JPH0436172A - 植物体エキス含有飲料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、イチョウ葉エキスなど、フラボノイド類含有
植物体エキスを添加してなる飲料に関するものである。

〔従来の技術〕

イチョウ葉エキス、カキ葉エキス、サンザシエキス、エ
ンジュエキス、クコシエキス等、フラボノイド類含有植
物体エキスは漢方生薬として早くから利用されている。

したがって、これらを各種飲料に添加したものはフラボ
ノイド類の薬理作用に基づく健康増進作用を有する保健
飲料となることか期待されるが、上記フラボノイド類は
いずれも飲料中では混濁を生じ易く、長期間保存すると
沈殿を生じるので、安定性向上のための対策が必要であ
る。従来、この種の飲料における混濁・沈殿の防止策と
しては、■遠心分離処理、■濾過処理、■酵素処理、■
凝集剤による強制沈殿、■製品の高粘度化などがあり、
実際には、これらの手段を組み合わせる場合が多い。

しかしなから、遠心分離によっては、製造直後の沈殿を
除去することはできても保存中に生じる二次的な混濁や
沈殿を防止することはできないし、また濾過処理によっ
ても、初期沈殿のみを除去する程度の濾過精度では二次
沈殿を防止することができない。ウルトラフィルターを
使った限外濾過など、精密濾過を行えば二次沈殿の生成
はかなり減少するが、同時に１．有効成分も除去されて
しまうという問題が生じる。酵素処理および凝集剤によ
る強制沈殿処理は、酵素、凝集剤等使用薬剤に費用がか
かり、また処理に長時間を要するなど、コストが高く、
しかも、有効成分の損失が大きい。

製品を高粘度化する方法は、沈殿防止はできても混濁防
止は困難であり、さらに、植物体エキス含有飲料におい
ては清涼感を損ない、官能上、強いマイナス要因となる
。

〔発明が解決しようとする課題〕

そこで本発明は、安定化にともなう損失がなく植物体エ
キス含有飲料の風味を損なうこともない手段により安定
化されたフラボノイド類含有植物体エキスを含有する飲
料を提供しようとするものである。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成することに成功した本発明は、イチョウ
葉エキス、カキ葉エキス、サンザシエキス、エンジュエ
キスおよびクコシエキスからなる群から選ばれたフラボ
ノイド類含有植物体エキスおよびキサンタンガムを含有
することを特徴とする植物体エキス含有飲料、ならびに
、この植物体エキス含を飲料にさらに糖アルコールを添
加してなる飲料を提供するものである。

キサンタンガムは、粘度上昇等、官能評価を低下させる
悪影響を及ぼすことなしに、飲料中のフラボノイド類の
沈殿・混濁を特異的によく防止することが確認された。

また、糖アルコールを添加してＢｒｌｘ度を上げること
により、キサンタンガムの上記作用は一層確実なものと
なる（後記実験例および実施例参照）。

本発明の飲料に含有させるフラボノイド類含有エキスと
しては、ケルセチン、ケンフェロール等のフラボノイド
類を多く含有するイチョウ葉エキス、カキ葉エキス、ケ
ルセチンを多く含有するサンザシエキス、ルチン（フラ
ボノイド類）を多く含有するエンジュエキス、クコシエ
キスなどが挙げられる。

これらのエキスは、水または含水エタノールによって抽
出され、その後、使用目的に応じて濃縮されてチンキ、
流エキス、軟エキス等に仕上げられたものが市販されて
いるが、本発明の飲料にはこれらのエキスのいずれを用
いてもよい。その添加量は、飲料全体の約０．１〜１．
０重量％程度が適当である。

本発明の飲料に用いるキサンタンガムとしても、通常市
販されているもの、たとえばサンエース（三乗化学）、
ネオソフトＸＲ（太陽化学）をそのまま用いることがで
きる。キサンタンガムの好ましい添加量は約ｏ、ｏｏｓ
〜０．０８重量％、特に好ましくは０．Ｏ１〜０．０３
重量％である。

また、糖アルコールとしては、ソルビトール、マルチト
ール、還元麦芽糖、還元澱粉糖、またはこれらの混合物
などを用いることができる。糖アルコールの添加量は、
添加により飲料がＢｔｉｘ約２０〜３０になる程度にす
ることが望ましい。

本発明の飲料には、上述の各成分のほかに、甘味料、果
汁、酸味料、ビタミン、香料、着色料等を必要に応じて
含有させることができる。

本発明の飲料を製造する場合は、フラボノイド類含有エ
キスをあらかじめ少量のエタノールまたは含水エタノー
ルに溶かしておき、これを他の飲料成分と混合すると、
容易に安定な溶解状態にすることができる。

〔実施例〕

実験例１ クコシエキス１００　ｍｇ、カンダウエキ１５０ｍｇ１
ビタミンＣｌ００ 果糖ぶとう糖液糖１８ｇに水を加えて撹拌し、全量を９
９ｇとする。孔径８μのフィルターで吸引濾過を行い、
濾液に多糖類溶液１ｎｌを添加し、植物体エキス含有飲
料を得る。

上記製造法において多糖類を種々変更して得られた製品
および多糖類を添加しなかった製品について、３０°Ｃ
で２週間静置したときの沈殿および濁りの発生を肉眼で
観察した。その結果は下記のとおりであって、多糖類の
中でもキサンタンガムが特異的に沈殿と濁りの防止に有
効であることが確認された（−は発生なし、十の多いほ
ど発生顕著）。

多糖類およびその濃度　　　沈殿　　　濁り無添加　　
　　　　　　　　　＋＋＋＋キサンタンガム（０．０１
％） アラビアガム（０，２％）　　　　　＋十　　　　士タ
マリンドガム（０．０４％）　　　＋十　　　　±Ｈ−
Ｍペクチン（０．０４％）　　　　＋十　　　　±デキ
ストリン（０，２％）　　　　　　＋＋　　　　＋十ポ
リデキストロース（０，２％）　　　十＋　　　　十十
サンファイバー（０，２％）−＋＋ サイクロデキストリン（０，２％）　　＋＋　　　　十
十実施例１ イチヌウ葉エキス５０ｍｇ、クコシエキス５０Ｂ１カン
ゾウエキス２０Ｂ、ビタミンＣ１００Ｉ！、酸味料２５
ｈｇｘ甘味料１０ｇ、およびキサンタンガム１０ｍｇに
水を加えて全量を１００厘１とする処方で植物体エキス
含有飲料を製造した。なお、イチョウ葉エキスはあラカ
シめ５０％エタノール１１に溶解しておいてから他の成
分と混合した。比較のため、キサンタンガムを添加しな
いほかは上記と同様の処方で植物体エキス含有飲料を製
造した。

実験例１の場合と同様の保存試験を行なった結果は次の
とおりであった。

沈殿　　　濁り 実施例製品　　十　　　　＋ 比較例製品　　＋＋＋　　　　＋＋＋ ＋＋例２〜１８ イチョウ葉エキス（４０１１り、カキ葉エキス（軟）１
００＋ｉ（、サンザシエキス（流）０．５ｍｌ、クコシ
エキス（軟）１００ｍｌ、およびエンジュ手キス（軟）
１００＋ｎ（からなる群から選ばれた植物体エキス、ビ
タミンＣ１００ｕ、および酸味料２５０＋Ｈをを基本成
分とし、これにキサンタンガム１０ｍｇまたはキサンタ
ンガム１０ｍｇと還元澱粉糖３８ｇを添加し、さらに水
を加えて全量をｌｏｏｍｌとする処方で飲料を製造した
。

得られた飲料について、３０℃で２週間静置する保存試
験を行なった結果を表１に示す。

表１ キサンタンガム還元澱粉糖　ＪＰし 無添加　　　無添加　　　士 添加　　　　無添加 添加　　　　添加 無添加　　　無添加 添加　　　　無添加 添加　　　　添加 添加　　　　無添加 添加　　　　添加 士士十＋ 十〜＋十 一〜± ＋＋＋ ± 植物体エキス クコシ 〃 〃 イチョウ集 イチョウ集 イチョウ葉 クコシ、イチョウ葉 クコシ、イチョウ葉 ｌＯサンプ／　　　　　　無添加　　　無添加１１　　
サンプ／　　　　　　添加　　　　無添加１２　サンプ
／　　　　　　添加　　　　添加１３　　カキ葉　　　
　　　　無添加　　　無添加１４　　カキ葉　　　　　
　　添加　　　　無添加１５　　カキ葉　　　　　　　
添加　　　　添加１６　エンジュ　　　　　　無添加　
　　無添加１７　エンジュ　　　　　　添加　　　　無
添加１８　エンジュ　　　　　　添加　　　　添加十 ＋＋ ＋ ＋ 〔発明の効果〕 上記実験結果から明らかなように、本発明によればイチ
ョウ集エキス等、種々の漢方生薬を安定な状態で含有さ
せた保健効果のある植物体エキス含有飲料が提供される
。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）イチョウ葉エキス、カキ葉エキス、サンザシエキ
   ス、エンジュエキスおよびクコシエキスからなる群から
   選ばれたフラボノイド類含有植物体エキスおよびキサン
   タンガムを含有することを特徴とする植物体エキス含有
   飲料。
2. （２）イチョウ葉エキス、カキ葉エキス、サンザシエキ
   ス、エンジュエキスおよびクコシエキスからなる群から
   選ばれたフラボノイド類含有植物体エキス、キサンタン
   ガムおよび糖アルコールを含有することを特徴とする植
   物体エキス含有飲料。