JPH0436398A

JPH0436398A - 高嵩密度粒状洗剤組成物

Info

Publication number: JPH0436398A
Application number: JP14347390A
Authority: JP
Inventors: Kiyoshi Murayama; 村山　清; Shinobu Takahashi; 忍高橋; Koji Mukoyama; 向山　恒治
Original assignee: Lion Corp
Current assignee: Lion Corp
Priority date: 1990-06-01
Filing date: 1990-06-01
Publication date: 1992-02-06

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利本発明は、高嵩密度の粒状洗剤組成物に関する。

従沫Ｊ月１４近年、環境水域の富栄養化の問題から家庭用ヘビー洗剤
中の縮合リン酸塩の配合量は大幅に削減または削除され
ており、現在ではビルダーとしてゼオライトを用いた無
リン洗剤が主流を占めるに至っている。このゼオライト
は、洗液中の硬度成分であるカルシウムイオンをイオン
交換によって除去し、アニオン界面活性剤が難溶性のカ
ルシウム塩となって洗浄力が低下することを防止するも
のである。

また、ゼオライト以外の無リン系カルシウムイオン捕捉
ビルダーとして、ポリアクリル酸塩や無水マレイン酸と
オレフィンとの共重合物などの、いわゆる高分子ビルダ
ーがゼオライトと共に用いられている。

しかしながら、洗浄力はなおいっそうの向上が望まれて
おり、界面活性剤の面から、ビルダーの面から、あるい
は酵素などの添加剤の面から検討がなされてきた。

また、従来の衣料用洗剤は、組成物中に洗浄性能にはほ
とんど寄与しない増量剤（通常は芒硝が用いられる）を
添加し、かつこれを噴震乾燥により嵩密度０．３　ｇ　
１０ｃ程度のビーズ状中空粒子として製造していた。

しかし、このような洗剤は比重が軽く活性剤濃度も低い
ため、輸送コストがかさむ上、保管・陳列にもかなりの
スペースが必要であり、さらに一般家庭においても置き
場所に困ったり、計量しにくかった。そこで最近では、
少ない洗剤使用量で洗浄が可能な高嵩密度粒状洗剤の製
造方法が提案されており（特開昭６０−９６６９８号公
報）。

また、上布されている。

本出願は先に、結晶性層状ケイ酸ナトリウムが洗浄力増
強作用を有することを報告した（特願昭６３−３３４９
３３号、同６３−３３４９３４号）。

しかしながら、結晶性層状ケイ酸ナトリウムを配合した
高嵩密度粒状洗剤は、低温での洗濯時に、洗濯後の被洗
物に付着物が認められる、いわゆる布付着の問題を生じ
ることがあった。

が　　じょうとする本発明は、洗浄性能に優れ、しかも布付着の発生が防止
された高嵩密度粒状洗剤組成物を提供することを目的と
する。

３１１月」處本発明の高嵩密度粒状洗剤組成物は、（ａ）アニオン界
面活性剤と（ｂ）結晶性層状ケイ酸ナトリウムとを重量
比で（ａ）／（ｂ）＝５０／１〜１１５の範囲で含み、
かつ、固形分の４０重量％以上が（ａ）アニオン界面活
性剤と（ｂ）結晶性層状ケイ酸ナトリウムとで占められ
るスラリーを乾燥して得た乾燥粉体と、他の洗剤組成物
原料とを混合、造粒したことを特徴とする６以下１本発明についてさらに詳細に説明する。

本発明では、まず、（ａ）アニオン界面活性剤と（ｂ）
結晶性層状ケイ酸ナトリウムとを含む洗剤スラリーを調
製する。ここで、このスラリー中の固形分のうち、上記
（ａ）　、　（ｂ）ＷＪ酸成分合計量が４０重量％以上
、好ましくは５０重量％以上を占めることが必要である
。この量が４０重量％未満では、スラリー中に持ちこま
れる水分により、結晶性層状ケイ酸ナトリウムの結晶構
造が崩壊し、Ｃａイオン、Ｍｇイオンを含有する洗浄水
を軟化する作用が不十分となり、洗浄性能が低下する。

また、洗剤スラリーの固形分濃度は４０〜７０重量％と
することが望ましい。洗剤スラリーは加熱下に撹拌して
調製することができるが、加熱温度を９０℃以下、撹拌
時間を３時間以下とすることが好ましい。

また、洗剤スラリー中の（ａ）アニオン界面活性剤と（
ｂ）結晶性層状ケイ酸ナトリウムとの配合比率は、重量
比で（ａ）／（ｂ）　＝５０／１〜１１５、好ましくは
３０／１〜１／２とする。アニオン界面活性剤の含量が
多くなり過ぎると、得られる乾燥粒子の粉体物性が悪く
なり、製造性が悪化する。

方、結晶性層状ケイ酸ナトリウムを多く配合しすぎると
、乾燥工程中で粉体強度が低下し、発塵が生じる。

（ａ）成分のアニオン界面活性剤としては、オレフィン
スルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキ
ル硫酸塩、アルキルエトキシ硫酸塩、α−スルホ脂肪酸
エステル塩、脂肪酸塩（石けん）などが用いられる。

（ｂ）成分の結晶性層状ケイ酸ナトリウムとしては、以
下の一般式（１）で示される組成を有するものが好まし
い。

Ｎ　ａ　Ｍ　Ｓ　ｉｘ○２ｘ＋、・ｙ　Ｈｚ　Ｏ−（１
）（Ｍ：ナトリウムまたは水素ｘ　：　１．９〜４ｙ：Ｏ〜２０）この結晶性層状ケイ酸ナトリウムは、特開昭６０−２２
７８９５号公報に記載されており、また、その合成方法
は例えばＰｈｙｓ、　Ｃｈｅｗ、　Ｇｌａｓｓｅｓ、　
７゜１２７−１３８（１９６６）、　Ｚ、　Ｋｒｉｓｔ
ａｌｌｏｇｒ、、　１２９．３９６−４０４（１９６９
）に記載されている。

このような結晶性ケイ酸ナトリウムはδＮａ２５ｉ２０
．に類似するＮ　ａ　−Ｓ　Ｋ　Ｓ　−６。

β−Ｎ　ａ　２　Ｓ　１２０．に類似するＮａ−３ＫＳ
−７（いずれも、ヘキスト社）などとして入手すること
ができる。

本発明に従って結晶性層状ケイ酸ナトリウムが配合され
た洗剤組成物では、結晶性層状ケイ酸ナトリウムの結晶
の大きさは広範囲で、例えば０．０１〜１０００μ閣で
使用でき、低温洗浄にあっても、洗浄後の被洗布に結晶
性層状ケイ酸ナトリウムが付着、残存することは詔めら
れない。

しかしながら、洗剤中に粉体混合により結晶性層状ケイ
酸ナトリウムを配合した場合は、結晶形の大きさにより
布付着の問題が生じ、特に５０ｇ鳳以上の結晶形のもの
を用いた場合は、布付着の発生が著しく、実用上問題が
大きい。

本発明の洗剤スラリーには、上記（ａ）、（ｂ）の必須
２成分の他に、必要に応じてアルカリビルダー、カルシ
ウムイオン捕捉ビルダー等のビルダー類、あるいはその
他の添加剤を配合することもできる。

本発明の乾燥粉体は、上記スラリーを、噴震乾燥法、ド
ラム乾燥法、箱型乾燥法などによって乾燥することによ
り得られる。

得られた乾燥粉体と他の洗剤成分とを混合・造粒するこ
とにより、嵩密度０．５〜１　、２ｇ／ｃｃ程度の本発
明の高嵩密度洗剤が得られる。

このような高嵩密度洗剤組成物の造粒は、乾燥粉体と他
の洗剤成分とをニーダ等で捏和、混合し、解砕すること
により行なうことができる。

また、乾燥粉体と他の洗剤成分を混合し、ノニオン界面
活性剤等のバインダーを噴震しながら撹拌して高嵩密度
洗剤粒子を造粒することもできる。

ここで混合される他の洗剤成分としては、アニオン界面
活性剤；ノニオン界面活性剤；ゼオライト、クエン酸、
クエン酸塩などのキレート剤や、炭酸塩、珪酸塩などの
ビルダー；あるいは漂白剤、色素、香料、酵素などの通
常の洗剤成分を用いることができる。また、酵素などは
洗剤粒子に粉体混合してもよい。

アニオン界面活性剤は総量で、本発明の洗剤組成物中に
２０〜５０重量％配合することが好ましく、結晶性層状
ケイ酸ナトリウムは２〜５０重量％の範囲で配合するこ
とが好適である。

見肌勿羞米本発明によれば、まず、アニオン界面活性剤と結晶性層
状ケイ酸ナトリウムとを所定量および割合で含む水性ス
ラリーを乾燥して乾燥粉体とし、これと他の洗剤成分と
を混合、造粒して高嵩密度粒状洗剤組成物とすることに
より、低温で洗浄した場合にも被洗布に布付着すること
がなく、かつ優れた洗浄性能を得ることができる。

以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する
が、これに先立って実施例で用いた評価法を説明する。

（１）布付着性の評価方法洗濯機（うず巻型、反転式）を使用し、３°叶の水およ
び被洗布として濃色の木綿シャツを用いた。液量３０Ｑ
、浴比１：３０、温度５℃の水に被洗布を浸した後、洗
剤組成物２５ｇをふりかけ、その後５分間洗浄した。洗
濯終了後、被洗布を１分間脱水した後、洗剤組成物を含
まない５℃の水で３分間ため濯ぎを行なった。上記条件
でため濯ぎ２回後の被洗布を脱水し、洗剤組成物の布へ
の付着性を次の基準で評価した。

Ａ：付着物を詔めない。

Ｂ：付着物を極く僅か認める。

Ｃ：付着物を認める。

（２）洗浄力の評価方法（ｉ）人工汚垢の調製結晶性鉱物であるカオリナイト、バーミキュライトなど
を主成分とする粘土を２００℃で３０時間乾燥したものを無機汚垢として使用
した。

９５０ｃｃの水にゼラチン３．５ｇを約４０℃で溶解し
たのち強力な乳化分散機であるポリトロン（スイスＫＩ
ＮＥＭＡＴＩＣＡ製）で０．２５ｇのカーボンブラック
を水中に分散した。次に、無機汚垢１４．９　ｇを加え
てポリトロンで乳化し、さらに有機汚垢３１．３５ｇを
加えてポリトロンで乳化分散して安定な汚垢浴を作った
。この汚垢浴中に１０ｃｍ　Ｘ　２０ｃｍの所定の清浄
布（日本油化学協会指定綿布６０番）を浸漬したのち、
ゴム製２本ロールで水を絞り、汚垢の付着量を均一化し
た。この汚垢布を１０５℃で３０分間乾燥したのち、汚
垢布の両面を左右２５回づつラビングした。これを５０
鳳×５ｃｍに裁断して反射率が４２±２％の範囲のもの
を汚垢布に供した。こうして得られた人工汚垢布の汚垢
組成はＡ表の通りである。

洗剤組成物および被洗物を入れ、１０分間洗浄する。洗
浄後１分間脱水し、次いで３分間すすぎを行い、さらに
脱水１分間後、３分間すすぎを行ったのち汚垢布の反射
率を測定し、下記の式により洗浄力を算出する。

洗浄力評価法（…）洗浄方法洗浄装置は２槽式洗濯機（三菱電気− ［千曲Ｊ　Ｃ１ｌ−６６０１１１型）を用いた。

被洗物は着用した肌シャツに前記人工汚垢布１０枚を縫
いつけ合計１ｋｇとする。

洗濯機に２５℃の水道水３０Ｑを入れ、０．０８３３％
の洗剤濃度となるように所定量のよって測定される反射
率（％）である。

なお、洗浄力の評価は供試人工汚垢布１０枚の平均値で
行った。

失−産一貫後記表−１に示した組成からノニオン界面活性剤、酵素
、香料を除いた各成分を用いて固形分５５％の洗剤スラ
リーを調製した。この洗剤スラリーを、向流式噴霧乾燥
塔を用い、熱風温度３８０℃で、水５％となるように乾
燥して、噴霧乾燥品を得た。

この噴霧乾燥品は、平均粒径３５０μ−１雪害度０．３
５ｇ／ｃｃ、安息角４５度と流動性も良好であった。

ついで、上記乾燥品、ノニオン界面活性剤および水を連
続ニーダ（栗本鉄工所製、ＫＲＣニーダ＃２型）に導入
し、緻密で均一な捏和物を得た。

このニーダの排出口に５■φの穴径を８０個有した多孔
板（厚さ１０■）を設置し、捏和物を約５■φＸＩＯ鵬
朧の円筒状ペレットとした。

このペレットを２倍量（重量比）の１５℃の冷却空気と
ともに破砕機（スピードミルＮＤ−１０型岡田精工■）
へと導入した。この時、同時に粉砕助剤として平均−次
粒径１μのゼオライト（水分１５％）を、ペレット１０
０重量部に対して４重量部添加した。

破砕機は長さ１５ｃｍのカッターをクロス４段で有して
おり、３０００ｒｐ■で回転し、スクリーンは３６０度
パンチングメタルからなっている。この破砕機を連続で
３段接続し、各段スクリーンの穴径を１段目；　３．５
ｍｍφ、２段目；２ｍ＋ｕ、３段目：１．５ｍ■φとし
た。破砕機を３段通過した粒子を冷却空気から分離した
のち香料を噴震し、さらに酵素を粉体混合して、後記表
−１に示した組成を有する試料＆１〜４（実施例）およ
び試料＆５．９（比較例）の高嵩密度粒状洗剤組成物（
嵩密度ｏ、ｓｇ／ｃｃ）を得た。

一方、造粒後に結晶性層状ケイ酸ナトリウムを粉体する
以外は上記と同様にして試料Ｎａ　６〜８（比較例）の
高嵩密度粒状洗剤組成物を調製した。

これら各洗剤組成物について、布付着性および洗浄力を
評価して、表−１に示した。

（以下余白）

Claims

【特許請求の範囲】

１、（ａ）アニオン界面活性剤と（ｂ）結晶性層状ケイ
酸ナトリウムとを重量比で（ａ）／（ｂ）＝５０／１〜
１／５の範囲で含み、かつ、固形分の４０重量％以上が
（ａ）アニオン界面活性剤と（ｂ）結晶性層状ケイ酸ナ
トリウムとで占められるスラリーを乾燥して得た乾燥粉
体と、他の洗剤組成物原料とを混合、造粒したことを特
徴とする高嵩密度粒状洗剤組成物。