JPH04349741A - 通信処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、プロトコル処理機能を
有する通信処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、発生したイベント（事象）及びそ
の時の通信状態に応じてプロトコル処理方法を決定し得
る通信処理装置では、送受信通信モジュールにおいて発
生したイベントに対応して起動される通信処理を実行す
る場合は、現在の通信状態を検査しその通信状態におい
て発生するイベントにつき全ての場合を検査し、該当す
る通信処理を検索して実行するようにしているのが一般
的である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな通信処理装置では、通信状態と発生イベントから通
信処理を検索し、該当通信モジュールを呼び出すように
しているので、或る通信状態においては全イベントを検
査する必要が生じるだけでなく、例えばデータ転送状態
のときでも接続処理状態時に発生すべきイベントについ
て検査する必要がある。また、データ転送状態、接続処
理状態、解放処理状態など、通信フェーズに応じて発生
するイベントが異なる場合でも、或る通信状態では発生
イベントの全てを考慮して通信処理を決定しなければな
らない。このため、通信処理モジュールを呼び出すまで
の時間が長くなり、通信処理を高速に実行出来ないとい
う問題がある。

【０００４】従って、本発明は通信処理モジュールを呼
び出すまでの時間を短くし、通信処理を高速に実行し得
るようにするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、通信路
からデータを受信するデータ受信手段と、このデータ受
信手段が受信したデータに応じてイベントを発生するイ
ベント発生手段と、設定されている通信処理状態遷移マ
トリクスを用いて、イベント発生手段からのイベント及
び通信状態に基づいた通信処理を検索する検索手段と、
検索された通信処理を実行する実行手段と、実行後の通
信状態に応じて次なる通信処理検索のための通信処理状
態遷移マトリクスを動的に設定する設定手段とを備えた
通信処理装置が提供される。

【０００６】

【作用】データ受信手段は通信路からデータを受信する
と、そのデータが通信処理上有効かどうかを検査し、有
効である場合はそのデータをイベント発生手段に渡す。 イベント発生手段は、この受信データの種類に応じたイ
ベントを発生する。検索手段は発生イベントとその時の
通信状態とから、予め設定されている通信状態遷移マト
リクスにより該当する通信処理を検索し、実行手段は検
索された通信処理を実行する。設定手段は通信処理実行
後、次の通信状態から次に発生するイベントによって通
信処理を検索するための通信状態遷移マトリクスを動的
に設定する。

【０００７】

【実施例】図１は本発明の一実施例を示すブロック図で
ある。同図において、１は通信路に接続され、この通信
路を介してデータを送信したり受信するための通信モジ
ュール（データ受信モジュール）を示しており、このモ
ジュール１にはイベント制御モジュール２が接続されて
いる。イベント制御モジュール２は受信時に、モジュー
ル１から受信データを受け取ってイベントを発生させる
。モジュール１は本発明のデータ受信手段に対応し、イ
ベント制御モジュール２は本発明のイベント発生手段に
対応している。

【０００８】イベント制御モジュール２には、通信処理
検索モジュール３が接続される。この通信処理検索モジ
ュール３は本発明の通信処理検索手段に対応しており、
イベント制御モジュール２が発生したイベントと通信状
態格納エリア（メモリ）４２に格納されている通信状態
とから、通信状態遷移マトリクス格納エリア（メモリ）
４１に格納されている通信状態遷移マトリクスを用いて
処理すべき通信処理モジュール６１、６２、又は６３を
検索し、これを呼び出す。このため、通信処理検索モジ
ュール３には通信状態格納エリア４２と通信状態遷移マ
トリクス格納エリア４１が接続されている。

【０００９】通信処理モジュール６１、６２、又は６３
は、該当する通信処理を実行した後、その時の通信状態
を通信状態格納エリア４２に格納し、次に発生するイベ
ントと通信状態から処理すべき通信処理を検索するため
の通信状態遷移マトリクス５１、５２、又は５３の中か
ら該当するものを選択し、通信状態遷移マトリクス設定
モジュール７を介して通信状態遷移マトリクス格納エリ
ア４１へダイナミック（動的）に設定する。この通信処
理モジュール６１〜６３及び通信状態遷移マトリクス設
定モジュール７は本発明の設定手段に対応している。

【００１０】図２、図３、及び図４は図１の通信処理装
置の動作を説明するためのフローチャートである。

【００１１】図２は通信路からデータを受信する場合の
ルーチンＲ１を示す。即ち、モジュール１により受信デ
ータの有無を判定し（ステップＳ１）、データを受信す
るとそれが有効か否かを判定する（ステップＳ２）。有
効な場合は受信データをイベント制御モジュール２へ渡
し、これにより図３に示すルーチンＲ２に移行する（ス
テップＳ３）。

【００１２】図３はイベント制御モジュールの動作を説
明するためのルーチンＲ２である。

【００１３】つまり、モジュール１から受信データを受
け取ると（ステップＳ４）、イベント制御モジュール２
によりイベントを発生し、図４に示すルーチンＲ３に移
行する（ステップＳ５）。

【００１４】図４は通信処理検索モジュール及び通信処
理モジュールの動作を説明するためのルーチンＲ３であ
る。

【００１５】即ち、通信処理検索モジュール３はイベン
ト制御モジュール２からイベントが発生したかどうかを
判別し（ステップＳ６）、イベントが発生していれば通
信状態格納エリア４２に設定されている通信状態とイベ
ントから、通信状態遷移マトリクス格納エリア４１に設
定されている通信状態遷移マトリクスを用いて通信処理
モジュール６１、６２、又は６３を呼び出す（ステップ
Ｓ７）。次いで、呼び出された通信処理モジュールが当
該通信処理を実行して通信処理が終了すると（ステップ
Ｓ８）、そのときの通信状態を通信状態格納エリア４２
に格納し（ステップＳ９）、次に発生するイベントと通
信状態から通信処理モジュールを検索するための通信状
態遷移マトリクス５１、５２、又は５３の中から該当す
るものを選択し、通信状態遷移マトリクス設定モジュー
ル７を介して通信状態遷移マトリクス格納エリア４１に
格納する（ステップＳ１０）。

【００１６】

【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、通信路からデータを受信するデータ受信手段と、こ
のデータ受信手段が受信したデータに応じてイベントを
発生するイベント発生手段と、設定されている通信処理
状態遷移マトリクスを用いて、イベント発生手段からの
イベント及び通信状態に基づいた通信処理を検索する検
索手段と、検索された通信処理を実行する実行手段と、
実行後の通信状態に応じて次なる通信処理検索のための
通信処理状態遷移マトリクスを動的に設定する設定手段
とを設けるようにしたので、データを受信してイベント
が発生した場合の通信処理を短時間で検索することがで
き、通信フェーズ内での通信処理を高速化することがで
きる。その結果、通信状態を各フェーズ例えば接続フェ
ーズ、解放フェーズ、データ転送フェーズ、リセットフ
ェーズなどに分割した場合に、各フェーズ内での通信処
理等に本発明を適用すれば、顕著な効果をあげることが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すブロック図である。

【図２】図１における通信路からのデータ受信動作を説
明するためのフローチャートである。

【図３】図１におけるイベント制御モジュールの動作を
説明するためのフローチャートである。

【図４】図１における通信処理検索モジュール及び通信
処理モジュールの動作を説明するためのフローチャート
である。

【符号の説明】

１　　データ受信モジュール ２　　イベント制御モジュール ３　　通信処理検索モジュール ７　　通信状態遷移マトリクス設定モジュール４１　　
通信状態遷移マトリクス格納エリア４２　　通信状態格
納エリア

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　通信路からデータを受信するデータ受
   信手段と、該データ受信手段が受信したデータに応じて
   イベントを発生するイベント発生手段と、設定されてい
   る通信処理状態遷移マトリクスを用いて、前記イベント
   発生手段からのイベント及び通信状態に基づいた通信処
   理を検索する検索手段と、検索された通信処理を実行す
   る実行手段と、実行後の通信状態に応じて次なる通信処
   理検索のための通信処理状態遷移マトリクスを動的に設
   定する設定手段とを備えたことを特徴とする通信処理装
   置。