JPH04350422A - 加熱調理装置 - Google Patents

加熱調理装置

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JPH04350422A
JPH04350422A JP3123377A JP12337791A JPH04350422A JP H04350422 A JPH04350422 A JP H04350422A JP 3123377 A JP3123377 A JP 3123377A JP 12337791 A JP12337791 A JP 12337791A JP H04350422 A JPH04350422 A JP H04350422A
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展一 西村
Hiromi Kaneko
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[発明の目的]
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、水蒸気等を検出する気
体センサの検出状態に基づいて加熱調理を実行する加熱
調理装置に関する。
【0003】
【従来の技術】例えば、自動調理機能付きの電子レンジ
の一例として、水蒸気等を検出する気体センサからの電
気信号に基づいて加熱出力を調整するものが供されてい
る。このような気体センサとしては、食品から発生する
アルコールの影響を防止するために、アルコールに対す
る感度は小さく設定されており、主に食品から発生する
水蒸気による相対湿度の変化或は温度変化の影響を受け
てその抵抗値が変化するようになっている。従って、気
体センサからの電気信号の出力変化比が設定値に達した
ところで、マグネトロンの駆動を停止することにより、
食品の加熱調理を自動的に実行することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、食品から発
生する水蒸気等による相対湿度の変化は、加熱調理実行
時の環境温度(室温)及び相対湿度の影響を受けるので
、電子レンジが設置されている環境により気体センサの
出力が変動し、調理の出来具合が不安定となって加熱不
足及び加熱過多となることがあった。具体的には、高温
高湿度の例えば梅雨時には、気体センサの感度が見掛け
上低くなるので、調理時間が長くなって加熱過多となる
。一方、低温低湿度の冬季では、気体センサの感度が見
掛け上高くなるので、調理時間が短くなって加熱不足と
なる。従って、加熱調理を実行する環境により気体セン
サの出力特性が変動するので、気体センサの出力変化比
に基づいて加熱調理終了タイミングを決定する構成では
、図14に示すように環境温度及び相対湿度の影響によ
り調理時間がta からtb までばらついて加熱調理
を安定して実行できないという課題が残されていた。
【0005】また、食品の重量によって食品から発散す
る水蒸気等の量が異なるので、同一の環境温度であって
も、食品の重量によって調理の出来具合が異なる場合も
あった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
、その目的は、環境温度の影響を受けることなく気体セ
ンサの出力変化比に基づいて加熱調理を自動的に実行す
ることができ、さらには食品の重量の影響を受けること
なく加熱調理を自動的に実行することができる加熱調理
装置を提供するにある。
【0007】[発明の構成]
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、食品から発生
する水蒸気等を検出して電気信号を出力する気体センサ
と、この気体センサからの電気信号の出力変化比に基づ
いて加熱出力を調整する制御手段とを備えた加熱調理装
置において、環境温度を検知する温度検知手段を設ける
と共に、前記制御手段を、前記温度検知手段による環境
温度に基づいて前記気体センサからの電気信号の出力変
化比を基準環境温度における加熱調理時に上記気体セン
サから出力される電気信号の出力変化比となるように補
正すると共にその補正値に基づいて加熱出力を調整する
ように構成したものである。
【0009】また、食品の重量を検出する重量センサを
設けると共に、制御手段を、前記重量センサからの電気
信号に基づいて気体センサからの電気信号を出力変化比
を補正するように構成してもよい。
【0010】
【作用】請求項1記載の加熱調理装置の場合、加熱調理
が実行されると、食品から水蒸気等が出力されるので、
それに応じて気体センサからの電気信号が変化する。こ
のとき、制御手段は、温度検知手段により環境温度を検
出しており、その環境温度を基づいて気体センサからの
電気信号の出力変化比を、基準環境温度時における加熱
調理時に気体センサから出力される電気信号の出力変化
比となるように補正する。これにより、気体センサから
の電気信号の出力変化比は環境温度の影響が無効化され
るので、その出力変化比に基づいて加熱調理を確実に実
行することができる。
【0011】請求項2記載の加熱調理装置の場合、重量
センサの検出状態に基づいて気体センサからの電気信号
の出力変化比を補正するようにしたので、食品の重量に
応じて食品から発散する水蒸気量等が変動するにしても
、その変動による影響を無効化することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1乃至図7を
参照して説明する。電子レンジの電気的構成を概略的に
示す図1において、加熱室1内にはターンテーブル2が
配設されている。また、加熱室1を臨んでマグネトロン
3及び温度検知手段たるオーブン用サ―ミスタ4が設け
られている。そして、加熱室1の排気口5には気体セン
サ6が設けられており、これは、排気口5から排出され
る水蒸気等を検出して電気信号Vs を出力する。
【0013】マグネトロン3は高圧トランス7の二次巻
線と接続され、その一次巻線はDCリレー8を介して交
流電源9と接続されている。
【0014】制御手段10はマイクロコンピュータを主
体として成り、これは、スタートキー11のオンにより
DCリレー8をオンしてマグネトロン3を駆動すると共
に、気体センサ6からの電気信号Vs の出力変化比に
基づいてDCリレー8をオフする。また、制御手段10
は、オーブン加熱実行中は図示しないヒータに通電する
と共に、サ―ミスタ4からの温度信号に基づいてヒータ
への通電量を調整する。そして、制御手段10は、現在
時刻若しくは調理終了までの時間を表示器12に適宜表
示する。
【0015】ここで、制御手段10は、スタートキー1
1がオンしたときは、サ―ミスタ4からの温度信号に基
づいて環境温度(室内温度)を測定すると共に、その環
境温度に基づいて補正係数を演算する。そして、制御手
段10は、加熱調理実行中は気体センサ6からの電気信
号Vs の出力変化比を補正係数に基づいて補正し、そ
の補正値が設定値となったときはDCリレー8をオフす
る。
【0016】次に上記構成の作用を図2に示すフローチ
ャートを参照して説明する。加熱室1内に食品を収納し
た状態でスタートキー11を押圧操作すると、制御手段
10は、ステップS1 からステップS2 に進行して
DCリレー8をオンする。すると、マグネトロン3に高
圧交流電圧が印加されるので、マグネトロン3から食品
に高周波が照射されて食品の温度が上昇する。
【0017】一方、制御手段10は、加熱調理を開始し
たときは、サ―ミスタ4からの温度信号に基づいて環境
温度(室内温度)を検出する。そして、制御手段10は
、気体センサ6からの電気信号Vs を入力すると共に
(ステップS4 )、環境温度に基づいて電気信号の出
力変化比を補正する(ステップS5 )。
【0018】即ち、気体センサ6は食品から発生した水
蒸気等に触れると、その抵抗値が変化する特性を有して
おり、その特性は次式で表される。     R(t)=R0 ×EXP{α(Tx−T0 
)+β(Hx−H0 )}R0 :気体センサの初期抵
抗値 α:気体センサの温度係数 β:気体センサの湿度係数 T0 ,H0 :加熱調理開始時の環境温度・相対湿度
Tx,Hx:加熱調理実行中の温度・相対湿度上述の式
から、気体センサ6の抵抗値は、初期抵抗R0 を基準
として気体センサの環境温度及び相対湿度の影響を受け
ながら調理時間の経過に従って変化していることが分る
【0019】図3は環境の異なる状態における気体セン
サ6の出力特性の一例を示している。この図3において
、R1 (t)は環境温度5℃相対湿度50%における
電気信号Vs の出力変化比ΔVの時間特性を示し、R
2 (t)は環境温度25℃相対湿度70%における電
気信号Vs の出力変化比ΔVの時間特性を示し、R3
 (t)は環境温度35℃相対湿度70%における電気
信号Vs の出力変化比ΔVの時間特性を示している。 この図3から分るように、環境温度が高くなるほど、気
体センサ6の感度が低下している。
【0020】さて、異なる環境における電気信号Vs 
の出力変化比ΔVの時間特性を示す曲線は相似形となっ
ているので、同一時間における出力変化比ΔVの比率は
調理時間の経過にかかわらず略一定となっている。従っ
て、調理実行時の環境温度及び相対湿度における電気信
号Vs の出力変化比ΔVに補正係数(相似比)を乗算
することにより、所定の環境における電気信号Vs の
出力変化比ΔVを特定の環境における電気信号Vs の
出力変化比ΔVに一致させることができる。
【0021】即ち、環境温度5℃相対湿度50%におけ
る加熱調理実行時における電気信号Vs の出力変化比
特性R1 (t)をR2 (t)に変換するための補正
係数をK1,R3 (t)をR2 (t)に変換するた
めの補正係数をK2 とすると、 R2 (t)=K1 ×R1 (t) R2 (t)=K2 ×R3 (t) と表すことができる。
【0022】ここで、上述したように補正係数K1 ,
K2 は相似比であるので調理時間にかかわらず一定で
環境温度及び相対湿度を変数要素として表すことができ
る。 この場合、相対湿度は環境温度を変数要素として表すこ
とができることから、補正係数K1 ,K2 を環境温
度のみを変数要素K(T)として表すことができる。つ
まり、K1 =K2 =K(T)として表すことができ
る。従って、図3に示す調理時間t1 ,t2 ,t3
 の何れの時点におけるR1 (t),R2 (t),
R3(t)の関係からK(T)を求めることができるの
で、例えばt1 における補正係数K1 (T)をt1
 における電気信号Vs の出力変化比ΔV11に基づ
いて求める。
【0023】この場合、電気信号Vs の出力変化比Δ
Vと環境温度Tとの関係は実験結果から、ΔV11=−
0.0042×T+0.245となる。
【0024】また、環境温度5℃におけるt1 時点の
電気信号Vs の出力変化比ΔV11を、環境温度25
℃におけるt1 時点の電気信号の出力変化比ΔV21
に一致するように補正するには、それらの比であるΔV
21/ΔV11をR1 (t)に乗算すればよいので、
t1 における補正係数K1 (T)を、K1 (T)
=ΔV21/ΔV11により求めることができる。
【0025】さて、上述したようにt1 における補正
係数K1 (T)はt2 ,t3 における補正係数K
2 (T),K3 (T)と同一と見なすことができる
ので、結局、環境温度が5℃における出力変化比R1 
(t)を環境温度が25℃(基準境界温度)における出
力変化比R2 (t)に補正するための補正係数K(T
)はK(T)=ΔV21/ΔV11 =ΔV21/(−0.0042×T+0.245)とな
る。
【0026】ここで、図5に上述のようにして求めた補
正係数K(T)を示す。この図5から、環境温度が高く
なる程、電気信号Vs の出力変化比ΔVを大きく補正
しなければならないことが分かる。
【0027】そして、制御手段10は、図2におけるス
テップS5 において補正した出力変化比ΔVが設定値
αを上回ったか否かを判断し、上回ったときはステップ
7 に進行してDCリレー8をオフする。これにより、
マグネトロン3が停止して加熱調理が終了する。
【0028】図6に、御飯を再加熱したときの気体セン
サ6からの電気信号Vs の出力変化比ΔVを、室温の
高低及び補正の有無に応じて示した。
【0029】また、図7に、味噌汁を再加熱したときの
気体センサ6からの電気信号Vs の出力変化比ΔVを
、室温の高低及び補正の有無に応じて示した。
【0030】上記第1実施例のものによれば、気体セン
サ6からの電気信号Vs の出力変化比ΔVを、環境温
度が25℃のときに気体センサ6から出力される電気信
号Vsの出力変化比ΔVに一致するように加熱調理開始
時の環境温度に基づいて補正するようにしたので、気体
センサからの電気信号の出力変化比が環境温度により変
動してしまう従来例と違って、環境温度の影響を受ける
ことなく、気体センサ6からの電気信号Vs の出力変
化比ΔVに基づいてマグネトロン3を適切なタイミング
で停止することができる。
【0031】図8乃至図13は本発明の第2実施例を示
しており、第1実施例と同一部分には同一符号を付して
説明を省略し、異なる部分を符号を付して説明する。即
ち、この第2実施例では、ターンテーブル2に載置され
た食品の重量を測定する重量センサ13が設けられてお
り、その重量センサ13からの重量信号が制御手段10
に与えられている。
【0032】そして、制御手段10は、第1実施例と同
様に加熱調理開始時の環境温度に基づいて気体センサ6
からの電気信号Vs の出力変化比ΔVに対する補正係
数K(T)を演算するようになっており、この場合、そ
の補正係数を重量センサ13による食品の重量に基づい
て最終決定するようになっている。
【0033】つまり、環境温度及び食品の重量が異なる
状態で気体センサ6からの電気信号Vs の出力変化を
示す図9から分かるように、食品の重量が異なるときは
、食品から生じる水蒸気等の量が異なるので、同一環境
温度であっても食品の重量によって気体センサ6からの
電気信号Vs の時間特性がが異なっている。このため
、同一環境温度であっても、食品の重量によって電気信
号Vs の出力変化比ΔVは図10に示すように異なっ
ているので、それに応じて補正係数K(T)は図11に
示すように食品の重量によって異なっている。
【0034】そこで、制御手段10は、環境温度に加え
て食品の重量に基づいて補正係数K(T)を決定すると
共に、その補正係数K(T)に基づいて気体センサ6か
らの電気信号Vs の出力変化比ΔVを補正するのであ
る。
【0035】具体的には、制御手段10は、マグネトロ
ン3を駆動すると、重量センサ13により食品の重量を
検出し、その重量が設定重量よりも軽い場合は、   
 K(T)=ΔV21/(−0.0042×T+0.2
45)により補正係数K(T)を求める。
【0036】また、食品の重量が設定重量よりも重いと
きは、     K(T)=ΔV22/(−0.0075×T+
0.416)により補正係数K(T)を求める。
【0037】即ち、制御手段10は、例えば御飯1杯の
ときは、気体センサ6からの電気信号Vs の出力変化
比ΔVを補正係数K(T)=ΔV21/(−0.004
2×T+0.245)に基づいて補正し、御飯3杯のと
きは、気体センサ6からの電気信号Vs の出力変化比
ΔVを補正係数K(T)=ΔV22/(−0.0075
×T+0.416)に基づいて補正する。
【0038】ここで、図12に、御飯1杯を再加熱した
ときの気体センサ6からの電気信号Vs の出力変化比
ΔVを、室温の高低及び補正の有無に応じて示した。ま
た、図13に、御飯3杯を再加熱したときの気体センサ
6からの電気信号Vs の出力変化比ΔVを、室温の高
低及び補正の有無に応じて示した。
【0039】上記第2実施例によれば、気体センサ6か
らの電気信号Vs の出力変化比ΔVを、環境温度に加
えて食品の重量により補正するようにしたので、加熱終
了タイミングを一層正確に決定することができる。
【0040】尚、上記各実施例では、オーブン用サ―ミ
スタ4により環境温度を検出するようにしたが、室温セ
ンサを設け、その室温センサにより環境温度を検出する
ようにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1記載の加熱調理装置によれば、制御手段を、温度検知
手段による環境温度に基づいて気体センサからの電気信
号の出力変化比を基準環境温度における加熱調理時に上
記気体センサから出力される電気信号の出力変化比とな
るように補正すると共にその補正値に基づいて加熱出力
を調整するように構成したので、環境温度の影響を受け
ることなく気体センサの出力変化比に基づいて加熱調理
を自動的に実行することができるという優れた効果を奏
する。
【0042】また、請求項2記載の加熱調理装置によれ
ば、食品の重量を検出する重量センサを設けると共に、
制御手段を、前記重量センサからの電気信号に基づいて
気体センサからの電気信号を出力変化比を補正するよう
に構成したので、上記の効果に加えて食品の重量による
気体センサからの電気信号の出力変動による影響を防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す電子レンジの概略図
【図2】制御手段の動作を示すフローチャート
【図3】
気体センサ出力変化比の時間特性図
【図4】気体センサ
出力変化比の温度特性図
【図5】補正係数の温度特性図
【図6】気体センサ出力変化比の時間特性図
【図7】気
体センサ出力変化比の時間特性図
【図8】本発明の第2
実施例を示す図1相当図
【図9】食品重量の異なる状態
で示す気体センサ出力
【図10】食品重量の異なる状態
で示す図4相当図
【図11】食品重量の異なる状態で示
す図5相当図
【図12】御飯一杯時における気体センサ
の出力変化比の時間特性図
【図13】御飯三杯時における図12相当図
【図14】
従来例における気体センサ出力
【符号の説明】
1は加熱室、4はサ―ミスタ(温度検知手段)、6は気
体センサ、10は制御手段、13は重量センサである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  食品から発生する水蒸気等を検出して
    電気信号を出力する気体センサと、この気体センサから
    の電気信号の出力変化比に基づいて加熱出力を調整する
    制御手段とを備えた加熱調理装置において、環境温度を
    検知する温度検知手段を設けると共に、前記制御手段は
    、前記温度検知手段による環境温度に基づいて前記気体
    センサからの電気信号の出力変化比を基準環境温度にお
    ける加熱調理時に上記気体センサから出力される電気信
    号の出力変化比となるように補正すると共にその補正値
    に基づいて加熱出力を調整するように構成されているこ
    とを特徴とする加熱調理装置。
  2. 【請求項2】  食品の重量を検出する重量センサを設
    けると共に、制御手段は、前記重量センサの検出状態に
    基づいて気体センサからの電気信号を出力変化比を補正
    するように構成されていることを特徴とする加熱調理装
    置。
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