JPH0437050B2 - - Google Patents

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JPH0437050B2
JPH0437050B2 JP62050985A JP5098587A JPH0437050B2 JP H0437050 B2 JPH0437050 B2 JP H0437050B2 JP 62050985 A JP62050985 A JP 62050985A JP 5098587 A JP5098587 A JP 5098587A JP H0437050 B2 JPH0437050 B2 JP H0437050B2
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JP
Japan
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catalyst
zeolite
zsm
sample
methanol
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JP62050985A
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Shigeru Igai
Manabu Okamoto
Hitoshi Nishioka
Kunio Suzuki
Yoshimichi Kyozumi
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Agency of Industrial Science and Technology
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02P30/40Ethylene production

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はメタノール及び/又はジメチルエーテ
ルから低級オレフインを製造する方法に関し、さ
らに詳細には、α−カルシウム三リン酸をバイン
ダーとして成形したアルミノシリケートゼオライ
ト型触媒を用い、メタノール及び又はジメチルエ
ーテルから低級オレフインを製造する方法に関す
る。 本発明の低級オレフインの製法によれば成形触
媒の強度が強いので触媒の取扱いが容易で、CO
及びCO2への分解が少なく低級オレフインが高選
択率で得られ、パラフイン、芳香族の副生が少な
く、触媒上へのカーボン析生が制御され、高温で
も触媒活性の低下、触媒の劣化をもたらさない。 近年原油の安定供給に心配がもたれ、ことに我
国では海外に依存する率が99%を超える現状であ
つては、石炭、天然ガス等の有効利用が重要な課
題となつており、メタン、CO等から得られるメ
タノールからオレフイン、パラフイン、芳香族等
の有機化合物の工業的合成法の確立が求められて
いる。 従来、炭化水素の転化法において触媒としてシ
リカ・アルミナ、結晶性アルミノシリケート等が
用いられてきたことは当業界において周知であ
る。結晶性アルミノシリケートは、その種類に応
じて特定の直径を有する細孔又はトンネルを多数
有し、そのために混在する各種分子のうちから特
定の条件を満足する分子のみを選択的に吸着しう
るという形状選択性を有するために一般に分子飾
とも呼ばれている。さて、1970年代にモービルオ
イル社はメタノールやジメチルエーテルから高品
質ガソリンを主成分とする炭化水素を製造する形
状選択性触媒としてZSM−5型ゼオライト触媒
を開発した。このゼオライトは従来のゼオライト
と異なり組成SiO2/Al2O3比を自由に制御できる
ことや、耐熱性が極めて高い等の優れた性質をも
つており、その特長を生かすことにより、メタノ
ールやジメチルエーテル転化反応の主成物を低級
オレフインとすることも可能である。たとえば、
西独特許第2935863号明細書によれば、SiO2
Al2O3=35〜1600活性型ゼオライト(H−ZSM−
5)は、350℃〜600℃までの温度範囲のメタノー
ル転化反応において最高収率立70.1wt%て低級オ
レフイン(炭素数2〜4)を与えることが知られ
ている。この場合のZSM−5型ゼオライト触媒
の最適組成ならびに反応温度はそれぞれSiO2
Al2O3=298〜500及び550℃であることがその実
施例で示されている。従つて、メタノールやジメ
チルエーテルから低級オレフインを主成分とする
炭化水素を製造するには、反応温度をできるだけ
高くする方が有利であることがわかるが、同時に
このような高温下のメタノール転化反応において
は、耐熱性の高いZSM−5型ゼオライト触媒と
いえども、反応温度550℃近傍を境にして急速な
触媒劣化現象が見られる場合が多い。従つて500
℃以上の高温下でメタノールやジメチルエーテル
を原料として低級オレフインを高収収率でしかも
急速な触媒劣化を伴うことなく長時間にわたつて
製造するためには、コーク前駆体であるB.T.X.
の生成が少なく、550℃以上の温度で容易に活性
低下を起こさないようなゼオライトを巧みに製造
する必要がある。 このような観点から、本発明者らは、低級オレ
フインの生成が有利となる500℃以上の高温領域
で、メタノールおよび/またはジメチルエーテル
の転化反応において、高温劣化しがたい触媒の開
発に関して鋭意検討した結果、たとえばZSM−
5のようなペンタシル型ゼオライトにおいては、
結晶化時間、温度、H2O/SiO2比を厳密に制御
して合成したサブミクロンオーダー以下の結晶粒
子径を有する微結晶ZSM−5がこの目的に適合
し、低級オレフインの選択性ならびに収率に極め
て優れ、触媒寿命も長くなることを見出し、先に
出願した(特開昭60〜251121号及び特開昭60−
248630号)。しかしながら、この触媒においてす
らも反応時間とともに活性劣化が起こり長時間の
使用には十分とは言い難く、コーク析出の抑制と
ゼオライト触媒寿命の向上を目的としてさらに研
究を重ねた結果、カルシウ含有化合物及びリン含
有化合物を適量含有させたアルミノシリケートゼ
オライトを触媒として用いることにより、上記目
的が達成せられ、しかも低級オレフインの選択性
及び収率が著しく高まることを見出し、先に出願
した(特願昭61−15848号)。 一方ゼオライトは炭化水素の転化触媒に限ら
ず、そのイオン交換、吸着、分子篩等の性質を利
用して水処理剤、乾燥剤、分離剤としても広く工
業的に使用されている。その場合、特に合成ゼオ
ライトは、微細な粉末状固体であり、使用する目
的に応じて所望の形状を有する粒子に成形造粒さ
れねばならない。ゼオライト自身は結合性がほと
んどないため、バインダーとして各種の無機、有
機物が用いられるが、比較的高い温度で安定に存
在する無機物のバインダーとしては、例えばミリ
カ、アルミナ、マグネシア等の金属酸化物、ベン
トナイト、カオリン、アタパルガイト、モンモリ
ロナイト、セピオライト等の粘土状物質があげら
れる。これらは単独であるいは2種類以上ゼオラ
イトと混合されて実用に耐えうる強度を有する成
形体が製造される。 しかしながらゼオライトを触媒として特に高い
温度で使う場合に、バインダー中に含まれる不純
物が副反応の触媒として働くことがあり望む触媒
反応に対して著しく悪影響を与える。また、一般
によく使用されるアルミナは、その自身がメタノ
ール分解触媒となり、低級オレフイン以外の例え
ばCO,H2等を生成する。成形体の強度を強める
ためにバインダーの添加量を多くしたときにその
影響が著しい。純度の高いバインダーの製造は困
難であり、できたとしても成形触媒におけるバイ
ンダーの占めるコストが大きくなり、経済的に不
利である。バインダーを全く使用しないゼオライ
トの成形体の製造が不可能とすれば、目的とする
触媒反応に対して全く害を及ぼさないバインダー
か、僅かな添加量で成形体の強度を強めるバイン
ダーが望まれる。 本発明者等は低級オレフインの選択性ならびに
収率に極めて優れ、触媒寿命が長く、実用強度を
有する成形触媒による低級オレフイン製造を見出
し、本発明を完成するに到つた。 即ち、本発明によれば、メタノール及び/又は
ジメチルエーテルを、α−カルシウム三リン酸を
バインダーとして成形したアルミノシリケートゼ
オライト型触媒の存在下、温度300〜700℃、全圧
力0.1〜100気圧、重量時間空間速度0.01〜20hr-1
の条件下で反応させることを特徴とする低級オレ
フインの製造方法が提供される。後述するよう
に、α−カルシウム三リン酸自身はメタノールか
ら低級オレフインへの転化活性をほとんど示さ
ず、却つて水素、一酸化炭素、二酸化炭素、メタ
ン等へのメタノール分解反応を促進するいわばゼ
オライト触媒にとつて触媒毒として作用する物質
である。それにも拘らず、α−カルシウム三リン
酸をバインダーとして成形したゼオライト触媒は
非常に粒子強度が優れ驚くべきことには、他のバ
インダーを使用して成形したゼオライトに比べて
(エチレン+プロピレン)収率が向上し、しかも
寿命が2倍以上長くなる。 以下、本発明方法で用いるゼオライト触媒の製
造方法を詳述する。説明の便宜上α−カルシウム
三リン酸をバインダーとして成形するアルミノシ
リケートゼオライトとしては、微結晶ZSM−5
を例にとり説明するが、本発明はこれに限るもの
ではなく、任意の天然及び/又は合成アルミノシ
リケートゼオライト(Alの位置をBe2+、Mg2+
B3+、Ga3+、Fe3+等第、、族元素で置換固
溶及び/又はSiの位置をGe4+、P5+、As5+等第
、族元素で置換固溶させたゼオライトを含
む)を用いることができる。即ち、本明細書で使
用する「アルミノシリケートゼオライト型触媒」
なる語は、下記組成式 M2/nO:aXOm/2:bYOl/2:zH2O (式中、Mはカチオン、nはカチオンMの原子
価、XはAl,Be,B,Ga,Fe等の周期律表第
,及び族元素の中から選ばれた少なくとも
1種の金属、mは金属Xの原子価、YはSi,Ge,
P,As等の周期律表第及び族元素の中から
選ばれた少なくとも1種の金属、lは金属Yの原
子価、a及びbは正数、及びzは0又は正数を表
わす)で表わされる物質を意味するものである。 さらに本発明で用いらるアルミノシリケートゼ
オライトとしては、本発明者らが先に出願した
(特願昭61−15848号)リン酸カルシウム変性ゼオ
ライトも含まれる。 バインダーとしてのα−カルシウム三リン酸
(α−Ca3(PO42)は一般に知られた(門馬ら、
窯業協会誌86〔12〕590(1978))方法で合成され
る。 次にα−カルシウム三リン酸をバインダーとす
るアルミノシリケートゼオライトの成形造粒方法
については、押出し造粒と転動造粒を例にとり説
明するが、本発明はこれに限るものではない。
0.5重量%以上、好ましくは5重量%以上のα−
カルシウム三リン酸の粉末固体をアルミノシリケ
ートゼオライトの粉末固体に添加し、その混合物
を機械的粉砕器によつてよく混ぜる。押出し造粒
の場合、成形時の流動性を与えるため成形助剤と
しての可塑剤、例えばポリビニルアルコール、メ
チルセルローズ等の水溶性高分子、ポリビニルピ
ロリドン、ポリエチレングリコール等の水有機溶
媒両溶性高分子をさらに添加し水あるいはアルコ
ールで加湿しながらニーダーで充分に捏和する。
通常の押出し造粒機によつて得られた造粒品は、
室温〜100℃で乾燥し、500〜600℃で焼成後、水
熱処理される。本発明の水熱処理とは、前記乾
燥、焼成造粒品を加温水浴中に浸し、あるいは水
蒸気と接触し、所定時間放置後、造粒品を水洗
し、乾燥、焼成を行なうことである。水浴温度が
50℃までの場合は2時間以上、50℃〜100℃では
1時間以上、100℃以上では10分以上放置するの
が望ましい。さらに水熱処理に使用される水がリ
ン酸、有機酸、例えばギ酸、酢酸、プロピオン
酸、シユウ酸、クエン酸、及びアンモニア水でPH
が4〜12、好ましくは6〜10の範囲に調製されて
あれば触媒性能の面で好都合である。又、水熱処
理前後に行なう焼成は、どちらか1回に減らして
もさしつかえない。 転動造粒の場合は、凝集力の弱いゼオライト粉
末に粘結性を与える成形助剤として押出し造粒で
使用される可塑剤を同様にα−カルシウム三リン
酸とアルミノシリケートゼオライト混合物に添加
できる。通常の転動造粒品は、乾燥、焼成後、前
記で説明した同様な方法で水熱処理される。 次に上記で得られた成形触媒を用いてメタノー
ル及び/又はジメチルエーテルから低級オレフイ
ンを製造する方法を述べる。 メタノール及び/又はジメチルエーテルの転化
反応は、これら原料をガスとして供給し、固体で
ある触媒と充分接触させ得るものであればどんな
反応形式でもよく、固定床反応方式、流動床反応
方式、移動床反応方式等があげられる。 反応は、広い範囲の条件で行うことができる。
例えば反応温度300〜700℃重量時間空間速度0.1
〜20hr-1、全圧力0.1〜100気圧、好ましくは0.5〜
10気圧の条件下で行うことができる。原料は水蒸
気あるいは不活性ガス、例えば窒素、アルゴン等
で希釈して触媒上に供給することも可能である。 本発明の方法において、生成物の流れは水蒸
気、炭化水素、未反応原料から成り、反応条件を
適当に設定することにより炭化水素中のエチレ
ン、プロピレン等の低級オレフインの割合を高め
ることができる。水蒸気および炭化水素生成物は
公知の方法によつて互いに分離、精製される。 本発明の低級オレフインの製造方法において
は、メタノールもジメチルエーテルも共に出発原
料であるので選択率の計算にあたつてはメタノー
ルから生じたジメチルエーテルは未反応原料とみ
なして良い。 次に、本発明を実施例などにより具体的に説明
するが、本発明はその要旨を越えない限りこれら
に限定されるものではない。 参考例 1 SiO2源として市販のシルカゾル〔Cataloid SI
−30触媒化成(株)製(SiO2:30wt、H2O:70wt
%)〕、Al2O3源として市販特級試薬Al(NO33
9H2O、アルカリ源として市販特級試薬NaOH、
有機結晶化剤として市販特級試薬臭化テトラ−n
−プロピレンアンモニウム(TPA)を用いた。
テフロン製磁気撹拌子を入れた内容積3のポリ
プロピレン三角フラスコに240gのCataloid Si−
30を秤取し、撹拌しながら、2350gのH2O、2.57
gのAl(NO33・9H2O、H2O30.3gに
NaOH15.46gを溶解した水溶液、H2O30.3gに
TPA16.37gを溶解した水溶液を順に加えて行
く。 このようにして得られる流動性のある均一ゲル
白濁溶液のPHは室温で12.9であり、この混合の組
成は、モル比で示すと下記の通りである。 SiO2/Al2O3=350 OH-/SiO2=0.322 TPA/SiO2=0.0513 H2O/SiO2=120 次に、この出発混合物の入つた三角フラスコに
環流冷却器を取り付け、マグネチツク・スターラ
ーを取り付けた油浴(110℃にセツト)上で三角
フラスコ内の内容物を11日間環流撹拌加熱を行
う。得られた生成物は水洗を繰り返しながら遠心
分離器(3000回転以上)で母液から分離し、
CuKα線を用いるX線回析測定(XRD)による
相の同定と走査型電子顕微鏡観察(SEM)で結
晶粒子の大きさを測定した。XRDの結果、得ら
れた生成物は典型的なNa−TPA−ZSM−5型ゼ
オライトの回析図形を示した。また、SEMから
求めた平均結晶粒子は3μm程度であつた。 このようにして得られたZSM−5型ゼオライ
ト触媒物性及びメタノール転化反応に関する触媒
性能を評価するために、以下の活性比処理を行つ
た。Na−TPA−ZSM−5型ゼオライトを空気中
500℃で30時間焼成し、TPAを熱分解してNa−
H−ZSM−5型ゼオライトを得た。ついで、こ
のNa−H−ZSM−5型ゼオライトを80℃におい
て、0.6NHClでイオン交換処理を行つた後、再
度500℃、20時間加熱処理してH−ZSM−5型ゼ
オライト(サンプルA1)を得た。こののサンプ
ルA1について、下記のような物性測定を行つた。 BET比表面積の測定: 500mgのサンプルA1(H−ZSM−5型ゼオライ
ト)を10-4Torr、150℃の条件下で30分間真空脱
気処理を行つた後、液体窒素温度下でN2ガスの
吸着平衡実験を行つて試料の比表面積を求めた。 このような寸法から求めたサンプルA1のBET
比表面積は、359.7m2/gであつた。 ヘキサン異性体吸着分離特性: 100mgのサンプルA1(H−ZSM−5型ゼオライ
ト)を内径3mmφのステンレス製カラムに詰め、
He気流中500℃で1時間脱気処理を行う。ついで
このカラムに分子径の異なる3種の(1:1:
1)ヘキサン異性体混合物〔2,2−ジメチルブ
タン(有効分子径7.0Å)、3−メチルペンタン
(5.6Å)、n−ヘキサン(3.1Å)〕を2μずつパ
ルス法で注入し、試料カラムからの流出成分をガ
スクロマトグラフにより分析し、各異性体の吸着
容量をパルス回数として測定した。このような方
法から求めたサンプルA1のヘキサン異性体吸着
容量(2,2−ジメチルブタン3−メチルペンタ
ン/n−ヘキサンの吸着パルス数)は0−9−25
であつた。 酸性質測定: 1gのサンプルA1(H−ZSM−5型ゼオライ
ト)を10-4Torr、450℃の条件下で2時間真空排
気処理した後、100℃まで試料温度を下げ、続い
てNH3ガスを14〜16Torrで試料中に導入し1時
間保持した。ついで同一温度で1時間真空
(10-4Torr)排気した後、昇温速度5℃/分で
600℃までプログラム昇温し、各温度における
NH3脱離量を測定し、100〜600℃間のNH3脱離
量の差を全酸量とした。このような方法で求めら
れたサンプルA1の全酸量は0.26meq/gであつ
た。 参考例 2 参考例1において、出発混合物の仕込み
H2O/SiO2モル比が10.6であることと結晶化時間
(環流撹拌加熱時間)8日間であること以外は同
様にして0.3μm程度の微結晶ZSM−5型ゼオラ
イトを得、これを、同様に活性化処理して、H−
ZSM−5型ゼオライト(サンプルA2)を得た。
サンプルA2のBET比表面積、ヘキサン異性体吸
着容量、全酸量、実測SiO2/Al2O3比は、それぞ
れ294.8m2/g、0−7−17、0.20meq/g、
425.7であつた。 参考例 3 参考例2において、出発混合物の仕込み
SiO2/Al2O3ル比と仕込みH2O/SiO2比をそれぞ
れ800と8とした以外はゼオライトの合成条件も
活性化処理条件も同様にして、0.3μm程度の微結
晶ZSM−5型ゼオライト及びその活性化物、H
−ZSM−5型ゼオライト(サンプルA3)を得
た。サンプルA3のBET表面積、ヘキサン異性体
吸着容量。全酸量、実測SiO2/Al2O3比は、それ
ぞれ359.4m2/g、0−9−27、0.19meq/g、
779.5であつた。 参考例 4 参考例1で得たサンプルA1(H−ZSM−5型
ゼオライト)90gを、0.1MCa(OCOCH324500
mlと0.1MNH4H2PO44500mlを湯浴(80℃)上で
混合した水溶液に加え、湯浴上で1時間撹拌後、
生成物を吸引濾過し、18のH2Oで洗浄した。
次いでこの白色固型物を110℃で乾燥した後、500
℃で20時間焼成することにより、リン酸カルシウ
ム変性ZSM−5型ゼオライト触媒(サンプルB1)
を得た。 参考例 5 参考例2で得たサンプルA2を90g用い、かつ
酢酸カルシウムとリン酸二水素アンモニウムの濃
度をそれぞれ0.0125Mとした以外は、参考例4と
同様な方法でリン酸カルシウム変性ZSM−5型
ゼオライト触媒(サンプルB2)を調製した。こ
のようにして得られた触媒サンプルB2のBET比
表面積、ヘキサン異性体吸着特性、全酸量は、そ
れぞれ292.5m2/g、0−7−17、0.20meq/gで
あつた。またこのサンプルB2中のCaとPの含有
量は重量X線分析を行つた結果、それぞれ1.24お
よび0.73重量%であり、Ca/Pモル比は1.32であ
つた。 以上の如くして得られたH−ZSM−5型ゼオ
ライト(サンプルA1,A2,A3)及びそのリン酸
カルシウム変性物(サンプルB1,B2)をα−カ
ルシウム三リン酸をバインダーとする成形触媒に
用い低級オレフイン製造を行つた。 実施例 1 参考例1で得たサンプルA1(H−ZSM−5型
ゼオライト)を80gとα−カルシウム三リン酸を
20gらいかい機で1時間混合粉砕し、次に50gの
メチルセルローズ添加後ニーダーで水で加湿しな
がら、50℃で20分間捏和した。粘土状固体は、径
3mm,長さ5mmのペレツトに抽出し造粒された。
造粒品は80℃で6時間乾燥し、550℃で6時間焼
成した。次に造粒品100gを80℃の水10に浸し、
24時間放置した。デカンテーシヨン、1の水で
3回洗浄後、80℃で2時間乾燥、550℃で2時間
焼成して、成形触媒を得た。 この触媒を用いて固定床常圧流通方式でメタノ
ール転化反応試験を行つた。反応条件は次のよう
である。メタノール分圧が0.5気圧になるように
アルゴンで希釈した原料ガスをメタノール換算
LHSV=4h-1で触媒層に通した。反応は550℃で
80分間、その後600℃に設定して連続的に行い、
生成物分布をガスクロマトグラフで分析した。 表1には600℃昇温時のメタノール転化率、有
効転化率、有効転化生成物中のエチレン+プロピ
レンの選択率を炭素基準%で表わし、その選択率
が50%を保つ時間を触媒寿命として時間で表わし
た。 成形触媒の機械的強度は木屋式硬度計によつて
測定し、ペレツト強度(Kg)として表1に表わし
た。 実施例 2 参考例2で得たサンプルA2(H−ZSM−5型
ゼオライト)を用いた以外は、実施例1と同様に
行つた。 実施例 3 参考例3で得たサンプルA3(H−ZSM−5型
ゼオライト)を用いた以外は、実施例1と同様に
行つた。 実施例 4 参考例3で得たサンプルA3(H−ZSM−5型
ゼオライト)を90g、α−カルシウム三リン酸を
10g用いた以外は実施例1と同様に行つた。 実施例 5 参考例4で得たサンプルB1(リン酸カルシウム
変性ZSM−5型ゼオライト)を90g、α−カル
シウム三リン酸を10g用いた以外は実施例1と同
様に行つた。 実施例 6 参考例5で得たサンプルB2(リン酸カルシウム
変性ZSM−5型ゼオライト)を90g、α−カル
シウム三リン酸を10g用いた以外は実施例1と同
様に行つた。 実施例 7 水熱処理における水10の代わりにNH4OHで
PHを10にした水10を用いた以外は実施例3と同
様に行つた。 実施例8 水熱処理における水10の代わりに酢酸とアン
モニア水でPHを7.5にした水10を用いた以外は
実施例3と同様に行つた。 実施例 9 水熱処理における水10の代わりにリン酸とア
ンモニア水でPHを6.5にした水10を用いた以外
は実施例4と同様に行つた。 比較例 1 α−カルシウム三リン酸の代わりにアルミナゾ
ル(キヤタロイドAS−1)をAl2O3として10g
用いた以外は実施例4と同様に行つた。 比較例 2 α−カルシウム三リン酸の代わりにシリカ(テ
トラエチルシリケートの加水分解物)をSiO2
して10g用いた以外は実施例4と同様に行つた。 比較例 3 α−カルシウム三リン酸の代わりにセピオラト
を10g用いた以外は実施例4と同様に行つた。 比較例 4 α−カルシウム三リン酸の代わりにアルミナゾ
ル(キヤタロイドAS−1)をAl2O3として10g
用いた以外は実施例5と同様に行つた。 比較例 5 α−カルシウム三リン酸の代わりにシリカ(テ
トラエチルシリケートの加水分解物)をSiO2
して10g用いた以外は実施例5と同様に行つた。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 メタノール及び/又はジメチルエーテルを、
    α−カルシウム三リン酸をバインダーとして成形
    したアルミノシリケートゼオライト型触媒の存在
    下、温度300〜700℃、全圧力0.1〜100気圧、重量
    時間空間速度0.01〜20hr-1の条件下で反応させる
    ことを特徴とする低級オレフインの製造方法。 2 前期触媒の成形が合成もしくは天然アルミノ
    シリケートゼオライトにα−カルシウム三リン酸
    を0.5重量%以上混合した粉末状固体を成形助剤
    の存在下成形造粒し、次に粒子を水熱処理するこ
    とを含んでなる特許請求の範囲第1項の方法。
JP62050985A 1987-03-05 1987-03-05 α―カルシウム三リン酸をバインダーとして成形したゼオライト型触媒による低級オレフィンの製造方法 Granted JPS63216830A (ja)

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