JPH04356405A - 歯科精密鋳造用埋没材 - Google Patents

歯科精密鋳造用埋没材

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JPH04356405A
JPH04356405A JP3129722A JP12972291A JPH04356405A JP H04356405 A JPH04356405 A JP H04356405A JP 3129722 A JP3129722 A JP 3129722A JP 12972291 A JP12972291 A JP 12972291A JP H04356405 A JPH04356405 A JP H04356405A
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JP
Japan
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investment
aggregate
binder
water
mold
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Pending
Application number
JP3129722A
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English (en)
Inventor
Koichi Yamaguchi
浩一 山口
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Kyocera Corp
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は歯科精密鋳造に用いられ
る埋没材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、歯科技工に使用する鋳造用埋没材
としてはシリカ( SiO2 )を主成分とした各種埋
没材が提供されている。その結合材の種類によって石膏
系埋没材、リン酸塩系埋没材などに分類される。
【0003】金、銀のような比較的低い融点を有する金
属を鋳造するときは、石膏系埋没材が使用される。しか
し、ニッケル・コバルト合金、コバルト・クロム合金の
様な融点が1000℃を越える金属や合金を鋳造する場
合には石膏では耐熱性がないので、一般にリン酸塩系埋
没材が使用される。また、ガラスセラミックスを鋳造成
形に応用した歯冠修復材料用キャスタブルセラミックス
が近年有望視されているが、この材料の特徴は、金属の
鋳造法と同じロストワックス法により作製されるため従
来のポーセレンの築盛法に比べ、容易にしかも細部の忠
実な再現が可能であり、熟練を必要とする高度の技術は
不要となった。このガラスセラミックスの溶融温度は約
1500℃であるため、その鋳造にも耐熱性のあるリン
酸塩系埋没材が使用されている。
【0004】石膏系埋没材は結合材である半水石膏が二
水石膏になる水和反応を利用して凝固されるものであり
、また一方、リン酸塩系埋没材はマグネシウム、カルシ
ウム、ストロンチウムなどの酸化物が第一リン酸アンモ
ニウムや第一リン酸ナトリウムなどの可溶性リン酸塩と
反応して不溶性のリン酸塩を生成する反応により凝固す
るものである。
【0005】歯科用埋没材は粉末状であり、水または専
用の練和液などの液体で練和して使用される。この時起
こる凝固反応によって埋没材が固化して鋳型となるので
、その反応の状態によって埋没材の気泡率や機械的性質
が影響を受け、更には鋳造体の表面状態にも影響を与え
る。
【0006】ところで、埋没材を水または専用の練和液
などで練和するときの石膏系埋没材とリン酸塩系埋没材
のそれぞれの凝固反応は次の通りである。
【0007】
【化1】
【0008】(1) 式、(2) 式ともに H 2 
Oを介して反応が進行することが判る。水や専用の練和
液などの液体は凝固反応のために H 2 Oを供給す
る他に、練和後ワックスパターンを埋没するため、埋没
材をペースト状にするために必要である。また、埋没材
の骨材として通常使用される石英、クリストバライト、
酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化ジルコニウム
などは全て親水性であるため、練和時に(1)式、また
は(2) 式で反応に供しない過剰の H 2 Oが存
在し、それらの H 2 Oは骨材の粒子の表面に吸着
されるか、または骨材の粒子と粒子の隙間に存在し、埋
没材を水または専用の練和液などで練和する時、埋没材
に流動性を与える役割をする。この時、埋没材に加える
液体の量を増やせば流動性が増し、埋没時の操作性は向
上するが、過剰 H 2 Oの度合いが増加する。埋没
後、ロストワックスを焼却する時、この過剰 H 2 
Oは熱を受け鋳型の表面から蒸発してゆき、その残った
部分は空洞になる。通常、歯科精密鋳造に用いられる鋳
型の気孔率は30〜38%程度であるが、もしこれが許
容範囲を越えた率になると鋳型の機械的強度や熱伝導率
などが低下し、鋳肌荒れが発生する。撥水処理を骨材に
施していない埋没材では、過剰 H 2 Oはまず骨材
の粒子に吸着し、その他の過剰 H 2 Oが骨材の粒
子間にあって埋没材に流動性を与える役割を果たすので
、どうしても多量の H 2 Oを使用しなくてはなら
ない。
【0009】この問題を解決するために、一般に埋没材
中の骨材に対する結合材の量比を上げ前記過剰 H 2
 Oの量を抑える手段が取られている。
【0010】また、埋没材の耐湿性改善の試みとして、
特開昭58−199639 号公報にリン酸塩系埋没材
が製造時の大気中、及び埋没材に予め存在する水分によ
り製品の品質にバラツキを生じたり、保存安定性が悪い
という問題点を持っていることを解決するため、酸化マ
グネシウム、及びリン酸塩を主成分とする結合材に脂肪
族高級アルコール類を添加することによって、比較的結
合力の低い脂肪族高級アルコールの膜を結合材の粉にコ
ートし、上記の保存安定性の問題を解決すると同時に、
埋没材を専用練和液で練和する時には、骨材の粉と接触
した結合材の粉を覆う膜が取れ、上記の水和反応がスム
ーズに行われるようにした試みが記載されている。
【0011】
【従来技術の課題】上記の埋没材中の結合材の量比を上
げる方法によれば、鋳造体の表面状態は多少改善される
が、一方、鋳型が硬くなり過ぎて、鋳造体を取り出す作
業を非常に困難なものにしていた。
【0012】また、上記の特許公報で提案されているも
のは、埋没材中の結合材に耐湿性改善の処理を施したも
のにすぎず、埋没材の80〜90%を占める骨材に対し
て何ら特別な処理を施したものではない。加えて、上記
特許公報に記載のものでは埋没材撥水処理を施すことに
ついては、埋没材を専用の練和液で練和するときに結合
材の表面コート膜が除去されず、結合材の水和反応を抑
制してしまうとして、実用的な手段ではないものである
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、耐熱性を持った無機物の粉末で、鋳型の骨格
となる骨材と、無機物の粉末で、水和反応により固化す
る結合材が、混合分散してなる粉末状の歯科精密鋳造用
埋没材であって、上記骨材の粒子に撥水処理が施され、
該粒子表面に疎水性物質の膜が形成されていることを特
徴とする歯科精密鋳造用埋没材を提供する。
【0014】骨材に撥水処理を施し疎水性とする方法と
しては、後述する骨材に疎水性物質の溶液、または原液
を骨材に添加し、ミキサーなどを用いてよく混和させ、
その後自然乾燥か、必要ならば熱を加えて乾燥させるこ
とによって行うことができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明する。 石英、クリストバライト、Al2 O 3 、それぞれ
に対して、0.5 重量%のシランカップリング剤を用
いて撥水処理を次のように行った。先ず、シランカップ
リング剤の一種であるメチルトリメトキシシランを、そ
の5 倍の量のエチルアルコールに加え、完全に分散す
るまで混合しシランカップリング剤溶液を得る。次に上
記いずれか一つの成分の粉を、表1の試料1の量だけミ
キサーに入れ、そこに上記のシランカップリング剤溶液
を攪拌しながら添加し、添加終了後、ミキサーを使って
混合する。 混合終了後、得られた液体を100 ℃で乾燥させた。
【0016】次に、撥水処理をした上記骨材と結合材で
あるMgO 、 NH 4 H 2 PO4 を表1 
の試料1 の組成に調合し、ミキサーに入れて混合した
。そして、15wt%のコロイダルシリカの水溶液で練
和したところ、埋没材と前記水溶液の混合比0.22m
l/gで操作性の良い流動性が得られた。
【0017】
【表1】
【0018】一方、比較例として表1の試料2の組成で
、撥水処理なしで結合材と骨材を混合した。この埋没材
を上記の水溶液で練和したところ、混液比は0.3ml
/g で操作性の良い流動性が得られた。その後、固化
せしめた試料1 と試料2 の鋳型を800℃で1 時
間熱処理した後に気孔率を測定すると、それぞれ34%
、40%であり、更に鋳型の表面の状態を評価したとこ
ろ、撥水処理をしていない試料2 は鋳型として不適当
なものであった。
【0019】更に、φ8 ×54の形状の空洞をもつシ
リコンゴム製の2 つの型に、この試料1、2をそれぞ
れ流し込んだ後外径φ11mm、高さ7 mm、肉厚1
.5mm のキャップ形状のワックスパターンを埋没し
600 ℃に加熱焼却した後、1250℃の融点を持つ
ニッケル・クロム合金を1500℃で溶融後、600 
℃に加熱された鋳型で遠心鋳造した。その後、750 
℃で10分間アニール処理してから冷却し、鋳造体を鋳
型から取り出しそれぞれの鋳造体の鋳肌粗さを評価した
ところ試料1によるもののほうは良好であったのに対し
て、試料2によるもののほうは鋳造体の表面が粗すぎた
【0020】撥水処理を施す目的は、使用する水、また
は練和液の量ができるだけ少なくすること、すなわち、
混液比の小さい条件での練和を可能にし、最終的には鋳
型の特性を向上させることにある。骨材と上記の液体を
練和したとき、約10重量%の結合材には液体が供給さ
れ、残り約90重量%の骨材には必要以上に液体が供給
されないようにすれば混液比は小さくなる。そのため、
骨材の粉に吸着する H 2 Oの量を大幅に減少させ
るため、骨材の粉末表面を撥水処理をして疎水性にする
【0021】撥水処理に使われる疎水性物質は、表面粗
さRa=2.0 μm のアルミナ磁器の表面をその物
質で被覆した時の水に対する接触角が70°以上のもの
で、油脂類、酢酸アルミニウム、ギ酸アルミニウム、ピ
リジニウム塩、エチレンイミン化合物、イソシアネート
、メチルヒドロポリシロキサンなどのシランカップリン
グ剤、ワックス、ゴム、セルロース、エステル、ビニル
樹脂、ウレタン樹脂、その他の疎水性化合物がある。
【0022】撥水処理を骨材のみに施した理由は、骨材
と結合材を一緒にして撥水処理をすると、結合材も撥水
処理されてしまい、 H 2 Oを介する凝固反応が抑
えられ、未反応物を生成する結果となるためである。
【0023】実験1 次に、骨材に撥水処理を施すことによって、水または専
用の練和液などによる練和時にH2 Oが骨材に吸着す
ることをできるだけ防ぎ、結合材と効率よく作用するこ
とを確認するための実験を行った。
【0024】表1の試料1の量の骨材に実施例と同様な
方法で撥水処理、及び結合材との混合を行い、続いて埋
没材を15wt%コロイダルシリカ水溶液で混液比0.
23ml/gで練和し、流動性の良いペーストを作製し
た。これに、消泡剤である化学的に安定で不活性なポリ
ジメチルシロキサンを1 重量%添加し、攪拌すると直
ちに流動性がなくなってしまった。また、上記の水溶液
に0.2g/100mlの割合でポリジメチルシロキサ
ンを添加した水溶液を用いて、上述の埋没材と練和しと
ころ、0.4ml/g の混合比でも十分な流動性が得
られなかった。これは、消泡剤としてのポリジメチルシ
ロキサンが、撥水処理を施した膜を取り除くため、水溶
液中の H 2 Oが骨材の粉に吸着してしまって、埋
没材の流動性を失わせると考えられる。
【0025】実験3 最後に石膏系埋没材における骨材に対する撥水処理の有
効性について調べてみた。
【0026】表2の試料3の量の石英、及びクリストバ
ライトの粉末の表面に、実施例と同様な方法で、フッ素
系のパーフロロアルシランを用いて撥水処理を施した後
、表2 の試料3 の組成に調合し、この埋没材を超硬
質半水石膏と15wt%コロイダルシリカ水溶液用いて
練和した。また一方撥水処理を施していない試料4 を
用意し、15wt%コロイダルシリカ水溶液用いて練和
したところ、練和時の混合比の最適値は、それぞれ0.
26ml/g、0.30ml/gであった。
【0027】
【表2】
【0028】更に、2 つのφ8 ×54の形状の空洞
をもつシリコンゴム製の型にこの試料3 、4 をそれ
ぞれ流し込んで外径φ11mm、高さ7 mm、肉厚1
.5mm のキャップ形状のワックスパターンを埋没し
600 ℃に加熱した後、1250℃の融点を持つニッ
ケル・クロム合金を1500℃で溶融後、600 ℃に
加熱された鋳型で遠心鋳造した。その後、750 ℃で
10分間アニール処理してから冷却した、その後鋳造体
を鋳型から取り出しそれぞれの鋳造体の鋳肌粗さを評価
したところ試料3 によるもののほうが良好であったの
に対して試料4によるものは表面が粗すぎた。
【0029】また、通常は困難な、石膏系埋没材による
ニッケル・クロム合金の鋳造が可能であったことから、
埋没材の耐熱性も向上していることが判る。これは、水
溶液が少量で済むことから結合材である石膏の量を減ら
すことが出来るためである。表2からも判るように、撥
水処理を施した試料3の結合材の比率は試料4の3分の
2であり、結合材の量比を大幅に下げることができた。 通常、歯科精密鋳造に用いられる埋没材で、石膏系のも
のは結合材の比率が25〜45%、リン酸塩系のものが
10〜20%であるが、撥水処理を骨材に施せば最高で
この比率を5割ほど下げることができる。
【0030】
【効果】本発明によると、埋没材の練和時の液成分の量
を少なくすることが出来るため、耐熱性の向上、表面粗
さの向上など鋳型の特性が向上する。更に、埋没材中の
50重量%〜90重量%の骨材に撥水処理を施すことに
よって、空気中の湿気から結合材を保護することとなり
、埋没材の経時変化を抑える効果も得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  耐熱性を持った無機物の粉末で、鋳型
    の骨格となる骨材と、無機物の粉末で、水和反応により
    固化する結合材が、混合分散してなる粉末状の歯科精密
    鋳造用埋没材であって、上記骨材の粒子に撥水処理が施
    され、該粒子表面に疎水性物質の膜が形成されているこ
    と特徴とする歯科精密鋳造用埋没材。
JP3129722A 1991-05-31 1991-05-31 歯科精密鋳造用埋没材 Pending JPH04356405A (ja)

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JP3129722A JPH04356405A (ja) 1991-05-31 1991-05-31 歯科精密鋳造用埋没材

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JP (1) JPH04356405A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008013451A (ja) * 2006-07-04 2008-01-24 Taisei Shika Kogyo Kk 歯科用リン酸塩系埋没材
JP2021146355A (ja) * 2020-03-17 2021-09-27 吉田キャスト工業株式会社 樹脂製パターンを埋没し鋳造物を製作するための埋没材

Cited By (2)

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