JPH04371876A - インク塗布ローラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は活字式プリンタの活字等
にインクを塗布するインク塗布ローラに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来この種のインク塗布ローラ及びそれ
を用いたプリンターとしては、図７に示されるものであ
った。１はインクローラ体、９はインクローラ軸、３は
接着剤、４は活字ドラム、４ａは活字ドラムの活字部、
５は度当り部材である。この種の装置では、活字ドラム
４とインクローラ体１との軸方向の位置ズレを防ぐ為に
、インクローラ体１とインクローラ軸９を接着剤３で接
着していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来技
術では、インクローラ体１とインクローラ軸９に塗布す
る接着剤３が、インクローラ軸９の度当り部材接触部ま
ではみ出し、インク塗布ローラの回転不良が発生してい
た。また、この回転不良を防止するには、インクロール
体１と度当り部材５の間に、大きなクリアランスを軸方
向に確保する必要がありプリンタの小型化への大きな障
害となっていた。さらに、このはみ出した接着剤３がイ
ンクローラ体１の外径部まで付着し、活字４ａのインク
塗布不足が生じるといった極めて重大な欠点があった。

【０００４】本発明はこのような欠点を解決するために
なされたものであり、インクローラ軸とインクローラ体
から接着剤がはみ出すことを防止し、結果的にインク塗
布ローラ回転不良及びインク塗布不足を防止することを
目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明のインク塗布ロー
ラは、複数の微細な気孔を有しインクを含浸したインク
ローラ体と、インクローラ体を貫通支持するインクロー
ラ軸とを有し、インクローラ体とインクローラ軸とを接
着により固定するインク塗布ローラにおいて、インクロ
ーラ体と接するインクローラ軸の外周に接着剤溜穴を形
成したことを特徴とする。

【０００６】

【作用】本発明の上記の構成によれば、余分な接着剤が
接着剤溜穴に充填され、インクローラ軸とインクローラ
体の隙間から接着剤が外にはみ出すことを防止すること
ができ、インクローラ体の全長にわたり均一な接着がで
きる。

【０００７】

【実施例】図１は、本発明の第１の実施例を示すインク
塗布ローラの断面図であり、図２は、そのＡＡ断面図で
ある。１はインクロール体であり複数の微細な気孔を有
するゴム等の材質により構成されており、インクが含浸
されている。インクローラ体１の外周部は、図７の従来
例と同様に活字４ａと押圧接触するようになっている。 ２は、インクローラ軸であり、インクローラ体１を貫通
する様になっている。インクローラ体１と接触する外周
には、接着剤溜穴２ａが形成され、インクローラ体１と
インクローラ軸２は接着剤３により接着されている。１
０は、接着剤を吐出する注射針である。このインクロー
ラ軸２にインクローラ体１を接着するには、次の様に行
う。まず、インクローラ軸２にインクローラ体１を挿通
する。その後、接着剤３を塗布する注射針１０を軸方向
から挿通し、接着剤３を多めに注入する。この時、接着
剤３の余分な接着剤は、接着剤溜穴２ａに充填される為
、接着剤３のはみ出しが無い。また接着剤３の充填不足
を防ぎ、インクローラ体１の全長にわたり接着を均一に
行える。また、接着剤溜穴２ａの容積分だけ接着剤の吐
出量をラフに管理でき、組立性が向上する。

【０００８】図３は、第２の実施例を示すインク塗布ロ
ーラ断面図であり、図４は、そのＢＢ断面図である。イ
ンクローラ軸６の軸方向に接着剤溜穴６ａと連続した溝
６ｂを設けた場合である。この軸方向に伸ばした溝６ｂ
により、注射針１０のガイドになり、組立性がさらに向
上する。

【０００９】図５は、第３の実施例を示すインク塗布ロ
ーラ断面図であり、インクローラ軸７の両端に接着剤溜
穴７ａを形成した場合である。この場合、インクローラ
軸７の方向性を考えずに注射針１０を挿入できる為、作
業性が向上する。

【００１０】図６は、第４の実施例を示すインク塗布ロ
ーラ断面図であり、インクローラ８の両端の接着剤溜穴
８ａを貫通穴とし、貫通穴８ａと連続した溝８ｂを２箇
所に形成したインク塗布ローラの断面図である。接着剤
溜穴８ａを貫通穴にすることにより接着剤３の流動性が
良くなり、上部の接着剤塗布工程で、下部の接着が可能
となり、より接着が確実に行える。

【００１１】このように、インクローラ軸の外径に接着
剤溜穴を形成すると、接着剤のはみ出しが無くなり接着
剤を均一に塗布できる。また、接着剤溜穴の容積はイン
クローラ軸の形状及び大きさによりいろいろな形状が可
能であることはいうまでもない。

【００１２】

【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、イン
クローラ軸の外周に接着剤溜穴を形成することにより、
接着剤のはみ出しが無くなり、インクローラ体全長にわ
たり均一にインクローラ軸に接着されるので、インク塗
布ローラ回転不良及びインク塗布不足を防止でき、プリ
ンタとしての致命的な問題点を解決できる。また、接着
剤のはみ出し分のクリアランスをプリンタで設ける必要
が無く、プリンタの小型化が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例を示すインク塗布ローラ
の断面図。

【図２】図１のＡＡ断面図。

【図３】本発明の第２の実施例を示すインク塗布ローラ
断面図。

【図４】図３のＢＢ断面図。

【図５】本発明の第３の実施例を示すインク塗布ローラ
断面図。

【図６】本発明の第４の実施例を示すインク塗布ローラ
断面図。

【図７】従来のインク塗布ローラを用いたプリンタの断
面図。

【符号の説明】

１　　　　　　　　　　　　　　　　　　インクローラ
体２，６，７，８　　　　　　　　　　インクローラ軸
２ａ，６ａ，７ａ，８ａ　　接着剤溜穴３　　　　接着
剤

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　複数の微細な気孔を有しインクを含浸
   したインクローラ体と、該インクローラ体を貫通支持す
   るインクローラ軸とを有し、前記インクローラ体と前記
   インクローラ軸とを接着により固定するインク塗布ロー
   ラにおいて、前記インクローラ体と接する前記インクロ
   ーラ軸の外周に接着剤溜穴を形成したことを特徴とする
   インク塗布ローラ。