JPH04363512A - 圧力噴霧式燃焼装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、石油給湯機、石油温水
ボイラー等に使用される圧力噴霧式燃焼装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来一般に、この種の圧力噴霧式燃焼装
置では、バーナ筒体と、このバーナ筒体へ燃焼空気を供
給する送風機とを、バーナ筒体の中心線に対して略直角
で、かつ、上方へ向かって略Ｌ字状に屈曲した送風通路
を介して連絡することにより、送風機を給湯機の缶体等
になるべく接近させ、機器全体の小型化を図るようにし
たものが知られている。ところで、上述した従来装置の
ものでは、送風通路が略Ｌ字状に屈曲しているため、バ
ーナ筒体へ供給される燃焼空気の流れが、屈曲部の内寄
りで弱く、かつ、外寄りで強くなり、均一な空気流を得
ることができず、燃焼が悪化するという問題があった。

【０００３】上述の問題点を解決するため、例えば、実
公平２−３２９７３号公報に開示されているように、バ
ーナ筒体と送風機とを連絡する送風通路内に、この送風
通路の一側部から他側部に向けて邪魔板を設け、送風機
からの燃焼空気を邪魔板の側部へ迂回させてからバーナ
筒体内に流入させることにより、バーナ筒体内に流れる
空気の流速を均一となし、燃焼の安定化を図ったものが
知られている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ものでは、邪魔板によって送風通路の通気抵抗が増大す
るため、その分だけ送風機の送風能力を高めなければな
らず、送風機の能力増大によって騒音が増大する問題が
新たに生じていた。

【０００５】本発明は上述の事実に鑑みてなされたもの
であり、邪魔板が原因となる通気抵抗の増加を抑制し、
燃焼の安定化を図りつつ、騒音の発生を極力抑えること
ができるようにすることを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、順次接続され
た送風機、送風ダクト及びバーナ筒体と、このバーナ筒
体内に設けられた噴霧ノズル及び点火プラグとを備え、
送風ダクトとバーナ筒体とによって形成された略Ｌ字状
の送風通路内に、この送風通路の一側部から他側部に向
けて邪魔板を設け、送風機からの燃焼空気を邪魔板の側
部へ迂回させてバーナ筒体内に流入させるようにした圧
力噴霧式燃焼装置において、前記送風ダクトの他側部に
邪魔板に対向する開口を設け、この開口を覆う蓋体を送
風ダクトに取り付け、この蓋体内には前記邪魔板によっ
て迂回した燃焼空気を通す補助送風通路を形成した構成
である。

【０００７】また本発明では、順次接続された送風機、
送風ダクト及びバーナ筒体と、このバーナ筒体内に設け
られた噴霧ノズル及び点火器とを備え、送風ダクトとバ
ーナ筒体とによって形成された略Ｌ字状の送風通路内に
、この送風通路の一側部から他側部に向けて邪魔板を設
け、送風機からの燃焼空気を邪魔板の側部へ迂回させて
バーナ筒体内に流入させるようにした圧力噴霧式燃焼装
置において、前記送風ダクトの他側部に邪魔板に対向す
る開口を設け、この開口を覆う蓋体を送風ダクトに着脱
自在に取り付け、この蓋体内には前記邪魔板によって迂
回した燃焼空気を通す補助送風通路が形成されるととも
に、前記噴霧ノズルと点火器とは前記開口を介して取り
出し可能とした構成である。

【０００８】

【作用】このように構成すると、送風機からの燃焼空気
は邪魔板の側部へ迂回してからバーナ筒体内に流入し、
略均一な流速で筒体内を流れ、燃焼が安定化される。ま
た、邪魔板の側部へ迂回した燃焼空気は、邪魔板に対向
して送風ダクトの他側部に設けられた開口を通り、蓋体
内に形成された補助送風通路へ流れるため、邪魔板によ
って送風通路の抵抗が増加するのを防止でき、従って、
送風機の送風能力を大幅に増加させる必要がなく、騒音
の発生を抑制できる。

【０００９】また、請求項２の圧力噴霧式燃焼装置にお
いては、送風ダクトから蓋体を取り外すことにより開口
が開放され、その開口を用いて、噴霧ノズルと点火器と
を外部に取り外すことができるので、バーナ全体を取り
外すことなく、噴霧ノズルや点火器の点検が極めて容易
に行える。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の圧力噴霧式燃焼装置を石油給
湯機に適用した一実施例について、図１ないし図３の図
面を参照して説明する。図１及び図２において、１は基
板２、周側板３及び天板４からなる外装ケースであり、
この外装ケース１内には、缶体５、この缶体５の上部に
連結された消音器６、ガンタイプバーナにてなるバーナ
７及びこのバーナ７に燃焼空気を供給する送風機８が収
容されている。

【００１１】前記缶体５は、内側に燃焼室９が形成され
た内胴１０、外胴１１、上板１２、底板１３及び内部に
バッフルＢが挿入された複数本の煙管１４，１４等から
構成され、また、内胴１０と外胴１１との間、及び内胴
１０の上は給水管１５から水道水が供給される水室１６
となっており、さらに、水室１６の湯は出湯管１７を介
して利用部に供給される。

【００１２】また、前記燃焼室９で燃焼された高温の排
気ガスは、図２に示すように煙管１４を通り、水室１６
の水と熱交換され、その後、消音器６内を通って排気接
続管１８から外装ケース１の外部と排出される。また、
排気接続管１８には排気装置１９を嵌合させているので
、排気ガスはこの排気装置１９から大気中に排出される
ものである。

【００１３】前記燃焼室９に位置する内胴１０及び外胴
１１の壁面にはバーナ挿入筒２０が設けられ、バーナ挿
入筒２０内には前記バーナ７が挿入されている。また、
このバーナ７は、図１に示すように、一端にリング状の
取付板２１が装着された円筒状の外筒（バーナ筒体）２
２と、この外筒２２内に位置した燃料噴霧用の噴霧ノズ
ル２３と、このノズル２３の前方に設けたスタビライザ
ー２４と、このスタビライザー２４の前方に設けた燃焼
筒２５と、前記ノズル２３を固定する固定具２６に保持
された点火プラグ２７と、図３に示すように、底壁２８
Ａに前記ノズル２３及び点火プラグ２７を挿通する挿通
口２９を有するとともに、その挿通口２９の口縁に複数
のネジ穴３０，３０が設けられ、かつ、先端の絞り開口
部３１を前記スタビライザー２４の中心部に結合した内
筒２８と、燃料供給管３２を介して前記ノズル２３に灯
油等の液体燃料を圧送する燃料ポンプ３３とから構成さ
れている。

【００１４】前記固定具２６は、アルミダイキャストに
て作られており、図３に示すように、その中心部には前
記ノズル２３が貫通固定され、このノズル２３の外周に
は放射状に複数の通気溝３４，３４が設けられ、また、
固定具２６の下部には点火プラグ２７がビス３５にて取
り付けられている。そして、この固定具２６は複数の固
定ネジ３６，３６によって、前記内筒２８の底壁２８Ａ
に取り付けられるようになっている。

【００１５】前記送風機８は、モータ３７、このモータ
３７の回転軸３８に取り付けられた３個の送風ファン３
９，３９及びケーシング４０より構成され、そして、前
記モータ３７は缶体５側のケーシング４０の一側部に保
持されるとともに、ケーシング４０の他側面には空気量
調節ダンパー４１によって開度を調節される空気吸込口
４２が設けられている。

【００１６】また、前記バーナ７の外筒２２と送風機８
のケーシング４０との間には、箱状の送風ダクト４２が
連結されており、この送風ダクト４２と外筒２２とによ
って略Ｌ字状に屈曲した送風通路Ｘが形成されている。 そして、送風機８の近くの送風通路Ｘ内には、この送風
通路Ｘ内のバーナ７側の一側部から他側部に向けて斜め
下向きに傾斜させた邪魔板４３を設けており、送風機８
から送風ダクト４２内に流入した燃焼空気は、邪魔板４
３の側部に迂回してからバーナ７の外筒２２内に流入す
るようになっている。

【００１７】４４は邪魔板４３の先端部と外筒２２の基
端開口部２２Ａに対向するように送風ダクト４２の他側
部に設けた開口であり、この開口４４は取付ネジ４５，
４５にて送風ダクト４２の外面に着脱自在に取り付けら
れた箱状の蓋体４６によって覆われている。また、この
蓋体４６内には前記邪魔板４３によって側部に迂回した
空気を通す補助送風通路Ｙが形成されるとともに、蓋体
４６の側壁には前記燃料供給管３２と点火プラグ２７の
高圧コード４７を貫通させている。４８は送風ダクト４
２内の下部に装着した風案内面となるガイド板である。

【００１８】上記構成において、先ず、使用する設置地
域、標高、さらには排気装置の構成により、空気量調節
ダンパー４１を用いて空気吸込口４２の開度を調節する
。そして、始動時にはモータ３７への通電によって送風
ファン３９，３９が回転し、送風機８が作動する。この
送風機８の作動に伴い燃焼用の空気が空気吸込口４２よ
りケーシング４０内に入り込み、このケーシング４０内
に入り込んだ空気は送風ファン３９で加圧され、送風ダ
クト４２を経て外筒２２内に送られる。その後、点火プ
ラグ２７に通電され、その一定時間後には燃料ポンプ３
３が作動してノズル２３より燃焼室９に燃料を噴出し、
燃焼室９で燃焼が行われる。

【００１９】本実施例によれば、バーナ７と送風機８と
は送風ダクト４２を介して連通され、そして、送風ダク
ト４２とバーナ７の外筒２２とによって形成された略Ｌ
字状の送風通路Ｘ内に、この送風通路Ｘの一側部から他
側部に向けて斜め下向きに傾斜した邪魔板４３を設け、
送風機８からの燃焼空気が邪魔板４３の側部へ迂回して
から外筒２２内に流入するようにしたため、外筒２２内
の燃焼空気は均一な流速で外筒２２内を流れ、スタビラ
イザー２４を通ってノズル２３より噴出する燃料の外周
に均等に供給されることになる。従って、空気と燃料と
の混合が良好となって燃焼状態が極めて安定し、煤や一
酸化炭素の発生量が減り、燃焼特性が向上する。

【００２０】また、邪魔板４３の側部へ迂回した燃焼空
気は、邪魔板４３の先端部に対向して送風ダクト４２の
他側部に設けられた開口４４を通り、蓋体内４６に形成
された補助送風通路Ｙへ流れるため、邪魔板４３によっ
て送風通路Ｘの通気抵抗が増加するのを防止でき、送風
機８の送風能力を増大させなくても良いため、モータ音
や送風騒音が増加することがなく、音の静かな燃焼装置
となせる。

【００２１】さらに、送風ダクト４２から蓋体４６を外
して開口４４を開放させると、この開口４４は外筒１１
の基端開口部２２Ａに対向しており、しかも、ノズル２
３と点火プラグ２７を支える固定具２６は複数の固定ネ
ジ３６，３６によって、前記内筒２８の底壁２８Ａに取
り付けられているので、開口４４を用いて、ノズル２３
と点火プラグ２７の取り付け、取り外しが簡単に行える
ものであり、従来のように、バーナ７全体を缶体５から
取り外すことなく、ノズル２３や点火プラグ２７の保守
、点検が容易に行え、サービス性の向上が図れる。

【００２２】さらにまた、上述の実施例においては、邪
魔板４３はバーナ７側の一側部から他側部に向けて斜め
下向きに傾斜しているので、送風機８から送風ダクト４
２内に送り込まれた燃焼空気は邪魔板４３の傾斜面に案
内され、スムーズに補助送風通路Ｙに流れるため、風切
り音の発生を抑制できる。

【００２３】さらにまた、バーナ７と送風機８とが、箱
状の送風ダクト４２の一側面と上面にそれぞれ接続され
ているので、送風機８のモータ３７を缶体５の外胴１１
に極めて接近させることができ、バーナ７及び送風機８
の設置スペースは小さくて済むため、給湯機を一層コン
パクトな形状となせるとともに、バーナ７と送風機８と
をひとつのダクトによって連通させることができるので
、構成が簡単であり、部品点数や組立て工数が大幅に増
加するようなこともない。

【００２４】

【発明の効果】以上のように本発明の圧力噴霧式燃焼装
置によれば、略Ｌ字状に屈曲した送風通路内に邪魔板を
設け、送風機からの燃焼空気を邪魔板の側部に迂回させ
てバーナの筒体内に流入させたので、バーナ筒体内を流
れる空気は略均一となり、燃焼状態が安定し、燃焼特性
を向上できるのはもちろんのこと、邪魔板の側部へ迂回
した空気は、蓋体内に形成された補助送風通路にも流れ
るため、邪魔板による通気抵抗の増加が抑制され、送風
機の送風能力を増大させる必要がなくなり、送風音等の
騒音の発生を抑えることができる。

【００２５】また、請求項２の圧力噴霧式燃焼装置にお
いては、蓋体を送風ダクトから取り外すことにより、バ
ーナ筒体に対向した開口が開放され、その開口を用いて
、噴霧ノズルや点火器を外部に取り外すことができるの
で、バーナ全体を取り外す手間を必要とせずに、ノズル
や点火器の取り外し作業を行うことができ、保守、点検
が極めて容易に行えるものであり、サービス性が高まる
ものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による圧力噴霧式燃焼装置の一実施例を
示す石油給湯機の要部拡大断面図である。

【図２】同じく石油給湯機の全体構成を示す一部切欠側
面図である。

【図３】同じく噴霧ノズルと点火プラグを内筒へ取り付
ける状態を説明する説明図である。

【符号の説明】

７　　　　バーナ ８　　　　送風機 ２２　　外筒（バーナ筒体） ２３　　噴霧ノズル（ノズル） ２７　　点火プラグ（点火器） ４２　　送風ダクト ４３　　邪魔板 ４４　　開口 ４６　　蓋体 Ｘ　　　　送風通路 Ｙ　　　　補助送風通路

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　順次接続された送風機、送風ダクト及
   びバーナ筒体と、このバーナ筒体内に設けられた噴霧ノ
   ズル及び点火プラグとを備え、送風ダクトとバーナ筒体
   とによって形成された略Ｌ字状の送風通路内に、この送
   風通路の一側部から他側部に向けて邪魔板を設け、送風
   機からの燃焼空気を邪魔板の側部へ迂回させてバーナ筒
   体内に流入させるようにした圧力噴霧式燃焼装置におい
   て、前記送風ダクトの他側部に邪魔板に対向する開口を
   設け、この開口を覆う蓋体を送風ダクトに取り付け、こ
   の蓋体内には前記邪魔板によって迂回した燃焼空気を通
   す補助送風通路が形成されていることを特徴とする圧力
   噴霧式燃焼装置。
2. 【請求項２】　　順次接続された送風機、送風ダクト及
   びバーナ筒体と、このバーナ筒体内に設けられた噴霧ノ
   ズル及び点火器とを備え、送風ダクトとバーナ筒体とに
   よって形成された略Ｌ字状の送風通路内に、この送風通
   路の一側部から他側部に向けて邪魔板を設け、送風機か
   らの燃焼空気を邪魔板の側部へ迂回させてバーナ筒体内
   に流入させるようにした圧力噴霧式燃焼装置において、
   前記送風ダクトの他側部に邪魔板に対向する開口を設け
   、この開口を覆う蓋体を送風ダクトに着脱自在に取り付
   け、この蓋体内には前記邪魔板によって迂回した燃焼空
   気を通す補助送風通路が形成されるとともに、前記噴霧
   ノズルと点火器とは前記開口を介して取り外し可能であ
   ることを特徴とする圧力噴霧式燃焼装置。