JPH04348254A - 全反射測定方法及び装置 - Google Patents

全反射測定方法及び装置

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JPH04348254A
JPH04348254A JP3186804A JP18680491A JPH04348254A JP H04348254 A JPH04348254 A JP H04348254A JP 3186804 A JP3186804 A JP 3186804A JP 18680491 A JP18680491 A JP 18680491A JP H04348254 A JPH04348254 A JP H04348254A
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plano
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cassegrenian
convex
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直 宮崎
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、全反射(ATR)測定
方法及び全反射測定顕微鏡用対物鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】図11及び図12を参照して公知の全反
射測定原理を説明する。
【0003】試料30の屈折率n2よりも大きい屈折率
n1のATR半円柱プリズム32A又はATR3角柱プ
リズム32Bを試料30上に搭載し、外部からプリズム
32A又は32Bに光束を入射させる。プリズム32A
又は32Bから試料30に対する入射角θを臨界角θC
より大きくすると、入射光が試料30上で全反射される
が、この反射点では、試料30内に光束が僅か滲み込む
。その滲み込み深さdpを、光強度が1/eになる深さ
で定義すると、波長がλの場合、dpは、  dp=λ
/〔2πn1{(sin2θ−(n2/n1)2}1/
2〕・・(1)で表わされる。したがって、試料30が
光を吸収すると、試料30上で反射される光はその分減
少する。このような性質を利用すると、高分子膜や半導
体等の表面分析、或は、強い吸収を示す物質、例えば赤
外域でのスペクトル測定が困難であった水溶液中の溶質
の分析が可能となる。
【0004】一方、フーリエ変換法により、顕微鏡を用
いた赤外スペクトル測定が可能となり、各種顕微赤外フ
ーリエ分光光度計が市販されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の全反射
測定装置及び顕微赤外フーリエ分光光度計では、顕微赤
外フーリエ分光光度計を用いて試料30上の測定箇所を
可視光で目視観察した後、試料を全反射測定装置に付け
直し、これを顕微赤外フーリエ分光光度計と連結して赤
外スペクトルを測定しなければならなかったので、実用
に適さなかった。
【0006】本発明の目的は、このような問題点に鑑み
、顕微鏡を用いた全反射測定を容易に行なうことができ
る全反射測定方法及び全反射測定顕微鏡用対物鏡を提供
することにある。
【0007】
【課題解決手段及びその作用効果】本発明に係る全反射
測定顕微鏡用対物鏡を、実施例図面を参照して説明する
【0008】この全反射測定顕微鏡用対物鏡は、例えば
図1に示す如く、カセグレニアン鏡10と平凸レンズ3
2Cとを備えている。
【0009】カセグレニアン鏡10は、中心部に孔12
aが形成された凹面鏡12と、凹面鏡12よりも径の小
さい凸面鏡14とを、中心軸Cを一致させて対向配置し
たものであって、図8に示すような2段構成や3段以上
の構成も含まれる(以下同様)。
【0010】平凸レンズ32Cは、略半球形(半球形又
はこれに似た形)であって、その凸面を凹面鏡12に対
向させ、その中心軸をカセグレニアン鏡10の中心軸C
に一致させ、その平面中心点をカセグレニアン鏡10に
よる光収束位置に一致させて配置される。
【0011】本発明に係る全反射測定方法では、上記構
成要素を用い、平凸レンズ32Cの平面に試料30を当
接させた状態で、孔12aから光束を入射させて、凸面
鏡14、凹面鏡12の順に該光束を反射させ、平凸レン
ズ32Cの平面中心点に該光束を収束させ、試料30、
凹面鏡12、凸面鏡14の順に該光束を反射させ、孔1
2aから出射した光束を検出する。
【0012】本発明によれば、全反射測定前に反射測定
型顕微鏡で測定点を目視観察し、測定点を確認又は決定
した後に、試料30を動かすことなく容易に全反射測定
を行うことができるという優れた効果を奏する。
【0013】カセグレニアン鏡として、中心軸を一致さ
せ同一方向にむけて1段のカセグレニアン鏡10、20
を複数段直列に配置したものを用いれば、1段のものよ
りも、解像度に対する開口数を大きくできるので、測定
対象範囲拡大、全反射測定精度向上、目視観察容易化等
の効果を奏する。
【0014】平凸レンズ32Cを、赤外域から可視域ま
での波長の光を透過する物質、例えばZnSeやKRS
−5で形成すれば、全反射測定顕微鏡用対物鏡を接眼レ
ンズ50と組み合わせることにより、容易に試料30上
の測定点を目視観察することができるという効果を奏す
る。Ge、Siの屈折率はそれぞれ4.0、3.5と大
きく、屈折率の大きい試料30に対して用いられるが、
GeやSi等のように可視光を通さない物質で平凸レン
ズ32Cを形成した場合には、赤外線カメラとモニタテ
レビとを組み合わせることにより測定点を目視観察する
ことができる。
【0015】カセグレニアン鏡10の開口数を実質的に
小さくするマスク38Aを光路中、例えば図1において
、凹面鏡12の上方、凹面鏡12と凸面鏡14の間又は
凸面鏡14と平凸レンズ32Cとの間の光路中に配置す
れば、収差が小さくなって解像度が向上するので、目視
観察がし易くなるという効果を奏する。
【0016】平凸レンズ32Cに対し、平凸レンズ32
Cの中心軸から臨界角θC以下の角度範囲内へ光束が入
射しないようにするマスク38Bを光路中、例えば図1
において、凹面鏡12の上方、凹面鏡12と凸面鏡14
の間又は凸面鏡14と平凸レンズ32Cとの間の光路中
に配置すれば、試料30からの全反射以外の反射光がな
くなるので、全反射測定のSN比が向上するという効果
を奏する。
【0017】例えば図7に示す如く、カセグレニアン鏡
12、14の鏡筒74A、78Aと平凸レンズ32Cの
鏡筒80Aとが螺合するねじ部78p、80pが、これ
らの鏡筒に設けられ、この螺合によりカセグレニアン鏡
12、14の光軸と平凸レンズ32Cの光軸とが一致す
るようにすれば、平凸レンズ32Cと鏡筒80Aを一体
として容易に取り換えることができ、煩雑な光軸調整を
行なう必要がないという効果を奏する。また、この場合
カセグレニアン鏡12、14を取り換える必要がないの
で、経済的であるという効果も奏する。
【0018】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0019】(1)第1実施例 図1は全反射測定顕微鏡用対物鏡を用いた顕微フーリエ
赤外分光光度計の原理構成を示す。
【0020】屈折率n2の試料30上には、n2より大
きい屈折率n1の半球形の平凸レンズ32Cが、その底
面(平面)を試料30の測定面に接して、搭載されてい
る。平凸レンズ32Cの上方には、中心軸Cが平凸レン
ズ32Cの中心を直角に通るように、カセグレニアン鏡
10が配置されている。カセグレニアン鏡10は、中央
部に円孔12aが穿設された凹面鏡(主鏡)12と、中
心軸を凹面鏡12の中心軸に一致させて凹面鏡12に対
向配置させた凸面鏡(副鏡)14とからなる。中心軸C
の図1左側には、入射光34が凹面鏡12を通り凸面鏡
14上で反射発散され、凹面鏡12で反射集光されて平
凸レンズ32Cの表面を直角に通り、平凸レンズ32C
の底面中心に収束する。そして、凹面鏡12の図示領域
Bからの、臨界角θCを越える光束が、試料30上で全
反射され、凹面鏡12の図示領域Aからの、臨界角θC
以下の光束の一部が試料30上で反射され、これらが中
心軸Cの図1右側において、凹面鏡12で反射集光され
、凸面鏡14で反射され、円孔12aを通り出射光36
として上方へ射出される。
【0021】ここで、平凸レンズ32Cの物質が例えば
ZnSe場合、その屈折率n1は2.4であり、試料3
0の屈折率n2が約1.7の場合には、臨界角θCは約
45度となる。入射角が45度の場合、全反射点での滲
み込み深さdpは0.2λとなり全反射スペクトル測定
を充分行うことが可能である。また、45度の入射角に
対するカセグレニアン鏡10の開口数は0.707にな
る。 したがって、カセグレニアン鏡10はその開口数がこの
値よりも少し大きい0.8程度のものを用いる必要があ
る。
【0022】しかし、カセグレニアン鏡10は、開口数
が大きくなると収差が大きくなり、解像度が低下する。 また、試料30上の測定点を目視観測するためには、高
開口数である必要はない。
【0023】一方、全反射スペクトル測定においては、
試料30に対する入射角が臨界角θC以下となる光束は
、SN比を低下させる原因となる。また、通常の材料分
析に用いる全反射スペクトル測定においては、高精度の
入射角の設定を必要としない。
【0024】そこで、試料30上の測定点を目視観察す
るために、入射光34を可視光とした場合には、凹面鏡
12上の領域Aで反射された光束のみを利用し、全反射
スペクトル測定のために、入射光34を赤外光とした場
合には、凹面鏡12上の領域Bで反射された光束のみを
利用する。これは、カセグレニアン鏡10上にマスク3
8を配置することにより容易に実現できる。図2は、目
視観察用のマスク38Aを示す。図中、38aは入射光
34を通過させるリング片形の孔であり、38bは出射
光36を通過させるリング片形の孔である。孔38a、
38bはいずれか一方のみであってもよい。図3は全反
射スペクトル測定用のマスク38Bを示す。図中、38
cは入射光34を通過させるリング片形の孔であり、3
8dは出射光36を通過させるリング片形の孔である。 孔38c、38dはいずれか一方のみであってもよい。
【0025】試料30上の測定点を目視観察する場合に
は、可視光源40から放射された光束を、光路内外に回
転移動可能な可動鏡42、固定鏡44で反射させて入射
光34を形成する。そして、この場合の出射光36を固
定鏡46、光路内外に回転移動可能な可動鏡48で反射
させて、接眼レンズ50に導く。
【0026】全反射スペクトルを測定する場合には、前
記可動鏡42及び48を光路外に退避させておき、赤外
光源52から放射された光束をマイケルソン干渉計54
に通して赤外干渉光を生成し、これを固定鏡44で反射
させて入射光34を形成する。この場合の出射光36は
、固定鏡46で反射されてMCT検出器56でその光強
度が検出され、その検出信号が信号処理装置58に供給
される。一方、レーザ60から放射されたレーザ光をマ
イケルソン干渉計54に通してレーザ干渉光を生成し、
ホトダイオード62でその光強度を検出し、その検出信
号をサンプリング信号として信号処理装置58へ供給す
る。信号処理装置58は、このサンプリング信号に同期
して、MCT(水銀カドミテルル)検出器56からの光
強度信号を読み取り、公知の信号処理を行って赤外吸収
スペクトルを求め、これをレコーダ64に記録させる。
【0027】なお、上記構成において、マスク38は、
凹面鏡12と凸面鏡14との間又は凸面鏡14と平凸レ
ンズ32Cとの間に配置してもよい。この場合、当然の
こととして、その位置に応じたサイズの光束制限孔が形
成されたマスク38を用いる。
【0028】(2)第2実施例 図4は全反射測定顕微鏡用対物鏡の縦断面を示す。
【0029】この全反射測定顕微鏡用対物鏡は、図1に
示すカセグレニアン鏡10と平凸レンズ32Cとを一体
構成としたものであり、ヘッド70の首部に形成された
雄ねじ70aを、不図示の既存の反射測定型顕微鏡の対
物鏡取付部に形成された雌ねじに螺合させることにより
、この顕微鏡に装着可能となっている。
【0030】ヘッド70の下端凹部には、凹面鏡12が
収容固着されている。ヘッド70に形成された中心孔7
0bは、円孔12aに連通している。ヘッド70の中間
部には、平板状のマスク38を差込むための切込み口が
紙面垂直方向に形成されている。ヘッド70の下端部外
周には雄ねじ70cが形成され、これに、第1鏡筒74
の上端部内周に形成された雌ねじ74aが螺合されてい
る。
【0031】第1鏡筒74の下端開口部には、凸面鏡支
持リング76が挿入されている。この凸面鏡支持リング
76は、図5に示す如く、外側のリング部76aと中央
部のアイランド部76bとが3本のブリッジ部76cで
連結された形状になっており、アイランド部76b上に
凸面鏡14が接着されている。第1鏡筒74の下端部外
周には、120度の等間隔で止めねじ74cが螺入され
、止めねじ74cで、凸面鏡支持リング76の外周が押
圧されて、凸面鏡14の中心軸の位置決め調整が行われ
る。第2鏡筒78の上端部内周に形成された雌ねじ78
aに、第1鏡筒74の下端部外周に形成された雄ねじ7
4bが螺合され、第2鏡筒78の回転角により、第1鏡
筒74の中心軸方向への伸縮調整が行われ、止めねじ7
8bでこの調整が固定される。
【0032】第2鏡筒78の下端部には、レンズ支持枠
80が挿入されている。このレンズ支持枠80は、図6
に示す如く、中央部に平凸レンズ32Cが嵌合接着され
る中心孔80bが形成され、その縁部上面には、光入射
を妨害しないように傾斜面80cが形成されている。第
2鏡筒78の下端部外周には、120度の等間隔で3本
の止めねじ78cが螺入され、止めねじ78cで、レン
ズ支持枠80の外周が押圧されて、平凸レンズ32Cの
中心軸の位置決め調整が行われる。
【0033】試料30は試料受皿82内に収容される。 この試料受皿82の内周に形成された雌ねじ82aに、
第2鏡筒78の下端部外周に形成された雄ねじ78dを
螺合回転させることにより、試料30の上面に平凸レン
ズ32Cの底面が接する。
【0034】上記第1鏡筒74の中心軸方向への伸縮調
整は、出射光強度を検出し、これが最大になるように行
われる。
【0035】このような全反射測定顕微鏡用対物鏡を、
既存の反射測定型顕微鏡の対物鏡又は対物レンズと単に
交換するという簡単な操作で、全反射スペクトル測定が
可能になる。また、平凸レンズ32Cの位置調整が予め
行われているので、試料30を交換するだけで、新たな
試料30に対する全反射スペクトル測定が可能になる。
【0036】(3)第3実施例 上記第2実施例の全反射測定顕微鏡用対物鏡は、試料に
応じて平凸レンズ32Cを他の材質のものと取り換える
場合、止めねじ78cを緩めてレンズ支持枠80を第2
鏡筒78から取り外さなければならないので、他のレン
ズ支持枠80を第2鏡筒78に取り付ける場合、平凸レ
ンズ32Cの光軸調整を再度行なう必要があり、そのた
めに長時間を要し、かつ、煩雑である。平凸レンズ32
Cが破損して同種の平凸レンズ32Cと取り換える場合
も同様である。これを避けるためには、全反射測定顕微
鏡用対物鏡全体を取り換えなければならず、コスト高と
なる。本第3実施例は、この問題点を解決したものであ
る。
【0037】図7は、第3実施例の全反射測定顕微鏡用
対物鏡の縦断面を示す。図4と同一構成要素には、同一
符号を付してその説明を省略する。
【0038】この全反射測定顕微鏡用対物鏡は、図4の
第2鏡筒78及びレンズ支持枠80の代わりに、ジョイ
ント78A及び第2鏡筒80Aを用いている。このジョ
イント78Aは、カセグレニアン鏡の鏡筒の一部を構成
している。ジョイント78Aの中央部開口円の内周面に
は雌ねじ78pが形成され、これに、第2鏡筒80Aの
外周面に形成された雄ねじ80pが螺合される。第2鏡
筒80Aの一端側中央部開口には、平凸レンズ32Cが
嵌合接着されている。ジョイント78Aは、その雌ねじ
78aに第1鏡筒74Aの雄ねじ74bが螺合され、ジ
ョイント78Aの底面周部には、この面に垂直に止めね
じ78qが螺合貫通しており、止めねじ78qを締め付
けることにより、止めねじ78qの先端面が第1鏡筒7
4Aの下端面を押圧して、第1鏡筒74Aに対するジョ
イント78Aの回転が固定される。第1鏡筒74Aに対
するジョイント78Aの軸方向固定位置は、第2鏡筒8
0Aをジョイント78Aに締め付けたときに、図7に示
すように凹面鏡12からの光の収束点が平凸レンズ32
Cの底面中心に一致するように調整されている。
【0039】本第3実施例では、上記問題点の解決とは
別に、さらに次のような工夫をしている。
【0040】凸面鏡支持リング76Aは、その外周面に
テーパが付けられている外は、図4の凸面鏡支持リング
76と同一である。このテーパは、止めねじ74cで凸
面鏡支持リング76Aを第1鏡筒74Aに密着させかつ
より確実に固定するためのものである。また、ジョイン
ト78Aに切込み口が紙面垂直方向に形成され、これに
全反射スペクトル測定用のマスク38Bが差し込まれる
ようになっている。この部分の方がヘッド70の中心孔
70bの部分よりも光束が拡大しているので、精度よく
遮光することができ、マスク38Bの位置としては好ま
しい。さらに、ヘッド70に対する第1鏡筒74Aの軸
方向位置を固定するために、止めねじ74dを第1鏡筒
74Aの上部側面に螺入して、その先端面をヘッド70
の外周面に押し付けている。
【0041】なお、図7では、図4に示す試料受皿82
が取り付けられていないが、図4と同様にして試料受皿
82を第2鏡筒80Aに螺着する構成であってもよい。
【0042】上記構成において、第2鏡筒80Aをジョ
イント78Aに螺合させ、第2鏡筒80Aをジョイント
78Aに締め付けるだけで、平凸レンズ32Cの光軸が
凹面鏡12及び凸面鏡14の光軸に一致し、かつ、凹面
鏡12からの光の収束点が平凸レンズ32Cの底面中心
に一致する。
【0043】ZnSeで形成した平凸レンズ32Cを用
い、平凸レンズ32Cと第2鏡筒80Aとを一体として
、同一のものでジョイント78Aに対し、単なる着脱を
10回繰り返したところ、入射光34の強度に対する出
射光36の強度のばらつきは±2%以内であった。また
、ZnSeで形成した平凸レンズ32Cを用い、平凸レ
ンズ32Cと第2鏡筒80Aとを一体として、同一形状
のものを5つ単に互換したところ、入射光34の強度に
対する出射光36の強度のばらつきは±5%以内であっ
た。
【0044】(4)第4実施例 2つの球面鏡を用いたカセグレニアン鏡は、開口数が大
きくなると、球面収差が大きくなって実用に耐えなくな
る。球面収差は、凹面鏡12を非球面鏡にすることによ
り、又は、凹面鏡12及び凸面鏡14を非球面鏡にする
ことにより、小さくすることができる。しかし、実際に
は非球面鏡は制作が困難であるため実用化されていない
。本第4実施例は、この問題点を解決したものである。
【0045】図8は、球面鏡を用いた1段のカセグレニ
アン鏡10と20とを直列配置して、開口数に対する球
面収差を小さくした、2段のタンデム型カセグレニアン
鏡を示す。
【0046】図1と同様に、カセグレニアン鏡10は、
中央に円孔12aが形成された凹面鏡12に、凸面鏡1
4を対向配置した構成となっており、カセグレニアン鏡
20は、中央に円孔22aが形成された凹面鏡22に、
凸面鏡24を対向配置した構成となっている。カセグレ
ニアン鏡10と20とは、向きを同一方向にし、両光軸
Cを一致させて配置されている。
【0047】光軸C上の点Sからの発散光は、円孔12
aを通り凸面鏡14で反射され、次いで凹面鏡12で反
射されて収束光となり、凸面鏡24が存在しなければ点
F1に収束する。この収束光は、凸面鏡24で反射され
、次いで凹面鏡22で反射されて光軸C上の点F2に収
束する。このようなタンデム型カセグレニアン鏡を図1
又は図4に示す1段のカセグレニアン鏡10の代わりに
用いる。
【0048】カセグレニアン鏡10及びカセグレニアン
鏡20は、球面収差特性が互いに補正的な関係になるよ
うに配置設計されており、開口数に対する球面収差が1
段のカセグレニアン鏡よりも小さくなっている。例えば
、カセグレニアン鏡10は、点F1から入射する光束に
対し、出射光が図9に示す如く、光軸C寄りの光線ほど
光軸Cとの交点が凸面鏡24(カセグレニアン鏡10)
に近くなるように配置設計されている。これに対し、カ
セグレニアン鏡20は、点F1に収束入射する光束に対
し、出射光が図10に示す如く、光軸C寄りの光線ほど
光軸Cとの交点が凸面鏡24(カセグレニアン鏡20)
から遠くなるように配置設計されている。このような特
性は、設計段階での計算機を用いた光線追跡法により、
容易に確認することができる。
【0049】なお、カセグレニアン鏡10とカセグレニ
アン鏡20の球面収差特性は互いに補正的な関係にあれ
ば良く、例えばカセグレニアン鏡10が図10に示すよ
うな特性を示し、カセグレニアン鏡20が図9に示すよ
うな特性を示す関係であってもよい。
【0050】また、3段以上のタンデム型カセグレニア
ン鏡を用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る全反射測定顕微鏡用
対物鏡が適用された顕微フーリエ赤外分光光度計の原理
構成図である。
【図2】図1の全反射測定顕微鏡用対物鏡に用いられる
目視観測用マスク38Aの平面図である。
【図3】図1の全反射測定顕微鏡用対物鏡に用いられる
全反射スペクトル測定用マスク38Bの平面図である。
【図4】本発明の第2実施例に係る全反射測定顕微鏡用
対物鏡の縦断面図である。
【図5】図4の全反射測定顕微鏡用対物鏡の構成要素で
ある凸面鏡支持リング76の平面図である。
【図6】図4の全反射測定顕微鏡用対物鏡の構成要素で
あるレンズ支持枠80の平面図である。
【図7】本発明の第3実施例に係る全反射測定顕微鏡用
対物鏡の縦断面図である。
【図8】本発明の第4実施例に係るタンデム型カセグレ
ニアン鏡の縦断面図である。
【図9】図8のカセグレニアン鏡の作用説明図である。
【図10】図8のカセグレニアン鏡の作用説明図である
【図11】全反射測定原理説明図である。
【図12】全反射測定原理説明図である。
【符号の説明】
C  中心軸 10、20  カセグレニアン鏡 12、22  凹面鏡 14、24  凸面鏡 30  試料 32A  ATR半円柱プリズム 32B  ATR3角柱プリズム 32C  平凸レンズ 34  入射光 36  出射光 38、38A、38B  マスク 40  可視光源 42、48  可動鏡 44、46  固定鏡 50  接眼レンズ 52  赤外光源 56  MCT検出器 62  ホトダイオード 70  ヘッド 70a、70c、74b、80a、80p  雄ねじ7
4、74A  第1鏡筒 74a、78a、78b、78p、82a  雌ねじ7
4c、74d、78b、78c、78q  止めねじ7
6、76A  凸面鏡支持リング 78、80A  第2鏡筒 78A  ジョイント 80  レンズ支持枠 82  試料受皿

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  中心部に孔(12a)が形成された凹
    面鏡(12)と該凹面鏡よりも径の小さい凸面鏡(14
    )とを中心軸を一致させて対向配置したカセグレニアン
    鏡(10、20)の該凹面鏡に、略半球形の平凸レンズ
    (32C)の凸面を対向させ、該平凸レンズの中心軸を
    該カセグレニアン鏡の中心軸に一致させ、該平凸レンズ
    の平面に試料(30)を当接させ、この状態で、該孔か
    ら光束を入射させて、該凸面鏡、該凹面鏡の順に該光束
    を反射させ、該平凸レンズの平面中心点に該光束を収束
    させ、該試料、該凹面鏡、該凸面鏡の順に該光束を反射
    させ、該孔から出射した該光束を検出することを特徴と
    する全反射測定方法。
  2. 【請求項2】  中心部に孔(12a)が形成された凹
    面鏡(12)と、該凹面鏡よりも径の小さい凸面鏡(1
    4)とを中心軸を一致させて対向配置したカセグレニア
    ン鏡(10、20)と、略半球形の平凸レンズ(32C
    )の凸面を該凹面鏡に対向させ、該平凸レンズの中心軸
    を該カセグレニアン鏡の中心軸に一致させ、該平凸レン
    ズの平面中心点を該カセグレニアン鏡による光収束位置
    に一致させて配置した該平凸レンズ(32C)と、を有
    することを特徴とする全反射測定顕微鏡用対物鏡。
  3. 【請求項3】  前記カセグレニアン鏡は、中心軸を一
    致させ同一方向にむけて1段のカセグレニアン鏡(10
    、20)を複数段直列に配置したことを特徴とする請求
    項2記載の全反射測定顕微鏡用対物鏡。
  4. 【請求項4】  前記平凸レンズ(32C)は、赤外域
    から可視域までの波長の光を透過する物質で形成されて
    いることを特徴とする請求項2又は3に記載の全反射測
    定顕微鏡用対物鏡。
  5. 【請求項5】  前記カセグレニアン鏡(10、20)
    の開口数を実質的に小さくするマスク(38A)を光路
    中に配置したことを特徴とする請求項2乃至4のいずれ
    か1つに記載の全反射測定顕微鏡用対物鏡。
  6. 【請求項6】  前記平凸レンズ(32C)に対し、該
    平凸レンズの中心軸から臨界角θC以下の角度範囲内へ
    光束が入射しないようにするマスク(38B)を光路中
    に配置したことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか
    1つに記載の全反射測定顕微鏡用対物鏡。
  7. 【請求項7】  前記カセグレニアン鏡(12、14)
    の鏡筒(74A、78A)と前記平凸レンズ(32C)
    の鏡筒(80A)とが螺合するねじ部(78p、80p
    )が、両該鏡筒に設けられ、この螺合により該カセグレ
    ニアン鏡の光軸と該平凸レンズの光軸とが一致するよう
    にしたことを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1つ
    に記載の全反射測定顕微鏡用対物鏡。
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