JPH0437084Y2 - - Google Patents

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JPH0437084Y2
JPH0437084Y2 JP1983141814U JP14181483U JPH0437084Y2 JP H0437084 Y2 JPH0437084 Y2 JP H0437084Y2 JP 1983141814 U JP1983141814 U JP 1983141814U JP 14181483 U JP14181483 U JP 14181483U JP H0437084 Y2 JPH0437084 Y2 JP H0437084Y2
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spout
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spouting
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JP1983141814U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、紙板の内側にアルミ箔をラミネート
した材料で構成された液体容器に用いられるキヤ
ツプ付き注出口に関するものである。
(従来の技術) 従来、この種のキヤツプ付き注出具にあつて、
注出具本体にキヤツプを被嵌した際に、注出口本
体の注出筒が、キヤツプの外筒と内筒との間に挟
入されるように構成された技術は実開昭57−
74117号公報によつて開示されている。
(考案が解決しようとする問題点) 上記のようなキヤツプ付き注出具にあつては、
注出具本体にキヤツプを被嵌した場合、注出具本
体の注出筒が、キヤツプの外筒と内筒との間に挟
入されるといつても、このキヤツプ付き注出具に
あつては、注出具本体の注出筒の厚さと、キヤツ
プの外筒と内筒との間隙部の幅との間には、注出
筒が挟入されるというだけで、格別に寸法的に配
慮されたものではなく、その上、キヤツプは注出
具本体に対して嵌着されるだけのものであるか
ら、キヤツプは緩み易く、例えば使用に当つて注
出具が開封されているような場合にあつては、横
に倒したような場合、あるいは容器本体に押圧力
が加わつたような場合に、内容液は注出具本体の
注出筒とキヤツプの外筒と内筒との間の挟入部を
通つて外部に漏洩するということがあつた。
また、一般的に、熱可塑性樹脂においては、長
期間変形した状態が続くと、塑性変形が起きるこ
とは知られている。
このことは、上記のキヤツプを注出筒に嵌着す
るものを改良して、注出口における注出螺筒にキ
ヤツプを螺着した場合において、螺着直後には、
キヤツプの内環の外面と注出螺筒の先端内面との
間に押圧力が働き、密封性が確保されるが、長期
間螺着されたままの状態が続くと、樹脂の塑性変
形により、次第に押圧力が減少し、密封性が不安
定になることから、注出螺筒の内径m1が、キヤ
ツプの内環の外径m2よりわずかに小さくm1<m2
の関係にて、注出螺筒の先端部はキヤツプの内環
の外面により外方に押圧変形されるだけの曲げ変
形だけでは不充分である。
そこで、本考案においては、この密封の不安定
性を解消するため、キヤツプの方が注出口よりや
や硬質の材料を用い、上記の曲げ変形に加えて、
キヤツプにおける内環と外筒との間隙部(凹部)
内に、その間隙よりやや寸法の大きい注出螺筒の
先端を圧入することにより、注出螺筒の先端に圧
縮変形を起こさせ、より高い密封性を得るように
している。すなわち、本考案は、曲げ変形に、塑
性変形が起こりにくい圧縮変形を加えることによ
り、螺着後、長時間にわたつて安定した密封性を
確保できるようにしている。
本考案の目的とするところは、キヤツプ付き注
出口を紙容器に取付けた場合において、注出口が
開封された状態で、容器本体に押圧力が加わるよ
うなことがあつても、内容液が注出口とキヤツプ
との間から漏洩することを確実に防止するにあ
る。
(問題点を解決するための手段) 上記の目的を達成するために、本考案にあつて
は、注出口とこれに螺着するキヤツプとに対し、
材料と寸法の規制を与えることによつて問題点の
解決を図つている。
すなわち、本考案は合成樹脂にて射出成形され
た注出口とキヤツプとは、注出口に螺着されるキ
ヤツプの方が注出口よりやや硬質であつて、注出
口における注出螺筒の先端開口部の内径m1が、
キヤツプにおける内環の外径m2よりわずかに小
さく(m1<m2)、また注出螺筒における先端開
口部の肉厚n1が、キヤツプにおける内環と外筒と
の間隙部の幅n2よりわずかに大きく(n1>n2)形
成されていて、注出螺筒にキヤツプを螺着したと
き、上記のm1<m2の関係にて、注出螺筒の先端
部はキヤツプの内環の外面にて外方に押圧変形さ
れるとともに、n1>n2の関係にて、注出螺筒の先
端部は、キヤツプにおける内環と外環との間隙部
内に圧入されることにより、内容液の漏洩を確実
に防止するように構成している。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面にに基づいて説明
する。
本考案のキヤツプ付き注出口は、注出口本体A
とこれに螺着するキヤツプ本体Bよりなるもの
で、これらは合成樹脂にて射出成形されており、
キヤツプ本体Bの方が注出口本体Aよりやや硬質
のものである。
例えばキヤツプ本体Bとしては、弾力性のない
ポリプロピレンを、また注出口本体Aとしては、
弾力性のあるポリエチレンを使用する。
注出口本体Aは、内面にアルミ箔をラミネート
した紙製の容器本体に対して取付ける取付け座板
1に対して、注出螺筒aが突設されており、この
注出螺筒aの内側には、閉鎖板2があつて、閉鎖
板2には、引千切ることにより注出開口部を形成
するための薄肉部3が周設されており、この薄肉
部3の一端から、注出開口部となるべき部分を引
千切るための指掛環4が突設されている。キヤツ
プ本体Bには、内側に内環bが突設していて、こ
の内環bと外筒cとの間には間隙部dがある。
本考案は、前記したように、キヤツプ本体Bの
方が注出口本体Aよりもやや硬質であるという関
係において、この注出口本体Aの注出螺筒aの先
端開口部eと、キヤツプ本体Bの内環b及び内環
bと外筒cとの間隙部dとの間に一定の関係を持
たせたものである。
すなわち、注出螺筒aの先端開口部eの内径
m1を、キヤツプ本体Bの内環bの外径m2よりわ
ずかに小さく(m1<m2)、注出螺筒aの先端開
口部eの肉厚n1を、内環bと外筒cとの間隙部d
の幅n2よりわずかに大きく(n1>n2)してある。
以上のように、本考案において、大きさ寸法を
特定することは、注出口本体Aとキヤツプ本体B
との材料を特定し、これを螺着脱するようにした
構成と相俟つて本考案の特徴とするところであ
る。
なお、5,6,7,8は、注出螺筒aの先端開
口部eを間隙部dに嵌入し易くするためのそれぞ
れの傾斜面である。
以上のような関係にある注出口本体Aにキヤツ
プ本体Bを螺着する際に、注出螺筒aに対するキ
ヤツプ本体Bの捻回による強力な螺入にて、注出
螺筒aはその先端開口部eの外側傾斜面5及び内
側傾斜面6によつて、キヤツプ本体Bの内環bと
外筒cとの間隙部dの入口部の傾斜面7及び8を
滑り内方に歪んで押進む。
この注出螺筒aの先端開口部eの、内環bと外
筒cとの間隙部dに対する螺入は、先端開口部e
の内径m1が、内環bの外径m2よりわずかに小さ
い(m1<m2)ため、先端開口部eは先ず内環b
により外方に押拡げられると同時に、先端開口部
eの肉厚n1が内環bと外筒cとの間隙部dの幅n2
よりわずかに大きい(n1>n2)ため、この先端開
口部eは内環bと外筒cとの間隙部dにて圧縮状
態に歪んで押込まれる。この注出螺筒aの先端開
口部eの外方への変形と同時に内外側より圧縮変
形とにより、第3図に示すような内環b側への矢
印の大きな内部応力と、外筒c側へ矢印の内部応
力とが生じ、注出螺筒aと間隙部dとの間、すな
わち注出口本体Aとキヤツプ本体Bとの間には、
強力な密封状態ができる。
したがつて、このようなキヤツプ付き注出口を
取付けた容器本体から内容液を注出するには、キ
ヤツプ本体Bを注出口本体Aより螺脱後、注出螺
筒a内の指掛環4に指を掛けて引張つて、閉鎖板
2に周設された薄肉部3より引千切つて注出開口
部を開ける。
このように注出開口部を開けた後において、キ
ヤツプ本体Bを注出口本体Aに螺着すると、注出
螺筒aに対する内環bとの関係、及び間隙部dと
の関係は上記したような状態であるから、容器本
体に外方より圧力が加わつても、内容液の漏洩す
るようなことはない。
(考案の効果) 本考案は、注出口とこれに螺着するキヤツプと
が合成樹脂で成形されていて、キヤツプが注出口
よりもやや硬質であり、しかも注出螺筒の先端開
口部の内径がキヤツプ本体の内環の外形よりもわ
ずかに小さく(m1<m2)、また先端開口部の肉
厚がキヤツプ本体の内環と外筒との間隙部の幅よ
りもわずかに大きく(n1>n2)形成されているか
ら、キヤツプ本体の注出口本体に対する螺入によ
つて、注出螺筒の先端開口部は、キヤツプ本体の
内環と外筒との間隙部内に強制的に押込まれる。
このとき、m1<m2の関係にて、注出螺筒の先
端開口部は、キヤツプ本体の内環によつて外方に
押拡げられ、曲げ変形の状態となつて、内側に向
かう大きな内部応力は生じるものの、長期間にわ
たる状態より生ずる塑性変形を、n1>n2の関係に
て、先端開口部は、内環と外筒との間隙部内に強
制的に押込まれることになるから、塑性変形が起
こりにくい圧縮変形による内部応力にて塑性変形
を補なつて、第3図に示すように内環側の応力は
強大なものとなるとともに、外筒側にも応力を生
ずることになる。
本考案の紙容器用キヤツプ付き注出口は、キヤ
ツプ本体と注出口本体とが、その構成において以
上のような関係にあり、その作用も上記のとおり
であるから、このキヤツプ付き注出口を取付けた
紙容器において、開封後に容器本体に対して大き
な力が加わつたような場合にあつても、注出螺筒
の先端開口部は、キヤツプ本体の内環側に曲げ変
形に圧縮変形を加えた強大な内部応力をもつて圧
接するとともに、外筒側にも圧接しているから、
内容液は漏洩するおそれは全くなく、完全な密封
状態を保つことができる。
これを要するに、本考案は、紙容器に用いるも
のであること、キヤツプを構成する合成樹脂の方
が注出口を構成する合成樹脂よりやや硬質である
こと、注出口とキヤツプとは螺着脱の構成である
こと、注出口の注出螺筒の先端開口部の内径m1
が、キヤツプ本体の内環の外径m2よりわずかに
小さく(m1<m2)、また先端開口部の厚さn1がキ
ヤツプ本体の内環と外筒との間隙部の幅n2よりわ
ずかに大きく(n1>n2)構成してあること、の以
上の4要件が相俟つて注出口とキヤツプとの間に
曲げ変形に対し、塑性変形が起こりにくい圧縮変
形を加えることにより、螺着後に長期間にわたつ
て完全に密封状態を保つようにしたところに特徴
を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のキヤツプ付き注出口の一部を
断面をもつて示したキヤツプの正面図、第2図は
第1図と同様な一部を断面をもつて示した注出口
を正面図、第3図は本考案のキヤツプ付き注出口
の一部を断面をもつて示した正面図である。 符号A……注出口本体、B……キヤツプ本体、
a……注出螺筒、b……内環、c……外筒、d…
…間隙部、e……先端開口部、1……取付け座
板、2……閉鎖板、3……薄肉部、4……指掛
環、m1……注出螺筒の内径、m2……内環の外
径、n1……先端開口部の肉厚、n2……間隙部の
幅。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 合成樹脂の射出によつて成形された注出口とキ
    ヤツプとは、注出口に螺着されるキヤツプの方が
    注出口よりやゝ硬質であつて、注出口における注
    出螺筒の内径m1が、キヤツプにおける内環の外
    径m2よりわずかに小さく(m1<m2)、また注出
    螺筒における先端開口部の肉厚n1が、キヤツプに
    おける内環と外筒との間隙部の幅n2よりわずかに
    大きく(n1>n2)形成されていて、キヤツプを注
    出螺筒に螺着するとき、上記のm1<m2の関係に
    て、注出螺筒の先端部はキヤツプの内環の外面に
    て外方に押圧変形されるとともに、n1>n2の関係
    にて、注出螺筒の先端部は、キヤツプにおける内
    環と外環との間隙部内に圧入されることにより、
    内容液の漏洩を確実に防止するようにした紙容器
    用のキヤツプ付き注出口。
JP14181483U 1983-09-13 1983-09-13 キヤツプ付注出口 Granted JPS6050147U (ja)

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JP14181483U JPS6050147U (ja) 1983-09-13 1983-09-13 キヤツプ付注出口

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JPS6050147U JPS6050147U (ja) 1985-04-09
JPH0437084Y2 true JPH0437084Y2 (ja) 1992-09-01

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ID=30317067

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CN100387494C (zh) * 2002-07-16 2008-05-14 三木健嗣 密封容器的盖体锁紧结构

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