JPH04370146A - 一液型揺変性ポリウレタン組成物 - Google Patents

一液型揺変性ポリウレタン組成物

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JPH04370146A
JPH04370146A JP14606691A JP14606691A JPH04370146A JP H04370146 A JPH04370146 A JP H04370146A JP 14606691 A JP14606691 A JP 14606691A JP 14606691 A JP14606691 A JP 14606691A JP H04370146 A JPH04370146 A JP H04370146A
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JP
Japan
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weight
polyurethane composition
component
thixotropy
polyurethane
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JP14606691A
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English (en)
Inventor
Kazutoshi Kimura
木 村 和 資
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Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、その使用、施工時に揺
変性を示し、スランプレス性に優れると共に、硬化時に
クラックの発生しない一液型揺変性ポリウレタン組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】一液型のポリウレタン組成物は、常温硬
化性や硬化後の諸物性に優れていることから、塗料、接
着剤、床材、防水材、シーリング材料の広い分野で使用
されている。
【0003】これらの用途に於て、ポリウレタン組成物
を施工するに当たり、その施工箇所が壁面、天井等の垂
直あるいは背面の場合には、ポリウレタン組成物が硬化
する迄たれを生じない、すなわち、揺変性を有するもの
である必要がある。
【0004】このような産業上の要請に鑑み、従来より
、ポリウレタン組成物に揺変性を付与する技術が種々開
発されている。
【0005】例えば、特公昭45−41110号には、
コロイド状シリカ及びポリオキシエチレングリコール誘
導体の組合わせからなる揺変性ポリウレタン組成物が、
特公昭47−7632号には、コロイド状シリカ等の無
機質充填剤とポリオキシアルキレン化合物の組合わせか
らなる揺変性ポリウレタン組成物が、また、、特公昭4
9−27418号には、スルホキシド類等を用いた揺変
性ポリウレタン組成物が開示されている。さらに、特公
昭51−11656号、特公昭52−1747号、特公
昭53−5899号、特開昭59−120650号、特
開昭60−120750号等にも、揺変性ポリウレタン
組成物が開示されている。
【0006】これらの揺変性ポリウレタン組成物は、い
ずれも、揺変性付与剤の主剤として親水性のコロイド状
シリカを含有するものであるが、これらは、製造後経時
での増粘が著しい上に、使用時の、例えば、吹込ガン等
での吸引時等の外力により、簡単にその揺変性が破壊し
、一時的に粘度が低下し、垂れるという現象を生じる。
【0007】また、一液型のポリウレタン組成物は、施
工の簡便さから、特に、ALCや、本質セメント系、窯
業系のサイディングボード等を施工対象物として使用さ
れる場合が多いが、これらは多孔質であるため、水分を
吸収しやすい。そして、含水状態の施工対象物に対して
これらの一液型ポリウレタン組成物を施工すると、硬化
途中で表面にクラックが生じる。この現象は、硬化途中
に動的な変位が加わると、一層顕著である。
【0008】最近、このような製造後経時の増粘という
問題を解決するものとして、疎水性コロイド状シリカを
用いた揺変性ポリウレタン組成物が提案された。すなわ
ち、疎水性コロイド状シリカと、アミノシラン化合物と
ポリイソシアネートとの反応物との組合せからなる揺変
性ポリウレタン樹脂組成物(特開昭64−14269号
)、疎水性コロイド状シリカと、ポリイソシアネートと
アミンとの付加物との組合せからなる揺変性ポリウレタ
ン組成物(特公昭64−24851号)、疎水性コロイ
ド状シリカとビスアルコキシシリル化合物との組合せか
らなる揺変性ポリウレタン組成物(特公平02−167
36)等である。しかし、これらの疎水性コロイド状シ
リカと他の揺変性付与剤との組合せからなる揺変性ポリ
ウレタン組成物では、必ずしも十分な揺変性が示され得
なかったり、また、必ずしも十分な貯蔵安定性が得られ
ないという問題がある。
【0009】次に、外力により簡単にその揺変性が破壊
し、一時的に粘度が低下し、垂れるという現象であるが
、これを解決するものとして、コロイド状シリカと特定
のポリシロキサン・ポリオキシアルキレン重合体とを含
有してなる揺変性ポリウレタン樹脂組成物(特開昭61
−257号)が提案された。これは、製造後、比較的早
い時期には、上記問題点に対する効果が認められ、すな
わち、強い剪断力を与えても揺変性の回復が早いという
ものであったが、製造後長期間経過後の該組成物に対し
て外力を加えて場合は、揺変性の回復に時間がかかり、
上記問題点を十分解決するものとはいえない。
【0010】また、含水状態の施工対象物に施工した際
に発生する硬化途中のクラックに着目し、その防止対策
を施したものとして、コロイド状シリカの使用を避け、
脂肪酸ジアミドを揺変性付与剤として用いた一成分形ウ
レタンシーリング材組成物(特開昭63−15876号
)があるが、これは、貯蔵安定性が悪いという問題があ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来
技術に鑑みてなされたものであり、揺変性、貯蔵安定性
に優れると共に、外力や経時によるその揺変性の変化が
極めて小さく、かつ、硬化時にクラックを発生しない一
液型揺変性ポリウレタン組成物の提供を目的とするもの
である。
【0012】本発明は、(1)末端にイソシアネート基
を有するポリウレタンプレポリマー、(2)表面シリコ
ーン処理炭酸カルシウム、(3)表面疎水化処理コロイ
ド状シリカおよび(4)ポリオキシエチレン鎖を有する
シロキサン化合物を含有することを特徴とする一液型揺
変性ポリウレタン組成物を提供するものである。
【0013】以下に、本発明を詳細に説明する。本発明
の一液型揺変性ポリウレタン組成物は、前記の如く、四
種類の成分を必須成分として含有する。
【0014】まず、第一の成分である末端にイソシアネ
ート基を有するポリウレタンプレポリマーであるが、こ
れは、水の存在により、イソシアネート基部分がウレタ
ン結合を形成しながら硬化、高分子化する化合物であり
、ポリヒドロキシル化合物とポリイソシアネート化合物
との反応生成物である。
【0015】本発明に用いる末端にイソシアネート基を
有するポリウレタンプレポリマーは、一般に一液型ポリ
ウレタン組成物に用いられるものであればいかなるもの
でもよく、特に限定されない。
【0016】ポリウレタンプレポリマーの一方の製造原
料であるポリヒドロキシル化合物としては、一般にウレ
タン化合物の製造に用いられる種々のポリエーテルポリ
オール、もしくはポリエステルポリオール、さらにはポ
リマーポリオールがあげられる。
【0017】ポリエーテルポリオールとは、例えば、エ
チレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオ
キサイド、テトラヒドロフラン等のアルキレンオキサイ
ドの1種もしくは2種以上を、2個以上の活性水素を有
する化合物に付加重合させた生成物である。ここで、2
個以上の活性水素を有する化合物としては、例えば、多
価アルコール類、アミン類、アルカノールアミン類、多
価フェノール類等があげられ、多価アルコール類として
は、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタ
ンジオール、ジエチレングリコール、グリセリン、ヘキ
サントリオール、トリメチロールプロパン、ペンタエリ
スリトール等が、アミン類としては、エチレンジアミン
、ヘキサメチレンジアミン等が、アルカノールアミン類
としては、エタノールアミン、プロパノールアミン等が
、また、多価フェノール類としては、レゾルシン、ビス
フェノール類等があげられる。
【0018】また、ポリエステルポリオールとは、多価
アルコールと多塩基性カルボン酸の縮合物、ヒドロキシ
カルボン酸と多価アルコールの縮合物、ラクトンの重合
物等であり、これらに使用される多価アルコール類とし
ては、先にポリエーテルポリオールの項で例示した化合
物等が、多塩基性カルボン酸類としては、例えばアジピ
ン酸、グルタール酸、アゼライン酸、フマール酸、マレ
イン酸、フタール酸、テレフタール酸、ダイマー酸、ピ
ロメリット酸等があげられる。
【0019】さらに、ヒドロキシカルボン酸と多価アル
コールの縮合物として、ヒマシ油、ヒマシ油とエチレン
グリコールの反応生成物、ヒマシ油とプロピレングリコ
ールの反応生成物等も有用である。
【0020】また、ラクトンの重合物とは、ε−カプロ
ラクタム、α−メチル−ε−カプロラクタム、ε−メチ
ル−ε−カプロラクタム等を適当な重合開始剤で開環重
合させたものをいう。
【0021】ポリマーポリオールとは、例えば前記ポリ
エーテルポリオールないしはポリエステルポリオールに
、アクリロニトリル、スチレン、メチル(メタ)アクリ
レート等のエチレン性不飽和化合物をグラフト重合させ
たものや、1,2−もしくは1,4−ポリブタジエンポ
リオール、またはこれらの水素添加物等をいう。
【0022】ポリウレタンプレポリマーの製造原料であ
るポリヒドロキシル化合物として、上記のものが例示さ
れ、1種単独でも2種以上を併用してもよいが、重量平
均分子量100〜10000程度のものが好ましく、5
00〜5000程度のものがさらに好ましい。
【0023】ポリウレタンプレポリマーの他方の製造原
料であるポリイソシアネート化合物としては、通常のポ
リウレタン樹脂の製造に用いられる種々のものが例示さ
れる。具体的には、2,4−トリレンジイソシアネート
、2,6−トリレンジイソシアネート、フェニレンジイ
ソシアネート、キシレンジイソシアネート、ジフェニル
メタン−4,4−ジイソシアネート、ナフチレン−1,
5−ジイソシアネート、およびこれらに水添した化合物
、エチレンジイソシアネート、プロピレンジイソシアネ
ート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、1
−メチル−2,4−ジイソシアネートシクロヘキサン、
1−メチル−2,6−ジイソシアネートシクロヘキサン
、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、トリフェ
ニルメタントリイソシアネート等が挙げられる。
【0024】これらのポリイソシアネート化合物は、1
種単独でも、2種以上を併用してもよい。
【0025】末端にイソシアネート基を有するポリウレ
タンプレポリマー製造の際のポリヒドロキシル化合物と
ポリイソシアネート化合物との量比は、ポリイソシアネ
ート化合物中のイソシアネート基1個あたり、ポリヒド
ロキシル化合物中のヒドロキシル基が1個以下となる量
比とする。そして、製造されたポリウレタンプレポリマ
ーの分子量中に占める末端のイソシアネート基の寄与が
0.5〜5.0重量%となるように、ポリヒドロキシル
化合物とポリイソシアネート化合物とを選択するとよい
【0026】また、ポリウレタンプレポリマーの製造条
件は、特に限定されず、通常のポリウレタンプレポリマ
ーの製造条件でよい。すなわち、反応温度50〜100
℃程度、常圧下で反応させればよい。
【0027】第二の成分である表面シリコーン処理炭酸
カルシウムとは、炭酸カルシウムの表面をシリコーン系
化合物で均質に被覆処理してなるものである。
【0028】このような用途に使用されるシリコーン系
化合物として、シリコーン樹脂、シリコーン油等があげ
られ、より具体的には、NUCシリコーンFZ−141
(日本ユニカー社)等の水素ポリシロキサン化合物等が
あげられる。また、表面シリコーン処理炭酸カルシウム
の市販品として、STパウダーH50(白石カルシウム
社)が知られている。
【0029】第三の成分である表面疎水化処理コロイド
状シリカとは、通常、燃焼加水分解法によって得られる
親水性のコロイド状シリカを、ジメチルジクロロシラン
、トリメチルクロロシラン、オクチルシラン等のオルガ
ノシラン、あるいは、シリコーンオイル等と反応させる
ことにより、表面を疎水化処理して得られるものであり
、一般的には、その炭素含有量は0.5〜5重量%、B
ET比表面積は100〜400m2/l程度で微粉末状
である。
【0030】なお、表面疎水化処理コロイド状シリカの
市販品として、アエロジル(AEROSIL)シリーズ
(AEROSIL  R972、R812、R805、
R202等、DEGUSSA社)、キャボシル(Cab
−O−Sil)TS530(Cabot社)、MT−1
0(徳山曹達社)等があげられる。
【0031】第四成分であるポリオキシエチレン鎖を有
するシロキサン化合物には、分子中に1個以上のオキシ
エチレンの重合鎖を有するポリシロキサンまたはアルコ
キシシランが含まれる。また、ポリオキシエチレンとそ
れ以外のポリオキシアルキレンとのブロック共重合鎖を
有するシロキサン化合物も含まれる。
【0032】本発明では、第四の成分として、その分子
量が約500〜30,000程度のものが好ましい。ま
た、このシロキサン化合物におけるオキシエチレン鎖の
占める割合が10〜70重量%程度のものがよく、20
〜60重量%程度のものが更に良い。そして、分子中の
1個のポリオキシエチレン鎖の平均重合度は3〜100
程度がよく、5〜60程度が更に良い。
【0033】これらのポリオキシエチレン鎖を有するシ
ロキサン化合物は、それぞれ自体公知の方法、たとえば
特公昭46−38264号、特公昭46−21754号
、特公昭51−33600号および特公昭53−836
0号などに記載された方法により合成することが出来る
【0034】本発明で用いられるポリオキシエチレン鎖
を有するポリオキシロキサン化合物の典型的なものの例
として、下記式Iで示されるポリシロキサン、下記式I
Iで示されるアルコキシシラン等が挙げられる。
【0035】
【化1】 (式I中、lは0〜40の整数、mは2〜50の整数、
nは2〜40の整数、aは2〜150の整数、bは0〜
20の整数、Rは水素原子または低級アルキル基を示す
。)
【0036】
【化2】 (式II中、aは5〜100の整数、bは0〜20の整
数、R1 は水素原子または低級アルキル基、R2 は
低級アルキル基を示す。)
【0037】また、第四の成分に相当する市販品として
、SZ−1604、L−5340、FZ−2104(日
本ユニカー社)等が挙げられる。
【0038】本発明の一液型揺変性ポリウレタン組成物
において、各成分の量比は、本発明の趣旨を損なわない
範囲で任意に決定されるが、末端にイソシアネート基を
有するポリウレタンプレポリマー100重量部に対し、
表面シリコーン処理炭酸カルシウムは1〜100重量部
が好ましく、10〜70重量部がさらに好ましい。1重
量部未満であると、耐クラック性が悪くなり、一方、1
00重量部超であると、粘度が高くなり、作業性が悪く
なる。
【0039】また、表面疎水化処理コロイド状シリカは
、末端にイソシアネート基を有するポリウレタンプレポ
リマー100重量部に対して1〜20重量部が好ましい
。1重量部未満であると、揺変性とならず、一方、20
重量部超とすると、粘度が著しく上昇する。
【0040】ポリオキシエチレン鎖を有するシロキサン
化合物は、末端にイソシアネート基を有するポリウレタ
ンプレポリマー100重量部に対して0.01〜10重
量部が好ましく、0.1〜7重量部がさらに好ましい。 0.01重量部未満であると、揺変性が不十分となり、
一方、10重量部超であると、作業性が悪くなる。
【0041】本発明の一液型揺変性ポリウレタン組成物
は、上記の成分を含有するが、この他、本発明の趣旨を
損なわない範囲で、表面シリコーン処理炭酸カルシウム
以外の充填剤、可塑剤、粘着性付与剤、硬化触媒、安定
剤、着色剤、溶剤等を含有させてもよい。
【0042】表面シリコーン処理炭酸カルシウム以外の
充填剤としては、カーボンブラック、酸化チタン、生石
灰、塩化ビニルペーストレジン、ガラスバルーン、塩化
ビニリデン樹脂バルーン等があげられ、単独または混合
して使用することができる。
【0043】可塑剤としては、例えば、ジオクチルフタ
レート(DOP)、ジブチルフタレート(DBP)、ジ
ラウリルフタレート(DLP)、ブチルベンジルフタレ
ート(BBP)、ジオクチルアジペート(DOA)、ジ
イソデシルアジペート(DIDA)、トリオクチルホス
ヘート(TOP)、トリス(クロロエチル)ホスヘート
(TCEP)、トリス(ジクロロプロピル)ホスヘート
(TDCPP)、アジピン酸プロピレングリコールポリ
エステル、アジピン酸ブチレングリコールポリエステル
、エポキシステアリン酸アルキル、エポキシ化大豆油等
があげられ、単独または混合して使用することができる
【0044】粘着性付与剤としては、各種チタネート系
あるいはシラン系カップリング剤、カップリング剤とイ
ソシアネート化合物との反応生成物、2種類以上のカッ
プリング剤の反応生成物(例えば各種アミノシランとエ
ポキシシランの反応生成物、2分子以上のカップリング
剤のアルコキシ基の縮合反応生成物)等があげられ、単
独または混合して使用することができる。
【0045】必要により添加される硬化触媒としては、
ジブチル錫ジラウレート、オクチル酸鉛等の金属触媒や
N,N−(ジメチルアミノエチル)−モルフォリン等の
3級アミン等があげられる。
【0046】安定剤としては、各種酸化防止剤、紫外線
吸収剤等がまた、着色剤としては、酸化チタン、カーボ
ンブラック等があげられる。
【0047】溶剤としては、例えば、トルエン、キシレ
ン、ガソリン、灯油等があげられる。
【0048】本発明の一液型揺変性ポリウレタン組成物
の製造方法は、特に限定されないが、一般的には、各成
分を減圧下に十分混練し、均一に分散させて組成物とす
る。
【0049】なお、好適な方法として、第一の成分であ
る末端にイソシアネート基を有するポリウレタンプレポ
リマーに、予め前記した必須成分以外の成分の一部また
は全部を添加しておき、そこに、第二の成分、第三の成
分および第四の成分を添加、混合する方法が例示される
。そして、予め添加しておく成分が可塑剤である場合に
は、第一の成分100重量部に対して70重量部以内、
溶剤である場合には、第一の成分100重量部に対して
50重量部以内の量を添加しておくとよい。あるいは、
可塑剤等の存在下に第一の成分である末端にイソシアネ
ート基を有するポリウレタンプレポリマーを製造し、そ
れを用いてもよい。
【0050】
【実施例】以下に、実施例により、本発明を具体的に説
明する。 (実施例)下記の如く、末端にイソシアネート基を有す
るポリウレタンプレポリマーを製造した。そのポリウレ
タンプレポリマーを用い、表Aに示す各種のポリウレタ
ン組成物を調製し、それらについて、スランプ、粘度の
経時変化、および、硬化時のクラックの発生について、
試験、評価を行なった。結果は表Bに示した。
【0051】(1)末端にイソシアネート基を有するポ
リウレタンプレポリマーの製造 ポリオキシプロピレングリコール(分子量3000)9
00重量部およびポリオキシプロピレントリオール(分
子量300)300重量部を、4,4’−ジフェニルメ
タンジイソシアネート168重量部と、ジオクチルフタ
レート684重量部の存在下に、80℃で20時間反応
させた。得られた末端にイソシアネート基を有するポリ
ウレタンプレポリマーの末端NCO基%は1.0重量%
であった。また、反応混合物(ポリウレタンプレポリマ
ーとジオクチルフタレートとを含むもの)の粘度は30
0ps/20℃であった。
【0052】(2)ポリウレタン組成物の調製(実施例
1)容量5リットルのプラネタリーミキサーに、上記の
如く合成した末端にイソシアネート基を有するポリウレ
タンプレポリマーとジオクチルフタレート(DOP)と
の混合物150重量部(ポリウレタンプレポリマー10
0重量部+DOP50重量部)と、十分乾燥した酸化チ
タン10重量部、STパウダーH50  50重量部、
酸化カルシウム5重量部、FZ2104  1.5重量
部を入れ、常温常圧にて5分間混練し、続いて真空にて
約一時間混練を行なった。一旦常圧に戻し、灯油20重
量部を加え、再び真空とし、約10分間混練した。再び
常圧に戻し、アエロジルR805  12重量部を加え
、常圧下で10分間混練した後、続いて真空にて10分
間混練を行い、一液型揺変性ポリウレタン組成物を得た
【0053】(実施例2)アエロジルR805  12
重量部の代わりに、別の表面疎水化処理コロイド状シリ
カであるCab−O−Sil  TS530  14重
量部を用いた以外は、実施例1と同様と行ない、一液型
揺変性ポリウレタン組成物を得た。
【0054】(比較例1)ポリオキシエチレン鎖を有す
るシロキサン化合物であるFZ−2104を用いない以
外は、実施例1と同様に行ない、一液型揺変性ポリウレ
タン組成物を得た。
【0055】(比較例2)表面シリコーン処理炭酸カル
シウムであるSTパウダーH50の代わりに、通常の重
質炭酸カルシウムを用いた以外は、実施例1と同様に行
ない、一液型揺変性ポリウレタン組成物を得た。
【0056】(比較例3)表面疎水化処理コロイド状シ
リカであるアエロジルR805  12重量部の代わり
に、親水性のコロイド状シリカであるアエロジル#20
0  7重量部を用いた以外は、実施例1と同様に行な
い、一液型揺変性ポリウレタン組成物を得た。
【0057】(比較例4)アエロジル#200の使用量
を8重量部とした以外は、比較例3と同様に行ない、一
液型揺変性ポリウレタン組成物を得た。
【0058】(3)試験評価方法 (スランプ)各ポリウレタン組成物について、製造直後
と、70℃×1日、50℃×7日、70℃×5日の各々
の加熱促進テストを行なった後に、JIS  A575
8に準拠したスランプ試験を行なった。また、外力の影
響による揺変性の変化(揺変性の安定度)を調べるため
に、上記の加熱促進テストの後に、前記プラネタリーミ
キサーにて約5分間の混練を行なった直後のものについ
ても、同様のスランプ試験を行なった。
【0059】(粘度)各ポリウレタン組成物について、
製造直後と、前記の加熱促進テストの後に、BS型粘度
計にて、7号スピンダルを用い、1rpmにて粘度の測
定を行なった。これも、経時安定度の尺度のひとつとな
る。
【0060】(クラック)各ポリウレタン組成物につい
て、製造直後と、前記の加熱促進テストの後に、下記の
方法で、硬化物の表面クラック発生の有無を評価した。 厚さ10mm、長さ200mm、幅150mmの木質セ
メント系サイディングボードを、20℃の水中に1時間
浸漬した後、水から取出し、2枚を水平状態で突き合わ
せ、幅10mm、深さ10mm、長さ200mmの目地
とした。これを室温に1時間放置後、目地に各ポリウレ
タン組成物を埋め、供試体とした。なお、このサイディ
ングボードの水から取出後室温放置1時間後の含水率は
、加熱減量法で測定した結果、15〜20%程度であっ
た。供試体を直ちに50℃オーブン中に入れ、約3時間
放置し、サイディングボードから水分を除去した後、オ
ーブンから取出し、続いて、サイディングボードを目地
幅が拡大する方向に1時間に0.3mmの速度で引張っ
た。この工程は、目地幅が11.5mmになるまで、す
なわち5時間行なった。そして、その際のクラック発生
の有無を目視観察した。
【0061】(4)結果について 後記表Bから明らかなように、本発明の実施例は、いず
れも、揺変性に優れ、経時での揺変性の変化がきわめて
少ないと共に、硬化の際にクラックの発生も認められな
かった。第四の成分であるFZ−2104を欠く比較例
1は、揺変性に乏しく、スランプが生じた。また、第二
の成分のかわりに重質炭酸カルシウムを用いた比較例2
は、優れた揺変性を示すが、貯蔵安定性がやや悪く、ま
た、70℃×5日の加熱促進テスト後のものを用いた場
合には、硬化の際にクラックの発生が認められる等、実
施例に比べてやや不充分な性能であった。比較例3,4
は、第三の成分のかわりに親水性コロイド状シリカを用
いたものであるが、比較例3は、加熱促進テスト後のも
のでは、混練(外力)により揺変性が失われ、スランプ
がみられ、また、貯蔵安定性が悪く、さらに、硬化の際
にクラックの発生が顕著に認められ、多孔質建材の用途
には不適当なものであった。比較例4は、外力による揺
変性の変化が比較例3よりは小さいが、硬化の際のクラ
ック発生では比較例3よりさらに悪い結果であった。
【0062】
【表1】
【0063】(表Aの成分の説明) *1  表面シリコーン樹脂処理炭酸カルシウム、白石
カルシウム社製 *2  重質炭酸カルシウム、丸尾カルシウム社製*3
  表面疎水化処理コロイド状シリカ(オクチル基処理
)、日本アエロジル社製 *4  表面疎水化処理コロイド状シリカ(メチルクロ
ロシラン処理)、Cabot社製 *5  親水性コロイド状シリカ、日本アエロジル社製
*6  ポリオキシエチレン鎖を有するシロキサン化合
物(水素シロキサンとポリエチレンオキシドシロキサン
の共重合体)、日本ユニカー社製
【0064】
【表2】
【0065】
【発明の効果】本発明により、揺変性、貯蔵安定性に優
れると共に、外力や経時によるその揺変性の変化が極め
て小さく、かつ、硬化時にクラックを発生しない一液型
揺変性ポリウレタン組成物が提供される。本発明のポリ
ウレタン組成物は、塗料、接着剤、床材、防水材、シー
リング材、目地材等として用いられるものであるが、上
記の特性を有するので、特に、建築の分野において、垂
直面、斜面、あるいは天井を施工対象物とする目地材と
して有用である。また、本発明のポリウレタン組成物を
用いることにより、吹込ガン等を使用した施工が可能と
なる。さらに、本発明のポリウレタン組成物を用いるこ
とにより、含浸状態の施工対象物への施工が可能となる

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)末端にイソシアネート基を有するポ
    リウレタンプレポリマー、(2)表面シリコーン処理炭
    酸カルシウム、(3)表面疎水化処理コロイド状シリカ
    、および(4)ポリオキシエチレン鎖を有するシロキサ
    ン化合物、を含有することを特徴とする一液型揺変性ポ
    リウレタン組成物。
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