JPH04353575A - 導電塗料 - Google Patents

導電塗料

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JPH04353575A
JPH04353575A JP12997191A JP12997191A JPH04353575A JP H04353575 A JPH04353575 A JP H04353575A JP 12997191 A JP12997191 A JP 12997191A JP 12997191 A JP12997191 A JP 12997191A JP H04353575 A JPH04353575 A JP H04353575A
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Hisatoshi Murakami
久敏 村上
Shinichi Wakita
真一 脇田
Tsunehiko Terada
恒彦 寺田
Shohei Morimoto
昌平 森元
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Tatsuta Electric Wire and Cable Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属銅粉をフェノール
樹脂中に分散させた導電塗料、より詳しくは、プリント
配線基板のジャンパー回路、電磁波シールドなどに用い
られる、特に導電性に優れ、銅箔との密着性と半田耐熱
性とに優れた導電塗料、および該導電塗料を用いたプリ
ント回路基板ならびに耐久性の良い電磁波遮蔽付フレキ
シブルプリント回路構成体に関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来より
、IC、MSI、LSIなどを実装するプリント回路の
基板として銅張積層絶縁基板が多く用いられている。
【0003】このような銅張積層絶縁基板に形成された
プリント回路を有効に活用するために、プリント回路上
にバイパスのジャンパー回路が設けられる。
【0004】このジャンパー回路は、プリント回路にお
ける銅箔回路間の非接続回路部分全体にレジスト膜を形
成した後、このレジスト膜の形成された部分を飛び越え
て、接続すべき銅箔回路間に、導電性銀塗料(以下、銀
ペーストという)を用いて、スクリーンプリント法によ
り形成されている。しかしながら、銀ペーストは高価で
ある。また、銀ペーストに代わる安価な導電性銅塗料(
以下、銅ペーストという)が種々公表されているが、こ
れらの銅ペーストはバインダーとして主に熱硬化性のフ
ェノール系樹脂を使用しているため、銅箔面との密着性
が悪く、ジャンパー回路を形成する導電塗料として採用
するには信頼性に欠ける。
【0005】プリント回路基板のプリント回路上には、
グラウンドパターンまたはレジスト膜を介してシールド
層を形成するが、このようなシールド層形成のための導
電塗料として用いる場合にも、当該グラウンドパターン
の銅箔面との密着性において同様の問題がある。
【0006】そこで、本発明者らは、先に銅箔面との密
着性が良好で、且つ安価であり導電性にも優れた半田耐
熱導電塗料を提案した(特願昭63−167229)。
【0007】しかしながら、この導電塗料で形成した硬
化膜は、無酸化銅箔面に対する密着性に難点を有するこ
とが分った。
【0008】本発明は、上記の問題点を解消するために
なされたもので、酸化銅と無酸化銅のいずれの銅箔面に
対しても優れた密着性を有すると共に、特に導電性にも
すぐれた導電塗料と該導電塗料を用いたプリント回路基
板を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段と作用】上記の課題を解決
するため、請求項1に係る導電塗料は、次の各成分を配
合したものである。
【0010】(A)0.05〜0.2重量部のチタネー
ト、ジルコネート、またはその混合物により表面被覆し
た、金属銅粉100重量部 (B)レゾール型フェノール樹脂5〜30重量部(C)
キレート形成剤0.5〜4重量部(D)密着性向上剤0
.1〜5重量部 (E)導電性向上剤0.5〜7重量部 上記において金属銅粉とは、片状、樹枝状、球状、不定
形状などのいずれの形状であってもよい。粒径は100
μm以下が好ましく、特に1〜30μmが好ましい。粒
径が1μm未満のものは酸化されやすく、得られる塗膜
の導電性が低下するので好ましくない。
【0011】以下、各成分の配合比率は金属銅粉の量を
100重量部として示す。
【0012】レゾール型フェノール樹脂は、金属銅粉お
よび他の成分をよくバインドするもので、長期の導電性
の維持のため有効に作用する。
【0013】レゾール型フェノール樹脂としては、通常
のものでよいが、塗膜の硬さを適切にし、良好な導電性
をもたせるためには、それが有する2−1置換体、2,
4−2置換体、2,4,6−3置換体、メチロール基、
ジメチレンエーテル、フェニル基の赤外分光法による赤
外線透過率をl、m、n、a、b、cとするとき、各透
過率の間に (イ)l/n=0.8〜1.2 (ロ)m/n=0.8〜1.2 (ハ)b/a=0.8〜1.2 (ニ)c/a=1.2〜1.5 なる関係が成り立つレゾール型フェノール樹脂が好まし
い。
【0014】レゾール型フェノール樹脂は金属銅粉10
0重量部に対して5〜30重量部、好ましくは9〜20
重量部とする。
【0015】レゾール型フェノール樹脂が5重量部未満
では、金属銅粉が充分にバインドされず、得られる塗膜
が脆くなる。また、30重量部をこえる場合は、導電性
が低下する。
【0016】前記の金属銅粉は、チタネート、ジルコネ
ート、またはその混合物(以下、分散性付与剤という)
により表面被覆することにより、樹脂混和物中への微細
分散が促進され、これにより導電塗料の品質の安定化お
よび導電性の改良をはかることからなる。
【0017】また、チタネート、ジルコネートにより表
面処理することにより、分散剤の添加が不要となる。
【0018】キレート形成剤とは、モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、エチ
レンジアミン、トリエチレンジアミン、トリエチレンテ
トラミンなどの脂肪族アミンから選ばれる少なくとも1
種である。キレート形成剤は、金属銅粉の酸化を防止し
、導電性の維持に寄与する。
【0019】キレート形成剤の配合量は、金属銅粉10
0重量部に対して、0.5〜4重量部であり、好ましく
は1〜3.5重量部である。
【0020】キレート形成剤の配合量が0.5重量部未
満であるときは、塗膜の導電性が低下する。逆に4重量
部を超えるときは、半田耐熱性が好ましくない。
【0021】密着性向上剤としては、各種の接着剤が含
まれる。
【0022】天然樹脂系のものとしては、ロジン(ガム
系、トール油系、ウッド系)、ロジン誘導体、テルペン
樹脂系(テルペン系、テルペンフェノール系)等が好ま
しい。合成樹脂系のものとしては、石油樹脂系、ブチラ
ール樹脂系、フェノール樹脂系、キシレン樹脂系などの
熱硬化性のもの、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、セル
ロース、フェノキシ樹脂などの熱可塑性のもの、再生ゴ
ム、スチレンブタジエンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴ
ムなどの合成ゴムが好ましい。これらは、バインダーで
あるレゾール型フェノール樹脂の内部応力を低下させる
性質を有するもの、または接着性を発現する官能基(カ
ルボキシル基、水酸基、長鎖のアルキル基など)を有す
るものである。
【0023】密着性向上剤が0.1重量部未満では、密
着性の改善が見られず、5重量部を超えるときは導電性
が低下する。
【0024】導電性向上剤としては、フェニル基を有す
る窒素含有化合物または複素環状化合物からなるもの、
特に化学酸化重合または電解重合により導電性を発現し
得る化合物が好ましい。
【0025】具体例としては、アニリン、ジフェニルア
ミン、N−フェニル−p−フェニレンジアミン、N,N
´−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、N−イソプ
ロピル−N´−フェニル、p−フェニレンジアミン、N
,N´−ジフェニルベンジジン、アミノフェノール、ジ
アミノフェノール、5−t−ブチル−3,4−トルエン
ジアミンもしくは5−イソプロピル−2,4−トルエン
ジアミンのようなアルキル化トルエンジアミン、p−フ
ェニレンジアミン、1,5−ナフタレンジアミン、シク
ロヘキシル−p−フェニレンジアミン、オルト−トリル
−β−ナフチルアミン、O−アニシジン、4,5−ジア
ミン、アミノピレン、クリサジン、ジアミノナフタレン
、などのアミノ基を有する化合物、ピロール、両性ポリ
ピロール、チオフェン、α−ビピロール、3−メチルチ
オフェン、フタロシアニン、フタロシアニン金属錯体、
フラン、セレノフェン、エルロフェン、テトラチオフル
バレン、テトラシアノキノジメタンなどが挙げられるが
、これに限定されるものではない。
【0026】これらの導電性向上剤が金属銅粉に対し0
.5重量部未満では導電性の向上が見られない(体積抵
抗率で表わせば1×10−4Ω・cm以上となる)。
【0027】また導電性向上剤が7重量部を超えるとき
は、導電性が飽和して導電性のそれ以上の向上は見られ
ないのみならず、アミノ基を有する化合物にあっては、
その含量が多いときはゲル化が進行し、ポットライフが
短かくなるので好ましくない。また銅箔面との密着性の
低下もまねく。
【0028】なお、本発明に係る導電塗料には、粘度調
整をするために、通常の有機溶剤を適宜使用することが
できる。例えば、セルソルブアセテート、カルビトール
、ブチルカルビトール、ブチルセロソルブアセテートな
どの公知の溶剤である。
【0029】請求項2に係るプリント回路基板は、基板
と、前記基板の少なくとも一方の面上に形成された銅箔
回路と、前記銅箔回路のうち、接続すべき所定の回路間
に配線された非接続回路上に設けた第1の絶縁層と、前
記所定の回路間を前記第1の絶縁層をこえて接続するジ
ャンパー回路と前記ジャンパー回路を含むプリント回路
を被う第2の絶縁層とを備えたプリント回路基板におい
て、ジャンパー回路を請求項1に係る導電塗料で形成し
たものである。
【0030】このプリント回路基板は、ジャンパー回路
を請求項1に係る導電塗料で形成したので、ジャンパー
回路と銅箔回路との密着性に優れ、ジャンパー回路の導
電性にも優れている。
【0031】請求項3に係るプリント回路基板は、基板
と、前記基板の少なくとも一方の面上に形成されたグラ
ウンドパターンを含む銅箔回路と、前記銅箔回路を形成
した基板上に前記グラウンドパターンの少なくとも一部
を除いて前記銅箔回路を被うように形成された絶縁層と
、前記絶縁層上に前記グラウンドパターンの絶縁されて
いない部分と接続されるように形成された導電層とを備
えたプリント回路基板において、前記導電層を請求項1
に係る導電塗料で形成したものである。
【0032】このプリント回路基板は、導電層を請求項
1に係る導電塗料で形成したので、グラウンドパターン
との密着性に優れ、また導電層の導電性が優れている。
【0033】さらに請求項4に記載の発明は電磁波遮蔽
付フレキシブルプリント回路形成体に関するものである
。次にこれについて説明する。
【0034】プリント回路基板のうち特に電気機器の小
型化、あるいは、複雑な機構の中に回路を組み込むため
にフレキシブルプリントサーキット(以下FPCと云う
。)が多用されるようになっている。一般に使用される
FPCは、上記用途から見て機器内に組み込むことを容
易とするために、可撓性を必要とするものではあるが、
繰返し屈曲に対する耐久性を必要とするものではなかっ
た。
【0035】近年、電気、電子機器の電磁波障害が大き
な問題となって来ており、その対策として機器のケーシ
ングにシールド機能を持たせるとか、機器の部品にシー
ルドカバーし、電磁波を外に洩れないようにするなどの
対策が講じられている。
【0036】ところがFPCの最近の新しい使用状況を
見るとコンピューターやワードプロセッサーのプリンタ
ーに使用されているもののように、繰返し屈曲され、且
つ、電磁波遮蔽を求められるものが多くなっている。こ
のような現状に立って、これまでのFPCを見ると繰返
し屈曲に対する耐久性が乏しく、更にFPCにシールド
層を設けると積層数が増えて屈曲耐久性が一層悪くなる
等の問題がある。上記に鑑み、可撓性が良く、繰返し屈
曲に対する耐久性を有する電磁波シールド機能を有する
FPCが求められている。
【0037】請求項4に記載の発明は、耐熱プラスチッ
クフィルム表面に銅箔配線回路を形成し、この回路上に
アンダーコート層、金属粉を含む導電ペースト塗布シー
ルド層、オーバーコート層(以下OC層と云う。)を順
次設け、且つ、前記銅箔配線回路のグランドパターンと
前記金属粉を含む導電ペースト塗布シールド層とが適宜
間隔でアンダーコート層(以下UC層と云う。)を貫通
して電気的に接続する構成としたものである。
【0038】次に、この発明の構成について更に説明す
る。
【0039】この発明で使用する耐熱性プラスチックフ
ィルムとは、ポリエステル、ポリイミド、ポリベンツイ
ミダゾール、ポリイミドアミド、接着性を有するシリコ
ーン樹脂などのフィルムを使用することができる。特に
本発明で使用するコート層および導電塗料の硬化での加
熱温度と加熱時間に耐えるものであればよく、上記以外
の耐熱性フィルムであってもよく、特に限定されるもの
でない。
【0040】UC層を形成させる材料は、液状コート材
としては例えばエポキシ樹脂、エポキシ・メラミン樹脂
、ポリウレタン、ブチルゴム、シリコーンエラストマー
などの合成樹脂でスクリーン印刷が可能なもの、フィル
ム状のものとしては前記ベースフィルムと同種のものが
用いられ、ロールラミネーター等により貼り合わされる
【0041】この発明に使用する導電塗料は請求項1に
記載のものを用いるが、これは、電磁波シールド層を形
成できる金属粉を含んでいて好適である。そして、直流
抵抗が充分に小さいものが要求され、シート抵抗で0.
1Ω/□以下のものが好ましく、それ以上の抵抗値を持
つペーストでは所望の遮蔽効果を得ることはできない。
【0042】なお、上記のシート抵抗値のディメンジョ
ンは「Ω/正方形対向辺間」の意である。すなわち、導
電塗膜を有する基板を正方形に切断し、対向辺に電極を
当接して電気抵抗を測定する。すなわち、「導電塗膜の
対向辺間電気抵抗値」を意味する。
【0043】OC層を形成する材料としては、一成分加
熱硬化型シリコーンゴム(TSE3212、3221、
325、325−B、3251、3251−C、325
2、東芝シリコーン株式会社製)、二成分加熱硬化型シ
リコーン接着剤(二成分付加型自己接着シリコーン、T
SE  3360、東芝シリコーン株式会社製、SE1
701、CY52−237W/C、CY52−227A
/B、トーレ・シリコーン株式会社製)などの加熱硬化
処理後も弾性を有し屈曲耐久性の優れたものが用いられ
る。又、他のOC層形成手段としてベースフィルムと同
様ポリイミドフィルムで被覆することもできる。
【0044】尚、UC層に上記OC層と同様の材料を用
いると弾性によって屈曲時に生ずる層間圧が緩和されて
シールド層の特性低下を防ぎ屈曲耐久性は一層向上する
【0045】このように請求項4の発明の電磁波遮蔽付
フレキシブルプリント回路形成体は、銅箔配線回路と導
電ペーストにより形成したシールド層とがUC層により
極めて薄い層により隔てられ且つ、グランドパターンと
シールド層とが電気的に接続されているので電磁波障害
の防止、信号回線のクロストークの防止およびグランド
パターンの抵抗を実質的に低下させて電気的補強化を得
ることができる。
【0046】そして、上記導電ペーストを用いれば、長
期の繰返し屈曲後も所望の電気特性が得られる。
【0047】OC層に上記材料を用いることにより屈曲
耐久性が飛躍的に向上する。
【0048】OC層の材料をUCに用いると、その弾性
によって屈曲時に生ずる層間圧が緩和されてシールド層
の保護効果が上り、屈曲耐久性が向上する。
【0049】
【実施例】以下、実施例および比較例に基づいて本発明
を更に詳細に説明するが、本発明はこのような実施例に
限定されるものではない。
【0050】請求項1の実施例1〜4、比較例1〜7粒
径5〜10μmの比表面積0.4m2/g以下、水素還
元減量0.25%以下の樹枝状金属銅粉100重量部を
撹拌器に入れて、チタネートを少量ずつ添加しながら撹
拌して、チタネートを金属銅粉の表面に被覆させた。 しかるのち、この金属銅粉にレゾール型フェノール樹脂
、キレート形成剤、密着性向上剤、導電性向上剤を表1
と表2とに示す組成となるように混合混練し、溶剤とし
て、若干のブチルカルビトールを加えて、20分間三軸
ロールで混練りして導電塗料を調整した。
【0051】この導電塗料を用いてスクリーンプリント
法により、ガラスエポキシ基板上にソルダーレジストを
プリント硬化し、その上に巾1mm、厚さ25±5μm
、長さ60mmの導電回路を5本、180メッシュのテ
トロンスクリーンを用いてスクリーンプリントし、エア
オーブンを用いて160℃で30分間加熱して塗膜を硬
化させた。この塗膜の体積抵抗率を測定して、塗膜の導
電性を評価した。結果を表1(実施例)と表2(比較例
)とに示す。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】一方、銅張積層絶縁基板の銅箔表面を清浄
処理した後、導電塗料を用いて、スクリーンプリント法
により、銅箔表面に50mm×50mmの塗膜を形成さ
せ、前記と同様に塗膜を加熱硬化させた後、JISK5
400(1990)の碁盤目試験方法に準じて、塗膜上
に互に直交する縦横11本ずつの平行線を1mm間隔で
引いて、1cm2中に100個のます目ができるように
碁盤目状の切り傷を付け、その上からセロハンテープを
用いて塗膜を引きはがしたときに、銅箔面に残る塗膜の
碁盤目個数を求めて、銅箔面の塗膜の密着性を評価した
。表1と表2とにおいては、銅箔面に残った塗膜の碁盤
目個数が100の場合を○印で示し、99以下の場合を
×印で示した。
【0055】塗膜の半田耐熱性は、下記の方法により図
2に示す試験片を形成し、この試験片を260℃の溶融
半田槽に60秒間浸漬して引き上げた後、表面の状態を
観察して評価した。表1と表2とにおいては、表面に熱
変形による凹凸がある場合を×印で示し、ない場合は○
印で示した。
【0056】試験片の作成法(図2参照)(1)ガラス
・エポキシ基板11上の銅箔12と一部重なるように、
ガラス・エポキシ基板11の上に、ソルダーレジストイ
ンクを用いて、スクリーンプリント法により、ソルダー
レジスト硬化膜13を形成する。(硬化条件:160℃
、30分) (2)銅箔12とソルダーレジスト硬化膜13の上に、
導電塗料を用いて、スクリーンプリント法により、銅ペ
ースト硬化膜14を形成する。(硬化条件:160℃、
30分) (3)銅ペースト硬化膜14の上に、ソルダーレジスト
インクを用いて、スクリーンプリント法により、ソルダ
ーレジトス硬化膜15を形成する。(硬化条件:150
℃、30分) 表から明らかなように、実施例1〜4においては、本発
明に使用する特定の配合材料が適切に組合されているの
で、塗膜の導電性、銅箔面と塗膜の密着性、及び塗膜の
半田耐熱性がすぐれている。
【0057】一方比較例1においては、導電性向上剤が
少なすぎるため、導電性が向上せず、比較例2において
は、導電性向上剤が多すぎるため密着性が低下する。
【0058】比較例3においては、密着性向上剤が少な
すぎるため、密着性の改良が見られず、導電性向上剤が
少なすぎるため導電性も改善されない。また、トリエタ
ノールアミン(キレート形成剤)が多すぎるため半田耐
熱性も悪い。
【0059】比較例4においてはチタネートが多すぎる
ため、導電性はよいが、銅箔との密着性が悪く、かつ半
田耐熱性も良くない。
【0060】比較例5においてはチタネートが少なすぎ
るため、導電性は悪い。しかし、銅箔との密着性や半田
耐熱性は悪くない。
【0061】比較例6においては、レゾール型フェノー
ル樹脂が多すぎるため導電性が悪い。
【0062】比較例7においては、密着性向上剤が多す
ぎるため、導電性が改良されない。
【0063】なお、前記のチタネートに代えてジルコネ
ートを用いて、前記と同様の処理をしたが、実施例1〜
4、比較例1〜7とほぼ同じ結果を得た。ただし、前記
実施例1においては塗膜の体積抵抗率が0.7×10−
4Ωcmであったが、実施例1においてジルコネートを
用いたときは、体積抵抗率は0.6×10−4Ωcmで
あった。
【0064】請求項2および3の実施例図1は請求項2
および3に係るプリント配線基板の実施例を示している
。エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ガラス繊維、セラミ
ックスなどの絶縁材料からなる基板1の表面には、最初
に回路パターンが形成される。回路パターンは、信号ラ
インパターン2,2′,2″、信号ランド3,3′、電
源パターン4およびグラウンドパターン5を含んでいる
。これらの各パターンは公知のフォトリソグラフィ技術
によって形成される。必要なパターンを形成し、接続す
べき所定の回路のランドである信号ランド3,3′間の
信号ラインパターン2,2′,2″上に、第1の絶縁層
6を設け、その上に前記信号ランド3,3′間を接続す
るジャンパー回路7を導電塗料で形成したのち、グラウ
ンドパターン5の一部の領域Aの部分を残してアンダー
コート層8を形成する。このアンダーコート層8は樹脂
絶縁材料からなるソルダレジスト層である。グラウンド
パターン5が露出する領域Aは、望ましくは基板のでき
るだけ広い面積に形成した方が良いが、少なくとも1箇
所あれば良い。このアンダーコート層8はスクリーンプ
リントによって簡単に形成することができる。アンダー
コート層8を形成したのち、その上に導電塗料により導
電層9を形成し、さらに、樹脂絶縁材料によりオーバー
コート層10を形成する。
【0065】前記ジャンパー回路7および導電層9を形
成する導電塗料としては前記実施例1〜4に係る導電塗
料が好ましい。
【0066】請求項4の実施例 直線状の銅箔回路21(厚さ30μm、幅1mm、間隔
1mm  15本を1単位として10単位)を50μm
厚のポリイミドフィルム22表面にエッチドフォイル法
により形成する。但し15本中、両端の2本はグランド
パターンである。
【0067】上記銅箔回路21上に、前記グランドパタ
ーン23上の長さ方向に沿って一定間隔にマスクを設け
、且つ、回路の両端一定部分にマスクを設けたスクリー
ン(図示せず)を用いて、印刷法によりエポキシメラミ
ン樹脂からなるペーストを塗布して厚さ30μmのUC
層24を設ける。このときグランドパターン23上長さ
方向のUC層24には前記スクリーンのマスクにより透
孔25が形成され、回路両端には、前記スクリーンのマ
スクによりUCは塗布されず回路は露出26した状態と
なる。
【0068】粒径5〜10μmの比表面積0.4m2/
g以下、水素還元減量0.25%以下の樹枝状金属銅粉
100重量部を撹拌器に入れて、チタネートを少量ずつ
添加しながら撹拌して、チタネートを金属銅粉の表面に
被覆させた。しかるのち、この金属銅粉にレゾール型フ
ェノール樹脂、キレート形成剤、密着性向上剤、導電性
向上剤を表1の実施例2に示す組成となるように混合混
練し、溶剤として、若干のブチルカルビトールを加えて
、20分間三軸ロールで混練りして適当な粘度の導電塗
料を調整した。この導電塗料をスクリーン印刷法により
UC層24の両端の一部を残して全面に塗布し、160
℃×30分の加熱処理を施して塗膜を硬化させ、厚さ2
0μmのシールド層27を形成させる。このとき導電塗
料は前記透孔25を経てグランドパターン23に到達し
シールド層27とグランドパターン23が電気的に接続
される。
【0069】次いで、上記シールド層27上に一成分熱
硬化型シリコーンゴムコーティング材[TSE  32
51、東芝シリコーン株式会社製]をスクリーン印刷法
により塗布しこれを150℃、1hr加熱硬化して厚さ
20μmのOC層28を設けて本発明の電磁波遮蔽付フ
レキシブルプリント回路形成体を得る。
【0070】上記の如くしてなる本発明品を5mmマン
ドレルで±90度繰返し屈曲テストを行った処10万回
でも異状は認められず、テストは進行中である。
【0071】尚、OC材にエポキシメラミン樹脂を採用
したものは、僅か数10回でクラックが生じた。
【0072】
【発明の効果】請求項1に係る導電塗料は、銀ペースト
より安価であり、塗膜の導電性および銅箔面との塗膜の
密着性がすぐれていると共に、塗膜の半田耐熱性がすぐ
れている。従って、銅箔プリント回路基板にジャンパー
回路を形成させたり、電磁波シールド層を形成したりす
るのに適しており、これを溶融半田槽に浸漬して、IC
、MSI、LSIなどを実装することが容易である。
【0073】請求項2に係るプリント回路基板は、ジャ
ンパー回路を請求項1に係る導電塗料で形成したので、
ジャンパー回路と銅箔回路との密着性に優れ、ジャンパ
ー回路の導電性にも優れている。
【0074】請求項3に係るプリント回路基板は、導電
層を請求項1に係る導電塗料で形成したので、グラウン
ドパターンとの密着性に優れ、また導電層の導電性にす
ぐれているので不要輻射の抑制に顕著な効果がある。
【0075】請求項4の本発明によれば、(1)シール
ド層と接地回路とを電気的に接続しているので端末処理
と同時にシールドの接続(接地回路の接続)が完了する
。(2)OCに上記特定の材料を用いることにより屈曲
耐久性が飛躍的に向上した。(3)UCにOC材と同じ
ものを使用すると屈曲時に生ずる層間圧が緩和されシー
ルド層の電気特性の低下を防ぎ、屈曲耐久性を一層向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のプリント回路基板の断面図で
ある。
【図2】導電塗料から成る塗膜の半田耐熱性を評価する
ための試験片の断面図である。
【図3】電磁波遮蔽付フレキシブルプリント回路形成体
の長手方向に破断し一部の層を剥ぎ取った斜視図である
【符号の説明】 1……基板 2,2′,2″……信号ラインパターン3,3′……信
号ランド 4……電源パターン 5……グラウンドパターン 7……ジャンパ回路 9……導電層 21……銅箔配線回路 22……ポリイミドフィルム 23……グランドパターン 24……UC層 25……透孔 26……露出回路 27……シールド層 28……OC層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  次の各成分を配合してなる導電塗料。 (A)0.05〜0.2重量部のチタネート、ジルコネ
    ート、またはその混合物により表面被覆した、金属銅粉
    100重量部 (B)レゾール型フェノール樹脂5〜30重量部(C)
    キレート形成剤0.5〜4重量部(D)密着性向上剤0
    .1〜5重量部 (E)導電性向上剤0.5〜7重量部
  2. 【請求項2】  基板と、前記基板の少なくとも一方の
    面上に形成された銅箔回路と、前記銅箔回路のうち接続
    すべき所定の回路間に配線された非接続回路上に設けた
    第1の絶縁層と、前記所定の回路間を第1の絶縁層をこ
    えて接続するジャンパー回路と、前記ジャンパー回路を
    含む回路を被う第2の絶縁層とを備え、前記ジャンパー
    回路は請求項1記載の導電塗料から成ることを特徴とす
    るプリント回路基板。
  3. 【請求項3】  基板と、前記基板の少なくとも一方の
    面上に形成されたグラウンドパターンを含む銅箔回路と
    、前記銅箔回路を形成した基板上に前記グラウンドパタ
    ーンの少なくとも一部を除いて前記銅箔回路を被うよう
    に形成された絶縁層と、前記絶縁層上に前記グラウンド
    パターンの絶縁されていない部分と接続されるように形
    成された導電層とを備え、前記導電層は請求項1記載の
    導電塗料から成ることを特徴とするプリント回路基板。
  4. 【請求項4】  耐熱プラスチックフィルム表面に銅箔
    配線回路を形成し、この回路上にアンダーコート層、金
    属粉を含む導電ペースト塗布シールド層、オーバーコー
    ト層を順次設け、且つ、前記銅箔配線回路のグランドパ
    ターンと前記金属粉を含む導電ペースト塗布シールド層
    とが適宜の間隔でアンダーコート層を貫通して電気的に
    接続してなり、前記のシールド層は請求項1記載の導電
    塗料から成ることを特徴とする電磁波遮蔽付フレキシブ
    ルプリント回路形成体。
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