JPH0616767A - ポリウレタン系エラストマー形成性組成物、それを用いたエラストマーの製法 - Google Patents

ポリウレタン系エラストマー形成性組成物、それを用いたエラストマーの製法

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JPH0616767A
JPH0616767A JP3198707A JP19870791A JPH0616767A JP H0616767 A JPH0616767 A JP H0616767A JP 3198707 A JP3198707 A JP 3198707A JP 19870791 A JP19870791 A JP 19870791A JP H0616767 A JPH0616767 A JP H0616767A
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/08Processes
    • C08G18/10Prepolymer processes involving reaction of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen in a first reaction step

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低硬度でゴム弾性を有し、動的疲労特性に優
れた反応射出成型用ポリウレタン系エラストマー形成性
組成物を得ること。 【構成】 MDIなどの有機ポリイソシアネート化合物
とポリオキシテトラメチレングリコールとから誘導さ
れ、イソシアネート基含有量が、 2.0〜8.0 重量%であ
り、末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリ
マーおよびジオクチルフタレートなどの可塑剤からなる
A液と、1−メチル−3,5 −ジエチル−2,4−ジアミノ
ベンゼンなどの芳香族ジアミン系鎖伸長剤とジオクチル
フタレートなどの可塑剤からなるB液とから構成され、
A液の80℃での粘度が1,500 センチポイズ以下であるこ
とを特徴とする反応射出型ポリウレタン系エラストマー
形成性組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は家電機器、OA機器、工
作機械、一般工業用機械などのゴム部品用として用いら
れる反応射出型ポリウレタン系エラストマー形成性組成
物およびそれを用いたポリウレタン系エラストマーの製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、トリレンジイソシアネートを用い
たポリウレタン系エラストマー形成性組成物およびこれ
を用いたエラストマーの製造方法としては、トリレンジ
イソシアネートと高分子量のポリエーテルポリオールと
を反応させ、末端にイソシアネート基を有するウレタン
プレポリマーとMBCA(3,3'−ジクロロ−4,4'−ジア
ミノジフェニルメタン)に代表される低分子量の鎖伸長
剤とを用い、これを混合後、型内に注入し一定時間後に
脱型することにより注型ウレタンエラストマーを得る製
法が知られている。しかし、上記注型法では、通常ウレ
タンプレポリマーと鎖伸長剤の各々の活性基の当量が大
きく離れていることから両者の混合液比に差があり過
ぎ、十分な混合性を得るためには長時間を要するため、
可使時間の長い材料に限定される。
【0003】一方、末端にイソシアネート基を有するウ
レタンプレポリマーからなる組成物を用い、これを反応
射出成型してポリウレタン系エラストマーを製造する方
法としては、例えば特開昭58-61117号公報に記載のプレ
ポリマーおよびエラストマーの製造方法が知られてい
る。特開昭58-61117号公報記載のプレポリマーは、イソ
シアネート基含有量が 9〜20重量%と高いものが使用さ
れている。また短時間での反応硬化といった目的を得る
ために、用いるイソシアネート化合物はジフェニルメタ
ンジイソシアネート系のものに限定される。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】特開昭58-61117号公報記載のプレポリマー
を用いたエラストマーの製造方法によれば、得られるポ
リウレタン系エラストマーは比較的高硬度であり、剛性
が高く、伸び率が低く、また応力ひずみも大きいなどい
わゆるゴム弾性を有するものは得られない。従って動的
な疲労特性が大きいため、ゴム部品の製法には適さな
い。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは成型サイク
ルが短く、低硬度で、ゴム弾性を有するトリレンジイソ
シアネート系の反応射出型ポリウレタン系エラストマー
を形成することができる組成物およびこれを用いたエラ
ストマーの製法を見いだすべく鋭意検討を行った結果、
本発明に到達した。
【0006】すなわち本発明は、トリレンジイソシアネ
ート(a)とポリオキシテトラメチレングリコール
(b)とから誘導され、イソシアネート基含有量が、
2.0〜8.0重量%であり、末端にイソシアネート基を有す
るウレタンプレポリマー(1) 100重量部からなるA液
と、分子量 110〜500 の芳香族ジアミン系鎖伸長剤
(2)5〜20重量部、可塑剤(3)5〜115 重量部およ
び鎖伸長を促進する触媒(4)0.05〜5重量部からのB
液からなり、A液およびB液の80℃での粘度が1500セン
チポイズ以下であることを特徴とする反応射出型ポリウ
レタン系エラストマー形成性組成物およびそれを反応射
出成型することを特徴とするポリウレタン系エラストマ
ーの製造方法である。
【0007】トリレンジイソシアネート(a)として
は、従来ポリウレタンの製造に使用されているものがあ
げられる。具体例としては、 2,4−および/または 2,6
−トリレンジイソシアネート(TDI)、粗製TDI、
これらと少なくとも1分子内に2個以上のヒドロキシル
基を有する低分子量ポリオールとのアダクト体、二量
体、三量体などが挙げられる。これらのうち、好ましい
ものは 2,4−および/または 2,6−トリレンジイソシア
ネートである。
【0008】次に、ポリオキシテトラメチレングリコー
ル(b)としては、テトラヒドロフランの開環重合によ
って得られるポリオキシテトラメチレングリコールであ
り、通常分子量が 650〜3000のものが使用できる。
【0009】本発明において用いられるA液はトリレン
ジイソシアネート(a)とポリオキシテトラメチレング
リコール(b)との反応によって得られ、イソシアネ−
ト基含有量が通常 2.0〜8.0 重量%であり、末端にイソ
シアネート基を有するウレタンプレポリマー(1)から
なり、80℃での粘度が1500センチポイズ以下、好ましく
は 500〜1500センチポイズである。(1)のイソシアネ
ート基含有量が 2.0重量%に満たない場合には、B液と
混合する際に両者の混合液比が離れすぎ混合不良が生じ
るなど成型性に難があり、目的とする性能に対しては不
十分である。また(1)のイソシアネート基含有量が
8.0重量%を越えると、それによって得られるポリウレ
タン系エラストマー組成物の弾性が著しく低下するなど
これも目的とする性能に対しては不十分である。またA
液の粘度が1500センチポイズを越えると、混合不良が生
じるなど成型性に難がある。
【0010】(1)の製法を例示すると、(a)と
(b)を通常70〜110 ℃で1〜20時間反応させることに
よって(1)を得る方法があげられる。この製法におい
て(a)と(b)は2回またはそれ以上に分けて、段階
的に反応させても良い。
【0011】本発明において該鎖伸長剤(2)は分子量
110〜500 の芳香族ジアミン類である。そのような芳香
族ジアミン類としては、例えばフェニレンジアミン、ナ
フチレンジアミン、一般式 H2N−Ph−X−Ph−NH2 (式中、XはC1 〜C4 のアルキレン基、−O−、−C
(=O)−、−SO2 −または、直接結合を示す。また
−Ph−はオルソまたはパラフェニレン基を表す。)
で示される芳香族ジアミン類、並びに、ポリフェニルポ
リメチレンポリアミンのアルキル置換体(好ましくはフ
ェニレンジアミンのアルキル置換体)が挙げられる。こ
れらは2種以上併用してもよい。
【0012】このような芳香族ジアミン類の具体例とし
ては、 1,3−ジエチル− 2,4−ジアミノベンゼン、1−
メチル− 3,5−ジエチル− 2,6−ジアミノベンゼン、1
−メチル− 3,5−ジエチル− 2,4−ジアミノベンゼン、
1−メチル− 2,4−ジエチル− 3,5−ジアミノベンゼ
ン、1−メチル− 2,4−ジエチル− 3,6−ジアミノベン
ゼン、1,3,5,−トリエチル− 2,6−ジアミノベンゼン、
2,2'−ジメチル−4,4'ジアミノジフェニルメタン、2,2'
−ジエチル−4,4'ジアミノジフェニルメタン、2,2'−ジ
メチル−6,6'ジアミノジフェニルメタンなどおよびこれ
らの2種類以上の混合物があげられる。これらのうち好
ましいものは、1−メチル− 3,5−ジエチル− 2,4−ジ
アミノベンゼン、1−メチル− 3,5−ジエチル− 2,6−
ジアミノベンゼン、2,2'−ジメチル−6,6'ジエチル−4,
4'−ジアミノジフェニルメタンおよびこれらの混合物で
ある。
【0013】次に、可塑剤(3)としては従来ポリウレ
タン化学で使用される可塑剤、例えば、フタル酸エステ
ル類、脂肪族2塩基酸エステル類、グリコールエステル
類、脂肪酸エステル類、リン酸エステル類等、およびこ
れら2種以上の混合物が挙げられる。
【0014】フタル酸エステル類としては、ジメチルフ
タレート、ジエチルフタレート、ジイソブチルフタレー
ト、ジブチルフタレート、ジヘプチルフタレート、ジ2
−エチルヘキチルフタレート、ジイソオクチルフタレー
ト、ジn−オクチルフタレート、ジノニルフタレート、
ジイソデシルフタレート、ジトリデシルフタレート、ジ
シクロヘキシルフタレートなど;脂肪族2塩基酸エステ
ル類としてはコハク酸ジイソデシル、アジピン酸ジオク
チル、アジピン酸ジイソデシル、アゼライン酸ジオクチ
ル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジオクチル、テト
ラヒドロフタル酸ジオクチルなど;グリコールエステル
類としてはジエチレングリコールジベンゾエート、ジペ
ンタエリスリトールヘキサエステル、ペンタエリスリト
ールエステルなど;脂肪酸エステル類としてはオレイン
酸ブチル、アセチルリシノール酸メチル、塩素化脂肪酸
メチルメトキシ塩素化脂肪酸メチルなど;リン酸エステ
ル類としてはトリクレジルフォスフェート、トリオクチ
ルフォスフェート、オクチルジフェニルフォスフェー
ト、トリフェニルフォスフェート、トリクロロエチルフ
ォスフェート、クレジルジフェニルフォスフェートなど
があげられる。これらのうち好ましいものはフタル酸エ
ステル類および脂肪族2塩基酸エステル類であり、とく
に好ましいものは炭素数8以下のアルキル基で置換され
たエステル類である。
【0015】イソシアネート基とアミノ基との反応を促
進する触媒(4)としては、通常ポリウレタンの硬化触
媒として用いられているもの、例えばアミン触媒、金属
触媒、酸触媒などが使用できる。このような触媒の具体
例としては、アミン触媒ではN,N,N',N' −テトラメチル
エチレンジアミン、N,N,N',N' −テトラメチルプロパン
− 1,3−ジアミン、N,N,N',N'',N''−ペンタメチルジエ
チレントリアミンなどの鎖状アミン類;トリエチレンジ
アミン、N,N'−ジメチルピペラジン、 N−メチル−N'−
(2ジメチルアミノ)−エチルピペラジン、 1,2−ジメ
チルイミダゾールなどの環状アミン類など;金属触媒と
してはスタナスオクトエート、ジブチルチンジラウレー
ト、ジブチルチンジマレエート、オクチル酸鉛など;酸
触媒としては、アジピン酸、オクチル酸、オレイン酸な
ど;並びにこれら2種以上を併用しても良い。これらの
うち、好ましいものは酸およびアミン触媒であり、特に
好ましいものはオクチル酸、オレイン酸のような常温で
液状の酸類およびトリエチレンジアミン、 1,2−ジメチ
ルイミダゾールである。
【0016】本発明において、B液は芳香族ジアミン系
鎖伸長剤(2)、可塑剤(3)および触媒(4)からな
り、通常80℃での粘度が1500センチポイズ以下、好まし
くは5〜1500センチポイズである。B液の80℃での粘度
が1500センチポイズを越えるとA液と混合した際に混合
不良が生じるなど成型性に難があり目的とする性能に対
しては不十分である。
【0017】本発明において、ウレタンプレポリマー
(1):鎖伸長剤(2):可塑剤(3):触媒(4)の
重量比は、通常 100:5〜20:5〜 115:0.05〜5であ
る。(2)の比率が5に満たない場合、反応射出成型に
よって得られるエラストマーは極端に柔らかくなり目的
とする性能に対しては不十分である。(2)の比率が20
を越えると得られるエラストマーは極端に柔らかくな
り、目的とする性能に対しては不十分である。また
(3)の比率が5に満たない場合はA液とB液の混合比
率が離れすぎ混合不良といった不都合が生じる。(3)
の比率が 115を越えると得られるエラストマーは極端に
柔らかくなったり、またエラストマー表面に可塑剤がに
じみでてくるなど目的とする性能に対しては不十分であ
る。また(4)の比率が0.05に満たない場合、ゲル化に
到達するまでに長時間を要し目的とする性能に対しては
不十分である。(4)の比率が5を越えるゲル化に到達
するまでの時間が極端に短くなり、流れ性等の成型性に
難がありこれも目的とする性能に対しては不十分であ
る。
【0018】本発明のエラストマー形成性組成物には、
上記成分以外に必要に応じて他成分を加えることができ
る。他成分としては、樹脂改質剤(シランカップリング
剤、オルガノポリシロキサンなど)、無機充填剤(炭酸
カルシウム、硫酸バリウム、タルク、クレイ、硅石粉な
ど)、補強剤(ミルドグラス、カーボンブラック、ホワ
イトカーボン、コロイダルシリカなど)、着色剤(チタ
ン白、コバルトグリーン、ベンガラなど)、吸水剤(合
成ゼオライト、生石灰、可溶性無水石膏など)、消泡剤
および老化防止剤などがあげられる。他成分の量はA液
とB液の合計重量に基づいて、樹脂改質剤の場合は通常
3%以下、好ましくは1%以下、無機充填剤の場合は通
常 100%以下、好ましくは80%以下、補強剤の場合は通
常10%以下、好ましくは5%以下、着色剤の場合は通常
100%以下、好ましくは90%以下、吸水剤の場合は通常
10%以下、好ましくは5%以下、消泡剤の場合は通常0.
1%以下、好ましくは0.05%以下、老化防止剤の場合は
通常3%以下、好ましくは1%以下である。通常これら
の他成分はB液中に含有して使用される。
【0019】本発明の製造方法は、A液とB液の二液か
ら構成される本発明の組成物を用い反応射出成型(RI
M)法によってエラストマーを得る方法である。二液の
混合比率はBの遊離イソシアネート基に対する活性水素
基の和の当量比が通常 0.8:1〜1.5 :1、好ましくは
0.9:1 〜 1.3:1 である。
【0020】本発明によるエラストマーの製造方法の具
体例を示すと以下の通りである。A液とB液をそれぞれ
別々のタンクに入れ、あらかじめ30〜90℃、好ましくは
50〜70℃に予熱する。このタンクからそれぞれ両液を別
個に同時に計量できるポンプを通し通常 100〜190 Kg/
cm2 Gの圧力であらかじめ30〜90℃、好ましくは50〜80
℃に予熱された密閉モールドに接続したミキシングヘッ
ドを通して混合し、モールド内に射出する。脱型を通常
7分以内に行うことによってエラストマーが得られる。
脱型後さらに50〜120Cで1〜24時間アフターキュアーを
行っても良い。
【0021】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。実施例中
の部は重量部である。
【0022】実施例1 反応釜にポリオキシテトラメチレングリコール(分子量
1000、水酸基価112 )74.2部を仕込み3mmHgの減圧下 1
10℃に加熱して1時間減圧脱水を行った。次いでこれに
コロネートT−80(主成分は 2,4および 2,6−トリレ
ンジイソシアネート、日本ポリウレタン製)25.8部を追
加投入し窒素気流下80℃で5時間反応させウレタンプレ
ポリマーA−I液を得た。得られたA−I液のイソシア
ネート基含有量は 6.2%、80℃における粘度は 550セン
チポイズであった。別の反応釜にDETDA(主成分は
1−メチル− 3,5−ジエチル− 2,4−ジアミノベンゼン
および1−メチル− 3,5−ジエチル− 2,6−ジアミノベ
ンゼン、エチルコーポレーション製)25.8部、ジオクチ
ルフタレート69.4部を仕込み、3mmHgの減圧下 110℃に
加熱して1時間減圧脱水を行った。次いでこれに 1,2−
ジメチルイミダゾール 2.3部を投入、均一に混合して鎖
伸長剤、可塑剤および触媒からなるB−I液を得た。B
−I液の80℃での粘度は10センチポイズであった。A−
I液、B−I液の組合せをもって本発明のポリウレタン
系エラストマー形成性組成物とした。
【0023】実施例2 反応釜にポリオキシテトラメチレングリコール(分子量
1400、水酸基価80)80.1部を仕込み3mmHgの減圧下 110
℃に加熱して1時間減圧脱水を行った。次いでこれにコ
ロネートT−80 19.9部を追加投入し窒素気流下80℃
で5時間反応させウレタンプレポリマーA−II液を得
た。得られたA−II液のイソシアネート基含有量は 4.8
%、80℃における粘度は 780センチポイズであった。別
の反応釜にDETDA 24.6部、ジオクチルフタレート
68.5部を仕込み、3mmHgの減圧下 110℃に加熱し1時間
減圧脱水を行った。次いでこれにオレイン酸6.8 部を投
入、均一に混合して鎖伸長剤、可塑剤および触媒からな
るB−II液を得た。B−II液の80℃での粘度は10センチ
ポイズであった。A−II液、B−II液の組合せをもって
本発明のポリウレタン系エラストマー形成性組成物とし
た。
【0024】実施例3 A−I液、B−I液を反応射出成型機に付された別々の
タンクに入れそれぞれ60℃に予熱した。A−I液 231部
とB−I液 100部を予め80℃に予熱したタイミングベル
ト用金型内に混合射出し硬化せしめ、ベルトを製造し
た。脱型までに要した時間は7分であった。性能試験結
果を表1に示す。
【0025】実施例4 A−II液、B−II液を反応射出成型機に付された別々の
タンクに入れそれぞれ60℃に予熱した。A−II液 342部
とB−II液 100部を予め80℃に予熱したタイミングベル
ト用金型内に混合射出し硬化せしめ、ベルトを製造し
た。脱型までに要した時間は5分であった。性能試験結
果を表1に示す。
【0026】比較例1 反応釜にポリオキシテトラメチレングリコール(分子量
1000、水酸基価112 )66.7部を仕込み3mmHgの減圧下 1
10℃に加熱し1時間減圧脱水を行った。次いでこれに4,
4'−ジフェニルメタンジイソシアネート33.3部を追加投
入し窒素気流下80℃で3時間反応させウレタンプレポリ
マーA−III 液を得た。得られたA−III 液のイソシア
ネート基含有量は 5.5%、80℃における粘度は2000セン
チポイズであった。A−III 液 243部とB−I 100部を
実施例3と同様の方法で反応射出成型し、ベルトを製造
した。脱型までに要した時間は3分であったが、得られ
たベルトは不均質で濁りのあるものであった。性能試験
結果を表1に示す。
【0027】比較例2 反応釜にポリオキシテトラメチレングリコール(分子量
1000、水酸基価112 )44部を仕込み3mmHgの減圧下 110
℃に加熱して1時間減圧脱水を行った。次いでこれに4,
4'−ジフェニルメタンジイソシアネート56部を追加投入
し窒素気流下80℃で3時間反応させウレタンプレポリマ
ーA−IV液を得た。得られたA−IV液のイソシアネート
基含有量は15.0%、80℃における粘度は 400センチポイ
ズであった。A−IV液 81部とB−I液 100部を実施例
3と同様の方法で反応射出成型し、ベルトを製造した。
脱型までに要した時間は2分であった。性能試験結果を
表1に示す。
【0028】
【表1】 注) *1 Shore D *2 ベルト走行寿命は2軸負荷走行促進試験(ベルト負
荷900W)による。 *3 硬度が高すぎてベルト走行試験に供試できない。
【0029】
【発明の効果】本発明のポリウレタン系エラストマー形
成性組成物を用いて反応射出成型によってエラストマー
を製造する本発明の方法は以下の効果を奏する。 1.従来の反応射出型ポリウレタン系エラストマーでは
得られらなかった比較的低硬度で、かつゴム弾性を有す
るエラストマーを得ることができる。 2.トリレンジイソシアネート系の注型エラストマーの
製法において解決できなかった作業工程の短縮を実現す
ることができる。 3.強靭でかつゴム弾性を有し、疲労特性に優れるなど
注型エラストマーに匹敵する性能を有するエラストマー
を得ることができる。 上記効果を奏することから、本発明の製法により得られ
たエラストマーは、家電機器、OA機器、工作機械や一
般工業用機械のゴム部品(ベルト、ロール、クリーニン
グブレードなど)など種々の用途に用いるゴム製品とし
て有用である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 75:00 (72)発明者 銭谷 幸雄 京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋 化成工業株式会社内 (72)発明者 小野 修司 京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋 化成工業株式会社内 (72)発明者 宮浦 尚子 京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋 化成工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トリレンジイソシアネート(a)とポリ
    オキシテトラメチレングリコール(b)とから誘導さ
    れ、イソシアネート基含有量が 2.0〜8.0 重量%であ
    り、末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリ
    マー(1) 100重量部からなるA液と、分子量 110〜50
    0 の芳香族ジアミン系鎖伸長剤(2)5〜20重量部、可
    塑剤(3)5〜115 重量部および鎖伸長を促進する触媒
    (4)0.05〜5重量部からのB液からなり、A液および
    B液の80℃での粘度が1500センチポイズ以下であること
    を特徴とする反応射出型ポリウレタン系エラストマー形
    成性組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の組成物を反応射出成型す
    ることを特徴とするポリウレタン系エラストマーの製造
    方法。
JP3198707A 1991-07-13 1991-07-13 ポリウレタン系エラストマーの製造方法 Expired - Lifetime JPH0772223B2 (ja)

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