JPH0437082B2 - - Google Patents

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JPH0437082B2
JPH0437082B2 JP12064482A JP12064482A JPH0437082B2 JP H0437082 B2 JPH0437082 B2 JP H0437082B2 JP 12064482 A JP12064482 A JP 12064482A JP 12064482 A JP12064482 A JP 12064482A JP H0437082 B2 JPH0437082 B2 JP H0437082B2
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thiazole
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Minoru Akyama
Takafumi Yamamizu
Kunihiko Takeda
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、塩基性複素芳香環を側鎖に有する新
規な高分子化合物の製法に関するものである。具
体的には、本発明は、スチレン単位を主成分とす
る高分子化合物(以下、単にポリスチレンと呼
ぶ)の一部または全部のベンゼン核の水素がチア
ゾール基で置換された新規な高分子化合物の製法
に関するものである。 本発明により得られる新規高分子化合物は、塩
基性の複素芳香環を含むという化学的特徴を有
し、脱酸試薬または共役酸の形で酸触媒として有
用性を示し得るものである。 側鎖にチアゾール基を有する高分子化合物とし
ては、ポリ(4−ビニル)チアゾール、ポリ(4
−メチル−5−ビニル)チアゾールおよびその部
分N−4級化体が、C.L.Schilling Jr.等〔Macro
−molecules.1,445(1968)〕によつて報告されて
おり、ビタミンB1類似の反応促進作用について
言及もされている。 しかしながら、機能性高分子化合物のための担
体として、最も繁用されているものの一つ、ポリ
スチレンへの塩基性複素芳香環の導入について
は、ポリ(イミダゾリルメチル)スチレンの合成
〔J.P.Collman等,Journal of American
Chemical Society,96,6800(1974)〕,ポリ(ニ
コチノイルアミノ)スチレン〔大河原等,工業化
学雑誌,65,1658(1962)〕等が報告されているに
すぎない。 本発明者らは、特殊な官能基を有する物理化学
的にすぐれた機能性高分子を開発すべく研究した
結果、本発明に到達した。 本発明により得られる新規高分子化合物の分子
構造的特徴は、導入された塩基性複素芳香環自体
にあるばかりでなく、その塩基性複素芳香環がポ
リスチレンのベンゼン核と直接結合していること
である。 本発明により得られる新規高分子化合物は、構
造単位(ロ)を常に含み、構造単位(イ)および(ハ)を一定
の範囲内で含有するか、もしくは含有しておら
ず、かつ構造単位(イ),(ロ),(ハ)の総和は、本化合物
を構成する単位量体総数の50モル%以上を占め
る。
【式】
【式】
【式】 ただし、
【式】
【式】 より、詳細に特定すれば、 ΣS/Σφ=0.05〜1、ΣA/Σφ=0〜0.5であつ
て、ΣS/ΣA1である。 ここで、 ΣS=高分子中のSの総数 ΣA=高分子中のAの総数 Σφ=高分子中のベンゼン核の総数 であり、ベンゼン核とは置換ベンゼンも含む。 スチレンに由来する上記の構造単位(イ),(ロ),(ハ)
以外に、本化合物中には、スチレンとの共重合性
単量体として、次に掲げる単量体の一つを構造単
位として含んでもよい。すなわち、それはハロゲ
ン、ニトロ、メトキシ等を核にもつ置換スチレ
ン、α−メチルスチレン、ブタジエン、イソプレ
ン、プロピレン、エチレンの如き非架橋性単量体
であるか、またはジビニルベンゼン、ブタジエン
の如き架橋性単量体である。 本発明においては、ポリスチレンの一部または
全部のベンゼン核の水素がα−ハロアシル基
()で置換された高分子化合物〔以下、ポリ
(α−ハロアシル)スチレンと呼ぶ〕と、チオア
ミドまたはアミドと五硫化リンの組合せ、および
適当な溶媒から成る混合系を必要とする。使用さ
れるポリ(α−ハロアシル)スチレン中のα−ハ
ロアシル基の含有量は、ポリスチレン中の全ベン
ゼン核の5〜100モル%に相当する量がよい。含
有量5モル%以下のポリ(α−ハロアシル)スチ
レンから製造した場合、新規高分子化合物はその
特徴とする機能を著しく減殺されてしまうので好
ましくない。 ポリ(α−ハロアシル)スチレンは、ポリスチ
レンにフリーデルクラフツ反応条件で、α−ハロ
アシルハライドを反応させることによつて得られ
る。例えば、J.P.Tam等(Journal of American
Chemical Society,1980,102,6124)によつて
報告されている如くである。 α−ハロアシルハライドは、
【式】 で示され、X、X′はクロルまたはブロム基、R
は水素または炭素数1〜4の直鎖アルキル基であ
る。炭素数が5以上または分枝したアルキルの場
合には、チアゾール基導入の際、導入率が低くな
り好ましくない。 ポリスチレンはスチレン単位をモル比で50%以
上含むものであり、線状でも架橋型でもよく、ス
チレン系の高分子を使用することができる。線状
ポリスチレンの具体例としては、スチレンの単独
重合体の他に、ハロゲン、ニトロ、メトキシ等を
核にもつ置換スチレンおよびα−メチルスチレ
ン、ブタジエン、イソプレン、プロピレン、エチ
レンの如き単量体との共重合体などがある。使用
できる線状ポリスチレンの平均分子量は、特に限
定されないが、通常5000から5000000の範囲にあ
る。また、架橋ポリスチレンの具体例としては、
ジビニルベンゼン、ブタジエンの如き架橋性単量
体との共重合体などがある。これらの各種ポリス
チレンは、如何なる重合法によつて製造されたか
にはよらず使用することができる。 本発明においては、ポリ(α−ハロアシル)ス
チレンと反応してチアゾール環を形成せせしめる
環化剤として、一般式
【式】で示されるチ オアミド、またはその代替として一般式
【式】で示されるアミドと五硫化リンの組 合せが必要である。チオアミドは、対応するカル
ボン酸アミドと五硫化リンを、不活性溶媒中で加
熱することによつて得られる。したがつて、アミ
ドと五硫化リンの組合せは、チアゾール還形成反
応時に、その場でチオアミドを形成するものと推
定される。 使用される適当なチオアミドまたはアミドとし
ては、R′がHまたはCが1ないし9個の直鎖あ
るいは分枝のアルキル基またはアルケニル基であ
る。これ以上に分子量の大きいアミドまたはチオ
アミドを用いると、反応率の著しい低下を起こし
たり反応後の洗浄精製が困難となり好ましくな
い。 使用するチオアミドの量は、ポリ(α−ハロア
シルスチレン)中のα−ハロアシル基1モルに対
し0.5〜10モル、好ましくは1〜5モルである。
また、アミドと五硫化リンの組合せを用いる時
は、アミドの量は、チオアミドと同じモル数範囲
で使用され、五硫化リンはアミド1モルに対し
0.1〜0.5モルを用いることができるが、通常0.15
〜0.25モルが好ましい。 本発明においては、適当な溶媒の存在下で、チ
アゾール環形成反応を実施することが必要であ
る。溶媒としては、ポリ(α−ハロアシルスチレ
ン)を溶解または分散させることができ、ポリ
(α−ハロアシルスチレン)に対する親和性が高
く、かつチオアミドまたはアミドと五硫化リンを
溶解し得る性質を有するものが好ましい。しか
も、α−ハロアシル基、チオアミドあるいはアミ
ド、五硫化リンのいずれをも分解する性質を有し
ないことが必要である。適当な溶媒の具体例は、
ベンゼン、トルエン、クロルベンゼン、ニトロベ
ンゼン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、テト
ラクロロエタン、トリクロロエタン、テトラクロ
ロエチレン等である。 使用する溶媒の量は、同時に使用されるポリ
(α−ハロアシルスチレン)およびチオアミド、
またはアミドの種類、量に応じて変動するが、通
常ポリ(α−ハロアシルスチレン)1重量部に対
し、1重量部ないし30重量部、好ましくは3重量
部ないし15重量部である。 本発明の新規高分子化合物の製造法は、後記す
る実施例で具体例に示すが、ここで、その概要を
説明すると次のとおりである。 所定量のポリ(α−ハロアシルスチレン)を攪
拌しながら、溶媒に溶解または分散させる。そこ
へチオアミドまたはアミドと五硫化リンを加えた
後、攪拌下加熱する。加熱温度は、使用する溶媒
およびチオアミド(またはアミドと五硫化リン)
に依存するが、40〜180℃、好ましくは50〜150℃
の間の所定の温度に設定する。加熱、攪拌を反応
速度に応じて1〜12時間続けた後、反応を終了さ
せる。反応終了後、生成物が溶解している場合
は、水またはメタノールの如き貧溶媒を加えて沈
澱させる。必要に応じて反応溶媒の一部を留去
後、貧溶媒を加えると沈澱生成が効果的に起こ
る。次いで過、洗浄によつて精製する。生成物
が不溶の場合は、そのまま過、洗浄する。 本発明で製造する新規高分子化合物は、原料の
ポリ(α−ハロアシル)スチレン中のα−ハロア
シル基の含有量、およびチオアミドまたはアミド
および五硫化リンの量、溶媒の種類と量、および
反応温度と時間の選定に応じて、チアゾール基の
含有量を変動せしめうるが、チアゾール基の含有
量は、通常本化合物中の全ベンゼン核に対し、5
〜100モル%を占める。 また、本発明により得られる新規高分子化合物
中には、原料のポリ(α−ハロアシル)スチレン
に由来するα−ハロアシル基が全く認められない
場合と、多少なりとも残存する場合がある。α−
ハロアシル基が残存した場合でも、その新規高分
子化合物の有用性を何ら制限するものではない。 本発明によつて製造された新規高分子化合物
は、塩基性であるが故に、無機酸、有機酸を問わ
ず、その酸強度に応じて酸を捕捉する能力を示
す。特に無機強度、例えば塩化水素酸、臭化水素
酸、沃化水素酸、硝酸、硫酸、過塩素酸、弗化水
素酸等とは、チアゾール基と1:1の塩を作る。
無機強酸との塩は、本発明のチアゾール含有高分
子を、例えば過剰量の1規定の無機強酸中に攪拌
下に加えた後、過、水洗、さらにアセトンの如
き水溶性低沸点溶媒で洗浄することによつて容易
に得られる。このような無機強酸との塩は、特に
有機反応における酸触媒として、あるいは、反応
促進剤として有用である。本発明で製造する新規
高分子化合物から得られる塩を、酸触媒または反
応促進剤として用いる場合、不溶なために生成物
等との分離が容易な架橋ポリスチレンが好まし
い。特にジビニルベンゼンで架橋したものは、ゲ
ル状としてもポーラスな粒子としても製造するこ
とができ、かる物理化学的安定性にすぐれている
ので一層好ましい。 以下に、本発明を実施例をもつて具体的に示す
が、本発明は、これらの実施例の範囲に限定され
るものではない。 実施例 1 a ポリ(クロロアセチル)スチレンの合成 〔クロロアセチル基();R=H,X=C
〕 10%のジビニルベンゼンで架橋したポリスチ
レンのポーラス粒状体(200〜300メツシユ)10
gを二硫化炭素70mlに分散した混合物に、クロ
ロアセチルクロリド9.6g(85mmo)を加え
た。この混合物を攪拌しながら塩化アルミニウ
ム19.2g(144mmo)を少しずつ、15分間に
わたつて加えた。その後、温度を上げて還流下
(42℃)1時間半、攪拌を続けて反応を終了さ
せた。反応物は、過、水洗(100ml)、2規定
塩酸(100ml)洗浄、水洗(100ml)、アセトン
(100ml)洗浄した後、真空乾燥(60℃/15〜
20mmHg,12時間)して、ポリ(クロロアセ
チル)スチレン13.6gを得た。元素分析:C
;12.28%、このC含量は、ポリスチレン
中の全ベンゼン核の52.0モル%がクロロアセチ
ル化されたことに相当する。赤外線吸収スペク
トル(KBr錠剤)は、第1図に示すとおりで
ある(1672cm-1に>C=0の強い吸収あり)。 b ポリ(2−メチル−チアゾリル−4−)スチ
レン 〔2−メチル−チアゾリル基();R=H,
R′=CH3〕 ポリ(クロロアセチル)スチレン12.0gをベ
ンゼン25mlに分散し、そこへチオアセトアミド
(77mmo)4.6gのベンゼン30ml溶液を、攪
拌下10分間にわたつて滴下した。その後、加熱
還流下2時間攪拌して反応を終了させた。反応
物は過、水洗(100ml)、2規定苛性ソーダ洗
浄(100ml)、水洗(100ml)、アセトン洗浄
(100ml)の後、前記と同じ条件で真空乾燥し
て、チアゾール基()(R=H,R′=CH3
を含有する高分子12.5gを得た。 元素分析は、S:8.44%、C:2.51%であつ
た。Sの元素分析値から、チアゾールの含有率
は、生成高分子中の全ベンゼン核の40.7モル%に
導入された。また、C含有量から、クロロアセ
チル基の残存率は、生成高分子中の全ベンゼン核
の11.3モル%である。すなわち、ΣS/Σφ=0.41、
ΣA/Σφ=0.11であつた。赤外線吸収スペクトル
(KBr錠剤)は、第2図に示すとおりであり、
1675cm-1にある>C=0の吸収は、ポリ(クロロ
アセチル)スチレンに比し著しく小さくなつてお
り、減少分が反応した。 なお、本生成物は、1規定塩酸で塩酸塩を形成
し、その時の交換容量は2.3ミリ当量/g乾燥重
量であつた。この値は、元素分析の結果に基づく
チアゾール基導入率と誤差の範囲内で対応してい
る。 実施例 2 単独重合で得た平均分子量22000のポリスチレ
ン10gと、ブロムアセチルクロリド15gからポリ
(ブロモアセチルスチレン)17.5g(():X=
Br)を得た。 このポリ(ブロモアセチルスチレン)17.5gを
ジオキサン30mlに分散させ、そこへチオフオルム
アミド6.0g(98mmo)のジオキサン30ml溶液
を、攪拌下5分間で滴下した。次いで、攪拌を続
けながら80℃に加熱、保持し、3時間反応させた
後、終了させた。 反応混合物を水100mlの中に加えて充分な沈澱
を生じさせる。沈澱を過して得た固体を1規定
苛性ソーダ100mlに分散させ、再び過する。そ
の後、水洗(100ml×3回)、メタノール洗浄
(100ml)、アセトン洗浄(100ml)をした後、真空
乾燥してクリーム色のチアゾール基()(R=
R′=H)含有ポリスチレンの粉末14.3gを得た。
元素分析では、硫黄12.90%、臭素0%であつた。 したがつて、ΣS/Σφ=0.69、ΣA/Σφ=0で
あつた。 実施例 3 2%のジビニルベンゼンで架橋したポリスチレ
ンのゲル型粒状体(300〜400メツシユ)10gか
ら、ポリ(α−ブロモプロピオニル)スチレン
15.8gを得た。 この原料高分子15.2gのトルエン70mlへの分散
液に、ヴアレリン酸アミド7.1gと五硫化リン3.1
gを、攪拌下、順次加える。その後、90℃に加温
して、攪拌下4時間反応を継続させた後、終了と
した。反応物を過して得た固体を、水(100ml)
の中で1時間攪拌後、過、水(100ml)の中で
15分加熱還流後過、2規定苛性ソーダ洗浄
(100ml)、水洗(100ml)、アセトン洗浄(100ml)
の順に処理した後、真空乾燥してチアゾール
()(R=CH3,R′=(CH23CH3)含有高分子
を15.8g得た。 元素分析では、S;7.50%、Br;2.36%であつ
た。 したがつて、ΣS/Σφ=0.40、ΣA/Σφ=0.05
である。また、本生成物は1規定塩酸で塩を形成
し、その時の交換容量は2.04ミリ当量/g乾燥重
量であり、元素分析の結果とほぼ一致した。 実施例 4 ヴアレリン酸アミド7.1gの代りに、カプリン
酸アミド12.0gを使用する以外は、実施例3と全
く同様に反応し、洗浄精製した。真空乾燥後、チ
アゾール基()(R=CH3,R′=CH3(CH28
を含有する高分子を16.9g得た。 元素分析:S;4.13%、Br;10.27% この結果、ΣS/Σφ=0.25、ΣA/Σφ=0.25で
あつた。 実施例 5 9%のブタジエンを含有するポリスチレンのポ
プコーンポリマー10gから、ポリ(α−ブロモヴ
アレリル)スチレン17.9gを得た。 この原料高分子17.6gのテトラクロロエタン60
mlへの分散液に、チオアセトアミド7.9gを攪拌
下に加えた。100℃に加熱し、そのまま5時間攪
拌して反応を終了させた。 不溶性の生成高分子を過し、メタノール洗浄
(100ml)、水洗(100ml)、1規定苛性ソーダ洗浄
(100ml)、水洗(100ml)、アセトン洗浄(100ml)
を順次実施した後、真空乾燥して、チアゾール基
()(R=(CH23CH3,R′=CH3)を含有する
高分子16.9gを得た。 元素分析ではS:7.83%、Br:5.20%であつ
た。 したがつて、ΣS/Σφ=0.50、ΣA/Σφ=0.13
であつた。 塩酸塩としての交換容量は2.2ミリ当量/g乾
燥重量であり、元素分析の結果とよく一致した。 実施例 6 17%のp−クロルスチレンを含有する平均分子
量13000のポリスチレン10gから、ポリ(α−ブ
ロモアセチル)スチレン16.4gを得た。 この高分子16.0gのテトラクロロエタン85mlと
の混合物に、チオアセタミド14.5gを攪拌下に加
えた。120℃に加熱し、攪拌を3時間続け、反応
を終了させた。 生成物を過し、メタノール洗浄(100ml)、水
洗(100ml)、1規定苛性カリ洗浄(100ml)、水洗
(100ml)、メタノール洗浄(50ml)を順に施した
後、真空乾燥して、チアゾール基()(R=H,
R′=CH3)含有高分子12.6gを得た。 元素分析はS:14.31%、Br:0%、C:
2.43%であつた。 したがつて、ΣS/Σφ=0.86、ΣA/Σφ=0で
あつた。 実施例 7 実施例1で合成したチアゾール高分子の塩酸塩
1g(2.3mmoHC相当)を、ベンジルアル
コール10.8g(100mmo)とアニリン9.3g
(100mmo)の混合液に加え、150℃、5時間加
熱した。なお、反応容器には空冷管を立て、それ
を通して反応系は外気と通じさせておく。 反応終了後、過した液に無水炭酸カリ5gを
加えて、振盪後、静置、過を順に実施した。
液をガスクロマトグラフイー法で定量したとこ
ろ、84.5%(面積比)の収率であつた(条件:カ
ラム3φ×2m,PEG−HT5%+KOH1%,150°→
230°,10℃/min)。 液から残存しているベンジルアルコールとア
ニリンを留去し(120℃/15mmHg)、残液をエ
タノールから再結してN−ベンジルアニリン12.5
g(収率62%)を得た。 比較例 1 チアゾール高分子の塩酸塩を全く加えないこと
以外、実施例6と同様にして反応、処理をした。
同様にしてガスクロマトグラフイー法で分析した
ところ、2種の原料のみが検出され、生成物は認
められなかつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で得られたポリ(クロロアセ
チル)スチレンの赤外線吸収スペクトル、第2図
は実施例1で得られた高分子化合物の赤外線吸収
スペクトルである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 スチレン単位を50モル%以上含む線状(分子
    量5000〜5000000)あるいは架橋型の高分子の一
    部または全部のベンゼン核の水素が()式で示
    されるα−ハロアシル基で置換された化合物に X=CまたはBrチオアミド【式】また はアミド【式】を五硫化リンと共に加熱 下、縮合することによるスチレン単位を50モル%
    以上含む線状(分子量5000〜5000000)あるいは
    架橋型の高分子の一部または全部のベンゼン核の
    水素が()式で示されるチアゾール基で置換さ
    れた新規高分子化合物の製造法。 (式中、RはHまたはCが1ないし4個の直鎖ア
    ルキル基、R′はHまたはCが1ないし9個の直
    鎖あるいは分枝のアルキル基またはアルケニル基
    を表す。)
JP12064482A 1982-07-13 1982-07-13 新規高分子化合物の製造法 Granted JPS5912902A (ja)

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