JPH05268068A - 半導体集積回路 - Google Patents
半導体集積回路Info
- Publication number
- JPH05268068A JPH05268068A JP4060194A JP6019492A JPH05268068A JP H05268068 A JPH05268068 A JP H05268068A JP 4060194 A JP4060194 A JP 4060194A JP 6019492 A JP6019492 A JP 6019492A JP H05268068 A JPH05268068 A JP H05268068A
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- JP
- Japan
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- circuit
- multiplexer
- selection signal
- output
- integrated circuit
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Abstract
(57)【要約】
【目的】マルチプレクサの出力信号波形歪みの問題を解
決した半導体集積回路を提供することを目的とする。 【構成】SCFLを用いたマルチプレクサ回路101に
対して、複数段の選択信号用バッファ回路102,10
3,…,106が設けられ、各バッファ回路は、ソース
結合型FET差動増幅器110と、その二つの入力端子
に抵抗を介して直流電源VTTを与えるオフセット補償用
直流電源回路120、および二つの出力端子とそれぞれ
次段の入力端子との間に設けられた容量結合回路130
により構成されて、直流オフセットに起因するマルチプ
レクサの出力波形の歪みが解消される。
決した半導体集積回路を提供することを目的とする。 【構成】SCFLを用いたマルチプレクサ回路101に
対して、複数段の選択信号用バッファ回路102,10
3,…,106が設けられ、各バッファ回路は、ソース
結合型FET差動増幅器110と、その二つの入力端子
に抵抗を介して直流電源VTTを与えるオフセット補償用
直流電源回路120、および二つの出力端子とそれぞれ
次段の入力端子との間に設けられた容量結合回路130
により構成されて、直流オフセットに起因するマルチプ
レクサの出力波形の歪みが解消される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ソース結合型FET差
動増幅器を用いて構成されたマルチプレクサ回路とこの
マルチプレクサ回路に選択信号を供給するバッファ回路
とを有する半導体集積回路に関する。
動増幅器を用いて構成されたマルチプレクサ回路とこの
マルチプレクサ回路に選択信号を供給するバッファ回路
とを有する半導体集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】GaAsMESFETを用いた集積回路
は、Si集積回路に比べて低消費電力で高速動作が可能
であることから注目されている。その高速性に着目し
て、シフトレジスタやマルチプレクサ等の各種論理回路
への適用が有望視されている。例えば、時分割型マルチ
プレクサは高速データ発生回路として、スーパーコンピ
ュータや伝送速度10Gbpsの光通信用機器といった
高速性能機器の重要部分に用いられているが、この様な
時分割型マルチプレクサをGaAsMESFET集積回
路として構成することは、機器の一層の高性能化を促
す。
は、Si集積回路に比べて低消費電力で高速動作が可能
であることから注目されている。その高速性に着目し
て、シフトレジスタやマルチプレクサ等の各種論理回路
への適用が有望視されている。例えば、時分割型マルチ
プレクサは高速データ発生回路として、スーパーコンピ
ュータや伝送速度10Gbpsの光通信用機器といった
高速性能機器の重要部分に用いられているが、この様な
時分割型マルチプレクサをGaAsMESFET集積回
路として構成することは、機器の一層の高性能化を促
す。
【0003】時分割型マルチプレクサ回路は、図6(a)
に示すシフトレジスタ型(SR型)回路と、図6(b) に
示す組合わせ論理型(SQ型)回路の2種がある。SR
型マルチプレクサは、出力波形が良好であり、タイミン
グ信号が1つで済み、タイミング回路が簡単である、と
いった長所を有するが、反面、SR型に比べてゲート数
が多い、低速であるといった短所がある。これに対して
SQ型マルチプレクサは、ゲート数が少なくて済み、か
つ高速であるという長所を有するが、出力波形が歪む、
複数のタイミング信号が必要であるといった短所を持っ
ている。したがってこれらの回路方式は、アプリケーシ
ョンの必要条件を考慮して使い分けられている。
に示すシフトレジスタ型(SR型)回路と、図6(b) に
示す組合わせ論理型(SQ型)回路の2種がある。SR
型マルチプレクサは、出力波形が良好であり、タイミン
グ信号が1つで済み、タイミング回路が簡単である、と
いった長所を有するが、反面、SR型に比べてゲート数
が多い、低速であるといった短所がある。これに対して
SQ型マルチプレクサは、ゲート数が少なくて済み、か
つ高速であるという長所を有するが、出力波形が歪む、
複数のタイミング信号が必要であるといった短所を持っ
ている。したがってこれらの回路方式は、アプリケーシ
ョンの必要条件を考慮して使い分けられている。
【0004】GaAs集積回路は一般に高速用途に用い
られるので、マルチプレクサ回路はSQ型とすることが
多い。図7は、GaAsMESFETを用いたSQ型の
2:1マルチプレクサ回路を示している。基本回路とし
て、超高速の分野で最も優れているソース結合型FET
差動増幅器の一つであるSCFL(Source Coupled
FET Logic)を用いている。
られるので、マルチプレクサ回路はSQ型とすることが
多い。図7は、GaAsMESFETを用いたSQ型の
2:1マルチプレクサ回路を示している。基本回路とし
て、超高速の分野で最も優れているソース結合型FET
差動増幅器の一つであるSCFL(Source Coupled
FET Logic)を用いている。
【0005】Do ,D1 はデータ入力信号、Dout はデ
ータ出力信号であり、SLは選択信号である。選択信号
SLが“1”のとき、Dout にはD1 が、選択信号SL
が“0”のとき、Dout にはD0 が出力される。したが
って選択信号SLとして、n[GHz]でデューティ比
1:1の繰返しパルスを入力すると、出力信号Doutと
してデュ−ティ比1:1で2n[Gbps]の時分割デ
ータが得られる。例えば、選択信号SLとして、5[G
Hz]の周波数のクロックを入力すると出力信号DOUT
として、50[ps]毎に、D0 ,D1 が得られる。す
なわちデータレートとして、10[Gbps]が得られ
る。
ータ出力信号であり、SLは選択信号である。選択信号
SLが“1”のとき、Dout にはD1 が、選択信号SL
が“0”のとき、Dout にはD0 が出力される。したが
って選択信号SLとして、n[GHz]でデューティ比
1:1の繰返しパルスを入力すると、出力信号Doutと
してデュ−ティ比1:1で2n[Gbps]の時分割デ
ータが得られる。例えば、選択信号SLとして、5[G
Hz]の周波数のクロックを入力すると出力信号DOUT
として、50[ps]毎に、D0 ,D1 が得られる。す
なわちデータレートとして、10[Gbps]が得られ
る。
【0006】この様にSQ型マルチプレクサ回路は、高
速データの扱いに適している反面、前述のように出力信
号波形が歪むという欠点を持っている。例えば、図7に
示す2:1マルチプレクサ回路において、デューティ
1:1以外のクロック信号が選択信号として入力した場
合、図8に示すように出力信号DOUT が歪んでしまう。
すなわち、“0”レベルと“1”レベルが1:Nのデュ
ーティ比を持つ選択信号(周波数:5[GHz])を入
力すると、Dout として、D0 が100/(N+1)
[ps]、D1 が100N/(N+1)[ps]の期間
の繰り返しで出力される。
速データの扱いに適している反面、前述のように出力信
号波形が歪むという欠点を持っている。例えば、図7に
示す2:1マルチプレクサ回路において、デューティ
1:1以外のクロック信号が選択信号として入力した場
合、図8に示すように出力信号DOUT が歪んでしまう。
すなわち、“0”レベルと“1”レベルが1:Nのデュ
ーティ比を持つ選択信号(周波数:5[GHz])を入
力すると、Dout として、D0 が100/(N+1)
[ps]、D1 が100N/(N+1)[ps]の期間
の繰り返しで出力される。
【0007】この様な出力信号の歪みを避けるために
は、選択信号が常にデューティ比1:1になるように注
意して設計しなければならない。しかし、SQ型マルチ
プレクサの選択信号は通常、タイミング調整と波形成形
のために、SCFLからなる複数段のクロックバッファ
回路を通して与えられ、しかもこれら選択信号用クロッ
クバッファ回路の帯域に非常に近い高速信号となる。こ
のため、素子のばらつき等によりあるクロックバッファ
回路にオフセットが存在すると、複数段のクロックバッ
ファ回路を通過した時にデューティ比のずれが生じる。
その様子を、図9に示す。
は、選択信号が常にデューティ比1:1になるように注
意して設計しなければならない。しかし、SQ型マルチ
プレクサの選択信号は通常、タイミング調整と波形成形
のために、SCFLからなる複数段のクロックバッファ
回路を通して与えられ、しかもこれら選択信号用クロッ
クバッファ回路の帯域に非常に近い高速信号となる。こ
のため、素子のばらつき等によりあるクロックバッファ
回路にオフセットが存在すると、複数段のクロックバッ
ファ回路を通過した時にデューティ比のずれが生じる。
その様子を、図9に示す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来のS
CFLを用いたSQ型マルチプレクサ回路では、選択信
号用クロックバッファ回路に出力オフセットがあると、
複数段のクロックバッファ回路を通ったときに選択信号
のデューティ比が大きく変動して、出力信号波形に歪み
が生じるという問題があった。本発明は、この様なマル
チプレクサの出力信号波形歪みの問題を解決した半導体
集積回路を提供することを目的とする。
CFLを用いたSQ型マルチプレクサ回路では、選択信
号用クロックバッファ回路に出力オフセットがあると、
複数段のクロックバッファ回路を通ったときに選択信号
のデューティ比が大きく変動して、出力信号波形に歪み
が生じるという問題があった。本発明は、この様なマル
チプレクサの出力信号波形歪みの問題を解決した半導体
集積回路を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1に、ソー
ス結合型FET差動増幅器を用いて構成されたマルチプ
レクサ回路と、このマルチプレクサ回路に選択信号を供
給するバッファ回路とを有する半導体集積回路におい
て、前記バッファ回路は、ソース結合型FET差動増幅
器を用いて構成され、その二つの入力端子に抵抗を介し
てオフセット補償用直流電源が接続され、二つの出力端
子に結合容量が接続されていることを特徴とする。
ス結合型FET差動増幅器を用いて構成されたマルチプ
レクサ回路と、このマルチプレクサ回路に選択信号を供
給するバッファ回路とを有する半導体集積回路におい
て、前記バッファ回路は、ソース結合型FET差動増幅
器を用いて構成され、その二つの入力端子に抵抗を介し
てオフセット補償用直流電源が接続され、二つの出力端
子に結合容量が接続されていることを特徴とする。
【0010】本発明は、第2に、ソース結合型FET差
動増幅器を用いて構成されたマルチプレクサ回路と、こ
のマルチプレクサ回路に選択信号を供給するバッファ回
路とを有する半導体集積回路において、前記バッファ回
路は、ソース結合型FET差動増幅器を用いて構成さ
れ、その二つの入力端子と二つの出力端子の間で互いに
逆相関係にある入出力端子間に帰還抵抗が接続されてい
ることを特徴とする。
動増幅器を用いて構成されたマルチプレクサ回路と、こ
のマルチプレクサ回路に選択信号を供給するバッファ回
路とを有する半導体集積回路において、前記バッファ回
路は、ソース結合型FET差動増幅器を用いて構成さ
れ、その二つの入力端子と二つの出力端子の間で互いに
逆相関係にある入出力端子間に帰還抵抗が接続されてい
ることを特徴とする。
【0011】
【作用】第1の発明によれば、選択信号用バッファ回路
は、入力端子にはオフセット補償用直流電源が設けら
れ、出力端子は結合容量を介して交流的にのみ次段に接
続れるから、原理的に従来のバッファ回路におけるオフ
セットが存在しない。したがってこのようなバッファ回
路を1段或いは複数段介して得られる選択信号にデュー
ティ比の変動がなくなり、マルチプレクサ回路の出力信
号の波形歪みがなくなる。
は、入力端子にはオフセット補償用直流電源が設けら
れ、出力端子は結合容量を介して交流的にのみ次段に接
続れるから、原理的に従来のバッファ回路におけるオフ
セットが存在しない。したがってこのようなバッファ回
路を1段或いは複数段介して得られる選択信号にデュー
ティ比の変動がなくなり、マルチプレクサ回路の出力信
号の波形歪みがなくなる。
【0012】第2の発明によれば、帰還抵抗を設けて選
択信号用バッファ回路の直流利得を小さくすることによ
り、その分バッファ回路のオフセットを小さくすること
ができ、したがってこのようなバッファ回路を1段或い
は複数段介して得られる選択信号はデューティ比の変動
が小さくなり、マルチプレクサ回路の出力信号の波形歪
みは抑制される。
択信号用バッファ回路の直流利得を小さくすることによ
り、その分バッファ回路のオフセットを小さくすること
ができ、したがってこのようなバッファ回路を1段或い
は複数段介して得られる選択信号はデューティ比の変動
が小さくなり、マルチプレクサ回路の出力信号の波形歪
みは抑制される。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。
説明する。
【0014】図1は、本発明の一実施例に係る集積回路
の回路構成である。基本回路として、GaAsMESF
ETを用いたSCFL回路を用いている。101は2:
1マルチプレクサ回路で、その構成は従来例で示した図
7と同じである。選択信号SLが“1”の時データD1
を出力し、選択信号SLが“0”の時データD0 を出力
する。
の回路構成である。基本回路として、GaAsMESF
ETを用いたSCFL回路を用いている。101は2:
1マルチプレクサ回路で、その構成は従来例で示した図
7と同じである。選択信号SLが“1”の時データD1
を出力し、選択信号SLが“0”の時データD0 を出力
する。
【0015】この様なマルチプレクサ回路101に対し
て、複数段の選択信号用バッファ回路102,103,
…,106が設けられている。各バッファ回路は、ソー
ス結合型FET差動増幅器110と、その二つの入力端
子に抵抗を介して直流電源VTTを与えるオフセット補償
用電源回路120、二つの出力端子とそれぞれ次段の入
力端子との間に設けられた容量結合回路130を有す
る。
て、複数段の選択信号用バッファ回路102,103,
…,106が設けられている。各バッファ回路は、ソー
ス結合型FET差動増幅器110と、その二つの入力端
子に抵抗を介して直流電源VTTを与えるオフセット補償
用電源回路120、二つの出力端子とそれぞれ次段の入
力端子との間に設けられた容量結合回路130を有す
る。
【0016】図2は、各バッファ回路102,103,
…,106の具体的構成を示す。差動増幅器110は、
ソースを共通に電流源に接続したGaAsMESFET
−114,115と、それらのドレインに接続された抵
抗負荷111,112,113により構成されている。
これは、所謂SCFL回路の基本回路であって、論理ゲ
ートとして用いられる場合に必要なソースフォロア段を
省いた構成である。
…,106の具体的構成を示す。差動増幅器110は、
ソースを共通に電流源に接続したGaAsMESFET
−114,115と、それらのドレインに接続された抵
抗負荷111,112,113により構成されている。
これは、所謂SCFL回路の基本回路であって、論理ゲ
ートとして用いられる場合に必要なソースフォロア段を
省いた構成である。
【0017】オフセット補償用の直流電源VTTは、抵抗
121,122,123を介して差動増幅器110の二
つの入力端子に供給され、入力端子を出力の“H”レベ
ルと“L”レベルの中間電位に設定する。容量結合回路
130は、差動増幅器110の入力容量の数倍に設定さ
れた結合容量131,132により構成されている。結
合容量131,132は、例えば、逆方向にバイアスし
たダイオードにより構成される。このダイオードとして
は例えば、マルチプレクサや差動増幅器を構成する能動
素子であるGaAsMESFETを用いてそのソース,
ドレインとゲートの間で構成することができる。また、
金属−絶縁体−金属(MIM)キャパシタを用いること
も出来る。
121,122,123を介して差動増幅器110の二
つの入力端子に供給され、入力端子を出力の“H”レベ
ルと“L”レベルの中間電位に設定する。容量結合回路
130は、差動増幅器110の入力容量の数倍に設定さ
れた結合容量131,132により構成されている。結
合容量131,132は、例えば、逆方向にバイアスし
たダイオードにより構成される。このダイオードとして
は例えば、マルチプレクサや差動増幅器を構成する能動
素子であるGaAsMESFETを用いてそのソース,
ドレインとゲートの間で構成することができる。また、
金属−絶縁体−金属(MIM)キャパシタを用いること
も出来る。
【0018】この実施例によれば、選択信号用バッファ
回路102,103,…,106はそれぞれオフセット
補償用電源回路120によりオフセットのない状態で直
流バイアスが設定されている。入力されるクロックは交
流的にこれらのバッファ回路を転送されて選択信号SL
としてマルチプレクサ回路101に供給される。したが
って、各バッファ回路内に素子特性のばらつきがあって
も、従来のように選択信号のデューティ比の変動は生じ
ない。その結果、マルチプレクサ回路の出力信号波形が
歪むことなく、良好な信号波形が得られる。
回路102,103,…,106はそれぞれオフセット
補償用電源回路120によりオフセットのない状態で直
流バイアスが設定されている。入力されるクロックは交
流的にこれらのバッファ回路を転送されて選択信号SL
としてマルチプレクサ回路101に供給される。したが
って、各バッファ回路内に素子特性のばらつきがあって
も、従来のように選択信号のデューティ比の変動は生じ
ない。その結果、マルチプレクサ回路の出力信号波形が
歪むことなく、良好な信号波形が得られる。
【0019】なお図2に示すオフセット補償用電源回路
120の構成は、図3(a) に示すように、二つの抵抗2
1,22のみで直流電源VTTに終端する構成であっても
よい。抵抗に代ってインダクタにより直流電源を供給す
ることもできる。また差動増幅器110と容量結合回路
130の間に、図3(b) に示すように、GaAsMES
FET−323,324を用いたソースフォロア段31
を入れてもよい。
120の構成は、図3(a) に示すように、二つの抵抗2
1,22のみで直流電源VTTに終端する構成であっても
よい。抵抗に代ってインダクタにより直流電源を供給す
ることもできる。また差動増幅器110と容量結合回路
130の間に、図3(b) に示すように、GaAsMES
FET−323,324を用いたソースフォロア段31
を入れてもよい。
【0020】図4は、本発明の別の実施例の構成であ
る。図1と対応する部分には図1と同一符号を付して詳
細な説明は省略する。選択信号用の各バッファ回路10
2,103,…,106を構成するソース結合型FET
差動増幅器110は、ソースフォロア段をもつ所謂SC
FL回路であり、これが直結されて複数段接続されてい
る。オフセット補償用電源回路や結合容量回路はない。
ただし、各差動増幅器110の互いに逆相関係にある入
出力端子間には帰還抵抗141,142が接続されてい
る。
る。図1と対応する部分には図1と同一符号を付して詳
細な説明は省略する。選択信号用の各バッファ回路10
2,103,…,106を構成するソース結合型FET
差動増幅器110は、ソースフォロア段をもつ所謂SC
FL回路であり、これが直結されて複数段接続されてい
る。オフセット補償用電源回路や結合容量回路はない。
ただし、各差動増幅器110の互いに逆相関係にある入
出力端子間には帰還抵抗141,142が接続されてい
る。
【0021】この実施例によると、帰還抵抗141,1
42を設けることによってバッファ回路の直流利得が小
さくなり、その分出力直流オフセット電圧も小さくな
る。従ってこの実施例によっても、選択信号のデューテ
ィ比の変動が抑制され、出力信号波形の歪みが低減され
る。
42を設けることによってバッファ回路の直流利得が小
さくなり、その分出力直流オフセット電圧も小さくな
る。従ってこの実施例によっても、選択信号のデューテ
ィ比の変動が抑制され、出力信号波形の歪みが低減され
る。
【0022】なお、図4のように各バッファ回路に帰還
抵抗を設ける代りに、図5に示すように、複数段接続し
たバッファ回路の初段入力端子と最終段出力端子の間に
帰還抵抗151,152を設けるようにしてもよい。
抵抗を設ける代りに、図5に示すように、複数段接続し
たバッファ回路の初段入力端子と最終段出力端子の間に
帰還抵抗151,152を設けるようにしてもよい。
【0023】ところで、帰還抵抗を設けることによっ
て、バッファ回路の利得は、差動増幅器の直流利得Gに
対して、(1−RL /(Rf ・G))/(1+RL /R
f )倍になる。ここで、Rf は帰還抵抗の値であり、R
L は負荷抵抗の値である。したがって、帰還抵抗を設け
てもバッファ回路の利得1以上を確保するためには、帰
還抵抗の値Rf は、 Rf >2×RL /(G−1) なる条件を満たすことが必要である。本発明は、上記実
施例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施することが可能である。
て、バッファ回路の利得は、差動増幅器の直流利得Gに
対して、(1−RL /(Rf ・G))/(1+RL /R
f )倍になる。ここで、Rf は帰還抵抗の値であり、R
L は負荷抵抗の値である。したがって、帰還抵抗を設け
てもバッファ回路の利得1以上を確保するためには、帰
還抵抗の値Rf は、 Rf >2×RL /(G−1) なる条件を満たすことが必要である。本発明は、上記実
施例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施することが可能である。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、選択
信号用バッファ回路の直流オフセットを低減することに
より、マルチプレクサ回路の出力波形歪みを低減した半
導体集積回路を提供することができる。
信号用バッファ回路の直流オフセットを低減することに
より、マルチプレクサ回路の出力波形歪みを低減した半
導体集積回路を提供することができる。
【図1】本発明の一実施例による集積回路構成を示す
図。
図。
【図2】同実施例の要部構成を具体的に示す図。
【図3】同実施例の変形例を示す図。
【図4】他の実施例の集積回路構成を示す図。
【図5】さらに他の実施例の集積回路構成を示す図。
【図6】マルチプレクサ回路の2種の基本構成回路を示
す図。
す図。
【図7】従来のSCFLを用いたマルチプレクサ回路の
構成を示す図。
構成を示す図。
【図8】従来のマルチプレクサ回路での出力波形歪みを
説明するための図。
説明するための図。
【図9】同じくバッファ回路のオフセットによる出力波
形歪みを説明するための図。
形歪みを説明するための図。
101…マルチプレクサ回路、 102,103,…,106…選択信号用バッファ回
路、 110…ソース結合型FET差動増幅器、 120…オフセット補償用直流電源回路、 130…容量結合回路、 141,142,151,152…帰還抵抗。
路、 110…ソース結合型FET差動増幅器、 120…オフセット補償用直流電源回路、 130…容量結合回路、 141,142,151,152…帰還抵抗。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 脇本 啓嗣 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝総合研究所内 (72)発明者 石田 賢二 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝総合研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】ソース結合型FET差動増幅器を用いて構
成されたマルチプレクサ回路と、このマルチプレクサ回
路に選択信号を供給するバッファ回路とを有する半導体
集積回路において、前記バッファ回路は、ソース結合型
FET差動増幅器を用いて構成され、その二つの入力端
子に抵抗を介してオフセット補償用直流電源が接続さ
れ、二つの出力端子に結合容量が接続されていることを
特徴とする半導体集積回路。 - 【請求項2】ソース結合型FET差動増幅器を用いて構
成されたマルチプレクサ回路と、このマルチプレクサ回
路に選択信号を供給するバッファ回路とを有する半導体
集積回路において、前記バッファ回路は、ソース結合型
FET差動増幅器を用いて構成され、その二つの入力端
子と二つの出力端子の間で互いに逆相関係にある入出力
端子間に帰還抵抗が接続されていることを特徴とする半
導体集積回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4060194A JPH05268068A (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | 半導体集積回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4060194A JPH05268068A (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | 半導体集積回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05268068A true JPH05268068A (ja) | 1993-10-15 |
Family
ID=13135107
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4060194A Pending JPH05268068A (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | 半導体集積回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05268068A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7298201B2 (en) | 2004-08-26 | 2007-11-20 | Nec Electronics Corporation | Clock buffer circuit having predetermined gain with bias circuit thereof |
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1992
- 1992-03-17 JP JP4060194A patent/JPH05268068A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7298201B2 (en) | 2004-08-26 | 2007-11-20 | Nec Electronics Corporation | Clock buffer circuit having predetermined gain with bias circuit thereof |
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