JPH0435162Y2 - - Google Patents

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JPH0435162Y2
JPH0435162Y2 JP1983081558U JP8155883U JPH0435162Y2 JP H0435162 Y2 JPH0435162 Y2 JP H0435162Y2 JP 1983081558 U JP1983081558 U JP 1983081558U JP 8155883 U JP8155883 U JP 8155883U JP H0435162 Y2 JPH0435162 Y2 JP H0435162Y2
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conductive
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laminate
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JP1983081558U
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JPS59187438U (ja
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  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Elimination Of Static Electricity (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は各種弱電機器及びその製造装置や取扱
い関連用具、クリーンルーム用材、家庭用電気器
具及び音響機器等のケーシング材或いは包装用
品、電子部品(ウエハー)製造補助機材、更には
建材等に供せられるプラスチツクプレート若しく
はシート等の改良に関する。
一般にプラスチツクスは電気抵抗が大きく、摩
擦や剥離によつて容易に帯電する為、上記の如き
用途に供した場合、雰囲気中のゴミやホコリを吸
引付着して美観を損ねたり、それが原因で様々な
トラブルを発生したりすることが多々あつた。こ
のような帯電によるトラブルを防止する一手段と
して、導電性塗料や帯電防止剤(界面活性剤)を
プラスチツク基材の上下両面に塗布し表面の電気
抵抗を下げる方法が挙げられるが、この方法に於
ける帯電防止効果は処理された表面部の近傍位置
に限定され、厚みが大となると(例えば、3mmを
超えると)切断端面は上下両面からの制電効果が
薄れることになる為、この部位にゴミやホコリ等
が集中して付着することがある。従つて、このよ
うに表面処理されたプラスチツク基材であつて
も、その厚みが比較的大となると成形加工時に切
断端面等に上記処理剤(材)を再度塗布すること
が余儀なくされる。一方、基材全体に制電性を付
与する手段として、カーボン粉末や金属粉等の導
電材或いは上記の帯電防止剤を内部練込みする方
法があるが、基材全体に亘り均等且つ充分な制電
性をもたらすには、斯る導電材或いは帯電防止剤
の練込み量はかなりな量を必要とされる為、それ
だれコスト高となる上に基材樹脂の性能が低下す
ると共に透明性を阻害すると云う難点があつた。
本考案は上記に鑑みなされたもので、両面が導
電薄膜にて被覆された合成樹脂基材の厚み内に適
宜間隔毎に導電性の中間層を介在一体とさせるこ
とによつて、基材樹脂の性能を維持し且つ比較的
厚みが大であつてもその端面の制電性を保持し得
る新規な制電性合成樹脂積層物を提供しようとす
るものである。
本考案の実施例を添付図面に基づき説明する
と、第1図は本考案の代表的実施例を示す部分縦
断面図である。即ち、本考案の要旨は合成樹脂基
材層を積層した基材の上下両面を導電性塗料の塗
膜若しくは導電性高分子樹脂フイルムの薄膜によ
つて被覆し、且つその合成樹脂基材層の夫々一枚
毎の厚みを3mm以下の厚みに保持して相隣接する
前記合成樹脂基材層間の間隔を区画するように、
前記基材の上下両面間に、前記塗膜若しくは薄膜
と同種の材料の導電性中間層を一体的に介在して
積層することを特徴とする制電性合成樹脂積層物
であつて、基材1としては上記以外にポリカーボ
ネート、ポリエステル、アクリル、AS等の合成
樹脂が充当される。亦、導電性薄膜2を構成する
塗膜若しくはフイルムは、導電性酸化錫(SnO2
を充填材とするポリエステル樹脂若しくはポリ塩
化ビニル樹脂系塗料、導電性酸化チタン
(TiO2)、導電性酸化インジウム(In2O3)、導電
性酸化亜鉛(ZnO)、白金(Pt)、金(Au)、銀
(Ag)、ニツケル(Ni)、インジウム(In)、アル
ミニウム(Al)や鉛(Pb)を充填材とするポリ
塩化ビニル樹脂系塗料による乾燥塗膜若しくは、
体積固有抵抗率の小なるゴム幹重合体にビニル単
量体又はビニルデン単量体をグラフト重合するこ
とによつて得られたグラフト共重合体の導電性高
分子樹脂フイルムであつて、導電性中間層3…に
もこれらの塗膜若しくはフイルムが採用される。
図は、基材1の厚み内に3層の中間層3…が介在
一体とされた積層物を示すが、この積層物の積層
成型要領を薄膜2,2及び中間層3…を上記導電
性塗料の塗膜とした場合を例に採つて述べると、
厚み3mm以下の上記基材用樹脂のシート(もしく
はプレート)を4枚準備し、うち1枚には両面に
他の3枚には片面に夫々上記導電性塗料を塗布
し、これを乾燥させて1〜10μの塗膜を定着させ
る。この4枚のシートを塗膜面が互いに重ならな
いよう層積し、これらをホツトプレスにて熱融着
一体とすると、図の如く4枚のシートが夫々樹脂
基材層11…となつて基材1を構成し、この基材
1の上下両面には、状き塗膜による薄膜2,2が
被覆されると共にこの基材1全体の上下両面の間
には、3mm以下の間隔で3層の同じく上記塗膜に
よる導電中間層3…が介在一体とされた積層物が
得られる。尚、上記樹脂基材層11…を夫々カレ
ンダーシートの如き薄いシートの複数枚から成る
融着一体物とすることも可能で、この場合上記の
如く塗膜が定着されたシートと、定着されないシ
ートとを適宜準備し、塗膜定着シートの間に塗膜
無定着シートを数枚塗膜間隔が3mmを超えない程
度に夫々介装し、上記と同様にホツトプレスにて
熱融着一体とすればやはり図のような積層物が得
られる。ここで、中間層3…によつて区画された
樹脂基材層1の夫々の厚みが3mmを超えると、上
記基材1の端面には薄膜2,2及び中間層3…に
よる制電効果が及ばない部位が形成されるので、
その部位にゴミやホコリ等が付着し易くなる傾向
となる。亦、この厚みは3mm以下であれば、本考
案の目的は達成されるのでその下限界を定めるこ
とを特に要しないが、経済性・目的用途に応じて
3mm以下の範囲内で適宜決定されることは設計者
の自由である。上記導電性塗料はその塗膜での導
電性効果が充分に発揮されるよう導電性充填材比
率が高く配合される為、上記の如く薄い塗膜にお
いては、導電性充填材微粒子が塗膜主体より部分
的に突出し、表面部位の平滑性を欠くことになる
が、ホツトプレスにて熱融着一体とする際、表面
部位の導電性充填材微粒子が塗膜内に圧入され且
つ塗膜主体は軟化圧延されることになるから、上
記薄膜2,2は艶のある極めて美麗な外観を呈し
且つ隣接層と強固に密接することになる。亦、
SnO2を充填材とする上記塗料は透明塗料である
が、乾燥塗膜は非平滑性の表面部位による光の散
乱現象によつてその透光性が阻害される。しかし
これも同様にホツトプレスの効果によつて平滑化
されて透明となり、従つて基材用樹脂に透明樹脂
を採用すれば得られる積層物も透明となる。
一方、薄膜2,2及び中間層3…として上記導
電高分子樹脂フイルムを採用して図の如き積層物
を得る場合、厚さ0.1〜0.5mmの該フイルムを5枚
と、厚さ3mm以下の基材用樹脂シートを4枚とを
準備し、これらを交互に積層してホツトプレスに
て熱融着一体とすれば同様に図の如き積層物が得
られる。この場合でも樹脂基材層11…を夫々複
数枚のカレンダーシートの融着一体物とすること
は可能であり、亦、両面の薄膜2,2と中間層3
…及び中間層3…同志の間隔は3mmを超えないよ
うにすべきことは同様である。ここで採用される
導電性高分子樹脂フイルム、即ち上記グラフト共
重合体は永久帯電防止性を有する制電性プラスチ
ツク材料として開発され注目を集めるようになつ
た透明高分子樹脂であつて、上記ゴム幹重合体は
4〜500個のアルキレンオキサイド基を有する単
量体10〜50重量%と共役ジエン及びアクリル酸エ
ステルから選ばれた1種以上の単量体50〜90重量
%から成る共重合体であり、上記グラフト共重合
体が帯電防止効果を有する所以は該ゴム幹重合体
の相が加工時に枝重合体相中に互いにブリツジ状
態をなして分散しており、電荷が主としてこのゴ
ム幹重合体相中を通つて拡散、減衰するからであ
るとされている。しかもポリアルキレンオキサイ
ド基はゴム幹重合体に化学的に結合しているので
過酷な水洗いによつても制電性が低下することが
なく、それによつて永久的な帯電防止効果も保証
されるのである。然し乍ら、このように優れた帯
電防止効果を有するグラフト共重合体ではある
が、その最大の欠点として高価であることが挙げ
られ、従つて、上記のプラスチツク成型品として
の用途には未だ実用化されていなかつたのが実情
であり、本考案はこのコストの影響を出来るだけ
抑え且つその優れた特性をプラスチツク成型体に
おいて十二分に発現し得るようにすることもその
目的の一つとするものである。
上記構成の積層物は、その上下両面が導電性薄
膜2,2によつて被覆され且つその厚み内には同
じく導電性中間層3…が介在一体とされているか
ら、積層物の略全体が制電効果を保有し、特にそ
の端面にあつては上記薄膜2,2と中間層3……
及び各中間層3……同志の夫々の間隔が3mm以下
とされているかこれら薄膜2,2及び中間層3…
の影響によつて、該端面全域が均等に制電効果を
発揮することになり、よつて帯電が阻止され、ゴ
ミやホコリの付着が有効に防止される。従つて、
斯る積層物を用いて前記用途に供する場合、切断
を伴なう加工を必要とされることがあつても切断
端部に新たな制電処理を施す必要はなく、しかも
積層物の実体である基材1には、上記の如き優れ
た物理的諸性能を有する各種合成樹脂がそのまま
充当されるから、その性能が低下されることがな
く、加えて導電性の薄膜2及び中間層3は厚み内
に間隔毎に形成されるから、従来の練込みによる
制電性プラスチツク成型品のようにコスト高とな
ることもない。また、この積層物はホツトプレス
により熱融着一体とされるから、単に導電性塗料
や帯電防止剤を表面に塗布する場合に如く処理膜
が剥れ落ちたりする懸念がなく、美麗な外観を得
ることも出来、更に上記グラフト共重合体を採用
する場合は水洗等によつても永久帯電防止性能が
維持され、且つ該グラフト共重合体は高価ではあ
るが全体に占める割合は小さく従つて大幅なコス
トアツプにはならない為、汎用性にも富むと云う
利点も付加される。更に亦、SnO2を充填剤とす
る塗料及びグラフト共重合体は透明物質であるか
ら、積層物全体を透明体として或いは適宜着色し
てカラフルなものとして用いることも可能で、こ
れが該積層物をしてその用途範囲を広めるに大い
に寄与することにもなり、一方亦TiO2を充填剤
とする上記塗料を用いる場合は透明は得られない
が、隠蔽力の低い白色であるから基材1に適宜着
色すれば特異な合成色が得られ白を含むカラー材
としての適正が発揮される。
叙述の如く本考案の積層物は積層された合成樹
脂基材層の夫々一枚毎の厚みを3mm以下の厚みに
保持して相隣接する合成樹脂基材層間の間隔を区
画するように、基材の上下両面間に、導電性中間
層を一体的に介在して積層しているから、導電性
薄膜と導電性中間層との間隔及び導電性中間層同
志の間隔が、合成樹脂基材層を介して3mm以下の
間隔に保持されることになつて、中間層及び薄膜
が有する導電機能の影響を受けることにより、積
層物の上下全表面は勿論のこと、積層物の切断端
面全域が均等な制電高果を奏することになり、特
にゴミやホコリの混入には細心の注意が払われる
べきウエハーの製造補助機材としての用途にはそ
の効果は顕著である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の代表的実施例を示す部分縦断
面図である。 符号の説明、1……基材、2……導電性薄膜、
3……導電性中間層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 合成樹脂基材層を積層した基材の上下両面を導
    電性塗料の塗膜若しくは導電性高分子樹脂フイル
    ムの薄膜によつて被覆し、且つその合成樹脂基材
    層の夫々一枚毎の厚みを3mm以下の厚みに保持し
    て相隣接する前記合成樹脂基材層間の間隔を区画
    するように、前記基材の上下両面間に、前記塗膜
    若しくは薄膜と同種の材料の導電性中間層を一体
    的に介在して積層することを特徴とする制電性合
    成樹脂積層物。
JP8155883U 1983-05-30 1983-05-30 制電性合成樹脂積層物 Granted JPS59187438U (ja)

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JP8155883U JPS59187438U (ja) 1983-05-30 1983-05-30 制電性合成樹脂積層物

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JPS59187438U JPS59187438U (ja) 1984-12-12
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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