JPH04359983A - 湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物 - Google Patents

湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物

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JPH04359983A
JPH04359983A JP13669891A JP13669891A JPH04359983A JP H04359983 A JPH04359983 A JP H04359983A JP 13669891 A JP13669891 A JP 13669891A JP 13669891 A JP13669891 A JP 13669891A JP H04359983 A JPH04359983 A JP H04359983A
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JP
Japan
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weight
compound
parts
meth
pts
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Application number
JP13669891A
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English (en)
Inventor
Tomomoto Toda
智基 戸田
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH04359983A publication Critical patent/JPH04359983A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクリル系の湿気硬化
型ホットメルト接着剤組成物に関し、特に、熱熔融時の
粘度安定性と接着固化後の接着強度及び高温における凝
集力に優れた湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】アクリル系接着剤は、耐候性、透明性及
び接着性等において優れているため、種々の用途に幅広
く用いられている。
【0003】現在用いられているアクリル系接着剤とし
ては、溶剤系のものあるいはエマルジョン型のものが主
流である。しかしながら、無溶剤型の接着剤に対する要
求が高まるにつれて、アクリル系接着剤をホットメルト
接着剤として用いようとする試みがなされている。
【0004】例えば、特開昭59−75975 号公報
には、(メタ) アクリル酸アルキルエステルに対し、
十分高いガラス転移点Tgを有する重合性ポリマー(所
謂マクロモノマー)をグラフト共重合させることによる
アクリル系接着剤の凝集力を向上させる提案がされてい
る。
【0005】この先行技術では、軟らかいアクリル系主
鎖に対し硬いグラフト側鎖を結合することにより、アク
リル主鎖とグラフト側鎖の相分離構造を利用した物理的
な架橋により常温付近における接着強度及び凝集力を高
め、他方、高温下においては物理的架橋が可逆的に崩壊
して熔融することにより、ホットメルト型接着剤として
塗布することを可能としている。
【0006】また、特開昭57−179210号公報及
び特開昭59−78221 号公報には、アルコキシシ
ランを共重合したアクリル系の室温硬化型弾性組成物が
提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
59−75975号公報に記載されている接着剤組成物
では、強度を高めるための架橋が相分離による物理架橋
のみであるため、最終的な接着固化後の接着強度や高温
における凝集力が十分でないという欠点があった。
【0008】他方、特開昭59−179210号及び特
開昭59−78221 号公報に記載の先行技術は、ア
クリル酸エステルにアルコキシシランを共重合させるこ
とにより、安価であり、且つ耐熱性及び耐水性等が高め
られた室温硬化型シーリング材組成物が報告されている
ものの、湿気硬化前の初期強度は十分ではなく、また、
該組成物をそのまま 100℃以上に加熱すると、短時
間のうちに著しく増粘ゲル化するため、ホットメルト塗
布が困難となる。
【0009】本発明の目的は、熱熔融粘度安定性に優れ
、且つ初期強度及び湿気硬化速度並びに高温における凝
集力に優れたアクリル系湿気硬化型ホットメルト接着剤
組成物を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の湿気硬化型ホッ
トメルト接着剤組成物は、(メタ)アクリル酸エステル
(a)100重量部に対し、特定の重合性ポリマー(b
)3〜30重量部と、前記(メタ)アクリル酸エステル
(a) とラジカル共重合可能な不飽和基を有するアル
コキシシリル化合物(c) (以下単に重合性アルコキ
シシリル化合物と略す)0.01〜15重量部及び前記
(メタ)アクリル酸エステル(a) とラジカル共重合
可能な不飽和基を有する第3アミン化合物(d) (以
下単に重合性第3アミン化合物と略す)0.01〜0.
5 重量部とからなるラジカル共重合体(A)100重
量部と、有機錫化合物(e) 0.01〜0.5 重量
部及び分子量 200以上のイソシアネート化合物(f
)0.5〜12重量部とを主成分とする。
【0011】なお、(メタ)アクリル酸エステルなる表
現は、アクリル酸エステル及びメタアクリル酸エステル
の双方を含ませるために用いられており、以下の記載に
おいても、同様に(メタ)アクリルは、アクリル及びメ
タアクリルの双方を含むものとする。
【0012】上述した(メタ)アクリル酸エステル(a
) は、下記一般式(a) で示されるものである。
【0013】
【化3】
【0014】式中、R1 はHまたはCH3 を、R2
 は炭素数1〜18の炭化水素基をそれぞれ示す。上記
(メタ)アクリル酸エステルとしては、(メタ)アクリ
ル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アク
リル酸n−ブチル、(メタ) アクリル酸2−エチルヘ
キシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)ア
クリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(
メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸シクロ
ヘキシル、(メタ)アクリル酸イソボロニル等が挙げら
れる。 これらの(メタ)アクリル酸エステルは単独で使用して
もよく、又は2種類以上適宜組み合わせて使用してもよ
い。なお、上記(メタ) アクリル酸エステル類のうち
、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル及びメタクリル酸メチルが本発明においては好適に用
いられる。
【0015】上記重合性ポリマー(b) としては、下
記一般式(b) で示されるものが用いられる。
【0016】
【化4】
【0017】一般式(b) で示される重合性ポリマー
は、所謂マクロモノマーであり、一方の末端に重合性の
(メタ) アクリロイル基を有し、他方の末端には非重
合性のポリマー状セグメントR4 を有する。式中、R
3 はHまたはCH3 を示し、R4 で示される非重
合性ポリマー状セグメントは、ガラス転移点Tgが50
℃以上で、重量平均分子量が 2,000〜50,00
0である。
【0018】Tgが50℃未満の場合には、得られる接
着剤が軟らかくなり、塗布固化直後の初期凝集力が低下
するため、Tgは上述の通り50℃以上に限定される。 また、重量平均分子量が小さくなると、接着剤が軟らか
くなり、塗布固化直後の凝集力が低下する。他方、重量
平均分子量が大きくなり過ぎると、重合性ポリマー(b
) の反応性が低下する。従って、重量平均分子量は上
述の観点から 2,000〜50,000に限定される
ものであり、より好ましくは5,000 〜20,00
0である。
【0019】非重合性ポリマー状セグメントR4 とし
ては、例えば、ポリスチレン及びその誘導体、並びにポ
リメチルメタクリレート及びその誘導体等が好適に用い
られる。
【0020】重合性ポリマー(b) は、米国特許第 
3,786,116号公報、米国特許第 3,842,
059号公報、及び特開昭60−133007号公報等
に開示されている方法により製造され得る。
【0021】重合性ポリマー(b) の使用量は、(メ
タ)アクリル酸エステル(a)100重量部に対して3
〜30重量部である。3重量部未満では塗布固化直後の
初期凝集力が低いからであり、他方、30重量部を超え
る場合には熔融粘度が高くなり過ぎて、塗布性及び接着
性が低下するからである。好適には、5〜25重量部の
重合性ポリマー(b) が用いられる。
【0022】上記重合性アルコキシシリル化合物(c)
 は、前記(メタ)アクリル酸エステル(a) とラジ
カル共重合可能なアクリロイル基、メタクリロイル基等
の不飽和基を有するアルコキシシリル化合物である。
【0023】上記重合性アルコキシシリル化合物(c)
 として用い得るものとしては、3−メタクリロイルオ
キシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロイル
オキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリ
ロイルオキシプロピルジメチルメトキシシラン、3−メ
タクリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン、3−
アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、N,
N−ビス〔3−(トリメトキシシリル) プロピル〕メ
タクリルアミド、N,N−ビス〔3−(トリメトキシシ
リル) プロピル〕アクリルアミド等が挙げられる。
【0024】上記重合性アルコキシシリル化合物(c)
 の使用量は、(メタ)アクリル酸エステル(a)10
0重量部に対して、0.01〜15重量部である。0.
01重量部未満では、湿気硬化性が不十分で耐熱性が低
くなるからであり、他方、15重量部を超えると、熱熔
融時の粘度安定性が著しく低下し、且つ湿気硬化後の接
着剤層が脆く接着力が低くなり好ましくない。好適には
0.05〜12重量部の重合性アルコキシシリル化合物
(c) が用いられる。
【0025】前記重合性第3アミン化合物(d) とは
、前記(メタ)アクリル酸エステル(a)とラジカル共
重合可能なアクリロイル基、メタクリロイル基等の不飽
和基を有する第3アミン化合物である。
【0026】上記重合性第3アミン化合物(d) とし
て用い得るものとしては、ジメチルアミノエチルアクリ
レート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチ
ルアミノエチルメタクリレート等が挙げられる。重合性
第3アミン化合物(d) の使用量は、(メタ) アク
リル酸エステル(a)100重量部に対して、0.01
〜 0.5重量部である。 0.01重量部未満では、湿気硬化速度が遅く、他方、
 0.5重量部を超える場合は、熱熔融時の安定性が著
しく低下するので好ましくない。好適には0.02〜 
0.3重量部である。
【0027】本発明の湿気硬化型ホットメルト接着剤組
成物の主成分である、上記(a) 、(b) 、(c)
 、(d) から成るラジカル共重合体(A) の重量
平均分子量は、10,000〜400,000 が好ま
しく、より好ましくは20,000〜300,000 
である。重量平均分子量が10,000以下では、接着
固化直後の初期凝集力が低くなるからであり、400,
000 以上では、塗布作業時の粘度が高くなり過ぎ、
作業性が低下するからである。
【0028】上記ラジカル共重合体(A) を製造する
方法としては、任意の共重合方法を採用することができ
る。 例えば、溶液重合法や塊状重合法等により製造すること
ができる。
【0029】重合に際しては、重合開始剤としてパーオ
キサイド系またはアゾ系化合物を用いるのが普通である
が、光または放射線等を照射して重合してもよい。また
、分子量を調整するために、適当な連鎖移動剤、例えば
ラウリルメルカプタン等を用いてもよい。特に、連鎖移
動剤としてアルコキシシリル基を有するメルカプタン、
例えば3−メルカプトプロピルトリメトキシシランを用
いる場合には、上記共重合体(A) の末端にもアルコ
キシシリル基が導入され、湿気硬化性が一層向上する。
【0030】更に、本発明の接着剤組成物には、上記ラ
ジカル共重合体(A) に有機錫化合物(e) 及びイ
ソシアネート化合物(f) を添加する。前記有機錫化
合物(e) はシラノール縮合触媒として公知の有機錫
化合物であり、例えば、ジブチル錫ジラウレート、ジブ
チル錫ジアセテート、ジブチル錫ジマレート等が挙げら
れる。
【0031】有機錫化合物(e) の使用量は、前記ラ
ジカル共重合(A)100重量部に対し、0.01〜 
0.5重量部である。0.01重量部未満では、塗布固
化後の湿気硬化速度が遅く、他方、 0.5重量部を超
える場合は、熱熔融時に短時間のうちに著しく増粘ゲル
化して作業性が損なわれ好ましくない。好適には0.0
2〜 0.3重量部である。
【0032】また、前記イソシアネート化合物(f) 
は1分子中に遊離のイソシアネート基を1個以上有する
、分子量が 200以上の化合物である。分子量が 2
00未満では揮発性が高すぎ安全衛生上好ましくないた
め、分子量は 200以上に限定される。
【0033】上記イソシアネート化合物(f) として
は、例えば、オクタデシルイソシアネート、4,4’−
ジフェニルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソ
シアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソ
シアネート、m−テトラメチルキシリレンジイソシアネ
ート、p−テトラメチルキシリレンジイソシアネート、
1,6,11−ウンデカントリイソシアネート、1,8
−ジイソシアネート−4−イソシアネートメチルオクタ
ン等が挙げられる。
【0034】本発明におけるイソシアネート化合物(f
) の使用量は、前記ラジカル共重合体(A)100重
量部に対して 0.5〜12重量部である。 0.5重
量部未満では、熱熔融時に短時間のうちに著しく増粘ゲ
ル化して作業性が損なわれ、他方、12重量部を超える
場合は、塗布固化後の湿気硬化速度が低下するので好ま
しくない。好適には、1.0〜10重量部のイソシアネ
ート化合物(f) が使用される。
【0035】更に、本発明のホットメルト接着剤組成物
により幅広い接着特性を付与するために、必要に応じて
、可塑剤、粘着付与樹脂、充填剤及び酸化防止剤等を添
加してもよい。
【0036】本発明のホットメルト接着剤組成物の用途
本発明のホットメルト接着剤組成物は、ホットメルト接
着剤又はホットメルトシーリング材として使用すること
ができる。
【0037】ホットメルト接着剤又はホットメルトシー
リング材として使用する場合には、通常のホットメルト
用アプリケーターを用い、熔融状態で塗布・貼合わせた
り、シール部に柔軟性や遮音性を付与する目的で、空気
、窒素、二酸化炭素、又はこれらに少量の水を含ませた
含水ガスを、熔融状態において混入し発泡させてもよい
【0038】特に、湿気硬化をより速く且つより効果的
に進行させるには、含水ガスを混入発泡させる方法が好
ましい。上記の熔融発泡の目的で使用されるホットメル
ト用アプリケーターとしては、例えばノードソン株式会
社製「フォームメルトアプリケーター」を挙げることが
できる。
【0039】更に、本発明のホットメルト接着剤組成物
は、ポリエチレンテレフタレートフィルムや紙等のシー
ト材に、通常のホットメルトコーターを用いて塗布する
ことにより、感圧接着剤として用いることができる。
【0040】
【作用】本発明の接着剤組成物では、一般式(a) で
表される(メタ)アクリル酸エステル(a) に、一般
式(b) で表される重合性ポリマー(b) が共重合
されているため、該共重合体は、重合性ポリマー(b)
 の末端のR4 基がポリ(メタ)アクリル酸エステル
にグラフトしたグラフト共重合体となる。
【0041】上記グラフト共重合体の高次構造は、常温
付近では、ポリ(メタ)アクリル酸エステル部分とR4
 基部分とが相分離した構造となり、物理架橋状態を呈
する。従って、塗布固化直後から高い凝集力を示す。他
方、高温下では、上記の物理架橋状態が消失し、流動性
を有するため容易に塗布することができる。
【0042】また、本発明では、上記共重合体に重合性
アルコキシシリル化合物(c) が共重合されているの
で、分子鎖中にアルコキシシリル基が導入される。該ア
ルコキシシリル基は、塗布固化後、被着体の水分や空気
等の雰囲気中の水分により加水分解し、シラノール基を
生成する。このシラノール基が、他の分子中のシラノー
ル基もしくはアルコキシシリル基と縮合反応することに
よって、共重合体が化学架橋され、最終的に非常に高い
凝集力が得られる。
【0043】加えて、上記ラジカル共重合体への重合性
第3アミン化合物(d) の共重合による第3アミノ基
の導入と、シラノール縮合反応促進触媒である有機錫化
合物(e)の添加により、上記湿気硬化反応は塗布固化
後速やかに進行する。第3アミン化合物と有機錫化合物
の併用により著しく湿気硬化速度が向上する理由はよく
分からないが、アミノ基が有機錫化合物と何らかの相互
作用をすることにより、有機錫化合物のシラノール縮合
反応促進作用を高めているものと推定される。
【0044】更に、イソシアネート化合物(f) が加
えられることにより、熱熔融時の増粘が抑制される。
【0045】
【実施例】以下、本発明の実施例につき説明する。 実施例1〜4及び比較例1〜7 (1) 接着剤の調整 1リットルのセパラブルフラスコに、シクロヘキサン1
00 重量部を入れ、表1及び表2にそれぞれ実施例1
〜4及び比較例1〜7として示す所定量の(メタ)アク
リル酸エステル(a) 、重合性ポリマー(b) 、重
合性アルコキシシリル化合物(c) 、重合性第3アミ
ン化合物(d) 、及び連鎖移動剤としてラウリルメル
カプタンもしくは3−メルカプトプロピルトリメトキシ
シランを添加し、均一に混合した後昇温し、シクロヘキ
サン還流下においてアゾビスイソブチロニトリルを1時
間ごとに0.01重量部添加し、6時間ラジカル共重合
を行い、実施例1〜4及び比較例1〜7の各共重合体(
A) の溶液を得た。
【0046】この溶液に、表1及び表2に示した所定量
の有機錫化合物(e)、イソシアネート化合物(f) 
及び粘着付与樹脂を配合し、 130℃にて溶剤を減圧
溜去して実施例1〜4及び比較例1〜7 の各ホットメ
ルト接着剤を得た。
【0047】(2) 接着剤の物性測定(1) で得ら
れた各接着剤を用い、下記物性の測定を行った。結果を
表1及び表2に合わせて示す。
【0048】イ) 130℃における熔融粘度;B型粘
度計を使用し、 130℃における初期粘度及び窒素パ
ージした 130℃のオーブン中で12時間放置した後
の粘度を測定した。
【0049】ロ)剪断接着力;表面の清浄な厚さ 1.
5mm×幅20mm×長さ70mmのポリカーボネート
樹脂板に、130 ℃の温度で熔融させた上記接着剤を
塗布し、接着剤の厚みが 1mm、面積が20×10m
m2 となるようにもう1枚のポリカーボネート樹脂板
を貼り合わせてなる試験片を用意した。この試験片を、
23℃、相対湿度60%において2時間または14日間
養生した後、それぞれの23℃における剪断接着強度を
50mm/分の引っ張り速度にて測定した。
【0050】ハ)昇温耐熱クリープ試験;表面の清浄な
ポリカーボネート樹脂板に、 130℃の温度で熔融さ
せた上記接着剤を塗布し、接着面積が20×25mm2
 となるようにもう1枚のポリカーボネート樹脂板を貼
り合わせてなる試験片を用意した。この試験片を23℃
、相対湿度60%において24時間または14日間養生
した後、この試験片に100gの荷重(錘)を掛け、オ
ーブン中で40℃から昇温速度0.4℃/分で温度を上
昇させ、錘が落下する温度を測定した。
【0051】実施例5〜6及び比較例8〜12(1) 
粘着シートの調整 実施例1と同様にして、表3に示した所定量のアクリル
酸エステル(a) 、重合性ポリマー(b) 、重合性
アルコキシシリル化合物(c) 、重合性第3アミン化
合物(d) 及び連鎖移動剤として3−メルカプトプロ
ピルトリメトキシシランを添加して均一に混合した後昇
温し、シクロヘキサン還流下においてアゾビスイソブチ
ロニトリルを1時間ごとに0.01重量部添加し、6時
間ラジカル共重合を行い、実施例5〜6及び比較例8〜
12の各共重合体(A) の溶液を得た。
【0052】この溶液に、表3に示した所定量の有機錫
化合物(e) 、イソシアネート化合物(f) 及び粘
着付与樹脂を配合し、 150℃にて溶剤を減圧溜去し
て実施例5〜6及び比較例8〜12の各ホットメルト粘
着剤を得た。
【0053】得られた粘着剤を50μm厚のポリエチレ
ンテレフタレートフィルム上に、粘着剤層の厚みが30
μmとなるように 150℃の温度で塗布し、粘着シー
トを得た。 (2) 物性の測定 (1) で得られた実施例5〜6及び比較例8〜12の
粘着剤及び粘着シートを用いて下記の物性測定を行った
。結果を表3に示す。
【0054】イ) 150℃熔融粘度;B型粘度計を使
用し、 150℃における初期粘度及び窒素パージした
 150℃のオーブン中で12時間放置した後の粘度を
測定した。
【0055】ロ) 粘着力;粘着シートを23℃、相対
湿度60%で14日間養生した後の粘着力について、J
ISZ 0237に準じてステンレススチール板を被着
体とし、23℃における180 度剥離力を300mm
/分の引っ張り速度で測定した。
【0056】ハ) 保持力;粘着シートを23℃、相対
湿度60%において1時間、48時間、14日間養生し
た後、JIS Z 0237に準じて25×25mm2
 の面積でステンレススチール板に貼り付けた後、それ
ぞれ40℃、80℃、80℃のオーブン中で1kgの荷
重(錘)を掛け、錘が落下するまでの時間を測定した。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】但し、上記表1及び表2中で、1)  サ
ートマー社製2−ポリスチリルエチルメタクリレート商
品名『マクロマーC−4500』(重量平均分子量13
,000、Tg100 ℃) 2)  チッソ株式会社製3−メタクリロイルオキシプ
ロピルトリメトキシシラン商品名『サイラエースS71
0』3)  ジメチルアミノエチルメタクリレート4)
  チッソ株式会社製商品名『サイラエースS810』
5)  GPC によるポリスチレン換算分子量6) 
 三共有機合成株式会社製ジブチル錫ジラウレート商品
名『Stann BL』 7)  アメリカンシアナミッド社製商品名『TMXD
I 』8)  三井石油化学工業株式会社製商品名『F
TR−7125』をそれぞれ示す。
【0060】
【表3】
【0061】但し、上記表3中で、 1)  サートマー社製2−ポリスチリルエチルメタク
リレート商品名『マクロマーC−4500』(重量平均
分子量13,000、Tg100 ℃) 2)  チッソ株式会社製3−メタクリロイルオキシプ
ロピルトリメトキシシラン商品名『サイラエースS71
0』3)  ジメチルアミノエチルメタクリレート4)
  チッソ株式会社製商品名『サイラエースS810』
5)  GPC によるポリスチレン換算分子量6) 
 三共有機合成株式会社製ジブチル錫ジラウレート商品
名『Stann BL』 7)  アメリカンシアナミッド社製商品名『TMXD
I 』8)  三井石油化学工業株式会社製商品名『F
TR−6110』をそれぞれ示す。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、重合性ポリマー(b)
 の共重合により塗布乾燥固化直後の凝集力が高められ
ており、他方、重合性アルコキシシリル化合物(c) 
及び重合性第3アミン化合物(d) が共重合され、更
に有機錫化合物(e) が添加されているので、塗布固
化後、被着体中の湿気により速やかに化学架橋し、最終
的に高い耐熱凝集力と接着力を示し、加えて、イソシア
ネート化合物(f) が添加されることにより、熱熔融
時は殆ど架橋が進行せず良好な熔融粘度安定性を示すア
クリル系湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物が提供さ
れる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  一般式(a) で示される(メタ)ア
    クリル酸エステル(a) 100重量部 【化1】 (式中、R1 はHまたはCH3 を、R2 は炭素数
    1〜18の炭化水素基をそれぞれ示す)と、一般式(b
    ) で示される重合性ポリマー(b) 3〜30重量部
    【化2】 (式中、R3 はHまたはCH3 を、R4 は重量平
    均分子量 2,000〜50,000でTgが50℃以
    上の非重合性ポリマー状セグメントをそれぞれ示す)と
    、前記(メタ)アクリル酸エステル(a) とラジカル
    共重合可能な不飽和基を有するアルコキシシリル化合物
    (c) 0.01〜15重量部と、前記(メタ)アクリ
    ル酸エステル(a) とラジカル共重合可能な不飽和基
    を有する第3アミン化合物(d) 0.01〜 0.5
    重量部とからなるラジカル共重合体(A)100重量部
    と、有機錫化合物(e) 0.01〜 0.5重量部及
    び分子量 200以上のイソシアネート化合物(f) 
    0.5 〜12重量部とを主成分とする湿気硬化型ホッ
    トメルト接着剤組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0517736A (ja) * 1991-07-17 1993-01-26 Mitsui Toatsu Chem Inc 反応性ホツトメルト型接着剤組成物
WO2016076407A1 (ja) * 2014-11-13 2016-05-19 積水化学工業株式会社 硬化体、電子部品、及び、表示素子

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