JPH0435973A - 印字装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子計算機等からの文字、記号等の出力を用
紙に印字するための出力装置としての印字装置に関する
ものである。

〔従来の技術〕

この種の出力装置としてのシリアルドツトプリンタ等の
印字装置では、−船釣にプラテン体の表面と対向するよ
うに配設したインクリボンと印字ヘッドとをキャリッジ
に搭載し、該キャリッジを前記プラテン体と平行状に順
方向とその逆の逆方向に往復移動し、順方向に一行分印
字したのち、次の行において順方向又は逆方向に印字す
るように構成している。

この場合、先行技術の特公昭６２−６９９７号公報では
、印字すべき用紙の厚さ、つまり薄い用紙（例えば、セ
ット用紙枚数の少ない単票や一枚の連続用紙のとき）と
、厚い用紙（例えばセット用紙枚数の多い単票のとき）
との選択に応じて、印字ヘッドとプラテン体との間の隙
間（以下印字キャップという）を変更調節することによ
り、印字の品質を一定にすることを開示している。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、一般に、印字速度が速い場合には、次のよう
な問題が生じるのであった。

例えば、インパクトプリンタとしてのドツト式シリアル
プリンタの場合の印字時には、針状のドツトピンがイン
クリボンを介して用紙方向に垂直に突出打撃したのち後
退するのであるが、他方、キャリッジは用紙の表面と略
平行状に横移動するから、用紙の表面に対して垂直に突
出したドツトピンがインクリボンまたは用紙の表面に幾
分食い込んでいる間に、キャリッジが横移動すると、用
紙表面でドツトピンが横ずれした（引きする）状態とな
り、当該ドツトビンの直径以上のインクが用紙の表面に
付着して、いわゆる影付状態となる。

また、印字ギャップが大きいときには、印字ヘッドにお
けるドツトピンガイドから突出するドツトピンの長さも
長くなり、用紙表面に突き刺さったドツトピンが、前記
横移動の速度が速くなると曲がり易くなって破損し易い
し、弾性的に曲がったドツトピンが用紙から離れるとき
の振動で、次の印字位置でのドツトピンによる印字が抜
けるというドツト抜けの問題が生じる。

インクジェットの場合にはインク滴を用紙表面に向かっ
て垂直に飛ばす速度は略一定と考えられる一方、キャリ
ッジの移動速度（用紙表面に対して平行状に移動する速
度）は、印字速度が速い程速くなり、印字速度は、イン
ク滴速度はキャリッジの移動速度のベクトル和となるか
ら、印字ギャップが大きいと、用紙に付着したインク滴
がキャリッジ移動方向に細長く流れて、いわゆる影付と
なる等の問題がある。

このように、用紙の厚さに応じて印字ギャップを調節し
ただけでは、キャリッジの速度、ひいては印字速度が速
（なるにしたがって印字品質が悪くなる問題を解消する
ことができないのであった。

本発明は、この問題を解決することを目的とし、印字速
度の遅い・速いに拘らず、印字品質を一定の良好な状態
にできる印字装置を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

前記の目的を達成するため、本発明は、プラテン体の表
面に対して適宜印字ギャップを有するように配設した印
字ヘッドを、前記プラテン体に沿って適宜速度で移動す
るキャリッジに搭載して成る印字装置において、キャリ
ッジの移動速度を少なくとも２種類以上に変更できるよ
うに構成し、前記印字ギャップを、キャリッジの移動速
度の変更に応じて調節する機構を備えたものである。

〔実施例〕

次に、インパクトプリンタとしてのドツト式シリアルプ
リンタに適用した実施例について説明すると、第１図及
び第２図において、符号ｌは印字装置における固定式の
細長状のプラテン体、２はプラテン体ｌの表面に沿い、
且つその長手方向に沿って移動するように対向して配設
した印字ヘッドで、該印字ヘッド２とインクリボンを収
納した取り替え自在なリボンカセット３とを、キャリッ
ジ４に搭載してあり、該キャリッジ４は前記プラテン体
１の長手方向に沿って平行状に配設した支軸５の軸線に
沿って移動自在となるように、ボス部４ａを介して支軸
５に被嵌摺動自在に設ける。

またこのボス部４ａの軸心に対して支軸５の軸心は適宜
量だけ偏心させている。

本実施例では、プラテン体ｌの上方に印字ヘッド２が下
向き状に配置されている。

前記キャリッジ４を、無端帯としてのタイミングベルト
６の適宜箇所に担持し、該タイミングベルト６を巻掛け
している複数のプーリ７ａ、７ｂ。

７ｃ、７ｄのうちの一つの駆動プーリ７ａは、正逆回転
可能なりＣサーボモータ８にて駆動され、ＤＣサーボモ
ータ８の正逆駆動に応じて、タイミングベルト６に取り
つくキャリッジ４はプラテン体１の長手方向（用紙１５
の幅方向）に沿って往復移動する構成である。

ステップモータ９からの駆動力は、変速歯車１０．１１
を介して前記支軸５の一端に取りつく扇形歯車１２に伝
達するものであり、支軸５の回動角度に応じて、前記キ
ャリッジ４に搭載した印字ヘッド２とプラテン体１との
隙間（印字キャップ）を広狭調節するように構成するも
のである。

符号１３は前記支軸５と平行状に配設した補助軸で、該
補助軸１３に摺動自在に遊嵌する規制片１４が前記キャ
リッジ４から突出して、当該キャリッジ４の姿勢を保持
している。

なお、用紙１５は図示しない搬送手段にてプラテン体ｌ
の表面側に移送され、該用紙１５と印字ヘッド２との間
には前記リボンカセット３におけるインクリボンがキャ
リッジ１４の移動方向と略平行状に適宜移動するように
介在させる。

第３図は、本発明の制御装置としてのマイクロコンピュ
ータのブロック図を示し、そのロジック部１６には、中
央処理装置（ＣＰＵ）１７、漢字等の文字パターンとそ
れを指定する文字コードを記憶させた文字発生器（ＲＯ
Ｍ）１　Ｂ、外字登録文字パターンとその指定文字コー
ドを電気的に書き込み消去可能した不揮発性メモリ（Ｅ
ＥＰＲＯＭ）又はＲＡＭ１９、印字装置の機構部等の作
動制御のための制御信号を読み出すメモリ（ＲＯＭ）２
０、中央処理装置１７からの指令により文字発生器１８
から所定の文字を呼び出したり、その文字を縦書き用又
は横書き用に変換するための印字用データ処理用のＩＣ
（ゲートアレイ）２１１印字のタイミング等の規制する
ためのデユーティカウンタ等を記憶し、印字データ用メ
モリ（プリントバッファ）を制御するＩＣ（ゲートアレ
イ）２２、印字ヘッド２の印字ヘッド駆動回路２４を制
御するためのＩＣ（ゲートアレイ）２３等を装備する。

符号２５は、図示しないホストコンピュータとの間でデ
ータを送受信するインターフェイス、２６は印字装置の
操作部としてのスイッチパネルで、該スイッチパネル２
６には、ホストコンピュータと印字装置との間でデータ
を交換可能にするオンライン状態と交換不能にするオフ
ライン状態とに切替えたり、オフライン時に「改行」や
「改ベージ」を指令する等のスイッチを設けである。

符号２７は用紙が無くなると感知して印字作業及び用紙
送りを停止させるためのリミットスイッチ、２８は用紙
送り、用紙無しの検出時にブザー２９等で警告するため
の警報駆動回路、３０は印字装置内部を冷却するための
ファン３１を駆動するためのファン駆動回路で電源スィ
ッチ３２のオンオフと関連させている。

符号３３はキャリッジ４を順方向及び逆方向に移動させ
るＤＣサーボモータ８を駆動するためのモータ駆動回路
、３４は前記ＤＣサーボモータ８の回転数をカウントす
るためのエンコーダ、３５は用紙１５を縦送り（行送り
）するステップモータ３６を駆動するための用紙送り用
モータ駆動回路、３７は単票用紙を自動給紙するための
オートカットシートフィーダである。

符号３８は前記印字ギャップを調節するためにステップ
モータ９を正逆回動駆動するためのギャップ調節駆動回
路であり、このギャップ調節駆動回路３８は印字速度を
少なくとも２種類以上に切り換えるための速度切替えス
イッチ３９（デイツプスイッチ等）に関連させ、キャリ
ッジ４の移動速度が速くなるにつれて、印字ギャップを
小さくする方向に制御するものである。

例えば、印字速度が標準速度（１００字／秒）と、倍速
（２２０字／秒）と、３倍速（３３０字／秒）の３種類
に切替え可能となっているとき、 標準速度（１１０字／秒）の場合、 印字ギャップＧ　１　＝０．３６ｍｍとし、倍速（２２
０字／秒）の状態では、 印字ギャップＧ２＝Ｇ１−Ｃ１ ３倍速（３３０字／秒）の場合では、 印字ギャップＧ３＝Ｇ１−　（２ｘＣ）となるように設
定し、前記補正値Ｃ−１，５／１００　ａｍを予め読み
出しメモリ（ＲＯＭ）２０またはＥＥＰＲＯＭ１９等に
入力しておき、中央処理装置１７にて前記所定の演算式
の実行により、速度切替えスイッチ３９の切替え作業に
応じた所定数のパルス信号及び回動方向指令信号をギャ
ップ調節駆動回路３８に入力し、ステップモータ９を正
方向または逆方向に所定のステップ数に対応した回動角
度だけ回動駆動するのである。

なお、第２図で、扇形歯車１２を矢印Ａ方向に回動すれ
ば、この扇形歯車１２と一体的に回動する支軸５はボス
部４ａに対して寸法（ｅ）だけ偏心しているので、印字
ギャップは大きくなり、矢印Ｂ方向に回動ずれば、印字
ギャップは小さくなる。

〔発明の作用および効果〕

上述のように、作業者は印字速度を切り換えると、キャ
リッジが往復移動する標準の速度で設定した印字ギャッ
プに対して、その移動速度が速い場合には、印字ギャッ
プが少なくなる方向に補正設定し、遅い場合には印字ギ
ャップが大きくなる方向に補正設定することが自動的に
実行され、この補正設定された印字ギャップの状態で印
字作業を行うことができる。

従って、本発明によれば、キャリッジの移動速度が速い
状態で印字するときに生じていたドツト抜けや影付きと
いう現象を無くすることができ、高速印字作業において
も印字の品質を向上させることができるという効果を奏
するのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は印字装置の正面図、第２図は第１図の■−■視
側面側面図３図は制御装置のブロック図である。 １・・・プラテン体、２・・・印字ヘッド、３・・・リ
ボンカセット、４・・・キャリッジ、４ａ・・・ボス部
、５・・・支軸、６・・・タイミングベルト、７ａ・・
・駆動プーリ、８・・・ＤＣサーボモータ、９・・・ス
テップモータ、ｌ０９１１・・・変速歯車、１２・・・
扇形歯車、１３・・・補助軸、１４・・・規制片、１６
・・・ロジック部、１７・・・中央処理装置、１８・・
・文字発生器、１９・・・ＥＥＰＲＯＭ、２０・・・Ｒ
ＯＭ、２１，２２．２３・・・ゲートアレイ、２４・・
・印字ヘッド駆動回路、２６・・・スイッチパネル、３
３・・・モータ駆動回路、３４・・・エンコーダ、３８
・・・ギャップ調節駆動回路、３９・・・速度切替えス
イッチ。 特許出願人　　ブラザー工業株式会社 発明の名称 書（自発） 平成３年 ８月７日 ４、補正の対象 （１）明細書の「発明の詳細な説明」の欄５、補正の内
容 （１）出願当初の明細書の第５頁第１５行の「設ける。 」との記載を下記の通り補正する。 「設ける。このボス部４ａは、支軸５に対して、その軸
線方向に摺動可能であるが、その軸線を中心とした回動
方向に対して摺動不可となるようにその形状が決定され
ている。」 印字装置 以上 補正をする者 事件との関係：　特許出願人 ミズホクナエシロチョウ 所（〒４６７）名古屋型　瑞穂区　苗代町　　１５番１
号（平成２年１１月１９日住所変更済（−括））コウギ
ョウ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）、プラテン体の表面に対して適宜印字ギャップを
   有するように配設した印字ヘッドを、前記プラテン体に
   沿って適宜速度で移動するキャリッジに搭載して成る印
   字装置において、キャリッジの移動速度を少なくとも２
   種類以上に変更できるように構成し、前記印字ギャップ
   を、キャリッジの移動速度の変更に応じて調節する機構
   を備えたことを特徴とする印字装置。