JPH04359579A - 相補型量子効果回路 - Google Patents

相補型量子効果回路

Info

Publication number
JPH04359579A
JPH04359579A JP3134960A JP13496091A JPH04359579A JP H04359579 A JPH04359579 A JP H04359579A JP 3134960 A JP3134960 A JP 3134960A JP 13496091 A JP13496091 A JP 13496091A JP H04359579 A JPH04359579 A JP H04359579A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
effect
circuit
channel
quantum effect
complimentary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3134960A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Chokai
明 鳥海
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP3134960A priority Critical patent/JPH04359579A/ja
Publication of JPH04359579A publication Critical patent/JPH04359579A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Junction Field-Effect Transistors (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、量子効果の一つである
アハラノフーボーム(Aharanov−Bohm )
効果を用いた相補型量子効果回路に関する。
【0002】
【従来の技術】量子効果の一つに、アハラノフーボーム
効果(以下、AB効果と略称する)が知られている。固
体中でのAB効果を利用すると、スイッチング素子など
各種の電子素子を構成することができる。AB効果素子
は、原理的に極めて小さい消費電力で動作するものであ
るため、将来の集積回路素子として注目されている。
【0003】その様なAB効果素子の一つとして、二つ
の端子間に構成されたいわゆる二重連結領域からなるチ
ャネル層の一方に制御電極を設けて、その二つの端子間
の電流を制御する素子が提案されている(S.Datt
a et al,Phys.Rev. Lett. 5
5 ,344 (1985))。
【0004】図6は、そのAB効果素子の概略構成を示
す。図示のようにこの素子は、二つの端子部3,4に繋
がるリング状導波路により構成される二重連結領域1と
、その二つのチャネル層11 ,12 の一方に設けら
れた絶縁ゲート型の制御電極2とから構成されている。 このAB効果素子は例えばGaAs基板を用いて、所謂
HEMTと同様の原理により構成される。
【0005】二つの端子A,B間に微小な電圧を与えた
状態で、制御電極2に制御電圧を与えると、二つの端子
A,B間の電流が制御される。これは、制御電極2によ
る電界によってチャネル層11 の電子波の位相が制御
され、この結果二つのチャネル層11 ,12 の電子
波の干渉が制御されるためである。この様な電界による
AB効果はいわゆる静電的AB効果と呼ばれる。
【0006】この様なAB効果素子は、チャネル層11
 ,12 の長さがキャリアの平均自由行程よりも短い
という条件で初めて動作する。この様な条件を満たすた
めには、素子自体が微細であることと共に、素子温度が
極低温に保たれることが必要である。素子に定常的な電
流が流れると、温度が上昇してAB効果が現れなくなる
。 したがってこの様なAB効果素子を集積回路素子として
利用するためには、徹底的に消費電力を抑制することが
必要になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、AB効
果素子を集積回路に利用するためには、消費電力の徹底
的な削減が望まれる。本発明はこの様な点に鑑みなされ
たもので、集積回路用基本回路として有用な、消費電力
の低い相補型量子効果回路を提供することを目的とする
。 [発明の構成]
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による相補型量子
効果回路は、二重連結領域からなるチャネル層の一方に
電流を制御する制御電極を有する第1,第2のAB効果
素子が電源間に直列接続され、その接続点を出力端子と
して構成されていることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の相補型量子効果回路では、第1,第2
のAB効果素子での二重連結領域の電子波干渉の現われ
方が互いに180°位相がずれた状態で動作させる。こ
れは、二つのAB効果素子の制御電極が共通の場合には
、予め二つのAB効果素子の大きさをそれぞれ最適設計
することにより可能である。また制御電極が独立の場合
には、二つの二重連結領域を同じ大きさとして、制御電
極に与える電圧を選ぶことによって可能になる。
【0010】この様な条件で二つのAB効果素子を動作
させれば、電源間の電流の流れ方から見ると、第1,第
2のAB効果素子の一方がオンの時、他方がオフという
状態になる。これは、CMOS回路の動作原理と同じで
あり、定常的な貫通電流が流れない。したがって、低消
費電力特性が得られる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0012】図1は、一実施例の相補型量子効果回路の
レイアウトである。図に示すように、第1のAB効果素
子11aは、二重連結領域を構成するチャネル11a1
,11a2と、その一方のチャネル11a1上に形成さ
れた制御電極12aにより構成されている。第2のAB
効果素子11bは同様に、二重連結領域を構成するチャ
ネル11b1,11b2と、その一方のチャネル11b
1上に形成された制御電極12bにより構成されている
。第1,第2のAB効果素子11a,11bは、それら
のチャネルの長さがキャリアの平均自由行程より短いこ
とが必要である。
【0013】これら第1,第2のAB効果素子11a,
11bは直列接続されて、その接続点が出力端子Cに繋
がり、残りの二つの端子A,Bが電源端子となっている
。制御電極12a,12bはこの実施例では絶縁ゲート
型であって、それぞれ制御電圧入力端子G1 ,G2 
につながる。
【0014】二つの制御電極12a,12bを共通接続
して、一つの制御入力電圧でスイッチング動作をさせる
場合には、第1,第2のAB効果素子のチャネルの長さ
、すなわち二重連結領域を構成するリング状導波路の大
きさを異ならせる。具体的には、同じ制御電圧を印加し
た時に第1,第2のAB効果素子11a,11bでの二
重連結領域の電子波干渉の現われ方が互いに180°位
相がずれた状態となるように、それぞれの大きさが設定
される。
【0015】図2は、この実施例の量子効果回路の具体
的な構造例である。これは、図1の端子Aから第1のA
B効果素子11aのチャネル11a1を通り、端子Cに
至る導波路の断面構造を示している。半絶縁性GaAs
基板21上にGaAsバッファ層22を介してアンドー
プのGaAs活性層23が形成され、この上にn型のA
lGaAs層24が形成されている。AlGaAs層2
4とGaAs活性層23の界面のGaAs活性層23側
に二次元電子ガス25が形成されて、これがチャネルと
なる。AlGaAs層24上に制御電極12aとして、
一種の絶縁ゲート型電極であるショットキーゲート電極
が形成されている。
【0016】図3を参照してこの実施例の量子効果回路
の動作を説明する。前述のように、第1,第2のAB効
果素子11a,11bは、同じ制御電圧に対して二重連
結領域の電子波干渉の現われ方が互いに180°位相が
ずれているとする。また、出力端子Cには容量性の負荷
が接続されているとする。この時、端子A,B間に電源
電圧を与えて、第1のAB効果素子11aの端子A,C
間の電流IACと、第2のAB効果素子11bの端子C
,B間の電流ICBの関係は制御電圧を横軸にとって示
すと、図3のように観測される。この結果、二つの素子
の直列回路である端子A,B間の電流IABは、図3の
最下段に示したようになる。
【0017】例えば、制御電圧零の点とVG1の点につ
いて見ると、制御電圧零では、第1のAB効果素子11
aでは電流が流れず、第2のAB効果素子11bにのみ
電流が流れる。制御電圧VG1では逆に、第1のAB効
果素子11aに電流が流れ、第2のAB効果素子11b
では電流が流れない。この様に、制御電圧0〜VG1の
範囲でみると、CMOS回路の動作と全く同じである。 たとえば、制御電圧零,VG1をそれぞれ論理“0”,
“1”に対応させて、基本論理回路であるインバータが
構成できる。したがってこの実施例の量子効果回路では
、定常的な貫通電流は流れず、過渡的に貫通電流が流れ
るのみであり、回路動作の消費電力は最低限に抑えられ
る。
【0018】図4は、本発明の別の実施例の相補型量子
効果回路の概略レイアウトである。第1,第2のAB効
果素子11a,11bが直列接続されることは、先の実
施例と変わらない。この実施例では、第1,第2のAB
効果素子11a,11bの制御電極として、超伝導材料
を用いて構成されたソレノイド13a,13bが用いら
れている。14a,14bはソレノイド電源、15a,
15bは電流調整用抵抗である。先の実施例が静電的A
B効果を利用していたのに対し、この実施例は二重連結
領域を貫通する磁束により、チャネル電流制御を行う点
で異なる。図5は、この実施例の量子効果回路の各端子
間の電流IAC,ICB,IABを、ソレノイドに流す
電流に対して示したものである。
【0019】この実施例によっても、先の実施例と同様
の原理により、定常的な貫通電流が流れない回路動作が
得られる。しかも、ソレノイドは超伝導材料により構成
されているので、これに流れる電流による消費電力はな
い。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、二
つのAB効果素子を直列接続して、消費電力低減を図っ
た相補型量子効果回路を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の相補型量子効果回路の概略レイアウ
ト図。
【図2】同実施例の回路の要部断面構造を示す図。
【図3】同実施例の回路動作を説明するための図。
【図4】他の実施例の相補型量子効果回路の概略レイア
ウト図。
【図5】同実施例の回路動作を説明するための図。
【図6】AB効果素子のレイアウト図。
【符号の説明】
11a…第1のAB効果素子、 11b…第2のAB効果素子、 11a1,11a2,11b1,11b2…チャネル、
12a,12b…絶縁ゲート型制御電極、21…半絶縁
性GaAs基板、 22…GaAsバッファ層、 23…アンドープGaAs活性層、 24…n型AlGaAs層、 25…二次元電子ガス 13a,13b…超伝導ソレノイド、 14a,14b…電源、 15a,15b抵抗。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二重連結領域からなるチャネル層の一方に
    電流を制御する制御電極を有する第1,第2のAB効果
    素子が電源間に直列接続され、その接続点を出力端子と
    したことを特徴とする相補型量子効果回路。
JP3134960A 1991-06-06 1991-06-06 相補型量子効果回路 Pending JPH04359579A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3134960A JPH04359579A (ja) 1991-06-06 1991-06-06 相補型量子効果回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3134960A JPH04359579A (ja) 1991-06-06 1991-06-06 相補型量子効果回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04359579A true JPH04359579A (ja) 1992-12-11

Family

ID=15140607

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3134960A Pending JPH04359579A (ja) 1991-06-06 1991-06-06 相補型量子効果回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04359579A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3922466B2 (ja) 半導体論理素子
JPS6010451B2 (ja) ジヨゼフソン効果を利用したスイツチング回路
JPH10256562A (ja) 電界効果トランジスタおよびそれを用いた電力増幅器
JP2746771B2 (ja) 半導体装置
US4710651A (en) Josephson-junction logic device
Chen et al. Monostable-bistable transition logic elements (MOBILEs) based on monolithic integration of resonant tunneling diodes and FETs
JPH04359579A (ja) 相補型量子効果回路
JPH07161965A (ja) 半導体装置及び多値論理回路
JP3550954B2 (ja) 高ヒステリシス幅入力回路
JPH0383419A (ja) D/aコンバータ
JPS59208873A (ja) 半導体装置
JP3156616B2 (ja) トランジスタ回路
JP2660042B2 (ja) 半導体論理集積回路
JP2654014B2 (ja) 負性抵抗を負荷とするトランジスタ回路
Wessels Semiconductor Spintronic Devices and Circuits
JPH0234530B2 (ja)
JP3188932B2 (ja) 半導体装置およびその利用方法
Waho et al. A Four-Resonant-Tunneling-Diode (4RTD) NAND/NOR Logic Gate
JPH01251662A (ja) 高速半導体装置
JP2012064798A (ja) 集積回路
Yamada et al. An experimental 4RTD logic gate
JP3212088B2 (ja) 超電導デバイス
JPH02111036A (ja) 高移動度トランジスタ
JPS62216279A (ja) 超伝導素子
JPH07263764A (ja) 電子波干渉素子