JP3962188B2 - ガスバーナ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として浸管を用いて各種液体を加熱するガスハーナに係わり、特に、振動燃焼を抑制して最適空気比に容易に調整し得るガスバーナに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、この種のガスバーナにおいては、燃焼ガス通路形状が通路断面に対して長い形式の炉体の焚口にバーナを密着させて燃焼させると振動燃焼を起こし、大きな騒音を発生させるだけでなく、不完全燃焼や不安定燃焼によって正常運転が妨げられることが知られている。
【0003】
これは燃焼反応が燃焼ガスと連通する装置の通気管が持つ共鳴機構と同調するためと考えられており、この振動燃焼を防止するために、従来、ガスバーナの火炎位置と通気管が持つ定在波との相対的位置関係を最適化する方法(方法1という)と、ガスバーナ自体を振動燃焼が発生しない空気比で燃焼させる方法(方法2という)とが知られている。
【0004】
そして、方法1の具体的な構造としては、通路内にバッフル板を設けて圧力反射を利用する構造(構造1という)や、ガスバーナの吸気部のダクトを延長する構造(構造2という)、及び図6に示すように、被加熱液56が収容された液槽57内に水平状態で配置された浸管52の焚口53に対して、ガスバーナ51を離した状態で取り付け、かつ浸管52の反焚口53側に、排気ダクト54を有する排気ファン55を取り付けた構造(構造3という)が提案もしくは採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、方法1の構造1にあっては、圧力反射を有効にするためのバッフル板を通路内に設けるため、このバッフル板で通路内に相当の圧力損失を招きファンの大型化が必要になって、コストアップになり易いという問題点があると共に、浸管ガスの温度が起動時と定常時で変化するため、音速変化や他の高調波成分と同調したりして、火炎部分での定在波位相が安定せず、実機で有効に機能することが多くないという問題点があった。
【0006】
また、方法1の構造2にあっては、吸気系の長大型化や、設置場所の個別条件によっては排気ダクトの延長バリエーションに有効性を欠く場合があるという問題点があった。また、方法1の構造3にあっては、ほとんどの環境や条件変化に対して有効性を持つものの、火炎近傍通気管に大気と連通する開口部を設けるため、燃焼室を負圧にする必要があり、排気ファン54の増設が不可欠となって、コストアップや大型化になり易いという問題点があった。
【0007】
また、方法2にあっては、空気比が共鳴強度と関連しているため、この共鳴領域を避けて空気比設定を行うことも考えられるが、しかし、空気比設定はCO値と熱効率を左右する要因であることから、CO値と熱効率の何れかに犠牲を強いられることが多く、最適な燃焼を確保することが現実的に難しいという問題点があった。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、請求項1記載の発明の目的は、振動燃焼を抑制し振動燃焼の影響を受けない最適空気比に調整して安定した燃焼状態が得られると共に、小型化と低コスト化が図れるガスバーナを提供することにある。また、請求項2記載の発明の目的は、請求項1記載の発明の目的に加え、より安定した燃焼状態が得られるガスバーナを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1記載の発明は、燃焼用空気通路を形成する筒状のドラフトチューブを備えたガスバーナにおいて、ドラフトチューブの下流側に浸管焚口と接続する接合部を設けると共に、該接合部の上流側のドラフトチューブに大気に連通し所定の条件下で流体力学的なシール機能が得られる開口部を設けたことを特徴とする。
【0010】
このように構成することにより、筒状のドラフトチューブは、その下流側に設けた接合部が浸管焚口に接続されることによって浸管に直接取り付けられ、この状態でバーナが燃焼すると、ドラフトチューブの接合部より上流側に形成した開口部から大気が吸引される。この時、開口部における内部圧力等の条件が所定に設定され、かつドラフトチューブの開口部が該ドラフトチューブ内の空気流最速部に設けられることから、開口部からチューブ内に吸引される大気に流体力学的なシール機能が得られて浸管ガスの逆流が防止されると共に、音響的に大気と連通した状態となり、火炎近傍が定在波の圧力モードの節部となって共鳴機構から実用上回避される。
【0011】
また、請求項2記載の発明は、ドラフトチューブの開口部の上流側で燃焼用空気通路内にバッフル板を設けたことを特徴とする。このように構成することにより、バッフル板でドラフトチューブ内の空気流最速部の空気流速、流量が制御されることから、空気流速等を最適値に設定して、より効率的な流体力学的シール機能が得られ、浸管ガスの逆流等がより確実に防止される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2は、本発明に係わるガスバーナの一実施例を示し、図1がその断面図、図2が図1のA部を拡大した断面図である。
【0013】
図1及び図2において、ガスバーナ1は、例えば後端側が閉塞された有底円筒状のウィンドボックス2を有し、このウィンドボックス2の周面後端側にはガスノズル3が取り付けられると共に、ガスノズル3と対向する周面前端部側にはファン4が取り付けられている。また、ウィンドボックス2の内部には、均圧パイプ5が配置されると共に、この均圧パイプ5の内側には混合管6が配置されている。混合管6内には、その軸方向の中心位置に点火プラグ7が配置されると共に、ガスノズル3と対向する部分に一次空気孔8が形成されている。
【0014】
また、ウィンドボックス2の開口側には、ドラフトチューブ9が一体的に設けられている。このドラフトチューブ9は、その下流側(内部空気流の下流側)に、外側方向に垂直に立ち上がったバーナ側接合部としてのフランジ10が一体形成されると共に、このフランジ10より下流側には円筒形の先端部11が一体形成され、さらに、フランジ10の後端側(内部空気流の上流側)の周壁には開口部12が形成されている。
【0015】
ドラフトチューブ9のフランジ10は、浸管13側の接合部としての焚口フランジ16と例えば略同一形状に設定され、先端部11は、その外径が浸管13の焚口14の内径よりも若干小さく設定され、開口部12は、所定の直径を有する円形でドラフトチューブ9の円周方向に沿って所定の等間隔で複数個形成されている。
【0016】
そして、ガスバーナ1は、ドラフトチューブ9の先端部11を浸管13の焚口14内に挿入すると共に、フランジ10をパッキン15を介して浸管13の焚口フランジ16に接合して適宜の手段で固定することによって、被加熱液17が収容された液槽18に取り付けられている。なお、浸管13は液槽18内に水平状態で配置されている。
【0017】
このガスバーナ1によれば、ガスノズル3から矢印イの如く供給される燃料ガスと、ファン4の回転により矢印ロの如く供給される空気とが、混合管6内で混合して混合気となり、この混合気が混合管6内を矢印ハの如く流れる。そして、この混合気に点火プラグ7で点火されることによってガスバーナ1が燃焼し、その火炎19が浸管13の焚口14内に吐出する。
【0018】
このガスバーナ1の燃焼時に、図2に示すように、ドラフトチューブ9内で混合管6の外部に矢印ニの如く流れる空気が最速流速となり、この最速流速部分において、ドラフトチューブ9に設けられた開口部12から大気が矢印ホの如く吸引される。この大気の吸引によって、浸管13の焚口14内の燃焼ガス(浸管ガス)の逆流が防止される。つまり、開口部12から吸引される大気が流体力学的なシール機能を有し、燃焼ガスの逆流が防止されることになる。
【0019】
このように、上記実施例のガスバーナ1においては、ドラフトチューブ9の下流側に接合部としてのフランジ10を形成すると共に、フランジ10より上流側に開口部12を形成しているため、フランジ10をパッキン15を介して浸管13の焚口フランジ16に密着状態で取り付けることができると共に、開口部12によって最速流速部分が大気に連通するため、該部分に流体力学的なシール機能が得られて、浸管13の焚口14内の燃焼ガスの逆流を防止することができる。
【0020】
また、開口部12によって最速流速部分が大気と連通した状態となるため、燃焼時の火炎19近傍が定在波の圧力モードの節部となって、燃焼による共鳴機構から実用上回避することができる。これらにより、振動燃焼を防止することができ、振動燃焼に影響を受けない最適空気比に調整(設定)できて、安定した燃焼状態のガスバーナ1を得ることができ、結果として、CO値と燃焼効率の両方を満足し得るガスバーナ1を得ることが可能になる。
【0021】
なお、上記実施例におけるドラフトチューブ9の開口部12における燃焼ガスのシール性能を、浸管圧力(炉圧)と開口部12の圧力の各条件について実験したところ、炉圧条件が「正圧小」で開口部圧力が「負圧」の場合に、開口部12により大気が吸引され、また、炉圧条件が「正圧中」で開口部圧力が「微小正圧」の場合に、開口部12より内部空気が僅かに漏出するという結果が得られた。これらの条件下において本発明の実用化が可能である。
【0022】
また、ドラフトチューブ9のフランジ10をパッキン15を介して直接浸管13の焚口フランジ16に取り付けることができるため、従来のようにガスバーナ51を浸管52の焚口53から離して固定する必要がなくなり、浸管13からガスバーナ1に至る長さをより短くすることができて、ガスバーナ1の小型化を図ることができる。
【0023】
さらに、ドラフトチューブ9の上流側に開口部12を形成することによって対応することができるため、必要最低限の開口部12を適正位置に均等分布させることができて、燃焼性と熱効率を最大限有効に保持することができる。また、開口部12の形成が容易に行えるため、構成簡易にして小型化によるコストダウンと加工コストの低減等が図れ、安価なガスバーナ1を得ることが可能になる。
【0024】
図3〜図5は、図1のA部のそれぞれ他の変形例を示す図2と同様の断面図である。以下、上記実施例と同一部位には同一符号を付して説明する。先ず、図3に示す構造は、ドラフトチューブ9の上流側の下面にウィンドボックス2の前端部を積層固着すると共に、ドラフトチューブ9に別体のフランジ10を固着するようにしたものである。この実施例においても、ドラフトチューブ9内の最速流速部分の形状が若干変化するものの、基本的に上記実施例と同一であり、開口部12から吸引される大気によって流体力学的なシール機能が得られ、上記実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0025】
また、図4に示す構造は、ドラフトチューブ9の開口部12の上流側に、最速流速部分の内側方向(混合管6方向)に向けてバッフル板20を垂直状態で固着したものであり、図5に示す構造は、混合管6の外周部でドラフトチューブ9の開口部12の上流側に、外側方向(ドラフトチューブ6方向)に向けてバッフル板21を垂直状態で固着したものである。
【0026】
これらの構造においても、上記実施例と同様の作用効果が得られる他に、バッフル板20、21自体やその先端部の位置によって、ドラフトチューブ9内の最速流速部分を矢印ニの如く流れる空気の流速や流量が制御されることになり、大気による流体力学的なシール性をより最適な状態に設定することができるという作用効果が得られる。このように、ドラフトチューブ9の開口部12とその裏面の形状は、ガスバーナ1の燃焼量、液槽18の大きさ等に応じて適宜に設定することができる。
【0027】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1記載の発明によれば、筒状のドラフトチューブの接合部の上流側に開口部を設けているため、所定の条件下で開口部から吸引される大気によって、流体力学的なシール機能が得られて空気流最速部における浸管ガスの逆流を防止することができると共に、音響的に大気と連通した状態となって火炎部近傍が定在波の圧力モードの節部となり、共鳴機構から実用上回避することができる。その結果、振動燃焼を抑制することができて、振動燃焼の影響を受けない最適空気比に調整して安定した燃焼状態が得られる。また、ドラフトチューブの接合部を浸管に直接取り付けることができるため、ガスバーナの小型化と低コスト化を図ることもできる。
【0028】
また、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加え、ドラフトチューブの開口部の上流側で燃焼用空気通路内にバッフル板を設けているため、バッフル板でドラフトチューブ内の空気流最速部の空気流速、流量を制御することができて、空気流速等を大気による効率的な流体力学的シール機能が得られる最適値に設定できて、浸管ガスの逆流等を確実に防止し、より安定した燃焼状態を得ることができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるガスバーナの一実施例を示す断面図
【図2】同図1のA部を拡大した断面図
【図3】同図1のA部の変形例を示す図2と同様の断面図
【図4】同図1のA部の他の変形例を示す図2と同様の断面図
【図5】同図1のA部のさらに他の変形例を示す図2と同様の断面図
【図6】従来のガスバーナの一例を示す断面図
【符号の説明】
1・・・・・ガスバーナ
2・・・・・ウィンドボックス
3・・・・・ガスノズル
4・・・・・ファン
5・・・・・均圧パイプ
6・・・・・混合管
7・・・・・点火プラグ
8・・・・・一次空気孔
9・・・・・ドラフトチューブ
10・・・・フランジ(接合部)
11・・・・先端部
12・・・・開口部
13・・・・浸管
14・・・・焚口
15・・・・パッキン
16・・・・焚口フランジ
18・・・・液槽
19・・・・火炎

Claims (2)

  1. 燃焼用空気通路を形成する筒状のドラフトチューブを備えたガスバーナにおいて、前記ドラフトチューブの下流側に浸管焚口と接続する接合部を設けると共に、該接合部の上流側のドラフトチューブに大気に連通し所定の条件下で流体力学的なシール機能が得られる開口部を設けたことを特徴とするガスバーナ。
  2. 前記ドラフトチューブの開口部の上流側で燃焼用空気通路内にバッフル板を設けたことを特徴とする請求項1記載のガスバーナ。
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