる。
【0083】これまでIFフィルタの高性能化、集積化
に対する構成例について述べてきたが、これからは、入
力フィルタ部を含めて、高性能化、集積化を図った実施
例について述べる。
【0084】本発明の第3の実施例を図16により説明
する。同図において、図10,図13と同一の部分には
同一の番号を付し説明を略す。 本実施例は、図10,
図13に示した実施例で用いた発振器71の代わりに局
部発振信号を用いた。このため、図10,図13で示し
たように、異なったIF帯域幅、IF周波数の放送信号
を同一の受信装置で受信可能となると共に、発振器71
を別に設ける必要がないため、回路規模、消費電力の低
減が図れる。
【0085】これまで、IFフィルタの構成例について
述べてきたが、以下、入力フィルタの実施例について述
べる。
【0086】図1に示した第1の実施例に用いた入力フ
ィルタ107の構成を示す具体例を図17により説明す
る。
【0087】同図において、120は入力端子、12
1,124は第1のパスの第1および第2の周波数変換
器、125,128は第2のパスの第1および第2の周
波数変換器、122は第1のパスフィルタ、126は第
2のパスフィルタ、123,127は制御端子、129
は移相器、130は局部発振信号入力端子、131は出
力端子である。
【0088】Nパスフィルタの動作は図11の具体例を
参照されたい。この具体例では、Nパスフィルタの第
1,第2のパスフィルタ122,126は、IFフィル
タ109と同一の回路構成をしている。回路構成が同一
であれば、いずれの形式のIFフィルタでも良く、例え
ば、図2,図6,図7に示したIFフィルタのほか、図
11,図14に示したIFフィルタ70,90と同一の
回路構成であってもよい。
【0089】本実施例の帯域特性を図18により説明す
る。同図(a)がIFフィルタの帯域特性を示す。ま
た、このIFフィルタを入力フィルタを構成するNパス
フィルタの第1,第2のパスフィルタとして用いた場合
の、入力フィルタの帯域特性が同図(b)である。
【0090】Nパスフィルタではパスフィルタでの零周
波数点が各パスの周波数変換器121,124,12
5,128に注入される局部発振信号周波数fLOとな
る。それに従いfLOを中心にその両側にIF周波数fIF
だけ離れた周波数を中心にIFフィルタの帯域特性が現
われる。
【0091】このうち低周波側が希望受信信号の周波数
fRFとなる。この帯域を前置フィルタで選択し、単独の
通過帯域を得る。
【0092】この構成によれば、比較的急峻な(高Q)
な帯域特性を実現しにくいUHF帯以上の高周波域にお
いても低周波域で実現できる高Qな帯域特性が実現でき
る。
【0093】また、図2以降に示したIFフィルタを用
いることにより、IFフィルタの帯域特性を中心周波
数、帯域幅等について制御可能となるため、例えばPA
L,SECAM,NTSC信号や、BS信号等IF周波
数の異なる放送方式を同一のチューナで受信可能となる
ことや、例えば帯域6MHzのCATV信号と帯域12
MHzのハイビジョン信号や帯域27MHzのBS信号
を配信するCATV網の受信端末として両者を同一のチ
ューナで受信可能となる。さらに、TV,CATV意外
にも衛星を用いた衛星放送や衛星通信では、複数の衛星
から受信できるヨーロッパ等においてはIF帯域幅の異
なる信号を受信する必要があり、そのような状況におい
ても、本実施例では同一のチューナで受信可能となる。
【0094】また、IFフィルタを能動素子を主体に集
積化した回路構成としたため、入力フィルタも集積化が
可能と成り、チューナの簡略化、部品点数の削減が図れ
る。
【0095】以上、図1に示した実施例に基づいて効果
を述べたが、このほか、BS信号とTV信号が同一の入
力端子から入力する場合や、TV信号の入力をVHF帯
とUHF帯に分割して、BS信号と併せて3つの入力端
子から入力する場合についても同様の効果が得られる。
【0096】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、テ
レビジョンチューナのIFフィルタ部をアクティヴフィ
ルタで構成することにより、電気的信号によりアクティ
ヴフィルタの帯域特性を制御できるので、チューナに至
るまでの信号伝搬路やチューナ内部で発生するPCティ
ルトを補正することができ、フィルタの無調整化や、復
調出力がどのチャネルにおいても最良となるチューナ出
力を復調部へ供給できる効果がある。
【0097】このIFフィルタをオペアンプと容量から
成る積分回路を縦続接続したバイカッド回路で構成する
ことにより、オペアンプ内の作動アンプに流れる電流を
制御することでフィルタの帯域特性を制御できるので、
上記効果を有すると共にIFフィルタの集積回路化が可
能となり、テレビチューナの小形化、無調整化が図られ
る。
【0098】また、上記バイカッド回路を用いたIFフ
ィルタにおいて、容量値を可変容量ダイオードあるいは
スイッチングダイオード等で、可変又は切換る構成にす
ることにより、フィルタの通過帯域幅や中心周波数を広
い範囲で制御できるため、上記効果のほか、IF周波数
やIF帯域幅の異なる放送、通信方式の信号を同一のチ
ューナで受信可能となる効果を有する。
【0099】IFフィルタの他の構成例としてNパスフ
ィルタを用いた構成では、上記効果の他、Nパスフィル
タの各パスフィルタを比較的低周波帯で設計できるた
め、帯域特性が急峻(高Q)で妨害排除能力が高く、帯
域内偏差の少ない通過帯域特性が得られる。さらに、パ
スフィルタを従来インダクタ等の個別素子で構成してい
た回路から集積回路化が図れる。この構成においてもI
Fフィルタの帯域特性の制御ができるため、上述した効
果も同様に得られる。
【0100】Nパスフィルタのパスフィルタにスイッチ
ドキャパシタフィルタを用いた構成においては、上記効
果のほか、パスフィルタの帯域幅をクロック周波集で制
御できるため、簡単に帯域幅が制御でき、特にIF帯域
幅の異なる信号を同一チューナで受信する場合に効果が
ある。
【0101】このIFフィルタをパスフィルタに用いた
Nパスフィルタでチューナ回路の入力フィルタ部を構成
することにより、以下の効果がある。即ち、Nパスフィ
ルタの各パスフィルタがRF帯域より低いIF帯域で設
計できるので、高Qで帯域内偏差の少ない通過帯域特性
が得られる。これにより、隣々接チャネル妨害、イメー
ジ信号妨害等多チャネル信号を受信した際に発生する妨
害信号を抑圧することができ、さらにPCティルトが良
好な特性が得られる。またパスフィルタの特性とIFフ
ィルタの特性が等しいため、全ての受信チャネルに対し
て一定の帯域特性、PCティルトが得られる。またパス
フィルタ、IFフィルタが集積回路化されているため、
従来フィルタ部をインダクタ等調整を要する個別部品で
構成していたのに対し、チューナの大部分を集積化で
き、チューナの小形化、無調整化が図られる。また、本
構成ではNパスフィルタに注入する信号に局部発振信号
を直接使用できるので、一層回路の簡略化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例を示すブロック図である。
【図2】図1におけるIFフィルタの第1の具体例を示
す回路図である。
【図3】図2におけるIFフィルタの周波数特性を示す
特性図である。
【図4】図2におけるオペアンプの一具体例を示す回路
図である。
【図5】図2におけるIFフィルタの周波数特性の制御
例を示す特性図である。
【図6】図1におけるIFフィルタの第2の具体例を示
す回路図である。
【図7】図1におけるIFフィルタの第3の具体例を示
す回路図である。
【図8】図6,図7におけるIFフィルタの周波数特性
の制御例を示す特性図である。
【図9】図6,図7におけるIFフィルタの周波数特性
の制御例を示す特性図である。
【図10】第2の実施例を示すブロック図である。
【図11】図10におけるIFフィルタの一具体例を示
すブロック図である。
【図12】図11におけるIFフィルタの周波数特性を
示す特性図である。
【図13】第3の実施例を示すブロック図である。
【図14】図13におけるIFフィルタの一具体例を示
すブロック図である。
【図15】図14におけるIFフィルタの周波数特性の
制御例を示す特性図である。
【図16】第4の実施例を示すブロック図である。
【図17】図1における入力フィルタの具体例を示すブ
ロック図である。
【図18】図17における入力フィルタの周波数特性を
示す特性図である。
【符号の説明】
101,103…前置フィルタ、107…入力フィル
タ、4…周波数変換器、12,13,14…局部発振
器、109,70,90…IFフィルタ、7,11,1
02,104,106,108,110,92,12
3,127…制御信号端子、22,23…オペアンプ、
24,25…容量、75,76,121,124…第1
のパスの周波数変換器、77,78,125,128…
第2のパスの周波数変換器、79,80…第N番目のパ
スの周波数変換器、81,100,122…第1のパス
フィルタ、82,101,126…第2のパスフィル
タ、83,102…第N番目のパスフィルタ、84,1
29…移相器、71,91…発振器。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同調電圧を出力する選局装置と、該選局装
    置からの同調電圧を入力し、該同調電圧と応じた周波数
    の局部発振信号を出力する局部発振器と、RF信号を入
    力し、該RF信号のうち、その通過帯域内の信号のみを
    通過させて出力する入力フィルタと、該入力フィルタか
    らの出力信号を入力し、該出力信号を増幅して出力する
    RFアンプと、該RFアンプからの出力信号と前記局部
    発振器からの局部発振信号とを入力し、該出力信号を前
    記局部発振信号によって周波数変換し、IF信号にして
    出力する周波数変換器と、該周波数変換器からの出力信
    号を入力し、該出力信号を増幅して出力するIFアンプ
    と、その出力信号のうち、その通過帯域内の信号のみを
    通過させて出力するIFフィルタとで構成されるチュー
    ナ回路において、 前記局部発振回路を希望受信帯域に応じて第1から第3
    の局部発振器に分割し、該局部発振器からの発振信号を
    切り換えて前記周波数変換器に注入する局部発振信号切
    換回路を設け、前記IFフィルタの後段にIF信号切換
    回路を設け、前記IFフィルタは、制御信号を入力し、
    該制御信号に応じて、その通過帯域の特性が制御される
    機能を有し、前記入力フィルタにNパスフィルタを用い
    たことを特徴とするチューナ回路。
  2. 【請求項2】請求項1記載のチューナ回路において、 前記IFフィルタは、前記制御信号によりその利得が制
    御される第1のオペアンプと、前記制御信号によりその
    利得が制御されると共に、前記第1のオペアンプの出力
    端子にその正側入力端子が接続され、前記第1のオペア
    ンプの負側入力端子にその出力端子が接続され、その負
    側入力端子にその出力端子が接続される第2のオペアン
    プと、前記第1のオペアンプの出力端子と前記第2のオ
    ペアンプの正側入力端子との接続点にその一端が接続さ
    れる第1の容量と、前記第2のオペアンプの出力端子に
    その一端が接続され、その他端が接地される第2の容量
    と、で構成され、前記第1のオペアンプの正側入力端子
    に一定の直流電圧が印加されると共に、前記第1の容量
    の他端より前記IF信号を入力し、前記第2のオペアン
    プの出力端子より、通過した前記信号を出力することを
    特徴とするチューナ回路。
  3. 【請求項3】請求項1記載のチューナ回路において、 前記IFフィルタは、前記制御信号によりその利得が制
    御される第1のオペアンプと、前記制御信号によりその
    利得が制御されると共に、前記第1のオペアンプの出力
    端子にその正側入力端子が接続され、前記第1のオペア
    ンプの負側入力端子にその出力端子が接続され、その負
    側入力端子にその出力端子が接続される第2のオペアン
    プと、前記第1のオペアンプの出力端子と前記第2のオ
    ペアンプの正側入力端子との接続点にその一端が接続さ
    れる第1の可変容量ダイオードと、該第1の可変容量ダ
    イオードに所望の電圧を印加する第1のバイアス回路
    と、前記第2のオペアンプの出力端子にその一端が接続
    され、その他端が接地される第2の可変容量ダイオード
    と、該第2の可変容量ダイオードに所望の電圧を印加す
    る第2のバイアス回路と、で構成され、前記第1のオペ
    アンプの正側入力端子に一定の直流電圧が印加されると
    共に、前記第1の可変容量ダイオードの他端より前記I
    F信号を入力し、前記第2のオペアンプの出力端子よ
    り、通過した前記信号を出力することを特徴とするチュ
    ーナ回路。
  4. 【請求項4】請求項1記載のチューナ回路において、 前記IFフィルタは、前記制御信号によりその利得が制
    御される第1のオペアンプと、前記制御信号によりその
    利得が制御されると共に、前記第1のオペアンプの出力
    端子にその正側入力端子が接続され、前記第1のオペア
    ンプの負側入力端子にその出力端子が接続され、その負
    側入力端子にその出力端子が接続される第2のオペアン
    プと、複数の容量から構成する第1の容量と、該第1の
    容量の中から一つの容量を選択し、該容量の一端を前記
    第1のオペアンプの出力端子と前記第2のオペアンプの
    正側入力端子との接続点に接続する第1の選択回路と、
    それぞれの一端が接地された複数の第2の容量と、該第
    2の容量の中から一つの容量を選択し、該容量の他端を
    前記第2のオペアンプの出力端子に接続する第2の選択
    回路と、で構成され、前記第1のオペアンプの正側入力
    端子に一定の直流電圧が印加されると共に、前記第1の
    選択回路により選択された容量の他端より前記IF信号
    を入力し、前記第2のオペアンプの出力端子より、通過
    した前記信号を出力することを特徴とするチューナ回
    路。
  5. 【請求項5】請求項1記載のチューナ回路において、 前記IFフィルタは、前記IF信号を入力し、該IF信
    号のうち、その通過帯域内の信号のみを通過させて出力
    する前置フィルタと、第3の局部発振器と、該第3の局
    部発振器からの局部発振信号を入力し、該局部発振信号
    の周波数に応じてその通過帯域が変化すると共に、前記
    前置フィルタからの出力信号を入力し、該出力信号のう
    ち前記通過帯域内の信号のみを通過させて出力するNパ
    スフィルタと、で構成されることを特徴とするチューナ
    回路。
  6. 【請求項6】請求項5記載のチューナ回路において、 前記Nパスフィルタは、入力した信号を局部発振信号に
    よって周波数変換して出力する第1の周波数変換器と、
    該第1の周波数変換器からの出力信号を入力し、該出力
    信号のうち、所望の帯域のみを通過させて出力するロー
    パスフィルタと、該ローパスフィルタからの出力信号を
    入力し、該出力信号を局部発振信号によって周波数変換
    して出力する第2の周波数変換器と、からなる信号パス
    を、N(Nは3以上の整数)個並列に接続して有すると
    共に、入力した局部発振信号をT(Tは該局部発振信号
    の周期)/Nづつ移相して、N個の信号をN個の前記信
    号パスに一対一に対応させて生成し、生成したN個の前
    記信号を、それぞれ、対応する信号パスの前記第1及び
    第2の周波数変換器に、前記局部発振信号として入力す
    る移相器を有することを特徴とするチューナ回路。
  7. 【請求項7】請求項6記載のチューナ回路において、 前記ローパスフィルタに代えてバンドパスフィルタを設
    けると共に、前記信号パスをM(Mは2以上の整数)個
    並列に接続したことを特徴とするチューナ回路。
  8. 【請求項8】請求項6または7記載のチューナ回路にお
    いて、 前記ローパスフィルタ又はバンドパスフィルタをスイッ
    チドキャパシタフィルタで構成し、該スイッチドキャパ
    シタフィルタにクロック信号を供給する発振器を具備し
    たことを特徴とするチューナ回路。
  9. 【請求項9】請求項1記載のチューナ回路において、 前記入力フィルタのNパスフィルタとして、入力した信
    号を局部発振信号によって周波数変換して出力する第1
    の周波数変換器と、該第1の周波数変換器からの出力信
    号を入力し、該出力信号のうち、IF信号帯域のみを通
    過させて出力する前記IFフィルタと同じIFフィルタ
    と、該IFフィルタからの出力信号を入力し、該出力信
    号を局部発振信号によって周波数変換して出力する第2
    の周波数変換器と、からなる信号パスを、2個並列に接
    続して有すると共に、入力した局部発振信号をT(Tは
    該局部発振信号の周期)/2だけ移相して、各々の信号
    を2個の前記信号パスに対応させて生成し、生成した2
    個の前記信号を、それぞれ、対応する信号パスの前記第
    1及び第2の周波数変換器に、前記局部発振信号として
    入力する移相器を具備したことを特徴とするチューナ回
    路。
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