JPH0436959B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、たとえば缶および壜に内容物を充填
した後、その缶に缶蓋を取付けたり、壜に壜キヤ
ツプを取付けたりするための缶蓋取付用シーマと
壜キヤツプ取付用キヤツパとを有する充填機に関
するものである。

従来の技術 従来、たとえば缶と壜に内容物を充填する兼用
充填機においては、その下流側に缶蓋取付用のシ
ーマと壜キヤツプ取付用のキヤツパとが独立して
設けられている。

発明が解決しようとする問題点 上記従来構成によれば、シーマとキヤツパとを
独立して設けていることから、設置面積が大きく
なり、またその一方が作動しているときには、そ
の他方が停止していて、作動効率の悪いものであ
り、高価なものとなつている。

本発明は上記問題点を解消したキヤツパとシー
マとを有する充填機を提供することを目的とす
る。

問題を解決するための手段 上記問題を解決するため、本発明のキヤツパと
シーマとを有する充填機は充填機本体により内容
物を充填された缶または壜を、中間スターホイー
ルを介して密閉機に送り、密閉機で缶蓋の取付け
または壜キヤツプの取付けを行う充填機におい
て、前記密閉機の回転体に缶蓋取付用シーマと壜
キヤツプ取付用キヤツパとを一定ピツチで交互に
配設し、前記中間スターホイールの外周部に缶ま
たは壜を保持するポケツトを、前記シーマおよび
キヤツパ配設ピツチの２倍のピツチで形成し、前
記中間スターホイールのポケツトと密閉機のシー
マおよびキヤツパとを同期駆動させる連動機構を
設け、密閉機の回転体に、シーマおよびキヤツパ
配設ピツチと同一角度ピツチに形成されたクラツ
チ爪とこのクラツチ爪に係脱自在なクラツチロー
ラーにより缶壜の送り方向にのみ連動して前記駆
動機構の動力を伝達する一方向クラツチを設け、
前記連動機構に、中間スターホイールと密閉機の
回転体とを缶壜の送り方向に正転駆動する駆動機
を接続するとともに、手動回転部により中間スタ
ーホイールと密閉の回転体とが逆転する方向に回
転させて前記クラツチローラーが係合するクラツ
チ爪の位置をずらし中間スターホイールのポケツ
トにシーマまたはキヤツパを対応させる缶壜切換
手段を設けたものである。

作 用 上記構成において、駆動機により密閉機および
缶壜供給体を作動させ、たとえば充填機本体で缶
に内容物を充填した後、その内容物充填缶を中間
スターホイールにより密閉機のシーマに供給して
缶蓋を二重巻締している状態から、壜に内容物を
充填する場合には、駆動機の作動を停止し、缶壜
切換手段の手動回転部を作動して中間スターホイ
ールと密閉機の回転体を逆転する方向に回転させ
る。すると、密閉機側は一方向クラツチが働かな
いため回転体は逆転せず、クラツチローラーがス
ライドして隣のクラツチ爪に係合する。これによ
り、中間スターホイールが1/2ピツチ分逆転して
ポケツトをシーマからキヤツパに対応させること
ができる。再び密閉機および中間スターホイール
を作動させると、充填本体で内容物を充填された
壜が中間スターホイールにより密閉機のキヤツパ
に供給され、壜キヤツプがその壜に取付けられ
る。

実施例 以下、本発明の一実施例を図に基づいて説明す
る。第２図において、１は缶２および壜３に内容
物を充填するための充填機本体、４はその内容物
を充填された缶２に缶蓋５を取付けたり、壜３に
キヤツプ６を取付けるための密閉機であつて、回
転体７に缶蓋取付用シーマ８と壜キヤツプ取付用
キヤツパ９とを交互に周方向所定間隔αごとにこ
の実施例では３台ずつ配設してある。１０は缶２
および壜３を搬送する入口コンベア、１１はその
入口コンベア１０から供給された缶２および壜３
を充填機本体１に送り込む入口スターホイール、
１２は充填機本体１から送り出された缶２および
壜３を密閉機４に送り込む中間スターホイール、
１３は密閉機４から送り出された缶２および壜３
を出口コンベア１４上に送り出す出口スターホイ
ール、１５はガイドレール、１６は各シーマ８に
缶蓋５を供給するための缶蓋供給機、１７はキヤ
ツパ９に壜キヤツプ６を供給するための壜キヤツ
プ供給機である。前記中間スターホイール１２の
外周縁には、シーマ８間の間隔２αおよびキヤツ
パ９間の間隔２αに一致する間隔βで缶壜支持用
ポケツト１８を形成してある。

次に第１図に基づいて駆動機構を説明する。２
０は主軸であつて、第１スプロケツトホイール２
１、ウオームホイール２２、第１歯車２３および
第２スプロケツトホイール２４を固定してある。
２５は駆動モータであつて、その駆動軸には無段
変速機２６付き第１プーリ２７を固定してある。
２８は操作軸であつて、その一端には前記ウオー
ムホイール２２に噛合するウオームギヤ２９を固
定してあると共にその他端を手動回転部３０とし
てある。３１は操作軸２８の中央に固定された第
２プーリ、３２は第１、第２のプーリ２７，３１
に巻回されたベルト、３３は密閉機４の回転体７
に連結された第３スプロケツトホイール、３４は
中間スターホイール１２の側方に配設された第４
スプロケツトホイール、３５は第１、第３、第４
のスプロケツトホイール２１，３３，３４および
中間スプロケツトホイール３６に巻回された第１
チエン、３７は中間スターホイール１２に固定さ
れた第２歯車であつて、前記第１歯車２３に噛合
している。３８は充填機本体１の回転テーブルに
固定された第３歯車であつて、中間歯車３９を介
して第４スプロケツトホイール３４に固定されて
いる第４歯車４０に噛合している。４１は入口ス
ターホイール１１に固定された第５スプロケツト
ホイール、４２は中間スターホイール１２に固定
された第６スプロケツトホイール、４３は第５、
第６のスプロケツトホイール４１，４２および中
間スプロケツトホイール４４に巻回された第２チ
エン、４５は缶蓋供給機１６に配設された第７ス
プロケツトホイール、４６は第２、第７のスプロ
ケツトホイール２４，４５に巻回された第３チエ
ン、４７は出口スターホイール１３に固定された
第５歯車であつて、第３スプロケツトホイール３
３に固定されている第６歯車４８に噛合してい
る。

次に第３図〜第５図に基づいて密閉機４の説明
をする。５０は基板５１上に配設されたギヤボツ
クスであつて、高さ調整用ウオームホイール５２
とそれに噛合するウオームギヤ５３とを回転自在
に配設してある。５４は高さ調整用昇降軸であつ
て、その下部に形成した雄ねじ部５５はウオーム
ホイール５２のねじ穴に螺合している。５６は昇
降軸５４に遊嵌合すると共にギヤボツクス５０上
の軸受５７上に載置された回転円筒であつて、こ
れに前記第３スプロケツトホイール３３が一方向
クラツチ５８を介して配設されてあると共に第６
歯車４８が固定されている。また回転体７もキー
止めされている。上記一方向クラツチ５８は、回
転円筒５６にキー止めされた円板５９と、回転円
筒５６にすべり軸受６０を介して回転自在に支持
されると共に外周部にシーマ８とキヤツパ９の回
転体７への配設角度ピツチと同一の角度ピツチで
鋸歯状クラツチ爪６１Ａが形成されたクラツチ板
６１と、前記円板５９に形成された２つの長穴６
２内に摺動自在に配設されたスライダ６３と、該
各スライダ６３に取付けられると共に各クラツチ
爪６１Ａに対し係合可能なクラツチローラ６４
と、スライダ６３をクラツチ板６１に向けて付勢
するばね６５と、該ばね６５を後押しする調整ね
じ６６と、第３スプロケツトホイール３３をクラ
ツチ板６１に固定するボルト６７とを具備し、こ
の一方向クラツチ５８と手動回転部３０を有する
操作軸２８とで缶壜切換手段を構成している。６
８は昇降軸５４の上端に軸受６９を介して回転自
在に被せられたカバー、７０は該カバー６８の下
端に固着された上方棚、７１は該上方棚７０から
垂下されると共に回転円筒５６に固定された従動
筒、７２は該従動筒７１の下部に固着された下方
棚、７４は回転体７の下方において回転円筒５６
に軸受７５を介して外嵌すると共に固定台７６に
固定された固定カムである。前記シーマ８は、回
転体７のボス７７に昇降自在に挿通されると共に
下部のローラ７８，７９が固定カム７４に当接す
る缶載置台８０と、下方棚７２に配設されたシー
マ用モータ８１と、該各モータ８１により回転さ
せられる一対のシーマローラ８２とから構成され
ている。前記キヤツパ９は、回転体７のボス８３
に昇降自在に挿通されると共に下部のローラ８
４，８５が固定カム７４に当接する壜載置台８６
と、上方棚７０に回転自在に吊り下げられたキヤ
ツパシーリングヘツド８７と、上方棚７０に配設
されたキヤツパ用モータ８８と、該モータ８８の
駆動軸および各シーシングヘツド８７に固定され
たプーリ８９，９０に巻回されたベルト９１とか
ら構成されている。９２はカバー６８上に配設さ
れた電源用スプリングリングである。

以下、上記構成における作用について説明す
る。まず第２図に示す状態は缶２に内容物を充填
し、缶蓋５を二重巻締めする状態であつて、中間
スターホイール１２の各ポケツト１８は各シーマ
８に対応している。次に第１図において、モータ
２５を作動させると、ベルト３２、ウオームギヤ
２９およびウオームホイール２２を介して主軸２
０が矢印Ａ方向へ回転させられる。これによつて
第１チエン３５および第３スプロケツトホイール
３３を介してクラツチ板６１が矢印Ｂ方向へ回転
させられ、クラツチ爪６１Ａが第５図に示すごと
くクラツチローラ６４を引つ掛け、回転体７も同
方向へ回転させられる。次に第１図において、第
１、第２の歯車２３，３７を介して中間スターホ
イール１２が矢印Ｃ方向へ回転させられ、第４、
中間、第３の歯車４０，３９，３８を介して充填
機本体１の回転テーブルが矢印Ｄ方向へ回転させ
られ、第２チエン４３を介して入口スターホイー
ル１１が矢印Ｅ方向へ回転させられ、第５、第６
の歯車４７，４８を介して出口スターホイール１
３が矢印Ｆ方向へ回転させられる。

かかる状態において、第２図に示すごとく、入
口コンベア１０により搬送されてきた空の缶２は
矢印Ｅ方向へ回転する入口スターホイール１１に
より矢印Ｄ方向へ回転する充填機本体１に送り込
まれ、その充填機本体１で各缶２内に内容物が充
填される。次に充填機本体１から内容物を充填し
た缶２が矢印Ｃ方向へ回転する中間スターホイー
ル１２の各ポケツト１８内に送り込まれ、その中
間スターホイール１２から矢印Ｂ方向へ回転する
各シーマ８の缶載置台８０上に載置される。次に
第３図に示すごとく、シーマ８の回転にともなつ
て固定カム７４により缶載置台８０が上昇させら
れ、シーマ用モータ８１により回転させられるシ
ーマローラ８２により缶蓋５が缶２に二重巻締め
される。次に缶蓋５の取付けられた缶２は矢印Ｆ
方向へ回転する出口スターホイール１３を介して
出口コンベア１４上に送り出される。

次に壜３に内容物を充填する場合には、駆動モ
ータ２５の停止状態において、缶壜切換手段の手
動回転部３０にスパナ、ハンドルなどを取付けて
操作軸２８を逆回転させる。すると、ウオームホ
イール２２、第１チエン３５および第３スプロケ
ツトホイール３３を介してクラツチ板６１が矢印
Ｂ逆方向へ回転させられ、クラツチ爪６１Ａがク
ラツチローラ６４をばね６５に抗して押し出し、
そのクラツチローラ６４はクラツチ爪６１Ａに引
つ掛からない。したがつて密閉機４の回転体７お
よび出口スターホイール１３は回転せず、それ以
外の中間スターホイール１２、充填機本体１およ
び入口スターホイール１１が逆方向へ回転させら
れる。そして中間スターホイール１２を第２図に
１点鎖線で示すごとく矢印Ｃ逆方向へ（１／2β）
だけ回転させてクラツチローラ６４が隣りのクラ
ツチ爪６１Ａに係合したところで手動回転部３０
による回転を停止させる。これによつて各ポケツ
ト１８がキヤツパ９に対応するようになる。

次に再びモータ２５を作動させると、各部分
１，４，１１，１２，１３がそれぞれ回動し、充
填機本体１で内容物を充填された各壜３が中間ス
ターホイール１２の各ポケツト１８内に挿入さ
れ、次にその中間スターホイール１２から各キヤ
ツパ９の壜載置台８６上に載置される。次にキヤ
ツパ９の回転にともなつて固定カム７４により壜
載置台８６が上昇させられ、キヤツパ用モータ８
８により回転させられるキヤツパシーリングヘツ
ド８７により壜キヤツプ６が壜３に取付けられ
る。次に壜キヤツプ６の取付けられた壜３は出口
スターホイール１３により出口コンベア１４上に
送り出される。

上記実施例によれば充填機本体１と密閉機４と
をモノブロツク化することができるものである。

発明の効果 以上述べたごとく本発明によれば、密閉機の回
転体に缶蓋取付用シーマと壜キヤツプ取付用キヤ
ツパとを交互に配設してあるので、缶壜切換手段
により、手動回転部を介して連動機構を逆転さ
せ、一方向クラツチの作用で中間スターホイール
をポケツト配設ピツチの1/2（シーマとキヤツパ
の１配設ピツチ分）逆転させることにより、中間
スターホイールのポケツト対応位置をシーマまた
はキヤツパに変更することができ、缶蓋の巻締め
したり、壜に壜キヤツプを取り付けたりすること
ができる。したがつて、一台の密閉機の回転体で
缶蓋取付けおよび壜キヤツプの取付けが行え、設
置面積を小さくできて効率的な作業が行える。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例を示し、第１図は連動機
構を示す概略平面図、第２図は装置全体の概略平
面図、第３図は密閉機の縦断面図、第４図は要部
の拡大縦断面図、第５図は第４図の−矢視図
である。 １……充填機本体、２……缶、３……壜、４…
…密閉機、５……缶蓋、６……キヤツプ、７……
回転体、８……シーマ、９……キヤツパ、１２…
…中間スターホイール、１８……ポケツト、２２
……ウオームホイール、２５……駆動モータ、２
９……ウオームギア、３０……手動回転部、３５
……第１チエン、５８……一方向クラツチ、６１
……クラツチ板、６３……スライダ、６４……ク
ラツチローラ、６４Ａ……クラツチ爪。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 充填機本体により内容物を充填された缶また
   は壜を、中間スターホイールを介して密閉機に送
   り、密閉機で缶蓋の取付けまたは壜キヤツプの取
   付けを行う充填機において、前記密閉機の回転体
   に缶蓋取付用シーマと壜キヤツプ取付用キヤツパ
   とを一定ピツチで交互に配設し、前記中間スター
   ホイールの外周部に缶または壜を保持するポケツ
   トを、前記シーマおよびキヤツパ配設ピツチの２
   倍のピツチで形成し、前記中間スターホイールの
   ポケツトと密閉機のシーマおよびキヤツパとを同
   期駆動させる連動機構を設け、密閉機の回転体
   に、シーマおよびキヤツパ配設ピツチと同一角度
   ピツチに形成されたクラツチ爪とこのクラツチ爪
   に係脱自在なクラツチローラーにより缶壜の送り
   方向にのみ連動して前記駆動機構の動力を伝達す
   る一方向クラツチを設け、前記連動機構に、中間
   スターホイールと密閉機の回転体とを缶壜の送り
   方向に正転駆動する駆動機を接続するとともに、
   手動回転部により中間スターホイールと密閉の回
   転体とが逆転する方向に回転させて前記クラツチ
   ローラーが係合するクラツチ爪の位置をずらし中
   間スターホイールのポケツトにシーマまたはキヤ
   ツパを対応させる缶壜切換手段を設けたことを特
   徴とするキヤツパとシーマとを有する充填機。