JPH0436558B2 - - Google Patents

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JPH0436558B2
JPH0436558B2 JP7256586A JP7256586A JPH0436558B2 JP H0436558 B2 JPH0436558 B2 JP H0436558B2 JP 7256586 A JP7256586 A JP 7256586A JP 7256586 A JP7256586 A JP 7256586A JP H0436558 B2 JPH0436558 B2 JP H0436558B2
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JP
Japan
Prior art keywords
pvdc
sheet
film
metal
deposited
Prior art date
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Expired
Application number
JP7256586A
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English (en)
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JPS62231744A (ja
Inventor
Katsuhiko Morimoto
Mamoru Murata
Tetsuo Araki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honshu Paper Co Ltd
Original Assignee
Honshu Paper Co Ltd
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Publication date
Application filed by Honshu Paper Co Ltd filed Critical Honshu Paper Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は部分的に金属光沢を有するシートの製
造方法に関する。
金属蒸着シートは美麗な金属光沢やガスバリヤ
ー性、光バリヤー性等から、美粧用のみでなく、
各種包装用途に広く用いられている。
ガスバリヤー性や光バリヤー性以外の金属光沢
性を主とした外観を重視する分野においては部分
蒸着の用途がある。
[従来の技術] 従来、金属蒸着シートに部分的に金属光沢を持
たせたい、たとえば文字、図柄部にのみ金属光沢
を持たせたい場合、あるいは逆に文字部、図柄部
に金属光沢が不要であるような場合、マスキング
法や転写法が行われている。
マスキング法は金属蒸着時に被蒸着体に部分的
なマスキングを行つて被蒸着部をつくるものであ
り、転写法は金属蒸着膜との接着強度が弱いシー
ト例えば延伸ポリプロピレンフイルムの非コロナ
面に蒸着を施した後、部分的に接着剤を塗工した
シートにドライラミし、その後このシートを剥離
して接着剤塗工部分にのみ接着層と共に金属蒸着
層を転写するものである。
然しながら、マスキング法は連続的な生産即ち
大量生産が不可能であり、また転写法は貼合工
程、剥離工程が必要で工程が増えるのみでなく転
写用シートが必要であり、かつ全面転写方式とは
異り、くり返し使用が出来ず使いすてとなるため
非常なコスト高になる。
[発明が解決しようとする問題点] 従つて本発明の目的は上記した従来技術の欠点
を解消し、容易にしかも安価に、部分的に金属光
沢を有するシートを製造することの出来る方法を
提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明の目的は 金属蒸着シートの金属被膜上にポリ塩化ビニリ
デン樹脂(以下PVDCという)の被膜を部分的に
形成し、該PVDC被膜に紫外線(以下UVとい
う)を照射することにより塩化水素ガスを発生さ
せ、該PVDC被膜に対向する部分の金属被膜を酸
化して透明化する、部分的に金属光沢を有するシ
ートの製造方法。
および 金属蒸着シートの金属被膜上にPVDCの被膜を
全面に形成し、その上に該PVDCの被膜の一部を
被覆するマスキング層を設け、マスキング層の側
からUVを照射することにより、非マスキング部
のPVDCの被膜から塩化水素ガスを発生させ、該
非マスキング部のPVDC被膜に対向する部分の金
属被膜を酸化して透明化する、部分的に金属光沢
を有するシートの製造方法。
によつて達成することが出来る。
本発明に用いられる金属蒸着シートは基材であ
る紙又はフイルムに金属が蒸着されたシートであ
り、蒸着金属の種類は特に制限なく、酸化等によ
り透明となるものであれば良い。
本発明に於ては、UV照射により、金属を酸化
させるガスを発生させる物質としてPVDCが用い
られる。他にもこのような物質はあるが、コス
ト、実用上の点からPVDCが好ましい。
本発明に用いられるPVDCとは塩化ビニリデン
単独重合体または塩化ビニリデン共重合体が用い
られる。塩化ビニリデン共重合体として塩化ビニ
リデンと、アクリル酸エステル、メタクリル酸エ
ステル、アクリロニトリル、塩化ビニル、アクリ
ル酸、メタクリル酸、クロトン酸等との共重合体
が用いられるが、いずれにしろUV照射により脱
塩化水素しやすいタイプが好ましい。
PVDCの相は蒸着金属の種類や厚さにもよる
が、厚さ0.2μ以上であれば良いが厚すぎると
PVDC自身の変色が目立つため好ましくない。厚
さが0.2μに満たない場合には発生する塩化水素ガ
スが少なく、UV照射のエネルギーが余分に必要
となる。PVDCはコートタイプのものでも良い
し、フイルムでも良い。
照射されるUVの波長は、PVDCの脱塩化水素
効率の高い300mμ以下が好ましい。
本発明に於てPVDCの層は基材である紙、フイ
ルムに対し、常に金属蒸着面と同じ面に形成され
る。基材が紙の場合、非蒸着面にPVDCの層が存
在しても発生ガスは多孔シートである紙を容易に
通過し、反対側の蒸着面に到達するために蒸着膜
が透明化されるはすであるが実際には紙への吸着
等がおこり、うまくいかない。但し本発明と別の
目的でこれらの層を非蒸着面に設けることはもち
ろんかまわない。
また、本発明においてPVDC被膜の一部を被覆
するマスキング層としては、たとえば通常マスキ
ング材として知られる文字、図柄の型を型抜きし
たシートをUV照射の際にPVDC被膜を被覆した
金属蒸着シートの上に重ねてUV照射を行うこと
によりマスキングができるが、これより簡単なマ
スキング層の形成法としては、PVDC被膜の上に
公知のPVDCフイルム印刷用等の着色インキで文
字、図柄を印刷してマスキング層とすることがで
きる。
以下に本発明の代表的な態様を説明する。
第1図は金属蒸着シートの金属蒸着膜上に
PVDC4を部分的に塗工した後、UV照射して
PVDC4を塗工した部分の金属蒸着膜3を酸化さ
せ、透明化したシートである。
第2図は金属蒸着シートの金属蒸着膜上に、
PVDC4を部分的に塗工した透明シート5を貼合
した後、UV照射してPVDC4を塗工した部分の
金属蒸着膜3を酸化させ、透明化したシートであ
る。
第3図は金属蒸着シートの金属蒸着膜上に、
PVDC4を全面塗工し、更にその上に部分的にマ
スキング6を施した後、UV照射してマスキング
を施さなかつた部分の金属蒸着膜3を酸化させ。
透明化したシートである。
第4図は金属蒸着シートの金属蒸着膜上に、
PVDC4を全面に塗工した透明シート5を貼合
し、更にその上に部分的にマスキング6を施した
後、UV照射してマスキングを施さなかつた部分
の金属蒸着膜3を酸化させ、透明化したシートで
ある。
上記した実施の態様においては基材層、金属蒸
着層、PVDC層、透明シート、マスキング層のみ
が示されているが、必要に応じて他の層を設ける
ことはもちろん制限されない。たとえば基材と金
属蒸着層の間にアンダーコート層を設ける場合、
あるいは第2図、第4図のように金属蒸着シート
とPVDC塗工シートを貼合するに際し、その中間
に接着剤層を設ける場合などである。
金属蒸着層とPVDC層の間に接着剤層を設ける
場合、この層は出来るだけ低ガスバリヤー性であ
ることが望ましい。蒸着層への塩化水素ガスの到
達が遅くなると効果的反応が得られず、また大量
のUV照射エネルギーが必要となり、コスト面の
みでなく照射される各層に悪影響を及ぼすことに
もなるからである。
なお、PVDCの塗工シートを金属蒸着シートと
貼合使用する際は、発生する塩化水素を金属蒸着
層と反応させやすくするため、第2、第4図のよ
うにPVDC層と金属蒸着層を内側にして貼合する
ことが望ましい。
PVDC層を外側にすると発生した塩化水素が大
気中に飛散してしまい、反応確率が非常に低下し
てしまう。従つて何らかの理由でPVDC層を外側
にする必要のある時は、PVDC層の外側に何らか
のUV透過性のあるガスバリヤー層を設け、発生
ガスが蒸着層に効率良く到達するようにする必要
がある。
(実施例) 以下に本発明を実施例により更に詳細に説明す
る。
実施例 1 アルミ蒸着紙の蒸着面に、PVDC(旭化成;F
−104)を部分的に約0.5μ塗工した後PVDC面に
253.7nmのUVを6×105J/m2照射した。PVDC
の非塗工部には金属蒸着膜が残存し、PVDCの塗
工された部分はあたかも蒸着していないかのよう
に金属光沢が消失し、部分的に金属光沢を有する
紙を得ることが出来た。
実施例 2 厚さ25μのアルミ蒸着無延伸ポリプロピレンフ
イルム(東セロ化学;MLCPWH)のアルミ蒸着
面と、15μの延伸ポリプロピレンフイルムに部分
的にPVDCを約1μ塗工したシートのPVDC面を、
低密度ポリエチレン(昭和電工;ER−523L)を
接着層としてラミネートした。ラミネート時のア
ンカーコート剤としてはポリエチレンイミンアル
コール溶液を用い、固形分で約0.2g/m2PVDC
面に塗工した。得られたシートの部分的にPVDC
を塗工した延伸ポリプロピレンフイルム面より、
253.7nmのUVを6×105J/m2照射した。
その結果、PVDC塗工部分のみ金属光沢が消失
して透明となり、PVDC非塗工部が貼合されたと
ころは金属光沢をそのまま維持している部分的に
金属光沢を有するシートを得た。
実施例 3 アルミ蒸着紙の蒸着面に、PVDC(前出と同じ)
を厚さ約1μ全面塗工し、更にその上にPVDCフイ
ルム用白色インキ(東洋インキ製GVC−ST)に
より厚さ5μの模様印刷を施して部分的にマスキ
ング層を設けた後、マスキング層側から波長
253.7nmのUVを6×105J/m2照射した。部分的
にマスキング層を設けたPVDC被膜に対向する部
分の金属蒸着膜は残存し、非マスキング部の
PVDC被膜に対向する部分の金属蒸着膜はあたか
も蒸着していないかのように金属光沢が消失し、
部分的に金属光沢を有する紙を得た。
【図面の簡単な説明】
第1〜4図は本発明の部分的に金属光沢を有す
るシートの断面図である。 1……基材、2……金属蒸着層(非酸化部)、
3……金属蒸着層(酸化されて白くなつた部分)、
4……PVDC層、5……透明シート、6……マス
キング層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 金属蒸着シートの金属被膜上にポリ塩化ビニ
    リデン樹脂の被膜を部分的に形成し、該ポリ塩化
    ビニリデン樹脂被膜に紫外線を照射することによ
    り、塩化水素ガスを発生させ、該ポリ塩化ビニリ
    デン樹脂被膜に対向する部分の金属被膜を酸化し
    て透明化することを特徴とする部分的に金属光沢
    を有するシートの製造方法。 2 金属蒸着シートの金属被膜上にポリ塩化ビニ
    リデン樹脂の被膜を全面に形成し、その上に該ポ
    リ塩化ビニリデン樹脂被膜の一部を被覆するマス
    キング層を設け、マスキング層の側から紫外線を
    照射することにより、非マスキング部のポリ塩化
    ビニリデン樹脂被膜から塩化水素ガスを発生さ
    せ、該非マスキング部のポリ塩化ビニリデン樹脂
    被膜に対向する部分の金属被膜を酸化して透明化
    することを特徴とする部分的に金属光沢を有する
    シートの製造方法。
JP7256586A 1986-04-01 1986-04-01 部分的に金属光沢を有するシ−トの製造方法 Granted JPS62231744A (ja)

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