JPH04362360A - 自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents

自動変速機の油圧制御装置

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JPH04362360A
JPH04362360A JP3164024A JP16402491A JPH04362360A JP H04362360 A JPH04362360 A JP H04362360A JP 3164024 A JP3164024 A JP 3164024A JP 16402491 A JP16402491 A JP 16402491A JP H04362360 A JPH04362360 A JP H04362360A
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Tsunefumi Niiyama
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機において変
速制御、ロックアップ制御等を行う油圧制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動変速機は、これが搭載された車両の
速度およびエンジン負荷等に応じて自動的に変速を行わ
せるようになっている。このような自動変速機の変速作
動を電気的に制御することが多くなってきており、変速
制御用油圧クラッチ、ブレーキ等(変速制御用油圧作動
係合手段)への作動油圧の供給をソレノイドバルブによ
り行うことが良く知られている。一つのソレノイドバル
ブの出力油圧が一つの油圧作動係合手段のみに供給され
るような場合には、ソレノイドバルブの出力油圧を直接
油圧作動係合手段に供給するようにすれば、ソレノイド
バルブの作動制御を行うことによりこの油圧作動係合手
段の作動制御を行うことができる。
【0003】ところが、一つのソレノイドバルブにより
複数の油圧作動係合手段の作動制御を行うこともある。 具体的には、例えば、米国特許第4,875,391号
公報に開示されているように、一つのソレノイドバルブ
によりロー&リバース用ブレーキとトルクコンバータの
ロックアップクラッチとの作動制御を行うものがある。 ロー&リバースブレーキは速度段が1ST(ロー)もし
くはREV(リバース)のときに係合される油圧作動係
合手段(ブレーキ)である。なお、1STもしくはRE
Vではロックアップクラッチは係合されない。一方、ロ
ックアップクラッチは2ND以上の速度段(中高速段)
において所定条件下で係合されるが、この2ND以上の
速度段においてはロー&リバースブレーキは係合されな
い。
【0004】このため、上記米国特許公報の場合には、
ソレノイドバルブの出力油圧が供給される油路中に、速
度段設定用信号油圧により作動位置が切り換わる切換バ
ルブを配設し、速度段に応じてこの切換バルブの作動位
置を切り換え、このソレノイドバルブの出力油圧をロー
&リバースブレーキもしくはロックアップクラッチに選
択的に供給するようにしている。具体的には、1STも
しくはREV速度段が設定されるときには、切換バルブ
によりソレノイドバルブの出力油圧をロー&リバースブ
レーキに導いてソレノイドバルブによりこのブレーキの
係合作動制御を行う。一方、中高速段が設定されるとき
には、切換バルブの作動位置を切り換えてソレノイドバ
ルブの出力油圧をロックアップクラッチに導いてソレノ
イドバルブによりロックアップクラッチの作動制御を行
う。上記のように構成すれば、一つのソレノイドバルブ
により変速制御用油圧作動係合手段(ロー&リバースブ
レーキ)とロックアップ制御用油圧作動係合手段(ロッ
クアップクラッチ)との作動制御を行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の制御装置の場合には、切換バルブが故障したときに
、変速機のインターロック(変速ギヤの共噛み)が発生
するおそれがあるという問題がある。例えば、切換バル
ブのスプールがスティックして、ソレノイドバルブの出
力油圧をロー&リバースブレーキに供給する位置で保持
された状態となるような故障が発生したときには、中高
速段でロックアップクラッチを作動させようとするとソ
レノイドバルブの出力油圧はロー&リバースブレーキに
作用してこれを係合させる。このため、中高速段設定用
のギヤ列に加えて低速段(1ST)設定用のギヤも噛合
し、異なる動力伝達経路を構成する複数の変速ギヤが同
時に噛合してインターロック状態となる。
【0006】本発明はこのような問題に鑑みたもので、
ソレノイドバルブの出力油圧を切り換えて油圧作動係合
手段に選択的に供給するための切換バルブが故障したよ
うな場合でも、変速ギヤの共噛みによるインターロック
が発生することがないような構成の油圧制御装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的達成のた
め、本発明に係る自動変速機の油圧制御装置においては
、変速制御もしくはロックアップ制御用の油圧作動係合
手段とこの油圧作動係合手段に作動油圧を供給するソレ
ノイドバルブとを結ぶ油路中に、油圧作動係合手段の作
動に対応した信号油圧により作動位置が切り換わる二つ
の切換バルブを直列に配設し、これら両切換バルブがと
もに油圧作動係合手段の作動に対応した作動位置に切り
換えられた時にのみ、上記油路を介してソレノイドバル
ブの出力油圧を油圧作動係合手段に供給するように構成
している。
【0008】なお、自動変速機においては、複数の変速
制御用油圧作動係合手段と、油圧作動ロックアップ制御
手段と、これら油圧作動係合手段に選択的に作動油圧を
供給するソレノイドバルブとを有することが多いのであ
るが、この場合には、これら複数の油圧作動係合手段の
うち所定の速度段設定時に係合作動される所定変速制御
用油圧作動係合手段とソレノイドバルブとを結ぶ油路中
に、所定の速度段設定に対応する信号油圧により作動位
置が切り換わる二つの切換バルブを直列に配設する。こ
れら二つの切換バルブの一方は、所定の速度段に対応し
た作動位置に切り換えられたときに上記油路を連通させ
、この作動位置とは逆の位置に切り換えられたときには
ソレノイドバルブの出力油圧を油圧作動ロックアップ制
御手段に導くようになっている。また、他方の切換バル
ブは、所定の速度段に対応した作動位置に切り換えられ
たときに上記油路を連通させ、この作動位置とは逆の位
置に切り換えられたときには所定変速制御用油圧作動係
合手段をドレン側に連通させるようになっている。
【0009】
【作用】上記構成の油圧制御装置を用いれば、ソレノイ
ドバルブの出力油圧を変速制御用油圧作動係合手段に供
給してこれを係合作動させる場合には、この油圧作動係
合手段とソレノイドバルブとを結ぶ油路中に直列に配設
された二つの切換バルブをともに油圧作動係合手段の作
動に対応した作動位置に切り換える必要がある。このた
め、二つの切換バルブの内の一方が故障して作動位置の
切換が行われなくても、他方の切換バルブの作動位置切
換が正常に行われれば、この他方の切換バルブによりソ
レノイドバルブの出力油圧が油圧作動係合手段に供給さ
れるのが防止され、変速ギヤの共噛みによるインターロ
ックが発生することがない。
【0010】なお、ソレノイドバルブの出力油圧を所定
変速制御用油圧作動係合手段と油圧作動ロックアップ制
御手段とに選択的に供給するように構成した場合には、
上記一方の切換バルブが故障してソレノイドバルブの出
力油圧が常時所定変速制御用油圧作動係合手段に供給さ
れるようになった場合でも、他方の切換バルブが正常に
作動する限り、この切換バルブを介して所定変速制御用
油圧作動係合手段がドレン側に連通する。このため、こ
の場合においても、ソレノイドバルブの出力油圧が油圧
作動係合手段に供給されるのが防止され、変速ギヤの共
噛みによるインターロックが発生することがない。
【0011】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の好ましい実施
例について説明する。本発明に係る油圧制御装置を備え
た自動変速機の動力伝達系の構成を図1に示している。 この変速機は、エンジン出力軸9に接続されたトルクコ
ンバータ10と、このトルクコンバータ10のタービン
に接続された変速機入力軸8aを有する変速装置とから
構成される。
【0012】この変速機は、変速機入力軸8a上に並列
に配置された第1、第2および第3遊星歯車列G1,G
2,G3を有する。各遊星歯車列はそれぞれ、中央に位
置する第1〜第3サンギヤS1,S2,S3と、これら
第1〜第3サンギヤに噛合してその回りを自転しながら
公転する第1〜第3プラネタリピニオンP1,P2,P
3と、このピニオンを回転自在に保持してピニオンの公
転と同一回転する第1〜第3キャリアC1,C2,C3
と、上記ピニオンと噛合する内歯を有した第1〜第3リ
ングギヤR1,R2,R3とから構成される。第1遊星
歯車列G1および第2遊星歯車列G2はダブルピニオン
式遊星歯車列であり、第1ピニオンP1および第2ピニ
オンP2は、図示のようにそれぞれ2個のピニオンギヤ
P11,P12およびP21,P22から構成される。
【0013】第1サンギヤS1は入力軸1に常時連結さ
れ、第1キャリアC1は常時固定されている。第1リン
グギヤR1は第3クラッチK3を介して第2サンギヤS
2に連結され、さらに第2サンギヤS2は第1ブレーキ
B1により固定保持可能となっている。第2キャリアC
2は第3キャリアC3と直結されるとともに出力ギヤ8
bに連結されており、第2キャリアC2および第3キャ
リアC3の回転が変速機の出力回転となる。第2リング
ギヤR2は第3リングギヤR3と直結され、これら両リ
ングギヤR2,R3は一体となって第2ブレーキB2に
より固定保持可能であり、且つ第2クラッチK2を介し
て変速機入力軸8aと係脱自在に連結されている。第3
サンギヤS3は第1クラッチK1を介して変速機入力軸
8aと係脱自在に連結されている。なお、第2ブレーキ
B2と並列にワンウェイブレーキB3が配設されている
【0014】以上のようにして各要素(第1〜第3サン
ギヤS1〜S3、第1〜第3キャリアC1〜C3および
第1〜第3リングギヤS1〜S3)、変速機入力軸8a
および出力ギヤ8bを連結して構成した変速機において
、第1〜第3クラッチK1〜K3および第1,第2ブレ
ーキB1,B2の係脱制御を行うことにより、変速段の
設定および変速制御を行うことができる。具体的には、
下記表1に示すように、係脱制御を行えば、前進5速(
1ST,2ND,3RD,4THおよび5TH)、後進
1速(REV)を設定できる。なお、各速度レンジでの
減速比(レシオ)は、各ギヤの歯数により変化するが、
表1にこのレシオの一例を参考として示している。
【0015】なお、この表1において、1STにおける
第2ブレーキB2に括弧を付けているが、これは第2ブ
レーキB2を係合させなくてもワンウェイブレーキB3
により駆動側の動力伝達がなされるからである。すなわ
ち、第1クラッチK1を係合させれば、第2ブレーキB
2を係合させなくても、1STのギヤ比での駆動側の動
力伝達は可能であり、1STが設定される。但し、駆動
側とは逆の動力伝達はできず、このため、第2ブレーキ
B2が非係合の1STはエンジンブレーキが効かない速
度段となり、第2ブレーキB2を係合させればエンジン
ブレーキの効く速度段となる。
【0016】
【表1】
【0017】次に、トルクコンバータ10の潤滑および
ロックアップクラッチLCの作動制御並びに第1〜第3
クラッチK1〜K3および第1,第2ブレーキB1,B
2の係脱制御を行うための制御装置を図2から図4に基
づいて説明する。なお、図2から図4はそれぞれ制御装
置の各部を表し、これら3つの図により1つの制御装置
を構成している。なお、各図の油路のうち、終端に丸囲
みのアルファベット(A〜I)がついているものは、他
の図の同じアルファベットがついた油路と繋がることを
表している。
【0018】トルクコンバータ10は、ポンプ11,ス
テータ12およびタービン13からなる本体部と、ロッ
クアップクラッチLCとから構成され、ロックアップク
ラッチLCはポンプ11に接合されたケーシング14に
より囲まれた空間内に配設されている。なお、ケーシン
グ14はエンジン出力軸に直結される。
【0019】ロックアップクラッチLCは、タービン1
3に取り付けられたクラッチプレート15aと、ケーシ
ング14に取り付けられるとともにクラッチプレート1
5aに対向して配設されたプレッシャープレート15b
と、ケーシング14内に挿入されてケーシング14との
間にロックアップ油室17を形成するロックアップピス
トン16とから構成される。ロックアップピストン16
の外周部はプレッシャープレート15bとの間にクラッ
チプレート15aを挟持するように対向して位置してお
り、油路17aを通ってロックアップ油室17内にロッ
クアップ制御油圧が供給されるとピストン16はこの制
御油圧により押圧されてプレッシャープレート15bと
の間にクラッチプレート15aを挟持する。これにより
、ロックアップクラッチLCが係合され、ポンプ11お
よびタービン13が一体回転する。このとき、ステータ
12を支持するワンウェイクラッチ12aの作用を受け
てステータ12もポンプ11およびタービン13と一体
に回転する。
【0020】上記ロックアップ油室17内への作動油の
供給制御は、ロックアップコントロールバルブ4により
行われる。ロックアップコントロールバルブ4は、スプ
リングの押力を受けてスプール4aが図示のように右動
されると、油路160を閉止し、油路17aに繋がる油
路161をドレンに連通させる。なお、図において×印
(バツ印)はそのポートがドレンに開放していることを
示し、これは以下の図においても同様である。
【0021】一方、スプール4aの右端部には油路16
4が繋がる。この油路164には口述するように、所定
の速度段においてソレノイドバルブSEの作動に応じて
供給されるパイロット油圧が作用するようになっている
。このパイロット油圧はスプール4aの右端に作用して
スプール4aを左動させ、スプール4aが左動されると
、油路160と油路161とが連通する。すなわち、ソ
レノイドバルブSEの作動制御を行うことにより、ロッ
クアップコントロールバルブ4の作動を制御して油路1
60と161との連通を制御することができる。なお、
油路160には所定の作動油圧が供給されるようになっ
ており、このため、ソレノイドバルブSEの作動制御に
よりロックアップクラッチLCの繋合作動制御を行うこ
とができる。
【0022】このようなロックアップクラッチの作動制
御や、変速制御用のブレーキ、クラッチの作動制御は、
タンク90内からポンプ91により供給される作動油の
油圧を利用して行われる。ポンプ91から油路101に
吐出された作動油は、油路101aを介してレギュレー
タバルブ20に作用して所定のライン圧P1に調圧され
る。このライン圧P1を有した作動油は図4の油路10
1に供給される。ポンプ91からの吐出油のうち、一部
はこのように油路101に供給されるのであるが、残り
はレギュレータバルブ20から油路151に送り出され
る。この油路151に送られた作動油は、油路151a
と151bとに別れ、油路151aに流れる作動油はト
ルクコンバータ10内に供給され、油路151bに流れ
る作動油は第1潤滑部L1に供給されてこの部分の潤滑
を行った後、タンク90内に戻される。
【0023】トルクコンバータ10内に送られた作動油
はこの内部を循環して油路153に排出され、この油路
153に繋がるT/Cチェックバルブ93を通って油路
154に送り出される。T/Cチェックバルブ93は油
路153の油圧を調圧する役割を有しており、この結果
、トルクコンバータ10内の油圧がT/Cチェックバル
ブ93により所定油圧となるように調整される。油路1
54に出された作動油は、オイルクーラ94を通って冷
却された後、第2潤滑部L2の潤滑を行い、タンク90
内に戻される。
【0024】上記ライン圧P1に調圧された油路101
の作動油は、変速機の変速制御用として、図3および図
4からなる部分に供給される。この部分においては、運
転席のシフトレバーに繋がり運転者のマニュアル操作に
より作動されるマニュアルバルブ25と、5個のソレノ
イドバルブSA〜SEと、4つの油圧作動バルブ30,
35,40,45と、4つのアキュムレータ51〜54
と、5つの油圧センサPSとが配設されている。ソレノ
イドバルブSAおよびSCはノーマルオープンタイプの
バルブでソレノイドがオフのときにはこれらバルブは開
放されるが、ソレノイドバルブSB,SDおよびSEは
ノーマルクローズタイプのバルブでソレノイドがオフの
ときにはこれらバルブは閉止される。なお、バルブ30
を第1油圧リリーフバルブ、バルブ35を第2油圧リリ
ーフバルブ、バルブ40をブレーキリリーフバルブ、バ
ルブ45をスイッチングバルブと称する。
【0025】これらマニュアルバルブ25の作動とソレ
ノイドバルブSA〜SEの作動とに応じてこれら各バル
ブが作動され、変速制御およびロックアップクラッチL
Cの作動制御がなされる。この場合での各ソレノイドバ
ルブSA〜SEの作動とこの作動に伴い設定される速度
段との関係は下記表2に示すようになる。なお、この表
2におけるON,OFFはソレノイドのON,OFFを
表す。
【0026】
【表2】
【0027】上記制御について、以下に説明する。まず
、シフトレバーによりDレンジが設定され、マニュアル
バルブ25のスプール26がD位置に移動した場合を考
える。図4においては、スプール26はN位置にあり、
右先端フック部がDで示す位置まで右動されてスプール
26はD位置に位置する。この移動により、油路101
から分岐した油路102は油路103と連通し、油路1
03にライン圧P1を有した作動油が送り込まれる。
【0028】このライン圧P1を有した作動油は、油路
101から分岐する110にも流れ、油路110から油
路115と油路111とにさらに分岐する。油路115
はさらにソレノイドSAに繋がる油路116とソレノイ
ドSCに繋がる油路117とに分岐しており、両ソレノ
イドSAおよびSCには常時ライン圧P1が作用する。 また、油路111から分岐する油路111aおよび11
1bはそれぞれ第1および第2油圧リリーフバルブ30
,35の右端部に繋がり、油路111はブレーキリリー
フバルブ40の右端部に繋がり、さらに、油路112を
介してスイッチングバルブ45の右端部にも繋がる。 このため、これら各バルブ30,35,40,45のス
プールはそれぞれライン圧P1を受けて常時左方に押圧
されている。
【0029】Dレンジが設定された場合には、エンジン
負荷および車速との関係に応じて速度段が決定され、こ
の速度段が得られるように各ソレノイドバルブSA〜S
Eの作動が表2に示されるように制御される。このため
、各速度段でのソレノイドバルブの作動に伴うクラッチ
およびブレーキの作動について説明する。
【0030】まず、速度段として1速段(1ST)が設
定される場合を考える。この場合には、表2に示すよう
に、ソレノイドバルブSCのみがオンで他の4つはオフ
である。このため、このときにはソレノイドバルブSA
のみが開放され、他のソレノイドは閉止される。但し、
ソレノイドバルブSEは1速段ではエンジンブレーキ作
動制御に用いられ、エンジンブレーキを作動させる場合
には、これがオンにされる。ソレノイドバルブSAには
油路116からライン圧P1が作用しているため、この
ライン圧P1を有した作動油がソレノイドバルブSAを
通って油路120に流れる。油路120はマニュアルバ
ルブ25に繋がっており、マニュアルバルブ25がD位
置にあるときには油路120は油路121と連通する。 このため、ライン圧P1を有した作動油が油路121を
通って第1クラッチK1に供給され、第1クラッチK1
が繋合される。なお、油路120には第1アキュムレー
タ51および油圧センサPSが繋がっている。なお、油
路121に繋がる油路121aを介してライン圧P1が
第1油圧リリーフバルブ30の左端に作用するのである
が、受圧面積の差により油路111aを介して作用する
油圧力が勝るため、このバルブ30のスプール31は図
示のように左動した状態である。
【0031】一方、第2クラッチK2に繋がる油路12
5はソレノイドバルブSBに繋がるのであるが、このソ
レノイドバルブSBが閉止されているため、油路125
はこのバルブSBを介してドレンに繋がり、第2クラッ
チK2は解放状態となる。第3クラッチK3に繋がる油
路130はシャトルバルブ57を介して、油路131も
しくは133に繋がる。油路131は油路132を介し
てマニュアルバルブ25に繋がっており、マニュアルバ
ルブ25がD位置にあるときには油路132はドレンに
連通する。一方、油路133もマニュアルバルブ25に
繋がるとともに、D位置においては油路134と繋がる
。この油路134はソレノイドバルブSCに繋がるので
あるが、このソレノイドバルブSCはオフであるので油
路134はこのバルブSCを介してドレンに繋がる。 このため、第3クラッチK3も解放状態となる。第1ブ
レーキB1に繋がる油路140はソレノイドバルブSD
に繋がるのであるが、このソレノイドバルブSDが閉止
されているため、油路140はこのバルブSDを介して
ドレンに繋がり、第1ブレーキB1も解放状態となる。
【0032】第2ブレーキB2に繋がる油路167はシ
ャトルバルブ56を介して油路166もしくは170に
繋がる。油路166はブレーキリリーフバルブ40、油
路165、スイッチングバルブ45および油路163を
この順に介してソレノイドバルブSEに繋がる。このた
め、第2ブレーキB2はソレノイドバルブSEにより係
合制御することができ、これにより1速段でのエンジン
ブレーキの作動制御を行うことができる。すなわち、1
速段ではソレノイドバルブSEの作動制御を行うことに
より、エンジンブレーキの作動制御を行うことができる
。なお、油路170は、シャトルバルブ58を介して油
路171もしくは172に繋がるが、油路171および
172はともにマニュアルバルブ25を介してドレンに
繋がる。
【0033】以上のようにして1速段が設定されるので
あるが、このときでのロックアップクラッチLCの作動
を考える。ロックアップクラッチLCはロックアップコ
ントロールバルブ4から油路161を介して供給される
油圧により作動されるのであるが、油路161に繋がる
油路160はブレーキリリーフバルブ40に繋がるとと
もに1速段の状態ではこのバルブ40を介してドレンに
繋がっている。このため、ロックアップ油室17内への
作動油供給は行われず、ロックアップクラッチLCは係
合されない。さらに、ロックアップコントロールバルブ
4の作動制御を行うパイロット圧を供給する油路164
は、スイッチングバルブ45に繋がるとともに1速段で
はこのバルブ45を介してドレンに繋がっている。この
ため、1速段ではロックアップコントロールバルブ4に
よりロックアップクラッチLCを係合作動させるような
パイロット圧の供給が行われることもない。
【0034】次に、2速段に変速する場合について考え
る。この場合には、ソレノイドバルブSDのみがオフか
らオンに切り換わる。この状態を1速段の状態と比較す
ると、ソレノイドバルブSDが開放される点のみが異な
る。このため、第1クラッチK1は係合されたままであ
る。ソレノイドバルブSDが開放されると、油路145
を介して第1ブレーキB1にライン圧P1を有した作動
油が供給されこれが係合される。この結果、第1クラッ
チK1と第1ブレーキB1とが係合されて2速段が設定
される。
【0035】なお、ソレノイドバルブSDの開放により
、油路140,141および142を介してブレーキリ
リーフバルブ40およびスイッチングバルブ45にもラ
イン圧P1を有した作動油が作用し、この油圧P1によ
り両バルブ40,45のスプール41,46が右方に押
圧される。前述のように、スプール41,46の右端に
もライン圧P1が作用しているのであるが、受圧面積の
差によりスプール41,46はともに右動される。これ
らスプール41,46の右動により、1速段において繋
がっていたソレノイドバルブSEと第2ブレーキB2と
の連通が断たれ、第2ブレーキB2に繋がる油路166
はブレーキリリーフバルブ40を介してドレンに繋がる
。このため、2速段では第2ブレーキB2は常時解放さ
れる。
【0036】ところが、ブレーキリリーフバルブ40の
スプール41の右動により、ライン圧P1が供給されて
いる油路104と油路160とが連通される。油路16
0はロックアップコントロールバルブ4および油路16
1を介してロックアップ油室17に繋がり得る油路であ
り、このため、2速段ではロックアップコントロールバ
ルブ4の作動を制御すれば、ロックアップクラッチLC
の作動制御が可能な状態となる。
【0037】また、スイッチングバルブ45のスプール
46の右動により、ソレノイドバルブSEに繋がる油路
163がこのスイッチングバルブ45を介して油路16
4に繋がる。この油路164はロックアップコントロー
ルバルブ4にパイロット油圧を供給する油路であり、こ
のため、2速段ではソレノイドバルブSEの作動制御を
行えば、ロックアップコントロールバルブ4の作動制御
を行ってロックアップクラッチLCの作動を制御するこ
とができる。
【0038】次に、3速段に変速する場合について考え
る。この場合には、ソレノイドバルブSCおよびSDの
みがオンからオフに切り換わり、すべてのソレノイドバ
ルブがオフとなる。これにより2速段の状態から、ソレ
ノイドバルブSCが開放され、ソレノイドバルブSDが
閉止される。このようにソレノイドバルブSAが開放さ
れているため、第1クラッチK1は係合されたままであ
る。ソレノイドバルブSDが閉止されると、油路145
への油圧供給がなくなり、油路145はソレノイドバル
ブSDを介してドレンに連通する。このため、第12ブ
レーキB1が解放される。同時に、油路140,141
および142を介してブレーキリリーフバルブ40およ
びスイッチングバルブ45に作用していた油圧も零とな
り、この油圧による両バルブ40,45のスプール41
,46への押圧力がなくなる。
【0039】一方、ソレノイドバルブSCが開放される
と、ライン圧P1を有した作動油が油路134に供給さ
れる。この油路134はマニュアルバルブ25を介して
油路133に繋がるため、ライン圧P1を有した作動油
は、シャトルバルブ57から第3クラッチK3に供給さ
れて第3クラッチK3が係合される。このようにして第
1クラッチK1および第3クラッチK3が係合されて3
速段が設定される。
【0040】なお、ソレノイドバルブSCの開放により
、油路133に供給されるライン圧P1を有した作動油
はこの油路133に繋がる油路175,176,177
を介して第1および第2油圧リリーフバルブ30,35
並びにスイッチングバルブ45の左側に作用し、これら
のバルブ内のスプール31と、36および37と、46
とを右動させる。さらに、第2油圧リリーフバルブ35
のスプール36,37の右動により、油路104aから
油路178を介してブレーキリリーフバルブ40の左側
にライン圧P1を有した作動油を導き、このバルブ40
のスプール41も右動させる。
【0041】このため、3速段においても2速段の場合
と同様に、ブレーキリリーフバルブ40を介して油路1
04と油路160とが連通されてロックアップクラッチ
LCの作動制御が可能な状態となり、さらに、スイッチ
ングバルブ45を介してソレノイドバルブSEに繋がる
油路163が油路164に繋がり、ソレノイドバルブS
Eの作動制御によりロックアップコントロールバルブ4
の作動制御を行ってロックアップクラッチLCの作動を
制御することができる。
【0042】次に、3速段から4速段に変速する場合に
ついて考える。この場合には、ソレノイドバルブSBお
よびSCのみがオフからオンに切り換わる。これにより
3速段の状態から、ソレノイドバルブSBが開放され、
ソレノイドバルブSCが閉止される。このようにソレノ
イドバルブSAが開放されているので、第1クラッチK
1は係合されたままである。ソレノイドバルブSCが閉
止されると、3速段の場合とは逆に第3クラッチK3へ
のライン圧P1の供給が断たれてこれが解放される。同
時に、油路175,176,177を介した第1および
第2油圧リリーフバルブ30,35並びにスイッチング
バルブ45の左側へのライン圧P1の供給も断たれ、且
つ油路104aから油路178を介してのブレーキリリ
ーフバルブ40の左側へのライン圧P1の供給も断たれ
る。
【0043】このため第1油圧リリーフバルブ30のス
プール31は再び図示のように左動されるので、ライン
圧P1を有した作動油が油路103から第1油圧リリー
フバルブ30を介して油路107に供給され、さらに開
放されたソレノイドバルブSBから油路125を介して
第2クラッチK2に供給されこれが繋合される。このよ
うにして第1クラッチK3および第2クラッチK2が係
合されて4速段が設定される。
【0044】なお、開放されたソレノイドバルブSBを
通った作動油は油路126にも供給され、この油路12
6に繋がる油路127および128を介して第2油圧リ
リーフバルブ35およびスイッチングバルブ45の左側
に作用する。このため、両バルブ35,45のスプール
36,46が右動される。さらに、第2油圧リリーフバ
ルブ35のスプール36の右動により、油路104aか
ら油路178を介してブレーキリリーフバルブ40の左
側にライン圧P1を有した作動油を導き、このバルブ4
0のスプール41も右動させる。
【0045】このため、4速段においても2速段および
3速段の場合と同様に、ブレーキリリーフバルブ40を
介して油路104と油路160とが連通されてロックア
ップクラッチLCの作動制御が可能な状態となり、さら
に、スイッチングバルブ45を介してソレノイドバルブ
SEに繋がる油路163が油路164に繋がり、ソレノ
イドバルブSEの作動制御によりロックアップコントロ
ールバルブ4の作動制御を行ってロックアップクラッチ
LCの作動を制御することができる。
【0046】次に、4速段から5速段に変速する場合に
ついて考える。この場合には、ソレノイドバルブSAが
オフからオンに切り換わりソレノイドバルブSCがオン
からオフに切り換わる。これにより4速段の状態から、
ソレノイドバルブSAが閉止され、ソレノイドバルブS
Cが開放される。ソレノイドバルブSAが閉止されると
、油路120,121を介してのライン圧P1の供給が
断たれ、第1クラッチK1が解放される。また、ソレノ
イドバルブSAの閉止により油路121aの油圧も零と
なり、第1油圧リリーフバルブ30のスプール31は左
動状態のままである。同時にソレノイドバルブSBはオ
ンのままであるので、第2クラッチK2は係合状態のま
ま保持される。
【0047】一方、ソレノイドバルブSCが開放される
と既に説明したように、ライン圧P1を有した作動油が
油路134に供給され、さらに、マニュアルバルブ25
、油路133および油路130を介して第3クラッチK
3に供給されて第3クラッチK3が係合される。このよ
うにして第2クラッチK2および第3クラッチK3が係
合されて5速段が設定される。
【0048】なお、ソレノイドバルブSCの開放により
、油路133に供給されるライン圧P1を有した作動油
はこの油路133に繋がる油路175,176,177
を介して第1および第2油圧リリーフバルブ30,35
並びにスイッチングバルブ45の左側に作用し、これら
のバルブ内のスプール36および37と、46とを右動
させる(第1油圧リリーフバルブ30内のスプール31
は油路121aに作用する油圧が零なので右動しない)
。さらに、第2油圧リリーフバルブ35のスプール36
,37の右動により、油路104aから油路178を介
してブレーキリリーフバルブ40の左側にライン圧P1
を有した作動油を導き、このバルブ40のスプール41
も右動させる。
【0049】このため、5速段においても2〜4速段の
場合と同様に、ブレーキリリーフバルブ40を介して油
路104と油路160とが連通されてロックアップクラ
ッチLCの作動制御が可能な状態となり、さらに、スイ
ッチングバルブ45を介してソレノイドバルブSEに繋
がる油路163が油路164に繋がり、ソレノイドバル
ブSEの作動制御によりロックアップコントロールバル
ブ4の作動制御を行ってロックアップクラッチLCの作
動を制御することができる。
【0050】以上、Dレンジにおける変速制御について
説明したが、この説明から分かるように、1ST(低速
段)においてはソレノイドバルブSEにより制御されて
出力される作動油は、スイッチングバルブ45およびブ
レーキリリーフバルブ40を介して第2ブレーキB2に
供給されるが、2ND〜5TH(中高速段)においては
ソレノイドバルブSEから出力される作動油は、スイッ
チングバルブ45およびロックアップコントロールバル
ブ4を介してロックアップ油室17に供給される。すな
わち、本例においては、ソレノイドバルブSEは、速度
段として1STが設定されているときには、第2ブレー
キB2の作動制御用に用いられ、速度段として2ND〜
5THが設定されているときには、ロックアップクラッ
チLCの作動制御用に用いられる。
【0051】この場合、ソレノイドバルブSEから第2
ブレーキB2に至る油路163,165,166,16
7中には、二つの切換バルブ、すなわち、スイッチング
バルブ45とブレーキリリーフバルブ40とが直列に配
設されている。両バルブ45,40の左側には、前述の
ように、2ND〜5THを設定するときの信号油圧が作
用するようになっており、速度段として2ND〜5TH
のいずれかが設定されるときにはこの信号油圧を受けて
両バルブ45,40のスプール46,41は右動される
ようになっている。
【0052】このような構成において、スイッチングバ
ルブ45もしくはブレーキリリーフバルブ40が故障し
た場合について考える。まず例えば、スイッチングバル
ブ45のスプール46が図示のように左動した状態でス
ティックして動かなくなったような場合を考える。この
状態で1STが設定される場合には、ブレーキリリーフ
バルブ40のスプール41は図示のように左動され、ソ
レノイドバルブSEからの出力油圧は第2ブレーキB2
に供給され、この第2ブレーキB2の係合制御がなされ
る。
【0053】一方、2ND〜5THのいずれかが設定さ
れる場合には、ブレーキリリーフバルブ40のスプール
41およびスイッチングバルブ45のスプール46はと
もに右動され、油路165はドレンに連通する。このた
め、この場合には、ソレノイドバルブSEの出力油圧は
スイッチングバルブ45から油路165を介してブレー
キリリーフバルブ40に導かれるため、ロックアップク
ラッチLCの作動制御を行うことができない。しかしな
がら、この場合には、ソレノイドバルブSEの出力油圧
はブレーキリリーフバルブ40によりドレンされる。こ
のため、この油圧が第2ブレーキB2に作用することも
なく、2ND〜5THのいずれかが設定されるとともに
第2ブレーキB2が設定され、ギヤの共噛みによるイン
ターロックが発生するような問題が確実に防止される。 なお、スイッチングバルブ45のスプール46が逆に右
動した状態でスティックして動かなくなったような場合
には、ソレノイドバルブSEの出力油圧は常時ロックア
ップコントロールバルブ4の方に供給される。このため
、この場合にもインターロックの問題はない。
【0054】次に、ブレーキリリーフバルブ40のスプ
ール41が図示のように左動した状態でスティックして
動かなくなったような場合を考える。この状態で1ST
が設定される場合には、スイッチングバルブ46のスプ
ール46は図示のように左動され、ソレノイドバルブS
Eからの出力油圧は第2ブレーキB2に供給され、この
第2ブレーキB2の係合制御がなされる。一方、2ND
〜5THのいずれかが設定される場合には、スイッチン
グバルブ46のスプール46は逆に右動され、ソレノイ
ドバルブSEからの出力油圧はロックアップコントロー
ルバルブ4の方に供給される。このため、この場合には
、ソレノイドバルブSEの出力油圧が第2ブレーキB2
に作用することがなく、ギヤの共噛みによるインターロ
ックの発生が確実に防止される。
【0055】このように、本装置の場合には、スイッチ
ングバルブ45およびブレーキリリーフバルブ40のい
ずれか一方が故障したとしても、2ND〜5THのいず
れかの速度段が設定されるときには1ST設定に使用さ
れる第2ブレーキB2が係合されることがなく、インタ
ーロックが生じることがない。
【0056】以上、Dレンジにおける変速制御について
説明したが、次に、Nレンジが設定された場合を考える
。この場合には、マニュアルバルブ25を介してクラッ
チK1,K2,K3およびブレーキB1,B2がドレン
に接続し、これらすべてが開放されニュウートラル(中
立)状態となる。
【0057】次に、Rレンジが設定された場合を考える
。この場合にはマニュアルバルブ25のスプール26は
左動され、油路102からライン圧P1を有する作動油
が油路132に供給される。また、全ソレノイドバルブ
SA〜SEがオフとなる。このため、第1クラッチK1
に繋がる油路121はマニュアルバルブ25においてド
レンに連通して第1クラッチK1が解放され、第2クラ
ッチK2に繋がる油路125はソレノイドバルブSBか
らドレンに連通してこの第2クラッチK2も解放される
【0058】第3クラッチK3に繋がる油路130はシ
ャトルバルブ57および油路131を介して油路132
に繋がるので、油路132に供給される作動油が第3ク
ラッチK3に供給され、この第3クラッチK3が係合さ
れる。第1ブレーキB1に繋がる油路145はソレノイ
ドバルブSDからドレンに連通して第1ブレーキB1が
解放される。
【0059】一方、第2ブレーキB2に繋がる油路16
7は、シャトルバルブ56から油路170,シャトルバ
ルブ58を介して油路171もしくは油路172に繋が
る。油路171はマニュアルバルブ25から油路120
を介してソレノイドバルブSAに繋がり、油路172は
マニュアルバルブ25から油路134を介してソレノイ
ドバルブSCに繋がる。両ソレノイドバルブSA,SC
はともにノーマルオープンタイプであり、このため、油
路171,172にライン圧P1を有した作動油が流れ
、第2ブレーキB2が係合される。このようにして第3
クラッチK3および第2ブレーキB2が係合されて後進
段が設定される。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
変速制御もしくはロックアップ制御用の油圧作動係合手
段とこの油圧作動係合手段に作動油圧を供給するソレノ
イドバルブとを結ぶ油路中に、油圧作動係合手段の作動
に対応した信号油圧により作動位置が切り変わる二つの
切換バルブを直列に配設し、これら両切換バルブがとも
に油圧作動係合手段の作動に対応した作動位置に切り換
えられた時にのみ、上記油路を介してソレノイドバルブ
の出力油圧を油圧作動係合手段に供給するように構成し
ているので、ソレノイドバルブの出力油圧を変速制御用
油圧作動係合手段に供給してこれを係合作動させる場合
には、この油圧作動係合手段とソレノイドバルブとを結
ぶ油路中に直列に配設された二つの切換バルブをともに
油圧作動係合手段の作動に対応した作動位置に切り換え
るようになっている。このため、二つの切換バルブの内
の一方が故障して作動位置の切換が行われなくても、他
方の切換バルブによりソレノイドバルブの出力油圧が油
圧作動係合手段に供給されるのを防止でき、変速ギヤの
共噛みによるインターロックの発生を防止することがで
きる。
【0061】なお、本発明の一態様に係る自動変速機に
おいては、複数の変速制御用油圧作動係合手段と、油圧
作動ロックアップ制御手段と、これら油圧作動係合手段
に選択的に作動油圧を供給するソレノイドバルブとを有
するようになっており、この場合には、これら複数の油
圧作動係合手段のうち所定の速度段設定時に係合作動さ
れる所定変速制御用油圧作動係合手段とソレノイドバル
ブとを結ぶ油路中に、所定の速度段設定に対応する信号
油圧により作動位置が切り替わる二つの切換バルブが直
列に配設される。これら二つの切換バルブの一方は、所
定の速度段に対応した作動位置に切り換えられたときに
上記油路を連通させ、この作動位置とは逆の位置に切り
換えられたときにはソレノイドバルブの出力油圧を油圧
作動ロックアップ制御手段に導くようになっている。ま
た、他方の切換バルブは、所定の速度段に対応した作動
位置に切り換えられたときに上記油路を連通させ、この
作動位置とは逆の位置に切り換えられたときには所定変
速制御用油圧作動係合手段をドレン側に連通させるよう
になっている。このように構成した場合には、上記一方
の切換バルブが故障してソレノイドバルブの出力油圧が
常時所定変速制御用油圧作動係合手段に供給されるよう
になった場合でも、他方の切換バルブが正常に作動する
限り、この切換バルブを介して所定変速制御用油圧作動
係合手段がドレン側に連通する。このため、この場合に
おいても、ソレノイドバルブの出力油圧が油圧作動係合
手段に供給されるのが防止され、変速ギヤの共噛みによ
るインターロックの発生を確実に防止することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る制御装置を有した自動変速機の動
力伝達経路構成を示すスケルトン図である。
【図2】この自動変速機の制御装置を示す油圧回路図で
ある。
【図3】この自動変速機の制御装置を示す油圧回路図で
ある。
【図4】この自動変速機の制御装置を示す油圧回路図で
ある。
【符号の説明】
2  バックアップバルブ 3  ソレノイドバルブ 4  ロックアップコントロールバルブ10  トルク
コンバータ 11  ポンプ 12  ステータ 13  タービン 16  ロックアップピストン 17  ロックアップ油室 20  レギュレータバルブ 25  マニュアルバルブ 30  第1油圧リリーフバルブ 35  第2油圧リリーフバルブ 40  ブレーキリリーフバルブ 45  スイッチングバルブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  変速制御もしくはロックアップ制御用
    の油圧作動係合手段と、この油圧作動係合手段に作動油
    圧を供給するソレノイドバルブとを有してなる自動変速
    機の油圧制御装置において、前記油圧作動係合手段と前
    記ソレノイドバルブとを結ぶ油路中に、前記油圧作動係
    合手段の作動に対応した信号油圧により作動位置が切り
    換わる二つの切換バルブを直列に配設し、これら両切換
    バルブがともに前記油圧作動係合手段の作動に対応した
    作動位置に切り換えられた時にのみ、前記油路を介して
    前記ソレノイドバルブの出力油圧を前記油圧作動係合手
    段に供給するように構成したことを特徴とする自動変速
    機の油圧制御装置。
  2. 【請求項2】  複数の変速制御用油圧作動係合手段と
    、油圧作動ロックアップ制御手段と、これら油圧作動係
    合手段に選択的に作動油圧を供給するソレノイドバルブ
    とを有してなる自動変速機の油圧制御装置において、前
    記複数の油圧作動係合手段のうち所定の速度段設定時に
    係合作動される所定変速制御用油圧作動係合手段と前記
    ソレノイドバルブとを結ぶ油路中に、前記所定の速度段
    設定に対応する信号油圧により作動位置が切り換わる二
    つの切換バルブを直列に配設しており、これら二つの切
    換バルブの一方は、前記所定の速度段に対応した作動位
    置に切り換えられたときに前記油路を連通させ、前記作
    動位置とは逆の位置に切り換えられたときには前記ソレ
    ノイドバルブの出力油圧を前記油圧作動ロックアップ制
    御手段に導くようになっており、前記二つの切換バルブ
    の他方は、前記所定の速度段に対応した作動位置に切り
    換えられたときに前記油路を連通させ、前記作動位置と
    は逆の位置に切り換えられたときには前記所定変速制御
    用油圧作動係合手段をドレン側に連通させるようになっ
    ていることを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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