JPH0435734A - マイクロカプセル分散液の製造方法 - Google Patents

マイクロカプセル分散液の製造方法

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JPH0435734A
JPH0435734A JP2142058A JP14205890A JPH0435734A JP H0435734 A JPH0435734 A JP H0435734A JP 2142058 A JP2142058 A JP 2142058A JP 14205890 A JP14205890 A JP 14205890A JP H0435734 A JPH0435734 A JP H0435734A
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formaldehyde
capsule
dispersion
microcapsule dispersion
polymer electrolyte
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JP2142058A
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Hiroyuki Fujii
博行 藤井
Shinsuke Irii
入井 伸介
Tomoharu Shiozaki
塩崎 知晴
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Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、ホルムアルデヒドをカプセル壁膜材料の一成
分として用いるマイクロカプセル分散液の製造方法に関
し、特にマイクロカプセル分散液中に残留するホルムア
ルデヒドをカプセルの性能を損なうことなく効率よく除
去する方法に関するものである。
「従来の技術」 近年、マイクロカプセル化技術の進歩は著しく、それら
マイクロカプセル化物の使用分野も感圧複写紙をはじめ
として極めて広範囲多方面にわたっている。
マイクロカプセルの製造方法としては、コアセルベーシ
ョン法、界面重合法、1n−situ重合法等各種の方
法が知られているが、中でもアルデヒド物質をカプセル
壁膜材料の一成分として用い、酸触媒によってカプセル
壁膜材料を重縮合せしめて得られるマイクロカプセルは
、優れた品質特性を備えているため特に注目されている
そして、例えば特公昭37−12380号、特公昭3B
−12518号、特開昭51−9079号、特開昭53
−84881号、特開昭55−92135号、特開昭5
6−51238号、特開昭56−58536号、特開昭
56−102934号、特開昭57−56293号、特
開昭58−8689号、特開昭60−68045号、特
開昭60−216838号、特開昭60−238140
号、特開昭61−11138号、特開昭61−2563
5号、特開昭62−19238号、特開昭621258
51号、特開昭62−269742号、特開昭63−6
5944号等の公報にその製造方法が各種提案されてい
る。
これらの方法では何れもカプセル壁膜を構成する一成分
として、ホルムアルデヒドが使用されるが、ホルムアル
デヒドは特有の刺激臭を放つのみならず、衛生管理上そ
の毒性が問題視されており、例えば厚住省令第34号等
によって厳しい規制が加えられている。
このため、少なくとも得られるカプセル分散液中にはホ
ルムアルデヒドが残留しないように調製する必要がある
。ところが、良好な品質を有するマイクロカプセルを製
造するには、過剰量のホルムアルデヒドを使用する必要
があり、必然的にカプセル分散液中へのホルムアルデヒ
ドの残留を避けることができず、結果的に、優れた特性
を有するにもかかわらずその使用分野が著しく制約され
ているのが現状である。
カプセル分散液中に残留するホルムアルデヒドを除去す
る方法は、これまでにも種々の方法が提案されており、
例えばヒドロキシルアミン塩を用イル方法、ヒドロキシ
アルキルアミンを用いる方法、Knoevenage1
反応を利用する方法、脂肪族アルデヒドを用いる方法、
ホルムアミドを用いる方法、尿素と亜硫酸(水素)塩を
用いる方法、尿素とレゾルシンを用いる方法、エチレン
尿素誘導体を用いる方法、エチレン尿素誘導体と亜硫酸
(水素)塩を用いる方法、蒸留や不活性気体を用いる方
法、膜透過処理する方法、吸収剤を用いる方法などが知
られている。
これらの方法の中には、ホルムアルデヒドの除去効率の
良いものもあるが、除去操作に伴って新たな欠点も付随
するため実用的にはなお改良の余地がある。即ち、使用
する薬品が高価であったり、薬品自体の臭気や毒性が問
題となったり、高価な装置を必要としたり、操作手順が
煩雑であったり、或いは処理後のカプセル分散液が増粘
したりする等の新たな欠点が付随する。
「発明が解決しようとする課題」 そこで、これらの欠点を伴わない方法として、カプセル
化の完了したカプセル分散液に、アルカリ性条件下でア
ルカリ土類金属の水酸化物及び/又は炭素鎖末端にヒド
ロキシオキソ構造を有する化合物を加えて加熱反応させ
る方法が特開昭55−18218号、特開昭56−33
030号、特開昭57−50541号、特開昭57−1
47430号、特開昭61−438号等の各公報に提案
されている。
しかし、かかる方法には、ホルムアルデヒドの除去に伴
ってマイクロカプセルの一部が凝集するという新たな欠
点が付随する。そして、このような凝集カプセルを含む
マイクロカプセルを感圧複写紙に適用すると、接触や擦
れ等による発色汚れを起こし易くなり、その改良が強く
要請されている。
かかる現状に鑑み、本発明者等は、マイクロカプセル分
散液に残留するホルムアルデヒドの除去方法、特に、簡
便な操作手順でホルムアルデヒドが効率良く除去でき、
しかも処理後のマイクロカプセルが凝集しない方法につ
いて検討を重ねた。
その結果、マイクロカプセル分散液を調製する際に使用
するアニオン性高分子電解質水溶液に、予めII類を添
加しておき、カプセル壁膜を形成せしめた後に、カプセ
ル分散液のPHを11以上に調節してホルムアルデヒド
を反応せしめると、かかる目的が達成できることを見出
し、本発明を完成するに至った。
「課題を解決するための手段」 本発明は、ホルムアルデヒドをカプセル壁膜材料の一成
分として用い、酸触媒の存在下、アニオン性高分子電解
質水溶液中にてカプセル壁膜材料を重縮合せしめて疎水
性芯物質を包被するマイクロカプセル分散液の製造方法
において、予めアニオン性高分子電解質水溶液中に糖類
を含有せしめておき、カプセル壁膜を形成させた後に、
分散液のpHを11以上に調節して残留ホルムアルデヒ
ドを反応・除去することを特徴とするマイクロカプセル
分散液の製造方法である。
「作用j 本発明の方法は、上記の如く、予め高分子電解質水溶液
中にI!類を添加しておき、カプセル形成後に系のPH
を11以上に高めてホルムアルデヒドを反応・除去せし
めるところに重大な特徴を有するものであり、かかる方
法を採用することで、カプセル凝集物の生成が著しく抑
制でき、その結果、感圧複写紙に適用しても接触や擦れ
などによる発色汚れを殆ど生じないマイクロカプセルが
得られるものである。
なお、従来、マイクロカプセルを製造する系にカプセル
化に寄与しない物質を添加することは、カプセル壁膜材
料の疎水性芯物質表面への堆積を阻害するものと考えら
れていた。ところが糖類に限っては、そのような傾向は
比較的少なく、むしろ本発明の如き方法でカプセル分散
液を製造することで、残留ホルムアルデヒドの除去に伴
うカプセル凝集物の生成が効率よく防止できることは、
全く予期せざるものである。
本発明におけるカプセル壁膜材料としては、ホルムアル
デヒドを必須とする少なくとも1種以上のアルデヒド類
、例えばアセトアルデヒド、パラホルムアルデヒド、ヘ
キサメチレンテトラミン、ゲルタールアルデヒド、グリ
オキザール、フルフラール等と、尿素、チオ尿素、アル
キル尿素、エチレン尿素、アセトグアナミン、ベンゾグ
アナミン、メラミン、グアニジン、ビウレット、シアナ
ミド等の少なくとも1種のアミン類との組み合わせ、或
いはこれらのアルデヒド類とアミン類を縮合して得られ
る初期縮合物等が使用できる。
カプセル壁膜材料の使用量については、用いる壁膜材料
の種類、目的とするマイクロカプセルの品質などに応じ
て適宜選択すべきものであり、特に限定するものではな
いが、−iに疎水性芯物質100重量部に対して5〜3
0!量部の範囲で調節される。
また、アニオン性高分子電解質としては、例えば−CO
o−、−3Ox −、−OP○3′−基等を有するアラ
ビアガム、カラジーナン、アルギン酸ソーダ、ペクチン
酸、トラガカントガム、アーモンドガム、寒天等の天然
高分子;カルボキシメチルセルロース、硫酸化セルロー
ス、硫酸化メチルセルロース、カルボキシメチル化澱粉
、リン酸化澱粉、リグニンスルホン酸等の半合成高分子
;無水マレイン酸系共重合体(加水分解したものを含ム
)、アクリル酸系、メタクリル酸系或いはクロトン酸系
の重合体及び共重合体、ビニルベンゼンスルホン酸系或
いは2−アクリルアミド−2−メチル−プロパンスルホ
ン酸系の重合体及び共重合体、およびかかる重合体及び
共重合体の部分アミド化物や部分エステル化物、更には
カルボキシ変性ポリビニルアルコール、スルホン酸変性
ポリビニルアルコール、リン酸変性ポリビニルアルコー
ル等の合成高分子等が挙げられる。
無水マレイン酸系共重合体(加水分解したものを含む)
の具体例としては、例えばメチルビニルエーテル−無水
マレイン酸共重合体、エチレン無水マレイン酸共重合体
、スチレン−無水マレイン酸共重合体、α−メチルスチ
レン−無水マレイン酸共重合体、酢酸ビニル−無水マレ
イン酸共重合体、メタクリルアミド−無水マレイン酸共
重合体、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体等が挙
げられる。又、アクリル酸系共重合体、メタクリル酸系
共重合体、およびクロトン酸系共重合体の具体例として
は、例えばアクリル酸メチル−アクリル酸共重合体(以
下“共重合体”は略す)、アクリル酸エチル−アクリル
酸、アクリル酸ブチル−アクリル酸、アクリル酸メチル
−メタクリル酸、メタクリル酸メチル−アクリル酸、メ
タクリル酸メチルーメタクリル酸、アクリル酸メチルア
クリルアミド−アクリル酸、アクリロニトリル−アクリ
ル酸、アクリロニトリル−メタクリル酸、ヒドロキシエ
チルアクリレート−アクリル酸、ヒドロキシエチルメタ
クリレート−メタクリル酸、酢酸ビニル−アクリル酸、
酢酸ビニル−メタクリル酸、アクリルアミド−アクリル
酸、アクリルアミド−メタクリル酸、メタクリルアミド
−アクリル酸、メタクリルアミド−メタクリル酸、酢酸
ビニル−クロトン酸等の共重合体が挙げられる。更に、
ビニルヘンゼンスルホン酸系および2−アクリルアミド
−2〜メチル−プロパンスルホン酸系共重合体の具体例
としては、アクリル酸メチル−ビニルベンゼンスルホン
酸共重合体、酢酸ビニルビニルベンゼンスルホン酸共重
合体、アクリルアミド−ビニルベンゼンスルホン酸共重
合体、アクリロイルモルホリン−ビニルベンゼンスルホ
ン酸共重合体、ビニルピロリドン−ビニルベンゼンスル
ホン酸共重合体、ビニルピロリドン−2−アクリルアミ
ド−2−メチル−プロパンスルホン酸共重合体等が挙げ
られる。
勿論、これらのアニオン性高分子電解質は、慇・要に応
してアルカリ金属塩、アンモニウム塩などの塩の形で使
用することも可能である。
上記の如きアニオン性高分子電解質のなかでも、無水マ
レイン酸系共重合体(加水分解したものを含む)、アク
リル酸系共重合体、メタクリル酸系共重合体およびクロ
トン酸系共重合体の使用は、本発明の如きカプセル壁膜
剤の疎水性芯物質表面への堆積効率を低下しがちなカプ
セル製造系における堆積効率を、実用上充分なレベルに
維持することができる為より好ましい。
本発明において、アニオン性高分子電解質の使用量につ
いては特に限定するものではないが、般に疎水性芯物質
100重量部に対して1〜20重量部、好ましくは3〜
10重量部の範囲で調節するのが望ましい。
カプセル製造系に使用する酸触媒としては、例えばギ酸
、酢酸、クエン酸、シュウ酸、パラトルエンスルホン酸
、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸等が挙げられる。かかる酸
触媒は、通常、アニオン性高分子電解質水溶液のPHが
6以下となるように使用される。しかし、過度にpHを
低くすると、カプセル化工程において糖類が脱水縮合反
応を起こし、その結果、残留ホルムアルデヒドの除去効
率が低下する傾向がある為、高分子電解質水溶液のpH
が4〜6の範囲となるように酸触媒の使用量を調節する
のが好ましい。
本発明で使用するI!類としては、例えばグリセリンア
ルデヒド、ジオキシアセトン等のトリオース類、エリス
ロース、スレオース、エリスレオース等のテトロース類
、リボース、アラビノース、キシロース、リフソース、
キシルロース、リブロース等のペントース類、フコース
、アルドロース、グルコース、マンノース、ギューロー
ス、イドース、ガラクトース、クロース、フラクトース
、ソルボース、プシコース、タガトース等のヘキソース
類等の単wi、マルトース、イソマルトース、セロビオ
ース、ゲンチオビオース、メ、リビオース、ラクトース
、リフソース、ソホロース、ラミナリビオース、アロラ
クトース、ラクチュロース、プリメベロース、ビシアノ
ース、ルチノース、エリスレオース、トレハロース、イ
ソトレハロース、ネオトレハロース、サッカロース、イ
ソサッカロース、アンニノトリオース、セロトリオース
、ロビニオース、ラフィノース、ゲンチアノース、ラフ
ィノース、メレチトース、ブランチオース、セロトリー
ス、スタチオース等の少糖類、メチルグルコース、ジメ
チルグルコース、トリメチルグルコース等の糖エーテル
、ラムノース、フコース等のデオキシ糖、D−グルコサ
ミン、D−コンドロサミン、D−フラクトサミン等のア
ミノ糖等の糖誘導体等が挙げられる。勿論、これらの1
!J!!mは必要に応じて2種類以上を併用することも
できる。
これらの中でもフラクトース、グルコース、マルトース
は、特にホルムアルデヒドを減少せしめる効果において
優れるためより好ましく用いられる。
かかる糖類の“使用量は、使用する糖の種類やカプセル
製造方法に応じて適宜調節されるが、一般に疎水性芯物
質100重量部に対して0.01〜l0部、好ましくは
0.1〜1部の範囲で調節するのが望ましい。
本発明の方法において、ホムアルデヒドを必須とするア
ルデヒド類とアミン類、或いは両者の初期縮合物を重縮
合せしめて疎水性芯物質を包皮する際の温度については
、特に限定するものではないが、−Cに50〜95°C
の範囲で実施される。
本発明では、かくしてカプセル化を終えたカプセル分散
液に、そのpHが11以上となるように苛性ソーダ、ア
ンモニア、アミン等のアルカリ物質を添加して撹拌する
ことで残留ホルムアルデヒドを反応・除去するものであ
る。
因みに、カプセル分散液のpHが11未満では、残留ホ
ルムアルデヒドを殆ど除去することができない。
かかる除去反応は室温でも充分に進行するが、加温する
ことでホルムアルデヒドの除去効率が高まるため、好ま
しくは40°C以上、より好ましくは60〜90°Cの
温度で処理するのが望ましい。
かくして、本発明の方法で得られるマイクロカプセル分
散液は、分散液中に含まれる残留ホルムアルデヒドが効
率よく除去されており、しかもホルムアルデヒドの除去
に伴なうカプセル凝集物の生成もないため、衛生管理上
極めて安全であるのみならず、アルデヒド重縮合樹脂壁
膜カプセル特有の優れた特性を遺憾無く発揮することが
できる。
この為、香料、染料、農薬、接着剤、液晶、溶剤防錆剤
、トナー等の種々の材料を含む疎水性芯物質を内包する
マイクロカプセルに適用でき、特に感圧複写紙用のマイ
クロカプセル分散液に適用すると、接触や擦れ等による
発色汚れのない感圧複写紙が得られるため、とりわけ好
適である。
「実施例」 以下に本発明の方法をより具体的に説明するため、感圧
複写紙用のマイクロカプセル分散液を例に実施例を記載
するが、勿論これらに限定されるものでない。なお、例
中の「部」及び「%」はそれぞれ「重量部」及び「重量
%」を示す。
実施例1 加熱装置を備えた撹拌混合容器中に、α−メチルスチレ
ン・無水マレイン酸共重合体の5%水溶液100部を加
え、酢酸により系のpHを4.5に調整した後、グルコ
ース0.5部を加えてカプセル製造用水性媒体とした。
別に、アルキルナフタレン(商品名: KM(1ニオイ
ル。
クレハ化学社製)100部にクリスタルバイオレットラ
クトン5部を溶解して得た溶液をカプセル芯物質として
、平均粒子径が4.0μになるように上記カプセル製造
用水性媒体中に乳化分散した。
この乳化分散液に市販のメラミン・ホルムアルデヒド初
期縮合物の30%水溶液50部を加え、70″Cで撹拌
を続けながら2時間反応させてカプセル化を完了した。
次いで、カプセル分散液に苛性ソーダを加え、分散液の
pHを12に調節し、そのままの温度で更に1時間反応
させ、室温まで温度を下げてメラミン・ホルムアルデヒ
ド樹脂壁膜を有するマイクロカプセル分散液を調製した
実施例2 グルコースの使用量を1.0部とした以外は実施例1と
同様にして、メラミン・ホルムアルデヒド樹脂壁膜を有
するマイクロカプセル分散液を調製した。
実施例3 グルコース0.5部の代わりにフラクトース0,5部を
使用した以外は実施例1と同様にしてメラミン・ホルム
アルデヒド樹脂壁膜を有するマイクロカプセル分散液を
調製した。
実施例4 α−メチルスチレン・無水マレイン酸共重合体の5%水
溶液のpHを、4.2に調節した以外は実施例1と同様
にしてメラミン・ホルムアルデヒド樹脂壁膜を有するマ
イクロカプセル分散液を調製した。
実施例5 α−メチルスチレン・無水マレイン酸共重合体の5%水
溶液のpHを、3.8に調節した以外は実施例1と同様
にしてメラミン・ホルムアルデヒド樹脂壁膜を有するマ
イクロカプセル分散液を調製した。
実施例6 α−メチルスチレン・無水マレイン酸共重合体の5%水
溶液の代わりに、アクリル酸ブチル−アクリル酸共重合
体の5%水溶液を使用した以外は、実施例1と同様に実
施してメラミン・ホルムアルデヒド樹脂壁膜を有するマ
イクロカプセル分散液を調製した。
実施例7 α−メチルスチレン・無水マレイン酸共重合体の5%水
溶液の代わりに、ポリアクリル酸重合体の5%水溶液を
使用した以外は、実施例1と同様に実施してメラミン・
ホルムアルデヒド樹脂壁膜を有するマイクロカプセル分
散液を調製した。
比較例1 実施例1において、カプセル製造用水性媒体中にはグル
コースを添加せず、カプセル化を完了した後のカプセル
分散液のpHを12に調節したあとで0.5部のグルコ
ースを添加した以外は、実施例1と同様に行ってメラミ
ン・ホルムアルデヒド樹脂壁膜を有するマイクロカプセ
ル分散液を調製した。
比較例2 グルコースの添加量を1.0部とした以外は比較例1と
同様にしてメラミン・ホルムアルデヒド樹脂壁膜を有す
るマイクロカプセル分散液を調製した。
比較例3 実施例1において、カプセル化完了後のカプセル分散液
のpHを10.0に調節した以外は、実施例1と同様に
行ってメラミン・ホルムアルデヒド樹脂壁膜を有するマ
イクロカプセル分散液を調製した。
上11B12M−戊 実施例1〜7及び比較例1〜3で調製したカプセル分散
液100部(固形分)に、小麦デンプン80部とカルボ
キシ変性スチレン−ブタジェン共重合体ラテックス15
部(固形分)を加え、固形分濃度が20%となるように
調製してカプセル含有塗布液を得た。この塗布液を40
g/ボの原紙に乾燥重量が4g/rrfとなるように塗
布乾燥して9種類の上用紙を作成した。
工且凰二作威 水酸化アルミニウム65部、酸化亜鉛20部、3.5−
ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛とα−メチル
スチレン−スチレン共重合体との混融物(混融比80/
20)15部、ポリビニルアルコール水溶液5部(固形
分)及び水300部をボールミルで24時間粉砕して得
た分散液に、カルボキシ変性スチレン−ブタジェン共重
合体ラテックス20部(固形分)を加えて呈色剤塗液を
調製した。得られた塗液を40g/rrfの原紙に乾燥
重量が5g/rrTとなるように塗布乾燥した後、キャ
レンダー処理して下用紙を得た。
益1北較カス上 (1)凝集物量の測定 実施例1〜7及び比較例1〜3で調製したカプセル分散
液の一部を200メツシユのステンレス製ふるいで濾過
し、フィルター上の残金の固形分を秤量して凝集物量と
し、濾過に使用したカプセル分散液の固形分に対する百
分率を求め、その結果を表に記載した。
(2)紙中ホルムアルデヒド量の測定 得られた上用紙について、厚生省令第34号に準じ、溶
出法(アセチルアセトン呈色)によって残留ホルムアル
デヒドの定量を行い、その結果を表に示した。
即ち、細かく切った2、5gの上用紙を100ccの蒸
溜水中に投入し、40°Cに加温して1時間溶出した。
次に、4000r、p、mの条件下で10分間遠心分離
して不溶物を除き、得られた上澄液5.0ccにアセチ
ルアセトン溶液5.0 ccを加えて混合した後、40
°Cで30分間加温し、30分間放置して得られた試料
について415n−における吸光度を測定した。
(3)発色性 上用紙と下用紙をカプセル塗布面と呈色剤塗布面が対向
するように重ね合わせ、スーパーキャレンダーに通紙し
て発色させ、1時間後にその発色濃度をマクベス濃度計
で測定し、結果を表に記載した。
(数値が大きい程、発色濃度が高い) (4)耐接触汚れ性 上用紙と下用紙をカプセル塗布面と呈色剤塗布面が対向
するように重ね合わせ、20kg/rrfの荷重を1分
間かけた後、呈色剤塗布面の発色汚れの程度を目視判定
し、結果を表に示した。
(5)耐擦れ汚れ性 上用紙と下用紙をカプセル塗布面と呈色剤塗布面が対向
するように重ね合わせ、4kg/rrfの荷重をかけた
状態で5回擦り合わせた後、呈色剤塗布面の発色汚れの
程度を目視判定し、結果を表に記載した。
表 〔目視評価基準〕 O:はとんど汚れが認められない。
△:汚れが認められるが実用上問題なし。
×:汚れが顕著であり、実用上問題がある。
「効果」 表から明らかなように、本発明の方法で得られたマイク
ロカプセル分散液は、分散液中に含まれる残留ホルムア
ルデヒドが効率よく除去されており、しかもホルムアル
デヒドの除去に伴なうカプセルの凝集も少なく、極めて
優れたカプセル分散液であった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ホルムアルデヒドをカプセル壁膜材料の一成分と
    して用い、酸触媒の存在下、アニオン性高分子電解質水
    溶液中にてカプセル壁膜材料を重縮合せしめて疎水性芯
    物質を包被するマイクロカプセル分散液の製造方法にお
    いて、予めアニオン性高分子電解質水溶液中に糖類を含
    有せしめておき、カプセル壁膜を形成させた後に、分散
    液のpHを11以上に調節して残留ホルムアルデヒドを
    反応・除去することを特徴とするマイクロカプセル分散
    液の製造方法。
  2. (2)糖類を含有せしめるアニオン性高分子電解質水溶
    液のpHを4〜6に調節する請求項(1)記載のマイク
    ロカプセル分散液の製造方法。
  3. (3)アニオン性高分子電解質が、無水マレイン酸系共
    重合体(加水分解したものを含む)、アクリル酸系共重
    合体、メタクリル酸系共重合体、およびクロトン酸系共
    重合体から選ばれる少なくとも1種である請求項(1)
    又は(2)記載のマイクロカプセル分散液の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11157208A (ja) * 1997-11-25 1999-06-15 Nippon Paper Industries Co Ltd 感圧記録用マイクロカプセル分散液及びその製造方法

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JPH11157208A (ja) * 1997-11-25 1999-06-15 Nippon Paper Industries Co Ltd 感圧記録用マイクロカプセル分散液及びその製造方法

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