JPH04348186A - ニードルコークスの製造方法 - Google Patents

ニードルコークスの製造方法

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JPH04348186A
JPH04348186A JP14822791A JP14822791A JPH04348186A JP H04348186 A JPH04348186 A JP H04348186A JP 14822791 A JP14822791 A JP 14822791A JP 14822791 A JP14822791 A JP 14822791A JP H04348186 A JPH04348186 A JP H04348186A
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JP
Japan
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resin
needle coke
raw material
coal tar
coke
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP14822791A
Other languages
English (en)
Inventor
Masazumi Kanbe
正純 神戸
Shigeru Miwa
三輪 成
Takashi Kuroda
隆 黒田
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Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は石炭系ニードルコークス
の製造方法に関する。更に詳しくは、熱膨張係数及びパ
フィングの品質を制御した石炭系ニードルコークスの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ニードルコークスは電気製鋼用電極とし
て用いられているが、電気製鋼業界では電気炉の大型化
、UHP(ウルトラハイパワー)操業と操業条件がます
ます過酷となってきており、より性能の優れた黒鉛電極
ひいては高品位のニードルコークスが要望されている。
【0003】特に、熱膨張係数(CTE)は電極使用時
の耐熱衝撃性に関係し、CTEが低いと電極消耗原単位
が良くなるため、CTEの低い原料コークスが要望され
ている。
【0004】さらに、黒鉛電極を生産する側では黒鉛化
時の省エネルギーのためにも黒鉛化時間の短縮化を計っ
ており、このため電極が黒鉛化時に起こす不可逆的な熱
膨張現象(パフィング)が問題となっている。
【0005】パフィングは黒鉛化時間が短くなればなる
ほど大きくなり、極端な場合は黒鉛化ができなくなる。 また、パフィングが大きいと黒鉛化後に得られる電極の
嵩密度が低下する等の問題が生じる。従って、黒鉛電極
のCTEのみならず黒鉛化時のパフィングもニードルコ
ークス品位の重要な指標となる。
【0006】一方、ニードルコークス原料であるコール
タールは、コークス炉における石炭乾留過程の条件、つ
まり装入炭の種類、炭化時間、乾留温度、或いは発生ガ
スが炉壁、炉頂等の高温部との接触により熱を受ける程
度や状況または炉頂空隙部のガスの通過速度などによっ
て、その性状は大きく影響を受けるものである。
【0007】このコールタールからニードルコークスを
製造するためには、原料中に含まれる数%のキノリン不
溶分を(QI分と略称する)を取り除く必要があること
は良く知られている。QI分の除去は、濾過、遠心分離
等の機械的方法で除去することも可能であるが、例えば
特公昭57−30159号及び特開昭53−66901
号に開示されている様に、コールタール原料にヘキサン
、オクタン、灯油、ブタノール、等の脂肪族系溶剤、及
びベンゼン、トルエン、キシレン、メチルナフタレン、
フェノール類等の芳香族系溶剤との混合溶剤を添加して
、QI分を該混合溶剤に不溶な成分と共に沈降させ、分
離除去する方法が効果的である。
【0008】しかしながら、この方法により得られる脱
QIピッチの収率は、溶剤の混合比、温度等の抽出条件
で一義的に決定され、通常の操業においては条件一定で
連続処理するものであり、脱QIピッチの性状も原料コ
ールタールに応じたものとなる。
【0009】つまり、コークス炉の操業条件でコールタ
ール、さらに脱QIピッチの性状は大きく変動し、その
結果ニードルコークスの品質も変動してしまう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】コークスの組織の面か
らいえば、CTEとパフィングとは逆相関の関係にある
。本発明の目的は、コールタールからQI分を除去する
とともに、ニードルコークスのCTE、パフィングを、
その相関の範囲において制御する方法を提供することに
ある。この方法により、原料コールタールの性状が変動
してもニードルコークスの性状は制御でき、製品品質の
安定化が図れる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決するため鋭意研究を行った。その結果、ニードルコ
ークス原料となる脱QIピッチ中のβレジン{(トルエ
ン不溶分)−(キノリン不溶分)}はコーキング反応を
促進させ、系の粘度上昇を速めることにより、メソフェ
ースの成長を阻害しコークスの流れ組織の発達を妨げる
。そのため、CTEは増大しパフィングは低下する方向
に作用することを見出し本発明を完成した。
【0012】すなわち本発明は■コールタール系原料か
ら、キノリン可溶分を超臨界抽出条件下で抽出する際に
抽出条件を調整して抽出するか、もしくは該抽出物にβ
レジン濃縮物を添加することにより、該原料油中のβレ
ジン量を0.5〜30重量%の範囲内で調整して、ニー
ドルコークスのCTEとパフィングのバランスをとるよ
うにし、そのままディレードコーキング法によりコーク
ス化することを特徴とするニードルコークスの製造方法
であり、
【0013】■抽出条件の変更が、溶剤比、抽出温度、
抽出圧力の何れかを操作することによりβレジンを調整
する前項■記載のニードルコークスの製造方法であり、
また
【0014】■βレンジ濃縮物が、コールタール原料か
ら得られたβレジンを50重量%以上含有する分画成分
である前項■記載のニードルコークスの製造方法である
【0015】コールタール系原料とは、コールタール、
コールタールピッチ又はこれらを主体とする炭化水素物
質からなる原料油を指す。抽出条件としては、コールタ
ール原料に、その0.5〜5.0重量倍の芳香族炭化水
素溶剤を混合して、抽出域に連続して装入し、溶剤の臨
界温度〜370℃及び溶剤の臨界圧力〜100kg/c
m2 Gの圧力条件下で抽出操作を行う。芳香族炭化水
素溶剤としてはC6〜9のベンゼン又はアルキルベンゼ
ンが好ましく、より好ましくはベンゼン、トルエン、及
びキシレンから選択された一種又は二種以上の混合溶剤
を用いるのが良い。これら溶剤の臨界温度及び臨界圧力
を示せば、例えばベンゼン289℃、49kg/cm2
 G、トルエン319℃、40kg/cm2 G、及び
キシレン343℃、36kg/cm2 Gである。本発
明では使用する溶剤の臨界温度〜370℃、及び溶剤の
臨界圧力〜100kg/cm2 Gという条件下で抽出
を行う。
【0016】抽出された脱QIピッチ中のβレジン量の
制御方法は、抽出率を変更することにより行う。脱QI
ピッチ中のβレジン量を増やしたい場合は抽出率を増加
させ、βレジン量を減らしたい場合は抽出率を低下させ
て、βレジン量を制御する。抽出率の制御は、抽出域の
温度、圧力、及び溶剤とコールタール原料との重量比(
以下「溶剤比」と略す)を変更することにより行う。 抽出率を増加させたい場合は温度を低くし、圧力を上げ
、溶剤比を小さくする。また逆に抽出率を低下させたい
場合は温度を高くし、圧力を下げ、溶剤比を大きくする
【0017】本抽出操作によりQI分及びレジン成分の
一部は効果的に抽残相として除去され、しかも高抽出率
でβレジン成分量の調整された脱QIピッチが得られる
【0018】本発明においては脱QIピッチの中のβレ
ジン量を0.5〜30重量%、好ましくは3〜20重量
%に調整するものであるが、通常のコールタール中には
βレジンは5〜10重量%程度であるので、10重量%
以上にβレジン量を調整したい場合は、別途βレジン成
分を添加する必要がある。
【0019】βレジン成分を抽出分離する方法は特に限
定するものではないが、先に本出願人が特開昭63−1
12687号公報や、特開昭64−69692号公報で
提案した如く、原料コールタールを芳香族炭化水素溶剤
とともに溶剤の超臨界状態下で、第一分別帯域で低比重
液とQI成分を主体とする高比重液に相分離させ、つい
で低比重液を第二の分別帯域で第一分別帯域とは異なる
溶剤の超臨界状態下で低比重液とβレジンが濃縮された
高比重液に相分離させて得られる高比重液相から溶剤を
除去することによって、βレジンを50重量%以上含有
する重質油が容易に得られる。
【0020】このβレジン濃縮物を、脱QIピッチに添
加し目標のβレジン量に調整し、ディレードコーカーに
装入し、生コークスを製造する。この生コークスを常法
により、ロータリーキルン又は竪型炉で1300〜15
00℃でか焼して、ニードルコークスを得る。
【0021】βレジン量が0.5重量%未満ではニード
ルコークス歩留りが少なく、またパフィングが大きくな
って好ましくない。また、βレジン量が30重量%超で
は、加熱炉におけるコーキング速度が増大して安定操業
上の問題が生じる。
【0022】
【作用】βレジンは反応性が高く熱履歴を受けた場合、
系の粘度を上昇させ、メソフェースの成長を阻害する方
向に働く。極端にいえばコークスはモザイク組織に少し
近づくことになる。したがってCTEは増加し、それに
対応してパフィングは減少すると推定される。
【0023】
【実施例】以下に実施例により、本発明を具体的に説明
するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない
。表1の実施例1−1、1−2、2−1、2−2、は、
温度340℃、60kg/cm2 の超臨界状態下で抽
出率を変化させたものである。実施例3は実施例2−3
の抽出物にβレジンを50重量%以上含有する重質油を
加えてβ‐レジンを調整したものである。表2の比較例
1,2は、通常の混合溶剤法により、QI分を沈降させ
た、上層脱QIピッチのβレジン量、これより製造した
ニードルコークスのCTE、パフィングを示す。
【表1】
【表2】 これにより、抽出率を変更するか、もしくは別途βレジ
ン濃縮物を添加することによりCTE、パフィングが制
御できる。一方、比較例1、2では原料コールタールか
ら抽出される脱QIピッチの性状は限定され、ニードル
コークスの品質は原料コールタールに依存してしまう。
【0024】
【発明の効果】本発明において、ニードルコークスのC
TE、パフィングが制御出来るので、所望品質の実現、
また原料コールタールの性状変化に対する品質の安定化
の効果があり、コークス製造上の利用価値は大きい。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  コールタール系原料から、キノリン可
    溶分を超臨界抽出条件下で、抽出条件を調整して抽出す
    るか、もしくは該抽出物にβレジン濃縮物を添加するこ
    とにより、抽出物中のβレジン量を0.5〜30重量%
    の範囲内で調整して、ニードルコークスのCTEとパフ
    ィングのバランスをとるようにし、そのままディレード
    コーキング法によりコークス化することを特徴とするニ
    ードルコークスの製造方法。
  2. 【請求項2】  超臨界抽出条件の抽出温度、抽出圧力
    、溶剤比の何れかを操作することによりβレジンを調整
    する請求項1記載のニードルコークスの製造方法。
  3. 【請求項3】  βレジン濃縮物が、コールタール原料
    から得られたβレジンを50重量%以上含有する分画成
    分である請求項1記載のニードルコークスの製造方法。
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