JP3156616B2 - トランジスタ回路 - Google Patents

トランジスタ回路

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JP3156616B2 JP00903797A JP903797A JP3156616B2 JP 3156616 B2 JP3156616 B2 JP 3156616B2 JP 00903797 A JP00903797 A JP 00903797A JP 903797 A JP903797 A JP 903797A JP 3156616 B2 JP3156616 B2 JP 3156616B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトランジスタ回路に
関し、特に高速の単相入力信号を相補的な2相信号に変
換する電界効果トランジスタを使用したトランジスタ回
路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】GaAs半導体はSiに比べ、電子の移
動度が数倍速く、更に半絶縁性基板を容易に得ることが
できるために、集積化を図る際に回路の寄生容量を低減
でき、高速論理動作が可能との考えから各所で精力的な
研究開発が行われてきている。GaAs半導体の基本回
路形式は種々あるが、エンハンスメント型電界効果トラ
ンジスタを用いたDCFL(Direct Coupled FET
Logic)回路は構成が簡単で集積化に適し、また、高
い電源電圧を必要としない点で優れており、これを基本
回路とした、100Kゲート規模の集積度を持つゲート
アレイも市販されるに至っている。
【0003】更に、この様なGaAs回路を用いた10
Gbps以上の動作速度を有する光通信システムの実用
化に向けた取組みが盛んになされており、更にテラビッ
ト伝送を視野に入れた20〜40GbpsICの開発も
進められている。また、無線システムでは動画像伝送の
ために、20GHz以上の周波数帯域のIC開発が求め
られている。これ等システムで用いられる高速ICは、
自然空冷の条件下で動作することや電池駆動が可能な低
電力駆動低消費電力性能が必要である。
【0004】GaAsDCFL回路は図12に示す様に
負荷として用いられるディプレーション型FET(以下
DFETと記述する)121のドレイン電極が電源端子
100に接続され、ゲート及びソース電極が出力端子4
2に接続されている。エンハンスメント型FET(以下
EFETと記述する)122のドレイン電極は出力端子
42に接続され、ゲート電極は入力端子41に接続さ
れ、ソース電極は電源端子101に接続された構成を有
している。
【0005】今、入力端子41にソース電極に対して十
分高い電圧が印加された場合、FET122に電流が流
れ出力端子42の電位は低下する。一方、入力端子41
に低い電圧が印加された時には、FET122は電流が
流れず出力端子の電位は高電位を維持する。
【0006】この回路を基本とした従来のD型フリップ
フロップの代表的な例を図13に示す。この回路では、
4個の2入力NOR回路からなるマスタラッチとスレー
ブラッチとを用いた構成がとられている。図13におい
て、41,44,45,46は入力端子、42,43は
出力端子、61〜68はNOR回路であり、NOR回路
61〜64によりマスタラッチ71、NOR回路65〜
68によりスレーブラッチ72が構成されている。
【0007】このフリップフロップにおいて、入力端子
41及び42からのデータ信号D及びデータ逆相信号▽
D(▽は、反転信号を意味する上バーの代用であり、以
下同様にして使用する)は、入力端子45からのクロッ
ク信号φがローレベル時に、マスタラッチ71に取込ま
れ、ハイレベル時に保持される。スレーブラッチ72
は、入力端子46からのクロック逆相信号▽φがローレ
ベル時に、マスタラッチ71からのデータ(NOR回路
63,64の出力)を取込み、ハイレベル時に保持す
る。従って、データ信号D及びデータ逆相信号▽Dは、
クロック信号φに同期して出力端子42及び43より出
力されることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図13に示したD型フ
リップフロップ回路は、クロック信号が入力されてから
出力されるまでのクリティカルパスゲート段数が比較的
小さいために高速動作が可能で、広く論理LSIに用い
られているが、クロック信号として両相の信号が必要で
ある。この様な両相のクロック信号を生成する回路とし
て、従来は図9に示した様にインバータとプッシュプル
回路からなる構成が用いられてきた。
【0009】図9において、41は入力端子、42,4
3は出力端子、100,101は電源端子である。
【0010】この回路では、入力信号はDFET91及
びEFET92からなるインバータ回路で反転され、E
FET93及び96のゲート端子に入力される。また、
入力信号はインバータの入力及びEFET94及び95
のゲート端子に入力されている。2つのプッシュプル回
路の入力信号は互いに逆相の信号が入力されるため、入
力端子42,43も互いに逆相の信号となる。
【0011】しかしながら、クロック周波数が10GH
z以上になると、インバータ回路のゲート遅延時間がク
ロック周期に比較して無視できなくなり、入力信号とイ
ンバータ出力の間に位相差が生じ、プッシュプル回路を
構成するEFETが同時に導通状態になるため十分な出
力振幅が得られなくなる問題がある。
【0012】図10はこの回路の回路シミュレーション
結果を示した図である。シミュレーションではFETの
ゲート長を0.25μmとし、ゲート幅はFET91が
60μm、FET92が120μm、FET93〜96
を30μmとした。また、FETの性能指標である最大
相互コンダクタンスgmmax は、DFETがgmmax=
450mS/mm、EFETが560mS/mmであ
り、EFETの最高遮断周波数fT は70GHzを仮定
した。
【0013】図10において、波形(a)は周波数20
GHzの入力クロック信号の波形、(b)はインバータ
に出力波形、(c)は出力端子43の波形、(d)は出
力端子42の波形である。クロック信号とインバータ信
号の位相差ΔTのためFET95とFET96とが同時
に導通状態となるため、出力端子43の信号振幅が小さ
くなっていることが分かる。
【0014】この様な位相差による動作不良を解決でき
る回路に図11に示した差動回路がある。図11におい
て、41は入力端子、31は制御端子、100,101
は電源端子である。EFET110及び111はソース
電極が結合されており、ソース結合部と電源端子101
との間には、抵抗114が接続されている。出力は負荷
抵抗112及び113により取出される。
【0015】今、入力信号が制御端子31の電位より低
い場合には、EFET110が遮断状態になりEFET
111が導通状態となるため、出力端子42には反転信
号が、出力端子43には正転信号が出力される。また、
入力信号が制御端子31の電位より高い場合には、EF
ET110が導通状態でEFET111が遮断状態とな
るため、前述した出力状態の反転信号を得ることができ
る。
【0016】この回路では、出力42,43が同時に変
化するため、図9に示した回路における位相ずれの問題
は回避できるものの、EFET110及び111を常時
ドレイン電流飽和領域内で動作させるために高い電源電
圧を必要とする。よって、低電圧動作による低消費電力
化が困難になるという欠点がある。
【0017】本発明の目的は、低電圧駆動時においても
単相信号から両相(相補)信号を効率良く得ることがで
きるトランジスタ回路を提供することである。
【0018】
【課題を解決するため手段】本発明によれば、ドレイン
が第1の電源に接続され、ゲートが第1の端子に接続さ
れ、ソースが第1の出力端子に接続された第1の電界効
果トランジスタと、ドレインが前記第1の電源に接続さ
れ、ゲートが第2の端子に接続され、ソースが第2の出
力端子に接続された第2の電界効果トランジスタと、ド
レインが前記第1の出力端子に接続され、ゲートが前記
第2の端子に接続され、ソースが第3の端子に接続され
た第3の電界効果トランジスタと、ドレインが前記第2
の出力端子に接続され、ゲートが前記第1の端子に接続
され、ソースが前記第3の端子に接続された第4の電界
効果トランジスタと、前記第3の端子の電位を前記第2
の端子の信号変化と同相に変化制御せしめるために前記
第3の端子と第2の電源との間に設けられた第5の電界
効果トランジスタと、前記第1の端子に出力が接続され
た複数段のソースフォロワ回路と、前記第2の端子に出
力が接続されたインバータ回路とを含み、前記第1及び
第2の端子には互いに相補信号が供給されており、前記
複数段のソースフォロワ回路の初段入力と前記インバー
タ回路の入力とに同一の入力信号が供給されており、前
記第5の電界効果トランジスタのゲートには前記複数段
のソースフォロワ回路の出力が印加されていることを特
徴とするトランジスタ回路が得られる。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】上記複数段のソースフォロワ回路に代え
て、複数段のトランスファゲートを含むことを特徴とす
るトランジスタ回路が得られる。
【0023】そして、前記第5の電界効果トランジスタ
のゲートには、前記複数段のソースフォロワ回路の出力
に代えて、ハイパスフィルタを介して前記入力信号が供
給されていることを特徴としており、当該ハイパスフィ
ルタは、前記入力信号の供給端子と前記第5の電界効果
トランジスタのゲートとの間に接続された容量性素子
と、当該ゲートと前記第2の電源との間に接続された誘
導性素子とからなることを特徴としている。
【0024】本発明の作用について述べる。FETより
なる2つのプッシュプル回路の低電位側FETのソース
同士を共通接続し、このソース共通接続点に抵抗素子や
能動素子を接続してこの点の電位を入力信号の変化に応
じて変動自在とすることで、プッシュプル駆動用の相補
信号の位相差に起因する出力振幅の減衰を回避する様に
している。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しつつ本発明の
実施例につき説明する。
【0026】図1は参考例の回路図である。図1を参照
すると、DFET7とEFET8とにより第1のプッシ
ュプル回路が構成され、EFET8のドレインより第1
の出力端子43が導出されている。また、DFET10
とEFET11とにより第2のプッシュプル回路が構成
されて、EFET11のドレインより第2の出力端子4
2が導出されている。
【0027】両プッシュプル回路の低電位側のFET、
すなわちEFET8,11のソースは互いにノード(端
子)24で共通接続されており、このノード24と低電
源端子(アース)101との間には、DFET12が接
続されている。このDFET12のゲートには、制御端
子32より、このDFETを導通状態とするに十分なバ
イアス電圧が印加されるものとする。
【0028】この場合、DFET12は抵抗素子として
動作することになるので、ノード24の電位はプッシュ
プル回路の入力信号に応じて変動することになる。すな
わち、低電位側のFETのソース電位を変化させること
により、DFET7,EFET11に入力される正転信
号と、EFET8,DFET10に入力される反転信号
との間の位相差による出力振幅の減衰を回避する様にし
ている。
【0029】今、仮に、正補の入力信号に位相差が無
く、完全に反転した信号が入力されたとすれば、このソ
ース(ノード24の)電位は一定であるため、ソースに
結合した素子24は不要となる。次に、入力信号間に位
相差がある場合を考える。2つの信号を低電位から高電
位に変化する信号と、高電位から低電位に変化する信号
と仮定すると、このソース電位は、高電位に変化する入
力信号が印加されるFETの特性に応じて高電位側に変
動する。このため、高電位から低電位に変化する信号が
入力されるFETのゲート・ソース間電圧が見かけ上小
さくなる様に働くため位相差による動作不良を回避でき
る。
【0030】本参考例では、2つの入力信号間の位相差
をできるだけ小さくするために、DFET1及び2で構
成されるソースフォロワ回路を縦続接続した回路の出力
で、入力端子41からの入力信号の正転信号を発生さ
せ、その反転信号はDFET5及びEFET6で構成さ
れるDCFL回路の出力で得る構成を用いている。
【0031】一般に、ソースフォロワ回路の入力容量
は、ゲート・ソース間電圧の変化が小さい分見かけの容
量が小さくなるために、インバータ回路に比較して遅延
が小さい。ソースフォロワ回路を複数段縦続接続する理
由は、両信号間の遅延を揃え、位相差を小さくさせるた
めである。また、ソースフォロワ回路は電圧増幅率が1
以下であるために正転信号の振幅が反転信号に比較して
小さくなるが、この様な振幅の差もソース電極を結合し
たプッシュプル回路の上記ソース電位が変化することで
相殺することが可能である。
【0032】尚、DFET2,4は抵抗素子として機能
すれば良いために、制御端子31より所定バイアスが各
ゲートへ印加されている。
【0033】図2はこの回路の回路シミュレーション結
果を示した図である。シミュレーションでは、FETの
ゲート長を0.25μmとし、ゲート幅はFET1,2
が60μm、FET3及び4が80μm、FET5が6
0μm、FET6が120μm、FET7及び10が3
0μm、FET8及び11が60μm、FET12が8
4μmとした。また、FETの性能指標である最大相互
コンダクタンスgmmax は、DFETがgmmax =45
0mS/mm、EFETが560mS/mmであり、D
FETの最高遮断周波数fT は70GHzを仮定した。
【0034】図2において、波形(a)は周波数20G
Hzの入力クロック信号の波形、(b)はソースフォロ
ワ出力端子21の波形、(c)はソースフォロワ出力端
子22の波形、(d)はDCFL回路出力端子23の波
形、(e)はソース結合したプッシュプル回路のソース
端子24の波形、(f)は出力端子43の波形、(g)
は出力端子42の波形である。
【0035】ソースフォロワ回路の2段分の遅延だけ遅
れた正転信号は、DCFLインバータの反転信号と位相
差の無い正補信号となっていることが分かる。また、ソ
ースフォロワ回路の出力は振幅がDCFL回路に比較し
て小さくなっていることも分かる。この様な信号をプッ
シュプル回路に入力した際には、出力振幅が低下してし
まうが、本実施例の回路ではソース共通ノード24の電
位がDCFL回路の出力に応じて変化することで見かけ
上、EFET11の入力振幅が大きくなった場合と同様
な働きをするため、十分大きな出力(f),(g)が得
られていることが分かる。
【0036】図3は本発明の実施例を示した回路図であ
り、図1と同一の要素には同一の番号を付して示してい
る。図1の回路と異なる部分についてのみ述べると、ノ
ード24と低電源端子101との間に設けられたDFE
T12のゲートに、ソースフォロワ回路の出力22を供
給することにより、ノード24の電位を、プッシュプル
回路の反転入力信号と同相に変化する様にしている。
【0037】すなわち、図1の例においては、DFET
12を単に抵抗素子として機能させ、ノード24の電位
をDCFL回路の出力(反転入力)と同相になる様にし
ているが、図3の本例においては、DFET12を能動
素子として機能させ、積極的にノード24の電位をDC
FL回路の出力(反転入力)と同相になる様にしている
のである。
【0038】本例においても、ノード24の電位を変化
させることにより、DFET7,EFET11に入力さ
れる正転信号とEFET8,DFET10に入力される
反転信号の信号間位相差による出力振幅の減衰を回避で
きることは、図1の回路と同じであるが、本例では、D
FET12のゲートにソースフォロワ回路の出力22を
印加することで、EFET11に入力される信号振幅を
見かけ上大きくする様に動作させているのである。
【0039】図4はこの回路のシミュレーション結果を
示す図である。シミュレーションでは、DFET12の
ゲート幅を60μmとした以外は、図2の場合と同一条
件となっている。
【0040】本実施例の回路でも、ソースフォロワ回路
の出力をDFET12に入力することでソース電位が変
化し、見かけ上EFET11の入力振幅が大きくなった
場合と同様な働きをするため、十分大きな出力(f),
(g)が得られていることが分かる。
【0041】図5は本発明の他の実施例の回路図であ
り、図1,3と同一要素には同一番号を付して示してい
る。図5において、図1と異なる部分についてのみ述べ
ると、プッシュプル回路のDFET7とEFET11の
ゲート入力信号(正転信号)を、図1のソースフォロワ
回路に代えて、例えば3段のトランスファゲートである
DFET13〜15を用いている。
【0042】これ等DFET13〜15の各ゲートには
制御端子31より一定のオンバイアスを供給し、入力端
子41からの入力を3段のトランスファゲート13〜1
5を介して正転信号を得る様になっている。
【0043】本実施例では、2つの入力信号(正転及び
反転信号)間の位相差をできるだけ小さくするために、
DFET13〜15で構成されるトランスファゲートの
出力で正転信号を発生させ、反転信号はDFET5及び
EFET6で構成されるDCFL回路の出力で得る構成
を用いている。トランスファゲート入力は制御端子31
から、該ゲートが導通状態となる様に一定の電圧が印加
されたままなので、ゲート・ソース間電圧の変化が小さ
いために、インバータ回路に比較して遅延が小さい。
【0044】トランスファゲート回路を複数段接続する
理由は、両信号間の遅延を揃え、位相差を小さくさせる
ためである。また、トランスファゲート回路は電圧増幅
率が1以下であるために正転信号の振幅が反転信号に比
較して小さくなるが、この様な振幅の差もソース電極を
結合したプッシュプル回路のソース電位が変化すること
で相殺することが可能である。
【0045】図6はこの回路のシミュレーション結果を
示した図である。シミュレーションでは、FETのゲー
ト長を0.25μmとし、ゲート幅はFET13が60
μm、FET14,15が80μmとした点以外は、図
2の場合と同一条件となっている。尚、図6における
(b)はトランスファゲート13の出力波形、(c)は
トランスファゲート15の出力波形を夫々示している。
【0046】本実施例の回路でも、DCFL回路の出力
に応じてソース電位が変化し、見かけ上EFET11の
入力振幅が大きくなった場合と同様な働きをするため、
十分大きな出力(f),(g)が得られていることが分
かる。
【0047】尚、図5の回路においても、FET12の
ゲートである制御端子32に、一定バイアスを印加する
代りに、図3の例の様に、トランスファゲート15の出
力を直接印加しても良いことは明らかである。
【0048】図7は本発明の別の実施例の回路図であ
り、図1,3,5と同等部分は同一符号にて示してい
る。図7において、図1と異なる部分についてのみ述べ
ると、FET12のゲートへの印加電圧として、入力端
子41の入力信号を、容量性素子81と誘導性素子82
とからなるハイパスフィルタを介して供給する様にして
いる。
【0049】本実施例では、ソース結合したプッシュプ
ル回路のソース共通ノード24に接続されたFET12
のゲートに対して、ハイパスフィルタから得られる信号
(正転信号と同相)を印加することで、更に低振幅の入
力に対しても動作可能となる様にしている。尚、図5の
回路にも、図7と同様に、ハイパスフィルタを介して、
FET12のゲートへ入力信号を印加しても良い。
【0050】図8は図7の回路のシミュレーション結果
を示すものであり、シミュレーションでは、図2のそれ
と同一条件としている。
【0051】
【発明の効果】叙上の如く、本発明によれば、プッシュ
プル回路の低電源側のFETのソース共通ノードの電位
を、このプッシュプル回路の駆動用信号に応じて変化さ
せることにより、当該駆動用信号である相補信号の位相
差があっても、出力振幅の減衰を抑圧でき、よって低電
源電圧での動作及び低消費電力が可能となるという効果
がある。
【0052】また、ソースフォロワ回路の複数段分の遅
延をDCFL回路の遅延と同一にすることで、正補信号
の位相を揃える構成を有しており、ソースフォロワ回路
は一般に電圧ゲインが低いが、DCFLインバータ回路
の信号に応じてプッシュプル回路のソース結合端子の電
位を変化させることで、次段回路に必要な信号を作り出
すことが可能となる。更に、ソース結合端子に接続され
たFETのゲート電位を正転信号を印加して更に大きく
変化させることで、ソースフォロワ回路の振幅減衰を補
う働きをさせている。
【0053】また、トランスファゲート複数段分の遅延
をDCFL回路の遅延と同一にすることで、正補信号の
位相を揃える構成を有しており、トランスファゲートは
電圧ゲインが低いが、DCFLインバータ回路の信号に
応じてプッシュプル回路のソース結合端子の電位を変化
させることで、次段回路に必要な信号を作り出すことが
可能となる。更に、ソース端子に接続されたFETのゲ
ート電位を正転信号を印加して更に大きく変化させるこ
とで、トランスファゲートの振幅減衰を補う働きをさせ
ている。
【0054】更にはまた、ソース結合素子に接続された
FETのゲート電位を容量性素子と誘導性素子からなる
ハイパスフィルタによる信号を印加して更に大きく変化
させることで、トランスファゲート回路の振幅減衰を補
う働きをさせている。
【0055】本発明を用いることにより、超高周波まで
の信号を比較的低電圧で生成することができる様になる
ため、高速ICの消費電力低減が可能となる。現在の超
高速ICの消費電力を動作速度を維持したままで、ほぼ
1/10程度に低減することが可能になり、将来の光通
信システムや、携帯無線機器に本発明を用いれば飛躍的
な性能向上が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例の回路図である。
【図2】図1の回路のシミュレーションによる動作波形
図である。
【図3】本発明の実施例の回路図である。
【図4】図3の回路のシミュレーションによる動作波形
図である。
【図5】本発明の他の実施例の回路図である。
【図6】図5の回路のシミュレーションによる動作波形
図である。
【図7】本発明の別の実施例の回路図である。
【図8】図7の回路のシミュレーションによる動作波形
図である。
【図9】従来例のトランジスタ回路を示す図である。
【図10】図9の回路のシミュレーションによる動作波
形図である。
【図11】従来例のトランジスタ回路を示す図である。
【図12】従来例のDCFL基本回路であるトランジス
タ回路を示す図である。
【図13】フリップフロップ回路の例を示す図である。
【符号の説明】
1〜5,7,10, 12〜15 DFET 6,8,11 EFET 24 ソース結合ノード 31,32 制御端子 41 入力端子 42,43 出力端子 100,101 電源端子

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドレインが第1の電源に接続され、ゲー
    トが第1の端子に接続され、ソースが第1の出力端子に
    接続された第1の電界効果トランジスタと、ドレインが
    前記第1の電源に接続され、ゲートが第2の端子に接続
    され、ソースが第2の出力端子に接続された第2の電界
    効果トランジスタと、ドレインが前記第1の出力端子に
    接続され、ゲートが前記第2の端子に接続され、ソース
    が第3の端子に接続された第3の電界効果トランジスタ
    と、ドレインが前記第2の出力端子に接続され、ゲート
    が前記第1の端子に接続され、ソースが前記第3の端子
    に接続された第4の電界効果トランジスタと、前記第3
    の端子の電位を前記第2の端子の信号変化と同相に変化
    制御せしめるために前記第3の端子と第2の電源との間
    に設けられた第5の電界効果トランジスタと、前記第1
    の端子に出力が接続された複数段のソースフォロワ回路
    と、前記第2の端子に出力が接続されたインバータ回路
    とを含み、前記第1及び第2の端子には互いに相補信号
    が供給されており、前記複数段のソースフォロワ回路の
    初段入力と前記インバータ回路の入力とに同一の入力信
    号が供給されており、前記第5の電界効果トランジスタ
    のゲートには前記複数段のソースフォロワ回路の出力が
    印加されていることを特徴とするトランジスタ回路。
  2. 【請求項2】 前記複数段のソースフォロワ回路に代え
    て、複数段のトランスファゲートを含むことを特徴とす
    る請求項1記載のトランジスタ回路。
  3. 【請求項3】 前記第5の電界効果トランジスタのゲー
    トには、前記複数段のソースフォロワ回路の出力に代え
    て、ハイパスフィルタを介して前記入力信号が供給され
    ていることを特徴とする請求項1または2記載のトラン
    ジスタ回路。
  4. 【請求項4】 前記ハイパスフィルタは、前記入力信号
    の供給端子と前記第5の電界効果トランジスタのゲート
    との間に接続された容量性素子と、当該ゲートと前記第
    2の電源との間に接続された誘導性素子とからなること
    を特徴とする請求項3記載のトランジスタ回路。
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