JPH0435474Y2 - - Google Patents

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JPH0435474Y2
JPH0435474Y2 JP5839088U JP5839088U JPH0435474Y2 JP H0435474 Y2 JPH0435474 Y2 JP H0435474Y2 JP 5839088 U JP5839088 U JP 5839088U JP 5839088 U JP5839088 U JP 5839088U JP H0435474 Y2 JPH0435474 Y2 JP H0435474Y2
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pool
peripheral wall
aluminum
side peripheral
panels
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はアルミ製プール底を改修する改修構
造、更に詳しくはプール底及びプール底とプール
側周壁との境界部を含む部分を改修するアルミ製
プール底の改修構造に関するものである。
〔従来技術及びその問題点〕
従来、アルミ製プールは、地面に接しているプ
ール底が地面との電位差の影響によつて虫食状に
腐蝕し、遂には孔がいたる所に開く孔食現象が生
じる性質をもつ。
この孔食現象は使用年数が多年に亘ると必ず発
生し、放置しておくと漏水量が甚大となり、地盤
に影響を及ぼす為、改修工事が必要となる。
改修法として従来、プール底全体に亘つて不飽
和ポリエステルやエポキシ系の樹脂を塗布し、こ
の上にガラス繊維を敷いて脱泡し、また上記の樹
脂を塗布するという作業を何回も繰り返す方法が
主として行なわれている(これにより形成される
ものが所謂FRPである)。
しかしこのような方法を用いると、作業が煩雑
で手間がかかり工期を要しコスト高になる為これ
を解決すべく本願出願人は実願昭61−200522号を
既に出願している。
この先行技術は平面四角状を呈するFRP等の
表面仕上パネル1を、裏面にスペーサー2を介在
させてプール底a上に夫々平行に敷設固定し、該
パネル1,1端部をFRP等のライニング材4で
接続すると共に、プール底aにおける最外周のラ
イニング材4とプール側周壁b下端部とに亘つて
弾性シーリング材6を充填固化せしめた改修構造
であり、表面仕上パネル1の敷設作業を主体にす
ることによつてライニング材4や弾性シーリング
材6の塗布面積を小さくして短い工期で手間がか
からず、プール底aを改修するものである(第7
図)。
しかし、この先行技術においても問題がある。
それは、弾性シーリング材6がアルミの表面をは
ぎとるように剥離することである。
この現象を追求した処、アルミが水中において
接合する弾性シーリング材6との接合部の内、水
に接触している端部部分から弾性シーリング材6
との一定厚の接合面を残してアルミ内部がまず空
洞を形成するように水によつて腐蝕され、次にア
ルミの厚み方向ではなく、弾性シーリング材6と
の接合部全域に亘るように浸入する水による腐蝕
によつて徐々に空洞の面積は広がり、遂には弾性
シーリング材6とアルミとの接合部全域に空洞が
形成され、剥離に至ることが解明された。
この現象は、アルミが水中において接合又は当
接する他の材料(部材)との接触部の内、水に接
触している端部部分が存在する場合必ず発生し、
弾性シーリング材6に変えてFRPのライニング
材で実験した処、同様な剥離現象が生じた。
尚、先行技術において、弾性シーリング材6が
剥離した後の実験は継続して行なつてはいない
が、同一現象により長年の使用で表面仕上パネル
1が次々に剥離すると想定される。
〔技術的課題〕
本考案の技術的課題はアルミ内に形成される空
洞の形成要因である水の浸入を改修底周端のリベ
ツト止め部分で阻止してそれ以上の水の浸入を阻
止することにある。
〔技術的手段〕
本考案の技術的手段は次の通りである。
平面四角状を呈するFRP等合成樹脂製の表面
仕上パネルを、裏面にスペーサーを介在させてプ
ール底上に夫々平行に敷設固定し、該パネル端部
をFRP等の合成樹脂製のライニング材で接続し
且つプール底上における最外周の上記表面仕上パ
ネルのプール側周壁端部に、湾曲面及びその湾曲
面に連設する立上げ面を一体に延設し、該立上げ
面をプール側周壁下端域全長に亘つて介在した発
泡率が小なる発泡性パツキンを押圧するようにア
ルミ製のリベツトによつて固着したことである。
〔作用〕
本考案の技術的手段による作用は次の通りであ
る。
Γ プール底に夫々平行に敷設固定された表面仕
上パネルの内、最外周の表面仕上パネルに一体
に延設された立上げ面を、プール側周壁下端域
に固着するリベツトは、プール底を据付ける地
面に接しない為、プール側周壁と共に電位差の
影響による孔食現象が生じない。立上げ面とプ
ール側周壁との間に介装された発泡性パツキン
が、プール側周壁と立上げ面との接触部接触端
から空洞を形成するようにアルミを腐蝕させる
水の浸入を阻止するように、形成される空洞に
追随して弾性的に復元することによりその空洞
を塞ぎ、それ以上の空洞の形成をストツプさせ
る。
Γ プール底とプール側周壁との境界部の湿式作
業を最外周の表面仕上パネルに延設された隣接
する湾曲面及び立上げ面相互間へのライニング
材の充填作業にとどめる。
〔実施例〕
次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
図面は、既設プールとしてアルミ製のプールを
示している。このプールはアルミ製の側壁パネル
b′多数枚を接合することによつて形成した側周壁
bの下端に、アルミ製の底用パネルa′多数枚を敷
設してプール底aが形成されている。
このプール底aは短手方向に中央に向かつて水
深を漸増するように階段状に底用パネルa′を重ね
継ぎし、長手方向においてはその底用パネルa′を
いも継ぎする、即ち突き合わせ継ぎとによつて形
成された周知の構造のものである。
このプール底aは合成樹脂性の表面仕上パネル
1、合成樹脂性ライニング材4、接着用パテ5を
使用して改修される。
表面仕上パネル1は、周縁に取付鍔部11を残
して裏面に所定高さの凹部21を設けることによ
つて周縁部に段部31(間隙)を間接的に形成
し、プール底aの短手巾に対して1/2の長さで且
つ横巾を2m等の所望の巾とする平面矩形状の
FRP製のシート状物であり、第3図、第4図に
示すように凹部21内にスペーサー2を収容した
状態で取付鍔部11をリベツト100止めするこ
とによつてプール底a全面に、夫々平行に敷設固
定されている。
表面仕上パネル1の内、プール底aにおいて最
外周の表面仕上パネル1はプール側周壁b側の端
部に湾曲面41を介して100m程度高さの立上げ
面51を一体に延設して、この立上げ面51をプ
ール側周壁b下端域に水密状に固着することによ
つてプール底aのプール側周壁bとの境界部を改
修するようになつている。
湾曲面41はあえて予め湾曲状に形成しておか
ずに立上げ面51をプール側周壁bの下端域に当
接させることによつて弾性変形して自動的に形成
されるように構成しても任意である。
立上げ面51は、図示するように10mm程度の厚
肉に形成され、表面に適宜間隔をおいて凹設した
逆台形状の凹窪部6内を挿通するリベツト100
を利用してプール側周壁b下端域全周に亘つて介
在される帯状の発泡性パツキン7を押圧するよう
にリベツト100止めすることによつて水密状に
固着する。
発泡性パツキン7は発泡率が2〜10倍程度の塩
化ビニール系のもので、予め粘着材等を利用して
表面仕上パネル1の立上げ面51と相対するプー
ル側周壁bに固定しておく。
8はリベツト100止め後、凹窪部6を塞ぐゲ
ールコートペーストであり、9は湾曲面41裏面
とプール底aとの間及び立上げ面51上端とプー
ル側周壁bと小隙間を隠蔽するウレタン系のシー
リング材である。
スペーサー2は若干の弾力性を有する合成樹脂
等の発泡材料を用いて、上記凹部21の高さと同
じかやや高い厚みを有するシート状に形成したも
ので、凹部21内に粘着収容するか或は図示する
ように表面仕上パネル1が敷設される箇所に配置
し、そのパネル1を敷設した際、自動的にその凹
部21内に収容できるようにする。
尚、前記表面仕上パネル1はその表面にプール
底aとなる色を予め着色しておくのが望ましい。
ライニング材4は、従来周知の如く、硬化剤、
促進剤等の添加剤を含む不飽和ポリエステルやウ
レタン系等の熱硬化性樹脂剤とガラス繊維より成
つており、この樹脂剤を上記段部31の下部にお
ける取付鍔部11上に埋め込み、この上にガラス
繊維をのせて脱泡し、再び上記の樹脂剤を埋め込
むという操作を繰り返すことにより、前記段部3
1に埋め込むことによつてパネル1,1端部を接
続する。
このライニング剤4が固化した後、サンデイン
グを施し、更に着色した樹脂4′を塗布して表面
色を形成する。
接着用パテ5はエポキシ系のもので、プール側
周壁b下端表面とそのプール側周壁b下端表面上
に接合される底用パネルa′との段差a″を埋めて面
出しをすべくプール側周壁bとの境界部に亘つて
設けられている。
この接着用パテ5はプール側周壁b下端表面に
サンデイングを施した後、塗着する。
ちなみに本実施例に示す場合には、表面仕上げ
パネル1が、プール底aの短手巾に対して1/2の
長さである為、第3図に示す如く中央に向かつて
傾斜状となり、各底用パネルa′……上を通過する
部分において、スペーサー2と底用パネルa′表面
との間において隙間200が生じる箇所が存在す
るが、その隙間200は前記接着用パテ5で予め
閉塞しておく。
而して、本実施例におけるプール底の改修構造
の作用を説明する。
プール底aにおいて、平行に敷設固定される表
面仕上パネル1,1個々間及びリベツト100止
め部は段部3内に充填されるライニング材4で改
修され、水漏れを生ずることはない。一方、プー
ル底aとプール側周壁bとの境界部においては、
最外周の表面仕上パネル1から立上形成し、プー
ル側周壁b下端域に発泡率2〜10倍とする発泡性
パツキン7を介してリベツト100止めされる立
上げ面51に連設するその下位の湾曲面41及び
パネル1,1相互を接続するライニング材4で改
修される。
〔考案の効果〕
本考案は以上のように構成したので、下記の利
点がある。
Γ アルミ特有の腐蝕現象が、プール側周壁下端
域に固着される各表面仕上パネルの立上げ面先
端から発生するが、リベツト固着部分であるプ
ール側周壁下端域全長に介装されている発泡率
が小なる発泡性パツキンが、腐蝕によつて形成
される空洞を塞ぐように弾性的に復元してそれ
以上の空洞を形成する水の浸入を阻止するか
ら、表面仕上パネルのプール底からの剥離を防
止でき、耐久性及び耐蝕性にすぐれた改修底を
形成できる。
Γ 最外周の表面仕上パネルに延設した立上げ面
をプール側周壁下端域に固着することによつて
その立上げ面の下位に連設した湾曲面で、プー
ル底とプール側周壁との間の境界部を改修する
ようにしているから、プール底とプール側周壁
との境界部には隣接する湾曲面、立上げ面間を
塞ぐライニング材の湿式による充填作業を遂行
すれば良く、上記境界部全周を、弾性シーリン
グ材を充填させなければならない先行技術に比
べて湿式作業による面積が少なくなるから、改
修効率のアツプにも寄与できる。
依つて、所期の目的を達成し得る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案アルミ製プール底の改修構造の実
施例を示し、第1図は改修後におけるアルミ製プ
ールの概略図で短辺方向を縦断して示す、第2図
は同状態の概略図で長辺方向を縦断して示す、第
3図は改修後における要部の部分拡大断面図、第
4図は4−4断面図、第5図は表面仕上パネルを
敷設する状態を示す要部の部分拡大断面図、第6
図はリベツト止めする状態を示す要部の部分拡大
図、第7図は従来例の要部の部分拡大断面図であ
る。 尚、図中、a……プール底、b……プール側周
壁、1……表面仕上パネル、2……スペーサー、
4……ライニング材、3……間隙(段部)、5…
…接着用パテ、41……湾曲面、51……立上げ
面、100……リベツト、7……発泡性パツキ
ン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 平面四角状を呈するFRP等の合成樹脂製の表
    面仕上パネルを、裏面にスペーサーを介在させて
    プール底上に夫々平行に敷設固定し、該パネル端
    部をFRP等の合成樹脂製のライニング材で接続
    し且つプール底上における最外周の上記表面仕上
    パネルのプール側周壁端部に、湾曲面及びその湾
    曲面に連設する立上げ面を一体に延設し、該立上
    げ面をプール側周壁下端域全長に亘つて介在した
    発泡率が小なる発泡性パツキンを押圧するように
    アルミ製のリベツトによつて固着したことを特徴
    とするアルミ製プール底の改修構造。
JP5839088U 1988-04-27 1988-04-27 Expired JPH0435474Y2 (ja)

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JPH01162551U JPH01162551U (ja) 1989-11-13
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