JPH04350373A - オイルポンプ及びその製造方法 - Google Patents

オイルポンプ及びその製造方法

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JPH04350373A
JPH04350373A JP12597191A JP12597191A JPH04350373A JP H04350373 A JPH04350373 A JP H04350373A JP 12597191 A JP12597191 A JP 12597191A JP 12597191 A JP12597191 A JP 12597191A JP H04350373 A JPH04350373 A JP H04350373A
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recess
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Tatsuro Kubo
達郎 久保
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の自動変速機など
に設けられるオイルポンプ及びその製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のようなオイルポンプとして
は、アウターロータおよびインナーロータの回転、もし
くは左右一対のロータの回転によりオイルを供給するも
のが知られている(例えば実開昭62ー152009号
公報参照)。このようなオイルポンプにおいては、上記
ロータと、このロータ回転軸の軸方向に相対向するポン
プ本体面との間にサイドクリアランスが確保され、この
クリアランスは、ロータが摺動回転可能で、かつ外部に
オイルが漏れない程度に設定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、上記オイルポン
プの軽量化を図るために、このオイルポンプをアルミニ
ウム合金により形成することが検討されている。この場
合、上記軽量化をより有効に進めるためにはオイルポン
プ全体をアルミニウム合金で形成することが好ましいが
、ロータには耐摩耗性が要求されるので、このロータは
従来通り鋳鉄等の鉄系素材で形成せざるを得ず、実際に
はハウジングのみがアルミニウム合金で形成されること
となる。
【0004】しかし、このような構造のオイルポンプで
は、使用時にポンプ自体が昇温することにより、上記ハ
ウジングとロータとの間に素材の差異に起因する熱膨張
差が生じ、これによって不具合が生じるおそれがある。 すなわち、上記使用時に高温のオイルでポンプ全体が加
熱されると、アルミ合金製のハウジングの熱膨張量が鉄
製のロータの熱膨張量よりも大きいために、前記サイド
クリアランスが予め設定された理想の量よりも拡大し、
これによってオイル漏れが生じ、所望の吐出量を確保で
きなくなるおそれがある。
【0005】本発明は、上記事情に鑑み、オイル漏れ等
の不都合を防ぎながら軽量化を図ることができるオイル
ポンプ及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、凹部を有する
ハウジングと、上記凹部内に回転可能に保持されたロー
タと、このロータが保持された状態で上記凹部を塞ぐよ
うに上記ハウジングに装着されるカバーとを備えるとと
もに、上記ハウジングがアルミニウム合金で形成され、
上記ロータが鉄系素材により形成されたオイルポンプに
おいて、上記ロータの外表面と上記凹部の内表面との間
に、上記ロータとほぼ等しい熱膨張率をもつ素材からな
り、上記凹部と同方向に開口し、上記凹部の内径よりも
小さな外径をもつライナーが介在し、このライナーの開
口側端部にこの端部から半径方向外側に突出する鍔部が
形成され、上記凹部の開口周縁に上記鍔部が嵌入される
段部が形成されるとともに、上記鍔部の厚み寸法が上記
段部の深さ寸法よりも大きく設定されているものである
(請求項1)。
【0007】このオイルポンプは、上記カバーに対する
上記ライナー及びハウジングの合わせ面及び上記ライナ
ーの内表面を仕上げ加工した後に、このライナーの本体
及び鍔部を上記ハウジングの凹部及び段部にそれぞれ遊
嵌し、このライナーを塞ぐようにしてカバーをハウジン
グ側に固定して、このカバーで上記鍔部を上記段部に押
し付けることにより製造することが可能である(請求項
2)。
【0008】
【作用】請求項1記載のオイルポンプによれば、ハウジ
ングとロータとの間にロータと略等しい熱膨張率をもつ
ライナーが介在しているので、使用時にポンプ自体が加
熱されても、上記ライナーとロータとはほぼ同じ程度に
熱膨張し、両者間のクリアランスはほとんど変化しない
。一方、アルミニウム合金製のハウジングはライナーよ
りも膨張するため、ハウジング側の段部の深さ寸法の膨
張量はライナー側の鍔部の厚み寸法の膨張量よりも大き
くなるが、膨張前の状態で予め鍔部の厚み寸法が段部の
深さ寸法よりも大きく設定されているので、上記熱膨張
差が生じてもカバーとライナーとの接触状態は保たれ、
よってロータとカバーとのクリアランス変化も微小量に
保たれる。
【0009】さらに、このオイルポンプを製造する際に
おいては(請求項2)、上記ライナー及びハウジングの
各面を仕上げ加工した後にライナーの装着を行うので、
装着後に上記仕上げ加工を行う場合と異なり、ポンプ内
に上記加工による切り粉が入り込まない。また、ライナ
ーはハウジングの凹部に遊嵌するだけであり、その後の
カバーの装着で鍔部を段部に押し付けることによりライ
ナーを固定しているので、ライナーを凹部内に嵌入した
後もライナーを凹部内で回すことが可能であり、これに
よってライナーとハウジングとの相対角度位置を変える
ことができる。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明する
【0011】図2および図3に示すオイルポンプは、ア
ウターロータ1、インナーロータ2、ハウジング3、ラ
イナー4、及びカバー5で構成されている。
【0012】上記アウターロータ1には内歯11が形成
され、インナーロータ2には上記内歯11より1つ歯数
が少ない外歯21が形成されている。そして、両歯11
,21が互いに噛み合う状態で両ロータ1,2がハウジ
ング3の凹部30内に収容されており、この凹部30の
内表面とロータ1,2の外表面との間にライナー4が介
在した状態で、このライナー4及びロータ1,2を塞ぐ
ようにしてカバー5がハウジング3に装着されている。
【0013】ここで、ハウジング3およびカバー5はア
ルミニウム合金(例えば熱膨張率が21.8×10 ̄6
/℃ のもの)で形成されている。これに対し、一対の
ロータ1,2およびライナー4はともに鉄系の素材(例
えば熱膨張率が 10.8×10 ̄6/℃ の焼結合金
や11.7×10 ̄6/℃の鋳鉄など)で形成されてお
り、互いに熱膨張率の等しいものとされている。
【0014】ライナー4は、円板状の基板部41と、こ
の基板部41の外周縁からカバー5側(図2の右側)に
延びる周壁部42とを有し、この周壁部42の先端部す
なわちライナー4の開口側端部から半径方向外側に鍔部
43が突出している。これに対し、凹部30の開口周縁
部には段部303が凹設され、この段部303内に上記
鍔部43が嵌入されている。
【0015】図1に示すように、上記基板部41の外側
面411は、ハウジング3の凹部30の内底面301と
微小量の隙間寸法δを残して相対向しており、同様に、
周壁部42の外周面421は上記凹部30の内周面30
2に対し、鍔部43の外周面432は上記段部303の
内周面305に対し、それぞれ隙間寸法Δr,ΔRを残
して相対向している。すなわち、上記周壁部42の外半
径寸法は凹部30の内半径寸法よりもΔrだけ小さく設
定され、鍔部43の外半径寸法は段部303の内半径寸
法よりもΔRだけ小さく設定されている。また、鍔部4
3の厚み寸法t2は段部303の深さ寸法t1よりもΔ
tだけ大きく設定されており、従って、ライナー4の開
口側端面45はハウジング3のカバー合わせ面(カバー
5が装着される面)33よりもΔtだけ突出している。
【0016】ここで、上記隙間寸法Δr,ΔRは、凹部
30内にライナー4を容易に嵌入できる程度に設定する
ことが好ましく、具体的には 0.05〜0.10mm
 程度が好適である。また、寸法Δtは、後述のような
ポンプ使用時に発生する鍔部43と段部303との熱膨
張寸法差よりも大きな寸法に設定することがより望まし
く、具体的には 0.01〜0.05mm程度が好適で
ある。
【0017】そして、このような状態で、ライナー4と
ハウジング3の双方に図3に示すようなピン8が挿入さ
れ、このピン8によってハウジング3に対するライナー
4の回転が規制されている。
【0018】上記ライナー4内においては、図2に示す
ように、アウターロータ1の外周面13とライナー4の
周壁部42の内周面422とが互いに摺動可能な程度に
略密着し、同様に、内側面14と上記ライナー4の基板
部41の内側面412、外側面12とカバー5とがそれ
ぞれ互いに摺動可能な程度にほぼ密着しており、このラ
イナー4によって上記アウターロータ1が軸Y回りに回
転可能に支持されている。また、インナーロータ2の内
周面23と基板部41の筒状の中心突部44、内側面2
4と上記基板部41の内側面412、及び外側面22と
カバー5もそれぞれ互いに摺動可能な程度にほぼ密着し
ており、これによって、インナーロータ2は、上記アウ
ターロータ1の回転軸Yと互いに平行でかつこの軸Yに
対して所定量偏心した軸X回りに回転可能に支持されて
いる。
【0019】上記アウターロータ1の内歯11と、イン
ナーロータ2の外歯21とは、周方向の一部で回転力が
伝達されるように互いに噛み合い、その他の領域には両
歯1,21で囲まれた複数の空間7(図3)が形成され
ている。上記インナーロータ2は、図略のオイルポンプ
軸のポンプフランジ61に連結されており、このポンプ
フランジ61を介して図略のクランク軸等から回転力を
受けることにより、軸Xを中心として図2における時計
方向に回転駆動されるとともに、アウターロータ1も軸
Y回りに同一方向に回転するようになっている。
【0020】図3および図4に示すように、上記ライナ
ー4の基板部41において、一対のロータ1,2の噛み
合い部71(図3参照)に対しロータ回転方向の上流側
の空間72に相当する部分には吸込口用連通穴414が
貫設され、同様に、上記ロータ回転方向の下流側の空間
73に相当する部分には吐出口用連通穴415が貫設さ
れている。これに対してハウジング3には、凹部30の
内周面302および内面301を切欠くことによりオイ
ルの吸込口31が形成され、上記吸込口用連通穴414
に臨んで開口した状態となっており、同様にして、吐出
口32が上記吐出口用連通穴415に臨んで開口するよ
うに形成されている。
【0021】このオイルポンプは、以下に記すような方
法によって製造することが可能である。
【0022】まず、ポンプを組立てる前に、ライナー4
の内表面、すなわち、図1に示すような中心取付部44
の側面441や基板部41の内側面412、周壁部42
の内側面422を予め仕上げ加工しておくとともに、ラ
イナー4の開口側端面45及びハウジング3のカバー合
わせ面33も仕上げ加工しておく。
【0023】次に、上記ライナー4の基板部41及び周
壁部42をハウジング3の凹部30内に嵌入するととも
に、ライナー4の鍔部43をハウジング3の段部303
内に嵌入する。ここで、上記周壁部42及び鍔部43の
外半径は、凹部30及び段部303の内半径と比べてそ
れぞれΔr,ΔRだけ小さく設定されているので、ライ
ナー4はハウジング3に対して遊嵌状態にある。従って
、嵌入後もライナー4を凹部30内で回すことができ、
これによってハウジング3に対するライナー4の相対角
度位置を変えることが可能である。
【0024】そして、ピン8の挿入によってハウジング
3に対するライナー4の位置決めをし、このライナー4
にロータ1,2を収容した状態で、これらロータ1,2
及びライナー4を覆うようにしてカバー5をハウジング
3に対してボルト等で固定する。ここで、上記ライナー
4の開口側端面45はハウジング3のカバー合わせ面3
3よりも寸法Δtだけカバー5側に突出しているので、
上記カバー5の装着の際のボルトの締込みにより、この
カバー5で上記ライナー4の鍔部43が段部303に押
し付けられ、ライナー4はカバー5とハウジング3との
間で挾持、固定された状態となる。これにより、上述の
オイルポンプを得ることができる。
【0025】次に、このオイルポンプの作用を説明する
【0026】まず、オイルポンプ軸の駆動によりインナ
ーロータ2が軸Xを中心として図3の時計回り方向に回
転駆動されると、これと同期してアウターロータ1が軸
Y回りに回転する。両ロータ1,2の回転により、空間
7の容積は噛み合い部71からロータ回転方向に徐々に
拡大し、その後ある点を過ぎると、逆に徐々に縮小して
再び噛み合い部71に至るといった変化をなす。そして
、上記空間容積拡大過程で吸込口31からオイルが吸い
込まれて空間72を満たし、容積縮小過程で空間73内
のオイルが吐出口32から吐出される。
【0027】このようなオイルの吸込み、吐出が続けら
れると、オイルポンプが高温のオイルによって次第に加
熱され、膨張を始める。このとき、アルミニウム合金製
のハウジング3と鉄系のライナー4及びロータ1,2と
の間には熱膨張差が生じるが、ライナー4とロータ1,
2との間にはほとんど熱膨張差が生じないので、両者間
のクリアランスは初期の量にほぼ維持される。一方、鍔
部43の厚み寸法の熱膨張量は段部303の深さ寸法の
熱膨張量よりも大きいが、上記のように、初期状態にお
いて予め鍔部43の厚み寸法t2が段部303の深さ寸
法t1よりもΔtだけ大きめに設定されているので、上
記鍔部43と段部303との間に熱膨張差が生じても、
換言すれば鍔部43の熱膨張量よりも段部303の熱膨
張量の方が大きくても、ライナー4の開口側端面45が
ハウジング3のカバー合わせ面33よりも沈むことはな
く、上記開口側端面45とカバー5との接触は保たれ、
カバー5とロータ1,2とのクリアランスも微小量のま
まである。従って、ロータ1,2両側のサイドクリアラ
ンスは常時微小量に保たれ、従来のようにサイドクリア
ランスの拡大によってオイル漏れを招くおそれはほとん
どなくなる。
【0028】以上のように、このオイルポンプでは、ハ
ウジング3やカバー5をアルミニウム合金で形成するこ
とによりポンプ全体の軽量化を図ることができる一方、
ハウジング3とロータ1,2との間に材料の相違による
熱膨張差が生じても、これらの間に介在するライナー4
によってサイドクリアランスを略一定に保つことにより
、オイル漏れを確実に抑えることができ、オイルポンプ
の所定の作動状態を維持して信頼性の向上を図ることが
できる。
【0029】しかも、このオイルポンプでは、ライナー
4とハウジング3とを遊嵌状態にする一方、ライナー4
の開口側端面45をハウジング3のカバー合わせ面33
よりも寸法Δtだけ突出させてこれをカバー5で押えつ
けることによりライナー4を固定するようにしているの
で、例えばライナー4を凹部30に打ち込んで圧入固定
するものに比べ、次のような利点を有する。
【0030】(a) ライナー4を凹部30内に圧入す
る場合には、この圧入によってライナー4が変形するた
め、ライナー4の内表面の仕上げ加工は必ず圧入後に行
わなければならず、この加工の際、あるいは上記圧入の
際に発生する切り粉がオイルポンプ内に入り込むおそれ
があるが、上記実施例におけるオイルポンプでは、ライ
ナー4をハウジング3の凹部30内に遊嵌するだけであ
って、組立て後もライナー4の変形は生じないので、組
立て前に予めライナー4の仕上げ加工を行うことが可能
であり、このため、上記切り粉がポンプ内に入り込む不
都合を未然に回避することができる。また、本実施例の
オイルポンプでは、上述のように、開口側端面45を意
図的にハウジング3のカバー合わせ面33よりも突出さ
せており、ライナー4をハウジング3に組み付けてから
開口側端面45とカバー合わせ面33との面を合わせる
ための加工が不要であり、この加工による切り粉の発生
も防ぐことができる。
【0031】(b) 上記圧入による組立てでは、ライ
ナー4をハウジング3に組み付けた後はライナー4をハ
ウジング3に対して回すことができないが、上記実施例
のオイルポンプではライナー4をハウジング3内に嵌入
した後もライナー4をハウジング3に対して回すことが
でき、これによってライナー4のハウジング3に対する
相対角度の位置決め及び調節を容易に行うことが可能で
ある。
【0032】また、上記実施例では、ライナー4によっ
てアウターロータ1の外周面を回転摺動可能に支持して
いるため、吸込口31と、連通路としての凹部30の切
欠き部304(図2、図3参照)を拡大することができ
、これによりスムーズなオイルの吸い込みを図ることが
でき、キャビテーションによる騒音の低減もしくは防止
を図ることができる。すなわち、ライナー4のない従来
のオイルポンプでは、凹部内周面がアウターロータの回
転支持面となるために、上記連通路としての切欠き部を
あまり大きくすることができず、このため吸込口の開口
面積の上限が制限されていたのに対し、この実施例では
その制限がないため、上記の効果が得られるのである。
【0033】なお、上記実施例では、ロータ1,2とラ
イナー4とを同素材で形成することにより両者の熱膨張
率を同一としているが、本発明はこれに限らず、ライナ
ーの素材は、上記の効果が得られる程度までロータとの
熱膨張率が近似しているものであればよく、例えばロー
タの素材とは異なる他の鉄系の素材を用いてライナー4
を形成してもよい。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明は、鉄系素材からな
るロータとアルミニウム合金製ハウジングの凹部との間
に、上記ロータとほぼ等しい熱膨張率をもつ素材からな
るライナーを介在させるとともに、このライナーの開口
側端部に形成した鍔部の厚み寸法を、この鍔部が嵌入さ
れる上記ハウジング側の段部の深さ寸法よりも大きくし
たものであるので、ハウジング等をアルミニウム合金で
形成することによりポンプ全体の軽量化を図る一方、ハ
ウジングとロータとの間の熱膨張差が生じてもライナー
の介在によってサイドクリアランスの拡大を防ぐことが
でき、このクリアランス拡大に起因するオイル漏れを抑
えてオイルポンプの信頼性の向上を図ることができる効
果がある。
【0035】さらに、このオイルポンプでは、ライナー
とハウジングとを遊嵌状態にし、カバーをハウジングに
固定する際に上記鍔部を段部に押し付けることによって
ライナーの固定を行っているので、組立て前に予めライ
ナーの仕上げ加工を行うことが可能であり、このため、
上記加工に伴う切り粉がポンプ内に入り込む不都合を未
然に回避することができる。また、ライナーをハウジン
グ内に嵌入した後もライナーをハウジングに対して回す
ことができるため、ハウジングに対するライナーの相対
角度の位置決め及び調節を容易に行うことができる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるオイルポンプの要部
を示す断面側面図である。
【図2】図3のA−A線断面図である。
【図3】上記オイルポンプにおいてカバーを除いた状態
を示す正面図である。
【図4】図3のBーB線断面図である。
【符号の説明】
1  アウターロータ 2  インナーロータ 3  ハウジング 4  ライナー 5  カバー 30  凹部 43  鍔部 303  段部 t1  段部の深さ寸法 t2  鍔部の厚み寸法

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  凹部を有するハウジングと、上記凹部
    内に回転可能に保持されたロータと、このロータが保持
    された状態で上記凹部を塞ぐように上記ハウジングに装
    着されるカバーとを備えるとともに、上記ハウジングが
    アルミニウム合金で形成され、上記ロータが鉄系素材に
    より形成されたオイルポンプにおいて、上記ロータの外
    表面と上記凹部の内表面との間に、上記ロータとほぼ等
    しい熱膨張率をもつ素材からなり、上記凹部と同方向に
    開口し、上記凹部の内径よりも小さな外径をもつライナ
    ーが介在し、このライナーの開口側端部にこの端部から
    半径方向外側に突出する鍔部が形成され、上記凹部の開
    口周縁に上記鍔部が嵌入される段部が形成されるととも
    に、上記鍔部の厚み寸法が上記段部の深さ寸法よりも大
    きく設定されていることを特徴とするオイルポンプ。
  2. 【請求項2】  請求項1記載のオイルポンプの製造方
    法であって、上記カバーに対する上記ライナー及びハウ
    ジングの合わせ面及び上記ライナーの内表面を仕上げ加
    工した後に、このライナーの本体及び鍔部を上記ハウジ
    ングの凹部及び段部にそれぞれ遊嵌し、このライナーを
    塞ぐようにしてカバーをハウジング側に固定することに
    よりこのカバーで上記鍔部を上記段部に押し付けること
    を特徴とするオイルポンプの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6089843A (en) * 1997-10-03 2000-07-18 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Sliding member and oil pump
JP2014501866A (ja) * 2010-08-03 2014-01-23 イートン コーポレーション 流体装置用のバランスプレートアセンブリ

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