JPH0437055Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、合成樹脂シート等により形成される
組立て容器に関する。

〔従来の技術〕

従来、この種の組立容器は、連接された各面の
同一側に台形状あるいは角錘形状の収納部を形成
し、収納部を内側にして連接部より折り曲げるこ
とにより、角柱状の外形を形成できるようにして
いた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながら、上述のものでは、各収納部の内
周面が組立てた際に角柱の中心に向う連続した傾
斜面となるため、収納する物品によつて好ましい
ものではなかつた。

そこで本考案は、収納部の形状を略直方体とし
た組立て容器の構造を提供することを目的として
いる。

〔問題点を解決するための手段〕

上記した目的を達成するために、本考案は、直
列に４個の方形面を連接配置し、該方形面の同一
側の各面に、各面と略同長でかつ各面の略半分の
幅と高さを有する直方体状の収納部を、方形面の
連接方向の縦半分に交互にあるいは横半分の同一
側にスペースを存して配設したことを特徴として
いる。

〔作用〕

従つて、各面に形成された直方体状の各収納部
が容器を組立てた際に互いに組合い、４面に直方
体状の収納部を有する四角柱が形成できる。

〔実施例〕

以下、本考案の一実施例を第１図乃至第６図
に、基づいて説明する。第１図は組立て容器の斜
視図、第２図は断面図、第３図は組立て容器の展
開状態を示す正面図、第４図は同状態の側面図、
第５図及び第６図は組立て状態を示す斜視図であ
る。

組立て容器１は、合成樹脂、例えばポリ塩化ビ
ニル、ポリプロピレンからなる単層シートあるい
はこられにポリ塩化ビニリデン、チレレン−ビニ
ルアルコール共重合体のガスバリヤー層を設けた
積層シートを真空成形法あるいは圧空成形法等に
より形成されるので、連続する４面が略正方形の
方形面２により形成されている。

前記方形面２は、長方形状の基材シート３の長
手方向を４分割して直列に連接配置されたもの
で、各方形面２の同一側面には直方体状の収納部
４がそれぞれ形成されている。

前記収納部４は、組立て容器１を組立てた際の
体積の略1/4の大きさであつて、長手方向が前記
方形面２の一辺の長さと略同一であり、また幅及
び高さが略半分に形成されている。この収納部４
は、組立て容器１を組立てた際に互いに組合うよ
うに、方形面２の連接方向の縦半分に交互にスペ
ースを形成するように配設されるもので、収納部
４の開口長手方向の一辺が、隣接する方形面２で
交互に反対側の辺に沿つて配設される。

そして収納部４を内側にして各連接部３ａを略
直角に折曲げると、各方形面２に形成された収納
部４が互いに組合わさり、４面に収納部４を有す
る立方体状の容器が形成される。この収納部４の
開口は蓋シート５をヒートシールする等の方法に
より密封する。

組立て容器１をこのように形成することによ
り、直方体状の収納部４が４面に形成でき、従来
収納が困難だつた物品を収納できるとともに単純
な組立て作業で立方体状の容器を形成でき、店頭
等での陳列に際してデツドスペースが少なくな
り、目立ち効果も高まる。また積載方向が自由に
変えられるため、商品の最も目立つ部分を正面に
向けて、あるいは異なる面を配列することによ
り、さらに目立ち効果を高めることができる。

この収納部４の大きさは、収納部４の開口を形
成する一辺を前記方形面２の連接方向の辺と略同
じ長さに、また開口の他辺を折曲げ部３ａの辺の
略半分の長さに、さらに収納部４の高さを方形面
２の連接方向の辺の略半分に形成すれば方形面２
が正方形でなくてもよい。また収納部４の各辺の
長さや各方形面２への配置は、組立て容器１を組
立てる際に他の方形面２や収納部４と互いに干渉
しないように、さらには成型性や組立作業性等に
より適宜に決定されるので、収納部４の各側面に
傾斜を与えることにより成型性や組立作業性を向
上できるとともに、この傾斜により生じた収納部
４外面側の空間部６に平板状のスプーン、フオー
ク等を収納することができる。

第７図及び第８図は本考案の組立て容器の他の
実施例を示すもので、第７図は組立て状態を示す
斜視図、第８図は一部切欠き側面図である。

この組立て容器１０は、収納部１１を、方形面
１２の連接方向の横半分に交互にスペースを設け
て配設したもので、収納部１１の長手方向開口側
の一辺を方形面１２の折曲げ部１２ａとなる側の
辺の同一側にそれぞれ添わせて設けたものであ
り、組立て容器１０を組立てた際には、隣接する
方形面１２に形成された収納部１１の底面と側面
とが組合い前記実施例と同様の立方体を形成し、
同様に蓋シート１３により収納部１１の開口をシ
ールされる。

前記収納部１１は、前記実施例では示された収
納部と同様に形成されるが、収納部１１の開口を
形成する一辺が前記方形面１２の折曲げ部の辺と
略同じ長さに、そして開口の他辺の長さと収納部
１の高さとが方形面１２の連接方向の辺の略半分
に形成される。

尚、本考案の組立て容器は、収納部の大きさを
前記両実施例でそれぞれ示した方形面との寸法関
係により形成すれば、各種寸法の直法体状の容器
を製作することができる。

〔考案の効果〕

本考案は以上説明したように、連接配置された
４個の方形面の同一側面に、各面と略同長でかつ
各面の略半分の幅と高さを有する略直方体の収納
部を、方形面の連接方向の縦半分に交互にあるい
は横方向の同一側にスペースを存して配設して容
器を組立てた際に互いに組合うようにしたから、
直方体状の収納部を４面に有する容器を単純な組
立てで形成でき、従来収納が困難だつた物品を収
納できるとともに、店頭等での陳列に際してデツ
トスペースが少なくなり、さらに商品の目立ち効
果を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第６図は本考案の一実施例を示すも
ので、第１図は組立て容器の斜視図、第２図は組
立て容器の断面図、第３図は組立て容器の展開状
態を示す一部切り欠き正面図、第４図は同状態の
側面図、第５図及び第６図はそれぞれ組立て容器
の組立状態を示す斜視図、第７図及び第８図は本
考案の他の実施例を示すもので、第７図は組立て
容器の組立て状態を示す斜視図、第８図は組立容
器の一部切り欠き側面図である。 １……組立て容器、２……方形面、３……基材
シート、３ａ……連接部、４……収納部、５……
蓋シート、６……空間部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 直列に４個の方形面を連接配置し、該方形面の
   同一側の各面に、各面と略同長でかつ各面の略半
   分の幅と高さを有する直方体状の収納部を、方形
   面の連接方向の縦半分に交互にあるいは横半分の
   同一側にスペースを存して配設したことを特徴と
   する組立て容器。