JPH04352911A - 電気寝具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は掛け布団，敷き布団等の
寝具の乾燥を行うことができる電気寝具に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の乾燥装置としては、図３
及び図４に示すような構造になっていた。すなわち、敷
き布団１と掛け布団２の間に使用者が送風マット３を挟
み込み、前記送風マット３の端部に設けられた送風孔４
と通風路５を連通し、さらに電気ヒータを有する温風発
生装置６を通風路５を介して送風マット３に連通するこ
とにより、前記送風マット３に温風を送り、前記敷き布
団１と前記掛け布団２の乾燥を行うようになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のものでは、使用時に前記送風マット３を寝具中央に
挿入ししわを伸ばし、前記通風路５及び温風発生装置６
をセットするという煩雑な手間が必要であった。そして
、前記送風マット３が偏って寝具間に挿入された場合、
乾燥むらが発生するという問題があった。

【０００４】また、熱容量の大きい敷き布団をその上面
からのみ加熱乾燥するため、裏面まで完全に乾燥させる
のに長時間を要するという問題もあった。

【０００５】そこで、本発明は送風マットを敷き込む手
間が要らず、かつ、短時間で寝具全体を乾燥させること
ができる乾燥機能付き電気寝具を得ることを第１の目的
としている。

【０００６】第２の目的は、寝具の端部まで温風が届き
、寝具全体を均一に乾燥できる電気寝具を得ることにあ
る。

【０００７】また、第３の目的は、掛け布団等で温風ユ
ニットの吸込口を完全に塞がれることがなく、送風動作
が円滑におこなえる電気寝具を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は上記第１の目的
を達成するために、ヒータと送風機とを内蔵した温風ユ
ニットと、この温風ユニットからの送風により表面から
温風を吹き出す寝具部とを備え、前記温風ユニットを前
記寝具部に一体に構成したものである。

【０００９】また、第２の目的を達成するために本発明
は、その端部近傍から対向する端部近傍に至る複数の第
１の溝部を下面に形成し上面から前記第１の溝部までを
貫通する複数の吹出孔を有する第１のマットと、前記第
１の溝部と交差する第２の溝部を上面に有する第２のマ
ットとを積層し、その外周部を接合することにより略矩
形に一体構成してなる寝具部を設け、その１コーナーに
切り欠き部を設け前記温風ユニットと一体に構成すると
ともに、前記温風ユニットの温風吹出口と前記第２の溝
部とを連通させたものである。

【００１０】さらに、第３の目的を達成するために本発
明は、温風ユニットが寝具部の切り欠き部で前記寝具部
と一体に構成されるとともに、前記温風ユニットの外郭
形状が前記切り欠き部より外周方向への突出部分を有し
、かつ、前記突出部分の側面に前記送風機と連通する吸
込口を有する構造としたものである。

【００１１】

【作用】本発明の電気寝具は上記した構成により、寝具
部と一体になった温風ユニットから寝床内に温風を吹き
出すことにより、前記寝具部と同時に上に掛かっている
掛け布団等の寝具を使用状態のまま乾燥させる。

【００１２】また、温風ユニットから吹き出された温風
は、前記第２の溝部を通り寝具部端部まで届き、それと
交差する前記第１の溝部を通じて前記吹出孔から順次寝
床内へ吹き出され、寝具全面を均一に乾燥させる。

【００１３】さらに、掛け布団等が温風ユニット上に掛
けられている場合でも、吸込口が突出部分の側面に設け
られているため、前記吸込口全面が完全に塞がれること
がないので、送風動作を確実に行う。

【００１４】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面にもとづいて
説明する。図１，図２において、７は寝具部であり、そ
のコーナ部に設けられた温風ユニット８と一体に構成さ
れている。前記寝具部７の断面構造は、図２に示すよう
に非通気性の表布９と硬綿１０を積層し、帯状の加熱溶
着部を設けることにより凹凸を形成し、その加熱溶着部
に多数の吹出孔１１を設けた第１のマット１２である。 さらに発泡ウレタン（密度４０ｋｇ／ｍ３　，硬さ２０
ｋｇ，ｔ２５ｍｍ，独立気泡）１３に裏布１４をラミネ
ート接着し前記加熱溶着部と直交する第２の溝部１５を
プレス加工した第２のマット１６とを積層した断面構造
である。そして、前記加熱溶着部と前記発泡ウレタン１
３との間には前記吹出孔１１に連通する第１の溝部１７
が形成され、前記第１のマット１２と前記第２のマット
１６とは外周部において縁布１８により縫製接合されて
いる。また、前記第２の溝部１５は前記温風ユニット８
の内部に設けられた温風吹出口１９とつながっており、
前記温風吹出口１９にはヒータ（セラミックＰＴＣヒー
タ）２０を通風経路に設けた風洞２１と送風機２２が連
通している。そして、前記送風機（薄型シロッコファン
）２２の吸込部が温風ユニット外郭ケースの突出部分の
側面に設けられた吸込口２３と連通している。

【００１５】上記構成において動作を説明する。吸込口
２３から流入した空気は、送風機２２により圧送されヒ
ータ２０により温風となった後、第２の溝部１５を通り
寝具部７の対向端まで運ばれる。そして、温風は前記第
２の溝部１５を通過するとき、連通する複数の第１の溝
部１７へと分岐し多数の吹出孔１１より寝床内へ流出す
る。この第２の溝部から第１の溝部への分岐点は溝部の
立体交差構造であるため、そこにおける圧力損失は第２
の溝部中の通路損失に比べ大きく、第２の溝部中におけ
る温風温度は均一化される。これにより、寝具全体を均
一に加熱乾燥することができる。また、吸込口２３を温
風ユニット８の突出部分の側面に設けたため、掛け布団
等を上から掛けた場合でも前記温風ユニット８との間に
空間ができ、前記吸込口２３を完全に塞ぐことがなく、
送風動作を円滑に行うことができる。さらに、本実施例
では前記第１のマット１２を表布９と硬綿１０の積層構
造としたため、人体荷重が加わった場合でも前記硬綿１
０が局部的に変形し、前記第２の溝部１５を閉塞する事
はない。そして、前記ヒータ２０への通電を停止した場
合、人体に直接送風を当てることができ採涼寝具も構成
することができる。

【００１６】なお上記実施例では第２の溝部１５をＬ字
形状とし、寝具部中央にて長辺方向に配置したが、寝具
部の対角線上に配置する、あるいは、寝具部の外辺部に
て長辺方向に配置しても同様の効果を奏するものである
。

【００１７】また、上記実施例では吸込口２３を前記温
風ユニット８の外郭ケースの突出部分の側面に設けたが
、前記突出部分を風洞形状としその外面に防塵フィルタ
を設け吸込口を形成する構造でも同様の効果が得られる
。さらに、その吸込部の風洞を別パーツとし、前記温風
ユニット８と着脱自在に構成しても同様の効果が得られ
、運搬等において使い勝手が良い。

【００１８】

【発明の効果】本発明は、ヒータと送風機とを内蔵した
温風ユニットと、この温風ユニットからの送風を受け表
面から温風を吹き出す寝具部とを備え、前記温風ユニッ
トを前記寝具部と一体に構成したため、以下の効果を得
るものである。 １．送風マット等を敷き込む手間が要らず、使用状態の
まま寝具全体の乾燥ができ、送風マット等のずれもない
ため乾燥むらもない。 ２．前記寝具部が敷き寝具を兼ねることができ、熱容量
の大きい敷き寝具全体の乾燥が短時間ででき反対側の面
まで容易に乾燥できる。その結果、就寝時の快適性が向
上する。特に寝具を収納せず敷いたまま使用する場合、
その効果は大きい。また本発明は端部近傍からこれに対
向する端部近傍に至る複数の第１の溝部を下面に形成し
上面から前記第１の溝部までを貫通する複数の吹出孔を
有する第１のマットと、前記第１の溝部と連通して交差
する第２の溝部を上面に有する第２のマットとを積層し
、その外周部を接合することにより略矩形に一体構成し
てなる寝具部を設け、その１コーナーに切り欠き部を設
け前記温風ユニットと一体に構成したから、前記温風ユ
ニットの温風吹出口と前記第２の溝部とを連通させてな
るものであるから、寝具全面を均一に加熱乾燥させるこ
とができる。また本発明は温風ユニットは寝具部の外側
面より外方へ突出した部分を有し、かつ、前記突出した
部分の側面に前記送風機と連通する吸込口を形成するも
のであるから、掛け布団等で温風ユニットの吸込口を完
全に塞ぐことがなく、送風動作を円滑に行うことができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における電気寝具の一部切り
欠き外観斜視図

【図２】同実施例の部分断面斜視図

【図３】従来の寝具乾燥機の使用状態の図

【図４】同側
面断面図

【符号の説明】

７　　寝具部 ８　　温風ユニット １１　　吹出孔 １２　　第１のマット １５　　第２の溝部 １６　　第２のマット １７　　第１の溝部 １９　　温風吹出口 ２０　　ヒータ ２２　　送風機 ２３　　吸込口

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ヒータと送風機とを内蔵した温風ユニット
   と、この温風ユニットからの送風により表面から温風を
   吹き出す寝具部とを備え、前記温風ユニットを前記寝具
   部に一体に構成してなる電気寝具。
2. 【請求項２】寝具部は、その端部近傍からこれに対向す
   る端部近傍に至る複数の第１の溝部を下面に形成し、か
   つ上面から前記第１の溝部まで貫通する複数の吹出孔を
   有する第１のマットと、前記第１の溝部と連通し、かつ
   交差する第２の溝部を上面に有する第２のマットとを積
   層し、その外周部を接合することにより略矩形に一体構
   成してなり、その１コーナーに切り欠き部を設け前記温
   風ユニットと一体に構成するとともに、前記温風ユニッ
   トの温風吹出口と前記第２の溝部とを連通させてなる請
   求項１記載の電気寝具。
3. 【請求項３】温風ユニットは寝具部の外側面より外方へ
   突出した部分を有し、かつ、前記突出した部分の側面に
   前記送風機と連通する吸込口を形成した請求項１記載の
   電気寝具。