JPH04363461A - 床構造体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、床下地の上に複数枚
の仕上げパネルを敷きつめた床構造体に関し、特にコン
ピュータやファクシミリ、ワードプロセッサ等の所謂Ｏ
Ａ機器を設置する一般事務室，学校の教室，電算機室等
に用いて好適な床構造体に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】ＯＡ機器を設置する床構造体は、配線し
易いようにコンクリートスラブ等の床基盤と仕上げパネ
ルとの間に空間を設けるために仕上げパネルを支持脚（
床基盤及び支持脚が床下地となる）で支持していた。 仕上げパネルとしてはスチール，アルミダイカスト，Ｇ
ＲＣ（軽量コンクリート）等の材料が使用され、５００
×５００（ｍｍ），６００×６００（ｍｍ）等の大きさ
のものが知られている。また、これらの片面に塩化ビニ
ル等の樹脂系タイルやカーペットタイル等を設けたもの
も知られているが、木質系仕上材を用いたものはなかっ
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の例えば正方形状
に形成されたＧＲＣの片面にカーペットタイルを設けた
ものでは、スリッパや靴下で歩行したときに静電気が帯
電したり、椅子等のキャスターの走行により沈み込みや
ヘタリが生じ、汗等の水分が付着すると汚れが目立つと
いう欠点があった。また、塩化ビニルでは、重量物の重
みでつぶれ易く、残留へこみが生じるという欠点があっ
た。

【０００４】

【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、静
電気の発生もなく、ヘタリや残留へこみの発生も生ぜず
、清潔感に富み、加工も容易であり、沈み込みが少なく
ＯＡ機器の耐震性も向上させることができる床構造体を
提供することを目的とする。

【０００５】上述の目的を達成するため、この発明は、
床下地の上に複数枚の仕上げパネルを敷きつめた床構造
において、不燃無機材の片面に木質系仕上材を設けて仕
上げパネルを形成し、仕上げパネルの木質系仕上材の周
面を面取り加工し、仕上げパネルを敷きつめたときに互
いの突き合わせ個所の上部に空隙部を形成したものであ
る。

【０００６】

【作用】仕上げパネルが不燃無機材の片面に木質系仕上
材を設けたものであり、木質系仕上材により清潔感に富
み、静電気の発生や、沈み込みも少ない。また、ヘタリ
や残留へこみの発生もなく、配線の取出口の加工等も容
易に行える。さらに、木質系仕上材の周面を面取り加工
してあるために、突き合わせ個所に段差が生じても、上
部に空隙部が存することとなるため、人間の視覚にとっ
て段差が目立つことがなくなる。また、不燃無機材によ
り床としての強度を保ち、平面性が良く熱に対する寸法
変化を少なくできる。

【０００７】

【実施例】以下に、この発明の好適な実施例を図面を参
照にして説明する。

【０００８】図１に示すこの発明の床構造体は、コンク
リートスラブ等の床基盤１上に床下地となる支持脚２を
介して複数枚の仕上げパネル３を敷きつめたものである
。仕上げパネル３は不燃無機材４の片面に木質系仕上材
５を設けたものである。仕上げパネル３の木質系仕上材
の周面は面取り加工６を施してある。仕上げパネル３を
敷きつめたときに互いの突き合わせ個所上部には空隙部
７が形成される。仕上げパネル３は、例えば図２に示す
ように火山礫，サンドアッシュ，ガラス繊維を主原料と
し、フェノール樹脂を混合し、加熱成形して製造したも
のを不燃無機材４とし、樺，楢，ブナ等の材料から木質
系仕上材５を不燃無機材４の片面に設けたものである。 木質系仕上材５は不燃無機材４の片面に接着剤にて貼り
合わせる等の適宜手段で一体化することができる。 仕上げパネル３の形状は４００〜６００ｍｍ角を標準と
しているが、任意の大きさのものとすることも勿論可能
である。木質系仕上材５の厚さは３〜１５ｍｍ程度、不
燃無機材４の厚さは２０〜４０ｍｍ程度を標準とする。 要求されるパネル強度によって仕上げパネル３の厚さは
適宜設計変更可能である。なお、図１に示す支持脚２は
ナット付プレートであっても良く、ナット付プレートで
ある場合には図４に示すようにボルトをねじ込んで床下
空間を高く取ることもできる。

【０００９】図３に示す実施例は、仕上げパネル３を構
成する不燃無機材４と木質系仕上材５との間に緩衝材８
を挟んだものを示す。この緩衝材８を設けることにより
木質系仕上材５の伸縮影響を緩和するとともに床衝撃音
の遮断性能の向上に役立つ。緩衝材８としては、ポリエ
チレンシート，発泡プラスチック，不燃布，グラスファ
イバー，ゴムシート，合成樹脂シート，プラスチック立
体網状体およびこれらの積層体を用いることができる。

【００１０】図４は仕上げパネル３をボルトの支持脚２
で支持した例を示すものである。ボルトをナットに対し
ねじ込むことにより床下空間の高さを調節することがで
きる。

【００１１】図５に示す実施例は、図４に示す実施例の
ように支持脚２と仕上げパネル３とが分離されないタイ
プと異なり、支持脚２から仕上げパネル３を分離できる
ようにしたものを示す。

【００１２】図６乃至図８は、コンセントや配線取出用
等の切欠き９を仕上げパネル３に形成した例を夫々示す
斜視図である。

【００１３】

【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
、不燃無機材の片面に木質系仕上材を設けて仕上げパネ
ルを形成したので、清潔感に富み、汚れも目立たず、静
電気の発生や沈み込みも少ない。また、ヘタリや残留へ
こみの発生もなく、配線の取出口の加工性も容易に行え
る。また、この発明では、仕上げパネルの木質系仕上材
の周面を面取り加工し、仕上げパネルを敷きつめたとき
に互いの突き合わせ個所の上部に空隙部を形成したので
、突き合わせ個所において仕上げパネル間に段差が生じ
ても上部の空隙部の存在により人間の視覚にとって段差
が目立つことがなくなる。また、このような仕上げパネ
ルの使用により、木目を変化させることで今までになか
った美観を演出することができる。さらに、掃除も容易
となり、維持管理もし易い。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の好適な実施例を示す正面図。

【図２】仕上げパネルの斜視図。

【図３】他の実施例を示す仕上げパネルの断面図。

【図４】床下空間を高くした例を示す正面図。

【図５】支持脚から仕上げパネルを分離できるタイプの
正面図。

【図６】切欠きを形成した仕上げパネルの斜視図。

【図７】中央に切欠きを形成した仕上げパネルの斜視図
。

【図８】円弧状の切欠きを形成した仕上げパネルの斜視
図。

【符号の説明】

１　　床基盤 ２　　支持脚 ３　　仕上げパネル ４　　不燃無機材 ５　　木質系仕上材 ６　　面取り加工 ７　　空隙部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　床下地の上に複数枚の仕上げパネルを
   敷きつめた床構造において、不燃無機材の片面に木質系
   仕上材を設けて仕上げパネルを形成し、仕上げパネルの
   木質系仕上材の周面を面取り加工し、仕上げパネルを敷
   きつめたときに互いの突き合わせ個所の上部に空隙部を
   形成したことを特徴とする床構造体。