JPH0772222B2 - ポリウレタン系エラストマーの製造方法 - Google Patents

ポリウレタン系エラストマーの製造方法

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JPH0772222B2
JPH0772222B2 JP3170708A JP17070891A JPH0772222B2 JP H0772222 B2 JPH0772222 B2 JP H0772222B2 JP 3170708 A JP3170708 A JP 3170708A JP 17070891 A JP17070891 A JP 17070891A JP H0772222 B2 JPH0772222 B2 JP H0772222B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は家電機器、OA機器、工
作機械、一般工業用機械などのゴム部品用として用いら
れる反応射出型ポリウレタン系エラストマーの製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリウレタン系エラストマーの製
造方法としては、末端にイソシアネート基を有するウレ
タンプレポリマーと鎖伸長剤の混合物を用い、これを型
内に注入し一定時間後に脱型することにより注型ウレタ
ンエラストマーを得る製法が知られている。しかし、上
記注型法では、通常ウレタンプレポリマーの粘度が高
く、また鎖伸長剤との混合液比の差が大きいため、バッ
チ生産あるいは、パワーミキサーによる強制混合といっ
た手段を構ずる必要があり、その製法に制限があるため
可使時間の長い材料に限定される。
【0003】一方、末端にイソシアネート基を有するウ
レタンプレポリマーからなる組成物を用い、これを反応
射出成形することによってポリウレタン系エラストマー
を製造する方法としては、例えば特開昭58−6111
7号公報および特開平2−88616号公報に記載のプ
レポリマーおよびエラストマーの製造方法が知られてい
る。特開昭58−61117号公報記載のプレポリマー
は、イソシアネート基含有量が9〜20重量%と高いも
のが使用されている。また特開平2−88616号公報
記載のプレポリマーおよびエラストマーの製造方法で
は、プレポリマーとしてセミプレポリマー(実施例では
イソシアネート基含有量が10.5重量%のウレタンプ
レポリマーを使用)を用いており、且つこれを用いた気
泡質エラストマーの製法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開昭58−6111
7号公報記載のプレポリマーを用いたエラストマーの製
造方法によれば、得られるポリウレタン系エラストマー
は比較的高硬度であり、剛性が高く、伸び率が低く、ま
た応力ひずみも大きいなどいわゆるゴム弾性を有するも
のは得られない。従って動的な疲労特性が大きいため、
ゴム部品の製法には適さない。
【0005】特開平2−88616号公報記載のセミプ
レポリマーを用いたエラストマーの製造方法によれば、
反応射出成形時の衝突混合性を安定させるためにウレタ
ンプレポリマーと鎖伸長剤との混合比率に制限がある。
従ってセミプレポリマーを使用せざるを得ず、それによ
って得られたエラストマーの硬度が高く(ショアD60
〜65)、ゴム部品の製法には適さない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは成形性がよ
く、低硬度で、ゴム弾性を有する反応射出型ポリウレタ
ン系エラストマーの製法を見い出すべく鋭意検討を行っ
た結果、本発明に到達した。
【0007】すなわち本発明は、有機ポリイソシアネー
ト化合物(a)とポリオキシテトラメチレングリコール
(b)とから誘導され、イソシアネート基含有量が2.
0〜8.0重量%であり、末端にイソシアネート基を有
するウレタンプレポリマー(1)100重量部および可
塑剤(3)5〜20重量部からなり、かつ80℃での粘
度が1500センチポイズ以下であるA液と、フェニレ
ンジアミンのアルキル置換体およびポリフェニルポリメ
チレンポリアミンのアルキル置換体から選ばれる一種ま
たは二種以上である分子量110〜500の芳香族ジア
ミン系鎖伸長剤(2)5〜20重量部および可塑剤
(3)5〜115重量部からなるB液とを反応反応射出
成形法でポリウレタン系エラストマーを製造する方法で
ある。
【0008】有機ポリイソシアネート化合物(a)とし
ては、従来のポリウレタンの製造に使用されているもの
があげられる。このようなイソシアネート化合物として
は、炭素数(NCO基中の炭素を除く)2〜18の脂肪
族ポリイソシアネート[例えばステアリルジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、リ
ジンジイソシアネート];炭素数4〜15の脂環式ポリ
イソシアネート[例えばシクロヘキシルジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ジシク
ロヘキシルメタンジイソシアネート];炭素数8〜15
の芳香脂肪族ポリイソシアネート[例えばキシリレンジ
イソシアネート];炭素数6〜20の芳香族ポリイソシ
アネート[例えばフェニルイソシアネート、2,4及び
/又は2,6−トリレンジイソシアネート(TDI)、
粗製TDI、2,4’−及び/又は4,4’−ジフェニ
ルメタンジイソシアネート(MDI)、粗製MDI[粗
製ジアミノフェニルメタン{ホルムアルデヒドと芳香族
アミン(アニリン)又はその混合物との縮合物生成物:
ジアミノフェニルメタンと少量(例えば5〜20重量
%)の3官能以上のポリアミンとの混合物}のホスゲン
化物;ポリアリルポリイソシアネート(PAPI)]な
ど];これらの変性物(ウレタン基、カルボジイミド
基、アロファネート基、ウレア基、ビューレット基、ウ
レトジオン基、ウレトンイミン基、イソシアヌレート
基、オキサゾリドン基含有変性物など);特願昭59−
199160号公報記載の上記以外のイソシアネート;
並びにこれらの2種以上の混合物があげられる。これら
のうち、好ましいものは芳香族ポリイソシアネートであ
り、特に好ましいものは4,4’−ジフェニルメタンジ
イソシアネート、2,4および/または2,6−トリレ
ンジイソシアネートおよびこれらの変性物である。
【0009】ポリオキシテトラメチレングリコール
(b)としては、テトラヒドロフランの開環重合によっ
て得られる通常分子量650〜3000のものが使用で
きる。
【0010】可塑剤(3)としては、従来ポリウレタン
化学で使用される可塑剤、例えば、フタル酸エステル
類、脂肪族2塩基酸エステル類、グリコールエステル
類、脂肪酸エステル類、リン酸エステル類等、およびこ
れらの2種以上の混合物が挙げられる。
【0011】フタル酸エステル類としては、ジメチルフ
タレート、ジエチルフタレート、ジイソブチルフタレー
ト、ジブチルフタレート、ジヘプチルフタレート、ジ2
−エチルヘキシルフタレート、ジイソオクチルフタレー
ト、ジn−オクチルフタレート、ジノニルフタレート、
ジイソデシルフタレート、ジトリデシルフタレート、ジ
シクロヘキシルフタレートなど;脂肪族2塩基酸エステ
ル類としてはコハク酸ジイソデシル、アジピン酸ジオク
チル、アジピン酸ジイソデシル、アゼライン酸ジオクチ
ル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジオクチル、テト
ラヒドロフタル酸ジオクチルなど;グリコールエステル
類としてはジエチレングリコールジベンゾエート、ジペ
ンタエリスリトールヘキサエステル、ペンタエリスリト
ールエステルなど;脂肪酸エステル類としてはオレイン
酸ブチル、アセチルリシノール酸メチル、塩素化脂肪酸
メチルメトキシ塩素化脂肪酸メチルなど;リン酸エステ
ル類としてはトリクレジルフォスフェート、トリオクチ
ルフォスフェート、オクチルジフェニルフォスフェー
ト、トリフェニルフォスフェート、トリクロロエチルフ
ォスフェート、クレジルジフェニルフォスフェートなど
があげられる。これらのうち好ましいものはフタル酸エ
ステル類および脂肪族2塩基酸エステル類であり、とく
に好ましいものは炭素数8以下のアルキル基で置換され
たエステル類である。
【0012】A液は、有機ポリイソシアネート化合物
(a)とポリオキシテトラメチレングリコール(b)と
の反応によって得られ、イソシアネート基含有量が通常
2.0〜8.0重量%であり、末端にイソシアネート基
を有するウレタンプレポリマー(1)と、可塑剤(3)
とからなり、80℃での粘度が1500センチポイズ以
下、好ましくは500〜1500センチポイズであり、
かつ重量比で(1):(3)が100:5〜20であ
る。(1)のイソシアネート基含有量が2.0重量%に
満たない場合、B液と混合する際に両者の混合液比が離
れすぎて混合不良が生じるなど成形性に難があり目的と
する性能に対しては不十分である。また(1)のイソシ
アネート基含有量が8.0重量%を越えると、それによ
って得られるポリウレタン系エラストマー組成物の弾性
が著しく低下するなどこれも目的とする性能に対しては
不十分である。またA液の粘度が1500センチポイズ
を越えると、混合不良が生じるなど成形性に難がある。
また、(3)の重量比が5に満たない場合、A液の粘度
が著しく上昇し混合不良が生じるなど成形性に難があ
る。(3)が20を越えると、B液と混合する際に両者
の混合液比が離れすぎて混合不良が生じるなど成形性に
難があり、目的とする性能に対しては不十分である。
【0013】(1)の製法を例示すると、(a)と
(b)を通常70〜110℃で1〜20時間反応させる
ことによって(1)を得る方法があげられる。この製法
において(a)と(b)は2回またはそれ以上に分け
て、段階的に反応させても良い。
【0014】A液は(1)に(3)を混合することによ
って得ても良いし、あらかじめ(3)の存在下で(a)
と(b)を反応させることによって得ても良い。
【0015】鎖伸長剤(2)としては分子量110〜5
00の芳香族ジアミン類が挙げられる。そのような芳香
族ジアミン類としては、フェニレンジアミンのアルキル
置換体およびポリフェニルポリメチレンポリアミンのア
ルキル置換体(好ましくはフェニレンジアミンのアルキ
ル置換体)が挙げられる。これらは2種以上併用しても
よい。
【0016】芳香族ジアミン類の具体例としては、1,
3−ジエチル−2,4−ジアミノベンゼン、1−メチル
−3,5−ジエチル−2,6−ジアミノベンゼン、1−
メチル−3,5−ジエチル−2,4−ジアミノベンゼ
ン、1−メチル−2,4−ジエチル−3,5−ジアミノ
ベンゼン、1−メチル−2,4−ジエチル−3,6−ジ
アミノベンゼン、1,3,5−トリエチル−2,6−ジ
アミノベンゼン、2,2’−ジメチル−4,4’ジアミ
ノジフェニルメタン、2,2’−ジエチル−4,4’ジ
アミノジフェニルメタン、2,2’−ジメチル−6,
6’ジアミノジフェニルメタンなどおよびこれらの2種
類以上の混合物があげられる。これらのうち好ましいも
のは、1−メチル−3,5−ジエチル−2,4−ジアミ
ノベンゼン、1−メチル−3,5−ジエチル−2,6−
ジアミノベンゼン、2,2’−ジメチル−6,6’ジエ
チル−4,4’−ジアミノジフェニルメタンおよびこれ
らの混合物である。
【0017】B液は、分子量110〜500の芳香族ジ
アミン系鎖伸長剤(2)5〜20重量部および可塑剤
(3)5〜115重量部からなる。(3)の重量比が
(2)の重量比5〜20に基づいて5に満たない場合、
A液とB液の混合比率が離れすぎ混合不良といった不都
合が生じる。また(3)の比率が115を越えると、得
られたエラストマーが極端に柔らかくなったり、またエ
ラストマー表面に可塑剤がにじみ出てくるなど目的とす
る性能に対しては不十分である。
【0018】上記A液及びB液により構成されるエラス
トマー形成性組成物において、ウレタンプレポリマー
(1):鎖伸長剤(2):可塑剤(3)の重量比は通常
100:5〜20:25〜120である。(2)の比率
が5に満たない場合、上記組成物を反応射出成形して得
られたエラストマーは極端に柔らかくなり目的とする性
能に対しては不十分である。(2)の比率が20を越え
ると、A液とB液の混合比率が離れすぎ混合不良といっ
た不都合が生じる。また(3)の比率が25に満たない
場合は、A液とB液の混合比率が離れすぎ、これも混合
不良といった不都合が生じる。(3)の比率が120を
越えると、得られたエラストマーは極端に柔らかくなっ
たり、またエラストマー表面に可塑剤がにじみでてくる
など、目的とする性能に対しては不十分である。
【0019】A液とB液からなるエラストマー形成性組
成物には上記成分以外に必要に応じて他成分を加えるこ
とができる。該他成分としては、触媒(オクチル酸、ジ
ブチルチンジラウレート、スタナスオクトエート、トリ
エチルアミン、トリエチレンジアミンなど)、樹脂改質
剤(シランカップリング剤、オルガノポリシロキサンな
ど)、無機充填剤(炭酸カルシウム、硫酸バリウム、タ
ルク、クレイ、硅石粉など)、補強剤(ミルドグラス、
カーボンブラック、ホワイトカーボン、コロイダルシリ
カなど)、着色剤(チタン白、コバルトグリーン、ベン
ガラなど)、吸水剤(合成ゼオライト、生石灰、可溶性
無水石膏など)、消泡剤および老化防止剤などがあげら
れる。他成分の量は、A液とB液の合計重量に基づいて
触媒の場合は通常1%以下、好ましくは0.5%以下、
樹脂改質剤の場合は通常3%以下、好ましくは0〜1
%、無機充填剤の場合は通常100%以下、好ましくは
80%以下、補強剤の場合は通常10%以下、好ましく
は5%以下、着色剤の場合は通常100%以下、好まし
くは90%以下、吸水剤の場合は通常10%以下、好ま
しくは5%以下、消泡剤の場合は通常0.1%以下、好
ましくは0.05%以下、老化防止剤の場合は通常通常
3%以下、好ましくは1%以下である。通常これらの他
成分はB液中に含有して使用される。
【0020】本発明の方法は、A液とB液の二液から構
成される組成物を用い反応射出成形(RIM)法によっ
てエラストマーを得る方法である。二液の混合比率はB
液の遊離イソシアネート基に対する活性水素基の和の当
量比が通常0.8:1〜1.5:1、好ましくは0.
9:1〜1.3:1である。
【0021】本発明によりエラストマーを得る方法の具
体例は、以下の通りである。A液とB液をそれぞれ別々
のタンクに入れ、あらかじめ30〜90℃、好ましくは
50〜70℃に予熱する。このタンクからそれぞれ両液
を別個に同時に計量できるポンプを通し、通常100〜
190Kg/cmGの圧力で、あらかじめ30〜90
℃、好ましくは50〜80℃に予熱した密閉モールドに
接続のミキシングヘッドを通して混合し、モールド内に
射出する。通常5分以内に脱型を行うことによってエラ
ストマーが得られる。脱型後さらに50〜120℃で1
〜24時間アフターキュアーを行っても良い。
【0022】
【実施例】
以下、実施例により本発明を更に説明するが、本発明は
これに限定されるものではない。実施例中の部は重量部
である。また実施例中のイソシアネート基含有量は便宜
上A液中の重量%で表した。
【0023】実施例1 反応釜にポリオキシテトラメチレングリコール(分子量
2000、水酸基価56)66.2部、ジオクチルフタ
レート13.1部を仕込み、3mmHgの減圧下110
℃に加熱して1時間減圧脱水を行った。次いでこれに
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート20.7
部を追加投入し、窒素気流下80℃で3時間反応させ、
ウレタンプレポリマーと可塑剤からなるA−I液を得
た。得られたA−I液中のイソシアネート基含有量は
4.2%であり、80℃における粘度は900センチポ
イズであった。別の反応釜にDETDA(主成分は1−
メチル−3,5−ジエチル−2,4−ジアミノベンゼン
および1−メチル−3,5−ジエチル−2,6−ジアミ
ノベンゼン、エチルコーポレーション製)20部、ジオ
クチルフタレート80部を仕込み、3mmHgの減圧下
110℃に加熱して1時間減圧脱水を行い、鎖伸長剤と
可塑剤からなるB−I液を得た。A−I液とB−I液の
組合せをもって本発明におけるポリウレタン系エラスト
マー形成性組成物とした。
【0024】実施例2 反応釜にポリオキシテトラメチレングリコール(分子量
2000、水酸基価56)74.7部、ジオクチルフタ
レート9.1部を仕込み、3mmHgの減圧下110℃
に加熱して1時間減圧脱水を行った。次いでこれに2,
4−トルエンジイソシアネート16.2部を追加投入し
窒素気流下80℃で5時間反応させ、ウレタンプレポリ
マーと可塑剤からなるA−II液を得た。得られたA−
II液中のイソシアネート基含有量は4.7%であり、
80℃における粘度は800センチポイズであった。別
の反応釜にDETDA20部、ジオクチルフタレート8
0部を仕込み、3mmHgの減圧下110℃に加熱して
1時間減圧脱水を行った。次いでこれにオクチル酸0.
2部を投入し、鎖伸長剤と可塑剤からなるB−II液を
得た。A−II液とB−II液の組合せをもって本発明
におけるポリウレタン系エラストマー形成性組成物とし
た。
【0025】実施例3 A−I液、B−I液を反応射出成形機に付された別々の
タンクに入れ、それぞれ60℃に予熱した。A−I液
236部とB−I液 100部を予め80℃に予熱した
タイミングベルト用金型内に混合射出して硬化せしめ、
ベルトを製造した。脱型までに要した時間は2分であっ
た。性能試験結果を表1に示す。
【0026】実施例4 A−II液、B−II液を反応射出成形機に付された別
々のタンクに入れ、それぞれ60℃に予熱した。A−I
I液 210部とB−II液 100部を予め80℃に
予熱したタイミングベルト用金型内に混合射出して硬化
せしめ、ベルトを製造した。脱型までに要した時間は5
分であった。性能試験結果を表1に示す。
【0027】比較例1 反応釜にポリオキシテトラメチレングリコール(分子量
1000、水酸基価112)44部を仕込み、3mmH
gの減圧下110℃に加熱して1時間減圧脱水を行っ
た。次いでこれに4,4’−ジフェニルメタンジイソシ
アネート56部を追加投入し窒素気流下80℃で3時間
反応させてウレタンプレポリマーを得た。このプレポリ
マーをA−III液とした。得られたA−III液のイ
ソシアネート基含有量は15.0%であり、80℃にお
ける粘度は400センチポイズであった。A−III
66部とB−I液 100部を実施例3と同様の方法で
反応射出成形し、ベルトを製造した。脱型までに要した
時間は2分であった。性能試験結果を表1に示す。
【0028】比較例2 B−I液中の鎖伸長剤としてDETDAの代わりに1,
4−ブタンジオールを用いた他は実施例3と同様にして
ベルトを製造した。性能試験結果を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】反応射出成形によりポリウレタン系エラ
ストマーを製造する本発明の方法は以下の効果を奏す
る。 1.従来の反応射出型ポリウレタン系エラストマーでは
得られらなかった比較的低硬度で、かつゴム弾性を有す
るエラストマーを得ることができる。 2.注型エラストマーの製造方法においては解決できな
かった作業工程の短縮を実現することができる。 3.強靭でかつゴム弾性を有し、疲労特性に優れるなど
注型エラストマーに匹敵する性能を有するエラストマー
を得ることができる。 上記効果を奏することから、本発明の方法により得られ
たエラストマーは、家電機器、OA機器、工作機械や一
般工業用機械のゴム部品(ベルト、ロール、クリーニン
グブレードなど)など種々の用途に用いるゴム製品とし
て有用である。
フロントページの続き (72)発明者 銭谷 幸雄 京都府京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋化成工業株式会社内 (72)発明者 小野 修司 京都府京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋化成工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−115210(JP,A) 特開 昭64−60619(JP,A) 特開 昭54−43300(JP,A) 特開 平4−213316(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機ポリイソシアネート化合物(a)と
    ポリオキシテトラメチレングリコール(b)とから誘導
    され、イソシアネート基含有量が2.0〜8.0重量%
    であり、末端にイソシアネート基を有するウレタンプレ
    ポリマー(1)100重量部および可塑剤(3)5〜2
    0重量部からなり、かつ80℃での粘度が1500セン
    チポイズ以下であるA液と、フェニレンジアミンのアル
    キル置換体およびポリフェニルポリメチレンポリアミン
    のアルキル置換体から選ばれる一種または二種以上であ
    る分子量110〜500の芳香族ジアミン系鎖伸長剤
    (2)5〜20重量部および可塑剤(3)5〜115重
    量部からなるB液とを反応反応射出成形法でポリウレタ
    ン系エラストマーを製造する方法。
JP3170708A 1991-06-14 1991-06-14 ポリウレタン系エラストマーの製造方法 Expired - Lifetime JPH0772222B2 (ja)

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