JPH04362326A - ブレーキディスク - Google Patents

ブレーキディスク

Info

Publication number
JPH04362326A
JPH04362326A JP16086491A JP16086491A JPH04362326A JP H04362326 A JPH04362326 A JP H04362326A JP 16086491 A JP16086491 A JP 16086491A JP 16086491 A JP16086491 A JP 16086491A JP H04362326 A JPH04362326 A JP H04362326A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake disc
weight
alloy
friction
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16086491A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsuyoshi Nishisaka
西坂 強
Yoichi Nosaka
洋一 野坂
Taro Tsujimura
太郎 辻村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Railway Technical Research Institute
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Original Assignee
Railway Technical Research Institute
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Railway Technical Research Institute, Mitsui Mining and Smelting Co Ltd filed Critical Railway Technical Research Institute
Priority to JP16086491A priority Critical patent/JPH04362326A/ja
Publication of JPH04362326A publication Critical patent/JPH04362326A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルミニウム合金製ブレ
ーキディスク、より具体的には、鉄道車両で使用される
アルミニウム合金製軽量ブレーキディスクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ブレーキディスク材、特に鉄道車
両用ブレーキディスク材として、常用最高速度が130
km/h前後である鉄道車両には、旧国鉄規格(JRS
)12209−1に基づいて片状黒鉛鋳鉄が使用され、
最高速度が240km/hに達するような高速鉄道車両
にはJRS12209−2に基づいて低合金パーライト
基地片状黒鉛鋳鉄(NCM鋳鉄と呼称する)が使用され
ている。また、昭和60年代からは強度の向上を目的と
して開発された鍛鋼製(JRS12209−4)及びク
ラッド型(JRS12209−6)のブレーキディスク
が一部高速鉄道用車両に採用されている。
【0003】これらのブレーキディスク材は上記のそれ
ぞれの用途において規定の制動力を満足する適切な平均
摩擦係数及び安定した瞬間摩擦係数を有し、また低摩耗
率を有し、制動時の摩擦条件下におけるブレーキディス
ク摺動面の耐熱亀裂性に優れており、所要の引張強度を
有するものであるが、これらのブレーキディスク材は何
れも鉄系材料であるために比重が7.2と高く、ブレー
キディスク自体が重いものとなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ブレーキディスクを含
めて鉄道車両のバネ下質量の軽量化は車両の高速化、低
騒音化にとって重要な因子となっており、ブレーキディ
スク材の軽量化もその一環として強く要望されている。 従来の鉄系材料のブレーキディスク材では、薄肉化によ
る軽量化策を取っても精々数%が限度であり、数十%以
上の軽量化は現存する鉄系材料では不可能であり、従っ
て新しいブレーキディスク材の開発が望まれている。
【0005】本発明の目的は、ブレーキディスクとして
、特に鉄道車両用ブレーキディスクとして使用可能な機
械的特性及び摩擦摩耗特性を有するアルミニウム合金製
の軽量ブレーキディスクを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のブレーキディス
クはケイ素13〜18重量%、銅3〜5重量%及びマグ
ネシウム0.1〜1重量%を含み、リン0.001〜0
.1重量%及びアンチモン0.001〜0.5重量%の
一方又は両方を含み、更に所望により鉄0.5重量%以
下及びマンガン0.1重量%以下の一方又は両方を含み
、残部がアルミニウムと不可避の不純物からなるアルミ
ニウム合金製のものである。
【0007】本発明で用いるブレーキディスク用合金に
おいて、Si 成分は初晶Si の析出により該合金に
所望の耐摩耗性を付与するのに必要であり、この効果を
達成するためには13重量%以上の量で存在することが
好ましい。しかし、Si 成分が18重量%を超えて存
在すると、初晶Si の形状が粗大化し、強度が低下し
はじめるので本発明の目的達成のためには18重量%以
下であることが好ましい。
【0008】本発明で用いるブレーキディスク用合金に
おいて、Cu 成分は熱処理により該合金に強度向上を
もたらすのに有効であり、この効果を達成するためには
3重量%以上の量で存在することが好ましい。しかし、
Cu 成分が5重量%を超えて存在すると耐蝕性が低下
しはじめるので本発明の目的達成のためには5重量%以
下であることが好ましい。
【0009】本発明で用いるブレーキディスク用合金に
おいて、Mg 成分はSi 成分と共存することでMg
2Si 中間相の析出による強度向上をもたらすのに有
効であり、この効果を達成するためには0.1重量%以
上の量で存在することが好ましい。しかし、Mg 成分
が1重量%を超えて存在するとMg2Si 中間相の粗
大化によって衝撃値が低下しはじめるので本発明の目的
達成のためには1重量%以下であることが好ましい。
【0010】本発明で用いるブレーキディスク用合金に
おいて、P及びSb は初晶Si の微細化処理に有効
であり、この効果を達成するためにはP0.001〜0
.1重量%及び/又はSb 0.001〜0.5重量%
の量で存在することが好ましい。
【0011】本発明で用いるブレーキディスク用合金に
おいて、Fe 及びMn は中間相を形成して耐摩耗性
を向上させる作用を有するので、所望により添加するこ
とができるが、Fe を0.5重量%超で及び/又はM
nを0.1重量%超で用いると靱性低下をもたらすので
好ましくない。
【0012】本発明で用いるブレーキディスク用合金に
おいては、高温強度の改善のために所望によりニッケル
0.1重量%以下を添加することができ、またマトリッ
クスの強度を高めるために亜鉛0.1重量%以下、チタ
ン0.05重量%以下、スズ0.03重量%以下、クロ
ム0.05重量%以下又は鉛0.1重量%以下を添加す
ることもできる。
【0013】ブレーキディスク、例えば鉄道車両用ブレ
ーキディスクの摩擦、摩耗特性の優劣はブレーキ時にお
ける平均摩擦係数の適正値と瞬間摩擦係数の安定性並び
にディスク及び相手ライニング材の耐摩耗性によって評
価される。本発明で用いるブレーキディスク用合金にお
いては硬質の初晶Si が母地に均一に分散され、従っ
て極めて高い耐摩耗性が得られる。また、ブレーキディ
スクの高速回転による遠心力及びブレーキ時の熱負荷に
よって発生する熱応力に対しては現用の鉄系材料と同程
度の強度が必要とされるが、本発明のブレーキディスク
は前記したNCM鋳鉄と同等以上の強度を示し、更に熱
伝導度についても本発明のブレーキディスクは非常に優
れている。即ち、高頻度(常用停止ブレーキ時)又は高
負荷(非常停止ブレーキ時)の摩擦条件下において、ブ
レーキディスク摺動面の耐熱亀裂性に優れている。本発
明のブレーキディスクはその比重が2.7であり、この
値は前記した鉄系材料の約1/3である。即ち本発明の
ブレーキディスクは軽量化と所望の摩擦、摩耗特性とを
兼ね備えた極めて有用なブレーキディスクである。
【0014】
【実施例】実施例1〜19及び比較例1〜4表1に示す
合金元素を表1に示す量(数値は重量%を表す)で含有
し、残部がアルミニウムと不可避の不純物からなり、微
細な初晶Si の形成されている合金を調製した(実施
例1〜19)。また、比較例として、表2に示す合金元
素を表2に示す量(数値は重量%を表す)で含有し、残
部が鉄と不可避の不純物からなる合金(比較例1)及び
残部がアルミニウムと不可避の不純物からな合金(比較
例2〜4)も調製した。それらの合金の溶湯から重力鋳
造法によって試験片を製造した。
【0015】引張試験用試験片は長さ230mm、平行
部直径6mmであり、引張試験機としてインストロン引
張試験機を用い、その試験条件は標点間距離50mm、
断面6mmφ、引張速度10mm/min、室温であっ
た。測定結果は表1及び表2に示す通りであった。
【0016】摩擦摩耗試験用試験片としてのブレーキデ
ィスク試験片は直径206mm、厚さ15mmの円盤で
あり、またブレーキライニング試験片として現用のライ
ニング材の一種である銅系焼結合金を加工して摩擦面形
状が30×30mmの試験片を製作した。試験条件は摩
擦速度21m/sec、ライニング押し付け圧0.5M
Pa 、押し付け(摩擦)時間30分であり、これによ
り摩擦係数(μ)及びブレーキディスク試験片の摩耗体
積(×10−3cm3 )を求めた。測定結果は表1及
び表2に示す通りであった。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】実施例20及び比較例5〜7前記実施例2
の合金及び比較例1〜3の合金を用い、それらの合金の
溶湯から重力鋳造法によって試験片を製造した。摩擦摩
耗試験用試験片としてのブレーキディスク試験片は直径
55mm、厚さ5mmの円盤であり、またブレーキライ
ニング試験片として現用のライニング材の一種である銅
系焼結合金を加工して外径25.6mm、内径22mm
、高さ13mmの円筒状試験片を製作した。試験条件は
摩擦速度2m/sec、ライニング押し付け圧0.5M
Pa 、押し付け(摩擦)時間初回10分、2回目20
分、3回目20分、4回目50分の計100分間であり
、これにより平均摩擦係数(μ)及びブレーキディスク
試験片及びライニング試験片の摩耗体積(×10−3c
m3 )を求めた。測定結果は図1及び図2に示す通り
であった。
【0020】実施例21及び比較例8前記実施例2の合
金及び比較例1の合金を用い、それらの合金の溶湯から
重力鋳造法によって試験片を製造した。摩擦摩耗試験用
試験片としてのブレーキディスク試験片は直径206m
m、厚さ15mmの円盤であり、またブレーキライニン
グ試験片として現用のライニング材の一種である銅系焼
結合金を加工して摩擦面形状が30×30mmの試験片
を製作した。試験条件としては摩擦速度は7m/sec
、14m/sec又は21m/sec、ライニング押し
付け圧は0.5MPa 、押し付け(摩擦)時間は1回
の摩擦時間を60秒として各摩擦速度で5回の実施であ
り、これにより平均摩擦係数(μ)及びブレーキディス
ク試験片及びライニング試験片の摩耗率を求めた。測定
結果は図3、図4及び図5に示す通りであった。
【0021】
【発明の効果】本発明のブレーキディスクは、その比重
が2.7であり、この値は従来材のNCM鋳鉄材と比較
して約1/3であり、更に前記の実施例及び比較例の記
載からも明らかなように強度及び摩擦摩耗特性において
も従来材と同等又はそれ以上であり、従って、軽量ブレ
ーキディスク、特に鉄道車両用軽量ブレーキディスクと
して極めて有用なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例20及び比較例5〜7の摩擦摩耗試験の
測定結果を示すグラフである。
【図2】実施例20及び比較例5〜7の摩擦摩耗試験の
測定結果を示すグラフである。
【図3】実施例21及び比較例8の摩擦摩耗試験の測定
結果を示すグラフである。
【図4】実施例21及び比較例8の摩擦摩耗試験の測定
結果を示すグラフである。
【図5】実施例21及び比較例8の摩擦摩耗試験の測定
結果を示すグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ケイ素13〜18重量%、銅3〜5重
    量%及びマグネシウム0.1〜1重量%を含み、更にリ
    ン0.001〜0.1重量%及びアンチモン0.001
    〜0.5重量%の一方又は両方を含み、残部がアルミニ
    ウムと不可避の不純物からなるアルミニウム合金製ブレ
    ーキディスク。
  2. 【請求項2】  ケイ素13〜18重量%、銅3〜5重
    量%及びマグネシウム0.1〜1重量%を含み、リン0
    .001〜0.1重量%及びアンチモン0.001〜0
    .5重量%の一方又は両方を含み、更に鉄0.5重量%
    以下及びマンガン0.1重量%以下の一方又は両方を含
    み、残部がアルミニウムと不可避の不純物からなるアル
    ミニウム合金製ブレーキディスク。
JP16086491A 1991-06-06 1991-06-06 ブレーキディスク Pending JPH04362326A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16086491A JPH04362326A (ja) 1991-06-06 1991-06-06 ブレーキディスク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16086491A JPH04362326A (ja) 1991-06-06 1991-06-06 ブレーキディスク

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04362326A true JPH04362326A (ja) 1992-12-15

Family

ID=15724029

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16086491A Pending JPH04362326A (ja) 1991-06-06 1991-06-06 ブレーキディスク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04362326A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002155330A (ja) * 2000-11-16 2002-05-31 Oiles Ind Co Ltd 摺動部材用アルミニウム合金
JP2002155328A (ja) * 2000-11-16 2002-05-31 Oiles Ind Co Ltd 摺動部材用アルミニウム合金

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002155330A (ja) * 2000-11-16 2002-05-31 Oiles Ind Co Ltd 摺動部材用アルミニウム合金
JP2002155328A (ja) * 2000-11-16 2002-05-31 Oiles Ind Co Ltd 摺動部材用アルミニウム合金

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2987704B2 (ja) 高速鉄道車両用ブレーキディスク材
JP4430468B2 (ja) 銅系焼結摩擦材
JP2001520313A (ja) モリブデンを含有する鉄合金
WO2014119501A1 (ja) 鋳鉄及びブレーキ部品
JP5698852B2 (ja) 鋳鉄およびブレーキ部品
US6053990A (en) Perlitic grey iron for brake components
JPH038409B2 (ja)
JPH0137464B2 (ja)
JP2001504165A (ja) 主として摩擦物体用の高い比率で金属間相を有する複合材料
JPH04362326A (ja) ブレーキディスク
US7163594B1 (en) High tensile strength gray iron alloy
US5912073A (en) Bearing made of abrasion-resistant aluminum alloy
JP3357949B2 (ja) 高速鉄道車両用ブレーキディスク材料
JPH09111393A (ja) ディスクブレーキ用ロータ材
JP2516414B2 (ja) ブレ―キ用摩擦材
JP3316831B2 (ja) 鉄道車両用ブレーキディスク
JPS63206448A (ja) 車両用高マンガン鋳鉄制輪子
JPH0237418B2 (ja)
JP4533475B2 (ja) ディスクブレーキ用ロータ
JPS62224740A (ja) 高速車両用鋳鉄制輪子
JPS60116751A (ja) 焼結合金摩擦材
JPH09222143A (ja) 鱗片状黒鉛添加焼結摩擦材料の製造方法
Cristescu et al. Studies and research on the tribological behavior of the braking systems of vehicles. Review
JP3413031B2 (ja) 鉄道車両ブレーキディスク用複合材料
JPH0625795A (ja) 摺動部材