JPH04371129A - 体内検査装置 - Google Patents
体内検査装置Info
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
超音波検査装置等のように、体内等への挿入部を有する
体内検査装置に関し、特に挿入部の先端硬質部とアング
ル部、アングル部と軟性部の接続部分を確実に電気的に
絶縁する構成とした体内検査装置に関するものである。
内視鏡,赤外内視鏡,体内挿入型超音波検査装置等があ
るが、これらはいずれも本体操作部に体内等への挿入部
を連設し、この挿入部の先端に検査機構を設けるように
なし、本体操作部により挿入部を遠隔操作する構成とな
っている。例えば、内視鏡は、図1に示すように、本体
操作部1に観察すべき対象部である人体内等に挿入され
る挿入部2が連設されている。この挿入部2は、その機
能上、本体操作部1への連設部側から順に軟性部2a,
アングル部2b及び先端硬質部2cの3つの部位に分れ
ている。先端硬質部2cには、周知の如く、照明窓及び
観察窓等が設けられている。照明窓には、観察対象部に
向けて照明光を照射するための光ファイババンドルから
なるライトガイドの出射端が臨み、また観察窓には、ラ
イトガイドを介しての照明下において観察対象部の像を
取得する体内観察機構(光学式の内視鏡にあっては、フ
ァイババンドルからなるイメージガイドの入射端,電子
内視鏡にあっては、固体撮像素子)が設けられている。 アングル部2bは先端硬質部2cを所望の方向に向ける
ためのものであって、このためにアングル部2bは上下
または上下左右に、例えば180°以上湾曲可能となっ
ており、このアングル部2bの湾曲操作は、本体操作部
1に設けたアングルノブ3により遠隔操作できるように
している。また、軟性部2aは挿入部2の大半を占め、
体内等への挿入経路に追従して曲がるようになっている
。
部分は異なる機能を持っていることから、それぞれ異な
る構造となっている。即ち、軟性部2aは構造体として
螺旋管の外周に保護ネットを被装させ、さらにこの保護
ネットに外皮層を積層するが、この軟性部における外皮
層は、強度,滑り良さ,耐薬品性等を考慮して、ウレタ
ン樹脂等の軟性樹脂から構成され、押出成形手段等によ
り保護ネットと一体化させるようにして形成される。ま
た、アングル部2bはアングルリングを順次枢着するこ
とにより形成される節輪により構造体を形成し、この節
輪に保護ネットを被着させ、さらにこの保護ネット上に
外皮層が設けられるが、この外皮層としては、前述した
強度,滑り良さ,耐薬品性等の機能に加えて、湾曲操作
を可能ならしめるために、柔軟性をも備えていなければ
ならない。従って、この外皮層としては、ウレタンゴム
等をチューブ状に形成したアングルゴムからなり、この
アングルゴムを節輪に嵌合させるようにしている。さら
には、先端硬質部2cは金属製のキャップ状に形成した
ものが用いられる。
、軟性部2a,アングル部2b及び先端硬質部2cをそ
れぞれ別々に形成して、これらを連結することによって
アセンブルするが、これらを連結するために、金属製の
連結リングが用いられる。そこで、図2に従来技術にお
ける軟性部2aとアングル部2bとの間の連結部分の構
成を示す。同図において、4は連結リングを示し、この
連結リング4はアングル部2bを軟性部2aに連結する
ための連結部を構成すると共に、アングル部2bにおけ
る端部のアングルリングを構成するものである。従って
、連結リング4の一方側にはアングルリング5が枢支ピ
ン5aを介して枢動可能に連結され、他側は軟性部2a
に挿通させるようにして連結されている。また、アング
ルリング5を順次枢支ピン5aで順次連結することによ
り形成されるアングル部2bの構造体としての節輪には
、保護ネット6が被装されるが、この保護ネット6は連
結リング4の途中位置まで延在させている。さらに、ア
ングル部2bの最外層を構成するアングルゴム7は、そ
の端部が連結リング4における軟性部2aとの連結部分
の段差部Aに突き当てられて、その端部近傍位置の外周
に固定用の糸巻き部8が形成されると共に、この糸巻き
部8を完全に覆うように接着剤層9を積層するように構
成している。
用いられる内視鏡には、周知の如く、鉗子チャンネルが
設けられており、この鉗子チャンネルを介して鉗子その
他の処置具が挿通されるが、この処置具としては、電気
メス等のように高電流を流し、また高電圧を印加させる
ものもあり、さらに電子内視鏡においては、挿入部に固
体撮像素子が設けられ、この固体撮像素子を駆動するた
めに、挿入部には電源に接続したケーブルが挿通されて
いることから、これらからの漏れ電流により患者が感電
するのを防止するために、患者の体腔と接触する部分を
完全に電気的に絶縁する必要がある。軟性部2a及びア
ングル部2bは共にその最外層に電気絶縁性の良好な外
皮層が設けられており、また先端硬質部2cにはその全
面に電気絶縁性を有する被膜を形成しているので、これ
らの部分から電流が漏れるおそれはない。しかしながら
、稀ではあるが、アングル部2bと、軟性部2aとの間
及び先端硬質部2cとの間の連結部分から電流が漏れる
事故が発生することがあり、患者の安全保護を最優先す
べき医療用機器にあっては、このような漏電事故は絶対
に防止しなければならない。
生原因を追求したところ、挿入部2の製造方法に問題が
あることを見出して本発明を完成するに至った。一般に
、挿入部2を構成する3つの部分である軟性部2a,ア
ングル部2b及び先端硬質部2cを連結する際において
は、アングル部2bにアングルゴムを嵌合させた状態で
、連結リングを用いて軟性部2a及び先端硬質部2cを
連結して、アングルゴムの両端部分を糸巻きにより固定
した後に、このアングルゴムの余分な部分を切断除去し
、次いでこの糸巻き部を接着剤で固めることにより行わ
れる。
られる接着剤としては、耐薬品性その他の見地から、主
液としてのエポキシ樹脂と硬化剤とからなるエポキシ系
の二液性接着剤が用いられる。ここで、通常、軟性部2
aの外皮層,アングル部2bにおけるアングルゴム及び
先端硬質部2cに施される電気絶縁性コーティングはそ
れぞれ黒色またはそれに近い色をしているために、この
接着剤層もこれらの色と調和させなければならない。た
だし、前述したエポキシ系の二液性接着剤は透明である
ことから、この接着剤に顔料を混合させることにより着
色するが、この顔料は黒色の場合、主成分としてカーボ
ンが用いられる。この接着剤自体は電気的に絶縁性のあ
る部材ではあるが、顔料として用いられるカーボンは導
電体であり、しかもこの接着剤層は直接体腔と接触する
。従って、この接着剤層が連結リングと接触していると
、この連結リングから接着剤層を介して体内に電流が漏
れるという事態が発生するおそれがある。
、顔料を非導電性のものを用いることが考えられるが、
現在得られる顔料としてはカーボンが最も好適であり、
その選択の余地は殆どないのが現状である。また、アン
グルゴムは電気絶縁性を有することから、このアングル
ゴムが連結リングを完全に覆っておれば、漏電事故が発
生することはない。しかしながら、アングルゴムの端部
処理は通常カッタを用いて手作業で行うようにしており
、図2に示したようにこのアングルゴムの切断部分には
段差があり、かつ軟性部2a及び先端硬質部2cからな
る相手方部材に乗り上げないようにしなければならない
ことから、相手方部材との間に形成される段差部にアン
グルゴムの端部全周が確実に突き当て密着した状態に切
断する作業は極めて困難であり、作業の安定性,確実性
が期待できないのが現状である。従って、図2に仮想線
で示したように、連結リングが僅かではあるが、部分的
に露出する状態に切断されてしまうのを防止することは
不可能であり、これが原因となって体内への電流漏れが
発生することになる。
あって、アングル部と軟性部との間及びアングル部と先
端硬質部との間における電流の漏れを確実に防止するこ
とができるようにした体内検査装置を提供することをそ
の目的とするものである。
ゴム等からなるアングル部の外皮層の端部を、連結リン
グと軟性部または先端硬質部との間の段差部分を乗り越
えず、しかもこの段差部分に密着するように切断するの
は極めて困難であり、高い熟練を必要とするものであっ
て、切断精度が安定しない。外皮層が相手方の部材に乗
り越えている場合には、その発見が容易であり、またそ
の修正も可能である。ただし、全体または一部が段差部
分に突き当てられておらず、その間に隙間が生じている
場合、特にこの隙間が僅かなものである場合には、外皮
層の切断不良が発見されず、そのまま糸巻きされて、接
着剤を塗布されてしまう事態が生じる。
部の外皮層を連結リングの途中位置まで延在させてその
端部を固定し、連結リングの露出部分を絶縁性を有する
接着剤の充填部となすと共に、外皮層の端部近傍部から
連結される相手方部材である軟性部または先端硬質部に
掛け渡すように、前記外皮層とほぼ同色の顔料を含む上
塗り接着剤層を形成する構成としたことをその特徴とす
るものである。
の端部を軟性部または先端硬質部との間の段差部分から
離れた位置で切断して、連結リングが所定の間隔分だけ
露出させるようにしている。そして、この連結リングの
露出部分を電気的にシールドするために、少なくとも段
差部分に電気絶縁性の良好な接着剤を充填している。こ
こで、接着剤は液状のものであることから、この接着剤
充填部の幅が、接着剤の粘度等を考慮して全体に十分に
回り込むことができるようになっておれば、切断位置に
多少のずれがあったとしても、格別問題を生じることは
ない。従って、この上に導電性顔料を含む接着剤を積層
しても、連結リングと顔料を含有した接着剤との間が電
気的に導通してしまうといった不測の事態が発生するこ
とはない。
上においては、カッタで外皮層を正確に切断するのは比
較的容易に行うことができ、また多少曲がった状態に切
断されていてもよくなり、この外皮層の切断作業が著し
く容易になり、歩留の向上も図ることができる。
に説明する。図3に本発明の第1の実施例における軟性
部2aとアングル部2bとの間の連結部分の構造を示す
。この軟性部2aとアングル部2bとの間の連結をアン
グル部2bの端部を構成するアングルリングを連結リン
グ10として用いて行うようになっている点、及びアン
グル部2bには外皮層としてアングルゴム11を嵌合さ
せて、その端部を糸巻き部12により固定されている点
は、従来技術のものと同様である。
、軟性部2aの端部と連結リング10との間に形成され
る段部Aに突き合わせた位置まで延在されてはおらず、
この段部Aから間隔dだけ離れた位置で切断されている
。従って、連結リング10はこの間隔dの部分は外部に
露出させ、この部位は電気絶縁性の良好な接着剤を充填
した接着剤充填部13となっている。ここで、接着剤充
填部13は連結リング10におけるアングルゴム11が
覆われていない部分を電気的にシールドする機能を発揮
させるためのものであり、この接着剤充填部13に充填
される接着剤としては、電気絶縁性が良好なものを用い
る必要がある。しかも、この接着剤充填部13に充填さ
れた接着剤の上には、上塗り接着剤層14が積層され、
この上塗り接着剤層14として用いられる接着剤は、既
に説明したように、エポキシ樹脂からなる主液と硬化剤
とからなり、これに顔料を混合させた二液性接着剤であ
ることから、この上塗り接着剤層14との馴染み性を考
慮して、接着剤充填部13もこれと同種の二液性接着剤
を用いるのが好ましく、しかもこの接着剤には顔料を全
く含まないものとする。
を完全にシールドするためのものであることから、この
接着剤充填部13を区画形成する間隔dはこの二液性接
着剤が円滑かつ完全に回り込むことができる幅を持たせ
る。ここで、接着剤充填部13に接着剤を充填させるに
当たっては、図3から明らかなように、糸巻き部12に
まで及ぶようにして充填すれば、この接着剤の充填作業
が容易であり、またより安全性の向上が図られるが、図
4に示したように、接着剤充填部13内にだけ充填すれ
ば、この連結部分の盛り上がりを最小限に保つことがで
き、体内等への挿入操作性が良好となる。
絶縁性は良好であるが、それ自体は透明なものであるた
めに、挿入部全体の色調との調和を図るために、上塗り
接着剤層14が形成されるが、この上塗り接着剤層14
は、軟性部2aの端部近傍位置からアングルゴム11の
糸巻き部12を越えた位置までの部分まで及ぼすように
する。そして、この上塗り接着剤層14を構成する接着
剤には、黒色乃至それに近い色合いの顔料を混合したエ
ポキシ系の二液性接着剤であって、しかもそれには顔料
としてカーボンを混合させてなるものである。
挿入部2は、軟性部2aは絶縁性を有する外皮層により
、またアングル部2bの部分はアングルゴム11により
、さらには先端硬質部2cは絶縁性コーティングにより
電気的に絶縁される。しかも、軟性部2aとアングル部
2bとの間、及びアングル部2bと先端硬質部2cとの
間の接合部分に積極的に接着剤充填部13を設け、この
接着剤充填部13に接着剤を充填することにより確実に
電気絶縁性が保たれる。従って、内視鏡に電気メス等の
ように高電流を流したり、また高電圧を印加する処置具
を挿通させることによって、患部の治療等を行う際や、
電子内視鏡として構成した場合における信号ケーブルに
漏電が発生した場合等において、電流が体内に流れると
いう危険な事態は確実に防止される。
ルゴム11の切断を行うに当たって、段差のない連結リ
ング10の部分で切断することができ、このアングルゴ
ム11の端部処理を容易に行うことができる。また、積
極的に接着剤充填部13を形成して、この接着剤充填部
13に液体の接着剤を充填しているので、アングルゴム
11の端部位置が多少ずれたとしても、接着剤が回り込
むことができる程度になっておれば、格別問題を生じる
ことはない。従って、アングルゴム11の端部処理の作
業性が極めて良好となる。
査装置として内視鏡を例に取って説明したが、超音波検
査装置等、体内に挿入される挿入部を有する他の検査装
置にも適用することができる。また、アングル部2bと
軟性部2aとの間の連結部分を示したが、アングル部2
bと先端硬質部2aとの間の連結部分にも同様の接着剤
充填部を設けることもできる。さらには、接着剤充填部
に充填される接着剤としては、電気絶縁性が良好であり
、その上に積層される上塗り接着剤との馴染みが良好で
あればよく、エポキシ系の二液性接着剤以外の接着剤を
用いることもできる。
ングル部と、軟性部,先端硬質部からなる相手方部材と
の間の連結部分において、このアングル部を構成する外
皮層を連結リングの途中位置で切断することによって、
この切断端部と連結すべき相手方の部材との間に接着剤
充填部を設けて、この接着剤充填部に電気絶縁性の良好
な接着剤を充填するようになし、さらにこの上に上塗り
接着剤層を積層させる構成としたので、挿入部の全体の
色調の調和を乱すことなく、アングル部と相手方部材と
の間の連結部分の電気絶縁性が確実に保障され、安全性
が著しく向上すると共に、アングル部の相手方部材への
連結作業、とりわけ外皮層の端部処理作業を著しく簡略
化することができる。
図である。
分の断面図である。
部との間の連結部分の断面図である。
部との間の連結部分の断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 本体操作部に、先端に検査機構を装着
した挿入部を連設し、この挿入部を、その本体操作部へ
の連設部側から軟性部,アングル部及び先端硬質部の3
つの部分で構成して、アングル部を金属製の節輪を順次
枢着してなる構造部に柔軟性及び電気絶縁性が良好な外
皮層で被覆してなり、このアングル部と軟性部及び先端
硬質部との間を金属製の連結リングを用いて連結したも
のにおいて、前記外皮層を前記連結リングの途中位置ま
で延在させてその端部を固定し、連結リングの露出部分
を絶縁性を有する接着剤の充填部となすと共に、外皮層
の端部近傍部から連結される相手方部材である軟性部ま
たは先端硬質部に掛け渡すように、前記外皮層とほぼ同
色の顔料を含む上塗り接着剤層を形成する構成としたこ
とを特徴とする体内検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3175781A JP2932765B2 (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | 体内検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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ID=16002145
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP3175781A Expired - Fee Related JP2932765B2 (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | 体内検査装置 |
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Cited By (5)
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WO2014157278A1 (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-02 | オリンパスメディカルシステムズ株式会社 | 内視鏡 |
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-
1991
- 1991-06-21 JP JP3175781A patent/JP2932765B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN104640495A (zh) * | 2013-03-28 | 2015-05-20 | 奥林巴斯医疗株式会社 | 内窥镜 |
US9661993B2 (en) | 2013-03-28 | 2017-05-30 | Olympus Corporation | Endoscope |
WO2021206063A1 (ja) * | 2020-04-09 | 2021-10-14 | オリンパス株式会社 | 内視鏡、内視鏡の修理方法、内視鏡の製造方法、および、内視鏡の挿入部の製造方法 |
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JP2932765B2 (ja) | 1999-08-09 |
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