JPH0772223B2 - ポリウレタン系エラストマーの製造方法 - Google Patents

ポリウレタン系エラストマーの製造方法

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JPH0772223B2
JPH0772223B2 JP3198707A JP19870791A JPH0772223B2 JP H0772223 B2 JPH0772223 B2 JP H0772223B2 JP 3198707 A JP3198707 A JP 3198707A JP 19870791 A JP19870791 A JP 19870791A JP H0772223 B2 JPH0772223 B2 JP H0772223B2
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幸雄 銭谷
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/08Processes
    • C08G18/10Prepolymer processes involving reaction of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen in a first reaction step

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は家電機器、OA機器、工
作機械、一般工業用機械などのゴム部品用として用いら
れる反応射出型ポリウレタン系エラストマーの製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、トリレンジイソシアネートを用い
ポリウレタン系エラストマーの製造方法としては、ト
リレンジイソシアネートと高分子量のポリエーテルポリ
オールとを反応させ、末端にイソシアネート基を有する
ウレタンプレポリマーとMBCA(3,3’−ジクロロ
−4,4’−ジアミノジフェニルメタン)に代表される
低分子量の鎖伸長剤とを用い、これを混合後、型内に注
入し一定時間後に脱型することにより注型ウレタンエラ
ストマーを得る製法が知られている。しかし、上記注型
法では、通常ウレタンプレポリマーと鎖伸長剤の各々の
活性基の当量が大きく離れていることから両者の混合液
比に差があり過ぎ、十分な混合性を得るためには長時間
を要するため、可使時間の長い材料に限定される。
【0003】一方、末端にイソシアネート基を有するウ
レタンプレポリマーからなる組成物を用い、これを反応
射出成形してポリウレタン系エラストマーを製造する方
法としては、例えば特開昭58−61117号公報に記
載のプレポリマーおよびエラストマーの製造方法が知ら
れている。特開昭58−61117号公報記載のプレポ
リマーは、イソシアネート基含有量が9〜20重量%と
高いものが使用されている。また短時間での反応硬化と
いった目的を得るために、用いるイソシアネート化合物
はジフェニルメタンジイソシアネート系のものに限定さ
れる。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】特開昭58−61117号公報記載のプレ
ポリマーを用いたエラストマーの製造方法によれば、得
られるポリウレタン系エラストマーは比較的高硬度であ
り、剛性が高く、伸び率が低く、また応力ひずみも大き
いなどいわゆるゴム弾性を有するものは得られない。従
って動的な疲労特性が大きいため、ゴム部品の製法には
適さない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは成形サイク
ルが短く、低硬度で、ゴム弾性を有するトリレンジイソ
シアネート系の反応射出型ポリウレタン系エラストマー
を形成することができる製法を見いだすべく鋭意検討を
行った結果、本発明に到達した。
【0006】すなわち本発明は、トリレンジイソシアネ
ート(a)とポリオキシテトラメチレングリコール
(b)とから誘導され、イソシアネート基含有量が2.
0〜8.0重量%であり、末端にイソシアネート基を有
するウレタンプレポリマー(1)100重量部からな
る、80℃での粘度が1500センチポイズ以下である
A液と、フェニレンジアミンのアルキル置換体およびポ
リフェニルポリメチレンポリアミンのアルキル置換体か
ら選ばれる一種または二種以上である分子量110〜5
00の芳香族ジアミン系鎖伸長剤(2)5〜20重量
部、可塑剤(3)5〜115重量部および鎖伸長を促進
する触媒(4)0.05〜5重量部からなる、80℃で
の粘度が1500センチポイズ以下であるB液とを、
応射出成形法でポリウレタン系エラストマーを製造する
方法である。
【0007】トリレンジイソシアネート(a)として
は、従来ポリウレタンの製造に使用されているものがあ
げられる。具体例としては、2,4−および/または
2,6−トリレンジイソシアネート(TDI)、粗製T
DI、これらと少なくとも1分子内に2個以上のヒドロ
キシル基を有する低分子量ポリオールとのアダクト体、
二量体、三量体などが挙げられる。これらのうち、好ま
しいものは2,4−および/または2,6−トリレンジ
イソシアネートである。
【0008】次に、ポリオキシテトラメチレングリコー
ル(b)としては、テトラヒドロフランの開環重合によ
って得られるポリオキシテトラメチレングリコールであ
り、通常分子量が650〜3000のものが使用でき
る。
【0009】本発明において用いられるA液はトリレン
ジイソシアネート(a)とポリオキシテトラメチレング
リコール(b)との反応によって得られ、イソシアネー
ト基含有量が通常2.0〜8.0重量%であり、末端に
イソシアネート基を有するウレタンプレポリマー(1)
からなり、80℃での粘度が1500センチポイズ以
下、好ましくは500〜1500センチポイズである。
(1)のイソシアネート基含有量が2.0重量%に満た
ない場合には、B液と混合する際に両者の混合液比が離
れすぎ混合不良が生じるなど成形性に難があり、目的と
する性能に対しては不十分である。また(1)のイソシ
アネート基含有量が8.0重量%を越えると、それによ
って得られるポリウレタン系エラストマー組成物の弾性
が著しく低下するなどこれも目的とする性能に対しては
不十分である。またA液の粘度が1500センチポイズ
を越えると、混合不良が生じるなど成形性に難がある。
【0010】(1)の製法を例示すると、(a)と
(b)を通常70〜110℃で1〜20時間反応させる
ことによって(1)を得る方法があげられる。この製法
において(a)と(b)は2回またはそれ以上に分け
て、段階的に反応させても良い。
【0011】本発明において該鎖伸長剤(2)は分子量
110〜500の芳香族ジアミン類である。そのような
芳香族ジアミン類としては、フェニレンジアミンのアル
キル置換体およびポリフェニルポリメチレンポリアミン
のアルキル置換体(好ましくはフェニレンジアミンのア
ルキル置換体)が挙げられる。これらは2種以上併用し
てもよい。
【0012】このような芳香族ジアミン類の具体例とし
ては、1,3−ジエチル−2,4−ジアミノベンゼン、
1−メチル−3,5−ジエチル−2,6−ジアミノベン
ゼン、1−メチル−3,5−ジエチル−2,4−ジアミ
ノベンゼン、1−メチル−2,4−ジエチル−3,5−
ジアミノベンゼン、1−メチル−2,4−ジエチル−
3,6−ジアミノベンゼン、1,3,5,−トリエチル
−2,6−ジアミノベンゼン、2,2’−ジメチル−
4,4’ジアミノジフェニルメタン、2,2’−ジエチ
ル−4,4’ジアミノジフェニルメタン、2,2’−ジ
メチル−6,6’ジアミノジフェニルメタンなどおよび
これらの2種類以上の混合物があげられる。これらのう
ち好ましいものは、1−メチル−3,5−ジエチル−
2,4−ジアミノベンゼン、1−メチル−3,5−ジエ
チル−2,6−ジアミノベンゼン、2,2’−ジメチル
−6,6’ジエチル−4,4’−ジアミノジフェニルメ
タンおよびこれらの混合物である。
【0013】次に、可塑剤(3)としては従来ポリウレ
タン化学で使用される可塑剤、例えば、フタル酸エステ
ル類、脂肪族2塩基酸エステル類、グリコールエステル
類、脂肪酸エステル類、リン酸エステル類等、およびこ
れら2種以上の混合物が挙げられる。
【0014】フタル酸エステル類としては、ジメチルフ
タレート、ジエチルフタレート、ジイソブチルフタレー
ト、ジブチルフタレート、ジヘプチルフタレート、ジ2
−エチルヘキチルフタレート、ジイソオクチルフタレー
ト、ジn−オクチルフタレート、ジノニルフタレート、
ジイソデシルフタレート、ジトリデシルフタレートジシ
クロヘキシルフタレートなど;脂肪族2塩基酸エステル
類としてはコハク酸ジイソデシル、アジピン酸ジオクチ
ル、アジピン酸ジイソデシル、アゼライン酸ジオクチ
ル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジオクチル、テト
ラヒドロフタル酸ジオクチルなど;グリコールエステル
類としてはジエチレングリコールジベンゾエート、ジペ
ンタエリスリトールヘキサエステル、ペンタエリスリト
ールエステルなど;脂肪酸エステル類としてはオレイン
酸ブチル、アセチルリシノール酸メチル、塩素化脂肪酸
メチルメトキシ塩素化脂肪酸メチルなど;リン酸エステ
ル類としてはトリクレジルフォスフェート、トリオクチ
ルフォスフェート、オクチルジフェニルフォスフェー
ト、トリフェニルフォスフェート、トリクロロエチルフ
ォスフェート、クレジルジフェニルフォスフェートなど
があげられる。これらのうち好ましいものはフタル酸エ
ステル類および脂肪族2塩基酸エステル類であり、とく
に好ましいものは炭素数8以下のアルキル基で置換され
たエステル類である。
【0015】イソシアネート基とアミノ基との反応を促
進する触媒(4)としては、通常ポリウレタンの硬化触
媒として用いられているもの、例えばアミン触媒、金属
触媒、酸触媒などが使用できる。このような触媒の具体
例としては、アミン触媒ではN,N,N’,N’−テト
ラメチルエチレンジアミン、N,N,N’,N’−テト
ラメチルプロパン−1,3−ジアミン、N,N,N’,
N”,N”−ペンタメチルジエチレントリアミンなどの
鎖状アミン類;トリエチレンジアミン、N,N’−ジメ
チルピペラジン、N−メチル−N’−(2ジメチルアミ
ノ)−エチルピペラジン、1,2−ジメチルイミダゾー
ルなどの環状アミン類など;金属触媒としてはスタナス
オクトエート、ジブチルチンジラウレート、ジブチルチ
ンジマレエート、オクチル酸鉛など;酸触媒としては、
アジピン酸、オクチル酸、オレイン酸など;並びにこれ
ら2種以上を併用しても良い。これらのうち、好ましい
ものは酸およびアミン触媒であり、特に好ましいものは
オクチル酸、オレイン酸のような常温で液状の酸類およ
びトリエチレンジアミン、1,2−ジメチルイミダゾー
ルである。
【0016】本発明において、B液は芳香族ジアミン系
鎖伸長剤(2)、可塑剤(3)および触媒(4)からな
り、通常80℃での粘度が1500センチポイズ以下、
好ましくは5〜1500センチポイズである。B液の8
0℃での粘度が1500センチポイズを越えるとA液と
混合した際に混合不良が生じるなど成形性に難があり目
的とする性能に対しては不十分である。
【0017】本発明において、ウレタンプレポリマー
(1):鎖伸長剤(2):可塑剤(3):触媒(4)の
重量比は、通常100:5〜20:5〜115:0.0
5〜5である。(2)の比率が5に満たない場合、反応
射出成形によって得られるエラストマーは極端に柔らか
くなり目的とする性能に対しては不十分である。(2)
の比率が20を越えると得られるエラストマーは極端に
柔らかくなり、目的とする性能に対しては不十分であ
る。また(3)の比率が5に満たない場合はA液とB液
の混合比率が離れすぎ混合不良といった不都合が生じ
る。(3)の比率が115を越えると得られるエラスト
マーは極端に柔らかくなったり、またエラストマー表面
に可塑剤がにじみでてくるなど目的とする性能に対して
は不十分である。また(4)の比率が0.05に満たな
い場合、ゲル化に到達するまでに長時間を要し目的とす
る性能に対しては不十分である。(4)の比率が5を越
えるゲル化に到達するまでの時間が極端に短くなり、流
れ性等の成形性に難がありこれも目的とする性能に対し
ては不十分である。
【0018】本発明によりエラストマーを製造する際に
、上記成分以外に必要に応じて他成分を加えることが
できる。他成分としては、樹脂改質剤(シランカップリ
ング剤、オルガノポリシロキサンなど)、無機充填剤
(炭酸カルシウム、硫酸バリウム、タルク、クレイ、硅
石粉など)、補強剤(ミルドグラス、カーボンブラッ
ク、ホワイトカーボン、コロイダルシリカなど)、着色
剤(チタン白、コバルトグリーン、ベンガラなど)、吸
水剤(合成ゼオライト、生石灰、可溶性無水石膏な
ど)、消泡剤および老化防止剤などがあげられる。他成
分の量はA液とB液の合計重量に基づいて、樹脂改質剤
の場合は通常3%以下、好ましくは1%以下、無機充填
剤の場合は通常100%以下、好ましくは80%以下、
補強剤の場合は通常10%以下、好ましくは5%以下、
着色剤の場合は通常100%以下、好ましくは90%以
下、吸水剤の場合は通常10%以下、好ましくは5%以
下、消泡剤の場合は通常0.1%以下、好ましくは0.
05%以下、老化防止剤の場合は通常3%以下、好まし
くは1%以下である。通常これらの他成分はB液中に含
有して使用される。
【0019】本発明の製造方法は、A液とB液の二液か
構成される組成物を用い反応射出成形(RIM)法に
よってエラストマーを得る方法である。二液の混合比率
はBの遊離イソシアネート基に対する活性水素基の和の
当量比が通常0.8:1〜1.5:1、好ましくは0.
9:1〜1.3:1である。
【0020】本発明によるエラストマーの製造方法の具
体例を示すと以下の通りである。A液とB液をそれぞれ
別々のタンクに入れ、あらかじめ30〜90℃、好まし
くは50〜70℃に予熱する。このタンクからそれぞれ
両液を別個に同時に計量できるポンプを通し通常100
〜190Kg/cmGの圧力であらかじめ30〜90
℃、好ましくは50〜80℃に予熱された密閉モールド
に接続したミキシングヘッドを通して混合し、モールド
内に射出する。脱型を通常7分以内に行うことによって
エラストマーが得られる。脱型後さらに50〜120C
で1〜24時間アフターキュアーを行っても良い。
【0021】
【実施例】
以下、実施例により本発明を更に説明するが、本発明は
これに限定されるものではない。実施例中の部は重量部
である。
【0022】実施例1 反応釜にポリオキシテトラメチレングリコール(分子量
1000、水酸基価112)74.2部を仕込み3mm
Hgの減圧下110℃に加熱して1時間減圧脱水を行っ
た。次いでこれにコロネートT−80(主成分は2,4
および2,6−トリレンジイソシアネート、日本ポリウ
レタン製)25.8部を追加投入し窒素気流下80℃で
5時間反応させウレタンプレポリマーA−I液を得た。
得られたA−I液のイソシアネート基含有量は6.2
%、80℃における粘度は550センチポイズであっ
た。別の反応釜にDETDA(主成分は1−メチル−
3,5−ジエチル−2,4−ジアミノベンゼンおよび1
−メチル−3,5−ジエチル−2,6−ジアミノベンゼ
ン、エチルコーポレーション製)25.8部、ジオクチ
ルフタレート69.4部を仕込み、3mmHgの減圧下
110℃に加熱して1時間減圧脱水を行った。次いでこ
れに1,2−ジメチルイミダゾール2.3部を投入、均
一に混合して鎖伸長剤、可塑剤および触媒からなるB−
I液を得た。B−I液の80℃での粘度は10センチポ
イズであった。A−I液、B−I液の組合せをもって本
発明におけるポリウレタン系エラストマー形成性組成物
とした。
【0023】実施例2 反応釜にポリオキシテトラメチレングリコール(分子量
1400、水酸基価80)80.1部を仕込み3mmH
gの減圧下110℃に加熱して1時間減圧脱水を行っ
た。次いでこれにコロネートT−80 19.9部を追
加投入し窒素気流下80℃で5時間反応させウレタンプ
レポリマーA−II液を得た。得られたA−II液のイ
ソシアネート基含有量は4.8%、80℃における粘度
は780センチポイズであった。別の反応釜にDETD
A 24.6部、ジオクチルフタレート68.5部を仕
込み、3mmHgの減圧下110℃に加熱し1時間減圧
脱水を行った。次いでこれにオレイン酸6.8部を投
入、均一に混合して鎖伸長剤、可塑剤および触媒からな
るB−II液を得た。B−II液の80℃での粘度は1
0センチポイズであった。A−II液、B−II液の組
合せをもって本発明におけるポリウレタン系エラストマ
ー形成性組成物とした。
【0024】実施例3 A−I液、B−I液を反応射出成形機に付された別々の
タンクに入れそれぞれ60℃に予熱した。A−I液23
1部とB−I液100部を予め80℃に予熱したタイミ
ングベルト用金型内に混合射出し硬化せしめ、ベルトを
製造した。脱型までに要した時間は7分であった。性能
試験結果を表1に示す。
【0025】実施例4 A−II液、B−II液を反応射出成形機に付された別
々のタンクに入れそれぞれ60℃に予熱した。A−II
液342部とB−II液100部を予め80℃に予熱し
たタイミングベルト用金型内に混合射出し硬化せしめ、
ベルトを製造した。脱型までに要した時間は5分であっ
た。性能試験結果を表1に示す。
【0026】比較例1 反応釜にポリオキシテトラメチレングリコール(分子量
1000、水酸基価112)66.7部を仕込み3mm
Hgの減圧下110℃に加熱し1時間減圧脱水を行っ
た。次いでこれに4,4’−ジフェニルメタンジイソシ
アネート33.3部を追加投入し窒素気流下80℃で3
時間反応させウレタンプレポリマーA−III液を得
た。得られたA−III液のイソシアネート基含有量は
5.5%、80℃における粘度は2000センチポイズ
であった。A−III液243部とB−I 100部を
実施例3と同様の方法で反応射出成形し、ベルトを製造
した。脱型までに要した時間は3分であったが、得られ
たベルトは不均質で濁りのあるものであった。性能試験
結果を表1に示す。
【0027】比較例2 反応釜にポリオキシテトラメチレングリコール(分子量
1000、水酸基価112)44部を仕込み3mmHg
の減圧下110℃に加熱して1時間減圧脱水を行った。
次いでこれに4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート56部を追加投入し窒素気流下80℃で3時間反応
させウレタンプレポリマーA−IV液を得た。得られた
A−IV液のイソシアネート基含有量は15.0%、8
0℃における粘度は400センチポイズであった。A−
IV液 81部とB−I液100部を実施例3と同様の
方法で反応射出成形し、ベルトを製造した。脱型までに
要した時間は2分であった。性能試験結果を表1に示
す。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】反応射出成形によってポリウレタン系エ
ラストマーを製造する本発明の方法は以下の効果を奏す
る。 1.従来の反応射出型ポリウレタン系エラストマーでは
得られらなかった比較的低硬度で、かつゴム弾性を有す
るエラストマーを得ることができる。 2.トリレンジイソシアネート系の注型エラストマーの
製法において解決できなかった作業工程の短縮を実現す
ることができる。 3.強靱でかつゴム弾性を有し、疲労特性に優れるなど
注型エラストマーに匹敵する性能を有するエラストマー
を得ることができる。 上記効果を奏することから、本発明の製法により得られ
たエラストマーは、家電機器、OA機器、工作機械や一
般工業用機械のゴム部品(ベルト、ロール、クリーニン
グブレードなど)など種々の用途に用いるゴム製品とし
て有用である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 75:00 (72)発明者 銭谷 幸雄 京都府京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋化成工業株式会社内 (72)発明者 小野 修司 京都府京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋化成工業株式会社内 (72)発明者 宮浦 尚子 京都府京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋化成工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−60619(JP,A) 特開 昭54−43300(JP,A) 特開 平2−115210(JP,A) 特開 平4−370109(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トリレンジイソシアネート(a)とポリ
    オキシテトラメチレングリコール(b)とから誘導さ
    れ、イソシアネート基含有量が2.0〜8.0重量%で
    あり、末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポ
    リマー(1)100重量部からなる、80℃での粘度が
    1500センチポイズ以下であるA液と、フェニレンジ
    アミンのアルキル置換体およびポリフェニルポリメチレ
    ンポリアミンのアルキル置換体から選ばれる一種または
    二種以上である分子量110〜500の芳香族ジアミン
    系鎖伸長剤(2)5〜20重量部、可塑剤(3)5〜1
    15重量部および鎖伸長を促進する触媒(4)0.05
    〜5重量部からなる、80℃での粘度が1500センチ
    ポイズ以下であるB液とを、反応射出成形法でポリウレ
    タン系エラストマーを製造する方法。
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