JPH04360659A - 麹食品とその製造方法 - Google Patents
麹食品とその製造方法Info
- Publication number
- JPH04360659A JPH04360659A JP3164034A JP16403491A JPH04360659A JP H04360659 A JPH04360659 A JP H04360659A JP 3164034 A JP3164034 A JP 3164034A JP 16403491 A JP16403491 A JP 16403491A JP H04360659 A JPH04360659 A JP H04360659A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- koji
- food
- barrel
- aspergillus
- screw shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 235000013305 food Nutrition 0.000 title claims abstract description 43
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 11
- 239000002994 raw material Substances 0.000 claims abstract description 13
- 239000008187 granular material Substances 0.000 claims abstract description 11
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 6
- 240000006439 Aspergillus oryzae Species 0.000 claims description 24
- 235000002247 Aspergillus oryzae Nutrition 0.000 claims description 24
- 244000046052 Phaseolus vulgaris Species 0.000 claims description 6
- 235000010627 Phaseolus vulgaris Nutrition 0.000 claims description 6
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims description 5
- 238000012258 culturing Methods 0.000 claims description 3
- 239000002075 main ingredient Substances 0.000 claims description 3
- 235000014633 carbohydrates Nutrition 0.000 claims description 2
- 150000001720 carbohydrates Chemical class 0.000 claims description 2
- 235000010469 Glycine max Nutrition 0.000 abstract description 13
- 244000068988 Glycine max Species 0.000 abstract description 13
- 241000228212 Aspergillus Species 0.000 abstract description 10
- 239000000796 flavoring agent Substances 0.000 abstract description 9
- 235000019634 flavors Nutrition 0.000 abstract description 9
- 229920002472 Starch Polymers 0.000 abstract description 5
- 239000008107 starch Substances 0.000 abstract description 4
- 241000233866 Fungi Species 0.000 abstract 3
- 235000010716 Vigna mungo Nutrition 0.000 abstract 1
- 240000001417 Vigna umbellata Species 0.000 abstract 1
- 235000011453 Vigna umbellata Nutrition 0.000 abstract 1
- 238000001125 extrusion Methods 0.000 abstract 1
- 235000011837 pasties Nutrition 0.000 abstract 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 12
- 235000013339 cereals Nutrition 0.000 description 9
- 241000209094 Oryza Species 0.000 description 7
- 235000007164 Oryza sativa Nutrition 0.000 description 7
- 235000009566 rice Nutrition 0.000 description 7
- 244000063299 Bacillus subtilis Species 0.000 description 6
- 235000014469 Bacillus subtilis Nutrition 0.000 description 6
- 244000294411 Mirabilis expansa Species 0.000 description 5
- 235000015429 Mirabilis expansa Nutrition 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
- 235000011194 food seasoning agent Nutrition 0.000 description 5
- 238000000034 method Methods 0.000 description 5
- 235000013536 miso Nutrition 0.000 description 5
- 235000013557 nattō Nutrition 0.000 description 5
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 5
- 235000019698 starch Nutrition 0.000 description 4
- 102000004190 Enzymes Human genes 0.000 description 3
- 108090000790 Enzymes Proteins 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 3
- 235000019640 taste Nutrition 0.000 description 3
- 239000006260 foam Substances 0.000 description 2
- 235000003599 food sweetener Nutrition 0.000 description 2
- 229910021645 metal ion Inorganic materials 0.000 description 2
- 230000000644 propagated effect Effects 0.000 description 2
- 102000004169 proteins and genes Human genes 0.000 description 2
- 108090000623 proteins and genes Proteins 0.000 description 2
- 235000012046 side dish Nutrition 0.000 description 2
- 239000003765 sweetening agent Substances 0.000 description 2
- 239000004278 EU approved seasoning Substances 0.000 description 1
- 241000282412 Homo Species 0.000 description 1
- 230000009286 beneficial effect Effects 0.000 description 1
- 230000004071 biological effect Effects 0.000 description 1
- 239000012141 concentrate Substances 0.000 description 1
- 235000009508 confectionery Nutrition 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 235000012041 food component Nutrition 0.000 description 1
- 239000005417 food ingredient Substances 0.000 description 1
- 238000004898 kneading Methods 0.000 description 1
- 235000021374 legumes Nutrition 0.000 description 1
- 235000012054 meals Nutrition 0.000 description 1
- 235000016709 nutrition Nutrition 0.000 description 1
- 235000019629 palatability Nutrition 0.000 description 1
- 239000011148 porous material Substances 0.000 description 1
- 230000008092 positive effect Effects 0.000 description 1
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 1
- 238000002360 preparation method Methods 0.000 description 1
- 230000001902 propagating effect Effects 0.000 description 1
- 235000021067 refined food Nutrition 0.000 description 1
- 150000003839 salts Chemical class 0.000 description 1
- 235000013555 soy sauce Nutrition 0.000 description 1
- 235000019605 sweet taste sensations Nutrition 0.000 description 1
- 239000006188 syrup Substances 0.000 description 1
- 235000020357 syrup Nutrition 0.000 description 1
Landscapes
- Beans For Foods Or Fodder (AREA)
- Grain Derivatives (AREA)
- Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
- General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、豆類と穀類を主たる原
料とする粒体に麹を培養した麹食品とその製造方法に関
する。
料とする粒体に麹を培養した麹食品とその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】有用なカビ類を利用した食品として、納
豆、味噌、甘酒等が知られている。納豆は、納豆菌を利
用した大豆食品で、主に米食の副食品として供されてい
る。また、味噌は、麹菌を利用した大豆食品で、調味料
として使用される。さらに、甘酒は、麹菌を用いたうる
ち米原料の食品で、嗜好品として消費されている。
豆、味噌、甘酒等が知られている。納豆は、納豆菌を利
用した大豆食品で、主に米食の副食品として供されてい
る。また、味噌は、麹菌を利用した大豆食品で、調味料
として使用される。さらに、甘酒は、麹菌を用いたうる
ち米原料の食品で、嗜好品として消費されている。
【0003】このように、現在わが国で多く利用されて
いる有用なカビ類としては、納豆菌と麹菌に代表される
が、それらを食品素材に培養したときの風味や状態には
大きな違いがある。すなわち、前者の納豆菌は、粘性が
あり、独特の臭気あるのに対し、麹菌(アスペルギルス
オリザエ)は、粘性が少なくパサパサしており、甘
味芳香を有する。また前者の納豆菌は、大豆等の食品素
材と共にそのまま食されるが、後者の麹菌は、味噌や醤
油等の調味料、酒や甘酒等の嗜好品を製造する過程で、
素材の加工の為に麹菌から得れる酵素の作用を利用する
という形態で用いられるのが一般的である。
いる有用なカビ類としては、納豆菌と麹菌に代表される
が、それらを食品素材に培養したときの風味や状態には
大きな違いがある。すなわち、前者の納豆菌は、粘性が
あり、独特の臭気あるのに対し、麹菌(アスペルギルス
オリザエ)は、粘性が少なくパサパサしており、甘
味芳香を有する。また前者の納豆菌は、大豆等の食品素
材と共にそのまま食されるが、後者の麹菌は、味噌や醤
油等の調味料、酒や甘酒等の嗜好品を製造する過程で、
素材の加工の為に麹菌から得れる酵素の作用を利用する
という形態で用いられるのが一般的である。
【0004】このような食品に利用される有用なカビ類
は、それらから作られる酵素の働きによって、食品に含
まれるタンパク質や澱粉質の分解を助け、人が消化、吸
収しやすくする作用があるばかりでなく、人体に様々な
好影響を与えることが古くから知られている。さらに近
年では、これらの有用なカビ類が金属イオンを吸着し、
濃縮して搬送する、いわゆる共輸送現象の作用を行なう
ことが着目され、これによって、人体内に蓄積されやす
い有害な金属イオン等を体内から排泄する作用を有する
ことが注目されている。
は、それらから作られる酵素の働きによって、食品に含
まれるタンパク質や澱粉質の分解を助け、人が消化、吸
収しやすくする作用があるばかりでなく、人体に様々な
好影響を与えることが古くから知られている。さらに近
年では、これらの有用なカビ類が金属イオンを吸着し、
濃縮して搬送する、いわゆる共輸送現象の作用を行なう
ことが着目され、これによって、人体内に蓄積されやす
い有害な金属イオン等を体内から排泄する作用を有する
ことが注目されている。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、大
豆をベースとする食品素材と共にそのまま食される納豆
菌は、前述したように独特な風味があるため、人によっ
てその嗜好が大きく別れ、自然食品ブームでその食品と
しての価値が見直されてきているが、思うように需要が
伸びないのが現状である。そこで、味覚や風味により優
れた麹菌をそのまま食に供する形態の食品が要望されて
いる。
豆をベースとする食品素材と共にそのまま食される納豆
菌は、前述したように独特な風味があるため、人によっ
てその嗜好が大きく別れ、自然食品ブームでその食品と
しての価値が見直されてきているが、思うように需要が
伸びないのが現状である。そこで、味覚や風味により優
れた麹菌をそのまま食に供する形態の食品が要望されて
いる。
【0006】しかし、麹菌を蒸した大豆や米に繁殖させ
た場合、それらの素材の組織が緻密であるため、繁殖す
るに際して、大豆や米の内部にまで十分に浸透しない。 例えば、麹菌を納豆菌と同様にして大豆等の表面にのみ
繁殖させたのでは、その力価に乏しく、食品としての価
値に乏しい。また、味噌等のように、大豆を摺り潰し、
それに麹菌を繁殖させたものでは、ペースト状の食品が
得られるだけで、利用に際して面倒な二次加工が必要と
なり、大きな制約を受ける。さらに、大豆のようなタン
パク質を多く含む原料のみを使用して麹菌を繁殖させた
場合は、味噌の風味が強くなり、嗜好性にも乏しくなる
。
た場合、それらの素材の組織が緻密であるため、繁殖す
るに際して、大豆や米の内部にまで十分に浸透しない。 例えば、麹菌を納豆菌と同様にして大豆等の表面にのみ
繁殖させたのでは、その力価に乏しく、食品としての価
値に乏しい。また、味噌等のように、大豆を摺り潰し、
それに麹菌を繁殖させたものでは、ペースト状の食品が
得られるだけで、利用に際して面倒な二次加工が必要と
なり、大きな制約を受ける。さらに、大豆のようなタン
パク質を多く含む原料のみを使用して麹菌を繁殖させた
場合は、味噌の風味が強くなり、嗜好性にも乏しくなる
。
【0007】そこで本発明は、これらの問題を解決し、
麹菌の力価が高く、粒体という利用しやすい形態で提供
することができ、しかも麹菌の優れた風味が得られる食
品とその製造方法を提供することを目的とする。
麹菌の力価が高く、粒体という利用しやすい形態で提供
することができ、しかも麹菌の優れた風味が得られる食
品とその製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明では、
前記目的を達成するため、豆類と穀類を主たる原料とす
る発泡粒体に麹菌を培養してなることを特徴とする麹食
品を提供する。さらに、豆類と穀類を主とする原料を混
合し、加水し、加熱することにより、原料中の炭水化物
をα化すると共に、加圧後、急膨張させて発泡状の粒体
を成形し、該粒体に麹菌を仕込んで培養することを特徴
とする麹食品の製造方法を提供する。
前記目的を達成するため、豆類と穀類を主たる原料とす
る発泡粒体に麹菌を培養してなることを特徴とする麹食
品を提供する。さらに、豆類と穀類を主とする原料を混
合し、加水し、加熱することにより、原料中の炭水化物
をα化すると共に、加圧後、急膨張させて発泡状の粒体
を成形し、該粒体に麹菌を仕込んで培養することを特徴
とする麹食品の製造方法を提供する。
【0009】
【作用】本発明による麹食品は、豆類と穀類を主たる原
料とする発泡粒体に麹菌を培養しているため、麹菌が繁
殖しながら、粒体の中に十分浸透し、麹菌の力価が高い
食品が得られる。さらに、発泡状態の粒子状という利用
しやすい形態の食品を提供することができ、しかも、穀
類中の澱粉も麹菌によって分解され、糖質の含量も多く
なるため、甘味、芳香という麹菌の優れた風味が十分発
揮される。さらに、本発明による麹食品の製造方法では
、前記のような麹食品であって、麹菌の力価の高いもの
が容易に得られる。
料とする発泡粒体に麹菌を培養しているため、麹菌が繁
殖しながら、粒体の中に十分浸透し、麹菌の力価が高い
食品が得られる。さらに、発泡状態の粒子状という利用
しやすい形態の食品を提供することができ、しかも、穀
類中の澱粉も麹菌によって分解され、糖質の含量も多く
なるため、甘味、芳香という麹菌の優れた風味が十分発
揮される。さらに、本発明による麹食品の製造方法では
、前記のような麹食品であって、麹菌の力価の高いもの
が容易に得られる。
【0010】
【実施例】次に、図面を参照しながら、本発明の実施例
について具体的に説明する。図1に、本発明よる麹食品
を製造する装置の例を示す。まず、この装置についてそ
の概要を説明すると、エクストルフィーダー1は、中心
軸を一にして横に連なる複数段のバレル14、5、6、
7を有し、その中心軸上にスクリュー軸3が設けられ、
モーター4で回転されるようになっている。このスクリ
ュー軸3には、螺旋状のスクリュー15が設けられ、こ
れがバレル14、5、6、7の中で加工物を粉砕し、混
合し、練ると共に、加工物に図1において左方向への送
りを与える。なお、図1では、エクストルフィーダー1
のスクリュー軸3が1本だけ示されているが、図1にお
いてスクリュー軸3の背後にもう1本のスクリュー軸が
あり、2本のスクリュー軸3のスクリュー15が互いに
噛み合っている、いわゆる2軸型エクストルフィーダー
1を用いるのが望ましい。
について具体的に説明する。図1に、本発明よる麹食品
を製造する装置の例を示す。まず、この装置についてそ
の概要を説明すると、エクストルフィーダー1は、中心
軸を一にして横に連なる複数段のバレル14、5、6、
7を有し、その中心軸上にスクリュー軸3が設けられ、
モーター4で回転されるようになっている。このスクリ
ュー軸3には、螺旋状のスクリュー15が設けられ、こ
れがバレル14、5、6、7の中で加工物を粉砕し、混
合し、練ると共に、加工物に図1において左方向への送
りを与える。なお、図1では、エクストルフィーダー1
のスクリュー軸3が1本だけ示されているが、図1にお
いてスクリュー軸3の背後にもう1本のスクリュー軸が
あり、2本のスクリュー軸3のスクリュー15が互いに
噛み合っている、いわゆる2軸型エクストルフィーダー
1を用いるのが望ましい。
【0011】第一段目のバレル14の部分には、ホッパ
2が設けられ、ここに原料と水とが投入される。さらに
、第二段目から第四段目のバレル5、6、7には、ヒー
タ8が設けられており、バレル内が加熱される。第四断
面のバレル7の先には、ダイ9が設けられ、その内側に
スクリュー軸3の先端に形成されたマンドレル16が配
置されている。前記ダイ9の先端の吐出口17の先にチ
ョッパ10が設けられ、同吐出口17から押し出された
成形体をこのチョッパ10が適当な間隔で裁断する。 裁断された成形体は、コンベア12で搬送され、例えば
、容器13に受け入れられる。
2が設けられ、ここに原料と水とが投入される。さらに
、第二段目から第四段目のバレル5、6、7には、ヒー
タ8が設けられており、バレル内が加熱される。第四断
面のバレル7の先には、ダイ9が設けられ、その内側に
スクリュー軸3の先端に形成されたマンドレル16が配
置されている。前記ダイ9の先端の吐出口17の先にチ
ョッパ10が設けられ、同吐出口17から押し出された
成形体をこのチョッパ10が適当な間隔で裁断する。 裁断された成形体は、コンベア12で搬送され、例えば
、容器13に受け入れられる。
【0012】このような図1に示した装置を用いて、麹
食品を製造する工程の概要は、図2に示す通りである。 まず、米等の穀類と大豆等の豆類からなる原料aを、適
当な水と共にホッパ2から第一のバレル14の中に投入
する。例えば、この原料aは、うるち米160kgに対
して大豆90kgの割合が適当である。そして、モータ
ー4によりスクリュー軸3を回転させる。これによって
、スクリュー15がバレル14の中の加工物を粉砕し、
混合し、練ると共に、加工物に図1において左方向への
送りを与える。
食品を製造する工程の概要は、図2に示す通りである。 まず、米等の穀類と大豆等の豆類からなる原料aを、適
当な水と共にホッパ2から第一のバレル14の中に投入
する。例えば、この原料aは、うるち米160kgに対
して大豆90kgの割合が適当である。そして、モータ
ー4によりスクリュー軸3を回転させる。これによって
、スクリュー15がバレル14の中の加工物を粉砕し、
混合し、練ると共に、加工物に図1において左方向への
送りを与える。
【0013】また、第二段目から第四段目のバレル5、
6、7に設けたヒータ8でバレル5、6、7の中を加熱
する。加熱温度は、最初のバレルから温度を上げはじめ
、バレル6で150℃以上に達するようにし、最終バレ
ル7で100℃程度となるようにする。実際には、バレ
ル6で最高160℃程度となるのが望ましく、通算加熱
時間は、約10〜15時間が一般的である。このように
して粉砕、混練した原料を加熱することによって、穀類
に含まれる澱粉質がα化され、糊状の素材となる。
6、7に設けたヒータ8でバレル5、6、7の中を加熱
する。加熱温度は、最初のバレルから温度を上げはじめ
、バレル6で150℃以上に達するようにし、最終バレ
ル7で100℃程度となるようにする。実際には、バレ
ル6で最高160℃程度となるのが望ましく、通算加熱
時間は、約10〜15時間が一般的である。このように
して粉砕、混練した原料を加熱することによって、穀類
に含まれる澱粉質がα化され、糊状の素材となる。
【0014】さらに、糊状となった素材をスクリュー1
5で送ると、バレル5、6、7内の圧力が高くなり、ダ
イ9とマンドレル16の間では数百kg/cm2 、具
体的には250kg/cm2 の圧力にも達する。その
後、ダイ9の吐出口17から素材が押し出されると、そ
こで素材の圧力が急激に低下し、膨張する。これによっ
て、糊化された素材に含まれる細かい気泡が素材の中で
膨張するため、素材は発泡体となって押出成形される。 この時の成形体の温度は100℃弱、具体的には80℃
程度である。
5で送ると、バレル5、6、7内の圧力が高くなり、ダ
イ9とマンドレル16の間では数百kg/cm2 、具
体的には250kg/cm2 の圧力にも達する。その
後、ダイ9の吐出口17から素材が押し出されると、そ
こで素材の圧力が急激に低下し、膨張する。これによっ
て、糊化された素材に含まれる細かい気泡が素材の中で
膨張するため、素材は発泡体となって押出成形される。 この時の成形体の温度は100℃弱、具体的には80℃
程度である。
【0015】押し出された発泡成形体は、ダイ9の吐出
口17の出口で、チョッパ10により適当な間隔でチョ
ッピングされる。これにより、成形体cは粒体状となっ
てコンベア12に乗り、容器13側に搬送される。この
間に、麹槽11から種麹が振りかけられて、麹菌が仕込
まれる。次いで、この仕込み後の粒子dを、25〜60
℃程度の温度で養生し、熟成する。そうすると、含水率
9〜10%程度の発泡粒子が得られる。これが本発明に
よる麹食品である。
口17の出口で、チョッパ10により適当な間隔でチョ
ッピングされる。これにより、成形体cは粒体状となっ
てコンベア12に乗り、容器13側に搬送される。この
間に、麹槽11から種麹が振りかけられて、麹菌が仕込
まれる。次いで、この仕込み後の粒子dを、25〜60
℃程度の温度で養生し、熟成する。そうすると、含水率
9〜10%程度の発泡粒子が得られる。これが本発明に
よる麹食品である。
【0016】こうして出来上がった麹食品の麹の力価を
測定すると、250〜350U/G−DRYである。こ
れは、蒸した大豆や米に麹を仕込んで培養した場合の力
価が80〜100U/G−DRYであるのと比較すると
、約3倍となる。これは、発泡粒子のベースに麹菌を仕
込んで培養するため、麹菌が粒子の奥深くまで浸透し、
単位重量当りの麹菌の密度が高くなり、しかも、気孔を
通して内部まで万遍なく空気が供給されるため、麹菌の
活性が高いためと考えられる。また、この麹食品は、サ
ラサラとした比較的乾燥した食品であり、納豆のように
べとつくことはなく、しかも穀類に多く含まれる澱粉質
が麹により分解されて糖化されるため、甘味を有し、麹
酵素特有の芳香を呈する。従って、納豆に比べて癖の無
い万人好みの風味であるといえる。
測定すると、250〜350U/G−DRYである。こ
れは、蒸した大豆や米に麹を仕込んで培養した場合の力
価が80〜100U/G−DRYであるのと比較すると
、約3倍となる。これは、発泡粒子のベースに麹菌を仕
込んで培養するため、麹菌が粒子の奥深くまで浸透し、
単位重量当りの麹菌の密度が高くなり、しかも、気孔を
通して内部まで万遍なく空気が供給されるため、麹菌の
活性が高いためと考えられる。また、この麹食品は、サ
ラサラとした比較的乾燥した食品であり、納豆のように
べとつくことはなく、しかも穀類に多く含まれる澱粉質
が麹により分解されて糖化されるため、甘味を有し、麹
酵素特有の芳香を呈する。従って、納豆に比べて癖の無
い万人好みの風味であるといえる。
【0017】この麹食品は、そのまま食することができ
るが、例えば副食として食する場合は、図3に示すよう
に、多少の塩分を含む調味液eに浸漬したり、或は調味
液を振りかけて食すると美味である。図3において、3
1の符号は、調味液を満たした容器を示しており、その
中のdは、本発明の製造方法により得られた本発明によ
る麹食品を示す。他方、嗜好品として食する場合は、砂
糖やシロップ液等の甘味料に浸漬したり、或は甘味料を
振りかけて食すると美味であある。さらに、この麹食品
を摺り潰して粉末としたり、或はそのまま別の加工食品
の素材として使用することもできる。何れの場合も、本
発明による麹食品中に含まれる力価の高いを麹菌がその
まま摂取されるので、前述したような麹菌特有の人体に
対する有効作用の効果が期待できる。
るが、例えば副食として食する場合は、図3に示すよう
に、多少の塩分を含む調味液eに浸漬したり、或は調味
液を振りかけて食すると美味である。図3において、3
1の符号は、調味液を満たした容器を示しており、その
中のdは、本発明の製造方法により得られた本発明によ
る麹食品を示す。他方、嗜好品として食する場合は、砂
糖やシロップ液等の甘味料に浸漬したり、或は甘味料を
振りかけて食すると美味であある。さらに、この麹食品
を摺り潰して粉末としたり、或はそのまま別の加工食品
の素材として使用することもできる。何れの場合も、本
発明による麹食品中に含まれる力価の高いを麹菌がその
まま摂取されるので、前述したような麹菌特有の人体に
対する有効作用の効果が期待できる。
【0018】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、麹
菌の力価が高く、粒体という利用しやすい形態の、しか
も麹菌の優れた風味を呈する食品とその製造方法が提供
できるので、味覚と栄養価の高い食品と共に、麹菌がそ
のまま摂取され、麹菌の優れた生体作用が期待できるよ
うになる。
菌の力価が高く、粒体という利用しやすい形態の、しか
も麹菌の優れた風味を呈する食品とその製造方法が提供
できるので、味覚と栄養価の高い食品と共に、麹菌がそ
のまま摂取され、麹菌の優れた生体作用が期待できるよ
うになる。
【図1】本発明による麹食品の製造方法を実施する装置
の例を示す概略図である。
の例を示す概略図である。
【図2】本発明による麹食品の製造方法の工程の例を示
す概略図である。
す概略図である。
【図3】本発明による麹食品の使用方法の例を示す説明
図である。
図である。
1 エクストルーダー
2 ホンッパー
3 スクリュー軸
9 ダイ
10 チョッパー
11 麹槽
a 原料
d 製品
Claims (2)
- 【請求項1】 豆類と穀類を主たる原料とする発泡粒
体に麹菌を培養してなることを特徴とする麹食品。 - 【請求項2】 豆類と穀類を主とする原料を混合し、
加水し、加熱することにより、原料中の炭水化物をα化
すると共に、加圧後、急膨張させて発泡状の粒体を成形
し、該粒体に麹菌を仕込んで培養することを特徴とする
麹食品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3164034A JPH04360659A (ja) | 1991-06-08 | 1991-06-08 | 麹食品とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3164034A JPH04360659A (ja) | 1991-06-08 | 1991-06-08 | 麹食品とその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04360659A true JPH04360659A (ja) | 1992-12-14 |
Family
ID=15785552
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3164034A Pending JPH04360659A (ja) | 1991-06-08 | 1991-06-08 | 麹食品とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04360659A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4943159A (ja) * | 1972-08-31 | 1974-04-23 | ||
JPS59140850A (ja) * | 1983-01-28 | 1984-08-13 | Yonemi Tanaka | 大豆食品の製造法 |
JPS62289154A (ja) * | 1986-06-09 | 1987-12-16 | Takeya:Kk | 低品位米の蒸煮方法 |
-
1991
- 1991-06-08 JP JP3164034A patent/JPH04360659A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4943159A (ja) * | 1972-08-31 | 1974-04-23 | ||
JPS59140850A (ja) * | 1983-01-28 | 1984-08-13 | Yonemi Tanaka | 大豆食品の製造法 |
JPS62289154A (ja) * | 1986-06-09 | 1987-12-16 | Takeya:Kk | 低品位米の蒸煮方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4568550A (en) | Process for preparing a cooked extruded flour-based product | |
JP3474031B2 (ja) | 生分解性成形物の製造方法 | |
CN86101912A (zh) | 膨化食品材料的制作工艺 | |
CN107259360A (zh) | 一种低脂脆性调味面及其制备方法 | |
CN1292677C (zh) | 全豆干法生产豆制品的方法 | |
CN107296073A (zh) | 一种挤压糕点及挤压糕点的制作方法 | |
CN106360275A (zh) | 一种适合老人食用的米线及其制备方法 | |
US3138462A (en) | Process of making quick-cooking pasta | |
JP2004305134A (ja) | 膨化食品の製造法 | |
CN102084946A (zh) | 微波炉加热烹调用果冻混合料 | |
JPH04360659A (ja) | 麹食品とその製造方法 | |
KR20020007740A (ko) | 저온압출성형공법에 의한 영양강화 기능성식품의 제조방법및 그 장치 | |
CN108936302B (zh) | 一种复配挤压米糍粑及其制备方法 | |
KR101846492B1 (ko) | 물만 부으면 완성되는 이유식 조성물 | |
JPH05123121A (ja) | 即席食品およびその製造法 | |
JP4413502B2 (ja) | おから成形品の製造方法 | |
JPH03180162A (ja) | 膨化成形食品 | |
CN105433092A (zh) | 一种薏仁米沙琪玛及其生产方法 | |
JPS6229936A (ja) | 二重螺旋状スナツク食品の製造法 | |
JPS6420064A (en) | Bran powder | |
CN1215565A (zh) | 杂豆方便面 | |
JPH07170930A (ja) | 膨化穀類原料とその製造方法 | |
CN106721988A (zh) | 一种玉米粉的制备方法 | |
KR19990035471A (ko) | 감자 또는 고구마전분을 주원료 하는 송편 및 그 제조방법 | |
CN101120756A (zh) | 一种玉米特精粉的加工方法 |