JPH04362326A - ブレーキディスク - Google Patents
ブレーキディスクInfo
- Publication number
- JPH04362326A JPH04362326A JP16086491A JP16086491A JPH04362326A JP H04362326 A JPH04362326 A JP H04362326A JP 16086491 A JP16086491 A JP 16086491A JP 16086491 A JP16086491 A JP 16086491A JP H04362326 A JPH04362326 A JP H04362326A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brake disc
- weight
- alloy
- friction
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000010949 copper Substances 0.000 claims abstract description 10
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 claims abstract description 9
- RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N Copper Chemical compound [Cu] RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 8
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 8
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 claims abstract description 8
- 239000012535 impurity Substances 0.000 claims abstract description 8
- 239000011777 magnesium Substances 0.000 claims abstract description 8
- 229910052787 antimony Inorganic materials 0.000 claims abstract description 6
- 229910052698 phosphorus Inorganic materials 0.000 claims abstract description 6
- 229910052710 silicon Inorganic materials 0.000 claims abstract description 6
- FYYHWMGAXLPEAU-UHFFFAOYSA-N Magnesium Chemical compound [Mg] FYYHWMGAXLPEAU-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 5
- OAICVXFJPJFONN-UHFFFAOYSA-N Phosphorus Chemical compound [P] OAICVXFJPJFONN-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 5
- WATWJIUSRGPENY-UHFFFAOYSA-N antimony atom Chemical compound [Sb] WATWJIUSRGPENY-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 5
- 229910052749 magnesium Inorganic materials 0.000 claims abstract description 5
- 239000011574 phosphorus Substances 0.000 claims abstract description 5
- 239000010703 silicon Substances 0.000 claims abstract description 5
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 17
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 claims description 9
- 229910000838 Al alloy Inorganic materials 0.000 claims description 6
- WPBNNNQJVZRUHP-UHFFFAOYSA-L manganese(2+);methyl n-[[2-(methoxycarbonylcarbamothioylamino)phenyl]carbamothioyl]carbamate;n-[2-(sulfidocarbothioylamino)ethyl]carbamodithioate Chemical compound [Mn+2].[S-]C(=S)NCCNC([S-])=S.COC(=O)NC(=S)NC1=CC=CC=C1NC(=S)NC(=O)OC WPBNNNQJVZRUHP-UHFFFAOYSA-L 0.000 claims description 2
- 229910045601 alloy Inorganic materials 0.000 abstract description 25
- 239000000956 alloy Substances 0.000 abstract description 25
- 230000005484 gravity Effects 0.000 abstract description 8
- 229910001018 Cast iron Inorganic materials 0.000 abstract description 6
- 239000013078 crystal Substances 0.000 abstract description 4
- 239000004411 aluminium Substances 0.000 abstract 2
- XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N Silicon Chemical compound [Si] XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract 1
- 238000005299 abrasion Methods 0.000 abstract 1
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 abstract 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 19
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 14
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 9
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 6
- 238000005266 casting Methods 0.000 description 3
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 3
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 3
- 150000002739 metals Chemical class 0.000 description 3
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- PXHVJJICTQNCMI-UHFFFAOYSA-N Nickel Chemical compound [Ni] PXHVJJICTQNCMI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000005275 alloying Methods 0.000 description 2
- 238000005336 cracking Methods 0.000 description 2
- 229910002804 graphite Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000010439 graphite Substances 0.000 description 2
- 239000011159 matrix material Substances 0.000 description 2
- 238000001556 precipitation Methods 0.000 description 2
- VYZAMTAEIAYCRO-UHFFFAOYSA-N Chromium Chemical compound [Cr] VYZAMTAEIAYCRO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910019752 Mg2Si Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- ATJFFYVFTNAWJD-UHFFFAOYSA-N Tin Chemical compound [Sn] ATJFFYVFTNAWJD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- RTAQQCXQSZGOHL-UHFFFAOYSA-N Titanium Chemical compound [Ti] RTAQQCXQSZGOHL-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- HCHKCACWOHOZIP-UHFFFAOYSA-N Zinc Chemical compound [Zn] HCHKCACWOHOZIP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910052804 chromium Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000011651 chromium Substances 0.000 description 1
- 230000007797 corrosion Effects 0.000 description 1
- 238000005260 corrosion Methods 0.000 description 1
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 1
- 229910052748 manganese Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000011572 manganese Substances 0.000 description 1
- 230000013011 mating Effects 0.000 description 1
- 229910052759 nickel Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910001562 pearlite Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000007670 refining Methods 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
- 238000009864 tensile test Methods 0.000 description 1
- 230000008646 thermal stress Effects 0.000 description 1
- 239000010936 titanium Substances 0.000 description 1
- 229910052719 titanium Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000013585 weight reducing agent Substances 0.000 description 1
- 239000011701 zinc Substances 0.000 description 1
- 229910052725 zinc Inorganic materials 0.000 description 1
Landscapes
- Braking Arrangements (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルミニウム合金製ブレ
ーキディスク、より具体的には、鉄道車両で使用される
アルミニウム合金製軽量ブレーキディスクに関する。
ーキディスク、より具体的には、鉄道車両で使用される
アルミニウム合金製軽量ブレーキディスクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ブレーキディスク材、特に鉄道車
両用ブレーキディスク材として、常用最高速度が130
km/h前後である鉄道車両には、旧国鉄規格(JRS
)12209−1に基づいて片状黒鉛鋳鉄が使用され、
最高速度が240km/hに達するような高速鉄道車両
にはJRS12209−2に基づいて低合金パーライト
基地片状黒鉛鋳鉄(NCM鋳鉄と呼称する)が使用され
ている。また、昭和60年代からは強度の向上を目的と
して開発された鍛鋼製(JRS12209−4)及びク
ラッド型(JRS12209−6)のブレーキディスク
が一部高速鉄道用車両に採用されている。
両用ブレーキディスク材として、常用最高速度が130
km/h前後である鉄道車両には、旧国鉄規格(JRS
)12209−1に基づいて片状黒鉛鋳鉄が使用され、
最高速度が240km/hに達するような高速鉄道車両
にはJRS12209−2に基づいて低合金パーライト
基地片状黒鉛鋳鉄(NCM鋳鉄と呼称する)が使用され
ている。また、昭和60年代からは強度の向上を目的と
して開発された鍛鋼製(JRS12209−4)及びク
ラッド型(JRS12209−6)のブレーキディスク
が一部高速鉄道用車両に採用されている。
【0003】これらのブレーキディスク材は上記のそれ
ぞれの用途において規定の制動力を満足する適切な平均
摩擦係数及び安定した瞬間摩擦係数を有し、また低摩耗
率を有し、制動時の摩擦条件下におけるブレーキディス
ク摺動面の耐熱亀裂性に優れており、所要の引張強度を
有するものであるが、これらのブレーキディスク材は何
れも鉄系材料であるために比重が7.2と高く、ブレー
キディスク自体が重いものとなっている。
ぞれの用途において規定の制動力を満足する適切な平均
摩擦係数及び安定した瞬間摩擦係数を有し、また低摩耗
率を有し、制動時の摩擦条件下におけるブレーキディス
ク摺動面の耐熱亀裂性に優れており、所要の引張強度を
有するものであるが、これらのブレーキディスク材は何
れも鉄系材料であるために比重が7.2と高く、ブレー
キディスク自体が重いものとなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ブレーキディスクを含
めて鉄道車両のバネ下質量の軽量化は車両の高速化、低
騒音化にとって重要な因子となっており、ブレーキディ
スク材の軽量化もその一環として強く要望されている。 従来の鉄系材料のブレーキディスク材では、薄肉化によ
る軽量化策を取っても精々数%が限度であり、数十%以
上の軽量化は現存する鉄系材料では不可能であり、従っ
て新しいブレーキディスク材の開発が望まれている。
めて鉄道車両のバネ下質量の軽量化は車両の高速化、低
騒音化にとって重要な因子となっており、ブレーキディ
スク材の軽量化もその一環として強く要望されている。 従来の鉄系材料のブレーキディスク材では、薄肉化によ
る軽量化策を取っても精々数%が限度であり、数十%以
上の軽量化は現存する鉄系材料では不可能であり、従っ
て新しいブレーキディスク材の開発が望まれている。
【0005】本発明の目的は、ブレーキディスクとして
、特に鉄道車両用ブレーキディスクとして使用可能な機
械的特性及び摩擦摩耗特性を有するアルミニウム合金製
の軽量ブレーキディスクを提供することにある。
、特に鉄道車両用ブレーキディスクとして使用可能な機
械的特性及び摩擦摩耗特性を有するアルミニウム合金製
の軽量ブレーキディスクを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のブレーキディス
クはケイ素13〜18重量%、銅3〜5重量%及びマグ
ネシウム0.1〜1重量%を含み、リン0.001〜0
.1重量%及びアンチモン0.001〜0.5重量%の
一方又は両方を含み、更に所望により鉄0.5重量%以
下及びマンガン0.1重量%以下の一方又は両方を含み
、残部がアルミニウムと不可避の不純物からなるアルミ
ニウム合金製のものである。
クはケイ素13〜18重量%、銅3〜5重量%及びマグ
ネシウム0.1〜1重量%を含み、リン0.001〜0
.1重量%及びアンチモン0.001〜0.5重量%の
一方又は両方を含み、更に所望により鉄0.5重量%以
下及びマンガン0.1重量%以下の一方又は両方を含み
、残部がアルミニウムと不可避の不純物からなるアルミ
ニウム合金製のものである。
【0007】本発明で用いるブレーキディスク用合金に
おいて、Si 成分は初晶Si の析出により該合金に
所望の耐摩耗性を付与するのに必要であり、この効果を
達成するためには13重量%以上の量で存在することが
好ましい。しかし、Si 成分が18重量%を超えて存
在すると、初晶Si の形状が粗大化し、強度が低下し
はじめるので本発明の目的達成のためには18重量%以
下であることが好ましい。
おいて、Si 成分は初晶Si の析出により該合金に
所望の耐摩耗性を付与するのに必要であり、この効果を
達成するためには13重量%以上の量で存在することが
好ましい。しかし、Si 成分が18重量%を超えて存
在すると、初晶Si の形状が粗大化し、強度が低下し
はじめるので本発明の目的達成のためには18重量%以
下であることが好ましい。
【0008】本発明で用いるブレーキディスク用合金に
おいて、Cu 成分は熱処理により該合金に強度向上を
もたらすのに有効であり、この効果を達成するためには
3重量%以上の量で存在することが好ましい。しかし、
Cu 成分が5重量%を超えて存在すると耐蝕性が低下
しはじめるので本発明の目的達成のためには5重量%以
下であることが好ましい。
おいて、Cu 成分は熱処理により該合金に強度向上を
もたらすのに有効であり、この効果を達成するためには
3重量%以上の量で存在することが好ましい。しかし、
Cu 成分が5重量%を超えて存在すると耐蝕性が低下
しはじめるので本発明の目的達成のためには5重量%以
下であることが好ましい。
【0009】本発明で用いるブレーキディスク用合金に
おいて、Mg 成分はSi 成分と共存することでMg
2Si 中間相の析出による強度向上をもたらすのに有
効であり、この効果を達成するためには0.1重量%以
上の量で存在することが好ましい。しかし、Mg 成分
が1重量%を超えて存在するとMg2Si 中間相の粗
大化によって衝撃値が低下しはじめるので本発明の目的
達成のためには1重量%以下であることが好ましい。
おいて、Mg 成分はSi 成分と共存することでMg
2Si 中間相の析出による強度向上をもたらすのに有
効であり、この効果を達成するためには0.1重量%以
上の量で存在することが好ましい。しかし、Mg 成分
が1重量%を超えて存在するとMg2Si 中間相の粗
大化によって衝撃値が低下しはじめるので本発明の目的
達成のためには1重量%以下であることが好ましい。
【0010】本発明で用いるブレーキディスク用合金に
おいて、P及びSb は初晶Si の微細化処理に有効
であり、この効果を達成するためにはP0.001〜0
.1重量%及び/又はSb 0.001〜0.5重量%
の量で存在することが好ましい。
おいて、P及びSb は初晶Si の微細化処理に有効
であり、この効果を達成するためにはP0.001〜0
.1重量%及び/又はSb 0.001〜0.5重量%
の量で存在することが好ましい。
【0011】本発明で用いるブレーキディスク用合金に
おいて、Fe 及びMn は中間相を形成して耐摩耗性
を向上させる作用を有するので、所望により添加するこ
とができるが、Fe を0.5重量%超で及び/又はM
nを0.1重量%超で用いると靱性低下をもたらすので
好ましくない。
おいて、Fe 及びMn は中間相を形成して耐摩耗性
を向上させる作用を有するので、所望により添加するこ
とができるが、Fe を0.5重量%超で及び/又はM
nを0.1重量%超で用いると靱性低下をもたらすので
好ましくない。
【0012】本発明で用いるブレーキディスク用合金に
おいては、高温強度の改善のために所望によりニッケル
0.1重量%以下を添加することができ、またマトリッ
クスの強度を高めるために亜鉛0.1重量%以下、チタ
ン0.05重量%以下、スズ0.03重量%以下、クロ
ム0.05重量%以下又は鉛0.1重量%以下を添加す
ることもできる。
おいては、高温強度の改善のために所望によりニッケル
0.1重量%以下を添加することができ、またマトリッ
クスの強度を高めるために亜鉛0.1重量%以下、チタ
ン0.05重量%以下、スズ0.03重量%以下、クロ
ム0.05重量%以下又は鉛0.1重量%以下を添加す
ることもできる。
【0013】ブレーキディスク、例えば鉄道車両用ブレ
ーキディスクの摩擦、摩耗特性の優劣はブレーキ時にお
ける平均摩擦係数の適正値と瞬間摩擦係数の安定性並び
にディスク及び相手ライニング材の耐摩耗性によって評
価される。本発明で用いるブレーキディスク用合金にお
いては硬質の初晶Si が母地に均一に分散され、従っ
て極めて高い耐摩耗性が得られる。また、ブレーキディ
スクの高速回転による遠心力及びブレーキ時の熱負荷に
よって発生する熱応力に対しては現用の鉄系材料と同程
度の強度が必要とされるが、本発明のブレーキディスク
は前記したNCM鋳鉄と同等以上の強度を示し、更に熱
伝導度についても本発明のブレーキディスクは非常に優
れている。即ち、高頻度(常用停止ブレーキ時)又は高
負荷(非常停止ブレーキ時)の摩擦条件下において、ブ
レーキディスク摺動面の耐熱亀裂性に優れている。本発
明のブレーキディスクはその比重が2.7であり、この
値は前記した鉄系材料の約1/3である。即ち本発明の
ブレーキディスクは軽量化と所望の摩擦、摩耗特性とを
兼ね備えた極めて有用なブレーキディスクである。
ーキディスクの摩擦、摩耗特性の優劣はブレーキ時にお
ける平均摩擦係数の適正値と瞬間摩擦係数の安定性並び
にディスク及び相手ライニング材の耐摩耗性によって評
価される。本発明で用いるブレーキディスク用合金にお
いては硬質の初晶Si が母地に均一に分散され、従っ
て極めて高い耐摩耗性が得られる。また、ブレーキディ
スクの高速回転による遠心力及びブレーキ時の熱負荷に
よって発生する熱応力に対しては現用の鉄系材料と同程
度の強度が必要とされるが、本発明のブレーキディスク
は前記したNCM鋳鉄と同等以上の強度を示し、更に熱
伝導度についても本発明のブレーキディスクは非常に優
れている。即ち、高頻度(常用停止ブレーキ時)又は高
負荷(非常停止ブレーキ時)の摩擦条件下において、ブ
レーキディスク摺動面の耐熱亀裂性に優れている。本発
明のブレーキディスクはその比重が2.7であり、この
値は前記した鉄系材料の約1/3である。即ち本発明の
ブレーキディスクは軽量化と所望の摩擦、摩耗特性とを
兼ね備えた極めて有用なブレーキディスクである。
【0014】
【実施例】実施例1〜19及び比較例1〜4表1に示す
合金元素を表1に示す量(数値は重量%を表す)で含有
し、残部がアルミニウムと不可避の不純物からなり、微
細な初晶Si の形成されている合金を調製した(実施
例1〜19)。また、比較例として、表2に示す合金元
素を表2に示す量(数値は重量%を表す)で含有し、残
部が鉄と不可避の不純物からなる合金(比較例1)及び
残部がアルミニウムと不可避の不純物からな合金(比較
例2〜4)も調製した。それらの合金の溶湯から重力鋳
造法によって試験片を製造した。
合金元素を表1に示す量(数値は重量%を表す)で含有
し、残部がアルミニウムと不可避の不純物からなり、微
細な初晶Si の形成されている合金を調製した(実施
例1〜19)。また、比較例として、表2に示す合金元
素を表2に示す量(数値は重量%を表す)で含有し、残
部が鉄と不可避の不純物からなる合金(比較例1)及び
残部がアルミニウムと不可避の不純物からな合金(比較
例2〜4)も調製した。それらの合金の溶湯から重力鋳
造法によって試験片を製造した。
【0015】引張試験用試験片は長さ230mm、平行
部直径6mmであり、引張試験機としてインストロン引
張試験機を用い、その試験条件は標点間距離50mm、
断面6mmφ、引張速度10mm/min、室温であっ
た。測定結果は表1及び表2に示す通りであった。
部直径6mmであり、引張試験機としてインストロン引
張試験機を用い、その試験条件は標点間距離50mm、
断面6mmφ、引張速度10mm/min、室温であっ
た。測定結果は表1及び表2に示す通りであった。
【0016】摩擦摩耗試験用試験片としてのブレーキデ
ィスク試験片は直径206mm、厚さ15mmの円盤で
あり、またブレーキライニング試験片として現用のライ
ニング材の一種である銅系焼結合金を加工して摩擦面形
状が30×30mmの試験片を製作した。試験条件は摩
擦速度21m/sec、ライニング押し付け圧0.5M
Pa 、押し付け(摩擦)時間30分であり、これによ
り摩擦係数(μ)及びブレーキディスク試験片の摩耗体
積(×10−3cm3 )を求めた。測定結果は表1及
び表2に示す通りであった。
ィスク試験片は直径206mm、厚さ15mmの円盤で
あり、またブレーキライニング試験片として現用のライ
ニング材の一種である銅系焼結合金を加工して摩擦面形
状が30×30mmの試験片を製作した。試験条件は摩
擦速度21m/sec、ライニング押し付け圧0.5M
Pa 、押し付け(摩擦)時間30分であり、これによ
り摩擦係数(μ)及びブレーキディスク試験片の摩耗体
積(×10−3cm3 )を求めた。測定結果は表1及
び表2に示す通りであった。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】実施例20及び比較例5〜7前記実施例2
の合金及び比較例1〜3の合金を用い、それらの合金の
溶湯から重力鋳造法によって試験片を製造した。摩擦摩
耗試験用試験片としてのブレーキディスク試験片は直径
55mm、厚さ5mmの円盤であり、またブレーキライ
ニング試験片として現用のライニング材の一種である銅
系焼結合金を加工して外径25.6mm、内径22mm
、高さ13mmの円筒状試験片を製作した。試験条件は
摩擦速度2m/sec、ライニング押し付け圧0.5M
Pa 、押し付け(摩擦)時間初回10分、2回目20
分、3回目20分、4回目50分の計100分間であり
、これにより平均摩擦係数(μ)及びブレーキディスク
試験片及びライニング試験片の摩耗体積(×10−3c
m3 )を求めた。測定結果は図1及び図2に示す通り
であった。
の合金及び比較例1〜3の合金を用い、それらの合金の
溶湯から重力鋳造法によって試験片を製造した。摩擦摩
耗試験用試験片としてのブレーキディスク試験片は直径
55mm、厚さ5mmの円盤であり、またブレーキライ
ニング試験片として現用のライニング材の一種である銅
系焼結合金を加工して外径25.6mm、内径22mm
、高さ13mmの円筒状試験片を製作した。試験条件は
摩擦速度2m/sec、ライニング押し付け圧0.5M
Pa 、押し付け(摩擦)時間初回10分、2回目20
分、3回目20分、4回目50分の計100分間であり
、これにより平均摩擦係数(μ)及びブレーキディスク
試験片及びライニング試験片の摩耗体積(×10−3c
m3 )を求めた。測定結果は図1及び図2に示す通り
であった。
【0020】実施例21及び比較例8前記実施例2の合
金及び比較例1の合金を用い、それらの合金の溶湯から
重力鋳造法によって試験片を製造した。摩擦摩耗試験用
試験片としてのブレーキディスク試験片は直径206m
m、厚さ15mmの円盤であり、またブレーキライニン
グ試験片として現用のライニング材の一種である銅系焼
結合金を加工して摩擦面形状が30×30mmの試験片
を製作した。試験条件としては摩擦速度は7m/sec
、14m/sec又は21m/sec、ライニング押し
付け圧は0.5MPa 、押し付け(摩擦)時間は1回
の摩擦時間を60秒として各摩擦速度で5回の実施であ
り、これにより平均摩擦係数(μ)及びブレーキディス
ク試験片及びライニング試験片の摩耗率を求めた。測定
結果は図3、図4及び図5に示す通りであった。
金及び比較例1の合金を用い、それらの合金の溶湯から
重力鋳造法によって試験片を製造した。摩擦摩耗試験用
試験片としてのブレーキディスク試験片は直径206m
m、厚さ15mmの円盤であり、またブレーキライニン
グ試験片として現用のライニング材の一種である銅系焼
結合金を加工して摩擦面形状が30×30mmの試験片
を製作した。試験条件としては摩擦速度は7m/sec
、14m/sec又は21m/sec、ライニング押し
付け圧は0.5MPa 、押し付け(摩擦)時間は1回
の摩擦時間を60秒として各摩擦速度で5回の実施であ
り、これにより平均摩擦係数(μ)及びブレーキディス
ク試験片及びライニング試験片の摩耗率を求めた。測定
結果は図3、図4及び図5に示す通りであった。
【0021】
【発明の効果】本発明のブレーキディスクは、その比重
が2.7であり、この値は従来材のNCM鋳鉄材と比較
して約1/3であり、更に前記の実施例及び比較例の記
載からも明らかなように強度及び摩擦摩耗特性において
も従来材と同等又はそれ以上であり、従って、軽量ブレ
ーキディスク、特に鉄道車両用軽量ブレーキディスクと
して極めて有用なものである。
が2.7であり、この値は従来材のNCM鋳鉄材と比較
して約1/3であり、更に前記の実施例及び比較例の記
載からも明らかなように強度及び摩擦摩耗特性において
も従来材と同等又はそれ以上であり、従って、軽量ブレ
ーキディスク、特に鉄道車両用軽量ブレーキディスクと
して極めて有用なものである。
【図1】実施例20及び比較例5〜7の摩擦摩耗試験の
測定結果を示すグラフである。
測定結果を示すグラフである。
【図2】実施例20及び比較例5〜7の摩擦摩耗試験の
測定結果を示すグラフである。
測定結果を示すグラフである。
【図3】実施例21及び比較例8の摩擦摩耗試験の測定
結果を示すグラフである。
結果を示すグラフである。
【図4】実施例21及び比較例8の摩擦摩耗試験の測定
結果を示すグラフである。
結果を示すグラフである。
【図5】実施例21及び比較例8の摩擦摩耗試験の測定
結果を示すグラフである。
結果を示すグラフである。
Claims (2)
- 【請求項1】 ケイ素13〜18重量%、銅3〜5重
量%及びマグネシウム0.1〜1重量%を含み、更にリ
ン0.001〜0.1重量%及びアンチモン0.001
〜0.5重量%の一方又は両方を含み、残部がアルミニ
ウムと不可避の不純物からなるアルミニウム合金製ブレ
ーキディスク。 - 【請求項2】 ケイ素13〜18重量%、銅3〜5重
量%及びマグネシウム0.1〜1重量%を含み、リン0
.001〜0.1重量%及びアンチモン0.001〜0
.5重量%の一方又は両方を含み、更に鉄0.5重量%
以下及びマンガン0.1重量%以下の一方又は両方を含
み、残部がアルミニウムと不可避の不純物からなるアル
ミニウム合金製ブレーキディスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16086491A JPH04362326A (ja) | 1991-06-06 | 1991-06-06 | ブレーキディスク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16086491A JPH04362326A (ja) | 1991-06-06 | 1991-06-06 | ブレーキディスク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04362326A true JPH04362326A (ja) | 1992-12-15 |
Family
ID=15724029
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16086491A Pending JPH04362326A (ja) | 1991-06-06 | 1991-06-06 | ブレーキディスク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04362326A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002155330A (ja) * | 2000-11-16 | 2002-05-31 | Oiles Ind Co Ltd | 摺動部材用アルミニウム合金 |
JP2002155328A (ja) * | 2000-11-16 | 2002-05-31 | Oiles Ind Co Ltd | 摺動部材用アルミニウム合金 |
-
1991
- 1991-06-06 JP JP16086491A patent/JPH04362326A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002155330A (ja) * | 2000-11-16 | 2002-05-31 | Oiles Ind Co Ltd | 摺動部材用アルミニウム合金 |
JP2002155328A (ja) * | 2000-11-16 | 2002-05-31 | Oiles Ind Co Ltd | 摺動部材用アルミニウム合金 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2987704B2 (ja) | 高速鉄道車両用ブレーキディスク材 | |
JP4430468B2 (ja) | 銅系焼結摩擦材 | |
JP2001520313A (ja) | モリブデンを含有する鉄合金 | |
WO2014119501A1 (ja) | 鋳鉄及びブレーキ部品 | |
JP5698852B2 (ja) | 鋳鉄およびブレーキ部品 | |
US6053990A (en) | Perlitic grey iron for brake components | |
JPH038409B2 (ja) | ||
JPH0137464B2 (ja) | ||
JP2001504165A (ja) | 主として摩擦物体用の高い比率で金属間相を有する複合材料 | |
JPH04362326A (ja) | ブレーキディスク | |
US7163594B1 (en) | High tensile strength gray iron alloy | |
US5912073A (en) | Bearing made of abrasion-resistant aluminum alloy | |
JP3357949B2 (ja) | 高速鉄道車両用ブレーキディスク材料 | |
JPH09111393A (ja) | ディスクブレーキ用ロータ材 | |
JP2516414B2 (ja) | ブレ―キ用摩擦材 | |
JP3316831B2 (ja) | 鉄道車両用ブレーキディスク | |
JPS63206448A (ja) | 車両用高マンガン鋳鉄制輪子 | |
JPH0237418B2 (ja) | ||
JP4533475B2 (ja) | ディスクブレーキ用ロータ | |
JPS62224740A (ja) | 高速車両用鋳鉄制輪子 | |
JPS60116751A (ja) | 焼結合金摩擦材 | |
JPH09222143A (ja) | 鱗片状黒鉛添加焼結摩擦材料の製造方法 | |
Cristescu et al. | Studies and research on the tribological behavior of the braking systems of vehicles. Review | |
JP3413031B2 (ja) | 鉄道車両ブレーキディスク用複合材料 | |
JPH0625795A (ja) | 摺動部材 |