JPH04370109A - ポリウレタン系エラストマーの製造方法 - Google Patents

ポリウレタン系エラストマーの製造方法

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JPH04370109A
JPH04370109A JP3170708A JP17070891A JPH04370109A JP H04370109 A JPH04370109 A JP H04370109A JP 3170708 A JP3170708 A JP 3170708A JP 17070891 A JP17070891 A JP 17070891A JP H04370109 A JPH04370109 A JP H04370109A
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Yoshitaka Nishiyama
佳孝 西山
Yukio Zenitani
幸雄 銭谷
Shuji Ono
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は家電機器、OA機器、工
作機械、一般工業用機械などのゴム部品用として用いら
れる反応射出型ポリウレタン系エラストマー形成性組成
物およびそれを用いたポリウレタン系エラストマーの製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリウレタン系エラストマー形成
性組成物およびこれを用いたエラストマーの製造方法と
しては、末端にイソシアネート基を有するウレタンプレ
ポリマーと鎖伸長剤の混合物を用い、これを型内に注入
し一定時間後に脱型することにより注型ウレタンエラス
トマーを得る製法が知られている。しかし、上記注型法
では、通常ウレタンプレポリマーの粘度が高く、また鎖
伸長剤との混合液比の差が大きいため、バッチ生産ある
いは、パワーミキサーによる強制混合といった手段を構
ずる必要があり、その製法に制限があるため可使時間の
長い材料に限定される。
【0003】一方、末端にイソシアネート基を有するウ
レタンプレポリマーからなる組成物を用い、これを反応
射出成型することによってポリウレタン系エラストマー
を製造する方法としては、例えば特開昭58−6111
7号公報および特開平2−88616 号公報に記載の
プレポリマーおよびエラストマーの製造方法が知られて
いる。特開昭58−61117号公報記載のプレポリマ
ーは、イソシアネート基含有量が9〜20重量%と高い
ものが使用されている。また特開平2−88616 号
公報記載のプレポリマーおよびエラストマーの製造方法
では、プレポリマーとしてセミプレポリマー(実施例で
はイソシアネート基含有量が10.5重量%のウレタン
プレポリマーを使用)を用いており、且つこれを用いた
気泡質エラストマーの製法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開昭58−6111
7号公報記載のプレポリマーを用いたエラストマーの製
造方法によれば、得られるポリウレタン系エラストマー
は比較的高硬度であり、剛性が高く、伸び率が低く、ま
た応力ひずみも大きいなどいわゆるゴム弾性を有するも
のは得られない。従って動的な疲労特性が大きいため、
ゴム部品の製法には適さない。
【0005】特開平2−88616 号公報記載のセミ
プレポリマーを用いたエラストマーの製造方法によれば
、反応射出成型時の衝突混合性を安定させるためにウレ
タンプレポリマーと鎖伸長剤との混合比率に制限がある
。従ってセミプレポリマーを使用せざるを得ず、それに
よって得られたエラストマーの硬度が高く(ショアD6
0〜65)、ゴム部品の製法には適さない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは成型性がよ
く、低硬度で、ゴム弾性を有する反応射出型ポリウレタ
ン系エラストマーを形成することができる組成物および
これを用いたエラストマーの製法を見い出すべく鋭意検
討を行った結果、本発明に到達した。
【0007】すなわち本発明は、有機ポリイソシアネー
ト化合物(a)とポリオキシテトラメチレングリコール
(b)とから誘導され、イソシアネート基含有量が 2
.0〜8.0 重量%であり、末端にイソシアネート基
を有するウレタンプレポリマー(1)100 重量部お
よび可塑剤(3)5〜20重量部からなり、かつ80℃
での粘度が1500センチポイズ以下であるA液と、分
子量 110〜500 の芳香族ジアミン系鎖伸長剤(
2)5〜20重量部および可塑剤(3)5〜115 重
量部からなるB液とで構成される反応射出型ポリウレタ
ン系エラストマー形成性組成物、およびそれを反応射出
成型するポリウレタン系エラストマーの製造方法である
【0008】有機ポリイソシアネート化合物(a)とし
ては、従来のポリウレタンの製造に使用されているもの
があげられる。このようなイソシアネート化合物として
は、炭素数(NCO基中の炭素を除く) 2〜18の脂
肪族ポリイソシアネート[例えばステアリルジイソシア
ネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、
リジンジイソシアネート];炭素数 4〜15の脂環式
ポリイソシアネート[例えばシクロヘキシルジイソシア
ネート、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ジ
シクロヘキシルメタンジイソシアネート];炭素数 8
〜15の芳香脂肪族ポリイソシアネート[例えばキシリ
レンジイソシアネート];炭素数 6〜20の芳香族ポ
リイソシアネート[例えばフェニルイソシアネート、 
2,4及び/又は 2,6−トリレンジイソシアネート
(TDI)、粗製TDI、2,4’−及び/又は4,4
’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、粗
製MDI[粗製ジアミノフェニルメタン{ホルムアルデ
ヒドと芳香族アミン(アニリン)又はその混合物との縮
合物生成物:ジアミノフェニルメタンと少量(例えば 
5〜20重量%)の3官能以上のポリアミンとの混合物
}のホスゲン化物;ポリアリルポリイソシアネート(P
API)]など] ;これらの変性物(ウレタン基、カ
ルボジイミド基、アロファネート基、ウレア基、ビュー
レット基、ウレトジオン基、ウレトンイミン基、イソシ
アヌレート基、オキサゾリドン基含有変性物など);特
願昭59−199160号公報記載の上記以外のイソシ
アネート;並びにこれらの2種以上の混合物があげられ
る。これらのうち、好ましいものは芳香族ポリイソシア
ネートであり、特に好ましいものは4,4’−ジフェニ
ルメタンジイソシアネート、2,4 および/または 
2,6−トリレンジイソシアネートおよびこれらの変性
物である。
【0009】ポリオキシテトラメチレングリコール(b
)としては、テトラヒドロフランの開環重合によって得
られる通常分子量 650〜3000のものが使用でき
る。
【0010】可塑剤(3)としては、従来ポリウレタン
化学で使用される可塑剤、例えば、フタル酸エステル類
、脂肪族2塩基酸エステル類、グリコールエステル類、
脂肪酸エステル類、リン酸エステル類等、およびこれら
の2種以上の混合物が挙げられる。
【0011】フタル酸エステル類としては、ジメチルフ
タレート、ジエチルフタレート、ジイソブチルフタレー
ト、ジブチルフタレート、ジヘプチルフタレート、ジ2
−エチルヘキシルフタレート、ジイソオクチルフタレー
ト、ジn−オクチルフタレート、ジノニルフタレート、
ジイソデシルフタレート、ジトリデシルフタレート、ジ
シクロヘキシルフタレートなど;脂肪族2塩基酸エステ
ル類としてはコハク酸ジイソデシル、アジピン酸ジオク
チル、アジピン酸ジイソデシル、アゼライン酸ジオクチ
ル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジオクチル、テト
ラヒドロフタル酸ジオクチルなど;グリコールエステル
類としてはジエチレングリコールジベンゾエート、ジペ
ンタエリスリトールヘキサエステル、ペンタエリスリト
ールエステルなど;脂肪酸エステル類としてはオレイン
酸ブチル、アセチルリシノール酸メチル、塩素化脂肪酸
メチルメトキシ塩素化脂肪酸メチルなど;リン酸エステ
ル類としてはトリクレジルフォスフェート、トリオクチ
ルフォスフェート、オクチルジフェニルフォスフェート
、トリフェニルフォスフェート、トリクロロエチルフォ
スフェート、クレジルジフェニルフォスフェートなどが
あげられる。これらのうち好ましいものはフタル酸エス
テル類および脂肪族2塩基酸エステル類であり、とくに
好ましいものは炭素数8以下のアルキル基で置換された
エステル類である。
【0012】A液は、有機ポリイソシアネート化合物(
a)とポリオキシテトラメチレングリコール(b)との
反応によって得られ、イソシアネ−ト基含有量が通常 
2.0〜8.0 重量%であり、末端にイソシアネート
基を有するウレタンプレポリマー(1)と、可塑剤(3
)とからなり、80℃での粘度が1500センチポイズ
以下、好ましくは 500〜1500センチポイズであ
り、かつ重量比で(1):(3)が 100:5〜20
である。(1)のイソシアネート基含有量が2.0 重
量%に満たない場合、B液と混合する際に両者の混合液
比が離れすぎて混合不良が生じるなど成型性に難があり
目的とする性能に対しては不十分である。また(1)の
イソシアネート基含有量が8.0 重量%を越えると、
それによって得られるポリウレタン系エラストマー組成
物の弾性が著しく低下するなどこれも目的とする性能に
対しては不十分である。またA液の粘度が1500セン
チポイズを越えると、混合不良が生じるなど成型性に難
がある。また、(3)の重量比が5に満たない場合、A
液の粘度が著しく上昇し混合不良が生じるなど成型性に
難がある。(3)が20を越えると、B液と混合する際
に両者の混合液比が離れすぎて混合不良が生じるなど成
型性に難があり、目的とする性能に対しては不十分であ
る。
【0013】(1)の製法を例示すると、(a)と(b
)を通常70〜110 ℃で1〜20時間反応させるこ
とによって(1)を得る方法があげられる。この製法に
おいて(a)と(b)は2回またはそれ以上に分けて、
段階的に反応させても良い。
【0014】A液は(1)に(3)を混合することによ
って得ても良いし、あらかじめ(3)の存在下で(a)
と(b)を反応させることによって得ても良い。
【0015】鎖伸長剤(2)としては分子量 110〜
500 の芳香族ジアミン類が挙げられる。そのような
芳香族ジアミン類としては、例えばフェニレンジアミン
、ナフチレンジアミン、一般式 H2N−Ph−X−Ph−NH2 (式中、XはC1 〜C4 のアルキレン基、−O−、
−C(=O)−、−SO2 −または、直接結合を示す
。また  −Ph−はオルソまたはパラフェニレン基を
表す。)で示される芳香族ジアミン類、並びにポリフェ
ニルポリメチレンポリアミンのアルキル置換体(好まし
くはフェニレンジアミンのアルキル置換体)が挙げられ
る。これらは2種以上併用してもよい。
【0016】芳香族ジアミン類の具体例としては、 1
,3−ジエチル−2,4 −ジアミノベンゼン、1−メ
チル−3,5 −ジエチル−2,6 −ジアミノベンゼ
ン、1−メチル−3,5−ジエチル−2,4 −ジアミ
ノベンゼン、1−メチル−2,4 −ジエチル−3,5
 −ジアミノベンゼン、1−メチル−2,4 −ジエチ
ル−3,6 −ジアミノベンゼン、1,3,5 −トリ
エチル−2,6 −ジアミノベンゼン、2,2’−ジメ
チル−4,4’ジアミノジフェニルメタン、2,2’−
ジエチル−4,4’ジアミノジフェニルメタン、2,2
’−ジメチル−6,6’ジアミノジフェニルメタンなど
およびこれらの2種類以上の混合物があげられる。これ
らのうち好ましいものは、1−メチル−3,5 −ジエ
チル−2,4 −ジアミノベンゼン、1−メチル−3,
5 −ジエチル−2,6 −ジアミノベンゼン、2,2
’−ジメチル−6,6’ジエチル−4,4’−ジアミノ
ジフェニルメタンおよびこれらの混合物である。
【0017】B液は、分子量 110〜500 の芳香
族ジアミン系鎖伸長剤(2)5〜20重量部および可塑
剤(3)5〜115 重量部からなる。(3)の重量比
が(2)の重量比5〜20に基づいて5に満たない場合
、A液とB液の混合比率が離れすぎ混合不良といった不
都合が生じる。また(3)の比率が115 を越えると
、得られたエラストマーが極端に柔らかくなったり、ま
たエラストマー表面に可塑剤がにじみ出てくるなど目的
とする性能に対しては不十分である。
【0018】上記A液及びB液により構成される本発明
のエラストマー形成性組成物において、ウレタンプレポ
リマー(1):鎖伸長剤(2):可塑剤(3)の重量比
は通常 100:5〜20:25〜120 である。(
2)の比率が5に満たない場合、上記本発明の組成物を
反応射出成型して得られたエラストマーは極端に柔らか
くなり目的とする性能に対しては不十分である。(2)
の比率が20を越えると、A液とB液の混合比率が離れ
すぎ混合不良といった不都合が生じる。また(3)の比
率が25に満たない場合は、A液とB液の混合比率が離
れすぎ、これも混合不良といった不都合が生じる。(3
)の比率が 120を越えると、得られたエラストマー
は極端に柔らかくなったり、またエラストマー表面に可
塑剤がにじみでてくるなど、目的とする性能に対しては
不十分である。
【0019】本発明のエラストマー形成性組成物には上
記成分以外に必要に応じて他成分を加えることができる
。該他成分としては、触媒(オクチル酸、ジブチルチン
ジラウレート、スタナスオクトエート、トリエチルアミ
ン、トリエチレンジアミンなど)、樹脂改質剤(シラン
カップリング剤、オルガノポリシロキサンなど)、無機
充填剤(炭酸カルシウム、硫酸バリウム、タルク、クレ
イ、硅石粉など)、補強剤(ミルドグラス、カーボンブ
ラック、ホワイトカーボン、コロイダルシリカなど)、
着色剤(チタン白、コバルトグリーン、ベンガラなど)
、吸水剤(合成ゼオライト、生石灰、可溶性無水石膏な
ど)、消泡剤および老化防止剤などがあげられる。他成
分の量は、A液とB液の合計重量に基づいて触媒の場合
は通常1%以下、好ましくは0.5%以下、樹脂改質剤
の場合は通常3%以下、好ましくは0〜1%、無機充填
剤の場合は通常 100%以下、好ましくは80%以下
、補強剤の場合は通常10%以下、好ましくは5%以下
、着色剤の場合は通常 100%以下、好ましくは90
%以下、吸水剤の場合は通常10%以下、好ましくは5
%以下、消泡剤の場合は通常0.1%以下、好ましくは
0.05%以下、老化防止剤の場合は通常通常3%以下
、好ましくは1%以下である。通常これらの他成分はB
液中に含有して使用される。
【0020】本発明の方法は、A液とB液の二液から構
成される本発明の組成物を用い反応射出成型(RIM)
法によってエラストマーを得る方法である。二液の混合
比率はB液の遊離イソシアネート基に対する活性水素基
の和の当量比が通常 0.8:1〜1.5:1、好まし
くは 0.9:1〜1.3 :1である。
【0021】本発明によりエラストマーを得る方法の具
体例は、以下の通りである。A液とB液をそれぞれ別々
のタンクに入れ、あらかじめ30〜90℃、好ましくは
50〜70℃に予熱する。このタンクからそれぞれ両液
を別個に同時に計量できるポンプを通し、通常 100
〜190 Kg/cm2 Gの圧力で、あらかじめ30
〜90℃、好ましくは50〜80℃に予熱した密閉モー
ルドに接続のミキシングヘッドを通して混合し、モール
ド内に射出する。通常5分以内に脱型を行うことによっ
てエラストマーが得られる。脱型後さらに50〜120
 ℃で1〜24時間アフターキュアーを行っても良い。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に説明するが
、本発明はこれに限定されるものではない。実施例中の
部は重量部である。また実施例中のイソシアネート基含
有量は便宜上A液中の重量%で表した。
【0023】実施例1 反応釜にポリオキシテトラメチレングリコール(分子量
2000、水酸基価56)66.2部、ジオクチルフタ
レート13.1部を仕込み、3mmHgの減圧下110
 ℃に加熱して1時間減圧脱水を行った。次いでこれに
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート20.7
部を追加投入し、窒素気流下80℃で3時間反応させ、
ウレタンプレポリマーと可塑剤からなるA−I液を得た
。得られたA−I液中のイソシアネート基含有量は4.
2 %であり、80℃における粘度は 900センチポ
イズであった。別の反応釜にDETDA(主成分は1−
メチル−3,5 −ジエチル−2,4 −ジアミノベン
ゼンおよび1−メチル−3,5 −ジエチル−2,6 
−ジアミノベンゼン、エチルコーポレーション製)20
部、ジオクチルフタレート80部を仕込み、3mmHg
の減圧下 110℃に加熱して1時間減圧脱水を行い、
鎖伸長剤と可塑剤からなるB−I液を得た。A−I液と
B−I液の組合せをもって本発明のポリウレタン系エラ
ストマー形成性組成物とした。
【0024】実施例2 反応釜にポリオキシテトラメチレングリコール(分子量
2000、水酸基価56)74.7部、ジオクチルフタ
レート9.1部を仕込み、3mmHgの減圧下 110
℃に加熱して1時間減圧脱水を行った。次いでこれに 
2,4−トルエンジイソシアネート16.2部を追加投
入し窒素気流下80℃で5時間反応させ、ウレタンプレ
ポリマーと可塑剤からなるA−II液を得た。得られた
A−II液中のイソシアネート基含有量は 4.7%で
あり、80℃における粘度は 800センチポイズであ
った。別の反応釜にDETDA20部、ジオクチルフタ
レート80部を仕込み、3mmHgの減圧下 110℃
に加熱して1時間減圧脱水を行った。次いでこれにオク
チル酸0.2部を投入し、鎖伸長剤と可塑剤からなるB
−II液を得た。A−II液とB−II液の組合せをも
って本発明のポリウレタン系エラストマー形成性組成物
とした。
【0025】実施例3 A−I液、B−I液を反応射出成型機に付された別々の
タンクに入れ、それぞれ60℃に予熱した。A−I液 
 236 部とB−I液  100 部を予め80℃に
予熱したタイミングベルト用金型内に混合射出して硬化
せしめ、ベルトを製造した。脱型までに要した時間は2
分であった。性能試験結果を表1に示す。
【0026】実施例4 A−II液、B−II液を反応射出成型機に付された別
々のタンクに入れ、それぞれ60℃に予熱した。A−I
I液  210 部とB−II液  100 部を予め
80℃に予熱したタイミングベルト用金型内に混合射出
して硬化せしめ、ベルトを製造した。脱型までに要した
時間は5分であった。性能試験結果を表1に示す。
【0027】比較例1 反応釜にポリオキシテトラメチレングリコール(分子量
1000、水酸基価112 )44部を仕込み、3mm
Hgの減圧下 110℃に加熱して1時間減圧脱水を行
った。次いでこれに4,4’−ジフェニルメタンジイソ
シアネート56部を追加投入し窒素気流下80℃で3時
間反応させてウレタンプレポリマーを得た。このプレポ
リマーをA−III 液とした。 得られたA−III 液のイソシアネート基含有量は1
5.0%であり、80℃における粘度は 400センチ
ポイズであった。A−III  66 部とB−I液 
100部を実施例3と同様の方法で反応射出成型し、ベ
ルトを製造した。脱型までに要した時間は2分であった
。性能試験結果を表1に示す。
【0028】比較例2 B−I液中の鎖伸長剤としてDETDAの代わりに 1
,4−ブタンジオールを用いた他は実施例3と同様にし
てベルトを製造した。性能試験結果を表1に示す。
【0029】
【表1】       *1  Shore  D*2  硬度が
高すぎてベルト走行試験に供試できない*3  ベルト
走行寿命は2軸負荷走行促進試験(ベルト負荷900w
)による。
【発明の効果】本発明のポリウレタン系エラストマー形
成性組成物を用いて反応射出成型によりエラストマーを
製造する本発明の方法は以下の効果を奏する。 1.従来の反応射出型ポリウレタン系エラストマーでは
得られらなかった比較的低硬度で、かつゴム弾性を有す
るエラストマーを得ることができる。 2.注型エラストマーの製造方法においては解決できな
かった作業工程の短縮を実現することができる。 3.強靭でかつゴム弾性を有し、疲労特性に優れるなど
注型エラストマーに匹敵する性能を有するエラストマー
を得ることができる。 上記効果を奏することから、本発明の方法により得られ
たエラストマーは、家電機器、OA機器、工作機械や一
般工業用機械のゴム部品(ベルト、ロール、クリーニン
グブレードなど)など種々の用途に用いるゴム製品とし
て有用である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  有機ポリイソシアネート化合物(a)
    とポリオキシテトラメチレングリコール(b)とから誘
    導され、イソシアネート基含有量が 2.0〜8.0重
    量%であり、末端にイソシアネート基を有するウレタン
    プレポリマー(1)100 重量部および可塑剤(3)
    5〜20重量部からなり、かつ80℃での粘度が150
    0センチポイズ以下であるA液と、分子量 110〜5
    00 の芳香族ジアミン系鎖伸長剤(2)5〜20重量
    部および可塑剤(3)5〜115 重量部からなるB液
    とで構成される反応射出型ポリウレタン系エラストマー
    形成性組成物。
  2. 【請求項2】  有機ポリイソシアネート化合物(a)
    とポリオキシテトラメチレングリコール(b)とから誘
    導され、イソシアネート基含有量が 2.0〜8.0重
    量%であり、末端にイソシアネート基を有するウレタン
    プレポリマー(1)100 重量部および可塑剤(3)
    5〜20重量部からなり、かつ80℃での粘度が150
    0センチポイズ以下であるA液と、分子量 110〜5
    00 の芳香族ジアミン系鎖伸長剤(2)5〜20重量
    部および可塑剤(3)5〜115 重量部からなるB液
    とで構成される組成物を反応射出成型するポリウレタン
    系エラストマーの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016190131A1 (ja) * 2015-05-26 2016-12-01 バンドー化学株式会社 ウレタン組成物、ポリウレタン弾性体、及び、伝動ベルト

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