JP2793387B2 - 基材への表層材の仮止め方法 - Google Patents

基材への表層材の仮止め方法

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JP2793387B2
JP2793387B2 JP20311891A JP20311891A JP2793387B2 JP 2793387 B2 JP2793387 B2 JP 2793387B2 JP 20311891 A JP20311891 A JP 20311891A JP 20311891 A JP20311891 A JP 20311891A JP 2793387 B2 JP2793387 B2 JP 2793387B2
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力 山口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基材に表層材を貼り付
けるとき用いる技術に関し、詳しくは基材に表層材をプ
レスで貼り付けるとき表層材がずれないように仮止めす
る方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、図4に示すように中心の充填凹
部2aとその回りの同心状の溢れ凹部2bとよりなる二
重穴状の仮接着用凹部2を基材1の表面に凹設し、基材
1の表面にロールコータにより本固定用接着剤3を塗布
し、仮接着用凹部2の充填凹部2aに図4(b)に示す
ように瞬間接着剤の仮止め接着剤4を充填し、この状態
で基材1の上から表層材を重ね、仮止め接着剤4で基材
1と表層材とを仮止めしている。このとき仮止め接着剤
4は充填凹部2aから溢れて余剰の仮止め接着剤4が溢
れ凹部2b内に溜まり、充填凹部2aと溢れ凹部2bと
の間の削られていない面で仮接着される。この基材1へ
の表層材の仮接着にてプレスにて本固定用接着剤3によ
る本固定を行うときのプレスずれを防止するようになっ
ている。
【0003】しかし従来、基材1の表面に本固定用接着
剤3を塗布するとき、普通の平ロールの塗布ロール5′
を用いて図5に示すように塗布している。ここで8は送
りロールで、7はドクターロールである。基材1を塗布
ロール5′と送りロール8との間に通し、基材1の表面
全面に本固定用接着剤3を塗布している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、かかる従来
例にあっては、本固定用接着剤3を塗布するとき塗布ロ
ール5′の塗り残りの溜まりが発生し、仮接着用凹部2
が埋まってしまうことがあり、仮接着用凹部2に仮止め
接着剤4を充填することができず、仮止め接着剤4にて
表層材を仮止めできないことが起こるという問題があ
る。
【0005】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であって、本発明の目的とするところは仮接着用凹部に
本固定用接着剤が埋まることなく、仮止め接着剤にて表
層材を確実に仮止めできる基材への表層材の仮止め方法
を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明基材への表層材の仮止め方法は、基材1の表面の
適所に仮接着用凹部2を凹設し、基材1の表面に溝付塗
布ロール5にて本固定用接着剤3を筋状に塗布すること
により、仮接着用凹部2を避けて本固定用接着剤3を塗
布し、仮接着用凹部2に瞬間接着剤の仮止め接着剤4を
装填し、次いで基材1上に表層材6を重ねて仮止め接着
剤4にて基材1に表層材6を仮止めすることを特徴とす
る。
【0007】
【作用】溝付塗布ロール5にて本固定用接着剤3を基材
1に筋状に塗布することにより、仮接着用凹部2を避け
て本固定用接着剤3を塗布でき、仮接着用凹部2が本固
定用接着剤3で埋まらないようにできる。このため仮接
着用凹部2に仮止め接着剤4を確実に充填して基材1に
表層材6を確実に仮止めできる。
【0008】
【実施例】図1や図2に示すように基材1の表面の適所
には仮接着用凹部2を凹設してある。この仮接着用凹部
2は中心の充填凹部2aをその外周に同心状に設けた溜
まり凹部2bとで二重穴状に形成されている。この基材
1に本固定用接着剤3を塗布する塗布ロールは図3のよ
うな溝付塗布ロール5であって、溝付塗布ロール5の溝
5aのピッチは仮接着用凹部2の径より幅が広いもので
ある。本固定用接着剤3は一定時間を経て硬化する接着
剤であり、仮止め接着剤4は瞬間接着剤であって、例え
ばホットメルト系のものである。
【0009】しかして基材1に表層材6を貼るにあたっ
ては次のように行う。基材1の表面に上記溝付塗布ロー
ル5を用いて本固定用接着剤3を筋状に塗布する。これ
により図2に示すように基材1の表面に本固定用接着剤
3が塗布され、仮接着用凹部2が本固定用接着剤3で埋
まらない。たとえ塗布されても僅かしか塗布されなくて
仮接着用凹部2が埋まることがない。次いで仮接着用凹
部2の充填凹部2aに仮止め接着剤4が充填され、表層
材6が基材1上に重ねられる。これにより仮止め接着剤
4が短時間で硬化して基材1に表層材6が仮止めされ
る。次いで表層材6と基材1がプレスされて本固定用接
着剤3が硬化させられて基材1に表層材6が一体化され
る。プレスするとき基材1に表層材6が一体化されてい
るので基材1に対する表層材6をずれを確実に防止でき
る。
【0010】
【発明の効果】本発明は上述のように基材の表面に溝付
塗布ロールにて本固定用接着剤を筋状に塗布することに
より、仮接着用凹部を避けて本固定用接着剤を塗布して
いるので、仮接着用凹部に本固定用接着剤が埋まらない
ように本固定用接着剤を塗布できるものであって、仮接
着用凹部に確実に仮止め接着剤を充填して基材に表層材
を確実に仮止めできるものであり、本プレス時の基材に
対する表層材のずれを確実に防ぐことができて基材に表
層材を正確に接着できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明する分解断面図であ
る。
【図2】同上の基材に本固定用接着剤を塗布した状態の
図であって、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図3】同上の溝付塗布ロールの正面図である。
【図4】仮接着用凹部を説明する図であって、(a)は
平面図、(b)は側断面図である。
【図5】従来例の本固定用接着剤の塗布を説明する断面
図である。
【符号の説明】
1 基材 2 仮接着用凹部 3 本固定用接着剤 4 仮止め接着剤 5 溝付塗布ロール 6 表層材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B27D 5/00 B27D 1/04 B27M 1/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の表面の適所に仮接着用凹部を凹設
    し、基材の表面に溝付塗布ロールにて本固定用接着剤を
    筋状に塗布することにより、仮接着用凹部を避けて本固
    定用接着剤を塗布し、仮接着用凹部に瞬間接着剤の仮止
    め接着剤を装填し、次いで基材上に表層材を重ねて仮止
    め接着剤にて基材に表層材を仮止めすることを特徴とす
    る基材への表層材の仮止め方法。
JP20311891A 1991-08-14 1991-08-14 基材への表層材の仮止め方法 Expired - Fee Related JP2793387B2 (ja)

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