JPH04344232A - 印刷適性及び耐引裂性に優れた塗工シート - Google Patents

印刷適性及び耐引裂性に優れた塗工シート

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JPH04344232A
JPH04344232A JP14535991A JP14535991A JPH04344232A JP H04344232 A JPH04344232 A JP H04344232A JP 14535991 A JP14535991 A JP 14535991A JP 14535991 A JP14535991 A JP 14535991A JP H04344232 A JPH04344232 A JP H04344232A
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JP
Japan
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melting point
continuous synthetic
synthetic fibers
continuous
fiber
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Pending
Application number
JP14535991A
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English (en)
Inventor
Shunichi Yamada
山田 ▲俊▼一
Hideo Ikezawa
秀男 池沢
Tomoji Miyoshi
智次 三好
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Publication date
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  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷適性及び耐引裂性
に優れた塗工シートに関し、特に包装材,袋物,ポスタ
ー等の素材として使用するのに適した塗工シートに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、いわゆるスパンボンド不織布が包
装材や袋物等の素材として盛んに使用されている。この
理由は、スパンボンド不織布が連続合成繊維をシート状
に集積したものであるため、耐引裂性,耐破裂性,耐水
性及び引張強度に優れているからである。
【0003】一般的に、包装材等の素材として使用され
ているスパンボンド不織布は、連続合成繊維をシート状
に集積した後、凹凸ロールによって付与された間歇的な
熱圧着によって、連続合成繊維相互間に自己融着を生じ
させた熱圧着区域を持つものである。そして、熱圧着さ
れておらず、連続合成繊維相互間が自己融着されていな
いその他の区域を持つものである。この熱圧着区域によ
って連続合成繊維は固定され、且つその他の区域におい
て連続合成繊維の束が存在し、スパンボンド不織布に高
引張強度や耐引裂性等の良好な物性を与えるのである。
【0004】しかしながら、熱圧着区域とその他の区域
とでは厚みが異なり、スパンボンド不織布表面に比較的
深い凹凸が存在する。即ち、熱圧着区域では連続合成繊
維が溶融・軟化して相互に固着してフィルム化している
ため、厚みが薄く、その他の区域では連続合成繊維が当
初の形態で存在しているため、厚みが厚いのである。従
って、このスパンボンド不織布表面に印刷を施すと、熱
圧着区域とその他の区域とで印刷インキの乗りが均一に
ならず、奇麗な印刷を施すことが困難であった。特に、
多色印刷を行う際には、熱圧着区域の周縁、即ち熱圧着
区域とその他の区域との境目で色ずれが生じ、多色印刷
適性も不良であった。
【0005】このため、スパンボンド不織布表面に平滑
加工を施し、表面の凹凸を少なくすることが提案されて
いる。この平滑加工(カレンダー加工)は、一般的には
平滑ロール(カレンダーロール)間に不織布を通すこと
によって行われる。しかし、スパンボンド不織布の熱圧
着区域とその他の区域とでは、元来連続合成繊維の形態
が異なっているのであるから、平滑加工をしても十分平
滑にならないという憾みがあった。即ち、熱圧着区域に
おいては、連続合成繊維がほぼ完全に繊維形態を失って
フィルム化しているのに対し、その他の区域では連続合
成繊維が当初の繊維形態を維持しているため、フィルム
部分と繊維集合体部分とが存在していることになって、
この両者を同様の厚みにすることは、本質的に困難なこ
とであった。従って、十分な印刷適性の向上は望めなか
った。また、極端な平滑加工を行うと、スパンボンド不
織布の熱圧着区域、即ち連続合成繊維が溶融又は軟化し
て相互に固着してフィルム状となっている区域において
、連続合成繊維間の固着即ちフィルムが破壊されるとい
うことがあった。これは、繊維集合体に比べて、フィル
ムは歪を吸収しにくいため、平滑加工によって与えられ
る歪でフィルムが破断するのである。従って、スパンボ
ンド不織布の強度や腰(剛直性)がなくなり、オフセッ
ト印刷機を用いて印刷する際に、通紙性が不良になると
いうことがあった。更に、極端な平滑加工を行なうと、
その他の区域の繊維密度が高くなり、インキ転移性が低
下するということもあった。
【0006】以上の欠点を回避するため、連続合成繊維
をシート状に集積した不織ウェブに、間隔を置いた熱圧
着を施さずに、全面的な熱圧着を施すことが考えられる
。このようにすれば、スパンボンド不織布表面が凹凸状
態とならないため、良好な印刷適性が得られると考えら
れるのである。しかし、全面的に熱圧着を施すと、得ら
れたシートがフィルム様になるということがあった。 即ち、シート中に繊維形態を残した連続合成繊維の量が
少なくなるのである。このような状態になると、このシ
ートは非常に引き裂けやすく、スパンボンド不織布の長
所である耐引裂性を失ってしまうのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、連
続合成繊維をシート状に集積してなる不織ウェブ中に、
一定の態様で低融点重合体物質を混入し、この低融点重
合体物質で連続合成繊維を固定することにより、熱圧着
区域がフィルム化するのを防止し、更に凸部の高さの低
い凹凸ロールによって熱圧着区域を形成し、表面の凹凸
状態が激しくないスパンボンド不織布を用いることによ
り、熱圧着区域とその他の区域とで印刷インキの乗りが
不均一になることを防止し、もって印刷適性を向上させ
ようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、スパン
ボンド法で形成された、低融点重合体成分と高融点重合
体成分とよりなる1〜4デニールの複合型連続合成繊維
が集積されてなる目付30〜150g/m2のシート層
上に、顔料及びバインダーを主体とする塗工液が塗布さ
れてなる塗工シートであって、該シート層は、該複合型
連続合成繊維が集積された後、凸部の高さが60〜25
0μの凹凸ロールと平滑ロールとの間に導入され、該凸
部によって間隔を置いて熱圧着されており、該熱圧着区
域においては、該高融点重合体成分は繊維形態を維持し
たままで且つ該低融点重合体成分が溶融又は軟化するこ
とによって、該複合型連続合成繊維相互間が自己融着さ
れていることを特徴とする印刷適性及び耐引裂性に優れ
た塗工シートに関するものである。また、前記のシート
層に代えて、スパンボンド法で形成された、1〜4デニ
ールの低融点連続合成繊維と1〜4デニールの高融点連
続合成繊維とが混合及び集積されてなる目付30〜15
0g/m2のシート層を使用し、熱圧着区域においては
、高融点連続合成繊維は繊維形態を維持したままで且つ
低融点連続合成繊維が溶融又は軟化することによって、
高融点連続合成繊維相互間が固着されてなる、印刷適性
及び耐引裂性に優れた塗工シートに関するものである。 また、前記のシート層に代えて、スパンボンド法で形成
された、1〜4デニールの連続合成繊維が集積されてな
る目付30〜150g/m2のシート層を使用し、熱圧
着区域においては、連続合成繊維の融点よりも低い融点
を持ち且つ連続合成繊維相互の間隙に挿入された低融点
合成樹脂製粉末が溶融又は軟化することによって、連続
合成繊維相互間が固着されてなる、印刷適性及び耐引裂
性に優れた塗工シートに関するものである。
【0009】まず、本発明に係る塗工シートを構成する
、シート層について説明する。このシート層は、スパン
ボンド法で形成されたものである。スパンボンド法とは
、高分子原液を紡糸し更に延伸した連続合成繊維を直接
集積するという方法である。この方法で得られたシート
層を構成する連続合成繊維は延伸されており、シート層
は優れた耐引裂性,耐破裂性及び引張強度を示す。
【0010】連続合成繊維として、本発明においては、
低融点重合体成分と高融点重合体成分とよりなる複合型
連続合成繊維を使用することができる。複合型としては
、断面が半月形の低融点重合体成分と高融点重合体成分
とが貼り合わされたサイドバイサイド型、又は高融点重
合体成分よりなる芯とこの芯上を覆う低融点重合体成分
よりなる鞘で形成された芯−鞘型等が用いられる。具体
的には、ポリエチレン(低融点重合体成分)−ポリプロ
ピレン(高融点重合体成分)サイドバイサイド型連続繊
維、ポリエチレン又はポリプロピレン(低融点重合体成
分)−ポリエステル(高融点重合体成分)サイドバイサ
イド型連続繊維、ポリプロピレン(芯;高融点重合体成
分)−ポリエチレン(鞘;低融点重合体成分)芯鞘型連
続繊維、ナイロン66(芯;高融点重合体成分)−ナイ
ロン6(鞘;低融点重合体成分)芯鞘型連続繊維等が用
いられる。この複合型連続合成繊維の場合、低融点重合
体成分が低融点重合体物質としての役割を果たし、この
溶融又は軟化によって複合型連続合成繊維が固定される
のである。
【0011】また、本発明においては、二種類の連続合
成繊維を用いることもできる。即ち、低融点連続合成繊
維と高融点連続合成繊維を同時に紡糸しながら、集積し
たものを用いることもできる。低融点連続合成繊維及び
高融点連続合成繊維としては、融点差があるものであれ
ばどのようなものでも、任意に組み合わせて使用するこ
とができる。従って、低融点連続合成繊維としてポリエ
チレン連続繊維を用い、高融点連続合成繊維としてポリ
プロピレン連続繊維を用いる組み合わせ、低融点連続合
成繊維としてポリエチレン連続繊維又はポリプロピレン
連続繊維を用い、高融点連続合成繊維としてポリエステ
ル連続繊維を用いる組み合わせ、低融点連続合成繊維と
してナイロン6連続繊維を用い、高融点連続合成繊維と
してナイロン66連続繊維を用いる組み合わせ等が採用
することができる。この場合、低融点連続合成繊維が低
融点重合体物質としての役割を果たし、この溶融又は軟
化によって高融点連続合成繊維が固定されるのである。
【0012】また、本発明においては、低融点重合体物
質としての役割を果たさない連続合成繊維のみを用いて
も良い。この場合は、前述の場合と異なり、連続合成繊
維中に低融点重合体物質が存在しないので、スパンボン
ド法で連続合成繊維を紡糸しシート状に集積して不織ウ
ェブを得ると共に、又は不織ウェブを得た後に、連続合
成繊維相互間の間隙に、低融点重合体物質としての役割
を果たす低融点合成樹脂製粉末を挿入しなければならな
い。従って、この低融点合成樹脂製粉末の融点は、連続
合成繊維の融点よりも低いものである。低融点合成樹脂
製粉末を連続合成繊維相互間の間隙に挿入する方法とし
ては、不織ウェブを得る際に、連続合成繊維と共に低融
点合成樹脂製粉末を移送して、シート状に集積される連
続合成繊維と共に低融点合成樹脂製粉末を堆積させる方
法、或いは得られた不織ウェブ上に、低融点合成樹脂製
粉末を散布する方法等を用いることができる。連続合成
繊維としては、ポリエステル繊維,ポリオレフィン系繊
維,ポリアミド系繊維等が用いられる。そして、これに
対応して、低融点合成樹脂製粉末が適宜採用される。即
ち、連続合成繊維としてポリエステル繊維を使用した場
合には、ポリオレフィン系の合成樹脂製粉末が使用され
、ポリプロピレン繊維を使用した場合にはポリエチレン
系の合成樹脂製粉末が使用され、ポリアミド繊維を使用
した場合にはポリオレフィン系の合成樹脂製粉末が使用
される。
【0013】スパンボンド法で形成される上記した種々
の連続合成繊維の繊度は、いずれも1〜4デニールであ
る。1デニール未満の連続合成繊維は、スパンボンド法
では製造しにくく、実用的ではない。また、4デニール
を超えると、シート層の地合が悪化すると共にシート層
の剛性が大きくなり好ましくない。スパンボンド法で形
成されたシート層の目付は、30〜150g/m2であ
る。目付が30g/m2未満であると、シート層の腰が
なくなり印刷しにくくなったり、又は薄すぎて使用し難
くなるので、好ましくない。また、目付が150g/m
2を超えると、シート層が剛直になるので、好ましくな
い。
【0014】スパンボンド法で形成されたシート層には
、間隔を置いて熱圧着区域が形成されている。この熱圧
着区域においては、低融点重合体物質が溶融又は軟化す
ることによって、連続合成繊維相互間が固着されている
。即ち、シート層が複合型連続合成繊維で構成されてい
る場合には、複合型連続合成繊維中の低融点重合体成分
の溶融又は軟化によって、複合型連続合成繊維相互間が
自己融着している。そして、複合型連続合成繊維中の高
融点重合体成分は、繊維形態を維持したままである。 また、シート層が低融点連続合成繊維と高融点連続合成
繊維とで構成されている場合には、低融点連続合成繊維
の溶融又は軟化によって、高融点連続合成繊維相互間が
固着されている。そして、高融点連続合成繊維は、繊維
形態を維持したままである。更に、シート層が一般の連
続合成繊維で構成されている場合には、連続合成繊維相
互間の間隙に挿入された低融点合成樹脂製粉末の溶融又
は軟化によって、連続合成繊維相互間が固着されている
のである。
【0015】シート層に間隔を置いた熱圧着区域を設け
るには、連続合成繊維をシート状に集積してなる不織ウ
ェブを、加熱された凹凸ロールと平滑ロールとの間に導
入すればよい。即ち、凹凸ロールの凸部によって、この
凸部に対応する不織ウェブの区域が押圧され、そこに存
在する低融点重合体物質が溶融又は軟化し、連続合成繊
維相互間を固着するのである。本発明において重要なこ
とは、この凹凸ロールの凸部の高さが60〜250μで
あることである。一般に使用されている凹凸ロールの凸
部の高さは400〜600μ程度であり、このような凹
凸ロールで不織ウェブを押圧して熱圧着区域を形成する
と、熱圧着区域とその他の区域との凹凸状態が激しく、
印刷インキの乗りが不均一となるのである。これに対し
て、本発明の如く、凸部の高さの比較的低い凹凸ロール
を使用すると、熱圧着区域とその他の区域との凹凸状態
が激しくなく、印刷インキの乗りが比較的均一となり、
印刷適性が向上するのである。本発明において、凸部の
高さの比較的低い凹凸ロールを使用しても、熱圧着区域
を良好に形成することができるのは、不織ウェブ中に低
融点重合体物質が含有されているからである。例えば、
低融点重合体物質が存在しない場合には、不織ウェブを
構成している連続合成繊維本体を溶融又は軟化しなけれ
ばならず、大きな押圧力が必要となり、そのためにも凸
部の高さを300μ以上とする必要があったのである。 本発明において使用する凹凸ロールの凸部の高さが60
μ未満になると、不織ウェブに対する押圧力が小さくな
って、低融点重合体物質が溶融又は軟化しにくくなり、
良好な熱圧着区域を形成しにくくなるので、好ましくな
い。また、凹凸ロールの凸部の高さが250μを超える
と、熱圧着区域とその他の区域との凹凸状態が激しくな
り、印刷インキの乗りが不均一となるので、好ましくな
い。なお、凹凸ロールの凸部の高さとは、凹凸ロールの
凹部底表面から凸部先端表面までの距離を言う。
【0016】このシート層上には塗工液が塗布されてい
る。塗工液は、一般的にクレー,炭酸カルシウム,チタ
ン白等の白色顔料と、カゼイン,デンプン又はその誘導
体,スチレン−ブタジエンゴムラテックス,アクリル樹
脂系エマルジョン等のバインダーとを主成分として、両
者が混合されてなるものである。この塗工液を塗布する
ことにより、シート層の繊維間隙の目が詰まり、印刷適
性が良好となるのである。塗工液の塗布量は、固形分で
2〜60g/m2、好ましくは5〜40g/m2が適当
である。塗布量が2g/m2未満になると、塗工層が不
完全となり、印刷適性の向上を十分に図れない傾向が生
じる。また、塗布量が60g/m2を超えると、シート
の重量が重たくなるので、包装材や袋物等の素材として
使用するのに不適当となる。なお、シート層上に塗工液
を塗布する前に、シート層の表面状態を改善するために
、コロナ放電による処理を行って、シートの表面を活性
化させてもよく、またアンカーコート剤をシート層上に
付与してもよいことは勿論である。
【0017】
【実施例】
実施例1 融点255℃のポリエステル樹脂と、融点120℃のポ
リエチレン樹脂とを、複合紡糸孔より紡出して、サイド
バイサイド型連続繊維(繊度2.5デニール)を得た。 なお、サイドバイサイド型連続繊維中において、高融点
重合体成分であるポリエステル成分は75重量%であり
、低融点重合体成分であるポリエチレン成分は25重量
%であった。 このサイドバイサイド型連続繊維をシート状に集積して
、目付45g/m2の不織ウェブを得た。この不織ウェ
ブを、温度 150℃に加熱された絹目柄の凹凸ロール
と平滑ロールとの間に、線圧100kg/cmで導入し
た。なお、凹凸ロールの凸部の高さは、150μであっ
た。この結果、凹凸ロールの凸部で押圧された不織ウェ
ブの区域において、ポリエチレン成分が溶融して、サイ
ドバイサイド型連続繊維相互間が自己融着した。このよ
うにして得られたシート層は、間隔を置いて熱圧着区域
を持つものであった。
【0018】このシート層の平滑ロールに当接した面に
、下記の塗工液を発泡させて(発泡倍率7倍)、繊維加
工用として常用されているコンマコーターを用いて、固
形分で20g/m2塗布した。                          
          記  アクリレート系共重合エマ
ルジョン(濃度50重量%)       100重量
部  二酸化チタン                
                         
  100重量部  クレー            
                         
            200重量部       
                         
                 粘度     3
0000cps  その後、この塗工シートに、RIテ
スターで印刷(インキ量1cc)し、印刷適性を評価し
た。また、塗工シートの耐引裂性も評価した。この結果
を第1表に示した。
【0019】実施例2 融点225℃のポリエステル樹脂を紡糸孔より紡出し、
また融点200℃の変性ポリエステル樹脂を他の紡糸孔
より紡出し、繊度2.5デニールのポリエステル連続繊
維と繊度2.5デニールの変性ポリエステル連続繊維と
を同時に得、これらの各連続繊維を混合しながらシート
状に集積して、目付45g/m2の不織ウェブを得た。 なお、不織ウェブ中のポリエステル連続繊維と変性ポリ
エステル連続繊維との重量割合は、ポリエステル連続繊
維:変性ポリエステル連続繊維=70重量部:30重量
部であった。ここで、変性ポリエステル連続繊維は、低
融点連続合成繊維としての役割を果たすものである。こ
の不織ウェブを、温度210℃に加熱された絹目柄の凹
凸ロールと平滑ロールとの間に、線圧70kg/cmで
導入した。なお、凹凸ロールの凸部の高さは、150μ
であった。この結果、凹凸ロールの凸部で押圧された不
織ウェブの区域において、変性ポリエステル連続繊維が
溶融して、ポリエステル連続繊維相互間が固着した。こ
のようにして得られたシート層は、間隔を置いて熱圧着
区域を持つものであった。このシート層を用い、その後
は実施例1と同様にして塗工シートを得、また実施例1
と同様にして印刷を行い印刷適性等を評価した。この結
果を第1表に示した。
【0020】実施例3 融点225℃のポリエステル樹脂を紡糸孔より紡出し、
また融点200℃の変性ポリエステル樹脂を他の紡糸孔
より紡出し、繊度2.5デニールのポリエステル連続繊
維と繊度2.5デニールの変性ポリエステル連続繊維と
を同時に得、これらの各連続繊維を混合しながらシート
状に集積して、不織ウェブを得た。この不織ウェブ上に
、融点150℃の変性ポリエステル粉末(粒径200メ
ッシュパス品)を散布し、不織ウェブに振動を加えて、
変性ポリエステル粉末を連続繊維相互間の間隙に挿入し
て、目付45g/m2の不織ウェブを得た。この結果、
ポリエステル連続繊維と変性ポリエステル連続繊維と変
性ポリエステル粉末との重量割合は、ポリエステル連続
繊維:変性ポリエステル連続繊維:変性ポリエステル粉
末=70重量部:20重量部:10重量部であった。こ
こで、変性ポリエステル連続繊維は、実施例2とは異な
り、低融点連続合成繊維としての役割を果たさないもの
である。この不織ウェブを、温度155℃に加熱された
絹目柄の凹凸ロールと平滑ロールとの間に、線圧70k
g/cmで導入した。なお、凹凸ロールの凸部の高さは
、150μであった。この結果、凹凸ロールの凸部で押
圧された不織ウェブの区域において、変性ポリエステル
粉末が溶融して、ポリエステル連続繊維や変性ポリエス
テル連続繊維相互間が固着した。 このようにして得られたシート層は、間隔を置いて熱圧
着区域を持つものであった。このシート層を用い、その
後は実施例1と同様にして塗工シートを得、また実施例
1と同様にして印刷を行い印刷適性等を評価した。この
結果を第1表に示した。
【0021】比較例1 融点225℃のポリエステル樹脂を紡糸孔より紡出して
、繊度2.5デニールのポリエステル系連続繊維を得、
この連続繊維をシート状に集積して、目付45g/m2
の不織ウェブを得た。この不織ウェブを、温度240℃
に加熱された凹凸ロールと平滑ロールとの間に導入して
、間歇的な熱圧着を施した。ここで、凹凸ロールの凸部
の高さは450μであった。この間歇的な熱圧着によっ
て得られたシートは、凹凸ロールの凸部に対応する区域
即ち熱圧着区域において、ポリエステル系連続繊維が溶
融又は軟化して、フィルム状となって相互に自己融着し
ていた。また、凹凸ロールの凹部に対応する区域におい
ては、ポリエステル系連続繊維が当初の繊維形態を維持
していた。 そして、熱融着区域の厚みは薄く、その他の区域の厚み
は厚いため、表面の凹凸状態の激しいものであった。こ
の表面が激しい凹凸状態を呈するシートを、温度100
℃, 線圧220kg/cmに設定された一対の平滑ロ
ール間に10回通して、表面の凹凸状態を平坦化した。 以上のようにして、シートを準備した。
【0022】このシートに、25g/m2の割合でポリ
ビニルアルコールを含浸して含浸シートを得た。このポ
リビニルアルコールによる含浸は、シートの目止め及び
印刷適性の向上のために、なされるものである。なお、
以上の如き含浸シートは、ユニチカ株式会社製の商品名
マリックス20451FLVと類似するものである。こ
の含浸シートに、実施例1と同様にして印刷を行い印刷
適性等を評価した。この結果を表1に示した。
【0023】比較例2 比較例1で得られた含浸シートに、実施例1で使用した
塗工液を実施例1と同様にして塗布した。そして、実施
例1と同様にして印刷を行ない印刷適性等を評価した。 この結果を表1に示した。
【0024】比較例3 比較例1で得られた含浸シートに、スチレン−ブタジエ
ンゴム,でんぷん及び二酸化チタンよりなる塗工液を、
固形分で40g/m2塗布した塗工シートを得た。この
塗工シートは、東レ株式会社製の商品名ジルハイムと類
似するものである。この塗工シートに、実施例1と同様
にして印刷を行い印刷適性等を評価した。この結果を表
1に示した。
【0025】
【表1】 表1中の各項目の試験方法及び評価方法は、下記のとお
りである。 記 1)耐引裂性は、JIS L−1095 A−1(シン
グルタング法)によって測定し、次の基準で判定した。 ◎…優、○…良、△…可、×…不良 2)表面平滑性は、印刷面の凹凸状態を手触り及び目視
により、次の基準で判定した。◎…殆ど凹凸なし、○…
少し凹凸あり、△…凹凸が十分確認できる、×…凹凸状
態が激しい 3)インキ接着性は、印刷面のピッキング発生状態から
ドライピッキング抵抗を、次の基準で判定した。◎…優
、○…良、△…可、×…不良 4)不透明性は、ハンター比色光度計で測定し、次の基
準で判定した。◎…印刷用紙として十分な不透明性を持
つ、○…若干透明性はあるが、印刷用紙として適正であ
る、△…透明性があり、印刷用紙としては若干不適当、
×…透明性が大きく、印刷用紙としては不適正5)印刷
光沢は、RIテスターで印刷(インキ量1cc)した後
、20℃、RH65%で1日乾燥させたものを試料とす
る。 この試料について、デジタル光沢計GM−26D(村上
色彩科学研究所)を用いて、入射角/受光角=60°/
60°の鏡面光沢を測定する。 6)通紙性は、印刷機への給紙及び印刷機からの排紙が
スムースに行われるか否かを観察し、次の基準で判定し
た。◎…給紙・排紙共に全くトラブルなし、○…給紙・
排紙共に殆どトラブルなし、△…給紙・排紙共にトラブ
ルがあり、印刷機を低速運転するとトラブルがない、×
…給紙・排紙共に不能 7)多色印刷性は、一色目と二色目の見当を観察し、次
の基準で判定した。◎…全く問題なし、○…殆ど問題な
し、△…問題あり、×…見当不良 8)耐水性は、印刷面に湿潤ガーゼを乗せて30分経過
後、こすりテストを行ない、印刷インキの膨潤・とれを
肉眼で観察した。◎…殆ど膨潤なし、○…若干膨潤した
が、とれは殆どなし、△…若干のとれが観察された、×
…とれが激しかった 以上の実施例及び比較例から明らかなとおり、実施例に
係るシートは、比較例に係るシートに比べて、各種の印
刷適性に優れていることが分かる。
【0026】
【作用及び発明の効果】以上説明したように、本発明に
係る塗工シートは、シート層に間隔を置いて熱圧着区域
が存在し、この熱圧着区域は、凸部の高さが60〜25
0μの凹凸ロールによって形成されるものであるため、
熱圧着区域とその他の区域との凹凸状態が、従来ほど激
しくない。また、この熱圧着区域は、シート層に含有さ
れている低融点重合体物質の溶融又は軟化によって形成
されるものであるため、凹凸ロールの凸部の高さが従来
ほど高くなくとも、良好に熱圧着されている。そして、
この熱圧着区域においては、シート層を構成する高融点
重合体成分、或いは高融点連続合成繊維、或いは連続合
成繊維が繊維形態を維持したままであるため、ある程度
の厚さが確保され、従って熱圧着区域とその他の区域と
の凹凸状態が更に緩和される。従って、このシート層に
塗工液を塗布した塗工シートに印刷を施した場合、熱圧
着区域とその他の区域との凹凸が少なく、印刷インキの
乗りが均一になって、奇麗な印刷を行なえるという効果
を奏する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  スパンボンド法で形成された、低融点
    重合体成分と高融点重合体成分とよりなる1〜4デニー
    ルの複合型連続合成繊維が集積されてなる目付30〜1
    50g/m2のシート層上に、顔料及びバインダーを主
    体とする塗工液が塗布されてなる塗工シートであって、
    該シート層は、該複合型連続合成繊維が集積された後、
    凸部の高さが60〜250μの凹凸ロールと平滑ロール
    との間に導入され、該凸部によって間隔を置いて熱圧着
    されており、該熱圧着区域においては、該高融点重合体
    成分は繊維形態を維持したままで且つ該低融点重合体成
    分が溶融又は軟化することによって、該複合型連続合成
    繊維相互間が自己融着されていることを特徴とする印刷
    適性及び耐引裂性に優れた塗工シート。
  2. 【請求項2】  スパンボンド法で形成された、1〜4
    デニールの低融点連続合成繊維と1〜4デニールの高融
    点連続合成繊維とが混合及び集積されてなる目付30〜
    150g/m2のシート層上に、顔料及びバインダーを
    主体とする塗工液が塗布されてなる塗工シートであって
    、該シート層は、該低融点連続合成繊維と該高融点連続
    合成繊維とが混合及び集積された後、凸部の高さが60
    〜250μの凹凸ロールと平滑ロールとの間に導入され
    、該凸部によって間隔を置いて熱圧着されており、該熱
    圧着区域においては、該高融点連続合成繊維は繊維形態
    を維持したままで且つ該低融点連続合成繊維が溶融又は
    軟化することによって、該高融点連続合成繊維相互間が
    固着されてることを特徴とする印刷適性及び耐引裂性に
    優れた塗工シート。
  3. 【請求項3】  スパンボンド法で形成された、1〜4
    デニールの連続合成繊維が集積されてなる目付30〜1
    50g/m2のシート層上に、顔料及びバインダーを主
    体とする塗工液が塗布されてなる塗工シートであって、
    該シート層は、該連続合成繊維が集積された後、凸部の
    高さが60〜250μの凹凸ロールと平滑ロールとの間
    に導入され、該凸部によって間隔を置いて熱圧着されて
    おり、該熱圧着区域においては、該連続合成繊維は繊維
    形態を維持したままで、該連続合成繊維の融点よりも低
    い融点を持ち且つ該連続合成繊維相互の間隙に挿入され
    た低融点合成樹脂製粉末が溶融又は軟化することによっ
    て、該連続合成繊維相互間が固着されていることを特徴
    とする印刷適性及び耐引裂性に優れた塗工シート。
JP14535991A 1991-05-20 1991-05-20 印刷適性及び耐引裂性に優れた塗工シート Pending JPH04344232A (ja)

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