JPH053460B2 - - Google Patents

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JPH053460B2
JPH053460B2 JP27274684A JP27274684A JPH053460B2 JP H053460 B2 JPH053460 B2 JP H053460B2 JP 27274684 A JP27274684 A JP 27274684A JP 27274684 A JP27274684 A JP 27274684A JP H053460 B2 JPH053460 B2 JP H053460B2
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chloro
sulfone
dinitrodiphenyl
acid
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Yukihiro Yoshikawa
Saburo Kawashima
Keisaburo Yamaguchi
Teruhiro Yamaguchi
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は新規化合物である2−または4−クロ
ロジニトロジフエニルスルホンおよびその製造方
法に関する。更に詳しくは、一般式() (式中、クロル基の置換位置は2−または4−
位である)で表わされる2−または4−クロロ−
4′−ニトロジフエニルスルフイドを硝酸および混
酸により酸化およびニトロ化することを特徴とす
る一般式() (式中、クロル基の置換位置は2−または4−
位である)で表わされる2−または4−クロロ−
3,4′−ジニトロジフエニルスルホンの製造方法
に関する。 2−または4−クロロ−3,4′−ジニトロジフ
エニルスルホンは耐熱性高分子の単量体、農医薬
および染料などの原料として有用な3,4′−ジア
ミノジフエニルスルホンの中間体となる重要な化
合物である。 (技術背景) 本発明の化合物は有機溶媒中、還元触媒および
塩基の存在下に接触還元および脱クロル化するこ
とにより高収率、高純度で3,4′−ジアミノジフ
エニルスルホンを製造できる。 従来、3,4′−ジアミノジフエニルスルホンは
3,4′−ジニトロジフエニルスルホンを還元する
方法で製造されている。即ち、ラネーニツケルを
用いて接触還元する方法(田久保、薬学雑誌,
63,518(1942))、及び塩化第1スズと塩酸を用い
て還元する方法(B.R.Bakerら,J.Org.Chem.,
15,400(1950))などが知られている。しかしな
がら、これらの方法では中間体の3,4′−ジニト
ロジフエニルスルホンを製造するに際し、4−ニ
トロジフエニルスルホンのニトロ化時に異性体の
副生を抑制することが難かしく、その為、高品質
の3,4′−ジニトロジフエニルスルホンを得るた
めには数回の再結晶を繰り返して精製することが
必要である。また、3,4′−ジニトロジフエニル
スルフイドをクロム酸で酸化して3,4′−ジニト
ロジフエニルスルホンを製造する方法も知られて
いるが(田久保、薬学雑誌,63,518(1942))、多
量のクロム酸を使用する必要があるため、重金属
の処理に問題があり、更には原料の3−ニトロチ
オフエノールが非常に高価であるという欠点もあ
る。 (発明が解決しようとする問題点) ところで、耐熱性高分子の単量体は、農医薬お
よび染料などの原料として用いられるジアミン類
は品質面で非常に高純度のものが要求される。し
たがつて、前記のような3,4′−ジニトロジフエ
ニルスルホンを中間体とする方法では、異性体の
副生または大量の廃重金属の処理が問題となるた
め、工業的に有利な製造方法とは言えなかつた。 本発明者らはこのような3,4′−ジアミノジフ
エニルスルホンの製造技術を踏まえ、異性体の副
生を伴なわず、かつ工業的な3,4′−ジアミノジ
フエニルスルホンの製造法を鋭意検討する中で、
新規化合物である2−または4−クロロ−3,
4′−ジニトロジフエニルスルホンを還元、脱クロ
ル化することにより3,4′−ジアミノジフエニル
スルホンが有利に製造できることを見出した(特
願昭59−146015)。 すなわち、本発明の目的は耐熱高分子材料、農
医薬、染料の製造のために極めて有用な3,4′−
ジアミノジフエニルスルホンの製造原料として、
2−または4−クロロ−3,4′−ジニトロジフエ
ニルスルホンおよびその製造方法を提供すること
である。 (問題点を解決するための手段) 本発明者らは上記の目的を達成するために鋭意
検討した結果、2−または4−クロロチオフエノ
ールと4−クロロニトロベンゼンとの縮合により
容易に製造できる2−または4−クロロ−4′−ニ
トロジフエニルスルフイドを原料として、これを
酸化−ニトロ化反応を行なうことにより、2−ま
たは4−クロロ−3,4′−ジニトロジフエニルス
ルホンが製造できることを見出し、本発明に至つ
た。即ち、本発明は3,4′−ジアミノジフエニル
スルホンを有利かつ工業的に製造できる中間体と
しての新規な2−または4−クロロ−3,4′−ジ
ニトロジフエニルスルホン、および2−または4
−クロロ−4′−ニトロジフエニルスルフイドを硝
酸および混酸により酸化−ニトロ化することを特
徴とする2−または4−クロロ−3,4′−ジニト
ロジフエニルスルホンの製造方法である。 本発明の方法で使用される原料は、前記一般式
()で表わされる2−または4−クロロ−4′−
ニトロジフエニルスルフイドであり、これらは単
独は勿論、混合物として用いてもさしつかえな
い。これらの原料は2−または4−クロロチオフ
エノールと4−クロロニトロベンゼンとの縮合に
より容易に製造できる(D.S.Tarbellら,J.Am.
Chem.Soc.,70,1384(1948);H.Burtonら,J.
Chem.Soc.,1945,468;H.Gillmanら,J.Am.
Soc.,69,2053(1947);Cullinaneら,Rec.frav.
Chim.,55,881(1936))。 酸化、ニトロ化剤としては混酸、または硝酸お
よび混酸が用いられる。 硝酸の使用量は原料の2−または4−クロロ−
4′−ニトロジフエニルスルフイドに対して3.7〜
10.0倍モル、好ましくは4.0〜7.0倍モルである。
使用濃度については特に制限はないが、通常比重
が1.30〜1.52特に1.42〜1.52のものが好ましい。 硫酸の使用量は5.0〜10.0倍モルである。濃度
は96%以上あれば特に制限はない。 本発明の方法は溶媒を存在させずに行なうこと
ができるが、溶媒を用いても何らさしつかえな
い。使用される溶媒は脂肪族ハロゲン炭化水素が
好適であり、具体的には、ジクロロメタン、クロ
ロホルム、四塩化炭素、1,1−ジクロロエタ
ン、1,2−ジクロロエタン、1,1,1,−ト
リクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタ
ン、1,1,1,2−テトラクロロエタン、1,
1,2,2,−テトラクロロエタン、1,2−ジ
クロロエチレン、トリクロロエチレン、テトラク
ロロエチレンなどが挙げられる。溶媒の使用量は
特に制限はないが、通常、原料に対して0.2〜20
重量倍量、好ましくは0.5〜5重量倍量である。 本発明の実施の態様については特に制限はな
く、原料の2−または4−クロロ4′−ニトロジフ
エニルスルフイドを適当な溶媒に懸濁もしくは溶
解させるか、または溶媒を用いずに、先に硝酸で
スルホキシドに酸化した後、更に硝酸および硫酸
を滴下して反応させる方法、原料を硝酸に溶解さ
せスルホキシドに酸化した後、有機溶媒と混酸を
加えて酸化、ニトロ化する方法、あるいは、原料
を有機溶媒に懸濁または溶解させ、混酸を滴下す
る方法などが用いられる。反応温度は20〜100℃、
好ましくは30〜90℃であり、反応時間は2〜12時
間程度である。 反応の後処理方法としては、有機溶媒を用いた
場合、有機層と混酸層を熱時分離し、有機層につ
いて溶媒を留去し、過、水洗、乾燥して目的物
の結晶を得る方法のほか、有機層と混酸層を熱時
分離した後、有機層を冷却晶析して高純度の目的
物を得る方法などが可能である。また、有機溶媒
を用いない場合には、反応混合物をそのまま水に
排出し、過、水洗することにより目的物を得る
ことができる。 (作用および発明の効果) 原料として2−または4−位にクロロ基が導入
された2−または4−クロロ−4′−ジニトロジフ
エニルスルフイドを用いるため、ニトロ化に際し
て異性体の副生を伴なわず、いずれの場合もスル
ホン基に対してm−位(3−位)にニトロ基を選
択的に導入でき、したがつて高純度の2−または
4−クロロ−3,4′−ジニトロジフエニルスルホ
ンを製造できる。 本発明の方法で製造した2−または4−クロロ
−3,4′−ジニトロジフエニルスルホンは、還元
−脱クロル化により容易に極めて高純度の3,
4′−ジアミノジフエニルスルホンに導くことがで
きる。 本発明の方法は、環境汚染の問題もなく、単離
した製品の純度も高いので複雑な精製工程を必要
としないなど、工業的に極めて優れた方法であ
る。 (実施例) 以下、実施例によつて本発明を更に詳細に説明
する。 実施例 1 ガラス製反応容器中、比重1.50の発煙硝酸93.8
g(1.4モル)を加え、これに4−クロロ−4′−
ニトロジフエニルスルフイド53.1g(0.2モル)
を徐々に加える。30〜40℃で2時間攪拌後、98%
硫酸200g(2.0モル)を滴下した。30〜40℃で2
時間、更に80〜90℃で2時間攪拌後、反応混合物
を氷水500ml中に排出し、生成物を過、水洗、
乾燥して4−クロロ−3,4′−ジニトロジフエニ
ルスルホンを得た。 収量66.1g(収率96.5%)、mp.180〜183℃ 1,2−ジクロルエタンより再結晶して純品を得
た。 mp.185〜186.5℃ 元素分析 C H N Cl S 計算値(%)42.04 2.04 8.18 10.36 9.34 分析値(%)42.21 1.98 8.14 10.48 9.38 実施例 2 2−クロロ−4′−ニトロジフエニルスルフイド
53.1g(0.2モル)と1,2−ジクロロエタン100
gを入れたガラス製反応容器中に、比重1.50の発
煙硝酸67.0g(1.0モル)を滴下し、30〜40℃で
4時間攪拌後、100%硫酸157g(1.6モル)を滴
下した。30〜40℃で3時間、更に80〜90℃で5時
間攪拌後、水100gを加えて共沸により1,2−
ジクロルエタンを除去した後、生成物を過、水
洗、乾燥して2−クロロ−3,4′−ジニトロジフ
エニルスルホンを得た。 収量66.6g(収率97.2%)、mp.183〜186℃ 1,2−ジクロロエタンより再結晶して純品を
得た。 mp.187〜189℃ 元素分析 C H N Cl S 計算値(%)42.04 2.04 8.18 10.36 9.36 分析値(%)42.05 2.18 8.25 10.34 9.28 実施例 3 4−クロロ−4′−ニトロジフエニルスルフイド
53.1g(0.2モル)とジクロルメタン250mlを入れ
たガラス製反応容器中に、比重1.42の硝酸126g
(1.4モル)と96%硫酸204g(2.0モル)から調製
した混酸を滴下し、30〜40℃で12時間攪拌した。
反応終了後、水250gを加えて共沸によりジクロ
ルメタンを留去した後、生成物を過、水洗、乾
燥して4−クロロ−3,4′−ジニトロジフエニル
スルホンを得た。 収量66.3g(収率96.8%) 実施例 4〜6 反応条件を表−1に示すように変えて反応を行
なつた。 結果を表−1に示す。 【表】 【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式() (式中、クロル基の置換位置は2−または4−
    位である)で表わされる2−または4−クロロ−
    3,4′−ジニトロジフエニルスルホン。 2 一般式() (式中、クロル基の置換位置は2−または4−
    位である)で表わされる2−または4−クロロ−
    4′−ニトロジフエニルスルフイドを硝酸および混
    酸により酸化およびニトロ化することを特徴とす
    る2−または4−クロロ−3,4′−ジニトロジフ
    エニルスルホンの製造方法。
JP27274684A 1984-12-26 1984-12-26 2−または4−クロロ−3,4′−ジニトロジフエニルスルホンおよびその製造方法 Granted JPS61151162A (ja)

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JP27274684A JPS61151162A (ja) 1984-12-26 1984-12-26 2−または4−クロロ−3,4′−ジニトロジフエニルスルホンおよびその製造方法

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JPS61151162A JPS61151162A (ja) 1986-07-09
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US5304682A (en) * 1989-08-17 1994-04-19 Occidental Chemical Corporation Method of making 1,1'-sulfonylbis[3-nitro-5-(trifluoromethyl)benzene]

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JPS61151162A (ja) 1986-07-09

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