JP3972446B2 - Ccd固体撮像素子の出力回路 - Google Patents

Ccd固体撮像素子の出力回路 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CCD固体撮像素子の水平レジスタにより転送されて来た信号電荷を検出し、低い出力インピーダンスにインピーダンス変換して出力する、ソースフォロア回路を複数個縦続接続したCCD固体撮像素子の出力回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
CCD固体撮像素子は図2に示すような概略構成を有する。図において、1はイメージエリア(撮像領域)で、受光素子を縦横に配置し且つ各受光素子垂直列に対応して垂直転送レジスタが設けられている。2は水平転送レジスタで、各垂直転送レジスタから垂直転送されてきた信号電荷を水平方向に転送する。FDは水平転送レジスタ2の出力端側に設けられたフローティングディフュージョン領域で、所定のリセット電位にリセットされその後水平転送レジスタ2からの信号電荷を受け入れて信号電荷に対応した電位になるという動作を繰り返す。3はその出力回路(出力バッファ回路)で、図3はその一つの従来例を示すものである。
【0003】
M1はゲートが上記フローティングディフュージョン領域FDに接続されたMOSトランジスタで、初段のソースフォロア回路の駆動トランジスタを成し、ドレインは電源VDD端子に接続されている。M2はそれに対しての電流供給手段を成すMOSトランジスタで、そのゲートは一定電圧VGGを受け、ドレインはMOSトランジスタM1のソースに、ソースは抵抗RSSを介してアースされている。M3は次段のソースフォロア回路の駆動トランジスタを成すMOSトランジスタ、M4はその電流供給手段を成すMOSトランジスタトランジスタ、M5は最終段のソースフォロア回路の駆動トランジスタを成すMOSトランジスタ、M6はその電流供給手段を成すMOSトランジスタである。尚、これらのトランジスタM1〜M6はすべてNチャンネルMOSトランジスタで、駆動MOSトランジスタM1、M3、M5がエンハンスメントモード、負荷MOSトランジスタM2、M4、M6がデプレッションモードである。
【0004】
このように、固体撮像素子の水平転送レジスタ2により搬送された信号電荷は多段のソースフォロア回路からなる出力回路によりインピーダンス変換されて外部(固体撮像素子外部)に出力される。尚、出力の取り出し方法として一般的な方法には、FDA(floating diffussion amplifier)法と、FGA(floating gate amplifier) 法があるが、いずれも信号電荷の量に対応した電位になるフローティングディフュージョン領域(FD)或いはフローティングゲート電極の電位をソースフォロア回路を用いた出力回路によりインピーダンス変換して出力するようにしており、その点では変わりがない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、CCD固体撮像素子の出力回路には、周波数特性の向上を図ることが要請されており、それも消費電流の増大を伴うことなく実現することが求められている。この点について詳細に説明すると次のとおりである。
【0006】
現行のHD(High Definition)CCD固体撮像素子は、水平転送レジスタを2本備えた構成になっており、その駆動周波数は37M Hzで、出力回路の周波数特性は例えば150MHz程度に設定されている。そして、CCD固体撮像素子の出力回路のトータルの消費電流は例えば約10mAである。ところで、テレビジョン放送のディジタル化の促進に伴って高画質化の要請が強くなり、有効走査線数1080本のプログレシッブスキャンの計画が進んでいるし、また、2本あった水平転送レジスタを1本に減らして(戻して)MTF(modulation transfer function)の改善を図ろうとする動きもある。
【0007】
しかし、水平転送レジスタの数を1に減らすと、その駆動周波数は37MHzの2倍の74MHzにしなければならなくなり、その結果、出力回路に要求される周波数特性も現行の2倍の300MHz程度になる。これに対して出力回路の電流を増加させることだけによって対応しようとすると、CCD固体撮像素子の消費電流が40mA程度の大きさになり、現実に許容される範囲を大きく逸脱することになるので、実用性が全くない。そこで、本願発明者はCCD固体撮像素子の回路形式を見直すことにより消費電流の増加を伴うことなく周波数特性を必要な高さに向上させることを模索した。以下に、模索の過程を説明する。
【0008】
先ず、CCD固体撮像素子の出力回路の周波数特性の向上を律則するものは何かについて考察した。ここで、考察の対象を消費電流の殆どが決まる最終段のソースフォロア回路だけに絞ることにした。というのは、出力回路3の初段や、次段は最終段のようにCCD固体撮像素子外部にそれ相応の出力電流を供給するわけではなく、従って出力電流はきわめて小さくて済むし、また、その結果として立ち上がり時間、立ち下がり時間は短くすることが容易であるが、最終段は相当の大きさの出力電流を外部に送出する必要があるので、消費電流の殆どを最終段が占めるし、また、その当然の帰結として高速化が難しく、従って、最終段が消費電流を概ね決定し、周波数特性を律則することになるからである。
【0009】
図4(A)は従来のCCD固体撮像素子における最終段のソースフォロア回路を示す。図において、CL は負荷であり、負荷はこのように純粋な容量とみなすことができる。VINは入力信号で、略矩形波と考えて良い。ここで、入力信号VINがロウレベルで回路が定常状態にあるとすると、定常状態における出力もロウレベルになる。このとき負荷トランジスタML (図3のM6に相当)に流れる電流をIoとし、このときの出力電圧をVL とする。図4(A)に示す状態から入力信号VIN(今までロウレベルにあった)がハイレベルに切り換わったときの動作は図4(B)に示すとおりになる。このとき最終段への入力電圧は、入力信号VINの振幅をΔVとしたとき、VB +ΔVとなる。そして、駆動MOSトランジスタMD (図3のM5に相当する。)は飽和領域で動作している状態になるので、これMD に流れる電流Iは、下記の式数1で表される。
【0010】
【数1】
Figure 0003972446
【0011】
ここで、Leff :トランジスタMD の実効ゲート長、W:トランジスタMD のゲート幅、dox:ゲート酸化膜の膜厚、εox:ゲート酸化膜を成すSiO2 の誘電率、Neff :電子の実効モビリティである。
【0012】
ここで、出力電圧の立ち上がり時間をtとすると、CL ・ΔV=IL ・tであることから、t=(CL ・ΔV)IL と略言える。即ち、立ち上がり時間t はIL に反比例するのである。従って、この立ち上がり時間tを短くするには、駆動トランジスタMD の(W・Neff )/(Leff ・dox)、即ちgmを大きくすれば良いということになる。
【0013】
次に、入力信号VINがハイレベルからロウレベルへ立ち下がった場合を考察する。この最終段のソースフォロア回路において、入力信号VINがハイレベルで回路が定常状態にあったとすると、出力もハイレベルになり、負荷MOSトランジスタML は定電流源として動作しているので、このとき該負荷MOSトランジスタML に流れる電流もIoである。尚、この時の出力電圧をVH とする。
【0014】
この状態で入力信号VINがハイレベルからロウレベルに切り換わったときの動作を図4(C)に示す。この時の入力電圧はVB +ΔV(ΔV:入力パルスの振幅)からVB に戻る。この時負荷容量CL に蓄積されていた電荷が電流IL の形となって負荷MOSトランジスタML を通じて放電して出力電圧はVH からVL (VL :ロウレベルのときの出力電圧)に遷移する。そして、上述したように負荷MOSトランジスタML は定電流源であり、そこに流れる電流Ioは或る一定の値であるので、放電電流IL はその定電流Ioを越えることは不可能である。即ち、IL ≦Ioとなり、dVout /dt≦Io/CL となる。
【0015】
従って、立ち下がり時間の短縮をするには、CCD固体撮像素子の最終段の負荷MOSトランジスタML に流す電流、即ち定電流源の電流値Ioを大きくすることが必要であるが、そうすると、当然にCCD固体撮像素子の電流値が大きくなってしまうのである。即ち、従来の図3に示すような出力回路によれば、信号の立ち上がりに関しては最終段の駆動トランジスタのgmを大きくすることにより周波数特性を高めることができるが、立ち下がりに関しての周波数特性は負荷MOSトランジスタML に流す電流Ioと負荷容量CL だけで決まるスルーレートにより律則され、負荷容量CL が一定であるとすると、電流Ioを増やすことなくして高速性を向上させることは不可能である。少なくとも、現在定電流Ioを許容範囲(十数mA)に止めると、上述した水平転送レジスタの1本化に対応することができる周波数特性を得ることができないのが実状である。
【0016】
本発明はこのような問題点を解決すべく為されたものであり、ソースフォロア回路を複数個縦続接続してなるCCD固体撮像素子の出力回路において、CCD固体撮像素子の消費電力の増加を伴うことなく周波数特性の向上を図ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1のCCD固体撮像素子の出力回路は、最終段のソースフォロア回路を、NチャンネルMOSトランジスタとPチャンネルMOSトランジスタからなるプッシュプル回路で構成してなることを特徴とする。
【0018】
従って、請求項1のCCD固体撮像素子の出力回路によれば、従来、電流供給MOSトランジスタとしてのみ機能し、定電流源としての役割しか果たさなかったMOSトランジスタをPチャンネルMOSトランジスタにより構成し、該PチャンネルMOSトランジスタにも入力信号(最終段のソースフォロア回路に対する入力信号)を印加するようにしたので、入力信号の立ち上がりのときは従来から駆動トランジスタとしての役割を果たしていたNチャンネルMOSトランジスタにソースフォロアの駆動トランジスタの機能を果たさせ、立ち下がり時にはそのPチャンネルMOSトランジスタにソースフォロアの駆動トランジスタとして機能させることができる。従って、立ち下がり時における高速性を、消費電流を増加させなくてもPチャンネルMOSトランジスタのgmを高める事で、高めることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明CCD固体撮像素子の出力回路は、最終段のソースフォロア回路を、NチャンネルMOSトランジスタとPチャンネルMOSトランジスタからなるプッシュプル回路で構成してなる。NチャンネルMOSトランジスタとPチャンネルMOSトランジスタを共にデプレッションモードにすると、定常状態においてアイドリング電流を流すことができる。そして、アイドリング電流を流すようにすることにより変換効率の低下を防止し、また、周波数特性を高くすることができる。しかし、アイドリング電流を流すようにすることは絶対に必要であると言うわけではない。上記プッシュプル回路を構成する二つのトランジスタを共にエンファンスメントモードにするという形態でも本発明を実施することができる。
【0020】
【実施例】
以下、本発明を図示実施例に従って詳細に説明する。図1は本発明CCD固体撮像素子の出力回路の第1の実施例3aを示す回路図である。図面において、M1はゲートがCCD固体撮像素子のフローティングディフュージョン領域FD(図2参照)に接続されたMOSトランジスタで、初段のソースフォロア回路の駆動トランジスタを成し、ドレインは電源VDD端子に接続されている。M2はそれに対しての電流供給手段を成すMOSトランジスタで、そのゲートは一定電圧VGGを受け、ドレインはMOSトランジスタM1のソースに、ソースは抵抗RSSを介して接地されている。M3は次段のソースフォロア回路の駆動トランジスタを成すMOSトランジスタ、M4はその電流供給手段を成すMOSトランジスタで、そのソースは上記抵抗RSSを介して接地され、ゲートは一定電圧VGGを受けている。M1〜M4はNチャンネルMOSトランジスタで、駆動MOSトランジスタM1、M3はエンファンスメントモード、負荷MOSトランジスタM2、M4はデプレッションモードのトランジスタである。
【0021】
N 、MP は出力回路の最終段を成すMOSトランジスタで、MN がNチャンネルMOSトランジスタ、MP がPチャンネルMOSトランジスタであり、共にM3、M4からなる第2段目のソースフォロア回路の出力信号を受けてプッシュプル動作をする。そして、アイドリング動作をするように、具体的には、定常状態でアイドリング電流(例えば10mA程度)が流れるように、MOSトランジスタMN 、MP は共にデプレッションモードにされている。
【0022】
このような出力回路によれば、最終段への入力信号が立ち上がったときはNチャンネルMOSトランジスタMN がオンし、PチャンネルMOSトランジスタMP が略オフする(このトランジスタMP がデプレッションモードなので完全にはオフせず若干電流が流れる。)。従って、NチャンネルMOSトランジスタMN がエミッタフォロア回路の駆動トランジスタとして機能し、該トランジスタMN を通じて出力側(負荷容量)が充電される。この場合、PチャンネルMOSトランジスタMP が略カットオフするので、従来よりも速く負荷容量の充電ができ、立ち上がり速度を速めることができる。
【0023】
次に、最終段への入力信号が立ち下がったときは、逆にNチャンネルMOSトランジスタMN が略オフ(このトランジスタMN はデプレッションモードなので完全にはオフしない。)し、PチャンネルMOSトランジスタMP がオンする。従って、このときはPチャンネルMOSトランジスタMP がこの最終段のソースフォロア回路の駆動トランジスタとして機能し、このトランジスタMP を通して出力側(負荷容量)が放電される。このオンし、飽和状態になるトランジスタMP を通じて放電できるので、従来の場合よりも顕著に立ち下がり速度を高めることができる。
【0024】
即ち、従来においては立ち下がりには定電流手段たる負荷MOSトランジスタ(能動的動作をしないので実質的には受動素子でしかない。)を通じて放電するしかなかったが、本出力回路3aによれば、能動的動作をするPチャンネルMOSトランジスタMP を通じて放電させるようにし、立ち上がり動作のみならず立ち下がり動作をも能動的動作により為すようにすることができるのである。従って、従来における立ち下がり速度を電流の増大を伴うことなく高めることができなかったという問題を解決することができる。
【0025】
依って、HD−CCD型固体撮像素子のプログレシブスキャン化の実現が可能となり、HD−CCD型固体撮像素子において水平転送レジスタの1本化も可能となるし、また、通常のCCD固体撮像素子においても低消費電力化に寄与する、或いは消費電力の増大を伴うこと無く周波数特性(特に立ち下がりの高速性)の向上を図ることができる。
【0026】
尚、本出力回路は、最終段のNチャンネルMOSトランジスタMN と、PチャンネルMOSトランジスタMP を共にデプレッションモードにしてどんなときでも最低或る値(例えば10mA)のアイドリング電流を流れるようにしているが、そのようにする理由を次に述べる。その理由は二つあり、第1の理由は変換効率の低下を防ぐという理由である。図5(A)はそのプッシュプル回路を成すMOSトランジスタMN とMP が共にエンファンスメントモードであった場合の問題点を示す回路図である。ここで、その二つのMOSトランジスタMN 及びMP が共にエンファンスメントモードであり、そのしきい値電圧Vthが0.5Vであったとし、電源電圧VDDが10V、入力信号INを2VP-P の矩形波であるとする。そして、入力信号がロウレベル(4V)になると、NチャンネルMOSトランジスタMN がオフし、PチャンネルMOSトランジスタMP がオンし、出力信号はやはりロウレベルになるが、その出力レベルOUTはPチャンネルMOSトランジスタMN のゲートよりそのしきい値電圧(0.5V)分高い4.5Vとなる。逆に、入力信号INがハイレベル(6V)になると、NチャンネルMOSトランジスタMN がオンし、PチャンネルMOSトランジスタMP がオフし、出力信号はやはりハイレベルになりますが、その電位はトランジスタMN のゲートよりも0.5V低い5.5Vになる。従って、入力信号の振幅は2V(6−4V)であるが、出力信号の振幅は1V(5.5−4.5V)と小さくなる。つまり、二つのトランジスタMN 、MP のしきい値電圧の和の分出力信号の振幅が入力信号の振幅よりも小さくなる。これは、回路の動作中に二つのトランジスタMN 、MP が共にオフとなる期間が存在するためである。従って、必ず少なくともいずれか一方のトランジスタがオンするようにすると、このような変換効率の低下はおきる。
【0027】
そこで、そのようにする手段として図5(B)に示すようにバイアス回路を設けてゲート・ソース間にトランジスタのしきい値電圧Vth以上の電圧(例えば1V)を常に印加するようにすることが考えられる。しかし、このようにした場合には、このバイアス回路にも電流が流れ、消費電流が増大する要因になり、また、前段のソースフォロア回路の負荷が増大し、その結果、周波数特性の低下という問題が生じるし、また、素子数の増大にも繋がる。従って、CCD固体撮像素子用の出力回路としては適当ではない。
【0028】
結局、両方のトランジスタMN と、MP をデプレッションモードにしてどんなときでも或る値のアイドリング電流(例えば10mA)以上の電流が常に流れるようにすることが最適であると言えるのである。
【0029】
常に最低限アイドリング電流が流れるようにする第2の理由はソースフォロア回路の周波数特性を高めるためである。即ち、図5(C)において模式的に示すソースフォロア回路の周波数特性fc(遮断周波数)は、fc=gm/2πCL (CL :負荷容量)となり、そして、そのgmは電流Iの平方根に比例するので、或る程度の電流Iを流さないと、gmを高くすることができず、gmを高くすることができなければ周波数特性を高くすることできないのである。例えば、400MHz(遮断周波数)程度の周波数特性を得るためにはアイドリング電流として10mA程度の電流を流すことが必要のようである。
【0030】
但し、上述した各種不利益を甘受するならば、最終段の二つのトランジスタMN、MPを共にエンファンスメントモードするようにしても良い。
【0031】
【発明の効果】
請求項1のCCD固体撮像素子の出力回路によれば、従来、電流供給MOSトランジスタとしてのみ機能し、定電流源としての役割しか果たさなかったMOSトランジスタをPチャンネルMOSトランジスタにより構成し、該PチャンネルMOSトランジスタにも入力信号を印加するようにしたので、入力信号の立ち上がりのときは従来から駆動トランジスタとしての役割を果たしていたNチャンネルMOSトランジスタにソースフォロアの駆動トランジスタの機能を果たさせ、立ち下がり時にはそのPチャンネルMOSトランジスタにソースフォロアの駆動トランジスタとして機能させることができる。従って、立ち下がり時における高速性を、特に消費電流を増加させなくてもPチャンネルMOSトランジスタのgmを高めることにより、高めることができる。
【0032】
請求項2のCCD固体撮像素子の出力回路によれば、最終段を成すNチャンネルMOSトランジスタ及びPチャンネルMOSトランジスタの双方をデプレッションモードにしたので、動作中はどのようなときでも最低限アイドリング電流が流れるようにすることができ、延いては、変換効率の低下、周波数特性の低下が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明CCD固体撮像素子の出力回路の第1の実施例を示す回路図である。
【図2】固体撮像素子(従来例、本発明を問わず)の概略構成図である。
【図3】CCD固体撮像素子の出力回路の従来例を示す回路図である。
【図4】(A)〜(C)は従来例の問題点を説明するための回路図で、(A)はCCD固体撮像素子の出力回路の最終段を示し、(B)は入力電圧が立ち上がったときの動作を示し、(C)は入力電圧が立ち下がったときの動作を示す。
【図5】(A)〜(C)はアイドリング電流を流す理由を説明する回路図である。
【符号の説明】
1・・・CCD固体撮像素子、3a・・・出力回路、MN ・・・出力回路の最終段を成すNチャンネルMOSトランジスタ、MP ・・・出力回路の最終段を成すPチャンネルMOSトランジスタ。

Claims (2)

  1. ソースフォロア回路を複数個縦続接続してなるCCD固体撮像素子の出力回路において、
    最終段のソースフォロア回路を、NチャンネルMOSトランジスタとPチャンネルMOSトランジスタからなるプッシュプル回路で構成してなる
    ことを特徴とするCCD固体撮像素子の出力回路。
  2. 最終段を構成するNチャンネルMOSトランジスタとPチャンネルMOSトランジスタが共に、デプレッションモードである
    ことを特徴とする請求項1記載のCCD固体撮像素子の出力回路。
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