JPH04348366A - 現像装置 - Google Patents
現像装置Info
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- JPH04348366A JPH04348366A JP3157542A JP15754291A JPH04348366A JP H04348366 A JPH04348366 A JP H04348366A JP 3157542 A JP3157542 A JP 3157542A JP 15754291 A JP15754291 A JP 15754291A JP H04348366 A JPH04348366 A JP H04348366A
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- G—PHYSICS
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- G03G15/00—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
- G03G15/06—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
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- G03G15/0806—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer on a donor element, e.g. belt, roller
- G03G15/0818—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer on a donor element, e.g. belt, roller characterised by the structure of the donor member, e.g. surface properties
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Abstract
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Description
担持体の表面にトナーを担持して搬送し、潜像担持体と
前記トナー担持体が互いに対向した現像領域において、
該潜像担持体に形成された静電潜像をトナー担持体に担
持されたトナーによって可視像化する現像装置に関する
。
像化して記録画像を得る電子複写機、レーザプリンタ或
いはファクシミリ等の画像形成装置において、必要に応
じて補助剤を外添したトナー、すなわち一成分系現像剤
を用いる上記形式の現像装置を採用することは従来より
周知である。
成分系現像剤を用いた現像装置に比べ、装置の維持管理
を簡素化でき、装置の構造を小型化できる利点が得られ
る。
置において、所定濃度の高品質な可視像を形成するには
、必要な程度まで充分に帯電したトナーを必要量現像領
域へ搬送し、かかるトナーによって潜像を可視像化する
必要がある。
体に内設した磁石の磁力を利用して、該担持体にトナー
を担持できるので、従来より上述の要求を満たすことが
可能であったが、トナー担持体に磁石を内設する必要が
あるため、その構成が複雑となる不具合を免れなかった
。
きは、これを磁力によってトナー担持体に担持させるこ
とはできないため、上述の要求を満たすことは特に難し
い。
トナー担持体の表面線速を潜像担持体の表面線速の3乃
至4倍程度に設定し、現像領域へ搬送されるトナー量を
増大させ、可視像の濃度低下を防止していた。
形成されたベタ画像の該担持体移動方向の後端側だけが
、他の部分に比べて濃度が異常に高くなる「後端トナー
寄り」と称せられている現象が発生し、その画質が低下
する。この後端トナー寄り現象は、カラー画像の場合、
画像濃度が異常に高くなった部分と他の部分とが色違い
となって現われるため、カラー現像の場合は特に大きな
問題となる。
らの凹凸にトナーを充填させて担持し、現像領域へ搬送
されるトナーの量を増大させた現像装置も提案されてい
るが、この構成によると、搬送できるトナー量は増大す
るものの、搬送されるトナー中には帯電不足のトナーが
多量に含まれているため、これによって形成された可視
像の画質が低下する恐れがある。
像の品質劣化を防止しつつ、上述した従来の欠点を除去
することの可能な現像装置を提供することである。
するため、冒頭に記載した形式の現像装置において、ト
ナー担持体として、導電面と誘電体の表面が混在露出す
ると共に、表面に選択的に電荷を保持せしめることによ
って微小閉電界を形成し、該閉電界により帯電トナーを
トナー担持体表面に吸引して該トナーを担持搬送するト
ナー担持体を用い、該トナー担持体と潜像担持体が互い
に現像ギャップをあけて対向した現像領域にて、潜像担
持体に形成された静電潜像に、トナー担持体に担持され
たトナーを静電的に飛翔させて静電潜像を可視像化する
ことを特徴とする現像装置を提案する。
なしてトナー担持体表面に露出し、トナー担持体の回転
方向における前記パターンのピッチをP1、トナー担持
体の回転方向における現像領域幅をDとしたとき、P1
<Dを満たすように、ピッチP1と幅Dを設定すること
が望ましい。
径をr、潜像担持体の直径をR、トナー担持体と潜像担
持体の間の最小間隙である現像ギャップをdとしたとき
、 を満たすように構成することもできる。
に帯電し、現像に用いられるトナーを該誘電体の表面に
引き付けて担持させると共に、誘電体の表面と導電面を
パターンをなしてトナー担持体表面に露出させ、前記導
電面の幅をl2、トナー担持体と潜像担持体の間の最小
間隙である現像ギャップをdとしたとき、d>l2/2
を満たすように構成すると特に有利である。
帯電し、現像に用いられるトナーを導電面に引き付けて
担持させると共に、誘電体の表面と導電面がパターンを
なしてトナー担持体表面に露出させ、前記誘電体表面の
幅をl2、トナー担持体と潜像担持体の間の最小間隙で
ある現像ギャップをdとしたとき、d>l2/2を満た
すように構成することもできる。
に帯電し、現像に用いられるトナーを該誘電体の表面に
引き付けて担持させると共に、トナー担持体表面におけ
る前記誘電体表面が占める面積率を40乃至95%の範
囲に設定することが望ましい。
帯電し、現像に用いられるトナーを導電面に引き付けて
担持させると共に、トナー担持体表面における導電面が
占める面積率を40乃至95%の範囲に設定することが
有利である。
の上に誘電層を積層することもできる。
ーを担持して搬送し、潜像担持体と前記トナー担持体が
互いに対向した現像領域において、該潜像担持体に形成
された静電潜像をトナー担持体に担持されたトナーによ
って可視像化する現像装置において、前記トナー担持体
として、その表面に電荷パターンが形成され、該パター
ンにより形成される微小閉電界によって帯電トナーを吸
引して該トナーを担持するトナー担持体を用い、該トナ
ー担持体表面の移動方向における前記電荷パターンのピ
ッチをP1、トナー担持体の軸線方向における電荷パタ
ーンのピッチをP2としたとき、P1≧2P2を満たす
ように各ピッチP1,P2を設定したことを特徴とする
現像装置とすることも有利である。
説明する。
概略図であり、先ずその全体構成と作用を明らかにする
。
ラム状の感光体1は矢印A方向に駆動され、これに対向
して現像装置2が設けられている。現像装置2のトナー
容器3内には、必要に応じて補助剤が混合された非磁性
トナー4、すなわち非磁性の一成分系現像剤が収容され
ている。トナーの体積固有抵抗率は例えば107〜10
12Ωcm程度である。
開口から一部を露出した状態で現像ローラ5が支持され
、該ローラ5は感光体1に対向して、図における反時計
方向(矢印Y方向)に回転駆動される。現像ローラ5は
トナー担持体の一構成例をなすものであり、かかるロー
ラ5の代りに無端ベルト状のトナー担持体を用いること
もできる。
ー供給部材の一例であるトナー供給ローラ6が支持され
、該ローラ6は現像ローラ5に接触しながら例えば反時
計方向に回転駆動される。
回転するアジテータ7により撹拌されつつ、トナー供給
ローラ6に運ばれ、次いでこのローラ6によって現像ロ
ーラ5に供給される。この供給時にトナーはプラス又は
マイナスの所定の極性(本例ではマイナス極性)に摩擦
帯電され、現像ローラ5の周面に静電的に付着し、現像
ローラ5に担持される。これに関連する構成と作用につ
いては後に詳しく説明する。
持されたトナーは、該ローラ5の回転によって搬送され
、トナー層厚規制部材の一例であるドクターブレード8
によってならされ、厚さを規制される。ブレード8に代
え、例えばローラ又はベルトなどから成るトナー層厚規
制部材を用いることもできる。
5が互いに対向した現像領域9へ搬送され、ここで、現
像ローラ5上のトナーが感光体1に形成された静電潜像
に静電的に移行し、該潜像を可視像化する。このとき感
光体1と現像ローラ5は、その最接近部において同じ向
きに移動する。
ナーは、現像ローラ5に担持されたままトナー供給ロー
ラ6のところに戻される。また感光体1上に形成された
可視像は図示していない転写紙に転写され、定着装置に
よって転写紙上に定着される。
はなく、かかる従来の現像装置においては、充分に帯電
した多量のトナーを現像領域へ搬送することが難しかっ
た。
現像ローラ5が図2乃至図4に模式的に拡大して示した
ように、例えばアルミニウム等の導電性ローラ10より
成る導電性の基体と、該ローラ10の表面に形成された
溝100に埋設固定された誘電体11を具備し、現像ロ
ーラ5の表面には導電性ローラ表面の導電面12と、溝
100に埋設された誘電体11の表面が規則的又は不規
則に露出している。本例では図3に示すように導電面1
2と誘電体11の表面が規則性を有するパターンをなし
て露出し、その表面は平滑に形成されている(図6も参
照)。
にも説明するように適宜設定できるが、図3の例では同
一幅の多数の誘電体11が現像ローラ5の表面にアヤメ
状をなして矢印Z,W方向に延びている。図3における
Xは現像ローラの軸線方向、Yは現像ローラ5の回転方
向、即ちその表面の移動方向(周方向)を示している。 このような誘電体11と導電面12の幅l1,l2は、
例えば1mmよりも小なる大きさ、通常は30乃至50
0μm程度の微小な大きさであり、かかる誘電体11の
表面と導電面12が現像ローラ5の表面に微小面積で混
在露出している。
と導電面12とを識別しやすくするため、誘電体11に
対して縦線を付してある(図7及び図8、並びに図26
及び図27においても同様に横線又は縦線を付してある
)。
極性と反対の極性、すなわちプラス極性に摩擦帯電され
る材質のものが選択されている。
ーラ6は、現像ローラ5の誘電体11に接触して、これ
をトナーの帯電極性と逆極性のプラス極性に摩擦帯電さ
せ、かつトナーをマイナス極性に摩擦帯電させる材料か
ら構成されている。図1及び図2に示した例では、トナ
ー供給ローラ6が導体の芯部材14とそのまわりに積層
された円筒状の発泡体15より成り、この発泡体15が
弾性変形しながら現像ローラ5に圧接している。このよ
うなトナー供給ローラ6を用いた場合、発泡体15を上
述のように誘電体11をプラスに摩擦帯電させ、トナー
をマイナスに摩擦帯電させる材料によって構成すればよ
い。発泡体15の代りに、例えばファーブラシ等、それ
自体公知のものを用いることもできる。
下の通りである。
領域9を通過した現像ローラ部分はトナー供給ローラ6
のところに移動して該ローラ6に接触する。ここで現像
ローラ5上に担持されている、現像に供されなかったト
ナーはトナー供給ローラ6により機械的、電気的に掻き
落される。同時に、現像ローラ5の誘電体11が、トナ
ー供給ローラ6と接触し、その摩擦によってトナーの帯
電極性と反対のプラスの極性に帯電され、その電荷が誘
電体11に蓄積保持される。その際、現像領域9を通過
した現像ローラ周面の誘電体11に、感光体1の静電潜
像の影響による静電的な残像が残っていても、トナー供
給ローラ6との摩擦により、誘電体11をほぼ飽和状態
まで帯電させ、その電荷量を均一にして残像をなくし、
現像ローラ5を初期化することが可能である。
ながら現像ローラ5に運ばれるトナー4は、図2に模式
的に示すように、トナー供給ローラ6との摩擦によって
マイナスに摩擦帯電され、現像ローラ5に供給されるが
、このときこの現像ローラ5の誘電体11との摩擦によ
りさらにマイナスの極性に強く摩擦帯電される。
ナー供給ローラ6との摩擦によってプラスに帯電してい
て、この誘電体11に隣接して、後述する如くアースさ
れ又はバイアス電源に接続された微小面積の多数の導電
面12が存在し、該導電面12と誘電体11の表面が混
在している。このような状態で現像ローラ5の表面の誘
電体11のところに選択的にプラス極性の電荷が保持さ
れた状態となっていて、現像ローラ5の表面には、誘電
体11の表面形状に対応した電荷パターンが形成されて
いる。
と誘電体11の表面の間に大きな電位差ができ、これら
の間に閉電界が形成される。すなわち、現像ローラ5の
表面近傍には、上述の電荷パターンによって無数の微小
閉電界(マイクロフィールド)が形成されるのである。 より詳しく説明すると、電界の状態を表わす電気力線を
考えた場合、現像ローラ5の表面近傍の空間には、図5
に円弧状の多数の線で表わしたように電気力線Eが形成
され、その電気力線は現像ローラ5から出て同一の現像
ローラ5に戻る。このように電界傾度の大なる電界が現
像ローラの表面近傍に形成されるのである。
で隣接しているので、各微小閉電界は所謂エッジ効果な
いしはフリンジング効果(周辺電場効果)によってその
強度が大変強くなる。かかる閉電界によって、マイナス
に帯電したトナーは、誘電体11の表面にクーロン力に
よって強く引かれ現像ローラ5上に多量に離れ難い状態
で保持される。このときトナーはトナー供給ローラ6と
現像ローラ5との摩擦によって強く摩擦帯電しており、
しかも現像ローラ5の表面に強い微小閉電界の作用で保
持されるので、現像ローラ5上には高い電荷を持った多
量のトナーが担持される。しかも、現像ローラ5に担持
されたトナーがドクターブレード8によって弾性的に押
圧され、層厚を規制されるとき、帯電の充分なトナーは
微小閉電界によって現像ローラ5の表面に強く保持され
るが、かかるトナーに帯電量の小なるトナーが混在して
いても、これはドクターブレード8との接触圧によって
除去され、結局、帯電量の大なるトナーだけが、従来よ
りも多量に現像領域9へ搬送され、前述の如く静電潜像
を可視像化する。
の間の電界は、電極効果が大きくなり、現像ローラ5上
のトナーが感光体1に付着しやすい状態となり、効率的
に現像動作が行われる。
5の表面近傍には、図5に模式的に示したようにその全
体に亘って微小閉電界だけが形成される場合と、閉電界
でない電界が閉電界に混在する場合とが考えられるが、
いずれにしても閉電界が存在するので、その強度が高め
られ、トナーを多量に担持することができる。一例を示
すと、可視像の地汚れを防止しかつそのシャープネスを
高めるべく、8乃至15μc/g程に帯電した0.6乃
至2.0mg/cm2以上、好ましくは0.8乃至1.
2mg/cm2の多量のトナーを現像領域9に搬送でき
る。このようにしてトナーが黒トナーのときも、また黒
以外のカラートナーであるときも高品質な可視像を得る
ことができる。従来の現像ローラでは、その表面に通常
0.1乃至0.3mg/cm2程度のトナーを担持して
これを現像領域へ搬送できるにすぎなかった。
した多量のトナーを担持して現像領域9へ搬送できるの
で、従来のように現像ローラの線速を速める必要がなく
なり、現像ローラ5の表面の線速を感光体1の表面の線
速に近づけ、或いはこれらを等しく設定しても、現像領
域9へ搬送されるトナーの量が不足せず、可視像の濃度
不足を阻止できる。感光体1と現像ローラ5の表面線速
をこのように設定すれば、前述の後端トナー寄りの発生
を抑制ないしは防止することができ、可視像の品質を一
段と高めることができる。
11の形態は、図3のアヤメ状以外にも適宜形成でき、
例えば図7に示すように、各誘電体11を現像ローラ5
の軸線方向Xに平行に延ばし、これらの間に導電面12
を配置してストライプ状に形成したり、図8に示すよう
に各誘電体11を現像ローラ5の回転方向Yと、軸線方
向Xに延ばして格子状に形成することもできる。これら
の実施例においても、これらの各パターンに応じた電荷
パターンが現像ローラの表面に形成され、これによって
微小閉電界が形成される。勿論、その他にも各形態の誘
電体11と導電面12とのパターンを現像ローラ表面に
形成することができ(図26及び図27を参照)、要は
多量のトナーを担持する微小閉電界を形成できればよい
のである。
面線速を感光体1の表面線速に近づけ、又はこれらを等
しく設定すると、後端トナー寄り現象を防止できる利点
が得られるが、その反面次のような新たな問題が発生す
る恐れがある。
現像ローラ5の誘電体11の表面には、マイクロフィー
ルドの作用により、多量のトナーが付着し、そのトナー
層が通常3乃至5層となるのに対し、導電面12には全
く、或いはほとんどトナーが付着しないか、又は付着し
てもその付着量は少なく、1層程度である。すなわち現
像ローラ5上に完全に均一にトナーを付着させることは
難しく、トナーが現像ローラ表面の誘電体11と導電面
12のパターンに対応したむらをもって付着するのであ
る。このため、現像ローラ5を感光体1と同一の表面線
速又は感光体1の表面線速に近い線速で回転させつつ現
像動作を行うと、感光体1上に形成された可視像のベタ
画像面には、現像ローラ5上のトナーの付着状態のむら
に対応した極く微小な「あと」ができる恐れがある。
に露出した誘電体11と導電面12を不規則に配置する
と目立たたなくなるが、現像ローラ5の製造コストを下
げ、部品精度を上げるには、導電性ローラ10の表面に
例えばローレット角溝加工によって溝100を形成し、
ここに誘電体11を埋め込むことが望ましい。ところが
このような方法によって現像ローラを製作すると、図3
、図7及び図8に示したように、溝100、すなわち誘
電体11が現像ローラ5の表面に規則性をもって現われ
るため、可視像のベタ画像面に、極く微小なローレット
加工に対応するパターンがそのまま「むら」として現わ
れてしまう恐れがある。このように、誘電体11の表面
や導電面12が規則的に現われていると、特に可視像に
そのあとが現われやすい。可視像にむらがあると、これ
が転写紙に転写され、定着されたあともむらとして残り
、画像の画質が低下する。
要求され、これに応じて感光体1と現像ローラ5の径を
小さくする必要があり、また画像の鮮明さを向上させる
には、現像ローラ5と感光体1との間の現像間隙を小さ
くすることが望ましいが、このような構成を採用すると
現像ローラ上のパターンが可視像のベタ画像面に「むら
」ないしは「あと」として強調して現われる傾向が強ま
る。
成に加え以下の構成を提案する。
の可視像化が行われるが、このとき図1に示すように現
像ローラ5と感光体1は互いに微小な現像ギャップdを
あけて対向し、かかる現像領域9において、感光体1に
形成された静電潜像に現像ローラ5に担持されたトナー
4が静電的に飛翔して付着し、該潜像を可視像化する。 所謂、非接触現像が行われるのである。
感光体1に向けて飛翔させると、その飛翔中に現像ロー
ラ5上の誘電体11の表面に担持されていたトナーは分
散する(図9の矢印を参照)。このため、トナーが付着
していないか、又は付着量の少ない導電面12に対応す
る感光体1上の静電潜像にもトナーが向かい、ここに付
着する。すなわち現像領域9の空間を飛翔するトナーは
、既にトナーが付着して表面電位が弱まった感光体部分
に重なって付着するよりも、トナーの付着していない表
面電位の高い静電潜像の部分に付着しようとするので、
現像ローラ5上にはトナーの付着量にはむらがあるが、
静電潜像には均一にトナーが付着し、可視像にあとがで
きる不具合を防止できるのである。このようにして、現
像ローラ5の表面線速を感光体1の表面線速に近づけ又
はこれらを等しくしても、可視像、特にそのベタ画像中
に現像ローラ表面のパターンがむらとして現われること
を防止できる。
とき、現像ローラ5の導電性ローラ10をアースしても
よいが、該ローラ10に対して直流電圧、交番電圧(交
流、パルス電圧など)、又は両者の重畳電圧を印加し、
可視像の画質を高めるようにしてもよい。図1の例では
、電源50によって直流と交番電圧の重畳電圧が現像ロ
ーラ5に印加されており、トナー供給ローラ6に対して
も同様である。その際、現像ローラ5に対して、感光体
1上の静電潜像の電荷極性と同一極性の直流電圧に、周
波数300乃至2000Hz、好ましくは500乃至1
500Hzの矩形波のパルス電圧を重畳したものを印加
すると、鮮明度の高い画像が得られる。このように現像
ローラ5にバイアス電圧を印加する構成は、後述する各
実施例においても採用することが有利である。
をより効果的になくすには、上述した非接触現像の構成
に加え、次の構成を採用すると有利である。
多量に付着したマイナス極性のトナー4が、現像領域9
において、感光体1に形成されたプラスの電荷より成る
静電潜像Lに向けて飛翔し、この潜像を可視像化する様
子を模式的に示しているが、ここに現像領域9とは、感
光体1と現像ローラ5との間の電界によって、現像ロー
ラ5上のトナー4が、感光体1の静電潜像Lに向けて飛
翔可能な領域であり、図9に鎖線で囲んだ部分が現像領
域9となる。
現像領域9の幅をDとすると、図9に示した状態で、こ
の幅D中に誘電体11の複数の部分が存在している。こ
のように現像領域9の幅D内に1よりも多数の誘電体部
分が存在し、誘電体11の表面と導電面12が現像領域
9の範囲内に混在していれば、現像ローラ5の表面から
感光体1の静電潜像Lに向けて飛翔するトナー4が、飛
翔中に適度に分散する。このため、トナーが付着してい
ないか、又は付着量の少ない導電面12に対応した感光
体上の静電潜像部分にもトナーが積極的に向かい、ここ
に付着する。
部分が存在するようにするには、誘電体11と導電面1
2により形成されるパターンの、現像ローラ回転方向に
おけるピッチを図3、図7、図8、図26及び図27に
も示すようにP1としたとき、P1<Dを満たすように
、ピッチPと現像領域の幅Dを設定し、現像領域幅Dに
比してパターンピッチPを小さくすればよい。特にP1
≦D/2に設定すると、飛翔するトナーの分散効果をよ
り高めることができる。
を、前述のように特に好ましいP1≦D/2に定める際
のより具体的な例を説明する。
ーを静電潜像に飛翔させるには、両者間に、トナーが飛
翔するだけの電界が印加されていなければならず、かか
る電界は、現像ローラ5に印加するバイアス電圧、現像
ローラ5と感光体1の間隙、或いは静電潜像の表面電位
などによって定まるものである。
領域9の幅Dは、これが小さすぎても、また逆に大きす
ぎても高画質の可視像を形成することはできない。実験
によると、図10に示した如く感光体1と現像ローラ5
の最接近部における両者の最小間隙、すなわち現像ギャ
ップdが通常の非接触現像において要求されるように0
.05乃至0.5mmの範囲にあるとき、現像ローラ5
と感光体1の間隙が、現像ギャップの1.5倍、すなわ
ち1.5dとなる範囲を現像領域9とし、その幅Dにお
いて、現像ローラ5上のトナーが飛翔するように構成し
たとき、高品質な可視像が得られた。このような現像領
域幅Dは次のようにして計算によって求めることができ
る。
r、ドラム状感光体1の直径をR、現像領域幅Dを包含
する、感光体1と現像ローラ5の中心角をそれぞれ2ψ
、2θとする。O1,O2は感光体と現像ローラの中心
をそれぞれ示している。現像領域9の、図10における
上下の端部では、感光体1と現像ローラ5の間隙は1.
5dであって、これは現像ギャップdよりも、図10に
S1とS2で示した距離だけ大きい。すなわち、d+S
1+S2=1.5d
(1)となる。
(1),(2),(3)式よりが得られる。
であるから、(4),(5)式より と近似して、現像領域幅DはD=rsinθと表わされ
る。
パターンのピッチP1が前述のようにP1≦D/2を満
たせばよいので、結局、 を満たすことにより、例えば10乃至200mm程の直
径の感光体1を用い、その表面線速と現像ローラ5の表
面線速をほぼ等しくしても、現像ローラ上の誘電体11
と導電面12のパターンが可視像のベタ画像面上に「む
ら」ないしは「あと」として現われることを阻止できる
。
無端ベルト105を用いたときも、その導電性のシート
状基体に誘電体を図3、図7及び図8に例示したように
埋設することにより、微小閉電界を形成できるが、図1
1のように無端ベルト105が感光体1に対して平面状
をなして対向しているときは、図10に示した現像ロー
ラ5の半径r/2に相当する、ベルト105の半径は無
限大となるので、(6)式は と表わされる。
形成され、これが現像ローラ5に対して平面をなして対
向しているときは、感光体1の半径が無限大となるので
、(6)式は と表わされる。
るときも、P1<D、好ましくはP1≦D/2を満たす
ように構成することにより同じ効果が得られる。
はベルト105上のパターンが「あと」として現われる
ことをより確実に阻止するには、上述の条件のほかに、
次の条件を満たすことが望ましい。
体11の間の領域、すなわちトナーが付着していないか
、その付着量が少ない導電面12の面積が大きくなると
、前述の式P1<D、特にP1≦D/2を満足させても
、導電面12に対応する静電潜像部分にトナーを付着さ
せ難くなる。上記式を満たすことにより、現像ローラ5
から飛翔したトナーを分散させることができるが、この
ように分散しても、導電面12の面積が大きいと、これ
に対応する静電潜像部分に多量のトナーを付着させるこ
とが困難となるのである。このような観点から、現像ロ
ーラ5(又はベルト105)の全表面に対して誘電体1
1の表面が占める面積比率を40乃至95%、好ましく
は60乃至80%の範囲に設定し、各誘電体11の間の
導電面12があまり大きくならず、しかも好ましい微小
閉電界が形成されるようにするのである。
帯電極性と同極性に帯電し、これを選択的に露光してそ
の電荷量を落し、この露光部を静電潜像とし、この潜像
にトナーを飛翔させてこれを可視像化する反転現像を行
う現像装置にも適用でき、これは後述する各実施例にお
いても同様である。
を説明する。
い、図9の場合と異なり、感光体表面を負極性に帯電さ
せ、これを露光してその露光部を静電潜像とし、これを
負に帯電したトナーによってネガ−ポジ現像を行うもの
とする。
mm、両者の表面線速を共に150mm/secとする
。
ドクターブレード8とには、これらが同電位となるよう
に電源50によってパルスバイアス電圧が印加されてお
り、その波形は0.8msec間の0Vの電圧部分と、
0.8msec間の−900Vの電圧部分から成る。
Q/M)は−12μc/gであり、現像領域9において
トナーの移転が起こるスレッシュホールド電界は500
0V/mm以上である。
の直径は14mmであって、このときの現像領域の幅D
(図10)は、ほぼ1.5mmである。
ニウムパイプより成り、その表面に溝幅0.15mm、
深さ0.1mmの溝100を角溝ローレット加工により
0.3mmのピッチで図3のようにアヤメ状に形成し、
各溝100と現像ローラ5の軸線方向Xとのなす角度θ
1(図3)を45°とした。その上にフッ素樹脂を塗布
した後、表面を切削加工して導電面12と誘電体11の
表面を露出させた。このときの現像ローラ5の回転方向
YのパターンピッチP1は0.42mmであるので、P
1≦D/2となっている。また現像ローラ5の全表面に
対する誘電体11の面の面積率は75%である。
現像ローラ表面のパターンに対応するむらの発生を効果
的に抑え、後端トナー寄りもない高品質な可視像が得ら
れた。
ーラ5又はベルト105より成るトナー担持体表面の誘
電体11をトナー4と逆極性に帯電させたが、誘電体1
1をトナーの帯電極性と同極性に帯電し、現像に用いら
れるトナーを導電面12に引き付けてこれを担持するよ
うに構成することもできる。この場合も、パターンピッ
チP1と現像領域幅Dを先に説明と全く同じく設定する
ことにより、前述の実施例と同じ効果が得られる。この
例では誘電体11の面ではなく、導電面12にトナーが
多量に付着するので、これに対応させて、トナー担持体
5,105の導電面12が占める面積率を40乃至95
%、好ましくは60乃至80%にすることが望ましい。
する構成例を図9乃至図12を参照して説明したが、次
の構成によっても可視像にむらができることを防止でき
る。
8を参照して先に説明したところと変りはない。図3、
図7及び図8に示したように、誘電体11の表面と導電
面12が規則的なパターンをなして現像ローラ5の表面
に露出し、誘電体11をトナーの帯電極性と逆極性に帯
電し、現像に用いられるトナーを誘電体11の表面に引
き付け、これを現像領域9へ担持搬送して非接触現像を
行うことも変りはない。
したように、導電面12の幅l2と、図1に示した現像
ギャップd、すなわち感光体1と現像ローラ5の間の最
小間隙とをd>l2/2を満たすように設定した点であ
る。この構成により、現像ローラ5と感光体1を同一の
表面線速又はこれに近い線速で回転させたときも、現像
ローラ5のパターンに対応するむらが可視像に形成され
る不具合を防止できる。その理由を本発明者の行った実
験経過を説明しながら明らかにする。
像ローラ5を用いた。ここで先に説明したようにl2は
導電面12の幅であり、またl1は誘電体11の表面の
幅であるが、ここに言う幅l1,l2は、誘電体面と導
電面12の最小間隔である。これは、図3及び図7の場
合も同様であり、これらの図において、幅l1,l2を
示す矢印に対して直角を示す記号を記入したのはこのこ
とを意味している。
電体11と導電面12とにより形成されるパターンの1
単位となる部分、すなわち図8に鎖線の斜め線を付した
部分を取り出して示した説明図であり、この図における
ピッチPはl1+l2を示している。
であって、そのl1,l2と、ピッチPと、上記1単位
の全表面に対する誘電体表面の面積比率Sとがそれぞれ
互いに相違する多数の現像ローラ5を用意した。すなわ
ち、ローレット加工によって現像ローラ5の導電性ロー
ラに0.5mm、0.4mm及び0.3mmのピッチP
の溝を形成し、ここに誘電体11を埋設してその表面と
導電面12を露出させた3種の現像ローラ5のそれぞれ
に、誘電体表面の面積率Sが40%と75%に設定した
合計6種類の現像ローラ5を用意した。図14乃至図1
9はそのそれぞれの現像ローラにおける表面パターンの
1単位を示している。図14はP=0.5mm、l1=
0.11mm、l2=0.39mm、S=40%の現像
ローラを示し、これを第1現像ローラとする。図15は
P=0.4mm、l1=0.09mm、l2=0.31
mm、S=40%の現像ローラであり、これを第2現像
ローラとする。図16はP=0.5mm、l1=0.2
5mm、l2=0.25mm、S=75%の現像ローラ
であり、これを第3現像ローラとする。図17はP=0
.3mm、l1=0.07mm、l2=0.23mm、
S=40%の現像ローラを示し、これを第4現像ローラ
とする。同じく図18はP=0.4mm、l1=0.2
mm、l2=0.2mm、S=75%の現像ローラであ
り、これを第5現像ローラとする。また図19はP=0
.3mm、l1=0.15mm、l2=0.15mm、
S=75%の現像ローラであり、これを第6現像ローラ
とする。
ギャップdを各種変えてベタ画像より成る可視像を形成
し、これを転写紙に転写すると共に、転写紙上に定着し
てコピー紙を得た。
むらを、ヤーマン製RT1100装置によって100μ
mおきに画像濃度を測定することによって解析した。測
定点の大きさは0.1mm×0.1mmである。これは
コピー紙上のベタ画像を3cm以上の長さにわたって測
定点を直線状に移動させ、300点以上の画像濃度を測
定するものである。ここで、画像濃度(反射濃度)をG
とすると、この画像濃度は次のように定義される。すな
わち測定点に光を当てたときの、その照射光量をH1、
反射光量をH2とすると、H=H2/H1は反射度を示
すが、かかる反射度Hと画像濃度Gは、G=log10
(1/H)なる関係を有している。
り、現像ローラ5上のパターンによる画像濃度むらに相
当する振幅の大きさを求め、平均濃度からのずれにより
、現像ローラ表面のパターンによるむら発生の寄与率を
求めた。ここに寄与率は、現像ローラ表面のパターンに
よる振幅変動を全体の振幅変動で除算し、これに100
を乗じた値である。この寄与率が10%以下であれば、
現像ローラ表面のパターンによる画像のむらは極めて少
なく、目視ではこれを確認できない。また寄与率が10
〜20%であると、パターンによるむらを目視ではほと
んど確認できず、さらに寄与率が20%以上であると、
パターンによる画像むらが目立ち、これを目視できる。
の結果には「○」、寄与率が10〜20%であったとき
を「△」、寄与率が20%以上であったときを「×」で
示し、その実験結果をまとめたところ、次の表1の通り
であった。
乃至第6現像ローラをそれぞれ用い、他の条件を一定に
して現像ギャップdを変化させ、ベタ画像のコピー紙を
得る。 (2)目視で現像ローラ表面のパターンによる「むら」
が確実できる寄与率値に応じて、画像むらの確認できな
いものに「○」、できるものに「×」、臨界的なものに
「△」を付与し、これを表1に示す。
像ローラ表面のパターンのピッチPの変化のみでは、寄
与率、すなわち画像のむらは左右されないことが判る。 例えば(イ)の第1現像ローラと(ハ)の第3現像ロー
ラは共にP=0.5mmであるが、結果は大きく異なっ
ている。
結果は左右されないことも理解できる。例えば(イ)の
第1現像ローラと(ロ)の第2現像ローラと共にS=4
0%であるが結果は異なっている。
みると、この値の変化によって結果は大きく相違し、最
適な現像ギャップ値を定めると、画像むらを防止できそ
うであることが判る。
第4現像ローラを見ると、その結果は同一である。これ
らの現像ローラの共通しているところは幅l2の値がほ
ぼ等しいことである。そうしてみると、幅l2の値も、
画像むらの発生又はその防止に大きな影響を及ぼしてい
るものと推測できる。
の値をとり、縦軸に幅l2の値をとったグラフを作成し
、表1に示した結果をそのままこのグラフに記入してみ
た。これが図20である。このグラフを検討すると、l
2=2×dの直線を境として、画像むらが目立つ領域W
1と、むらが目立たない領域W2とに分けられることが
判る。
、現像ローラ5の誘電体12の表面に付着している3〜
5層の多量のトナーを、現像領域9において分散させて
飛翔させ、感光体1の静電潜像に均一に付着させ、可視
像にパターンによる「あと」ができることを防止できる
ことを理解することができる。
のパターンを有する現像ローラにおいても、上述したと
ころと同じ結果が得られることは明らかである。
面の誘電体表面が占める面積率を40乃至95、好まし
くは60乃至80の範囲に定めることが望ましい。
ターンをなして現像ローラ表面に露出していて、誘電体
11をトナーの帯電極性と同極性に帯電し、現像に用い
られるトナーを導電面12の方に引き付けて担持させる
場合にも適用でき、この場合には、誘電体表面の幅をl
2、現像ギャップをdとして、d>l2/2を満足させ
ればよい。
2が占める面積率を40乃至95%、好ましくは60乃
至80%に設定することが望ましい。
したP1<D、好ましくはP1≦D/2の構成を組合せ
ると特に良好な結果が得られる。
像ローラ5の表面線速を感光体1の表面線速に近づけ、
又はこれらを等しく設定すると、後端トナー寄り現象を
防止できることは先に説明したが、この構成によると、
次のような問題も発生する恐れがある。
置する現像ローラ5と感光体1を示し、両者間の現像領
域9を通過した感光体1の表面に、軸線方向Xに平行な
ライン状の可視像(以下、横ライン像と言う)T1と、
感光体1の回転方向Aに延びるライン状の可視像(以下
、縦ライン像と言う)T2が形成されたものとする。 このとき、矢印Y方向に回転する現像ローラ5上に多量
のトナーを担持させ、現像領域9において現像ローラ5
と感光体1の表面線速をほぼ等しく設定して非接触現像
により、横ライン像T1と縦ライン像T2を形成すると
、縦ライン像T2の画像濃度が、横ライン像の画像濃度
よりも薄くなる恐れがある。
であり、図22は横ライン像T1とその静電潜像(以下
、横潜像と言う)L1を示し、図23は縦ライン像T2
とその静電潜像(以下、縦潜像と言う)L2を示してい
る。図22において、矢印A方向に回転する感光体1に
形成された横潜像L1が現像領域9に至ったとき、矢印
Y方向に回転する現像ローラ5の主として誘電部11の
表面に担持され、マイナスに帯電したトナー4は、横潜
像L1に接触せず、現像ローラ5と感光体1との間の電
界の作用で、プラスの電荷より成る横潜像L1に飛翔し
、横ライン像T1を形成する。このように非接触現像が
行われるのであるが、このとき現像ローラ5上のトナー
4は、図22に矢印を付して示したように、遠心力によ
って現像ローラ表面の上下の部分からも横潜像L1に対
して飛翔し、多量のトナーが付着する。このため形成さ
れた横ライン像T1の画像濃度は高くなる。
L2に対しては、その左右(図23の上下)から余分な
トナー4が飛翔しないため、形成された縦ライン像T2
の画像濃度は比較的薄くなる。
イン像T1と縦ライン像T2の画像濃度に差ができ、こ
れが解像度を劣化させ、画像品質を低下させる要因とな
る。
2の極性をトナー4の帯電極性に対して逆極性とし、所
謂正転現像を行う場合について示したが、感光体をトナ
ーと同極性に帯電させ、所謂反転現像を行ったときも、
全く同じ現像が発生する。
した各実施例の構成に加え、現像ローラ5の表面に形成
される電荷パターンのピッチを次のように設定する。
図3に示したように、導電面12と誘電体11の表面が
現われ、これらが規則的なパターンをなし、これに対応
した規則的な電荷パターンが形成されるのであるが、こ
のパターンの、現像ローラ表面移動方向Yにおけるピッ
チをP1、現像ローラ軸線方向Xにおけるパターンピッ
チをP2としたとき、P1≧2P2を満たすように、各
ピッチP1,P2が設定されている。図3のように誘電
体11が矢印Z,Wで示したようにアヤメ状に延びてい
るときは、その各方向と現像ローラ5の軸線方向Xとの
成す角度θ1を60°以上に設定するのである。このよ
うにすれば、トナーが全く或いはほとんど付着しないか
、又はその付着量が少ない導電面12の部分が、現像ロ
ーラ表面の移動方向Yに長く、その軸線方向Xに短くな
る。
て、横潜像L1を可視像化するとき、現像ローラ5上の
トナーは、図22における上下の方向に飛翔しにくくな
り、逆に縦潜像L2を可視像化するときは、この潜像の
左右方向(図23の上下方向)に飛翔しやすくなる。こ
のため、図25に示すように横ライン像T1と縦ライン
像T2の画像濃度の差を小さくし、或いはなくすことが
可能となる。よって、最小幅ライン潜像に合せて、解像
度が最もよくなる周波数のバイアス電圧を現像ローラ5
に印加することも可能となる。
現像ローラ5の回転方向(表面の移動方向)Yと、軸線
方向Xに平行に延ばして格子状に形成し、或いは図27
に示すように矩形や円形やその他の適宜な形態のドット
状の誘電体11を現像ローラ5の表面移動方向Yと軸線
方向Xに規則性をもって配列し、その各パターンに応じ
た電荷パターンを現像ローラの表面に形成し、これによ
って微小閉電界を形成できるように構成した場合にも、
全く同様に、その誘電体11、従って電荷パターンのピ
ッチP1,P2をP1≧2P2に設定することにより、
上述したところと同じ効果が得られる。
11の帯電極性を同極性とし、主に導電面12にトナー
を付着させてこれを現像に供するように構成することも
でき、この場合には、例えば、図3及び図26及び図2
7に示した誘電体11の方を導電面とし、これらの図に
おける導電面12を誘電体面とし、この誘電体面をトナ
ーと同極性に帯電して導電面にトナーを付着させ、その
電荷パターンのピッチP1,P2をこれらの図に示した
通りにP1≧2P2とすることにより、前述したところ
と同じ作用効果を得ることができる。
の全表面積に対する、全導電面12の面積比率を、例え
ば20乃至80%、特に30乃至60%程度にすること
もできる。このように、現像ローラ5の表面に規則的に
微小面積で混在している誘電体11と導電面12の大き
さ等に関する各数値は、トナーの粒径や、微小閉電界の
電界強度などを考慮してその都度適宜選択される。
ラ5として、誘電体と誘電面の表面にさらに所定厚みの
誘電層を積層したものを用いることもできる。かかる現
像ローラを用いたときも、誘電体11とその上の誘電層
の厚みが、誘電層だけの部分の厚みと相違し、その静電
容量が異なることになり、従ってトナー供給ローラ6に
よって表面の誘電層を帯電させれば、上記静電容量の相
違に応じて現像ローラ表面に電位差ができ、その表面近
傍に多数の微小閉電界を形成できる。
の上に積層された誘電層を所定の極性に帯電させる帯電
手段としてトナー供給ローラ6を用いたが、これ以外の
独立した摩擦帯電部材や、コロナ放電器や、トナー担持
体に接して電荷を注入する部材など、それ自体公知な適
宜な帯電手段を用いてもよい。
最適な非磁性トナーの一成分系現像剤を用いた現像装置
を示したが、本発明は必要に応じて補助剤を外添した磁
性トナーより成る一成分系現像剤を用いる現像装置にも
適用できるものである。
帯電したトナーを必要量現像領域へ搬送でき、所望する
濃度の可視像を形成でき、しかも現像領域においてトナ
ーを分散させることができるので、トナー担持体表面の
誘電体と導電面のパターンに対応するむらが可視像に形
成される不具合を防止できる。
視像にむらができる不具合をより確実に防止できる。
ナー担持体の誘電体表面と導電面のパターンに対応する
むら可視像に形成される不具合を簡単な構成によって防
止できる。
上記効果をより確実に得ることができる。
を得ることができる。
電したトナーを必要量現像領域へ搬送でき、所望する濃
度の可視像を形成でき、しかもトナー担持体表面の移動
方向におけるライン像と、その軸線方向のライン像の画
像濃度が大きく相違する不具合を阻止することができる
。
拡大して示した説明図である。
の電気力線を示した説明図である。
れる誘電体と導電面の一部を拡大して模式的に示した図
である。
大図である。
大図である。
である。
概略図である。
略図である。
である。
単位を示す図である。
単位を示す図である。
単位を示す図である。
単位を示す図である。
単位を示す図である。
単位を示す図である。
ある。
生じる理由を説明する図である。
り見た図に相当する図である。
たときの画像濃度の関係を示す図である。
を可視像化したときの画像濃度の関係を示す図である。
な平面図である。
な平面図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 回転駆動されるトナー担持体の表面に
トナーを担持して搬送し、潜像担持体と前記トナー担持
体が互いに対向した現像領域において、該潜像担持体に
形成された静電潜像をトナー担持体に担持されたトナー
によって可視像化する現像装置において、前記トナー担
持体として、導電面と誘電体の表面が混在露出すると共
に、表面に選択的に電荷を保持せしめることによって微
小閉電界を形成し、該閉電界により帯電トナーをトナー
担持体表面に吸引して該トナーを担持搬送するトナー担
持体を用い、該トナー担持体と潜像担持体が互いに現像
ギャップをあけて対向した現像領域にて、潜像担持体に
形成された静電潜像に、トナー担持体に担持されたトナ
ーを静電的に飛翔させて静電潜像を可視像化することを
特徴とする現像装置。 - 【請求項2】 前記導電面と誘電体表面がパターンを
なしてトナー担持体表面に露出し、トナー担持体の回転
方向における前記パターンのピッチをP1、トナー担持
体の回転方向における現像領域幅をDとしたとき、P1
<Dを満たすように、ピッチP1と幅Dを設定した請求
項1に記載の現像装置。 - 【請求項3】 トナー担持体の直径をr、潜像担持体
の直径をR、トナー担持体と潜像担持体の間の最小間隙
である現像ギャップをdとしたとき、 を満たす請求項2に記載の現像装置。 - 【請求項4】 前記誘電体をトナーの帯電極性と逆極
性に帯電し、現像に用いられるトナーを該誘電体の表面
に引き付けて担持させると共に、誘電体の表面と導電面
をパターンをなしてトナー担持体に露出させ、前記導電
面の幅をl2、トナー担持体と潜像担持体の間の最小間
隙である現像ギャップをdとしたとき、d>l2/2を
満たす請求項1又は2に記載の現像装置。 - 【請求項5】 前記誘電体をトナーの帯電極性と同極
性に帯電し、現像に用いられるトナーを導電面に引き付
けて担持させると共に、誘電体の表面と導電面をパター
ンをなしてトナー担持体表面に露出させ、前記誘電体表
面の幅をl2、トナー担持体と潜像担持体の間の最小間
隙である現像ギャップをdとしたとき、d>l2/2を
満たす請求項1又は2に記載の現像装置。 - 【請求項6】 前記誘電体をトナーの帯電極性と逆極
性に帯電し、現像に用いられるトナーを該誘電体の表面
に引き付けて担持させると共に、トナー担持体表面にお
ける前記誘電体表面が占める面積率を40乃至95%の
範囲に設定した請求項1乃至5のいずれかに記載の現像
装置。 - 【請求項7】 前記誘電面をトナーの帯電極性と同極
性に帯電し、現像に用いられるトナーを導電面に引き付
けて担持させると共に、トナー担持体表面における導電
面が占める面積率を40乃至95%の範囲に設定した請
求項1乃至5のいずれかに記載の現像装置。 - 【請求項8】 トナー担持体表面の導電面と誘電体の
表面の上に誘電層を積層した請求項1乃至7のいずれか
に記載の現像装置。 - 【請求項9】 回転駆動されるトナー担持体の表面に
トナーを担持して搬送し、潜像担持体と前記トナー担持
体が互いに対向した現像領域において、該潜像担持体に
形成された静電潜像をトナー担持体に担持されたトナー
によって可視像化する現像装置において、前記トナー担
持体として、その表面に電荷パターンが形成され、該パ
ターンにより形成される微小閉電界によって帯電トナー
を吸引して該トナーを担持するトナー担持体を用い、該
トナー担持体表面の移動方向における前記電荷パターン
のピッチをP1、トナー担持体の軸線方向における電荷
パターンのピッチをP2としたとき、P1≧2P2を満
たすように各ピッチP1,P2を設定したことを特徴と
する現像装置。
Priority Applications (2)
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