JPH04357316A - 弾性機能を有する帯状の不織布を利用したポーラスロールの製造方法 - Google Patents

弾性機能を有する帯状の不織布を利用したポーラスロールの製造方法

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JPH04357316A
JPH04357316A JP3130118A JP13011891A JPH04357316A JP H04357316 A JPH04357316 A JP H04357316A JP 3130118 A JP3130118 A JP 3130118A JP 13011891 A JP13011891 A JP 13011891A JP H04357316 A JPH04357316 A JP H04357316A
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nonwoven fabric
roll
roll body
manufacturing
ring
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JP3130118A
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English (en)
Inventor
Masao Masuda
増田 正男
Masanobu Masuda
増田 正信
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MASUDA SEISAKUSHO KK
Original Assignee
MASUDA SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直径1m〜2mという
大径のポーラスロールを、弾性機能を有する帯状の不織
布を利用して製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来ロールの内周面の距離と、外周面の
距離との差(円周差)を矯正し、ロール軸本体に帯状の
不織布を捲装し、絞り用ロールを製造する方法としては
、次のような技術文献が挙げられる。
【0003】特公昭52ー17142号の「不織布其他
布類を使用する絞り用ローラ」と、特公昭52ー171
43号の「不織布其他布類を使用する絞り用ローラの製
作方法」とがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】確かに、上記技術文献
は、円周差を利用して帯状の不織布等をもって絞り用ロ
ールを製造している。
【0005】しかしながら、ロール中心の方向に凹凸を
形成して、収縮化を図る構造となっている。
【0006】それがため、このロール中心の近傍が、極
めて高密度化、高圧縮化(以下、単に高密度化とする。 )される。
【0007】このような、高密度化は、通常の絞り用ロ
ールとしては利点を有するが、本発明のポーラスな捲装
ロールの特性、即ち吸引機能を、有効かつ実用的に発揮
するには、以下の課題が考えられる処である。
【0008】(1)不織布の円周面側を収縮化すること
は、この円周面側の形状維持が不安定となり易い。
【0009】したがって、ロール軸本体に添接する際に
、ロール軸本体の外周面に整列した状態で捲装されない
ことが間々生ずる。
【0010】(2)不織布の円周面側を収縮化すること
は、理論的には、内外周差の矯正となる。
【0011】しかしながら、原則的には、帯状の不織布
の内外周面長さには、長短がない。
【0012】したがって、ロール軸本体に添接する順次
捲装することは、理論上は可能としても、実際の現場で
は、このような方法では、精密なショアー硬度が要求さ
れる例えば、吸引ロールの製造方法としては、到底採用
できない構造である。
【0013】(3)上記の整列した状態での捲装が困難
であることから、ロール本体に均一な空隙が形成されず
、捲装ロール全体に均一な吸引作用が発生しない。
【0014】(4)またポーラスな空隙が形成されず、
毛細管作用が寸断される。
【0015】(5)ロール中芯近傍の高密度化は、通常
大きな吸引力が必要となることから、吸引ポンプ等の能
力の増大、吸引ロール装置(絞り用ロールを装着した装
置を云う。)の大型化、及び吸引ロール装置据付面積の
拡大となり、工業上大変に困る。
【0016】(6)吸引ロール装置のコスト上昇の要因
となる。
【0017】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、ロー
ル軸本体の外周面に整列した状態で捲装するため、弾性
機能を有する帯状の不織布の内周面側を加工せず、その
外周面側を収縮加工等すること。  殊に本発明では、
吸引ロール(吹出ロールを含む)を、現場サイドに適す
る製造とし、かつ確実に製造できる方法とすること。ま
たロール本体の内周面側の毛細管作用を確保し、ロール
本体の幅方向及び軸方向のほぼ全体に、ほぼ均一な吸引
作用(滲出作用)を付与すること。吸引ロール装置の小
型化等を目的として、下記の構成を採用した。
【0018】先ず第一に、帯状に形成された弾性機能を
有する不織布の外周面を、その長手方向に所定寸法伸長
し、この伸長手段を介して、外周面側を伸長外周面部位
にしたつる巻状矯正不織布を形成するとともに、このつ
る巻状矯正不織布を所定の長さ製造するつる巻状矯正不
織布の製造工程と、この製造工程で形成された、所定の
長さのつる巻状矯正不織布を、リング状に積層し、接着
手段を介して仮締めして、ロール本体構成用の寸法幅を
有するリングを多数製造するリング製造工程と、リング
製造工程で形成された寸法幅を有するリングを、順次フ
ランジを備え、かつ吸引機能を備えたロール軸本体の外
周面に添設しつつ、順次積層するとともに、各寸法幅を
有するリングを、本締め一体化する不織布の積層工程と
、この積層工程で形成された積層不織布の終端に圧接さ
れ、かつ前記ロール軸本体にフランジを固止するロール
本体素材の製造工程と、このロール本体素材で製造され
たロール本体素材の外周面を研摩する仕上げ研摩工程と
、でなる弾性機能を有する帯状の不織布を利用したポー
ラスロールの製造方法である。
【0019】次に第二に、帯状に形成された弾性機能を
有する不織布の外周面を、研摩して薄肉外周面を形成し
、肉厚を異にする帯状不織布を構成し、この肉厚を異に
する帯状不織布を伸長して、つる巻状未矯正不織布を形
成した後、続いて肉厚を同じくする研摩手段を介して不
均等肉厚を研摩して、肉薄つる巻状矯正不織布を形成す
るとともに、この肉薄つる巻状矯正不織布を所定の長さ
製造する肉薄つる巻状矯正不織布の製造工程と、この製
造工程で形成された、所定の長さの肉薄つる巻状矯正不
織布を、リング状に積層し、接着手段を介して仮締めし
て、ロール本体構成用の寸法幅を有するリングを多数製
造するリング製造工程と、リング製造工程で形成された
寸法幅を有するリングを、順次フランジを備え、かつ吸
引機能を備えたロール軸本体の外周面に添設しつつ、順
次積層するとともに、各寸法幅を有するリングを、本締
め一体化する不織布の積層工程と、この積層工程で形成
された積層不織布の終端に圧接され、かつ前記ロール軸
本体にフランジを固止するロール本体素材の製造工程と
、このロール本体素材で製造されたロール本体素材の外
周面を研摩する仕上げ研摩工程と、でなる弾性機能を有
する帯状の不織布を利用したポーラスロールの製造方法
である。
【0020】また本発明は、従来の技術を有効に利用し
て、大径のポーラスロールを簡易、かつ確実に製造する
こと、を目的として、下記の構成を採用した。
【0021】即ち、本発明は、第三に、帯状に形成され
た弾性機能を有する不織布の内周面に切込みと、この切
込み部の近傍を研摩して、外周面側の長手方向の寸法に
対して、内周面側の長さを短く、かつ内周面側の肉厚を
薄くした円周差矯正不織布を形成するとともに、この円
周差矯正不織布を所定の長さ製造する円周差矯正不織布
の製造工程と、この製造工程で形成された、所定の長さ
の円周差矯正不織布を、リング状に積層し、接着手段を
介して仮締めして、ロール本体構成用の寸法幅を有する
リングを多数製造するリング製造工程と、リング製造工
程で形成された寸法幅を有するリングを、順次フランジ
を備え、かつ吸引機能を備えたロール軸本体の外周面に
添設しつつ、順次積層するとともに、各寸法幅を有する
リングを、本締め一体化する不織布の積層工程と、この
積層工程で形成された積層不織布の終端に圧接され、か
つ前記ロール軸本体にフランジを固止するロール本体素
材の製造工程と、このロール本体素材で製造されたロー
ル本体素材の外周面を研摩する仕上げ研摩工程と、でな
る弾性機能を有する帯状の不織布を利用したポーラスロ
ールの製造方法である。
【0022】
【作用】次に、本発明の製造手順を以下に詳述する。
【0023】先ず、図1〜図4又は図6の帯状に形成さ
れた弾性機能を有する不織布(以下、単に帯状不織布と
する。)であって、その外周面を長手方向に、所定寸法
伸長する例を説明する。
【0024】図1、〜図2の挾持拡張具の例では、一対
の押し拡げ腕の先端部に、シリンダーを介して昇降自在
に設けた一対の挾持板を介して、接着剤含浸の帯状不織
布(接着剤未含浸の場合あり。以下同じ)の全体を挾持
し、その後、帯状不織布の外周面側を所定寸法伸長する
ように、押し拡げ腕の開放側を広げる。
【0025】この操作により、帯状不織布は、その外周
面側から、その内周面側に向かって、ほぼ三角状の部分
が、ほぼ三角状に伸長され、換言すれば、後述するロー
ル本体の内外周差に等しい寸法分広がる。
【0026】このようにして所定寸法分広がった過程で
、前記挾持板の帯状不織布に対する締付けを解除すると
、帯状不織布の弾性機能は、経時的に喪失される。
【0027】その後は、次の新しい帯状不織布の供給と
、前述の操作を手順に沿ってなす。
【0028】以上のような動作を繰り返して、図4の如
く、その外周面側を伸長し、後述するロール本体の円周
差にほぼ等しい長さにして、いわゆる、つる巻状矯正不
織布を、適宜長さ形成する。
【0029】以上のようにして、所定の長さつる巻状矯
正不織布が、製造されたならば、このつる巻矯正不織布
を、例えば、図示しないが、中心軸を有する環状容器に
(使用しない場合もあり、以下同じ)、リング状に積層
した後(接着材未合浸の場合は、このつる巻状矯正不織
布に、接合剤を含浸させる)、仮締め作業をなし、所定
幅を有するリングを製造する(この幅は、ロール軸方向
の幅を云う。以下同じ)。
【0030】前記寸法幅を有するリングを多数製造した
後は、寸法幅を有するリングを、図6の如く、フランジ
を備えた吸引機能を装備するロール軸本体の、始端側に
位置させる。
【0031】この際、当該寸法幅を有するリングの伸長
された伸長外周面部位をロール本体の外周面側に、また
その原形内周面部位を、ロール本体の内周面側に、それ
ぞれ位置させて順次重ね合わせ、(この段階で接着剤を
散布又は供給する場合もあり得る。以下同じ)、ロール
軸方向に、所定数重ね合わせた段階で、ロール軸方向に
所定の圧力を付与し、本締め作業をする。
【0032】このようにして、本締め作業が終了し、つ
いで、他方のフランジを止着すると、ここに、所定のシ
ョアー硬度を有するロール本体素材が構成される。
【0033】その後、当該ロール本体素材の外周面を所
定の寸法研磨し、その表面を平坦にすることにより、ポ
ーラスな捲装ロールが製造される。
【0034】尚図14、図15の如く、ロール軸本体に
、前記つる巻状矯正不織布を積層し、ロール本体素材を
製造した後、その内周面側に、ロール軸方向に向かって
、数本の貫通孔又は間欠貫通孔(この場合は、幾分作業
段階、方法等が違うものと思われる。)を形成し、前記
円周差矯正工程での不都合を手当する(以下の各例でも
同様である。)。勿論、図示しないが、前記寸法幅を有
するリングの段階で、前記貫通孔を形成しておくことも
可能である。
【0035】このような貫通孔の形成を介して、ロール
本体の密度の均一化と、空隙率の増大化等を図る。
【0036】また図5の押圧拡張具の例では、一対の傘
歯車間に、接着剤含浸等の帯状不織布を浸入させ、この
傘歯車の噛合及び回転を介して、前述の例と同様に、図
3の如く、ロール本体の円周差にほぼ等しい曲面を有す
るつる巻き状矯正不織布を製造し、その後、前述とほぼ
同様に図4の如く、寸法幅を有するリングを多数製造す
る。
【0037】そして、この接着剤含浸等のつる巻状矯正
不織布の積層作業、他方のフランジの取付け等を介して
なすロール本体素材の製造、研磨工程は、前述の例と同
様である。
【0038】更に図7〜図10に示す他の例では、研磨
具を介して接着剤含浸等の帯状不織布(接着剤を、後工
程で含浸させることは、前述の例と同様である。)の外
周面側から内周面側に向かって、順次薄くなるように、
その幅方向を研磨する。
【0039】この研磨は、図示のように表面側のみでも
良いが、表裏両面側でも可能である。
【0040】このようにして研摩された、幅方向の肉厚
(以下、肉厚の場合、幅方向を云う)を異にする帯状不
織布を、引張してつる巻状未矯正不織布を形成した後、
このつる巻状未矯正不織布の肉厚を、図示しない研摩手
段を介して均一にする。
【0041】これにより、ロール本体の円周差にほぼ等
しい曲面を有する薄肉つる巻状矯正不織布が形成される
ので、以下は、前述の例と同様にして、図4の如く、寸
法幅を有するリングを多数製造する。
【0042】そして、この接着剤含浸等のつる巻状矯正
不織布の積層作業、他方のフランジの取付け等を介して
なすロール本体素材の製造、研磨工程は、前述の例と同
様である。
【0043】更にまた図11、図12に示す他の例では
、接着剤含浸等の帯状不織布(接着剤を、後工程で含浸
させることは、前述の例と同様である。)の内周面側に
於て、その外周面側に向かって三角状の切込み(間欠方
式に限定されず、以下同じ)を設け、かつこの三角状の
切込みの近傍の少なくとも一面側を研摩し、ほぼ三角状
(三角状に限定それず、以下同じ)の肉薄部を形成する
【0044】この切込み及び肉薄部を介してロール本体
の円周差を調整する方法であり、かつこの工程を介して
ロール本体の円周差にほぼ等しい、いわゆる外周面側の
長手方向の寸法を、内周面側より長くし、かつ肉薄部を
有する円周差矯正不織布を形成するとともに、この円周
差矯正不織布を所定の長さ製造されるので、以下は、前
述の例と同様にして、図4の如く、寸法幅を有するリン
グを多数製造する。
【0045】そして、この接着剤含浸等のつる巻状矯正
不織布の積層作業、他方のフランジの取付け等を介して
なすロール本体素材の製造、研磨工程は、前述の例と同
様である。
【0046】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、好ましい一例を
示す図面を参照して説明する。
【0047】先ず、説明の便宜上、吸引機能を備えたロ
ール軸本体1の構造を、図8、図9を中心にして説明す
る。
【0048】このロール軸本体1は、軸方向に向かう空
洞部2と、この空洞部2に連通し、かつその外周胴壁に
穿設する多数の小孔3と、前記空洞部2に連通し、かつ
その少なくとも一方の軸受部4に穿設した貫通孔5と、
前記ロール軸本体1の一方側に設けたフランジ6(他方
のフランジは、図示せず)とで構成されている。
【0049】そして、このロール軸本体1の貫通孔5に
は、図示しないホースを介して吸引装置又は吹出装置が
接続される。
【0050】尚前記ロール軸本体1の他方側には、図示
しないが、後述する、つる巻状矯正不織布を積層後、形
状保持用の他方のフランジが設けられる。
【0051】次に、挾持拡張具10としては、図1〜図
3が考えられる。
【0052】この挾持拡張具10は、帯状不織布Aの外
周面側A1を挾持する一対の挾持板11、11a、11
b、11c(以下、総称する場合は11等とする。)と
、この挾持板11等が、開口部の上下壁面に昇降自在に
設けられる一対の押し拡げ腕12、12と、この押し拡
げ腕12、12を枢着する枢着部13とで構成されてい
る。
【0053】そして、前記挾持板11等は、シリンダー
14を介して昇降自在に設けられている。
【0054】したがって、前記一方側の挾持板11、1
1aで、帯状不織布Aの一方側を挾持し、他方側の挾持
板11b、11cで、帯状不織布Aの地方側を挾持し、
次いで、その枢着部13を支点として、その開放側(枢
着側の反対側)を拡開する。
【0055】これにより、その開放側が、枢着側に対し
て多く拡開することから、図4の如く、外周面側A1を
、かつその内周面側A2に向かって、ほぼ三角状に伸長
する。
【0056】この伸長手段を介して、前記帯状不織布A
の伸長部位及び収縮部位の弾性機能を経時的に喪失せし
め、図示の如く、伸長外周面部位A11と原形内周面部
位A12とが形成された、つる巻状矯正不織布Bを、所
定の長さ製造した後、図示しない中心軸を有する環状容
器等の形状保持手段を介して寸法幅を有するリングCを
製造(形成)する。
【0057】この寸法幅を有するリングCは、前記ロー
ル本体40の円周差をクリアできる構造となっているこ
とは、勿論である。
【0058】また当該寸法幅を有するリングCは、前記
ロール軸本体1に順次積層されることは、前述の通りで
ある。
【0059】尚、前記の押し拡げ腕12、12は、一体
形に限定されなず、分離方式又は一体形の他の形態でも
可能であり、この例に限定されない。同様に挾持板11
等又はシリンダー14等は、一例であり、この例に限定
されないことは勿論である。
【0060】また前記押し拡げ腕12、12の枢着部1
3の位置を、帯状不織布Aに対して、適宜変更すること
により、前記の押し拡げ寸法、即ち、伸長外周面部位A
11の押し拡げ寸法、或いは伸長外周面部位A11及び
原形内周面部位A12の押し拡げ寸法を、調整又は変更
できる。
【0061】尚、また挾持板11等の挾持側には、番号
を付さないが、スリップ止めが設けられる。
【0062】続いて図5は、押圧拡張具20を示してい
る。
【0063】この押圧拡張具20は、一対の傘歯車21
、21を利用し、図4の如く、外周面側A1を、かつそ
の内周面側A2に向かって、ほぼ三角状に伸長する。
【0064】この伸長手段を介して、前記帯状不織布A
に、弾性機能を経時的に喪失せしめること、及び伸長外
周面部位A11と原形内周面部位A12とを形成し、つ
る巻状矯正不織布Bを製造することは、またつる巻状矯
正不織布Bを、所定の長さ製造した後、図示しない中心
軸を有する環状容器等の形状保持手段を介して寸法幅を
有するリングCを製造(形成)することは、前述の例と
同様である。
【0065】また一対の傘歯車21、21への帯状不織
布Aの挿入長さを調節して、曲率を変化させることもで
きる。
【0066】尚一対の傘歯車21、21に替え平歯車等
の歯車でも可能である。
【0067】以上のようにして、寸法幅を有するリング
Cを多数個製造した後、この寸法幅を有するリングCの
内周面C1を、ロール軸本体1の外周面1aに添設する
ようにして、順次積層(嵌合)し、ロール軸本体1の全
幅(軸方向の幅である。)にほぼ相当する長さ積層する
【0068】その後、本締付け、他方のフランジの取付
け、ロール本体素材(図示せず)の研摩等の作業をなし
、ポーラスロールを製造する。
【0069】以上のようにして構成された、ロール本体
40の軸方向における垂直面で切断した場合、ほぼ同じ
ショアー硬度が確保される構造となっている。
【0070】また図7〜図10は研磨工程を介して円周
差を矯正する例を示しており、具体的には、一本の研磨
ロール30と、ガイドロール31を介して、帯状不織布
Aの外周面側A1を、かつその内周面側A2に向かって
、順次薄くし、肉厚を異にする帯状不織布A100を形
成する。
【0071】このようにして形成された肉厚を異にする
帯状不織布A100を、引張してつる巻状未矯正不織布
B1を形成した後、このつる巻状未矯正不織布B1の肉
厚を、図示しない研摩手段を介して均一にする。
【0072】これにより、ロール本体の円周差にほぼ等
しい曲面を有する肉薄つる巻状矯正不織布B11が形成
されるので、以下は、前述の例と同様にして、図4の如
く、寸法幅を有するリングCを多数製造する。
【0073】そして、この接着剤含浸等のつる巻状矯正
不織布Bの積層作業、他方のフランジ取付け等を介して
のロール本体素材の製造、研磨工程は、前述の例と同様
である。
【0074】図中AA11は肉薄つる巻状矯正不織布B
11の肉薄伸長外周面部位を、AA12は肉薄つる巻状
矯正不織布B11の肉薄原形内周面部位を、それぞれ示
す。
【0075】更にまた図11、図12に示す他の例では
、接着剤含浸等の帯状不織布Aの内周面側A2に於て、
その外周面側A1に向かって三角状の切込み50を設け
、かつこの三角状の切込み50の近傍の少なくとも一面
側を研摩し、ほぼ三角状(三角状に限定それず、以下同
じ)の肉薄部51を形成する。
【0076】この切込み50及び肉薄部51を介してロ
ール本体40の円周差を調整する方法であり、かつこの
工程を介してロール本体の円周差にほぼ等しい曲面を有
する円周差矯正不織布B2が形成されるので、以下は、
前述の例と同様にして、図4の如く、寸法幅を有するリ
ングCを多数製造する。
【0077】そして、この接着剤含浸等の寸法幅を有す
るリングCの積層作業、他方のフランジ取付け等を介し
てのロール本体素材の製造、研磨工程は、前述の例と同
様である。
【0078】尚図中41は、ロール本体40のロール軸
本体1の外周面側に、かつその軸方向に数条形成した各
形態の貫通孔であり、前述の高密度化の回避と、毛細管
作用の生成等の目的で設けられる。
【0079】したがって、図示しないが、切込み、切条
等の高密度矯正手段でも可能である。
【0080】次にポーラスな捲装ロールの、吸引又吹出
作用を説明する。
【0081】先ず、ロール本体40に自己吸着又は強制
吸引された液体は、ロール本体40の毛細管作用、及び
ポンプの吸引作用を介して、ロール軸本体1の多数の小
孔3に達し、その後、同空洞部2及び貫通孔5を経て、
被加工物の液体を、ポーラスな捲装ロール外に排出され
る。
【0082】またロール本体40の表面より液体を僅か
づつ溢出させる場合は、ロール軸本体1の貫通孔5及び
空洞部2より導かれた液体を、その多数の小孔3より、
ロール本体40の毛細管作用を介して、前記の如く、ロ
ール本体40の表面より、ほぼ均一に吹出させ各加工物
にコーティングする。
【0083】
【発明の効果】前述の製造方法を採用する本発明では、
下記のような効果を有する。
【0084】(イ)伸長加工を帯状不織布の外周面側を
するので、その内周面側の確実な形状維持が確保される
【0085】またこれにより、ロール軸本体の外周面に
、スムーズ、かつ整列した状態で積層し得る。
【0086】(ロ)前記整列した状態での積層を介して
、ロール本体に、均一な空隙が形成される。
【0087】またこれにより、ポーラスロール全体に、
ほぼ均一な吸引、吹出作用が付与される。
【0088】(ニ)前記整列した状態の積層であり、不
織布の有するポーラスな空隙が確保されること。
【0089】また毛細管作用が、寸断されない。
【0090】(ホ)ロール本体の内周面側が高密度化せ
ず、吸引力の増大を回避し得ること。
【0091】またこれにより、実用に供したポンプ能力
と、装置の小型化が達成できる。
【0092】更に低コスト化にも有益である。
【0093】(ヘ)また伸長加工を帯状不織布の内周面
側にする構成でも、このつる巻状矯正不織布をリング状
に形成した後に、ロール軸本体に積層する構成である。
【0094】したがって、リングを、ロール軸本体の外
周面に、スムーズ、かつ整列した状態で積層し得ること
、並びにロール本体の確実な形状維持が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】挾持拡張具の一例を示す平面図である。
【図2】挾持拡張具の一例を示す拡大側面図である。
【図3】挾持拡張具のスリップ防止部を拡大して示す平
面図である。
【図4】寸法幅を有するリングの斜視図である。
【図5】押圧拡張具の一例を示す平面図である。
【図6】寸法幅を有するリングの積層状態を示す斜視図
である。
【図7】肉厚を異にする帯状矯正不織布の製造過程を示
す斜視図である。
【図8】肉厚を異にする帯状不織布の拡大断面図である
【図9】肉厚を異にする帯状不織布を伸長した状態の拡
大正面図である。
【図10】肉厚を異にする帯状不織布の伸長した状態の
拡大断面図である。
【図11】肉厚を異にする帯状不織布を、研摩して形成
された、つる巻状不織布の拡大断面図である。
【図12】帯状不織布の内周面側を切込んだ状態の拡大
正面図である。
【図13】帯状不織布の内周面側を切込んだ後、その近
傍を、研摩して形成した円周差矯正不織布の拡大正面図
である。
【図14】ポーラスロールの一例を拡大して示す断面図
である。
【図15】ポーラスロールの他の一例を拡大して示す断
面図である。
【図16】図15の端面図である。
【符号の説明】
1  ロール軸本体 2  空洞部 3  小孔 4  軸受部 5  貫通孔 6  フランジ 10  挾持拡張具 11〜11c  挾持板 12、12  押し拡げ腕 13  枢着部 14  シリンダー 20  押圧拡張具 21、21  傘歯車 30  研摩ロール 31  ガイドロール 40  ロール本体 41  貫通孔 50  切込み 51  肉薄部 A  帯状不織布 A1  外周面側 A2  内周面側 A11  伸長外周面部位 A12  原形内周面部位 AA11  肉薄伸長外周面部位 AA12  肉薄原形内周面部位 A100  肉厚を異にする帯状不織布B  つる巻状
矯正不織布 B1  つる巻状未矯正不織布 B2  内周差矯正不織布 C  寸法幅を有するリング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  帯状に形成された弾性機能を有する不
    織布の外周面を、その長手方向に所定寸法伸長し、この
    伸長手段を介して、外周面側を伸長外周面部位にしたつ
    る巻状矯正不織布を形成するとともに、このつる巻状矯
    正不織布を所定の長さ製造するつる巻状矯正不織布の製
    造工程と、この製造工程で形成された、所定の長さのつ
    る巻状矯正不織布を、リング状に積層し、接着手段を介
    して仮締めして、ロール本体構成用の寸法幅を有するリ
    ングを多数製造するリング製造工程と、リング製造工程
    で形成された寸法幅を有するリングを、順次フランジを
    備え、かつ吸引機能を備えたロール軸本体の外周面に添
    設しつつ、順次積層するとともに、各寸法幅を有するリ
    ングを、本締め一体化する不織布の積層工程と、この積
    層工程で形成された積層不織布の終端に圧接され、かつ
    前記ロール軸本体にフランジを固止するロール本体素材
    の製造工程と、このロール本体素材で製造されたロール
    本体素材の外周面を研摩する仕上げ研摩工程と、でなる
    弾性機能を有する帯状の不織布を利用したポーラスロー
    ルの製造方法。
  2. 【請求項2】  帯状に形成された弾性機能を有する不
    織布の外周面側を、その外周面側から内周面側に向かっ
    て研摩して薄肉面を形成した後、肉厚を異にするつる帯
    状不織布を構成し、この肉厚を異にする帯状不織布を伸
    長して、つる巻状未矯正不織布を形成した後、続いて肉
    厚矯正手段を介して不均等肉厚を矯正し肉薄つる巻状矯
    正不織布を形成するとともに、この肉薄つる巻状矯正不
    織布を、所定の長さ製造する肉薄つる巻状矯正不織布の
    製造工程と、この製造工程で形成された、所定の長さの
    肉薄つる巻状矯正不織布を、リング状に積層し、接着手
    段を介して仮締めして、ロール本体構成用の寸法幅を有
    するリングを多数製造するリング製造工程と、リング製
    造工程で形成された寸法幅を有するリングを、順次フラ
    ンジを備え、かつ吸引機能を備えたロール軸本体の外周
    面に添設しつつ、順次積層するとともに、各寸法幅を有
    するリングを、本締め一体化する不織布の積層工程と、
    この積層工程で形成された積層不織布の終端に圧接され
    、かつ前記ロール軸本体にフランジを固止するロール本
    体素材の製造工程と、このロール本体素材で製造された
    ロール本体素材の外周面を研摩する仕上げ研摩工程と、
    でなる弾性機能を有する帯状の不織布を利用したポーラ
    スロールの製造方法。
  3. 【請求項3】帯状に形成された弾性機能を有する不織布
    の内周面に切込みと、この切込み部の近傍を研摩して、
    外周面側の長手方向の寸法に対して、内周面側の長さを
    短く、かつ内周面側の肉厚を薄くした円周差矯正不織布
    を形成するとともに、この円周差矯正不織布を所定の長
    さ製造する円周差矯正不織布の製造工程と、この製造工
    程で形成された、所定の長さの円周差矯正不織布を、リ
    ング状に積層し、接着手段を介して仮締めして、ロール
    本体構成用の寸法幅を有するリングを多数製造するリン
    グ製造工程と、リング製造工程で形成された寸法幅を有
    するリングを、順次フランジを備え、かつ吸引機能を備
    えたロール軸本体の外周面に添設しつつ、順次積層する
    とともに、各寸法幅を有するリングを、本締め一体化す
    る不織布の積層工程と、この積層工程で形成された積層
    不織布の終端に圧接され、かつ前記ロール軸本体にフラ
    ンジを固止するロール本体素材の製造工程と、このロー
    ル本体素材で製造されたロール本体素材の外周面を研摩
    する仕上げ研摩工程と、でなる弾性機能を有する帯状の
    不織布を利用したポーラスロールの製造方法。
  4. 【請求項4】  請求項1、請求項2、又は請求項3の
    不織布の積層工程で形成された積層不織布に、その軸方
    向に数条の貫通孔又は切込みを形成する高密度矯正工程
    と、この高密度矯正工程で形成された積層不織布の終端
    に圧接され、かつ前記ロール軸本体にフランジを固止す
    るロール本体素材の製造工程と、このロール本体素材で
    製造されたロール本体素材の外周面を研摩する仕上げ研
    摩工程と、でなる弾性機能を有する帯状の不織布を利用
    したポーラスロールの製造方法。
JP3130118A 1991-06-03 1991-06-03 弾性機能を有する帯状の不織布を利用したポーラスロールの製造方法 Pending JPH04357316A (ja)

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