JP3439786B2 - シーリング材供給装置 - Google Patents
シーリング材供給装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば車輛ボディの金
属板の接合部をシーリング材でシールする際に使用され
るシーリング材供給装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、車輛のボディは、車輛の各部を
構成する部分を金属板を切截、折曲して形成され、その
後、特に外面に塗装がなされて形成される。一方、ボデ
ィの一部においては、金属板を経済的に使用する等の要
請から、ボディの各部を小形の金属板で形成し、これら
小形の金属板を繋ぎ合わせてボディの一部を構成するこ
とが行われている。このような場合、金属板同士の接合
部において水漏れや塵埃が車内に侵入することを防止す
るために、該接合部にシーリング材を塗布することが行
われる。そして、この後、金属板全体に塗装が行われて
いる。 【0003】従来、この種のシールを行うシーリング材
供給装置は、図4に示すようなシーリングガンと、この
シーリングガンにシーリング材を供給するシーリング材
供給部(図示略)とから成っている。シーリングガン
は、図4に示すように、シーリングガン本体1の先端に
接続部2を介して接触式の吐出ノズル3が設けられたも
のである。吐出ノズル3は、連結部3aの先端に円筒状
のノズル本体3bを固定してなるものである。ノズル本
体3bの先端部は、図5に示すように、シーリング材を
塗布する方向(紙面に対して垂直な方向)からみて、両
側面の中央が突出するように切截されている。このシー
リング材供給装置により、金属板の被シーリング部にシ
ーリング材を塗布するときは、図5に示すように、ノズ
ル本体3bの先端を金属板4の被シーリング5である溝
に差し込み、被シーリング部5に沿ってノズル本体3b
を移動させながらシーリング材を塗布していく。そし
て、被シーリング部5の全てにシーリング材を塗布した
後に、接触式ノズルの難点であるシーリング切れやシー
リング外れを防止するために、次工程のブラッシング工
程においてシーリング材を押え込むことが行われる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記のようなシーリン
グ材供給装置によってシーリング材を塗布した場合、図
6に示すように、シーリング材6は、厚く盛り上がった
形状になる。従って、シーリング材の使用量が多くなる
とともに、被シーリング部5からかなりのシーリング材
6がはみ出すためロスが多くなるという不都合がある。
また、上記のような接触式のシーリング供給装置におい
ては、シーリング切れ等の不具合を補うために、次工程
のブラッシング工程においてシーリング材を押え込むこ
とが必須となり、これがために作業効率が悪いという問
題がある。本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので
あり、シーリング材のロスを少なくして使用量を削減で
き、また、次工程でシーリング材を押え込まなくてもシ
ーリング切れやシーリング外れが生じないシーリング材
供給装置を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めの本発明のシーリング材供給装置は、シーリング材供
給部から供給されるシーリング材をノズルの先端からワ
ークの被シーリング部に塗布するシーリング材供給装置
において、前記ノズルの先端の内側に該ノズル先端径よ
り小径とされたソリッド栓が同芯状に設けられ、前記ノ
ズルの先端部本体内に形成されかつノズル先端径より大
径とされた中空部に吐出圧力調整手段が設けられ、前記
ソリッド栓と前記ノズルの先端との間にリング状のシー
リング材吐出通路が形成されている。 【0006】 【作用】本発明のシーリング材供給装置は、ノズルの先
端の内側にソリッド栓が設けられて、ソリッド栓とノズ
ルの先端との間にリング状のシーリング材吐出通路が形
成されている。従って、ノズルの先端からシーリング材
が吐出される際に円筒状に吐出される。この円筒状に吐
出されたシーリング材は、被シーリング部に塗布された
ときに、円筒状が潰れて偏平な形状となり、被シーリン
グ部に密に充填される。 【0007】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。この実施例は、本発明を車輛各部の接続部をシール
する場合の装置に適用したものであり、例えばボディの
金属板同士の接合部をシールするシーリング材供給装置
に適用したものである。このシーリング材供給装置は、
シーリングガンと、このシーリングガンにシーリング材
を供給するシーリング材供給部(図示略)とから成るも
のである。シーリングガンの先端に取り付けられる吐出
ノズルAは、図1に示すように、基部1と先端部2とか
らなる2分割構造とされたものであり、基部1は中空円
柱状の基部本体3の先端および後端にそれぞれ連結部
4,5が形成され、先端部2は中空円柱状の先端部本体
6の先端および後端にそれぞれシーリング材吐出部7、
連結部8が形成されている。 【0008】基部本体3の内部は断面が円形の中空部3
aであり、この中空部3aには連結部4および連結部5
の内部に形成された小径の通路4aおよび通路5aと連
通している。連結部4の外周面にはおねじ4bが形成さ
れ、連結部5の先端には係合突起5bが形成されてい
る。基部本体3の中空部3aには、その前端を基部本体
3に形成された係合段部3bに係合させてコイルバネ9
が配置され、このコイルバネ9の後端にはリング10を
介してボール11が押圧支持されている。このボール1
1は、リング10の中央孔10aに嵌まり込んで位置決
めされ、この状態でコイルバネ9によって後方へ付勢さ
れ、かつ、基部本体3の内面に形成されたテーパ面3c
に当接するようになっている。 【0009】先端部本体6の内部は断面が円形でかつ前
記シーリング材吐出部7および連結部8より大径とされ
た中空部6aであり、この中空部6aには螺旋体(吐出
圧力調整手段)12が設けられている。螺旋体12は軸
体12aの周面に螺旋状の壁部12bを形成してなるも
のである。前記ノズル先端のシーリング材吐出部7の内
側には、該シーリング材吐出部7の内径より小径とされ
た円柱状のソリッド栓13が同芯状に設けられている。
そして、ソリッド栓13とシーリング材吐出部7との間
にはリング状のリーシング材吐出通路7aが形成されて
いる。ソリッド栓13は、後端側が半円状に形成される
とともに前端側がシーリング材吐出部7の先端と面一と
なるようフラットに形成されたものであって、図2に示
すように、シーリング材吐出部7の内周面の4箇所から
半径方向へ延びて形成された支持部14…によって支持
されている。先端部本体6の後端の連結部8の内面には
めねじ8aが形成され、このめねじ8aを基部1の連結
部4のおねじ4bに螺着することにより先端部2が基部
1に固定される。 【0010】一方、このノズルAの後端、即ち基部1の
連結部5の係合突起5bには図4に示すごとく接続部材
を介してシーリングガン本体が連結され、このシーリン
グガン本体にはシーリング材を一定の圧力をもって供給
するシーリング材供給部が接続されている。 【0011】次に、上記のシーリング材供給装置を使用
して、車輛ボディの金属板の被シーリング部にシーリン
グ材を塗布する方法について説明する。まず、シーリン
グ材を被シーリング部に塗布するに先立ち、シーリング
材供給部を駆動させ、シーリング材をシーリングガンの
ノズルAの基部1の連結部5の通路5aを通過させ、コ
イルバネ9の付勢力に抗してボール11を前方へ押圧
し、ボール11とテーパ面3cとの間隙を通って基部本
体3の中空部3a内に流入させる。そして、シーリング
材は、連結部4の通路4aを通過して先端部本体6の中
空部6aに流入し、螺旋体12の螺旋状の壁部12bに
案内されて螺旋状に移動されながら吐出部7の先端に至
る。ここで、シーリング供給部の駆動を一旦停止する。 【0012】次に、金属板の被シーリング部に向けてノ
ズルAのシーリング材吐出部7の先端を被シーリング部
から一定寸法離間させて金属板の面に向けて鉛直状に支
持する。そして、シーリング供給部を再度駆動させてノ
ズルAに一定圧力でシーリング材を送り込むと、吐出部
7の内側にソリッド栓13が配置されて、該ソリッド栓
13とシーリング材吐出部7との間にリング状のリーシ
ング材吐出通路7aが形成されていることから、このシ
ーリング材吐出通路7aからシーリング材が円筒状に吐
出されて被シーリング部に塗布される。ここにおいて、
図3に示すように、吐出部7から円筒状に吐出されたシ
ーリング材15は、金属板16の被シーリング部17に
至ったときには偏平状になり、被シーリング部17の隙
間に侵入する。このようにしてシーリング材を吐出部7
から吐出させつつ、このノズルAを金属板16の面16
aに対して鉛直状態に保持したまま被シーリング部17
が延在する方向に移動させ、シーリング材を塗布する。 【0013】金属板16の被シーリング部17が折曲し
たり、湾曲している場合には、シーリング材が被シーリ
ング部17の形状に沿って円筒状に吐出されるので、ノ
ズルAをいずれの方向に変位させても、シーリング材が
被シーリング部17に到達するときには常に偏平状とな
って確実に被シーリング部17の隙間に充填される。 【0014】上記のシーリング材供給装置を使用してシ
ーリング材を塗布すれば、作業中においてシーリング材
の塗布を中止した場合には、シーリング供給部からの圧
力が吐出ノズルAの基部本体3の中空部3aに加わらな
くなるため、コイルバル9の付勢力によってボール11
が押し返されテーパ面3cに当接して通路が塞がれる。
従って、シーリング材が吐出部7から滴下することはな
い。また、シーリング材をシーリング供給部から供給し
ているときには、先端部2の螺旋体12によって螺旋状
にシーリング材が押出されて吐出部7から均一な圧力で
吐出されるので、圧力差によってシーリング材の吐出形
状が変形することなく良好な状態で塗布できる。なお、
上記実施例では、圧力を均一にするために螺旋体12を
用いているが、これに変えて、複数段重ねた金網を用い
てもよく、さらに内部をバッフル板で複数に仕切られた
消音器形状のものを利用してもよい。 【0015】 【発明の効果】本発明のシーリング供給装置は、ノズル
の先端の内側にソリッド栓が設けられて、ソリッド栓と
ノズルの先端との間にリング状のシーリング材吐出通路
が形成されている。従って、ノズルの先端からシーリン
グ材が吐出される際に円筒状に吐出され、この円筒状に
吐出されたシーリング材はその後被シーリング部に至っ
て偏平状になる。そのため、被シーリング部がシーリン
グ材により十分に覆われて被シーリング部がシールされ
る。また、シーリング材が無駄になることなくその使用
量を削減できる。さらに、次工程において、シーリング
材を押え込むブラッシングを行う必要がないため、工程
数および作業員の削減が図れる。また、ノズルの先端部
本体内に形成されかつノズル先端径より大径とされた中
空部に吐出圧力調整手段を設けているため、シーリング
材はシーリング材吐出通路から均一な圧力で吐出される
こととなり、圧力差によってシーリング材の吐出形状が
変形することなく良好な状態で塗布できる。
属板の接合部をシーリング材でシールする際に使用され
るシーリング材供給装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、車輛のボディは、車輛の各部を
構成する部分を金属板を切截、折曲して形成され、その
後、特に外面に塗装がなされて形成される。一方、ボデ
ィの一部においては、金属板を経済的に使用する等の要
請から、ボディの各部を小形の金属板で形成し、これら
小形の金属板を繋ぎ合わせてボディの一部を構成するこ
とが行われている。このような場合、金属板同士の接合
部において水漏れや塵埃が車内に侵入することを防止す
るために、該接合部にシーリング材を塗布することが行
われる。そして、この後、金属板全体に塗装が行われて
いる。 【0003】従来、この種のシールを行うシーリング材
供給装置は、図4に示すようなシーリングガンと、この
シーリングガンにシーリング材を供給するシーリング材
供給部(図示略)とから成っている。シーリングガン
は、図4に示すように、シーリングガン本体1の先端に
接続部2を介して接触式の吐出ノズル3が設けられたも
のである。吐出ノズル3は、連結部3aの先端に円筒状
のノズル本体3bを固定してなるものである。ノズル本
体3bの先端部は、図5に示すように、シーリング材を
塗布する方向(紙面に対して垂直な方向)からみて、両
側面の中央が突出するように切截されている。このシー
リング材供給装置により、金属板の被シーリング部にシ
ーリング材を塗布するときは、図5に示すように、ノズ
ル本体3bの先端を金属板4の被シーリング5である溝
に差し込み、被シーリング部5に沿ってノズル本体3b
を移動させながらシーリング材を塗布していく。そし
て、被シーリング部5の全てにシーリング材を塗布した
後に、接触式ノズルの難点であるシーリング切れやシー
リング外れを防止するために、次工程のブラッシング工
程においてシーリング材を押え込むことが行われる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記のようなシーリン
グ材供給装置によってシーリング材を塗布した場合、図
6に示すように、シーリング材6は、厚く盛り上がった
形状になる。従って、シーリング材の使用量が多くなる
とともに、被シーリング部5からかなりのシーリング材
6がはみ出すためロスが多くなるという不都合がある。
また、上記のような接触式のシーリング供給装置におい
ては、シーリング切れ等の不具合を補うために、次工程
のブラッシング工程においてシーリング材を押え込むこ
とが必須となり、これがために作業効率が悪いという問
題がある。本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので
あり、シーリング材のロスを少なくして使用量を削減で
き、また、次工程でシーリング材を押え込まなくてもシ
ーリング切れやシーリング外れが生じないシーリング材
供給装置を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めの本発明のシーリング材供給装置は、シーリング材供
給部から供給されるシーリング材をノズルの先端からワ
ークの被シーリング部に塗布するシーリング材供給装置
において、前記ノズルの先端の内側に該ノズル先端径よ
り小径とされたソリッド栓が同芯状に設けられ、前記ノ
ズルの先端部本体内に形成されかつノズル先端径より大
径とされた中空部に吐出圧力調整手段が設けられ、前記
ソリッド栓と前記ノズルの先端との間にリング状のシー
リング材吐出通路が形成されている。 【0006】 【作用】本発明のシーリング材供給装置は、ノズルの先
端の内側にソリッド栓が設けられて、ソリッド栓とノズ
ルの先端との間にリング状のシーリング材吐出通路が形
成されている。従って、ノズルの先端からシーリング材
が吐出される際に円筒状に吐出される。この円筒状に吐
出されたシーリング材は、被シーリング部に塗布された
ときに、円筒状が潰れて偏平な形状となり、被シーリン
グ部に密に充填される。 【0007】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。この実施例は、本発明を車輛各部の接続部をシール
する場合の装置に適用したものであり、例えばボディの
金属板同士の接合部をシールするシーリング材供給装置
に適用したものである。このシーリング材供給装置は、
シーリングガンと、このシーリングガンにシーリング材
を供給するシーリング材供給部(図示略)とから成るも
のである。シーリングガンの先端に取り付けられる吐出
ノズルAは、図1に示すように、基部1と先端部2とか
らなる2分割構造とされたものであり、基部1は中空円
柱状の基部本体3の先端および後端にそれぞれ連結部
4,5が形成され、先端部2は中空円柱状の先端部本体
6の先端および後端にそれぞれシーリング材吐出部7、
連結部8が形成されている。 【0008】基部本体3の内部は断面が円形の中空部3
aであり、この中空部3aには連結部4および連結部5
の内部に形成された小径の通路4aおよび通路5aと連
通している。連結部4の外周面にはおねじ4bが形成さ
れ、連結部5の先端には係合突起5bが形成されてい
る。基部本体3の中空部3aには、その前端を基部本体
3に形成された係合段部3bに係合させてコイルバネ9
が配置され、このコイルバネ9の後端にはリング10を
介してボール11が押圧支持されている。このボール1
1は、リング10の中央孔10aに嵌まり込んで位置決
めされ、この状態でコイルバネ9によって後方へ付勢さ
れ、かつ、基部本体3の内面に形成されたテーパ面3c
に当接するようになっている。 【0009】先端部本体6の内部は断面が円形でかつ前
記シーリング材吐出部7および連結部8より大径とされ
た中空部6aであり、この中空部6aには螺旋体(吐出
圧力調整手段)12が設けられている。螺旋体12は軸
体12aの周面に螺旋状の壁部12bを形成してなるも
のである。前記ノズル先端のシーリング材吐出部7の内
側には、該シーリング材吐出部7の内径より小径とされ
た円柱状のソリッド栓13が同芯状に設けられている。
そして、ソリッド栓13とシーリング材吐出部7との間
にはリング状のリーシング材吐出通路7aが形成されて
いる。ソリッド栓13は、後端側が半円状に形成される
とともに前端側がシーリング材吐出部7の先端と面一と
なるようフラットに形成されたものであって、図2に示
すように、シーリング材吐出部7の内周面の4箇所から
半径方向へ延びて形成された支持部14…によって支持
されている。先端部本体6の後端の連結部8の内面には
めねじ8aが形成され、このめねじ8aを基部1の連結
部4のおねじ4bに螺着することにより先端部2が基部
1に固定される。 【0010】一方、このノズルAの後端、即ち基部1の
連結部5の係合突起5bには図4に示すごとく接続部材
を介してシーリングガン本体が連結され、このシーリン
グガン本体にはシーリング材を一定の圧力をもって供給
するシーリング材供給部が接続されている。 【0011】次に、上記のシーリング材供給装置を使用
して、車輛ボディの金属板の被シーリング部にシーリン
グ材を塗布する方法について説明する。まず、シーリン
グ材を被シーリング部に塗布するに先立ち、シーリング
材供給部を駆動させ、シーリング材をシーリングガンの
ノズルAの基部1の連結部5の通路5aを通過させ、コ
イルバネ9の付勢力に抗してボール11を前方へ押圧
し、ボール11とテーパ面3cとの間隙を通って基部本
体3の中空部3a内に流入させる。そして、シーリング
材は、連結部4の通路4aを通過して先端部本体6の中
空部6aに流入し、螺旋体12の螺旋状の壁部12bに
案内されて螺旋状に移動されながら吐出部7の先端に至
る。ここで、シーリング供給部の駆動を一旦停止する。 【0012】次に、金属板の被シーリング部に向けてノ
ズルAのシーリング材吐出部7の先端を被シーリング部
から一定寸法離間させて金属板の面に向けて鉛直状に支
持する。そして、シーリング供給部を再度駆動させてノ
ズルAに一定圧力でシーリング材を送り込むと、吐出部
7の内側にソリッド栓13が配置されて、該ソリッド栓
13とシーリング材吐出部7との間にリング状のリーシ
ング材吐出通路7aが形成されていることから、このシ
ーリング材吐出通路7aからシーリング材が円筒状に吐
出されて被シーリング部に塗布される。ここにおいて、
図3に示すように、吐出部7から円筒状に吐出されたシ
ーリング材15は、金属板16の被シーリング部17に
至ったときには偏平状になり、被シーリング部17の隙
間に侵入する。このようにしてシーリング材を吐出部7
から吐出させつつ、このノズルAを金属板16の面16
aに対して鉛直状態に保持したまま被シーリング部17
が延在する方向に移動させ、シーリング材を塗布する。 【0013】金属板16の被シーリング部17が折曲し
たり、湾曲している場合には、シーリング材が被シーリ
ング部17の形状に沿って円筒状に吐出されるので、ノ
ズルAをいずれの方向に変位させても、シーリング材が
被シーリング部17に到達するときには常に偏平状とな
って確実に被シーリング部17の隙間に充填される。 【0014】上記のシーリング材供給装置を使用してシ
ーリング材を塗布すれば、作業中においてシーリング材
の塗布を中止した場合には、シーリング供給部からの圧
力が吐出ノズルAの基部本体3の中空部3aに加わらな
くなるため、コイルバル9の付勢力によってボール11
が押し返されテーパ面3cに当接して通路が塞がれる。
従って、シーリング材が吐出部7から滴下することはな
い。また、シーリング材をシーリング供給部から供給し
ているときには、先端部2の螺旋体12によって螺旋状
にシーリング材が押出されて吐出部7から均一な圧力で
吐出されるので、圧力差によってシーリング材の吐出形
状が変形することなく良好な状態で塗布できる。なお、
上記実施例では、圧力を均一にするために螺旋体12を
用いているが、これに変えて、複数段重ねた金網を用い
てもよく、さらに内部をバッフル板で複数に仕切られた
消音器形状のものを利用してもよい。 【0015】 【発明の効果】本発明のシーリング供給装置は、ノズル
の先端の内側にソリッド栓が設けられて、ソリッド栓と
ノズルの先端との間にリング状のシーリング材吐出通路
が形成されている。従って、ノズルの先端からシーリン
グ材が吐出される際に円筒状に吐出され、この円筒状に
吐出されたシーリング材はその後被シーリング部に至っ
て偏平状になる。そのため、被シーリング部がシーリン
グ材により十分に覆われて被シーリング部がシールされ
る。また、シーリング材が無駄になることなくその使用
量を削減できる。さらに、次工程において、シーリング
材を押え込むブラッシングを行う必要がないため、工程
数および作業員の削減が図れる。また、ノズルの先端部
本体内に形成されかつノズル先端径より大径とされた中
空部に吐出圧力調整手段を設けているため、シーリング
材はシーリング材吐出通路から均一な圧力で吐出される
こととなり、圧力差によってシーリング材の吐出形状が
変形することなく良好な状態で塗布できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例として示したシーリング材供
給装置のシーリングガンの側断面図である。 【図2】同シーリングガンのノズル部の正断面図であ
る。 【図3】同シーリング供給装置でシーリング材を被シー
リング部に塗布した状態の断面図である。 【図4】従来のシーリング供給装置のシーリングガンを
分解した状態の斜視図である。 【図5】図4のシーリングガンの吐出ノズルを被シーリ
ング部に向けて支持した状態の断面図である。 【図6】図4のシーリングガンでシーリング材を被シー
リング部に塗布した状態の断面図である。 【符号の説明】 A ノズル 7 吐出部 7a シーリング材吐出通路 13 ソリッド栓
給装置のシーリングガンの側断面図である。 【図2】同シーリングガンのノズル部の正断面図であ
る。 【図3】同シーリング供給装置でシーリング材を被シー
リング部に塗布した状態の断面図である。 【図4】従来のシーリング供給装置のシーリングガンを
分解した状態の斜視図である。 【図5】図4のシーリングガンの吐出ノズルを被シーリ
ング部に向けて支持した状態の断面図である。 【図6】図4のシーリングガンでシーリング材を被シー
リング部に塗布した状態の断面図である。 【符号の説明】 A ノズル 7 吐出部 7a シーリング材吐出通路 13 ソリッド栓
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 伊藤 四郎
神奈川県川崎市川崎区観音2−3−3
(56)参考文献 特開 昭64−23973(JP,A)
実開 平3−115073(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B05C 5/00
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 シーリング材供給部から供給されるシー
リング材をノズルの先端からワークの被シーリング部に
塗布するシーリング材供給装置において、 前記ノズルの先端の内側に該ノズル先端径より小径とさ
れたソリッド栓が同芯状に設けられ、前記ノズルの先端部本体内に形成されかつノズル先端径
より大径とされた中空部に吐出圧力調整手段が設けら
れ、 前記 ソリッド栓と前記ノズルの先端との間にリング状の
シーリング材吐出通路が形成されていることを特徴とす
るシーリング材供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03374093A JP3439786B2 (ja) | 1993-02-23 | 1993-02-23 | シーリング材供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03374093A JP3439786B2 (ja) | 1993-02-23 | 1993-02-23 | シーリング材供給装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06246212A JPH06246212A (ja) | 1994-09-06 |
JP3439786B2 true JP3439786B2 (ja) | 2003-08-25 |
Family
ID=12394813
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03374093A Expired - Fee Related JP3439786B2 (ja) | 1993-02-23 | 1993-02-23 | シーリング材供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3439786B2 (ja) |
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1993
- 1993-02-23 JP JP03374093A patent/JP3439786B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH06246212A (ja) | 1994-09-06 |
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