JPH03128231A - 印刷適性及び耐引裂性に優れた塗工シート - Google Patents
印刷適性及び耐引裂性に優れた塗工シートInfo
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- JPH03128231A JPH03128231A JP1268725A JP26872589A JPH03128231A JP H03128231 A JPH03128231 A JP H03128231A JP 1268725 A JP1268725 A JP 1268725A JP 26872589 A JP26872589 A JP 26872589A JP H03128231 A JPH03128231 A JP H03128231A
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
本発明は、印刷適性及び耐引裂性に優れた塗工シートに
関し、特に包装材2袋物、ポスター用等に使用するのに
適した塗工シートに関するものである。
関し、特に包装材2袋物、ポスター用等に使用するのに
適した塗工シートに関するものである。
「第一シート層」とは、塗工シートを構成している一つ
の層であり、スパンボンド法で得られた層を指している
。 「第二シート層」とは、塗工シートを構成している一つ
の層であり、メルトブロー法で得られた層を指している
。 「第一ウヱブノとは、スパンボンド法によって集積され
、未だ後処理(熱処理や加圧処理等)に供せられていな
い集積物を指している。 「第二ウェブ」とは、メルトブロー法によって集積され
、未だ後処理(熱処理や加圧処理等)に供せられていな
い集積物を指している。
の層であり、スパンボンド法で得られた層を指している
。 「第二シート層」とは、塗工シートを構成している一つ
の層であり、メルトブロー法で得られた層を指している
。 「第一ウヱブノとは、スパンボンド法によって集積され
、未だ後処理(熱処理や加圧処理等)に供せられていな
い集積物を指している。 「第二ウェブ」とは、メルトブロー法によって集積され
、未だ後処理(熱処理や加圧処理等)に供せられていな
い集積物を指している。
従来より、塗工紙としては、バルブ繊維よりなる祇又は
パルプ繊維と木綿繊維を混抄した紙等の原紙に、顔料及
びバインダーを主体とする塗工液が塗布されてなるもの
が使用されている。この塗工紙は、印刷適性には優れて
いるものの、包装材。 ポスター、幕等の用途に適用する場合には耐引裂性の点
で劣っている。 耐引裂性を向上させるためには、原紙として耐引裂性に
優れた合成紙を使用すればよい。このような合成紙とし
ては、フィブリル化した網状のプレキシフィラメントを
集積してなるものが知られている(デュポン社製、タイ
ベック)。しかしながら、この合成紙は比較的高価であ
るという欠点があった。これは、有機溶剤を使用して製
造しなければならず、また製造時に高温及び超高圧が要
求されるためである。更に、天然紙の如く簡単に且つき
れいな印刷が行われにくいという欠点があった。
パルプ繊維と木綿繊維を混抄した紙等の原紙に、顔料及
びバインダーを主体とする塗工液が塗布されてなるもの
が使用されている。この塗工紙は、印刷適性には優れて
いるものの、包装材。 ポスター、幕等の用途に適用する場合には耐引裂性の点
で劣っている。 耐引裂性を向上させるためには、原紙として耐引裂性に
優れた合成紙を使用すればよい。このような合成紙とし
ては、フィブリル化した網状のプレキシフィラメントを
集積してなるものが知られている(デュポン社製、タイ
ベック)。しかしながら、この合成紙は比較的高価であ
るという欠点があった。これは、有機溶剤を使用して製
造しなければならず、また製造時に高温及び超高圧が要
求されるためである。更に、天然紙の如く簡単に且つき
れいな印刷が行われにくいという欠点があった。
そこで、本発明者は、前記の如きプレキシフィラメント
を使用せずに、フィブリル化していない合成繊維よりな
る合成紙を原紙として、印刷適性に優れた塗工紙を得る
ことを試みた。 しかしながら、フィブリル化していない合成繊維を用い
た場合、繊維長が短いと耐引裂性が向上しないという欠
点が生じる。逆に、繊維長を長くしようとすると、それ
に相関して繊維径が太くなるため紙組織が粗くなって、
塗工液を塗布しても印刷適性が向上せず、また多量の塗
工液を塗布すると、目付が重くなると共に塗工液が裏面
に滲み出すという欠点が生じる。 そこで、本発明は、フィブリル化していないある特定の
合成繊維からなる第一シート層及び第二シート層を積層
した積層体を原シートとして用いることにより、前述の
欠点を悉く克服したものである。
を使用せずに、フィブリル化していない合成繊維よりな
る合成紙を原紙として、印刷適性に優れた塗工紙を得る
ことを試みた。 しかしながら、フィブリル化していない合成繊維を用い
た場合、繊維長が短いと耐引裂性が向上しないという欠
点が生じる。逆に、繊維長を長くしようとすると、それ
に相関して繊維径が太くなるため紙組織が粗くなって、
塗工液を塗布しても印刷適性が向上せず、また多量の塗
工液を塗布すると、目付が重くなると共に塗工液が裏面
に滲み出すという欠点が生じる。 そこで、本発明は、フィブリル化していないある特定の
合成繊維からなる第一シート層及び第二シート層を積層
した積層体を原シートとして用いることにより、前述の
欠点を悉く克服したものである。
【課題を解決するための手段及び作用】即ち、本発明は
、スパンボンド法で形成された1〜4デニールの連続合
成繊維が集積されてなる目付10〜300g/rrfの
第一シート層と、メルトブロー法で形成された1デニー
ル未満の極細合成繊維が集積されてなる目付0.5〜2
0g/m2の第二シート層とが積層されてなる積層体の
第二シート層上に顔料及びバインダーを主体とする塗工
液が塗布されてなることを特徴とする印刷適性及び耐引
裂性に優れた塗工シートに関するものである。 本発明に係る塗工シートの原シートとしては、第一シー
ト層と第二シート層とが積層された積層体が用いられる
。 第一シート層は、スパンボンド法で形成されたものであ
る。スパンボンド法とは、高分子原液を紡糸し更に延伸
した連続繊維を直接集積するという方法である。この方
法で得られたシート層を構成する連続繊維は延伸されて
おり、高分子鎖が配向して結晶化度が大きいので、シー
ト層は優れた耐引裂性を示す。連続繊維としては、ポリ
エステル繊維、ポリオレフィン系繊維、ポリアミド系繊
維等が用いられる。 連続合成繊維の繊維径は、1〜4デニールである。lデ
ニール未満の連続合成繊維は、スパンボンド法では製造
しにくく、実用的ではない。また、4デニールを超える
と、シート層の地合が悪化すると共に剛性が大きくなり
好ましくない。スパンボンド法で形成された第一シート
層の目付は、10〜300g/rrfである。目付が1
0g/m2未満であると、シート層の腰がなくなり、印
刷しにくくなったり又は使用し難くなるので好ましくな
い。また、目付が300g/r+(を超えると、シート
層が剛直になるので好ましくない。 第二シート層は、メルトブロー法で形成されたものであ
る。メルトブロー法とは、高分子原液を細孔を通じて高
速ガス(例えば加熱空気)で吹き飛ばし、得られた極細
繊維を集積するという方法である。この方法で得られた
極細繊維は、その繊維径が非常に細く、一般的に1デニ
ール未満である。従って、この極細繊維を集積して得ら
れる第二シート層の組織は緻密であり、塗工液を塗布し
ても、目止め効果があり裏面に滲み出すことが少ない、
また、このため塗工液が効率良く第二シート層上に塗布
され、塗布量を少なくすることができる。極細繊維とし
ては、ポリエステル繊維、ポリオレフィン系繊維、ポリ
アミド系繊維等を用いることができる。また、第二シー
ト層の目付は、0.5〜20g/m2である。目付が0
.5g/rrf未満になると、極細繊維量が少なくなっ
て、シート層の組織が粗くなり、塗工液が裏面に滲み出
す恐れが生じるので好ましくない。また、目付が20g
/rTrを超えても、第二シート層の厚みが厚くなるだ
けで、塗工シートの原シートとしての性能は、もはや向
上しなくなる。 前述した第一シート層と第二シート層とが積層されて積
層体即ち原シートを形成している。第一シート層と第二
シート層とは、層間において極細合成繊維及び連続合成
繊維が自己接着することによって接合されている。なお
、この積層体は塗工シートの原シートとなるものである
が、塗工シート以外の用途に使用することも差し支えな
い。 この積層体の第二シート層上には塗工液が塗布されてい
る。塗工液は、一般的にクレー、炭酸カルシウム、チタ
ン白等の白色顔料と、カゼイン。 デンプン又はその誘導体、スチレン−ブタジェンゴムラ
テックス、アクリル樹脂系エマルジョン等のバインダー
とが混合されてなるものである。この塗工液を塗布する
ことにより、印刷適性が良好となるのである。 本発明に係る塗工シートの原シートである積層体は、以
下の如き製造方法で製造されるものである。、、即ち、
スパンボンド法で連続合成繊維を集積させて、第一ウェ
ブを得る。この第一ウェブを加熱或いは加圧することな
く、その上にメルトブロー法によって形成された極細合
成繊維を吹きつけると共に集積して第二ウェブを形成さ
せる。この際、極細合成繊維は半溶融状態であって未だ
粘着性を呈しているのが好ましい。この極細合成繊維の
粘着力によって、極細合成繊維と連続合成繊維とが接着
し、第一ウェブと第二ウェブとが良好に接合するからで
ある。なお、極細合成繊維と連続合成繊維の種類は同一
のもの、例えば両者共ポリエステル繊維を用いるのが好
ましい。これは、極細合成繊維と連続合成繊維との親和
性が良く、接着力がより向上するからである。そして、
この積層ウェブを加熱及び加圧、また所望により熱処理
することによって、緻密な組織を持ち且つ腰のある積層
体を得ることができる。加熱及び加圧は、加熱された一
対の平滑ロール間又は一対の凹凸ロール間を通すことに
よって行ってもよいし、また平滑ロールと凹凸ロール間
を通すことによって行ってもよい。加熱及び加圧の程度
は、積層ウェブが完全に溶融してフィルム化しない程度
であれば、どの程度であってもよい。熱処理は、第一ウ
ニブを構成している連続合成繊維の結晶化度を向上させ
るために行うものである。この熱処理温度も、使用され
ている合成繊維の種類によって適宜選択すればよい。 このようにして得られた積層体に、塗工液を塗布するこ
とによって、本発明に係る塗工シートを得ることができ
る。塗工液を塗布する前に、積層体の表面状態を改善す
るために、コロナ放電による処理を行って積層体の表面
を活性化させてもよ8く、またアンカーコート剤を積層
体の表面に付与してもよいことは勿論である。
、スパンボンド法で形成された1〜4デニールの連続合
成繊維が集積されてなる目付10〜300g/rrfの
第一シート層と、メルトブロー法で形成された1デニー
ル未満の極細合成繊維が集積されてなる目付0.5〜2
0g/m2の第二シート層とが積層されてなる積層体の
第二シート層上に顔料及びバインダーを主体とする塗工
液が塗布されてなることを特徴とする印刷適性及び耐引
裂性に優れた塗工シートに関するものである。 本発明に係る塗工シートの原シートとしては、第一シー
ト層と第二シート層とが積層された積層体が用いられる
。 第一シート層は、スパンボンド法で形成されたものであ
る。スパンボンド法とは、高分子原液を紡糸し更に延伸
した連続繊維を直接集積するという方法である。この方
法で得られたシート層を構成する連続繊維は延伸されて
おり、高分子鎖が配向して結晶化度が大きいので、シー
ト層は優れた耐引裂性を示す。連続繊維としては、ポリ
エステル繊維、ポリオレフィン系繊維、ポリアミド系繊
維等が用いられる。 連続合成繊維の繊維径は、1〜4デニールである。lデ
ニール未満の連続合成繊維は、スパンボンド法では製造
しにくく、実用的ではない。また、4デニールを超える
と、シート層の地合が悪化すると共に剛性が大きくなり
好ましくない。スパンボンド法で形成された第一シート
層の目付は、10〜300g/rrfである。目付が1
0g/m2未満であると、シート層の腰がなくなり、印
刷しにくくなったり又は使用し難くなるので好ましくな
い。また、目付が300g/r+(を超えると、シート
層が剛直になるので好ましくない。 第二シート層は、メルトブロー法で形成されたものであ
る。メルトブロー法とは、高分子原液を細孔を通じて高
速ガス(例えば加熱空気)で吹き飛ばし、得られた極細
繊維を集積するという方法である。この方法で得られた
極細繊維は、その繊維径が非常に細く、一般的に1デニ
ール未満である。従って、この極細繊維を集積して得ら
れる第二シート層の組織は緻密であり、塗工液を塗布し
ても、目止め効果があり裏面に滲み出すことが少ない、
また、このため塗工液が効率良く第二シート層上に塗布
され、塗布量を少なくすることができる。極細繊維とし
ては、ポリエステル繊維、ポリオレフィン系繊維、ポリ
アミド系繊維等を用いることができる。また、第二シー
ト層の目付は、0.5〜20g/m2である。目付が0
.5g/rrf未満になると、極細繊維量が少なくなっ
て、シート層の組織が粗くなり、塗工液が裏面に滲み出
す恐れが生じるので好ましくない。また、目付が20g
/rTrを超えても、第二シート層の厚みが厚くなるだ
けで、塗工シートの原シートとしての性能は、もはや向
上しなくなる。 前述した第一シート層と第二シート層とが積層されて積
層体即ち原シートを形成している。第一シート層と第二
シート層とは、層間において極細合成繊維及び連続合成
繊維が自己接着することによって接合されている。なお
、この積層体は塗工シートの原シートとなるものである
が、塗工シート以外の用途に使用することも差し支えな
い。 この積層体の第二シート層上には塗工液が塗布されてい
る。塗工液は、一般的にクレー、炭酸カルシウム、チタ
ン白等の白色顔料と、カゼイン。 デンプン又はその誘導体、スチレン−ブタジェンゴムラ
テックス、アクリル樹脂系エマルジョン等のバインダー
とが混合されてなるものである。この塗工液を塗布する
ことにより、印刷適性が良好となるのである。 本発明に係る塗工シートの原シートである積層体は、以
下の如き製造方法で製造されるものである。、、即ち、
スパンボンド法で連続合成繊維を集積させて、第一ウェ
ブを得る。この第一ウェブを加熱或いは加圧することな
く、その上にメルトブロー法によって形成された極細合
成繊維を吹きつけると共に集積して第二ウェブを形成さ
せる。この際、極細合成繊維は半溶融状態であって未だ
粘着性を呈しているのが好ましい。この極細合成繊維の
粘着力によって、極細合成繊維と連続合成繊維とが接着
し、第一ウェブと第二ウェブとが良好に接合するからで
ある。なお、極細合成繊維と連続合成繊維の種類は同一
のもの、例えば両者共ポリエステル繊維を用いるのが好
ましい。これは、極細合成繊維と連続合成繊維との親和
性が良く、接着力がより向上するからである。そして、
この積層ウェブを加熱及び加圧、また所望により熱処理
することによって、緻密な組織を持ち且つ腰のある積層
体を得ることができる。加熱及び加圧は、加熱された一
対の平滑ロール間又は一対の凹凸ロール間を通すことに
よって行ってもよいし、また平滑ロールと凹凸ロール間
を通すことによって行ってもよい。加熱及び加圧の程度
は、積層ウェブが完全に溶融してフィルム化しない程度
であれば、どの程度であってもよい。熱処理は、第一ウ
ニブを構成している連続合成繊維の結晶化度を向上させ
るために行うものである。この熱処理温度も、使用され
ている合成繊維の種類によって適宜選択すればよい。 このようにして得られた積層体に、塗工液を塗布するこ
とによって、本発明に係る塗工シートを得ることができ
る。塗工液を塗布する前に、積層体の表面状態を改善す
るために、コロナ放電による処理を行って積層体の表面
を活性化させてもよ8く、またアンカーコート剤を積層
体の表面に付与してもよいことは勿論である。
ポリエステル樹脂(極限粘度0.7ボアズ)を290″
Cに加熱溶融し、押出機で押し出し、紡糸及び延伸して
所定のデニールの連続合成繊維を得、これをコレクター
ワイヤー上で集積して第1表に示す如き第一ウェブを得
た。 次にポリエステル樹脂(極限粘度0.5ポアズ)を30
0°Cに加熱溶融し、押出機で押し出し、紡糸口を通し
て、高温の高速熱風で樹脂を吹き飛ばして、所定のデニ
ールの極細合成繊維を得、これを第一ウニブ上に吹きつ
けて、第1表に示す如き各種の第二ウェブを得た。なお
、紡糸口から第一ウェブ表面までの距離は30c+iで
あった。 第1表 なお、比較のため、第一ウェブのみよりなるもの、及び
第二ウェブのみよりなるものも、第1表に示す如く作成
した。 以上のようにして得られた積層ウェブ等を、温度230
°Cの一対の平滑ロール間を線圧70kg/cmで通し
て、積層体を得た。 この積層体にコロナ放電(条件;50KWH/rrf・
min )を施した後、下記の配合よりなる塗工液を#
5のロッドコーターで塗布し、乾燥して塗工紙を得た。 なお、塗工量は23.2g/rrTとした。 チタン白 100重量部デンプ
ン 3重量部スチレン−ブタジ
ェンゴムラテックス(濃度50%)17重量部 そして、この塗工液の塗布性について評価した。 その後、この塗工シートに、市販のオフセットインキ(
タック値7、インキ供給量0.4ml )を用いて、■
明製作所製テスト印刷機(R1テスター2型)により印
刷し、印刷適性を評価した。また、塗工シートの引裂性
についても評価した。これらの結果を第2表に示す。 第2表 (注) 1)塗布量の単位は、g / %である。 2〉塗布性は、塗工液がきれいに原シート上に塗布され
るか否かを目視により、下記の基準で判定した。 ◎−・優、O・−良、Δ−・−可、×・−不良、XX−
・・塗工液の裏面への滲み出しがあって極めて不良 3)印刷適性は、光沢から外観を目視により判定し、印
刷面のピッキング発生状態からドライピッキング抵抗及
びウェットピッキング抵抗を、下記の基準で判定した、
なお、ウェットビック抵抗は、塗工シートに印刷機上で
水を塗布した後、直ちに印刷し、そのときのピッキング
発生状態から判定した。但し、この場合のインキ供給量
は0.1mlとした。 ◎−・優、〇−良、Δ・−・−可、×−不良、XX・−
極めて不良 4)耐引裂性は、JIS L−1095A−1(シング
ルタング法)によって測定した。単位は心である。 以上のとおり、実施例に係る塗工シートは、印刷適性も
耐引裂性も良好であるが、比較例に係る塗工シートは印
刷適性が劣っていたり又は耐引裂性が劣っている。また
、比較例1及び2に係るシートは、塗工液を塗布すると
裏面に滲み出しが生じた。また、比較例3及び4に係る
シートは、腰がなく更に耐引裂性も不良で実用に供する
ことはできなかった。
Cに加熱溶融し、押出機で押し出し、紡糸及び延伸して
所定のデニールの連続合成繊維を得、これをコレクター
ワイヤー上で集積して第1表に示す如き第一ウェブを得
た。 次にポリエステル樹脂(極限粘度0.5ポアズ)を30
0°Cに加熱溶融し、押出機で押し出し、紡糸口を通し
て、高温の高速熱風で樹脂を吹き飛ばして、所定のデニ
ールの極細合成繊維を得、これを第一ウニブ上に吹きつ
けて、第1表に示す如き各種の第二ウェブを得た。なお
、紡糸口から第一ウェブ表面までの距離は30c+iで
あった。 第1表 なお、比較のため、第一ウェブのみよりなるもの、及び
第二ウェブのみよりなるものも、第1表に示す如く作成
した。 以上のようにして得られた積層ウェブ等を、温度230
°Cの一対の平滑ロール間を線圧70kg/cmで通し
て、積層体を得た。 この積層体にコロナ放電(条件;50KWH/rrf・
min )を施した後、下記の配合よりなる塗工液を#
5のロッドコーターで塗布し、乾燥して塗工紙を得た。 なお、塗工量は23.2g/rrTとした。 チタン白 100重量部デンプ
ン 3重量部スチレン−ブタジ
ェンゴムラテックス(濃度50%)17重量部 そして、この塗工液の塗布性について評価した。 その後、この塗工シートに、市販のオフセットインキ(
タック値7、インキ供給量0.4ml )を用いて、■
明製作所製テスト印刷機(R1テスター2型)により印
刷し、印刷適性を評価した。また、塗工シートの引裂性
についても評価した。これらの結果を第2表に示す。 第2表 (注) 1)塗布量の単位は、g / %である。 2〉塗布性は、塗工液がきれいに原シート上に塗布され
るか否かを目視により、下記の基準で判定した。 ◎−・優、O・−良、Δ−・−可、×・−不良、XX−
・・塗工液の裏面への滲み出しがあって極めて不良 3)印刷適性は、光沢から外観を目視により判定し、印
刷面のピッキング発生状態からドライピッキング抵抗及
びウェットピッキング抵抗を、下記の基準で判定した、
なお、ウェットビック抵抗は、塗工シートに印刷機上で
水を塗布した後、直ちに印刷し、そのときのピッキング
発生状態から判定した。但し、この場合のインキ供給量
は0.1mlとした。 ◎−・優、〇−良、Δ・−・−可、×−不良、XX・−
極めて不良 4)耐引裂性は、JIS L−1095A−1(シング
ルタング法)によって測定した。単位は心である。 以上のとおり、実施例に係る塗工シートは、印刷適性も
耐引裂性も良好であるが、比較例に係る塗工シートは印
刷適性が劣っていたり又は耐引裂性が劣っている。また
、比較例1及び2に係るシートは、塗工液を塗布すると
裏面に滲み出しが生じた。また、比較例3及び4に係る
シートは、腰がなく更に耐引裂性も不良で実用に供する
ことはできなかった。
以上説明したように、本発明に係る塗工シートは、スパ
ンボンド法で形成された連続合成繊維よりなる第一シー
ト層を具えており、この第一シート層は強度が高く且つ
連続した繊維で構成されているため、耐引裂性に優れて
いる。そして、メルトブロー法で形成された極細合成繊
維よりなる第二シート層を具えており、この第二シート
層は極細の繊維で構成されているため、シート層の組織
が緻密である。従って、第二シート層面に塗工液を塗布
しても、塗工液は第二シート層の繊維間隙に保持され、
塗工液を均一に塗布しうると共に塗工液が裏面に滲み出
すことが防止される。依って、本発明に係る塗工シート
は、印刷適性及び耐引裂性に優れるという効果を奏する
。 また、本発明に係る塗工シートは、フィブリル化されて
いない合成繊維を用いて得られた積層体を原シートとし
ている。従って、この積層体は安価に製造でき、ひいて
は塗工シートも安価に提供しうるという効果を奏する。
ンボンド法で形成された連続合成繊維よりなる第一シー
ト層を具えており、この第一シート層は強度が高く且つ
連続した繊維で構成されているため、耐引裂性に優れて
いる。そして、メルトブロー法で形成された極細合成繊
維よりなる第二シート層を具えており、この第二シート
層は極細の繊維で構成されているため、シート層の組織
が緻密である。従って、第二シート層面に塗工液を塗布
しても、塗工液は第二シート層の繊維間隙に保持され、
塗工液を均一に塗布しうると共に塗工液が裏面に滲み出
すことが防止される。依って、本発明に係る塗工シート
は、印刷適性及び耐引裂性に優れるという効果を奏する
。 また、本発明に係る塗工シートは、フィブリル化されて
いない合成繊維を用いて得られた積層体を原シートとし
ている。従って、この積層体は安価に製造でき、ひいて
は塗工シートも安価に提供しうるという効果を奏する。
Claims (1)
- スパンボンド法で形成された1〜4デニールの連続合成
繊維が集積されてなる目付10〜300g/m^2の第
一シート層と、メルトブロー法で形成された1デニール
未満の極細合成繊維が集積されてなる目付0.5〜20
g/m^2の第二シート層とが積層されてなる積層体の
第二シート層上に顔料及びバインダーを主体とする塗工
液が塗布されてなることを特徴とする印刷適性及び耐引
裂性に優れた塗工シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1268725A JPH03128231A (ja) | 1989-10-16 | 1989-10-16 | 印刷適性及び耐引裂性に優れた塗工シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1268725A JPH03128231A (ja) | 1989-10-16 | 1989-10-16 | 印刷適性及び耐引裂性に優れた塗工シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03128231A true JPH03128231A (ja) | 1991-05-31 |
Family
ID=17462481
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1268725A Pending JPH03128231A (ja) | 1989-10-16 | 1989-10-16 | 印刷適性及び耐引裂性に優れた塗工シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03128231A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030057787A (ko) * | 2001-12-29 | 2003-07-07 | 도레이새한 주식회사 | 다층스판본드 부직포 |
JP2009000844A (ja) * | 2007-06-20 | 2009-01-08 | Asahi Kasei Fibers Corp | 印刷用基材 |
-
1989
- 1989-10-16 JP JP1268725A patent/JPH03128231A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030057787A (ko) * | 2001-12-29 | 2003-07-07 | 도레이새한 주식회사 | 다층스판본드 부직포 |
JP2009000844A (ja) * | 2007-06-20 | 2009-01-08 | Asahi Kasei Fibers Corp | 印刷用基材 |
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